JPH09112809A - 発電設備 - Google Patents

発電設備

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JPH09112809A
JPH09112809A JP26848195A JP26848195A JPH09112809A JP H09112809 A JPH09112809 A JP H09112809A JP 26848195 A JP26848195 A JP 26848195A JP 26848195 A JP26848195 A JP 26848195A JP H09112809 A JPH09112809 A JP H09112809A
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JP
Japan
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water supply
emergency
steam turbine
pressure steam
pipe
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Application number
JP26848195A
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English (en)
Inventor
Shinobu Nakamura
忍 中村
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
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  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 設備のコストダウンを図る。 【解決手段】 高圧蒸気タービン18の入側及び出側に
接続された蒸気管17,19に、高圧蒸気タービン18
に対し並列となるよう、高圧蒸気タービンバイパス管3
1を接続し、高圧蒸気タービンバイパス管31の中途部
に、スプレイノズル33によりスプレイ水67を噴霧し
得るようにしたスプレイ部30を設け、先端をスプレイ
ノズル33に接続され且つ中途部に非常用スプレイ水供
給ポンプ57を有する非常用スプレイ水供給管58を復
水器24の出側に連通せしめ、非常用スプレイ水供給管
58の非常用スプレイ水供給ポンプ57接続部よりも下
流側に、ガス圧力により非常用スプレイ水61を非常用
スプレイ水供給管58へ押出し得るようにした非常用ス
プレイ水貯留タンク60を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラ給水ポンプ
がトリップしたような場合に使用する非常用スプレイ水
給水系統のコストダウンを図り得るようにした発電設備
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、発電設備に加圧流動層ボイラ(P
FBC)が使用されるようになっている。而して、加圧
流動層ボイラにおいては、例えばボイラ給水ポンプ(B
FP)(以下、単に給水ポンプと称する)がトリップし
た場合、ボイラを停止する必要があるが、トリップ後で
もボイラ本体内部の火炉に収納されたベッド材等は高温
であるため、これを熱源として過渡的にボイラ定格の約
30%程度の蒸気が発生してしまう。
【0003】この発生した蒸気は、高圧蒸気タービンバ
イパス管へ送り、高圧蒸気タービンバイパス管の中途部
に設けた減圧弁の下流において、送られて来た蒸気中に
非常用スプレイ水給水系統からのスプレイ水を噴霧して
蒸気温度を低下させ、温度の低下した蒸気を復水器によ
り復水させる必要がある。なお、蒸気にスプレイ水を噴
霧して蒸気温度を低下させるのは、火炉内に設置された
再熱器での熱の吸収を良好に行って火炉内の温度を低下
させると共に復水器での復水を容易且つ迅速に行い得る
ようにするためである。
【0004】ところで、加圧流動層ボイラを用いた発電
設備は新しい技術であるため、現段階では非常用スプレ
イ水給水系統については特別なものは設けず、給水ポン
プと並列に配置されている非常用給水ポンプを非常用の
スプレイ水の供給に兼用することが考えられる。
【0005】而して、非常用給水ポンプを有する加圧流
動層ボイラを備えた従来の発電設備は図6に示されてい
る。図6中、1は加圧流動層ボイラであり、加圧流動層
ボイラ1は、圧力容器2内に、格納されたボイラ本体3
を備えている。
【0006】ボイラ本体3内下部に設置した散気板4よ
りも上部には、火炉5が形成され、該火炉5内には、蒸
発器6及び過熱器7並に再熱器8が格納されている。
【0007】火炉5内には、散気板4の下方から導入さ
れた圧縮空気9により流動化するようにしたベッド材1
0が収納され、火炉5の下側部に設けた燃料ノズル11
から火炉5内に供給された燃料52の燃焼により生成し
た燃焼ガス12により、前記ベッド材10の加熱が行わ
れるようになっている。
【0008】蒸発器6には、給水ポンプ13からの給水
14が給水管15を通って導入されるようになってお
り、蒸発器6で蒸発した蒸気16は過熱器7へ導入され
て過熱され、過熱された蒸気16は、蒸気管17を通っ
て高圧蒸気タービン18へ導入され、高圧蒸気タービン
18を駆動し得るようになっている。
【0009】高圧蒸気タービン18を駆動して高圧蒸気
タービン18から抽出された蒸気16は、蒸気管19を
通って再熱器8内へ導入され、再熱器8で再熱された
後、蒸気管20を通って中圧蒸気タービン21へ導入さ
れ、中圧蒸気タービン21を駆動し得るようになってい
る。
【0010】又、中圧蒸気タービン21を駆動して中圧
蒸気タービン21から抽出された蒸気16は、蒸気管2
2から低圧蒸気タービン23へ導入されて低圧蒸気ター
ビン23を駆動し、低圧蒸気タービン23から抽出され
て復水器24へ送給され、復水器24で冷却され凝縮し
て復水し、給水14aとして給水管25を通り、給水ポ
ンプ13へ戻り得るようになっている。
【0011】高圧蒸気タービン18及び中圧蒸気タービ
ン21並に低圧蒸気タービン23は同一軸心上に位置す
るよう直列に接続され、これら各蒸気タービン18,2
1,23の駆動により発電機26を駆動し得るようにな
っている。
【0012】非常用給水ポンプ27の吐出側には給水管
28が、又、吸込側には給水管29が夫々接続されてお
り、給水管28は給水管15の中途部に又、給水管29
は給水管25の中途部に夫々接続されている。而して、
給水ポンプ13と非常用給水ポンプ27は、互に並列状
態に配設されている。
【0013】蒸気管17と蒸気管19には、高圧蒸気タ
ービン18に対して並列となるよう、中途部にスプレイ
部30を備えた高圧蒸気タービンバイパス管31が接続
されており、給水管15の給水管28接続部X1よりも
給水流れ方向下流側には、非常用スプレイ水送給管32
が接続され、非常用スプレイ水送給管32の先端は、ス
プレイ部30に設けたスプレイノズル33に接続されて
いる。
【0014】蒸気管20の中途部には蒸気・水混合流体
バイパス管34が接続され、蒸気・水混合流体バイパス
管34の先端は復水器24に接続されており、蒸気・水
混合流体バイパス管34を通って送られて来た蒸気・水
混合流体35は復水器24へ導入し得るようになってい
る。
【0015】ボイラ本体3の頂部には、圧力容器2頂部
を貫通するよう、排ガスダクト36が接続され、ボイラ
本体3から排出される燃焼ガス12はボイラ排ガス37
として排ガスダクト36を通りガスタービン38へ導入
され、ガスタービン38を駆動した後、排気されるよう
になっており、ガスタービン38により圧縮機39及び
発電機40が駆動されるようになっている。又、圧縮機
39により圧縮されて得られた圧縮空気9は圧縮空気送
給管41を通って圧力容器2内へ導入され、圧力容器2
からボイラ本体3内へ導入され、前述したように散気板
4を通って火炉5内へ送給し得るようになっている。
【0016】なお、図6中、42は給水ポンプ13と給
水管15,28の接続部X1との間に位置するよう、給
水管15に接続された給水調整弁、43は給水調整弁4
2に対し並列となるよう、給水管28に接続された給水
調整弁、44はスプレイ部30よりも蒸気流れ方向上流
側となるよう、高圧蒸気タービンバイパス管31に接続
された開閉弁、45は開閉弁44とスプレイ部30との
間に位置するよう、高圧蒸気タービンバイパス管31に
接続された減圧弁、46は非常用スプレイ水送給管32
に接続された開閉弁、47は、開閉弁46とスプレイノ
ズル33との間に位置するよう、非常用スプレイ水送給
管32に接続された減圧弁である。
【0017】48は蒸気管17と高圧蒸気タービンバイ
パス管31との接続部X2よりも蒸気流れ方向下流側に
位置するよう、蒸気管17に接続された開閉弁、49は
蒸気管20と蒸気・水混合流体バイパス管34との接続
部X3よりも蒸気流れ方向下流側に位置するよう、蒸気
管20に接続された開閉弁、50は蒸気・水混合流体バ
イパス管34の中途部に接続された開閉弁、51は燃料
52を燃料ノズル11へ送給する燃料管53の中途部に
接続した燃料流量制御弁である。
【0018】次に、上記発電設備で通常の発電を行う場
合の作動について、図7を参照しつつ説明する。なお、
図7中、太い点線は給水14又は給水14aの流れる経
路を、又太い実線は蒸気16の流れる経路を、夫々示し
ている。
【0019】発電機26,40を駆動する通常の運転を
行う場合には、給水調整弁42、開閉弁48,49、燃
料流量制御弁51は開かれ、給水調整弁43、開閉弁4
4,46,50、減圧弁45,47は閉止されている。
なお、図7の各弁中、黒塗りのものは閉止したものを示
し、白抜きのものは開いたものを示している。
【0020】而して、ボイラ本体3下部から散気板4を
経て火炉5には圧縮空気9が導入され、圧縮空気9によ
って、火炉5内に収納されているベッド材10は流動化
している。
【0021】又、燃料52は、燃料管53を送られて燃
料ノズル11から火炉5へ投入され、圧縮空気9中の酸
素と協働し燃焼して燃焼ガス12が生成され、生成した
燃焼ガス12はベッド材10を加熱して火炉5上方へ上
昇し、ボイラ排ガス37として排ガスダクト36へ排出
され、排ガスダクト36を通ってガスタービン38へ導
入され、ガスタービン38を駆動したうえ、排出されて
後行程へ送られる。而して、ガスタービン38の駆動に
より圧縮機39及び発電機40が駆動され、圧縮機39
により生成された圧縮空気9は圧縮空気送給管41へ送
出され、発電機40の駆動により発電が行われる。
【0022】圧縮空気送給管41へ送給された圧縮空気
9は、圧縮空気送給管41から圧力容器2内へ導入さ
れ、圧力容器2からボイラ本体3の図示してない底部開
口を通りボイラ本体3内へ導入され、散気板4を通って
火炉5内へ送給され、前述したごとくベッド材10を流
動化させる。
【0023】一方、給水ポンプ13から吐出された給水
14は、給水管15、給水調整弁42、給水管15を経
てボイラ本体3内の蒸発器6へ導入され、流動化してい
るベッド材10の熱及び生成した燃焼ガス12により加
熱されて蒸気16となり、過熱器7へ送給され、過熱器
7でもベッド材10の熱及び燃焼ガス12により加熱さ
れて過熱状態の蒸気16となり、蒸気管17へ送出さ
れ、蒸気管17、開閉弁48、蒸気管17を通り高圧蒸
気タービン18へ導入され、高圧蒸気タービン18を駆
動したうえ蒸気管19へ抽気され、抽気された蒸気16
は、蒸気管19からボイラ本体3内の再熱器8へ導入さ
れ、ベッド材10の熱及び燃焼ガス12により再熱さ
れ、再熱された蒸気16は蒸気管20、開閉弁49、蒸
気管20を経て中圧蒸気タービン21へ導入され、中圧
蒸気タービン21を駆動し、抽気されて蒸気管22から
低圧蒸気タービン23へ導入され、低圧蒸気タービン2
3を駆動し、低圧蒸気タービン23から抽気されて復水
器24へ送給され、復水器24で復水されて給水14a
となり、給水管25及び給水管25中の図示してない脱
気器等の機器を通って給水ポンプ13へ導入され、加圧
されて再び給水管15へ送出され、前述した経路を辿
り、循環する。又、高圧蒸気タービン18及び中圧蒸気
タービン21並に低圧蒸気タービン23の駆動により発
電機26が駆動され、発電が行われる。
【0024】次に、通常の発電中に例えば給水ポンプ1
3がトリップした場合の作動を図8を参照しつつ説明す
る。なお、図8中、54は非常用スプレイ水送給管32
を送給され、スプレイノズル33から噴霧されるスプレ
イ水、55は給水管15から蒸発器6へ送給される非常
用給水であり、太い点線はスプレイ水54又は非常用給
水55、復水等、水の流れる経路、太い実線は蒸気16
の流れる経路、太い一点鎖線は蒸気・水混合流体35の
流れる経路である。
【0025】給水ポンプ13がトリップして給水ポンプ
駆動用電動機が停止すると、ボイラ本体3の蒸発器6へ
の給水14(図7参照)は停止し、燃料流量制御弁51
も閉止して火炉5内への燃料52の供給も行われなくな
る。
【0026】しかるに、火炉5内部のベッド材10等は
燃料52の供給が中止されても高温の熱源となっている
ため、蒸発器6内に残存している給水や非常用給水ポン
プ27から送給される非常用給水55が加熱され、その
結果、トリップ直後はボイラ定格の約30%程度の蒸気
16が発生する。しかし、給水ポンプ13がトリップし
た場合には、高圧、中圧、低圧蒸気タービン18,2
1,23もトリップするので、これら蒸気タービン1
8,21,23に蒸気を送給することはできない。
【0027】そこで、給水ポンプ13がトリップした場
合には、以下に述べるような運転が行われる。
【0028】すなわち、給水ポンプ13のトリップによ
り、給水ポンプ駆動用電動機が停止すると、図示してな
い中央演算処理装置からの指令により、給水調整弁4
3、開閉弁44,46,50が開くと共に給水調整弁4
2、開閉弁48,49及び燃料流量制御弁51が閉止
し、高圧蒸気タービンバイパス管31を流通する蒸気1
6の圧力に対応して減圧弁45が、又非常用スプレイ水
送給管32を流通するスプレイ水54の圧力に対応して
減圧弁47が、夫々開き、非常用給水ポンプ27の駆動
装置(ディーゼルエンジン)が起動される。この際各タ
ービン18,21,23,38もトリップする。なお、
図8の各弁中黒塗りのものは閉止したものを示し、白抜
きのものは開いたものを示している。
【0029】非常用給水ポンプ27の駆動により該ポン
プ27から吐出された水は給水管28、給水調整弁4
3、給水管28を通って給水管15へ流入し、定格運転
時の約1/10程度の流量の一部の水は非常用給水55
として給水管15を通ってボイラ本体3内の蒸発器6へ
導入され、ベッド材10等に残存している熱により蒸発
し、過熱器7を経て蒸気管17へ流入する。
【0030】又、残りの水は、給水管15から非常用ス
プレイ水送給管32へ流入し、スプレイ水54として、
非常用スプレイ水送給管32、開閉弁46、非常用スプ
レイ水送給管32を通り、減圧弁47へ導入され、減圧
弁47で減圧されたうえ、スプレイノズル33へ送給さ
れ、スプレイノズル33から、高圧蒸気タービンバイパ
ス管31に設けてあるスプレイ部30内へ噴霧される。
【0031】一方、給水ポンプ13のトリップ時にボイ
ラ本体3の過熱器7に残存していた蒸気16及びベッド
材10等に残存している熱により蒸発器6で発生した蒸
気16(定格の30%程度)は、蒸気管17を通って高
圧蒸気タービンバイパス管31へ導入され、開閉弁44
を通ったうえ減圧弁45へ導入され、減圧弁45で減圧
されてスプレイ部30へ導入され、スプレイ部30へ導
入された蒸気16には前述のごとくスプレイノズル33
からスプレイ水54が噴射され、蒸気16の温度は低下
すると共に蒸気・水混合流体35となる。
【0032】温度の低下した蒸気を含む蒸気・水混合流
体35は、高圧蒸気タービンバイパス管31から蒸気管
19へ導入され、蒸気管19を経て再熱器8へ導入さ
れ、再熱器8で若干ボイラ本体3内の熱を奪って蒸気管
20へ送り出され、蒸気管20から蒸気・水混合流体バ
イパス管34へ流入し、開閉弁50、蒸気・水混合流体
バイパス管34を通って復水器24へ送られ、蒸気・水
混合流体35中の蒸気は復水器24で冷却され、凝縮し
て水となる。
【0033】復水器24で復水された水は、給水管2
5,29を経て非常用給水ポンプ27に導入され、再び
非常用給水ポンプ27から吐出されて前述と同じ経路を
通り循環する。
【0034】なお、給水ポンプ13のトリップ後に非常
用給水ポンプ27を駆動して非常用給水55をボイラ本
体3の蒸発器6へ送給するのは、ボイラ本体3やベッド
材10等を冷却するためである。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】上記発電設備において
は、給水ポンプ13トリップ後、非常用給水ポンプ27
によりスプレイ水54をスプレイ部30へ噴霧する場
合、トリップ直後は、単位時間当り大流量のスプレイ水
54が必要となる。このため、非常用給水ポンプ27の
容量は、非常時にボイラ本体3やベッド材10等を冷却
するという本来の目的にのみ使用する場合の容量に比較
して約1.5倍となり、その結果、非常用給水ポンプ2
7は大型化する。
【0036】又、非常用給水ポンプ27の圧力は、水を
ボイラ本体3へ送給するため高圧であるが、スプレイ部
30へ噴霧するスプレイ水54は、スプレイ部30以後
の各機器の耐圧力等の関係上高圧にすることはできず、
従って、余分な減圧弁47が必要となる。
【0037】本発明は、上述の実情に鑑み、非常用給水
ポンプ27を小容量のポンプにすると共に非常用スプレ
イ水供給系統の減圧弁47を不要とし、全体としてコス
トダウンを図ることを目的としてなしたものである。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明のうち第1の手段
は、蒸発器6及び蒸発器6で蒸発した蒸気を過熱する過
熱器7並に再熱器8を有し且つ内部に熱源となる流動可
能なベッド材10が収納されたボイラ本体3を備えた流
動層ボイラ1と、ボイラ本体3の蒸発器6へ給水14を
行う給水ポンプ13と、給水ポンプ13に対し並列接続
され且つ給水ポンプ13がトリップした際に非常用給水
68を蒸発器6へ送給する非常用給水ポンプ27と、ボ
イラ本体3の過熱器7から蒸気管17を通り送給された
蒸気16により駆動される高圧蒸気タービン18と、高
圧蒸気タービン18から抽気されてボイラ本体3の再熱
器8により加熱された蒸気16により駆動される中圧蒸
気タービン21及び中圧蒸気タービン21から抽気され
た蒸気により駆動される低圧蒸気タービン23と、低圧
蒸気タービン23から抽気された蒸気を復水し、復水し
た水14aを給水管25を介し給水ポンプ13若しくは
非常用給水ポンプ27に送給し得るようにした復水器2
4を備え、高圧蒸気タービン18及び中圧蒸気タービン
21並に低圧蒸気タービン23により発電機26を駆動
し得るようにした発電設備において、ボイラ本体3の過
熱器7から高圧蒸気タービン18入側に至る蒸気管17
と高圧蒸気タービン18出側からボイラ本体3の再熱器
8に至る蒸気管19に、高圧蒸気タービン18に対し並
列となるよう高圧蒸気タービンバイパス管31を接続
し、高圧蒸気タービンバイパス管31の中途部に、高圧
蒸気タービンバイパス管31を送給されて来た蒸気16
にスプレイ水67を噴霧するスプレイノズル33を有す
るスプレイ部30を設け、ボイラ本体3の再熱器8から
中圧蒸気タービン21に至る蒸気管20の中途部に蒸気
・水混合流体35を復水器24へ送給し得るよう、蒸気
・水混合流体バイパス管34を接続し、先端をスプレイ
ノズル33に接続され且つ中途部に非常用スプレイ水供
給ポンプ57を有する非常用スプレイ水供給管58を復
水器24の出側に連通せしめ、非常用スプレイ水供給管
58の非常用スプレイ水供給ポンプ57接続部よりも下
流側に、内部に非常用スプレイ水61を貯留し得るよう
にした非常用スプレイ水貯留タンク60を接続し、非常
用スプレイ水貯留タンク60の上部空間60aに、非常
用スプレイ水貯留タンク60内の非常用スプレイ水61
を非常用スプレイ水供給管58からスプレイノズル33
へ送給し得るよう、加圧ガス源63を接続したものであ
る。
【0039】又第2の手段は、蒸発器6及び蒸発器6で
蒸発した蒸気を過熱する過熱器7並に再熱器8を有し且
つ内部に熱源となる流動可能なベッド材10が収納され
たボイラ本体3を備えた流動層ボイラ1と、ボイラ本体
3の蒸発器6へ給水14を行う給水ポンプ13と、給水
ポンプ13に対し並列接続され且つ給水ポンプ13がト
リップした際に非常用給水68を蒸発器6へ送給する非
常用給水ポンプ27と、ボイラ本体3の過熱器7から蒸
気管17を通り送給された蒸気16により駆動される高
圧蒸気タービン18と、高圧蒸気タービン18から抽気
されてボイラ本体3の再熱器8により加熱された蒸気1
6により駆動される中圧蒸気タービン21と、中圧蒸気
タービン21から抽気された蒸気を復水し、復水した水
14aを給水管25を介し給水ポンプ13若しくは非常
用給水ポンプ27に送給し得るようにした復水器24を
備え、高圧蒸気タービン18及び中圧蒸気タービン21
により発電機26を駆動し得るようにした発電設備にお
いて、ボイラ本体3の過熱器7から高圧蒸気タービン1
8入側に至る蒸気管17と高圧蒸気タービン18出側か
らボイラ本体3の再熱器8に至る蒸気管19に、高圧蒸
気タービン18に対し並列となるよう高圧蒸気タービン
バイパス管31を接続し、高圧蒸気タービンバイパス管
31の中途部に、高圧蒸気タービンバイパス管31を送
給されて来た蒸気16にスプレイ水67を噴霧するスプ
レイノズル33を有するスプレイ部30を設け、ボイラ
本体3の再熱器8から中圧蒸気タービン21に至る蒸気
管20の中途部に蒸気・水混合流体35を復水器24へ
送給し得るよう、蒸気・水混合流体バイパス管34を接
続し、先端をスプレイノズル33に接続され且つ中途部
に非常用スプレイ水供給ポンプ57を有する非常用スプ
レイ水供給管58を復水器24の出側に連通せしめ、非
常用スプレイ水供給管58の非常用スプレイ水供給ポン
プ57接続部よりも下流側に、内部に非常用スプレイ水
61を貯留し得るようにした非常用スプレイ水貯留タン
ク60を接続し、非常用スプレイ水貯留タンク60の上
部空間60aに、非常用スプレイ水貯留タンク60内の
非常用スプレイ水61を非常用スプレイ水供給管58か
らスプレイノズル33へ送給し得るよう、加圧ガス源6
3を接続したものである。
【0040】更に第3の手段は、蒸発器6及び蒸発器6
で蒸発した蒸気を過熱する過熱器7並に再熱器8を有し
且つ内部に熱源となる流動可能なベッド材10が収納さ
れたボイラ本体3を備えた流動層ボイラ1と、ボイラ本
体3の蒸発器6へ給水14を行う給水ポンプ13と、給
水ポンプ13に対し並列接続され且つ給水ポンプ13が
トリップした際に非常用給水68を蒸発器6へ送給する
非常用給水ポンプ27と、ボイラ本体3の過熱器7から
蒸気管17を通り送給された蒸気16により駆動される
高圧蒸気タービン18と、高圧蒸気タービン18から抽
気されてボイラ本体3の再熱器8により加熱された蒸気
16により駆動される低圧蒸気タービン23と、低圧蒸
気タービン23から抽気された蒸気を復水し、復水した
水14aを給水管25を介し給水ポンプ13若しくは非
常用給水ポンプ27に送給し得るようにした復水器24
を備え、高圧蒸気タービン18及び低圧蒸気タービン2
3により発電機26を駆動し得るようにした発電設備に
おいて、ボイラ本体3の過熱器7から高圧蒸気タービン
18入側に至る蒸気管17と高圧蒸気タービン18出側
からボイラ本体3の再熱器8に至る蒸気管19に、高圧
蒸気タービン18に対し並列となるよう高圧蒸気タービ
ンバイパス管31を接続し、高圧蒸気タービンバイパス
管31の中途部に、高圧蒸気タービンバイパス管31を
送給されて来た蒸気16にスプレイ水67を噴霧するス
プレイノズル33を有するスプレイ部30を設け、ボイ
ラ本体3の再熱器8から低圧蒸気タービン23に至る蒸
気管20の中途部に蒸気・水混合流体35を復水器24
へ送給し得るよう、蒸気・水混合流体バイパス管34を
接続し、先端をスプレイノズル33に接続され且つ中途
部に非常用スプレイ水供給ポンプ57を有する非常用ス
プレイ水供給管58を復水器24の出側に連通せしめ、
非常用スプレイ水供給管58の非常用スプレイ水供給ポ
ンプ57接続部よりも下流側に、内部に非常用スプレイ
水61を貯留し得るようにした非常用スプレイ水貯留タ
ンク60を接続し、非常用スプレイ水貯留タンク60の
上部空間60aに、非常用スプレイ水貯留タンク60内
の非常用スプレイ水61を非常用スプレイ水供給管58
からスプレイノズル33へ送給し得るよう、加圧ガス源
63を接続したものである。
【0041】更に又、第4の手段では加圧ガス源63を
窒素ガスボンベとしている。
【0042】第1〜第3の手段では、給水ポンプ13ト
リップ直後は、非常用スプレイ水供給ポンプ57からの
水の他に非常用スプレイ水貯留タンク60内の非常用ス
プレイ水61を高圧でスプレイ部30のスプレイノズル
33へ送給でき、ある程度の時間の経過後は、非常用ス
プレイ水供給ポンプ57からの比較的低圧の水のみをス
プレイノズル33へ送給し得られる。又、非常用給水ポ
ンプ27の能力は、給水ポンプ13トリップ時に蒸発器
6へ送給する必要のある水量に対応していれば良く、更
に、非常用スプレイ水供給管58には減圧弁は不要であ
る。
【0043】このため、第1〜第3の手段では設備のコ
ストを低減できる。
【0044】第4の手段では窒素ガス69により非常用
スプレイ水61を非常用スプレイ水貯留タンク60から
押出すことができるため、確実さが向上する。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0046】図1は本発明を実施する形態の一例であっ
て、非常用スプレイ水供給系統以外は図6〜8に示すも
のの構成と略同じである。従って、図1においては図6
〜8に示すものと同一部分には同一の符号を付し詳しい
説明を省略するものとし、以下、図6〜8に示す設備に
は含まれていない部分を主体として説明を行う。
【0047】すなわち、復水器24から給水ポンプ13
に至る給水管25の中途部に非常用スプレイ水供給管5
8の後端を接続すると共に非常用スプレイ水供給管58
の中途部に非常用スプレイ水供給ポンプ57を接続し、
非常用スプレイ水供給管58の先端をスプレイ部30に
設けられているスプレイノズル33に接続する。
【0048】非常用スプレイ水供給管58の非常用スプ
レイ水供給ポンプ57接続部よりも下流側に、該管58
と連通するよう短管59を介して非常用スプレイ水貯留
タンク60を接続し、該タンク60内に非常用スプレイ
水61を所定の高さまで貯留し得るようにし、非常用ス
プレイ水貯留タンク60の上部空間60aに窒素ガスを
送り込むため、非常用スプレイ水貯留タンク60に窒素
ガス供給管62を接続し、窒素ガス供給管62の後端に
窒素ガスボンベ63を接続する。
【0049】なお、図中、64は、短管59の接続部X
4よりも非常用スプレイ水流れ方向下流側に位置するよ
う、非常用スプレイ水供給管58に接続された開閉弁、
65は窒素ガス供給管62に接続された開閉弁、66は
非常用スプレイ水貯留タンク60の液面計である。
【0050】次に、本形態の作動について説明する。
【0051】本形態例において発電機26,40を駆動
し、発電を行う場合の水、蒸気の流れは図2に示されて
おり、図7に示す場合と全く同じであるため、説明は省
略する。ただし、この際、非常用スプレイ水供給ポンプ
57は停止し、非常用スプレイ水供給管58、窒素ガス
供給管62における開閉弁64,65は夫々閉止してい
る。
【0052】而して、図2においては、図7の場合と同
様、黒塗りの各弁は閉止しているものを、又、白抜きの
各弁は開いているものを示しており、図2中、太い点線
は給水14又は14aの流れる経路を、又太い実線は蒸
気16の流れる経路を示している。
【0053】次に通常の発電中に例えば給水ポンプ13
がトリップした場合の作動を図3を参照しつつ説明す
る。なお、図3中、67は非常用スプレイ水供給管58
内を送られるスプレイ水、68は非常用給水ポンプ27
により給水管28,15内を送られる非常用給水、69
は窒素ガスボンベ63から窒素ガス供給管62内を送給
される窒素ガスであり、太い点線はスプレイ水67又は
非常用給水68等の水の流れる経路、太い実線は蒸気1
6の流れる経路、太い一点鎖線は蒸気・水混合流体35
の流れる経路である。
【0054】給水ポンプ13がトリップして給水ポンプ
駆動用電動機が停止すると、従来の場合と同様、ボイラ
本体3の蒸発器6への給水14(図2参照)は停止し、
燃料流量制御弁51も閉止して火炉5内への燃料52の
供給も行われなくなる。
【0055】しかるに、火炉5内部のベッド材10等
は、燃料52の供給が中止されても高温の熱源となって
いるため、蒸発器6内に残存している給水や非常用給水
ポンプ27から送給される非常用給水68が加熱され
(図3参照)、その結果、トリップ直後はボイラ定格の
約30%程度の蒸気が発生する。しかし、給水ポンプ1
3がトリップした場合には、高圧、中圧、低圧蒸気ター
ビン18,21,23もトリップするので、これら蒸気
タービン18,21,23へ蒸気を送給することはでき
ない。
【0056】そこで、給水ポンプ13がトリップした場
合には、以下に述べるような運転が行われる。
【0057】すなわち、給水ポンプ13のトリップによ
り、給水ポンプ駆動用電動機が停止すると、図示してな
い中央演算処理装置からの指令により、給水調整弁4
3、開閉弁44,50,64,65が開くと共に給水調
整弁42、開閉弁48,49及び燃料流量制御弁51が
閉止し(図3中、黒塗りの各弁は閉止しているものを示
し、白抜きの各弁は、開いているものを示してい
る。)、非常用給水ポンプ27の駆動装置(ディーゼル
エンジン)が駆動される。又この際各タービン18,2
1,23,38もトリップする。
【0058】このため、窒素ガスボンベ63からの高圧
の窒素ガス69は窒素ガス供給管62から開閉弁65を
経て非常用スプレイ水貯留タンク60の上部空間60a
に導入され、非常用スプレイ水貯留タンク60内の非常
用スプレイ水61を加圧し、非常用スプレイ水61の大
部分は非常用スプレイ水貯留タンク60から急速に押出
されて短管59を経たうえ非常用スプレイ水供給管58
へ導入され、非常用スプレイ水供給ポンプ57からの水
と共にスプレイ水67として非常用スプレイ水供給管5
8、開閉弁64、非常用スプレイ水供給管58を通りス
プレイノズル33へ送給され、スプレイノズル33から
高圧蒸気タービンバイパス管31のスプレイ部30へ噴
霧される。
【0059】非常用スプレイ水貯留タンク60内の非常
用スプレイ水61が全て押出された後は、非常用スプレ
イ水供給ポンプ57からの水のみがスプレイ水67とし
てスプレイノズル33からスプレイ部30へ噴霧され
る。
【0060】一方、給水ポンプ13のトリップ時にボイ
ラ本体3の過熱器7に残存している蒸気16及び蒸発器
6で発生した蒸気16(定格の30%程度)は、蒸気管
17を通って高圧蒸気タービンバイパス管31へ導入さ
れると共に開閉弁44を通り、減圧弁45で減圧された
うえスプレイ部30へ導入され、スプレイノズル33か
ら噴霧されるスプレイ水67により冷却されて蒸気・水
混合流体35となり、高圧蒸気タービンバイパス管31
下流側へ送出される。
【0061】又、非常用給水ポンプ27から吐出され
た、定格運転時の1/10程度の流量の非常用給水68
は、給水管28、給水調整弁43、給水管28,15を
経てボイラ本体3内の蒸発器6へ導入され、ベッド材1
0等の残存している熱により加熱されて蒸気16とな
り、過熱器7、蒸気管17を経て高圧蒸気タービンバイ
パス管31へ導入され、開閉弁44を通り、減圧弁45
で減圧されたうえスプレイ部30へ導入され、スプレイ
ノズル33から噴霧されるスプレイ水67により冷却さ
れて蒸気・水混合流体35となり、高圧蒸気タービンバ
イパス管31下流側へ送出される。
【0062】スプレイ部30下流側の高圧蒸気タービン
バイパス管31へ送出された蒸気・水混合流体35は、
高圧蒸気タービンバイパス管31から蒸気管19へ導入
され、蒸気管19、ボイラ本体3の再熱器8、蒸気管2
0、蒸気・水混合流体バイパス管34を経て復水器24
へ導入され、復水器24で冷却され、蒸気・水混合流体
35中の蒸気は凝縮して復水する。
【0063】而して、復水した水は、給水管25を通
り、一部は非常用スプレイ水供給管58から非常用スプ
レイ水供給ポンプ57に吸込まれ、非常用スプレイ水供
給ポンプ57から吐出され、スプレイ水67として非常
用スプレイ水供給管58、開閉弁64、非常用スプレイ
水供給管58を通り、再びスプレイノズル33から高圧
蒸気タービンバイパス管31のスプレイ部30へ噴霧さ
れる。
【0064】又、給水管25を通る残りの水は、給水管
29から非常用給水ポンプ27に吸込まれ、再び非常用
給水ポンプ27から吐出されてボイラ本体3の蒸発器6
へ送給される。
【0065】給水ポンプ13トリップ時の蒸気発生量と
時間の関係は図4に、又スプレイ水量と時間の関係は、
図5に示されている。
【0066】すなわち、加圧流動層ボイラ1での蒸気発
生量がQの場合、給水ポンプ13のトリップ直後には、
蒸気発生量は0.3Q程度となり、経時的には徐々に減
少し、時間t(約5分)経過後には、蒸気発生量は0.
1Q程度まで減少する。
【0067】従って、給水ポンプ13のトリップ直後
は、スプレイ水量は多くし、時間の経過と共にスプレイ
水量は徐々に減少させる必要があるが、本実施の形態の
ごとく、非常用スプレイ水貯留タンク60に貯留した非
常用スプレイ水61を窒素ガス69の圧力を利用して非
常用スプレイ水供給管58へ押出すことにより、図5の
斜線部Aに示すごとく、トリップ直後には非常用スプレ
イ水貯留タンク60から押出されるスプレイ水量q1−
q2を多くし、時間の経過と共に減少させることができ
るため、ボイラでの蒸気発生量に対応したスプレイ水量
を確実にスプレイ部30へ噴霧できる。
【0068】時間t(約5分)経過後は、非常用スプレ
イ水貯留タンク60内からは非常用スプレイ水61は押
出されなくなるため、以後は非常用スプレイ水供給ポン
プ57から吐出されるスプレイ水量q2の水(q1>q
2)のみがスプレイ水67としてスプレイノズル33か
らスプレイ部30へ噴霧される。
【0069】このように、給水ポンプ13のトリップし
た直後は、非常用スプレイ水供給ポンプ57からの水の
他に非常用スプレイ水貯留タンク60内に貯留しておい
た非常用スプレイ水61をスプレイ部30へ噴霧するス
プレイ水67として使用し、所定時間経過後には、非常
用スプレイ水供給ポンプ57からの水のみをスプレイ水
67として使用することにより、非常用スプレイ水供給
ポンプ57を小容量とすることができる。
【0070】又、スプレイ水67として高い圧力が必要
なのは、給水ポンプ13のトリップ直後であり、時間が
経過したらスプレイ水67の圧力は低くて良いため、非
常用スプレイ水供給ポンプ57を低圧のものとすること
ができる。
【0071】更に非常用給水ポンプ27は、給水ポンプ
13がトリップした際にボイラ本体3の蒸発器6へ送給
する水量のみを考慮すれば良く、スプレイ部30へ噴霧
するスプレイ水については考慮する必要がないため、非
常用給水ポンプ27の容量も小容量とすることができ、
余分な減圧弁も不要となる。
【0072】このため、給水ポンプ13トリップ時に非
常用給水ポンプ27により、ボイラ本体3の蒸発器6へ
給水すると共にスプレイ部30へもスプレイ水を噴霧す
るようにした図6の場合に比較して、設備のコストダウ
ンを図ることができる。
【0073】なお、本発明の実施の形態においては、高
圧蒸気タービン18及び中圧蒸気タービン21並に低圧
蒸気タービン23により発電機26を駆動する場合につ
いて説明したが、高圧蒸気タービン18と中圧蒸気ター
ビン21、或いは高圧蒸気タービン18と低圧蒸気ター
ビン23の組合せによっても実施できること(ただし、
高圧蒸気タービン18と中圧蒸気タービン21の組合せ
の場合は、中圧蒸気タービン21から抽気された蒸気1
6が復水器24へ送られ、高圧蒸気タービン18と低圧
蒸気タービン23の組合せの場合は、再熱器8からの蒸
気16が低圧蒸気タービン23へ導入される)、加圧流
動層ボイラ1ではなく、一般の流動層ボイラに対しても
適用可能なこと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲
内で種々変更を加え得ること、等は勿論である。
【0074】
【発明の効果】本発明の発電設備によれば、請求項1〜
3の何れにおいても設備のコストダウンを図ることがで
き、請求項4によれば設備の信頼性が向上する、等種々
の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発電設備の実施の形態の一例を示す概
念図である。
【図2】図1の発電設備において、発電を行う際の水及
び蒸気の流れの概要を示す概念図である。
【図3】図1の発電設備において、給水ポンプがトリッ
プした際の、水、蒸気、蒸気・水混合流体の流れの概要
を示す概念図である。
【図4】図1の発電設備における蒸気発生量と時間との
関係を示すグラフである。
【図5】図1の発電設備におけるスプレイ水量と時間と
の関係を示すグラフである。
【図6】従来の発電設備の一例を示す概念図である。
【図7】従来の発電設備において、発電を行う際の水及
び蒸気の流れの概要を示す概念図である。
【図8】従来の発電設備において、給水ポンプがトリッ
プした際の、水、蒸気、蒸気・水混合流体の流れの概要
を示す概念図である。
【符号の説明】
1 加圧流動層ボイラ(流動層ボイラ) 3 ボイラ本体 6 蒸発器 7 過熱器 8 再熱器 10 ベッド材 13 給水ポンプ 14 給水 14a 給水(水) 16 蒸気 17,19,20 蒸気管 18 高圧蒸気タービン 21 中圧蒸気タービン 23 低圧蒸気タービン 24 復水器 25 給水管 26 発電機 27 非常用給水ポンプ 30 スプレイ部 31 高圧蒸気タービンバイパス管 33 スプレイノズル 34 蒸気・水混合流体バイパス管 35 蒸気・水混合流体 57 非常用スプレイ水供給ポンプ 58 非常用スプレイ水供給管 60 非常用スプレイ水貯留タンク 60a 上部空間 61 非常用スプレイ水 63 窒素ガスボンベ(加圧ガス源) 67 スプレイ水 68 非常用給水

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸発器(6)及び蒸発器(6)で蒸発し
    た蒸気を過熱する過熱器(7)並に再熱器(8)を有し
    且つ内部に熱源となる流動可能なベッド材(10)が収
    納されたボイラ本体(3)を備えた流動層ボイラ(1)
    と、 ボイラ本体(3)の蒸発器(6)へ給水(14)を行う
    給水ポンプ(13)と、 給水ポンプ(13)に対し並列接続され且つ給水ポンプ
    (13)がトリップした際に非常用給水(68)を蒸発
    器(6)へ送給する非常用給水ポンプ(27)と、 ボイラ本体(3)の過熱器(7)から蒸気管(17)を
    通り送給された蒸気(16)により駆動される高圧蒸気
    タービン(18)と、 高圧蒸気タービン(18)から抽気されてボイラ本体
    (3)の再熱器(8)により加熱された蒸気(16)に
    より駆動される中圧蒸気タービン(21)及び中圧蒸気
    タービン(21)から抽気された蒸気により駆動される
    低圧蒸気タービン(23)と、 低圧蒸気タービン(23)から抽気された蒸気を復水
    し、復水した水(14a)を給水管(25)を介し給水
    ポンプ(13)若しくは非常用給水ポンプ(27)に送
    給し得るようにした復水器(24)を備え、 高圧蒸気タービン(18)及び中圧蒸気タービン(2
    1)並に低圧蒸気タービン(23)により発電機(2
    6)を駆動し得るようにした発電設備において、 ボイラ本体(3)の過熱器(7)から高圧蒸気タービン
    (18)入側に至る蒸気管(17)と高圧蒸気タービン
    (18)出側からボイラ本体(3)の再熱器(8)に至
    る蒸気管(19)に、高圧蒸気タービン(18)に対し
    並列となるよう高圧蒸気タービンバイパス管(31)を
    接続し、 高圧蒸気タービンバイパス管(31)の中途部に、高圧
    蒸気タービンバイパス管(31)を送給されて来た蒸気
    (16)にスプレイ水(67)を噴霧するスプレイノズ
    ル(33)を有するスプレイ部(30)を設け、 ボイラ本体(3)の再熱器(8)から中圧蒸気タービン
    (21)に至る蒸気管(20)の中途部に蒸気・水混合
    流体(35)を復水器(24)へ送給し得るよう、蒸気
    ・水混合流体バイパス管(34)を接続し、 先端をスプレイノズル(33)に接続され且つ中途部に
    非常用スプレイ水供給ポンプ(57)を有する非常用ス
    プレイ水供給管(58)を復水器(24)の出側に連通
    せしめ、 非常用スプレイ水供給管(58)の非常用スプレイ水供
    給ポンプ(57)接続部よりも下流側に、内部に非常用
    スプレイ水(61)を貯留し得るようにした非常用スプ
    レイ水貯留タンク(60)を接続し、 非常用スプレイ水貯留タンク(60)の上部空間(60
    a)に、非常用スプレイ水貯留タンク(60)内の非常
    用スプレイ水(61)を非常用スプレイ水供給管(5
    8)からスプレイノズル(33)へ送給し得るよう、加
    圧ガス源(63)を接続したことを特徴とする発電設
    備。
  2. 【請求項2】 蒸発器(6)及び蒸発器(6)で蒸発し
    た蒸気を過熱する過熱器(7)並に再熱器(8)を有し
    且つ内部に熱源となる流動可能なベッド材(10)が収
    納されたボイラ本体(3)を備えた流動層ボイラ(1)
    と、 ボイラ本体(3)の蒸発器(6)へ給水(14)を行う
    給水ポンプ(13)と、 給水ポンプ(13)に対し並列接続され且つ給水ポンプ
    (13)がトリップした際に非常用給水(68)を蒸発
    器(6)へ送給する非常用給水ポンプ(27)と、 ボイラ本体(3)の過熱器(7)から蒸気管(17)を
    通り送給された蒸気(16)により駆動される高圧蒸気
    タービン(18)と、 高圧蒸気タービン(18)から抽気されてボイラ本体
    (3)の再熱器(8)により加熱された蒸気(16)に
    より駆動される中圧蒸気タービン(21)と、 中圧蒸気タービン(21)から抽気された蒸気を復水
    し、復水した水(14a)を給水管(25)を介し給水
    ポンプ(13)若しくは非常用給水ポンプ(27)に送
    給し得るようにした復水器(24)を備え、 高圧蒸気タービン(18)及び中圧蒸気タービン(2
    1)により発電機(26)を駆動し得るようにした発電
    設備において、 ボイラ本体(3)の過熱器(7)から高圧蒸気タービン
    (18)入側に至る蒸気管(17)と高圧蒸気タービン
    (18)出側からボイラ本体(3)の再熱器(8)に至
    る蒸気管(19)に、高圧蒸気タービン(18)に対し
    並列となるよう高圧蒸気タービンバイパス管(31)を
    接続し、 高圧蒸気タービンバイパス管(31)の中途部に、高圧
    蒸気タービンバイパス管(31)を送給されて来た蒸気
    (16)にスプレイ水(67)を噴霧するスプレイノズ
    ル(33)を有するスプレイ部(30)を設け、 ボイラ本体(3)の再熱器(8)から中圧蒸気タービン
    (21)に至る蒸気管(20)の中途部に蒸気・水混合
    流体(35)を復水器(24)へ送給し得るよう、蒸気
    ・水混合流体バイパス管(34)を接続し、 先端をスプレイノズル(33)に接続され且つ中途部に
    非常用スプレイ水供給ポンプ(57)を有する非常用ス
    プレイ水供給管(58)を復水器(24)の出側に連通
    せしめ、 非常用スプレイ水供給管(58)の非常用スプレイ水供
    給ポンプ(57)接続部よりも下流側に、内部に非常用
    スプレイ水(61)を貯留し得るようにした非常用スプ
    レイ水貯留タンク(60)を接続し、 非常用スプレイ水貯留タンク(60)の上部空間(60
    a)に、非常用スプレイ水貯留タンク(60)内の非常
    用スプレイ水(61)を非常用スプレイ水供給管(5
    8)からスプレイノズル(33)へ送給し得るよう、加
    圧ガス源(63)を接続したことを特徴とする発電設
    備。
  3. 【請求項3】 蒸発器(6)及び蒸発器(6)で蒸発し
    た蒸気を過熱する過熱器(7)並に再熱器(8)を有し
    且つ内部に熱源となる流動可能なベッド材(10)が収
    納されたボイラ本体(3)を備えた流動層ボイラ(1)
    と、 ボイラ本体(3)の蒸発器(6)へ給水(14)を行う
    給水ポンプ(13)と、 給水ポンプ(13)に対し並列接続され且つ給水ポンプ
    (13)がトリップした際に非常用給水(68)を蒸発
    器(6)へ送給する非常用給水ポンプ(27)と、 ボイラ本体(3)の過熱器(7)から蒸気管(17)を
    通り送給された蒸気(16)により駆動される高圧蒸気
    タービン(18)と、 高圧蒸気タービン(18)から抽気されてボイラ本体
    (3)の再熱器(8)により加熱された蒸気(16)に
    より駆動される低圧蒸気タービン(23)と、 低圧蒸気タービン(23)から抽気された蒸気を復水
    し、復水した水(14a)を給水管(25)を介し給水
    ポンプ(13)若しくは非常用給水ポンプ(27)に送
    給し得るようにした復水器(24)を備え、 高圧蒸気タービン(18)及び低圧蒸気タービン(2
    3)により発電機(26)を駆動し得るようにした発電
    設備において、 ボイラ本体(3)の過熱器(7)から高圧蒸気タービン
    (18)入側に至る蒸気管(17)と高圧蒸気タービン
    (18)出側からボイラ本体(3)の再熱器(8)に至
    る蒸気管(19)に、高圧蒸気タービン(18)に対し
    並列となるよう高圧蒸気タービンバイパス管(31)を
    接続し、 高圧蒸気タービンバイパス管(31)の中途部に、高圧
    蒸気タービンバイパス管(31)を送給されて来た蒸気
    (16)にスプレイ水(67)を噴霧するスプレイノズ
    ル(33)を有するスプレイ部(30)を設け、 ボイラ本体(3)の再熱器(8)から低圧蒸気タービン
    (23)に至る蒸気管(20)の中途部に蒸気・水混合
    流体(35)を復水器(24)へ送給し得るよう、蒸気
    ・水混合流体バイパス管(34)を接続し、 先端をスプレイノズル(33)に接続され且つ中途部に
    非常用スプレイ水供給ポンプ(57)を有する非常用ス
    プレイ水供給管(58)を復水器(24)の出側に連通
    せしめ、 非常用スプレイ水供給管(58)の非常用スプレイ水供
    給ポンプ(57)接続部よりも下流側に、内部に非常用
    スプレイ水(61)を貯留し得るようにした非常用スプ
    レイ水貯留タンク(60)を接続し、 非常用スプレイ水貯留タンク(60)の上部空間(60
    a)に、非常用スプレイ水貯留タンク(60)内の非常
    用スプレイ水(61)を非常用スプレイ水供給管(5
    8)からスプレイノズル(33)へ送給し得るよう、加
    圧ガス源(63)を接続したことを特徴とする発電設
    備。
  4. 【請求項4】 加圧ガス源(63)を窒素ガスボンベと
    した請求項1、2又は3に記載の発電設備。
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