JPH0323079Y2 - - Google Patents
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- JPH0323079Y2 JPH0323079Y2 JP1987161500U JP16150087U JPH0323079Y2 JP H0323079 Y2 JPH0323079 Y2 JP H0323079Y2 JP 1987161500 U JP1987161500 U JP 1987161500U JP 16150087 U JP16150087 U JP 16150087U JP H0323079 Y2 JPH0323079 Y2 JP H0323079Y2
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Landscapes
- Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は養殖水槽の改良に関するものであり、
特に水槽内の粒状物を充填してなる濾材下方から
気泡を送り込み、水槽内で一定方向に循環する旋
回水流を生じさせ、浮遊物を濾過すると共に水中
の溶存酸素を効果的に増大させ、ひいては好気性
微生物の繁殖による浮遊物の処理を助長し、同時
に嫌気性微生物の繁殖を防いで水質の悪化を防止
し、魚類の生育に好適な条件を具備し得るように
した養殖水槽に関するものである。
特に水槽内の粒状物を充填してなる濾材下方から
気泡を送り込み、水槽内で一定方向に循環する旋
回水流を生じさせ、浮遊物を濾過すると共に水中
の溶存酸素を効果的に増大させ、ひいては好気性
微生物の繁殖による浮遊物の処理を助長し、同時
に嫌気性微生物の繁殖を防いで水質の悪化を防止
し、魚類の生育に好適な条件を具備し得るように
した養殖水槽に関するものである。
魚類は水中に溶け込んでいる酸素を用いて呼吸
するものである。従つて、養殖魚の呼吸や魚の排
泄物、餌の残渣等の好気的分解により水中の溶存
酸素が不足すると、養殖魚の活動がにぶり、発育
が悪くなるので、従来の鰻、鯉、金魚等の養殖水
槽では地下水をポンプで汲上げて補給し、溶存酸
素量を高めようとするのが通例である。
するものである。従つて、養殖魚の呼吸や魚の排
泄物、餌の残渣等の好気的分解により水中の溶存
酸素が不足すると、養殖魚の活動がにぶり、発育
が悪くなるので、従来の鰻、鯉、金魚等の養殖水
槽では地下水をポンプで汲上げて補給し、溶存酸
素量を高めようとするのが通例である。
ところが、地下水は地下にあつて空気に触れる
機会が少ないことなどから、もともと溶存酸素量
が少ないので、溶存酸素量の絶対量を確保するた
めに多量の地下水を補給しなければならず、従つ
て、大容量の水槽を使用する必要があることから
設備面積が大きくなり、設備費や生産コストが高
くなるなどの問題点があつた。さらに、地下水等
を補給しても水槽底部付近にまでは酸素が行き渡
らず不足するので、養殖魚の排泄物や餌の残渣等
が嫌気性細菌により分解され、腐敗状態となり硫
化水素やメタンガス等を発生し水は臭気を帯びる
と共に分解生成物は汚泥となつて底部に沈積され
ることになり、このような環境にする養殖魚は、
発育が悪い上に味も悪く、商品価値も低いという
問題点があつた。特に、水底で棲息する鰻等の場
合には、この傾向が強く味が悪い。さらにまた、
このような環境下では病原菌の繁殖も盛んである
ので大量の消毒剤による処理が余儀なくされる結
果、養殖水槽から流出した消毒剤は河川等にもれ
出た養殖魚の排泄物や餌の残渣を分解、摂取する
微生物や後生動物を死滅させ、河川の自浄作用を
阻害し、汚泥のたれ流しによる環境汚染を生ずる
などの問題点があつた。もつとも水槽の水面付近
で羽根車を回転させ、水面をかきまぜて溶存酸素
量を高めようとする提案がなされてはいるが、な
にしろ空気が水に触れる時間が短いので、余り効
果が上がらないというのが実情である。
機会が少ないことなどから、もともと溶存酸素量
が少ないので、溶存酸素量の絶対量を確保するた
めに多量の地下水を補給しなければならず、従つ
て、大容量の水槽を使用する必要があることから
設備面積が大きくなり、設備費や生産コストが高
くなるなどの問題点があつた。さらに、地下水等
を補給しても水槽底部付近にまでは酸素が行き渡
らず不足するので、養殖魚の排泄物や餌の残渣等
が嫌気性細菌により分解され、腐敗状態となり硫
化水素やメタンガス等を発生し水は臭気を帯びる
と共に分解生成物は汚泥となつて底部に沈積され
ることになり、このような環境にする養殖魚は、
発育が悪い上に味も悪く、商品価値も低いという
問題点があつた。特に、水底で棲息する鰻等の場
合には、この傾向が強く味が悪い。さらにまた、
このような環境下では病原菌の繁殖も盛んである
ので大量の消毒剤による処理が余儀なくされる結
果、養殖水槽から流出した消毒剤は河川等にもれ
出た養殖魚の排泄物や餌の残渣を分解、摂取する
微生物や後生動物を死滅させ、河川の自浄作用を
阻害し、汚泥のたれ流しによる環境汚染を生ずる
などの問題点があつた。もつとも水槽の水面付近
で羽根車を回転させ、水面をかきまぜて溶存酸素
量を高めようとする提案がなされてはいるが、な
にしろ空気が水に触れる時間が短いので、余り効
果が上がらないというのが実情である。
本考案はこのような事情を背景としてなされた
ものであり、本考案の目的とするところは、水槽
中の溶存酸素量を高め得ると共に汚泥のもとにな
る浮遊物を除去し得る養殖水槽を提供することに
ある。
ものであり、本考案の目的とするところは、水槽
中の溶存酸素量を高め得ると共に汚泥のもとにな
る浮遊物を除去し得る養殖水槽を提供することに
ある。
本考案はこのような目的を達成するためになさ
れたものであり、本考案の要旨とするところは、 水槽内部の側壁部もしくは側壁部から離れた部
分に位置しかつ水槽底面より上方の位置に配置さ
れた、粒状物を多数充填してなる濾材と、 前記濾材内および/または濾材下方に配置さ
れ、かつ内部の空間部に送り込まれた空気を外方
に気泡として噴出させるための多数の噴気間隔を
有する噴気部材とを備え、 濾材に送り込まれる空気によつて水槽内の水を
循環させ溶存酸素量を増大させると共に浮遊物を
除去し得る養殖水槽を構成したことにある。ここ
に、粒状物を多数充填してなる濾材とは水や気泡
が通過し得る状態で容器や収容部内に多数の粒状
物を充填した場合に限らず、隣接する各粒状物を
接着させて一体の濾材とした場合も含むものであ
り、粒状物とは種々の混合物を固結剤で粒状に固
めた場合に限らず、単体で粒状をなす物体も含む
ものであり、例えば石ころ等も含まれ、粒状物に
は粒状のほか塊状のものも含むものである。ま
た、水槽には運搬可能なものに限らず、運搬不能
なものも含まれる。
れたものであり、本考案の要旨とするところは、 水槽内部の側壁部もしくは側壁部から離れた部
分に位置しかつ水槽底面より上方の位置に配置さ
れた、粒状物を多数充填してなる濾材と、 前記濾材内および/または濾材下方に配置さ
れ、かつ内部の空間部に送り込まれた空気を外方
に気泡として噴出させるための多数の噴気間隔を
有する噴気部材とを備え、 濾材に送り込まれる空気によつて水槽内の水を
循環させ溶存酸素量を増大させると共に浮遊物を
除去し得る養殖水槽を構成したことにある。ここ
に、粒状物を多数充填してなる濾材とは水や気泡
が通過し得る状態で容器や収容部内に多数の粒状
物を充填した場合に限らず、隣接する各粒状物を
接着させて一体の濾材とした場合も含むものであ
り、粒状物とは種々の混合物を固結剤で粒状に固
めた場合に限らず、単体で粒状をなす物体も含む
ものであり、例えば石ころ等も含まれ、粒状物に
は粒状のほか塊状のものも含むものである。ま
た、水槽には運搬可能なものに限らず、運搬不能
なものも含まれる。
以下本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説
明する。
明する。
第1図、第2図において10は水槽であり、
縦、横、高さがそれぞれ2.5m、1.5m、1m程度の
小形とされている。従つて、既製の養殖水槽をト
ラツク等で運搬してすえ付けることも可能であ
る。水槽10内の一方の側壁部寄りに間仕切板1
2が設けられ、その底部と水槽10の三方の側壁
部とで囲まれる部分に、網状の濾材受14が張設
されて濾材収容部15が形成される。
縦、横、高さがそれぞれ2.5m、1.5m、1m程度の
小形とされている。従つて、既製の養殖水槽をト
ラツク等で運搬してすえ付けることも可能であ
る。水槽10内の一方の側壁部寄りに間仕切板1
2が設けられ、その底部と水槽10の三方の側壁
部とで囲まれる部分に、網状の濾材受14が張設
されて濾材収容部15が形成される。
粒状物16は火山灰砂2、活性炭1、固結剤と
してのセメント2、黒音地土1の容積比で適量の
水を加え混練され成形されて多孔質となつてい
る。濾材18は、これらの粒状物16が濾材収容
部15内に充填されて構成される。なお、粒状物
16の大きさは、通常親指大(粒径1〜2cm)程
度とされるが、さらに大きくしたり、小さくした
り、またその形状も適宜変更してもよい。黒音地
土は火山灰土のうち特に色の黒いもので、これを
加えることにより粒状物16の黒さを増し色彩的
効果を高め得る利点がある。もつとも、場合によ
つては使用しなくてもよい。粒状物は濾材収容部
15内に充填されるが比重は水より大きく水に浮
かぶことはない。
してのセメント2、黒音地土1の容積比で適量の
水を加え混練され成形されて多孔質となつてい
る。濾材18は、これらの粒状物16が濾材収容
部15内に充填されて構成される。なお、粒状物
16の大きさは、通常親指大(粒径1〜2cm)程
度とされるが、さらに大きくしたり、小さくした
り、またその形状も適宜変更してもよい。黒音地
土は火山灰土のうち特に色の黒いもので、これを
加えることにより粒状物16の黒さを増し色彩的
効果を高め得る利点がある。もつとも、場合によ
つては使用しなくてもよい。粒状物は濾材収容部
15内に充填されるが比重は水より大きく水に浮
かぶことはない。
濾材受14の下方すなわち濾材18の下方には
噴気部材20が配置されている。
噴気部材20が配置されている。
噴気部材20は多数の噴気口を有する筒状部材
の一端部を塞ぎ、他端部側にパイプ連結部を設け
てなるものであり、連結されたパイプを通して内
部の空間部に送り込まれた空気を噴気口から噴出
させ、水中で気泡を生じさせるようにしたもので
ある。各噴気口が空気を噴出させる噴気間隙をな
している。本実施例では2つの噴気部材20をパ
イプで相互に連結し、かつパイプの途中に設けた
エルボ(図示せず)からパイプ21を通してブロ
アBに接続され、内部に空気を送り込むようにさ
れている。各噴気部材20は、水槽底部に設けた
支持金具(図示せず)により支持されている。な
お、水槽底面はその中央部に向かつて下り勾配と
されると共に中央部には汚泥排水ピツト22をな
す凹部が形成され、汚泥排水管24が連結される
と共に排水金網26が配置されている。28は水
槽の水位を一定に保つためのオーバフロー装置で
あり、30は給水管である。養殖の規模を拡げる
場合には、上記養殖水槽を数多く並べて配置すれ
ばよい。
の一端部を塞ぎ、他端部側にパイプ連結部を設け
てなるものであり、連結されたパイプを通して内
部の空間部に送り込まれた空気を噴気口から噴出
させ、水中で気泡を生じさせるようにしたもので
ある。各噴気口が空気を噴出させる噴気間隙をな
している。本実施例では2つの噴気部材20をパ
イプで相互に連結し、かつパイプの途中に設けた
エルボ(図示せず)からパイプ21を通してブロ
アBに接続され、内部に空気を送り込むようにさ
れている。各噴気部材20は、水槽底部に設けた
支持金具(図示せず)により支持されている。な
お、水槽底面はその中央部に向かつて下り勾配と
されると共に中央部には汚泥排水ピツト22をな
す凹部が形成され、汚泥排水管24が連結される
と共に排水金網26が配置されている。28は水
槽の水位を一定に保つためのオーバフロー装置で
あり、30は給水管である。養殖の規模を拡げる
場合には、上記養殖水槽を数多く並べて配置すれ
ばよい。
以上のように構成された実施例の養殖水槽32
は、パイプ21を経てブロアB等から各噴気部材
20に圧力空気が送り込まれると、各噴気部材2
0から多数の気泡が発生し、この気泡は濾材18
の隙間を通り上昇する。多数の気泡が水に混じる
と水の比重が小さくなり、周りの水より軽くなる
結果、水は気泡と共に濾材18の隙間を通り上昇
する。上昇すると周りの水が間仕切板12の下方
を通りさらに濾材受14を経て濾材18内に入
り、前記同様に上昇し、これを繰り返すことによ
つて水槽内の水が循環し旋回流を生じることにな
る。
は、パイプ21を経てブロアB等から各噴気部材
20に圧力空気が送り込まれると、各噴気部材2
0から多数の気泡が発生し、この気泡は濾材18
の隙間を通り上昇する。多数の気泡が水に混じる
と水の比重が小さくなり、周りの水より軽くなる
結果、水は気泡と共に濾材18の隙間を通り上昇
する。上昇すると周りの水が間仕切板12の下方
を通りさらに濾材受14を経て濾材18内に入
り、前記同様に上昇し、これを繰り返すことによ
つて水槽内の水が循環し旋回流を生じることにな
る。
なお噴気部材20から水槽内に送り込む空気量
は魚種、養殖密度、水槽の形状等により異なる
が、例えば通常1時間当たり容積比で水槽内の水
の約2倍程度としてもよい。従つて、ブロアの電
気代もわずかである。もちろん、空気量は種々増
減することも可能である。
は魚種、養殖密度、水槽の形状等により異なる
が、例えば通常1時間当たり容積比で水槽内の水
の約2倍程度としてもよい。従つて、ブロアの電
気代もわずかである。もちろん、空気量は種々増
減することも可能である。
噴気部材20から送り出された気泡は前述のよ
うに上昇するが、各粒状物16の間隙を通つて上
昇するので、上昇速度は一定の制限を受け、なか
には粒状物16の表面に付着して滞留したり、上
昇途上で粒状物16に衝突してさらに細かい気泡
となつたり、あるいは気泡同志が合わさつてひと
つになつたりなど時間をかけて上昇するので、水
と空気と触れ合う時間が長く、しかも接触面積が
非常に大きくなることから、水槽内の溶存酸素量
が著しく増大する。粒状物16は多孔質とされ、
かつ火山砂を使用しているので、内外表面積が大
きく、気泡が滞留し易いものと考えられる。
うに上昇するが、各粒状物16の間隙を通つて上
昇するので、上昇速度は一定の制限を受け、なか
には粒状物16の表面に付着して滞留したり、上
昇途上で粒状物16に衝突してさらに細かい気泡
となつたり、あるいは気泡同志が合わさつてひと
つになつたりなど時間をかけて上昇するので、水
と空気と触れ合う時間が長く、しかも接触面積が
非常に大きくなることから、水槽内の溶存酸素量
が著しく増大する。粒状物16は多孔質とされ、
かつ火山砂を使用しているので、内外表面積が大
きく、気泡が滞留し易いものと考えられる。
本実施例の養殖水槽では、水の溶存酸素量は地
下水を使用した場合より確実に増え、また、
PH7付近の弱アルカリ性となり、養殖魚や種々
の生物の棲息に好適である。このような環境下で
は、嫌気的条件による腐敗が抑制され、養殖魚の
排泄物や餌の残渣は微生物により好気的に分解さ
れて、硫化水素等は発生しないので、臭気は生ぜ
ず、さらに微生物による分解生成物は後生動物
(例えばみじんこ、わむし等)により摂食され、
さらにまた後生動物は養殖魚の好餌となる。ま
た、水槽内の水は濾材18の隙間を通る際気泡に
より曝気されて活性化され、軟水となり、養殖魚
の発育に好影響を与える。従つて、養殖魚の動き
が活発で、身がよくしまり、病気に対する抵抗力
が増し、また病原菌は微生物の淘汰作用により消
滅するので病気の発生も減少し、特に鰻の場合に
は成長も早く、美味なものとなる。
下水を使用した場合より確実に増え、また、
PH7付近の弱アルカリ性となり、養殖魚や種々
の生物の棲息に好適である。このような環境下で
は、嫌気的条件による腐敗が抑制され、養殖魚の
排泄物や餌の残渣は微生物により好気的に分解さ
れて、硫化水素等は発生しないので、臭気は生ぜ
ず、さらに微生物による分解生成物は後生動物
(例えばみじんこ、わむし等)により摂食され、
さらにまた後生動物は養殖魚の好餌となる。ま
た、水槽内の水は濾材18の隙間を通る際気泡に
より曝気されて活性化され、軟水となり、養殖魚
の発育に好影響を与える。従つて、養殖魚の動き
が活発で、身がよくしまり、病気に対する抵抗力
が増し、また病原菌は微生物の淘汰作用により消
滅するので病気の発生も減少し、特に鰻の場合に
は成長も早く、美味なものとなる。
養殖魚の排泄物や餌の残渣並びにその分解生成
物等の浮遊物は、水槽内の水と一緒に循環し、濾
材16で濾過される。濾材に捕集された浮遊物
は、前述のように微生物により分解され、分解生
成物は後生動物に利用され、後生動物は養殖魚の
餌となる。従つて、水の汚れが防止され、かつ濾
材16の目詰まりも防止される。
物等の浮遊物は、水槽内の水と一緒に循環し、濾
材16で濾過される。濾材に捕集された浮遊物
は、前述のように微生物により分解され、分解生
成物は後生動物に利用され、後生動物は養殖魚の
餌となる。従つて、水の汚れが防止され、かつ濾
材16の目詰まりも防止される。
前述のように、水の汚れがなくなり、溶存酸素
量が多いことなどから、従来の大形水槽に比べて
小形水槽で多量の魚を養殖できるので、設備費を
安くかつ生産コストを軽減でき、管理も容易とな
る。従来より冬季には、地下水をボイラで緩めて
給水することが行なわれるが、本実施例の場合
は、小形水槽で水量が少ないので加熱費が少なく
てすみ、また、空気を緩めてブロアで噴気させる
ことにより、加熱設備が簡単で経費も安くでき
る。
量が多いことなどから、従来の大形水槽に比べて
小形水槽で多量の魚を養殖できるので、設備費を
安くかつ生産コストを軽減でき、管理も容易とな
る。従来より冬季には、地下水をボイラで緩めて
給水することが行なわれるが、本実施例の場合
は、小形水槽で水量が少ないので加熱費が少なく
てすみ、また、空気を緩めてブロアで噴気させる
ことにより、加熱設備が簡単で経費も安くでき
る。
上記実施例では噴気部材20を濾材16の下方
に設けているが、これに代えて濾材内に設けた
り、濾材の内部と下方との両方に設けることも可
能である。また、濾材収容部15に代えて、容器
に充填された濾材を水槽10の中央部や水槽の側
壁部から離れた位置に配置してもよい。濾材を構
成する粒状物16の配合割合は硬さその他の条件
を考慮した上で変更することも可能であり、また
活性炭に代えて竹炭粉末、木炭粉末等を使用して
もよく、さらに、粒状物16に代えて石ころその
他水に溶けない他の粒状物を使用することも可能
であり、また噴気部材は多数の孔隙を有する焼結
合金や多数の小孔を設けた金属管、プラスチツク
管などを使用してもよく、また小孔に代えてスリ
ツトを設けるなど種々の形状の噴気間隙としても
よい。さらに、水槽の大きさや形状は水の循環に
差し支えない範囲で、種々変えることも可能であ
る。水槽は運搬可能なものに限らず、運搬不能な
据付け型としてもよい。また、上記実施例では水
槽内に空気のみを送り込むようにされているが、
同時に水も送り込むようにすることも可能であ
り、さらに噴気部材と他の気泡発生装置等とを併
用するなどしてもよい。オーバフロー装置28に
代えて、水槽の上端部付近にオーバフロー可能な
凹部や孔を設けてもよい。
に設けているが、これに代えて濾材内に設けた
り、濾材の内部と下方との両方に設けることも可
能である。また、濾材収容部15に代えて、容器
に充填された濾材を水槽10の中央部や水槽の側
壁部から離れた位置に配置してもよい。濾材を構
成する粒状物16の配合割合は硬さその他の条件
を考慮した上で変更することも可能であり、また
活性炭に代えて竹炭粉末、木炭粉末等を使用して
もよく、さらに、粒状物16に代えて石ころその
他水に溶けない他の粒状物を使用することも可能
であり、また噴気部材は多数の孔隙を有する焼結
合金や多数の小孔を設けた金属管、プラスチツク
管などを使用してもよく、また小孔に代えてスリ
ツトを設けるなど種々の形状の噴気間隙としても
よい。さらに、水槽の大きさや形状は水の循環に
差し支えない範囲で、種々変えることも可能であ
る。水槽は運搬可能なものに限らず、運搬不能な
据付け型としてもよい。また、上記実施例では水
槽内に空気のみを送り込むようにされているが、
同時に水も送り込むようにすることも可能であ
り、さらに噴気部材と他の気泡発生装置等とを併
用するなどしてもよい。オーバフロー装置28に
代えて、水槽の上端部付近にオーバフロー可能な
凹部や孔を設けてもよい。
以上本考案のいくつかの実施例について説明し
たが、本考案はこのような実施例に何等限定され
るものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲
において種々なる態様で実施し得ることはもちろ
んである。
たが、本考案はこのような実施例に何等限定され
るものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲
において種々なる態様で実施し得ることはもちろ
んである。
以上詳記したように本考案によれば、噴気部材
から送り出された空気が気泡となつて濾材の粒状
物の隙間をゆつくりと通過し、しかも小気泡とし
て表面積を増大させると共に小気泡を含んだ水は
水槽中で循環し旋回流を生ずる結果、水中の溶存
酸素量を著しく高めることができ、また水槽内の
水を濾材の間隙を通過させるので、汚泥のもとに
なる浮遊物が除去され、その結果養殖魚は動きが
活発で、成育も早く、しかも水が腐敗状態になら
ず、美味で病気の発生も少ないので、消毒剤の必
要性も軽減し、かつ養殖密度を高め得るので水槽
を小形化でき、コストを軽減させ得る等の利点を
生ずる。また、濾材に補集された浮遊物は微生物
により好気的に分解され、分解生成物はさらに後
生動物により利用され、後生動物は養殖魚の餌と
なるという利点もある。
から送り出された空気が気泡となつて濾材の粒状
物の隙間をゆつくりと通過し、しかも小気泡とし
て表面積を増大させると共に小気泡を含んだ水は
水槽中で循環し旋回流を生ずる結果、水中の溶存
酸素量を著しく高めることができ、また水槽内の
水を濾材の間隙を通過させるので、汚泥のもとに
なる浮遊物が除去され、その結果養殖魚は動きが
活発で、成育も早く、しかも水が腐敗状態になら
ず、美味で病気の発生も少ないので、消毒剤の必
要性も軽減し、かつ養殖密度を高め得るので水槽
を小形化でき、コストを軽減させ得る等の利点を
生ずる。また、濾材に補集された浮遊物は微生物
により好気的に分解され、分解生成物はさらに後
生動物により利用され、後生動物は養殖魚の餌と
なるという利点もある。
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2
図は同実施例の平面図である。 10……水槽、16……粒状物、18……濾
材、20……噴気部材。
図は同実施例の平面図である。 10……水槽、16……粒状物、18……濾
材、20……噴気部材。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 水槽内部の側壁部もしくは側壁部から離れた
部分に位置しかつ水槽底面より上方の位置に配
置された、粒状物を多数充填してなる濾材と、 前記濾材内および/または濾材下方に配置さ
れ、かつ内部の空間部に送り込まれた空気を外
方に気泡として噴出させるための多数の噴気間
隙を有する噴気部材とを備え、 濾材に送り込まれる空気によつて水槽内の水
を循環させ溶存酸素量を増大させると共に浮遊
物を除去し得る養殖水槽。 2 前記濾材の粒状物は、火山灰砂2、活性炭
1、黒音地土1、固結剤2の容積比で多孔質に
混練成形されたものである実用新案登録請求の
範囲第1項記載の養殖水槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987161500U JPH0323079Y2 (ja) | 1987-10-21 | 1987-10-21 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987161500U JPH0323079Y2 (ja) | 1987-10-21 | 1987-10-21 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0166862U JPH0166862U (ja) | 1989-04-28 |
JPH0323079Y2 true JPH0323079Y2 (ja) | 1991-05-20 |
Family
ID=31444488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987161500U Expired JPH0323079Y2 (ja) | 1987-10-21 | 1987-10-21 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0323079Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102608267B1 (ko) * | 2023-01-30 | 2023-11-30 | 김승민 | 수족관용 여과 장치 |
-
1987
- 1987-10-21 JP JP1987161500U patent/JPH0323079Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0166862U (ja) | 1989-04-28 |
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