JP2704087B2 - 水槽水浄化装置 - Google Patents

水槽水浄化装置

Info

Publication number
JP2704087B2
JP2704087B2 JP20758192A JP20758192A JP2704087B2 JP 2704087 B2 JP2704087 B2 JP 2704087B2 JP 20758192 A JP20758192 A JP 20758192A JP 20758192 A JP20758192 A JP 20758192A JP 2704087 B2 JP2704087 B2 JP 2704087B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
water tank
aquarium
zone
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20758192A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07144200A (ja
Inventor
健 平根
Original Assignee
ダイワ工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ダイワ工業株式会社 filed Critical ダイワ工業株式会社
Priority to JP20758192A priority Critical patent/JP2704087B2/ja
Publication of JPH07144200A publication Critical patent/JPH07144200A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2704087B2 publication Critical patent/JP2704087B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • Y02W10/12

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水槽水浄化装置に関
し、特に、養魚または観賞用の水槽の水を浄化するのに
適する水槽水浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、養魚や観賞用の水槽では、水槽の
下部に砂利などを敷いて循環ろ過を行ったり、上部に蛍
光灯を設け、その赤外線を利用して藻類を成長させなが
らブロアを伴わずに溶存酸素を保持して魚の棲息を図る
方法などが行われている。これらの方法では、餌や魚の
糞からでる窒素分やBODが増加すると、魚の棲息が難
しくなる。そのために、1カ月に1回から数カ月に1回
の割合で水の交換が必要であった。特に海水の場合に
は、遠洋からタンカーで運搬して供給されるので、水交
換作業が煩雑化するばかりでなく、価格も高いという問
題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、魚類飼育用の水槽
の水を浄化する際に水の交換頻度を極力下げて水の浄化
コストを低廉価し得る水槽水浄化装置を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような目的は本発明
によれば、魚類を飼育するための水槽の水を浄化するた
めの水槽水浄化装置であって、前記水槽との間で前記水
流通可能に前記水槽に接続される処理容器と、前記処
理容器内にろ過層を設けてなるSS沈降ゾーンと、前記
水を前記SS沈降ゾーンを上向き流で通過させて前記水
槽に戻すべく前記水槽と前記処理容器との間に設けられ
水槽水循環手段と、前記SS沈降ゾーンの下部で凝集
・粗粒化されたスラッジを嫌気分解するべく、前記SS
沈降ゾーンの下部と連通するように前記処理容器の下部
にて側方に延出形成された嫌気ゾーンとを有することを
特徴とする水槽水浄化装置を提供することにより達成さ
れる。
【0005】
【作用】このようにすれば、水槽の水をSS沈降ゾーン
に上向き流で流して生物膜ろ過を行い、BOD・COD
を除去しながら、SSを薬注なしで凝集沈降させかつ嫌
気処理を行うことができ、脱窒菌の働きによって、アン
モニア性窒素→硝酸性窒素→窒素ガスの過程を経て、最
終的には水中の窒素分が除去される。特に、魚にとって
危険なNH4−Nの消化促進、及びNO3−Nの除去は水
の継続使用のための最重要課題であるが、本発明によれ
ば容易に解決することができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
【0007】図1は、本発明が適用された水槽水浄化装
置を示す模式図である。浄化対象の水槽1は、浄化装置
を収納するための収納ボックス2の上に固設されてい
る。収納ボックス2内には、直方体の容器をL字形に組
み合わせた形状をなす処理容器3が配置されている。処
理容器3は、縦長のSS沈降ゾーン3aと、そのSS沈
降ゾーン3aの下部と連通して処理容器3の下部の側方
に延出するように形成された横長の嫌気ゾーン3bとか
らなる。
【0008】そして、水槽1内の水を処理容器3に引き
込むための引水管4が、水槽1の下部とSS沈降ゾーン
3aの下部との間に連結されており、処理容器3にて浄
化された水を水槽1内に戻すための送水管5がSS沈降
ゾーン3aの上端と水槽1の上部との間に連結されてい
る。また、引水管4の中間には、水槽水循環手段として
のポンプ6が設けられている。SS沈降ゾーン3aには
複数の不定形プラスチック発泡体を浮遊させたろ過層7
が設けられている。引水管4からSS沈降ゾーン3aの
下部に送り込まれた水は、ろ過層7を上向き流にて通過
し、送水管5から水槽1に向けて流出する。
【0009】嫌気ゾーン3bの下部にはドレイン8が接
続されており、ドレイン8を適宜開弁することにより、
処理容器3内の底部に溜まったスラッジ9を適宜排出す
ることができるようになっている。なお、水槽1の上部
には蛍光灯10が取り付けられている。
【0010】ところで、従来の水槽では、蛍光灯と海藻
とを設け、そして水槽底部に砂利を敷き、水槽の外で活
性炭ろ過を下向き流で行うように例えば保有水量200
リットルの鑑賞用水槽を取り付けたものがある。その従
来装置では、水を循環使用しているが、活性炭の目詰ま
りのため少なくとも月1回の清掃が必要であり、かつ3
〜6カ月に1回の割合で活性炭の交換と水の入れ替えと
が必要であった。
【0011】本発明の装置によれば、ろ過層7の下部が
沈澱層として働き、SS同士が衝突し合って薬注なしで
SSの粗粒化が促進され、目詰まりが防止される。粗粒
化されたスラッジ9が、嫌気ゾーン3bで硝化と脱窒と
を行われ、窒素ガスがSS沈降ゾーン3aに向けて上昇
していく。そして、月1回の定期点検時に下部のドレイ
ン8を開弁するのみでスラッジ9の排除を行うことがで
き、目詰まりも半年以上に亘って発生しなくなり、水の
使用期間も1年以上の長期に亘って活用することができ
るようになった。なお、嫌気ゾーン3bにスラッジ9を
集め易くするために、処理容器3の底面を嫌気ゾーン3
bに向けて傾斜させると良い。
【0012】水使用の半年目のT−Nを比較したとこ
ろ、従来の装置では、122mg/リットルまで上昇し
たが、本発明装置では36mg/リットルにまで抑制す
ることができた。さらに、本発明装置ではNH4−Nが
ほぼ0の値であった。この時使用したプラスチック発泡
ろ材には、その損耗が殆ど見られず、長年に亘って使用
できることも確認できた。さらに、半年目の検査時に、
ろ材内の過剰微生物の除去を手で撹拌して行うことによ
り、容易に排除することができた。
【0013】また、保有水量50リットルの金魚飼育槽
に於て、下部には砂を敷き、レーシーポンプで落水曝気
が行われているものでは、魚の餌や糞の汚染によりNH
4−NやNO3−N、BOD等の上昇が見られ、水の使用
期間が約3カ月程度であり、水の短期交換を余儀なくさ
れていた。
【0014】本浄化装置を取り付けたところ、NH4
Nの発生がなくなりNO3−NとBODの両者の上昇も
抑えられ、半年経過後も水の透視度が低下せず、水の交
換が不要になった。また、室内に設置する金魚飼育槽で
は、水中に藻類がない場合でも燐の上昇が見られたが、
室内であるため、藻類の発生もなく、細菌による浄化が
効率よく促進されていることが確認された。なお、ろ過
層7のろ材には、本実施例のプラスチック発泡体に限る
ものではないが、性能向上のためには、表面積が広く、
軽いプラスチック発泡体が良い。
【0015】図2は、本発明に基づく第2の実施例につ
いて示すものであり、前記実施例と同様の部分について
は同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。この
第2の実施例では、嫌気ゾーン3bの底面をSS沈降ゾ
ーン3aの底面よりも低くして、その嫌気ゾーン3bの
底部に篭に収納されたろ槽11を沈めて設置している。
また、SS沈降ゾーン3aの下部には、ブロア12から
送られてくるエアを上方に向けて吹き出し得るエアノズ
ル13が設けられている。
【0016】このようにして構成された装置では、SS
沈降ゾーン3aの底部のスラッジが嫌気ゾーン3bのよ
り低い底部に集まり、ろ槽11により好適に硝化と脱窒
とが行われる。また、水槽1に藻を設けない場合には、
エアノズル13からエアを吹き出して曝気を行うことが
できる。
【0017】
【発明の効果】このように本発明によれば、従来の活性
炭による下向き流処理等とは違って、プラスチック発泡
体のような表面積の広い軽いろ材を設けて、そのろ過層
に対して上向き流で水槽水を流すようにすると、ろ過層
の下部が沈澱層として働き、SS同士が衝突し合って薬
注なしでSSの粗粒化が促進され、目詰まりが大幅に改
善される。さらには、この粗粒化されたスラッジが、側
方に延出形成された嫌気ゾーンで硝化と脱窒とを行わ
れ、かつ固形分としてのスラッジも、下部に設けたドレ
インを開弁するのみで、その堆積を簡単に防止できる。
魚の棲息のために循環水量が必要な構造の水槽では、餌
や糞からの栄養素が水中に分散されるが、本発明の装置
によれば、上記分散を防止することができ、水を長期に
亘って使用できる効果が大である。このように、BOD
・COD・SS・N・Pの除去が全体的に自然に行わ
れ、水の浄化を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された水槽を模式的に示す図。
【図2】本発明が適用された第2の実施例を示す図1と
同様の図。
【符号の説明】
1 水槽 2 収納ボックス 3 処理容器 3a SS沈降ゾーン 3b 嫌気ゾーン 4 引水管 5 送水管 6 ポンプ 7 ろ過層 8 ドレイン 9 スラッジ 10 蛍光灯 11 ろ槽 12 ブロア 13 エアノズル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 魚類を飼育するための水槽の水を浄化
    するための水槽水浄化装置であって、 前記水槽との間で前記水を 流通可能に前記水槽に接続さ
    れる処理容器と、前記処理容器内にろ過層を設けてなる
    SS沈降ゾーンと、前記水を前記SS沈降ゾーンを上向
    き流で通過させて前記水槽に戻すべく前記水槽と前記処
    理容器との間に設けられる水槽水循環手段と、前記SS
    沈降ゾーンの下部で凝集・粗粒化されたスラッジを嫌気
    分解するべく、前記SS沈降ゾーンの下部と連通するよ
    うに前記処理容器の下部にて側方に延出形成された嫌気
    ゾーンとを有することを特徴とする水槽水浄化装置。
JP20758192A 1992-07-09 1992-07-09 水槽水浄化装置 Expired - Fee Related JP2704087B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20758192A JP2704087B2 (ja) 1992-07-09 1992-07-09 水槽水浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20758192A JP2704087B2 (ja) 1992-07-09 1992-07-09 水槽水浄化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07144200A JPH07144200A (ja) 1995-06-06
JP2704087B2 true JP2704087B2 (ja) 1998-01-26

Family

ID=16542129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20758192A Expired - Fee Related JP2704087B2 (ja) 1992-07-09 1992-07-09 水槽水浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2704087B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8246831B2 (en) * 2009-02-05 2012-08-21 Mcfarland Martin Allen Digesting and continuously self-cleaning aquarium filter
KR100942843B1 (ko) * 2009-10-14 2010-02-18 주식회사 소담이앤씨 놀이시설물이 구비된 물놀이 구조물
KR101516970B1 (ko) * 2015-02-13 2015-05-04 주식회사 형제케이종합건축사사무소 외부로 하수배출을 저감 하도록 건축물 내부 벽체에 설치되는 하수 배출 저감장치
CN107278825A (zh) * 2017-08-17 2017-10-24 安徽益佳园环境工程有限公司 一种用于城市绿化分散式渗灌的环保集水装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07144200A (ja) 1995-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2875765B2 (ja) 高濃度排水の処理装置
JP3183406B2 (ja) 水の浄化用の方法とリアクター
US6447681B1 (en) Aquaculture wastewater treatment system and method of making same
US5766454A (en) Home wastewater treatment and denitrification system
US4002566A (en) Water purifying systems
US20010027948A1 (en) Nitrogen reduction wastewater treatment system
US7294255B2 (en) Nitrification system and method
JPH0899092A (ja) 排水処理装置および排水処理方法
US20100012581A1 (en) Denitrification treatment system and method
JPH08502897A (ja) 魚類養殖池の水質管理
KR20170022051A (ko) 순환 여과식 양식 시스템
JPH04503323A (ja) 水を処理する方法および設備
JP2704087B2 (ja) 水槽水浄化装置
KR101087024B1 (ko) 담체부재와 분리막을 구비하는 고도하수처리시설
JPH07275893A (ja) 湖沼等の水質浄化装置
KR101448892B1 (ko) 양식장 배출수내 유기물 및 질소제거를 위한 공정 및 방법
McGee et al. Principles of water recirculation and filtration in aquaculture
KR100458764B1 (ko) 침적형 고정층 미생물막법을 이용한 수처리 방법 및 장치
JP2022125959A (ja) 水底浄化装置
JP2574649B2 (ja) 好気性畜産廃棄物浄化槽
JP3427091B2 (ja) 魚用水浄化装置
KR20010000303A (ko) 토양피복형 내부순환 접촉산화장치 및 이를 이용한접촉산화방법
KR101126424B1 (ko) 참숯을 이용하여 후단에 설치되는 오폐수 처리장치
KR100298278B1 (ko) 미생물활성조장형축산정화조
JP2609181B2 (ja) 有機性汚水の生物学的硝化脱窒素方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees