JPH032303B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、複写紙サイズに合わせて投影装置の
投影倍率を自動的に設定する複写装置に関する。

（従来技術） 可変倍率投影装置を有する複写装置の使用形態
としては、所望サイズの複写紙あるいは一定サイ
ズの複写紙へ複写する場合に、操作者がその都度
原稿サイズと複写サイズとを確認した上で、投影
装置の倍率を計算して変えてゆくやり方が採られ
ている。したがつて、操作者が複写紙サイズの確
認を誤ると、サイズ切れを起したり、大きな余白
を作つたりするミスを生じ、また、操作が非常に
面倒で誤操作の因ともなつていた。

（目的） 本発明は、変倍手段を有する複写装置の上記し
た如き操作上の問題点に鑑み、原稿を原稿搬送手
段の給紙部に載置するだけで所望の複写紙上に正
確に複写が行なえるよう、倍率決定を自動的に行
なう複写装置の提供を目的としたものである。

（目的を達成するための手段） すなわち本発明はかかる目的を達成するための
自動変倍複写装置として、原稿画像に対応する光
画像を感光体上に投影する投影手段を有し、前記
投影手段を移動させて原稿サイズとは異なるサイ
ズの光画像を感光体上に投影する自動変倍装置に
おいて、原稿挿入台と、前記原稿挿入台に挿入さ
れた原稿を露光部に搬送する手段と、前記原稿挿
入台の下流側であつて前記露光部の上流側の位置
に設けられ前記原稿搬送手段により搬送中の原稿
の先端及び後端の通過を検出する原稿検出手段と
を有する原稿自動搬送手段と、前記原稿検出手段
により検出された原稿の先端から後端までの通過
時間を求め当該原稿のサイズ信号を発生する原稿
サイズ信号発生手段と、異なるサイズの複写紙が
装填された複数の給紙トレイと、前記複数の給紙
トレイに装填された異なるサイズの複写紙のうち
所望サイズの複写紙を指定する複写紙サイズ指定
手段と、前記複写紙サイズ指定手段により指定さ
れた複写紙のサイズ信号を発生する複写紙サイズ
信号発生手段と、前記原稿サイズ信号と前記複写
紙サイズ信号とを比較する比較手段と、前記比較
手段からの出力に応じて倍率を設定し前記投影手
段への移動指令信号を出力する倍率設定制御手段
と、前記移動指令信号に応じて前記投影手段を移
動する移動手段とを有するものである。

（実施例） そこで以下に、本発明の基礎となる自動変倍複
写装置を第１図をもとに説明する。

第１図中、符号１は原稿２を載置するプラテン
であり、３はプラテン１上の原稿押え板である。
４は可動レンズ５を含む可変倍率投影装置で、後
述するように倍率設定制御装置により、感光体ド
ラム６上に所定の大きさの光画像を投影するよう
構成されている。７，８は異なるサイズの複写紙
を装填する給紙用トレイで、所望サイズの複写紙
を選択し、該当する複写紙サイズ指定ボタンを押
すか、レバーを切換える（図示は省略）と、この
操作は一方において電気的信号として取り出され
（複写紙サイズ信号発生装置）、他方においては指
定された給紙ローラ（図中のローラ８１か７１か
のいずれか一方）を作動させて、所望の複写紙を
複写装置内に給送する。給送された複写紙は周知
の如く、レジストローラ９によつて位置決めさ
れ、転写部１０で画像転写され、さらに、定着装
置１１を経て排出部１２へ送られる。

なお、図中符号１３は帯電装置、１４は現像装
置、１６は分離装置、１７は除電装置、１８はク
リーニング装置をそれぞれ示す。

第２図は、本発明の自動変倍複写装置のうち、
原稿検出手段を備えた自動原稿搬送装置を示した
もので、第１図における原稿押え板３に相当する
自動原稿搬送装置３は、原稿挿入台３２、ベルト
３３、ベルト駆動プーリ３４、ゲート３５，３
６、加圧コロ３７等、からなつている。すなわ
ち、原稿挿入台３２上の原稿２が入口ガイド板３
２ａを経てベルト駆動プーリ３４と入口加圧コロ
３７の隙間へ入り込むと、入口ゲート３５に突き
当つて一旦止まる。原稿給送信号が入つて加圧コ
ロ付勢兼入口ゲート解除用ソレノイド３５ａが作
動すると入口ゲート３５が退避し、加圧コロ３７
がプーリ３４に圧接して原稿２を送り込む。原稿
搬送中に出口ゲート加圧ソレノイド３６ａが作動
して、出口ゲート３６がプラテン１に圧接し、搬
送されてきた原稿２を停止させて位置決めする。
上述した原稿搬送経路中に原稿検出装置３１を設
けるもので、図では入口ゲート３５を通過した時
点で後述する原稿サイズ信号発生装置と協働して
原稿サイズが検出できるようにしている。この装
置３１は光電反射式または透過式のもの、マイク
ロスイツチ等公知のものが使用でき、原稿移動方
向と直交する方向に複数箇配設して、原稿移動中
に検出装置が原稿の先端及び後端の通過を検出
し、この検出装置が例えばONになつた時間をも
つて原稿サイズを検出するものである。

なお、第２図中符号３８は原稿排出時にベルト
３３の搬送力を増加させるため背面から加圧する
コロ、３９は排出ローラをそれぞれ示している。

次に、第３図に示したチヤートで説明すると、
今、原稿をセツトし、所望の複写紙サイズが選択
されて該当ボタンが押されると、原稿サイズ信号
発生装置及び複写紙サイズ信号発生装置から原稿
及び複写紙の各サイズの信号が比較装置に送られ
る。ここで両サイズの比較が行なわれ、両サイズ
が同じ場合には変倍投影装置を定常位置に固定し
たまま露光工程が行なわれて複写される。これに
対し、両サイズ信号が一致しない場合には、その
差に相当する比較装置の出力に応じて倍率設定制
御装置がレンズ５の駆動及びミラー速度変換のた
めの駆動指令を出す。すなわち、原稿サイズの拡
大または縮小の倍率変更装置が駆動され、投影装
置を移動させて、感光体ドラム上に所望の複写紙
サイズに合つた画像露光を行なわせるのである。

（効果） 以上述べたように本発明によれば、原稿画像に
対応する光画像を感光体上に投影する投影手段を
有し、前記投影手段を移動させて原稿サイズとは
異なるサイズの光画像を感光体上に投影する自動
変倍複写装置において、原稿挿入台と、前記原稿
挿入台に挿入された原稿を露光部に搬送する手段
と、前記原稿挿入台の下流側であつて前記露光部
の上流側の位置に設けられ前記原稿搬送手段によ
り搬送中の原稿の先端及び後端の通過を検出する
原稿検出手段とを有する原稿自動搬送手段と、前
記原稿検出手段により検出された原稿の先端から
後端までの通過時間を求め当該原稿のサイズ信号
を発生する原稿サイズ信号発生手段と、異なるサ
イズの複写紙が装填された複数の給紙トレイと、
前記複数の給紙トレイに装填された異なるサイズ
の複写紙のうち所望サイズの複写紙を指定する複
写紙サイズ指定手段と、前記複写紙サイズ指定手
段により指定された複写紙のサイズ信号を発生す
る複写紙サイズ信号発生手段と、前記原稿サイズ
信号と前記複写紙サイズ信号とを比較する比較手
段と、前記比較手段からの出力に応じて倍率を設
定し前記投影手段への移動指令信号を出力する倍
率設定制御手段と、前記移動指令信号に応じて前
記投影手段を移動する移動手段とを有する自動変
倍複写装置を提供することにより、種々のサイズ
の原稿を原稿自動搬送手段の原稿挿入台に載置す
るだけで、同一サイズの複写紙に正確に複写する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の基礎となる自動変倍複写装
置の一実施例を示す断面図、第２図は本発明の原
稿検出手段を備えた自動原稿搬送装置の一例を示
す断面図、第３図は作動を示すチヤート図であ
る。 ４……可変倍投影装置、７，８……給紙用ト
イ、３１……原稿検出装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 原稿画像に対応する光画像を感光体上に投影
   する投影手段を有し、前記投影手段を移動させて
   原稿サイズとは異なるサイズの光画像を感光体上
   に投影する自動変倍装置において、 原稿挿入台と、前記原稿挿入台に挿入された原
   稿を露光部に搬送する手段と、前記原稿挿入台の
   下流側であつて前記露光部の上流側の位置に設け
   られ前記原稿搬送手段により搬送中の原稿の先端
   及び後端の通過を検出する原稿検出手段とを有す
   る原稿自動搬送手段と、 前記原稿検出手段により検出された原稿の先端
   から後端までの通過時間を求め当該原稿のサイズ
   信号を発生する原稿サイズ信号発生手段と、 異なるサイズの複写紙が装填された複数の給紙
   トレイと、 前記複数の給紙トレイに装填された異なるサイ
   ズの複写紙のうち所望サイズの複写紙を指定する
   複写紙サイズ指定手段と、 前記複写紙サイズ指定手段により指定された複
   写紙のサイズ信号を発生する複写紙サイズ信号発
   生手段と、 前記原稿サイズ信号と前記複写紙サイズ信号と
   を比較する比較手段と、 前記比較手段からの出力に応じて倍率を設定し
   前記投影手段への移動指令信号を出力する倍率設
   定制御手段と、 前記移動指令信号に応じて前記投影手段を移動
   する移動手段とを有することを特徴とする自動変
   倍複写装置。