JPH03228625A

JPH03228625A - 植物育成用空調装置

Info

Publication number: JPH03228625A
Application number: JP2022599A
Authority: JP
Inventors: Masahiro Aoki; 青木　正博; Akira Uragami; 旦浦上; Takamasa Sanada; 真田　孝雅
Original assignee: Kanebo Ltd
Current assignee: Kanebo Ltd
Priority date: 1990-01-31
Filing date: 1990-01-31
Publication date: 1991-10-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、植物を栽培する栽培室内の環境を常に最適に
保持するための植物育成用空調装置に関するものである
。

［従来の技術１植物の生育に影響を与える要因は多々あるが、その内で
特に重要なものとして温度、湿度および（１）二酸化炭素濃度があげられる。ハウス栽培はこれらを任
意に調整することができ、植物の生育に最適な環境を容
易に造り出せるという利点があるため、近年広く行なわ
れるようになってきている。

［発明が解決しようとする課題］ところで、従来のハウス栽培では、上記各要因をそれぞ
れ独立に調整して空調を行なっていた。

例えば、二酸化炭素濃度を低下させるためには換気を行
なって空気を入れ換える必要があるが、そうすると温度
および湿度が変化するため、これらを再度調整し直さな
ければならない。また、温度を変化させるとそれにとも
なって湿度も変化するので、湿度を再度調整し直さなけ
ればならない。

このように、上記従来の空調方法では、各要因が互いに
干渉し合うため調整の応答性が悪くなるとともに、その
分ランニングコストも高くなっていた。

そこで本発明の課題は、上記各要因の調整を体系的に行
なうことにより、要因相互間の干渉を極力減少させ、応
答性の向上とランニングコストの低減を実現することに
ある。

［課題を解決するための手段］上記課題を解決するために、未発明は次のような構成と
した。

すなわち、本発明にかかる植物育成用空調装置は、栽培
植物を育成する栽培室内の二酸化炭素濃度、温度および
湿度を検出するセンサと、該センサの検出結果に基づき
前記栽培室内の二酸化炭素濃度、温度および湿度を所定
の範囲内に調整する調整手段と、該調整手段を二酸化炭
素濃度の調整、温度の調整、湿度の調整の順に作動させ
る制御装置とを備えてなることを特徴としている。

［作　用］温度はヒータやクーラーで、また湿度は加湿器や除湿器
で調整するようにすれば、これらの調整によって二酸化
炭素濃度が変化することがない。

また、湿度を調整しても直接的には温度が変化しない。

したがって、他の干渉を受けにくい順、すなわち二酸化
炭素濃度、温度、湿度の順に調整を行なうことにより、
各要因相互間の干渉が少なくなり、調整の応答性が向上
するとともに、ランニングコストを低減させることがで
きるようになる。

［実施例１第１図および第２図は本発明の１実施例である椎茸栽培
ハウスをあられしている。このハウスｌの内部は、内部
空間の大部分を占める栽培室３、一方の側方部に位置す
る調整室４、および天井部に位置する導風室５の３室に
仕切られている。栽培室３と調整室４の仕切壁７の一部
分７ａおよび栽培室３と導風室５の仕切板８は多孔性の
板でできており、両室内の空気が互いに自由に行き来で
きるようになっている。また、調整室４と導風室５の境
界部には、調整室側から導風室側に送風する送風ファン
９が設けられている。

栽培室３の内部には重量計付きの受台１１が設けられ、
その上に栽培棚１２が載置されている。

図示例の栽培棚は３段式で、椎茸の菌を植え付けたほだ
木１３．・・・が各段に立てられる。この栽培棚１２の
上方には、適所にじょうろ状の散水具１５、・・・を取
り付けた潅水パイプ１６が水平に設けられ、栽培棚１２
上のほだ木１３．・・・に適宜潅水を行なうようになっ
ている。なお、潅水用の水は外部から供給され、ポンプ
１７で潅水パイプ１６まで揚送される。受台１１が具備
する重量計によって栽培棚１２とほだ木１３．・・・の
総重量が検出され、その検出結果からほだ木の含水率を
知ることができる。

調整室４には、換気ファン２０、ヒータ２１゜クーラ２
２および加湿器２３がそれぞれ適所に設けられている。

これらの機器は屋外に設置した制御装置２５によって制
御される。導風室５は空洞で、前記送風ファン９の吐出
口の近傍に温度、湿度および二酸化炭素（ＣＯ２）濃度
を検出するセンサ２７，２８．２９が取り付けられてい
る。また、ハウス１の外壁の適当な位置に外気湿度を検
出する外気センサ３０が取り付けられている。これら各
センサ２７，２８，２９．３０の検出結果は前記制御装
置２５に送られる。

第３図は制御装置２５のブロック図であって、温度、湿
度およびＣ０２Ｍ度の設定値が入力されているメモリ部
３２と、データを演算処理する演算部３３と、前記各機
器およびセンサに接続されているコントローラ部３４と
からなる。以下、第４図に示すフローチャートに基づき
、この制御装置２５の作用について説明する。

まず、ＣＯ２センサ２９の検出値とＣＯ２濃度の設定値
とを比較し、検出値が適正であれば次に進み、検出値の
方が設定値よりも高い場合は検出値が適正になるまで換
気ファン２０で換気を行なう、椎茸は生育時にＣＯ２を
排出するので、外気に比べて室内の方がＣＯ２濃度が高
くなるのである。

次いで、温度センサ２７の検出値と設定温度とを比較し
、検出値が適正でない場合は次の操作を行なう、ただし
、設定温度をＴ、室内温度をＴｉｎ、外気温度なＴａｕ
ｔとする。すなわち、Ｔａｕｔ≦Ｔ＜ＴｉｎもしくはＴａｕｔ≧Ｔ＞Ｔｉｎ　　　　　＋＋＋　（条件ｌ）の
ときは、室内温度が設定温度になるまで換気を行ない、Ｔ＜Ｔａｕｔ　＜ＴｉｎもしくはＴ＞Ｔａｕｔ　＞Ｔｉｎ　　　　　−・−（条件２）の
ときは、換気によって室内温度を外気温度と等しくした
のち、換気を停止し、室内温度が設定温度になるまで冷
房もしくは暖房を行なう、このように、予め換気で室内
温度を設定温度に近づけてから冷房もしくは暖房を行な
うことにより、クーラ２２やヒータ２１の作動時間を短
縮し、ランニングコストを低減させることができる。

次いで、湿度センサ２８の検出値と設定湿度とを比較し
、検出値が適正でない場合は加湿器２３で加湿する。

このようにして調整された空気が、送風ファン９によっ
て調整室４→導風室５→栽培室３→調整室４の順に循環
させられる。調整室４で調整済みの空気が導風室５内に
送入され、それが仕切板８の多数の通孔から栽培室３内
に流入するようになっているので、栽培室３内は全体的
に均一な環境となる。

椎茸等の茸類は生育時に二酸化炭素（ＣＯ２）を発生す
るため、本実施例では換気によってＣ０２濃度を低下さ
せるようになっているが、他の果菜類や花類等のように
Ｃ０２濃度が高い方が生育に適している植物の場合は、
Ｃ０２の注入装置を設けておけばさらに好適である。

［発明の効果］以上に説明したように、本発明にかかる植物育成用空調
装置は、二酸化炭素濃度、温度、湿度の調整を体系化し
て上記の順に調整を行なうようにすることにより、空間
の環境変化に対する応答性が向上し、常に植物育成用空
間内の環境を適正に保持できるようになった。また、上
記各要因が互いに干渉することによるロスが減少するの
で、ランニングコストを低減させることができるように
なった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１例である椎茸栽培ハウスの斜視図、
第２図はその側部断面図、第３図は環境制御装置のブロ
ック図、第４図は制御のフローチャートである。ｌ・・・椎茸栽培ハウス、３・・・栽培室、４・・・調
整室。５・・・導風室、１２・・・栽培棚、１３・・・はだ木
、２７・・・温度センサ、２５・・・制御装置、２８・
・・湿度センサ、２９・・・二酸化炭素濃度センサ、３
０・・・外気センサ。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）栽培植物を育成する栽培室内の二酸化炭素濃度、
温度および湿度を検出するセンサと、該センサの検出結
果に基づき前記栽培室内の二酸化炭素濃度、温度および
湿度を所定の範囲内に調整する調整手段と、該調整手段
を二酸化炭素濃度の調整、温度の調整、湿度の調整の順
に作動させる制御装置とを備えてなることを特徴とする
植物育成用空調装置。