JP2624545B2 - 鶏舎環境制御方法 - Google Patents

鶏舎環境制御方法

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JP2624545B2
JP2624545B2 JP19130789A JP19130789A JP2624545B2 JP 2624545 B2 JP2624545 B2 JP 2624545B2 JP 19130789 A JP19130789 A JP 19130789A JP 19130789 A JP19130789 A JP 19130789A JP 2624545 B2 JP2624545 B2 JP 2624545B2
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昭正 伊地知
清貴 山口
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株式会社伊地知種鶏場
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、鶏舎環境制御方法に関するものである。さ
らに詳しくいえば、本発明は基準二酸化炭素濃度を維持
するように換気を行う鶏舎環境制御方法に関するもので
ある。
従来の技術 従来ウインドレス鶏舎の飼育条件の制御は、鶏舎内の
温度、日令による体重増加を観察しながら主として舎内
温度を維持するように換気扇(以下ファンという)の回
転数の調整が行われていた。
しかしながら、この換気は外気温度と関連させて行わ
なければならないにもかかわらず、実際に行う場合には
給気口及び排気口の開閉度との対応が困難であるため、
またファンへのゴミの付着などによる換気能の低下等の
トラブルがしばしば生じるため、ファンの回転数と導入
される空気量及び排出される空気量は必ずしも対応せず
適切な環境制御を行うことができなかった。その結果、
成育状態と餌の摂取量に悪影響が生じ、所望の発育を実
現することができなかった。
発明が解決しようとする課題 本発明は、このような事情の下、鶏の成育上好適な換
気を、舎外温度と日令(体重)との関係において特定の
標識としての舎内二酸化炭素濃度を基準にして行う方法
を提供することを目的としてなされたものである。
課題を解決するための手段 本発明者らは、前記課題の換気方法を開発するために
種々研究を重ねた結果、上記標識として舎外温度及び日
令(体重)に対応する(舎内)基準二酸化炭素濃度を用
いることにより、その目的を達成しうることを見出し、
この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、ウインドレス鶏舎において、外
気温度と舎内の二酸化炭素濃度を各センサーで検知する
とともに、検知された二酸化炭素濃度値と、式 (1100−10.83x)(a1−by)/100≦Q≦(1400−10.83x)(a2−by)/100 …
(I) 〔式中、xは日令(体重)、yは外気温を示し、a1、a2
及びbは以下の数値を示す。
y≧22の場合 a1=95,a2=105,b=1.82、 22>y≧3の場合 a1=170,a2=180,b=5.23、 3>yの場合 a1=182,a2=192,b=9.00〕 及び Q≧300 で示される所定範囲の基準二酸化炭素濃度Q(ppm)と
の差を検出し、比較し、判断するコントローラを介し
て、換気量を増減し、舎内の二酸化炭素濃度を基準二酸
化炭素濃度に維持させることを特徴とする鶏舎環境制御
方法を提供するものである。
本発明方法において、基準二酸化炭素濃度(Q)は、
日令(体重)(x)及び外気温(y)と前記した式
(I)で表わされる関係を満たすことが必要である。
すなわち、基準二酸化炭素濃度Qは第図1図の直線
(イ)すなわちQ′=1400−10.83xで示される二酸化炭
素濃度(ppm)に第2図で示される外気温と所定の関係
にある換気度補正係数(Z)すなわち直線(l)で示さ
れる(105−1.82y)/100(y≧22の場合)、直線(m)
で示される(180−5.23y)/100(22>y≧3の場合)あ
るいは直線(n)で示される(192−9.00y)/100(y<
3の場合)を乗算することによって上限値が得られ、ま
た直線(ロ)すなわちQ′=1100−10.83xで示される二
酸化炭素濃度(ppm)に第2図で示される外気温と所定
の関係にある換気度補正係数(Z)すなわち直線
(l′)で示される(95−1.82y)/100(y≧22の場
合)、直線(m′)で示される(170−5.23y)/100(22
>y≧3の場合)あるいは直線(n′)で示される(18
2−9.00y)/100(y<3の場合)を乗算することによっ
て下限値が得られる(ただしQ≧300)。
本発明方法においては、舎内の二酸化炭素濃度をセン
サーで検知し、これと前記基準二酸化炭素濃度と比較
し、舎内の二酸化炭素濃度が高ければ基準二酸化炭素濃
度になるように換気を行う。その際に、舎内外の温度や
湿度をセンサーで検知して、換気による舎内の温度や湿
度の変動に伴う各基準値のシフトを含めて舎内条件を適
正化するのが好ましい。
具体的な換気方式としては、換気扇(以下ファンとい
う)等による排気により舎内気圧を陰圧とすることによ
って新鮮外気を舎内に導入する陰圧方式、換気扇等によ
り舎内に新鮮外気を送入することによって舎内気圧を陽
圧とし、これによって汚染舎内空気を舎外に排出する陽
圧方式、入気、排気ともファン等を使用して舎内気圧を
外気と同等に保つ入排気方式など従来常用の方式のいず
れもが用いられる。
換気量の調節は、例えばファンの回転速度や入気調整
板の開閉度を自動制御すること等によって行われる。例
えば、ファンについては、センサーの検出結果に基いて
コントローラを介してファン回転制御装置を作動させフ
ァン回転速度を調節し、それによって入気量を調節する
ことができる。また、入気調節板は導風口などの外気の
舎内への流入口に駆動装置により揺動自在に設けられ、
センサーの検出結果に基いてコントローラを介して該駆
動装置を作動させ入気調整板を揺動させその開閉度を調
節し、それによって入気量を調節することができる。
また、本発明においては、必要に応じ、舎内外の温度
をそれぞれ検知する各温度センサーを介し、温度コント
ローラ、例えば温水ボイラーに接続された床加温用温水
パイプなどを用いて、低温の外気の流入による舎内温度
低下を補正したり、外の湿度をそれぞれ検知する各湿度
センサーを介し、水等を噴霧分散させる加湿装置により
乾燥外気の取り入れによる舎内湿度低下を補正したり、
あるいは除湿装置により湿った外気取り入れ等による舎
内湿度上昇を抑制することによって、該温度及び舎内湿
度を適正範囲とすることができる。上記加温の際にはそ
の調整は通常循環ポンプの始動停止により行われる。
本発明方法においては、好適には基準最適条件は予め
管理者によるパネル入力等により設定されており、各セ
ンサー値をコントローラに入力することによって、該セ
ンサー値を前記基準条件設定値と比較し判断させ、その
結果に基いてコントローラは入排気量、温度、湿度保持
のため各機器を適正に作動させるようになっている。
次に、添付図面に従って具体的実施態様を説明する
と、第3図は本発明方法の1例のフローシートであっ
て、予め各条件の基準値をパネル入力などで入力して設
定しておき、各センサーで二酸化炭素濃度、温度、湿度
を検知する。その結果に基いてファンをコントロール
し、また、温水ボイラーに接続された循環ポンプを制御
し、さらにボイラー湯温を制御する。その際に、二酸化
炭素濃度の上下限値を設定し、該濃度の上限又は下限よ
り実際の二酸化炭素濃度が高い時、あるいは低い時、上
記設定値との差が所定二酸化炭素濃度幅に対しどの程度
の倍率であるかにより、その倍率に応じてファンの回転
速度を段階的に変化させる。例えば、該上限設定値が50
0rpm、該濃度幅を30ppmとしたとき、実際の濃度が520pp
mであれば、該倍率は(520−500)÷30=0.66となり、
切り上げによりファンの回転速度は1段階上がる。同様
に下限設定値より実際の濃度が低いときはファンの回転
速度は下がる。その際に、上げは温度調整より優先し、
下げは温度調整を優先させることが好ましい。
また、基準温度を設定し、この設定温度と実際の温度
との差が所定温度幅に対しどの程度の倍率であるかによ
り、その倍率に応じてファンの回転速度を段階的に変化
させる。例えば、該設定温度が20℃、該温度幅を1.0℃
としたとき、実際の温度が21.5℃であれば、該倍率は
(21.5−20)÷1.0=1.5となり、切り上げによりファン
の回転速度は2段階上がる。同様に設定温度より実際の
温度が低いときはファンの回転速度は下がる。また、ボ
イラー湯温は数段階に設定されていて、例えば該湯温を
30℃から7℃刻みで昇温させて各段階とする。
また、別途内外気圧差、風速、風向き等をセンサーで
検知し入気孔を制御する。例えば、入気孔の開け方を上
部開閉かあるいは下部開閉かを設定し、また入気孔の角
度制御を静圧によるかあるいは風速によるかに設定す
る。また、湿度をセンサーで検知し、それに基いて水等
の噴霧を制御するようになっている。さらに、温度が23
℃以上であり、入気孔が下向きの場合には、入気板、舎
内カーテン等の制御装置を用いることにより、センサー
温度に風速を加味して体感温度による制御を行うことも
できる。
このようにして、機器出力の制御がトータルシステム
として効率的に行われる。例えば、ファンの入気量が調
節され、入気調整板の開閉が風速や静圧により調節さ
れ、加湿装置により湿度調節が行われ、温水パイプによ
り保温されて温度調節が行われるとともに、該温水パイ
プと温水ボイラーを接続させる循環(温水)ポンプも作
動され、これらの各出力は全て入力側にフィードバック
され、再制御される。
実施例 次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらの例によってなんら限定されるもの
ではない。
実施例 鶏のひな1,528羽をウインドレス鶏舎内で飼育した。
第4a図に示した外気温を温度センサーで測定し、外気温
に応じ、前記式(I)により基準二酸化炭素濃度を算出
し、コントローラを介して、舎内二酸化炭素濃度が基準
二酸化炭素濃度になるように、基準二酸化炭素濃度が高
い場合にはファンの回転速度を落とし、基準二酸化炭素
濃度が低い場合にはファンの回転速度を上げるなどファ
ンの回転を制御して換気を行った。
一方、日令の経過に応じ、1羽当りの給餌量の実際値
aを測定した。その結果を基準値とともに第4b図に実線
で示した。これから明らかなように、理想の基準線に沿
った給餌量が得られ、順調に発育した。日令42日目の発
育結果を表に示した。
比較例 従来方法により、舎内温度に応じ、ファンの回転数を
増減して飼育条件をコントロールした。実施例と同様に
給餌量の実際値bを測定した結果を第4b図に破線で示し
た。
第4b図の結果から明らかなように、本発明方法では、
舎内二酸化炭素濃度を基準値の範囲内で制御することに
よって、1羽当りの給餌量が日令と共に増大し、給餌量
の基準値にほぼ一致する理想的な実際の給餌量が得られ
ているのに対し、従来方法による比較例の場合には、給
餌量の実際値が基準値を下回り、かつ安定しないことが
分る。
発明の効果 本発明方法によれば、ウインドレス鶏舎の温度、湿度
等の環境条件、特に二酸化炭素濃度を最適かつ安定に保
持することにより、鶏の成育に最適な環境条件を作り出
すことができるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 第1図は基準二酸化炭素濃度を求めるのに必要である、
日令(体重)と二酸化炭素濃度との関係を示すグラフ、
第2図は基準二酸化炭素濃度を求めるのに必要である、
外気温と換気度補正係数との関係を示すグラフ、第3図
は本発明方法の1例のフローシート、第4a図は各日令に
おける外気温を示すグラフ、第4b図は本発明方法及びそ
れとの比較のための方法を実施した際の、それぞれの日
令と1羽当りの給餌量との関係を示すグラフである。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウインドレス鶏舎において、外気温度と舎
    内の二酸化炭素濃度を各センサーで検知するとともに、
    検知された二酸化炭素濃度値(ppm)と、式 (1100−10.83x)(a1−by)/100≦Q≦(1400−10.83x)(a2−by)/100 〔式中、xは日令(体重)、yは外気温を示し、a1、a2
    及びbは以下の数値を示す。 y≧22の場合 a1=95,a2=105,b=1.82、 22>y≧3の場合 a1=170,a2=180,b=5.23、 3>yの場合 a1=182,a2=192,b=9.00〕 及び Q≧300 で示される所定範囲の基準二酸化炭素濃度Q(ppm)と
    の差を検出し、比較し、判断するコントローラを介し
    て、換気量を増減し、舎内の二酸化炭素濃度を基準二酸
    化炭素濃度に維持させることを特徴とする鶏舎環境制御
    方法。
  2. 【請求項2】換気の入気量がファンの回転速度又は入気
    調整板の開閉度により調節される請求項1記載の鶏舎環
    境制御方法。
  3. 【請求項3】温度及び湿度を基準値になるように温度コ
    ントローラ及び調湿装置により制御する請求項1又は2
    記載の鶏舎環境制御方法。
  4. 【請求項4】温度コントローラが温水ボイラーの制御に
    よるものである請求項3記載の鶏舎環境制御方法。
  5. 【請求項5】調湿装置が加湿装置又は除湿装置である請
    求項3又は4記載の鶏舎環境制御方法。
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WO2017164416A1 (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 鶏舎および鶏舎の換気システムの制御装置

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