JPH0322855Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の属する技術分野 この考案は第１の蓋の開閉により第２の蓋の開
閉が可能とされる電池収納ボツクスに関するもの
である。

この考案の目的 この考案は、本体に対して簡単に電池の収納・
取り出し交換ができ、しかも、本体の向きの変更
により容易に出ないようにした電池収納ボツクス
を提供することを目的とする。

この考案の実施例 次に、この考案の一実施例を図面に基いて説明
する。

本体Ａに設けられた電池収納用凹部１は本体の
一側面に開口されており、その凹部の開口面付近
の互いに対向する内側面に、開口の一側端に近い
位置において円弧状の軸受孔２が設けられ、その
軸受孔に凹部１の開口の一部を開閉する第１の蓋
ａの一端に突設した軸３を摺動自在に挿通して、
その第１の蓋を軸３を中心として回動可能に支持
している。凹部１の前記対向する内側面の開口面
中間部付近にはまた、小凹部４が設けられ、第１
の蓋を閉めた状態で、その蓋の先端両側面に設け
た小突起５が嵌合して、安定した状態で支持され
るようになつている。

また、凹部１の一側端の開口面外側には一部が
その凹部開口面に突出する係止片６が固着されて
いる。係止片と開口面との間にわずかの隙間７が
形成してある。

第１の蓋ａの軸３を支持する軸受孔２を円弧状
に形成したのは、その蓋を開放するときに、係止
片６を逃げて大きく開放でできるようにするため
である。

凹部１の開口面にはさらに閉状態の第１の蓋ａ
よりも外側においてその開口面に沿つて摺動して
開口の残部を開閉する第２の蓋ｂが設けられてい
る。この蓋を凹部１の開口面に平行に移動自在に
保持する構造はとくに限定されない。本体Ａに、
第１の蓋の閉鎖面の外側において開口面と平行に
延長する溝を形成して、その溝に沿つて摺動自在
に第２の蓋ｂの両端を嵌合することもできる。

しかし、図示の例では、本体Ａにその外側から
下面及び側面に開口する外筒Ｂを本体Ａの凹部１
の開口面に沿つて移動可能に嵌合して、その外筒
の側面の開口７に第２の蓋ｂを軸８により回転自
在に取付けることにより、第２の蓋ｂが外筒Ｂの
開口７の開閉をするとともに、外筒を本体に対し
て移動すると本体の凹部１の開口も開閉すること
ができるようになつている。外筒の移動量を規制
するため、一例として本体Ａの側面に突設したピ
ン９を外筒の側面に設けた長孔１０に移動可能に
挿通してある。

そして、第２の蓋ｂはその自由端の両側面に小
突起１１を設け、これを、外筒の開口８の互いに
対向する面に設けた小凹部１２に嵌合させること
により、閉状態を維持するようになつている。ま
た、第２の蓋ｂはその一端よりもやや他端に寄つ
た位置において軸８により回転自在に取付けるこ
とにより、その一端を指で押すことにより、簡単
に開放させることができる。

しかし、外筒Ｂをピン９が長孔１０により停止
されるまで本体側に移動したときは、第２の蓋ｂ
の他端が係止片６の隙間７に嵌合して係止される
ので、第２の蓋ｂ一端を押下しても開放しない。

上記の構成により、通常は第１及び第２の蓋
ａ，ｂをそれぞれ閉め、第１図に示すように、外
筒Ｂを本体Ａに移動して両蓋を重ねた状態で本体
の電池収納用凹部１を閉じた状態に置かれる。

そして、電池の収納又は交換のために凹部１を
開放するには、外筒Ｂを本体Ａに対してピン９が
長孔１０に停止されるまでスライドし、すなわ
ち、第２の蓋ｂを本体の凹部開口面と平行に移動
したのち、その蓋の一端を押して軸８回りに回転
し、続いて第１の蓋ａをその他端に指を掛けて軸
３の回りに回転し引き出して凹部１を開放する。

これにより、凹部１内に電池ｃを収納されてい
た電池ｃを取り出しと交換することができる。

また、凹部１を再び閉めるには、電池の収納の
後、上記の動作と逆の動作により、第１の蓋ａを
閉め、続いて外筒Ｂの第２の蓋ｂを閉めた後、外
筒を本体方向に移動する。すなわち、第２の蓋を
凹部開口面と平行に移動して、その蓋ｂを第１の
蓋ａに重ね合せ、凹部１を遮蔽するとともに、第
２の蓋の他端部を係止片６に係止する。

この考案の効果 上述のように、この考案によれば、本体に設け
られた電池収納用凹部と、前記凹部の開口面他端
側において回動開閉自在に取付けられ、閉状態に
おいて前記凹部に収納された乾電池の一部を納め
る第１の蓋と、一端側において前記凹部の開口面
一端から他端方向に第１の蓋の閉鎖面によりも外
側面を摺動自在に、かつ回転自在に前記本体又は
本体に対して移動自在に嵌合されたものに支持さ
れ、閉状態で凹部開口面他端方向に摺動されて第
１の蓋と重なる第２の蓋と、閉状態で摺動された
第２の蓋の他端と係合して開放を阻止する係止片
とを備えているから、第２の蓋のスライド及び第
１及び２の蓋の回動のみで電池の凹部内への収
納・凹部からの取出し・交換を簡単に行なうこと
ができ、しかも、第２の蓋は第１の蓋に重ねた状
態で係止片により固定されるから、本体の向きに
変えても凹部から電池が容易に出ることがない。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すものであり、
第１図は閉じてある状態の斜視図、第２図は第２
の蓋開放した状態の斜視図、第３図は蓋を取り出
して示す断面図、第４図は第１の蓋の斜視図、第
５図及び第６図はそれぞれ閉めた状態及び開放し
た状態の断面図である。 Ａ……本体、Ｂ……外筒、１……凹部、２……
軸受孔、３……軸、４……小凹部、５……突起、
６……係止片、７……開口、８……軸、９……ピ
ン、１０……長孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (イ) 本体に設けられた電池収納用凹部と、 (ロ) 前記凹部の開口面一端側において回動して開
   閉自在に取付けられ、閉状態において前記凹部
   に収納された乾電池の一部を納める第１の蓋
   と、 (ハ) 一端側において前記凹部の開口面一端から他
   端方向に第１の蓋の閉鎖面よりも外側面を摺動
   自在に、かつ、回転開閉自在に前記本体又は本
   体に対して移動自在に嵌合されたものに支持さ
   れ、閉状態で前記凹部開口面の他端方向に摺動
   されて第１の蓋に重なる第２の蓋と、 (ニ) 本体に前記凹部の一端側に設けられ、閉状態
   で前記凹部開口面の他端方向に摺動された第２
   の蓋の他端と係合して開放を阻止する係止片と
   を備えていることを特徴とする電池収納ボツク
   ス。