JPH0322419Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、仮設階段に於て、踏板（一般にプレ
ートタイプとメツシユタイプのものがある。）の
角度を簡単にして自由に調節することが出来る仮
設階段における踏板の角度調節装置に係るもので
ある。

従来の踏板の角度調節装置は、第１図に示すよ
うにクランプ１を有する角度調節板２の一端部に
ボルト孔３を穿孔し、他端部に数個の調節ボルト
孔４を穿孔し、この角度調整板２をボルト孔３と
１個の調節ボルト孔４とを利用して踏板５の両側
面５ａにボルト６止めしているが、この調節も調
節ボルト孔４数だけのおおざつぱな調節しか出来
ない欠点があつた。（図面のように調節も４段階
が限度であつた。） また、実開昭56−51944号公報のような凹凸部
を有する回動板と固定板とによる方式もあるが、
面と面とによる単なる凹凸係合のため強度の面で
問題があり、また容易に凹凸部に摩耗が生じるな
どの問題があり、安全性が重視される仮設用階段
としては実用性に乏しい。

本考案は、このような欠点を解決した細く、所
望の角度に自由に調節することが出来る仮設階段
における踏板の角度調節装置であつて、その構造
を添付図面を参照に詳述すると次の通りである。

踏板５の両側面５ａの基部寄りに円形状の歯車
板７（歯の部分は外周全部でなくても1/2若しく
は1/3でも良い。）を中心部でボルト８（軸）止め
し、この歯車板７の外側面に桁パイプ９を固定す
るクランプ１を設け、この歯車板７の内側面に位
置する踏板５の両側面５ａに係合板１０をボルト
１１止めし、この係合板１０の係合縁の形状を歯
車板７の外周形状に形成し、この係合縁に歯車板
７の複数歯７ａに係合する係合歯１０ａを設け、
この係合歯１０ａの全部を歯車板７の歯７ａに歯
合する。

図面は係合板１０の外側にピン１２を有するピ
ン板１３を重合し、一緒にボルト１１止めし、こ
のピン１２を歯車板７の歯７ａに歯合させる。

また、本考案は上述のように構成したから、係
合板１０のボルト１１をはずした状態で踏板５を
ボルト８を支点にしてクランプ１が固定されてい
る歯車板７に対して所望角度だけ廻動した後、係
合板１０を再びボルト１１止めして歯車板７に歯
合せしめてリセツトすると、踏板５を所望角度だ
け動かし固定することが出来る。

即ち踏板５を桁パイプ９に対して所望角度を保
有させて取り付けすることが出来る。

角度調節後、ボルト１１を締め付けて係合板１
０を踏板５の両側面５ａに固定するこの係合板１
０と歯車板７とが歯合して一体になるから踏板５
は回動することなく定位置に固定されることにな
る。

かように、本考案は、踏板５の角度調節が出来
るから極めて作業性に秀れると共にその調節角度
も歯車式であるから細い歯にすることにより細い
角度調節が出来る。

特に本考案は、上述のようにこの係合板１０の
係合縁の形状を歯車板７の外周形状に形成し、こ
の係合縁に歯車板７の複数歯７ａに係合する係合
歯１０ａを設け、この係合歯１０ａの全部を歯車
板７の歯７ａに歯合せしめた歯車係合方式である
から、係合板１０又は歯車板７が破壊されない限
り踏板５はしつかりと確実に固定されているから
極めて強度が強くそれだけ安全性にも秀れた仮設
階段における踏板の角度調節装置を提供する等秀
れた実用上の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は在来装置の正面図、第２図は本装置の
正面図、第３図は要部の分解斜面図、第４図は要
部の正断面図、第５図は同じく要部の平断面図で
ある。 １……クランプ、５……踏板、５ａ……両側
面、７……歯車板、７ａ……歯、８……ボルト、
９……桁パイプ、１０……係合板、１０ａ……
歯、１１……ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 踏板の両側面の基部寄りに円形状の歯車板を中
   心部でボルト止めし、この歯車板の外側面に桁パ
   イプを固定するクランプを設け、この歯車板の一
   側面に位置する踏板の両側面に係合板をボルト止
   めし、この係合板の係合縁の形状を歯車板の外周
   形状に形成し、この係合縁に歯車板の複数歯に歯
   合する係合歯を設け、この係合歯の全部を歯車板
   の歯に所望角度踏板を回動させた状態で歯合させ
   て桁パイプ間に踏板を桁パイプに対して所望角度
   傾斜自在に多段に架設する事を特徴とする仮設階
   段における踏板の角度調節装置。