JPH03223213A - アルギン酸塩含水ゲルシートの製造方法 - Google Patents

アルギン酸塩含水ゲルシートの製造方法

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JPH03223213A
JPH03223213A JP2017474A JP1747490A JPH03223213A JP H03223213 A JPH03223213 A JP H03223213A JP 2017474 A JP2017474 A JP 2017474A JP 1747490 A JP1747490 A JP 1747490A JP H03223213 A JPH03223213 A JP H03223213A
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aqueous solution
gelling agent
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、医療用、化粧品等に用いられる各種の貼付剤
の基材となるアルギン酸塩含水ゲルシートの製造方法に
関するものである。
(従来の技術) アルギン酸塩を含有する水溶液はコロイド溶液であって
、この水溶液をゲル化させるとアルギン酸塩含水ゲルが
得られる。ここで、ゲルの母体となる溶液をゲル母体水
溶液という。ゲル母体水溶液としてのアルギン酸塩含有
水溶液に、必要に応して、薬荊成分、電解質成分、化粧
性成分等を添加しうる含水ゲルシートを得ることも出来
る。このアルギン酸塩含水ゲルシートは、医療用、化粧
品等に用いられる各種の貼付剤の基材として有用である
アルギン酸塩を含有するゲル母体水溶液からアルギン酸
塩含水ゲルシートを製造する従来の方法は、以下のよう
であった。
英国特許第530889号、552770号および米国
特許第24035407号に開示されている方法は、ゲ
ル母体水溶液たるアルギン酸塩含有水溶液を、塩化カル
シウム等のゲル化剤の水溶液中にスリ、トを通して押し
出し、ゲル化させる方法である。
しかしこの方法では、アルギン酸塩含有水溶液に含有さ
れる薬剤等の有効成分がゲル化剤の水溶液中に溶出する
という問題を免れ得ない。を効成分の溶出は、得られる
アルギン酸塩含水ゲルシートの品質を不安定にする原因
となる。また、有効成分がゲル化剤水溶液中へ溶出する
とゲル化剤水溶液の組成が徐々に変化するので、連続的
または定期的に新しいゲル化剤水溶液と交換する必要が
ある。さらに、このような製造方法で連続運転を行うた
めには、ゲル化剤水溶液用浴槽が大型になるという問題
がある。
他の製造方法として、難水溶性のカルシウム塩および/
または難水溶性塩を徐々に熔解させる試薬(例えば、グ
ルコノデルタラクトン)を溶解させたアルギン酸塩含有
水溶液を、シート状に流延し、これを長時間かけて徐々
にゲル化させる方法が提案されている(1967年発行
の食品工業 vollo、No、4)。
この方法は、ゲル化時間が一般に20〜40時間で非常
に長いため、生産性が極めて低いという問題がある。そ
のため、一定量生産するためには、保存用の広いスペー
スが必要となる。さらに、ゲル化時間が長いために、生
成物が温湿度等の環境条件の影響を受けやすくなり、品
質のばらつきが大きくなる。このような問題を解決する
ためにゲル化を速(することが考えられる。しかし、ゲ
ル母体水溶液をゲル化が速い組成にすると、液のボット
ライフが短くなるので、塗工中にゲル化が生したり、部
分的にゲル化した塊が生しるという新たな問題を惹起す
る。
本発明者らは、上記問題を解決するために、次のような
方法を試みた。
非透過性のフィルム、平板等を支持体として、この表面
に、ゲル化剤である水溶性カルシウム塩を塗工する。次
いで、この水溶性カルシウム塩からなる層の表面に、ゲ
ル母体水溶液であるアルギン酸塩含有水溶液を流延して
、シート状に成形する。
この方法において、成形体は、まず、水溶性カルシウム
塩の層とアルギン酸塩含有水溶液との界面にてケル化し
、次いでアルギン酸塩含有水溶液の層の内部にまでケル
化が進行する。全体がゲル化するまでの時間は、従来よ
りも短く、環境条件によって大きく影響されない。
しかし、この方法において、ゲル母体水溶液が水溶性カ
ルシウム塩の層の界面を「滑る」という現象が見られた
。この滑り現象のために、ゲル母体水溶液の塗布が不充
分になる。
また、本発明者らは、機械的強度に優れたアルギン酸塩
含水ゲルシートを製造する方法について研究した。
機械的強度を増大させるために、アルギン酸塩含水ゲル
シート中に芯材として不織布を挿入することが考えられ
る。不織布を挿入する一般的な方法として、浸漬引き上
げ方式がある。しかし、この方法では、不織布に張力が
加わって不織布が引き伸ばされたり、不織布の繊維間に
気泡を巻き込んで外観を損ねたり、ゲル母体水溶液の不
織布への含浸量が一定しないために品質が安定しないと
いう問題がある。また、装置が大型化し、ガイドロール
等に付着した多量の溶液を除去して、常時清潔に保つの
が困難であるという問題がある。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上記問題を解決するものであり、その目的とす
るところは、大型の設備を必要とせずに、高い生産性を
有し、品質が安定したアルギン酸塩含水ゲルシートが製
造できる方法を提供することにある。本発明の他の目的
は、機械的強度に優れ、かつ大型の設備を必要とせずに
高い生産性を有し、品質が安定したアルギン酸塩含水ゲ
ルシートが製造できる方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明のアルギン酸塩含水ゲルシートの製造方法は、支
持体の表面に、水溶性カルシウム塩およびメチルセルロ
ースを含有する水溶液を塗工することによってゲル化剤
層を形成する第1の工程;該ゲル化剤層の表面に、少な
くとも0.3重量%のアルギン酸塩を含有するゲル母体
水溶液を流延して、ゲル母体層を形成する第2の工程;
および該ゲル母体層の表面に、水溶性のカルシウム塩を
含有するゲル化剤を付与する第3の工程を包含しており
、そのことにより上記目的が達成される。
本発明の芯材入りアルギン酸塩含水ゲルシートの製造方
法は、上記第1工程および第2工程後、ゲル母体層の表
面に、不織布を積層する第4の工程;該不織布の表面に
、該アルギン酸塩を含有するゲル母体水溶液を流延して
、第2のゲル母体層を形成する第5の工程;該第2のゲ
ル母体層の表面に、水溶性のカルシウム塩を主剤とする
ゲル化剤を付与する第6の工程を包含することにより上
記目的が達成される。
以下、本発明の詳細な説明する。
第1工程で用いられる支持体としては、塗工に適する平
面を有するもので、例えば液体が非透過性のプラスチッ
クフィルム、金属製の平ベルト、ガラス板および金属板
が用いられる。後工程が容易に行えるような引張り性お
よび耐強度を有する点から、PETフィルムが好ましい
。水溶液が塗布しやすいように支持体の表面は親水性を
有することが好ましく、マット加工後、コロナ放電処理
を施すことが有効である。 このような支持体の表面に
、水溶性カルシウム塩およびメチルセルロースを含有す
る水溶液を塗布して乾燥させ、ゲル化剤層を形成する。
ゲル化剤層は、次に塗工するゲル母体水溶液をゲル化さ
せるゲル化剤を含有した層である。この水溶液の塗工量
は、第2工程で流延されるゲル母体水溶液の量によって
決定される。理論的には、アルギン酸塩100 gあた
りカルシウム原子が0.25モル(10g )必要であ
るが、実用的には、カルシウム原子が4〜100 gと
なる量を塗工すればよい。
水溶性カルシウム塩とメチルセルロースとの含有比(水
溶性カルシウム塩二メチルセルロース)は、98:2〜
30 : 70 (重量比)が好ましく、特に、95:
5〜50 : 50が好ましい。メチルセルロースの含
有比率が上記範囲を下まわると、ゲル母体層との界面に
て、滑り現象が生じる。メチルセルロースの含有比率が
上記範囲を上まわると、ゲル母体層のゲル化が遅(なる
ために生産性が低下する。
この水溶液の粘度は、20〜20000cpsが好まし
い。
ゲル化剤である水溶性カルシウム塩としては、塩化カル
シウム、硝酸カルシウム、酢酸カルシウム等が挙げられ
、安全性、経済性等の点から、塩化カルシウムが好まし
い。
本発明で使用されるメチルセルロースとしては、50重
量%以上メチルセルロース成分を含有する水溶性ポリマ
ーであればよい。ただし、カルボキシル基のようにカル
シウムイオンと反応しうる官能基を有するポリマーは、
用いることができない。
次に、このゲル化剤層の表面に、少なくとも0.3重量
%のアルギン酸塩を含有するゲル母体水溶液を流延し、
ゲル母体層を形成する(第2工程)。
ゲル母体水溶液のアルギン酸塩の濃度は、0.3重量%
以上であり、好ましくは0.3〜20重量%である。0
.3重量%を下まわると、得られるゲルの強度が低くな
りすぎる。20重量%を上まわると、ゲル母体水溶液の
粘度が高くなり塗工しにくい。
ゲル母体水溶液の固有粘度は、1重量%のゲル母体水溶
液で、室温で20〜1200cpsである。
アルギン酸塩としては、アルギン酸ナトリウム、アルギ
ン酸カリウム、アルギン酸アンモニウム等があり、特に
アルギン酸ナトリウムが好ましく用いられる。
用いられるアルギン酸は、アルギン酸の構成成分である
マンヌロン酸とグルロン酸との比(マンヌロン酸/グル
ロン酸)が0.4〜3.0のものが好ましく、さらに好
ましくは0.5〜2.0のものである。
ゲル母体水溶液には、アルギン酸塩のほかに、必要に応
して種々の成分が混合され得る。
例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、ポリ(エチレン−プロピレン)グリコール、グ
リセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、ソルビット
、還元麦芽糖等の可望剤;ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ポリビニールピロリドン、ポリビニールアルコール
、ポリアクリル酸、ポリプロピレングリコール、ペクチ
ン、アラヒヤガム、グアーガム、デキストラン、カルボ
キシメチルセルロース、カルボキシメチル化デンプン等
の粘着力増強成分;ステロイドホルモン剤、血管拡張側
、抗炎症剤、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、抗菌剤
、消炎鎮痛剤、鎮静剤等の薬効成分;皮膚用電極に用い
る場合、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、サリチル
酸ナトリウム等の導電成分;ヒアルロン酸、コラーゲン
、ヘチマ水、各種皮膚湿潤剤、各種皮膚数れん剤、各種
ビタミン剤等の美容効果促進成分;バラオキン安息香酸
メチル等の防腐剤;安定化剤;皮膚保護剤;吸収促進剤
;香料;各種水溶性無毒性染料等の着色剤等である。上
記可塑剤の添加量は、アルギン酸塩100重量部あたり
0〜2000重量部、粘着力増強成分の添加量は0〜1
00重量部である。
このようなゲル母体水溶液を流延して形成されるゲル母
体層の表面に、水溶性のカルシラ1、塩を含有するゲル
化剤を付与する(第3工程)。
付与方法としては、ケル化剤が均一に塗布された表面層
を有するプラスチンクフィルムまたはシートを積層する
方法;およびゲル化剤の水溶液を、ゲル母体水溶液から
なる層の表面に均一になるように、直接噴霧する方法が
ある。
ここで用いられるゲル化剤は、第1工程で用いたゲル化
剤と同じであっても異なっていてもよい。
このようにして得られたアルギン酸塩含水ゲルシートを
所望のサイズに切断して、製品とすることができる。
次に、機械的強度に優れたアルギン酸塩含水ゲルシート
を製造する方法について、説明する。
上記第1工程および第2工程の後、ゲル母体層の表面に
、不織布を積層する(第4工程)。
なお、第2工程で得られたゲル母体水溶液の層が請求項
2に記載の第1のゲル母体層である。
本発明で用いられる不織布は、含水ケルシートが有する
「しなやかさ」を損なうことなく、強度および弾性を向
上させるために、軽量て有孔度が高く、かつ伸縮性が大
きいものがよい。ポリエーテル系ポリウレタン不織布が
最適である。その量は、100g/n(以下が好ましい
この不織布の表面に、第2工程で用いたのと同種または
異種のアルギン酸塩を含有するゲル母体水溶液を流延し
、第2のゲル母体層を形成させる(第5工程)。
このとき気泡が巻き込まないように、用いるゲル母体水
溶液の粘度は、2000cps以下が好ましい。
次いで、このゲル母体水溶液に、水溶性のカルシウム塩
を含有するゲル化剤を付与して、ゲル化させる(第6エ
程)ことにより、芯材入りアルギン酸塩含水ゲルシート
が得られる。
ゲル化剤の付与方法としては、第1工程得られたゲル化
剤層が形成された支持体を用いる方法、およびゲル化剤
の水溶液を噴霧する方法がある。
ゲル化剤の組成およびその添加量は、第1工程と同しで
も異なっていてもよい。本工程では滑り現象は起こらな
いので、メチルセルロースは特に必用としない。
このようにして得られたアルギン酸塩含水ゲルシートま
たは芯材入りアルギン酸塩含水ゲルシートに、薬剤等の
有効成分を含有させることもできる。その場合、得られ
たアルギン酸塩含水ゲルシトを乾燥することにより、−
旦含水量を減少させる。乾燥後、このシートの片面また
は両面に、有効成分を含有した水溶液を、塗布、噴霧、
浸漬、転写等の方法により付着させ、保護フィルムを積
層して、一定時間静置して、ゲルシートと一体化させる
。ゲルシートに、有効成分を含有した水溶液を塗布した
別のフィルムを積層して、一定時間静置し、ゲルシート
と一体化させる方法でもよい。
得られたアルギン酸塩含水ゲルシートまたは芯材入りア
ルギン酸塩含水ゲルシートを、所定のすイスに切断する
。切断された個々のシートまたは複数個を1単位として
包装して製品とする。このとき、第1工程および/また
は第3又は第6エ程で用いられた支持体か付着されたま
まであってもよい。
なお、本発明において、ゲル母体水溶液のゲル化はケル
化剤により達成されるだけでなく、ゲル母体水7g液口
体がゲル化する組成であってもよい。
例えばゲル母体層の厚みを大きくしたい場合、表面から
のゲル化だけでは不充分であるので、層内部からもゲル
化を進行させることが好ましい。このような場合、従来
のように母体水溶液の組成に対して、ゲル化速度等を調
製するための厳しい条件は要求されない。
本発明の製造方法によると、強度のゲル化剤層にアルギ
ン酸塩含有水/8液を流延するので、界面で瞬時にゲル
化がおこり、その後ゲル母体水溶液の層内部までゲル化
が進行していく。従って、ゲル母体水’tM ’t&の
ゲル化が終了するまでの時間は短い。しかも、ゲル化剤
1層にはメチルセルロースが含有されているので、この
メチルセルロース分子の一部が入り込み、メチルセルロ
ース分子の錨を打ち込んだような状態で、ゲル母体水溶
液が界面で瞬時にゲル化する。このメチルセルロースの
投錨効果によって、ゲル母体水溶液の滑り現象を防止で
きる。
従来の方法と比較しても、薬剤等の有効成分が溶出する
工程を含まないので、最終的に得られる製品の品質が安
定する。またゲル化のだめの大型の装置、設備等を必要
としない。
また、芯材入すのアルギン酸塩含水ゲルシートを作成す
るにあたっても、浸漬法のように気泡を巻き込むという
心配がない。
(実施例) 以下に本発明を実施例に基づいて詳細に説明する。
ス新l引七 第1工程; 〈担持フィルム(支持体)〉 厚す50ミクロンのPETフィルムの表面にマント加工
を施し、次いでコロナ放電処理をすることによって、フ
ィルム表面に親水性を付与して、支持体としての担持フ
ィルムを得た。
〈ゲル化剤層用水溶液の調製及び塗工〉28%の塩化カ
ルシウム水溶液と、共通番手# 100(2%水溶液の
20°Cでの粘度が100cps )のメチルセルロー
スの5%水ン容液とを、41.7 : 58.3 (重
量比)の割合で混合して、ゲル化剤層用の水溶液を調製
した。この水溶液中で、塩化カルシウムとメチルセルロ
ースとの重量比は8:2である。水溶液中の固形分の4
1は14.6重量%で、そのうちの塩化カルシウムの濃
度は11.7重量%であった。
上記担持フィルムの表面に、調製されたゲル化剤層用水
溶液を40 g/rdで塗布、乾燥した。この塗工面に
は、固形分としては5.8g/rr?、塩化カルシウム
としては4.7g/rrr含有されている。
第2工程; 〈ゲル母体水溶液の調製〉 3%アルギン酸ナトリウム(君津化学工業社製のキミツ
アルギンー[−5;1%水溶液の20°Cでの粘度が5
00〜600cps )水溶液100重量部、可塑剤と
してジグリセリン50重量部、粘着性増進剤として3%
ポリビニルピロリドン水溶液(BASF社製のKoll
idon−に−90) 30重量部、防腐剤としてバラ
オキシ安息香酸メチル0.08重量部、および薬剤とし
て10%塩酸ジフェンヒドラミン20重量部を混合して
、ゲル母体水溶液とした。
このゲル母体水溶液を、第1工程で作成したゲル化剤層
の表面に塗布した。塗布量は、ゲル化剤層1rrfあた
り1200gとした。アルギン酸ナトリウムとしては、
ゲル化剤層1ばあたり18gであった。
塗布の際に、母体溶液の滑り現象は全く見られなかった
第3工程; 第2工程後、続いて第3工程を行った。
母体溶液層の表面に、第1工程で作成したのと同種の担
持フィルムをラミネートした。
これを3時間以上保存熟成すると、全体にゲル化が進行
して、使用可能な含水ゲルシートが得られた。5時間以
上の保存熟成では、充分に実用可能な強度を有していた
。なお、本実施例において、アルギン酸塩含水ゲルシー
ト中のアルギン酸ナトリウム量は18g/ボ、塩化カル
シウム量は9.4g/rd(理論量の1.9倍)である
。得られたシートは、薬効成分が含有されているので貼
付型医薬品として有用である。
裏庭±1 第1工程; くゲル化剤層用水溶液の調製〉 35%の塩化カルシウム水溶液と、共通番手14150
0のメチルセルロースの2%水?容液とを、25 : 
75 (重量比)の割合で混合して、ゲル化剤層用水ン
容液を調製した。この水溶液中で、塩化カルシウムとメ
チルセルロースとの重量比は、85.4 : 14.6
であった。水溶液中の固形分の濃度は10.3重量%で
、そのうちの塩化カルシウムの濃度は8.75重量%で
あった。
実施例Iで作成した担持フィルムの表面に、調製された
ゲル化剤層用溶液を55g/n(の割合で塗布、乾燥し
た。この塗工面は、固形分としては5.7g/rd、塩
化カルシウムとしては4.8g/m含有されていた。
第2工程; くゲル母体水溶液の調製〉 5%アルギン酸ナトリウム(君津化学工業社製のキミツ
アルギンG−1−H; 1%水溶液の20°Cでの粘度
が500〜600cps )水溶液100重量部、可塑
剤としてポリエチレングリコール(重合度400 ) 
60重量部、粘着性増進剤として3%ポリアクリル酸(
重合度1000) 3重量部、防腐剤としてバラオキシ
安息香酸メチル0.1重量部、および電解質として塩化
ナトリウム10重量部を混合して、ゲル母体水溶液とし
た。この溶液中のアルギン酸ナトリウムの濃度は約2.
24重量%であった。
このゲル母体水溶液を、第1工程で作成したケル化剤層
の表面に塗布した。塗布量は、ゲル化剤層In−rあた
り1100g とした。アルギン酸ナトリウムとしては
、ゲル化IR層1rrrあたり24.6gであった。塗
布の際に、母体溶液の滑り現象は全く見られなかった。
第3工程; 第2工程後、続いて第3工程を行った。
母体溶液層の表面に、第1工程で作成した担持フィルム
をラミネートした。
これを所定のサイズに切断後、保存熟成すると、全体に
ゲル化が進行した。6時間後には、充分に実用可能な強
度を有していた。なお、本実施例において、アルギン酸
塩含水ゲルシート中のアルギン酸ナトリウム量は24.
6g/n(、塩化カルシウム量は9.6g/rrf (
理論量の1.9倍)である。得られたシートは、電気伝
導性を有しており、医療用具の皮膚電極用として有用で
ある。
実流貫1 第1工程; 〈ゲル化剤層用水溶液の調製〉 濃度が25%の塩化カルシウム水溶液24重量部、共通
番手#400のメチルセルロースの3%水溶液66重量
部、および10%ポリビニルピロリドン水溶液10重量
部を混合して、ゲル化剤層用水溶液を調製した。この水
溶液中で、塩化カルシウムとメチルセルロースとの重量
比は75 : 25である。水溶液中の固形分の濃度は
9%で、そのうちの塩化カルシウムの濃度は6%であっ
た。
上記担持フィルムの表面に、調製されたゲル化剤層用溶
液を60 g/ボの割合で塗布、乾燥した。
この塗工面は、塩化カルシウムとしては3.6g/m含
有されている。
第2工程; 〈ゲル母体水溶液の調製〉 2%アルギン酸す) IJウム(君津化学工業社製のキ
ミツアルギンーIs)水溶液50重量部、10%アルギ
ン酸ナトリウム(君津化学工業社製のキミツアルギン−
ILz )水溶液50重量部、可塑剤としてポリプロピ
レングリコール#400  (日本油脂製のユニオール
D400 ) 60重量部、防腐剤としてバラオキシ安
息香酸メチル0.1重量部、天然ヘチマ原液5重量部、
ヒアルロン酸ナトリウム0.1重量部、およびグリチル
リチン酸ナトリウム0.3重量部を混合して、ゲル母体
水溶液とした。
このゲル母体水溶液中のアルギン酸ナトリウムの濃度は
約3.6重量%であった。
このゲル母体水溶液を、第1工程で作成したゲル化剤層
の表面に塗布した。塗布量は、ゲル化剤層1mあたり8
00gである。塗布の際に、母体溶液の滑り現象は全く
見られなかった。
第3工程: 第2工程後、続いて第3工程を行った。
母体溶液層の表面に、噴霧用ゲル化剤として10%の塩
化カルシウム水溶液を、40 g/n(の割合で噴霧し
た。噴霧後すくに、この表面に、第1工程で使用した担
持フィルムの親水性の面が接するように積層した。
これを2時間、室温で保存すると、充分に実用可能な強
度を有する含水ゲルシートが得られた。
なお、本実施例において、アルギン酸塩含水ゲルシート
中の塩化カルシウム量は理論量の0.95倍である。得
られたシートは、美顔用化粧品(パック剤)として有用
である。
夫隻炎↓ 第1工程; 実施例1で作成した担持フィルムの表面に、実施例1で
調製したゲル化剤層用水溶液を55g/rrfの割合で
塗布、乾燥した。この塗工面は、塩化カルシウムとして
は6.4g/n(含有されている。
第2工程; 第1工程で作成したゲル化剤層の表面に、実施例1で調
製したゲル母体水溶液を塗布した。塗布量は、ゲル化剤
層1rffあたり800gである。アルギン酸ナトリウ
ムとしては、ゲル化剤層IMあたり12gである。塗布
の際に、母体溶液の滑り現象は全く見られなかった。
第4工程; 第2工程後、続いて第4工程を行った。
芯材として、ポリエーテル系ポリウレタン不織布(密度
;40g/rT?、繊維1本の直径;平均10ミクロン
)を用いた。この不織布の破断時までの伸張率は、タテ
、ヨコ方向いずれも1000%以上である。
この不織布を、第2工程後の母体溶液層の表面に、不織
布に張力が加わらないようにして積層した。このときの
積層速度は50cm/分であった。不織布の1/3は、
母体溶液層に沈んだ。このとき目視にて判別しうるよう
な気泡の巻き込みは生しなかった。
第5工程; 不織布の表面に、第2工程で使用したゲル母体水溶液を
、800g/rrfとなるように塗布した。塗布速度は
50cm 7分であった。
第6エ程; このゲル母体水溶液の表面に、第1工程で得たフィルム
を、該フィルムに形成されているゲル化剤層が密着する
ように積層した。このときの積層速度は50cm/分で
あった。
これを、室温で3時間以上保存熟成すると、全体にゲル
化が進行して、使用可能な強度を有する含水ゲルシート
が得られた。なお、本実施例において、アルギン酸塩含
水ゲルシート中の塩化カルシウム量は理論量の1.9倍
である。得られたシートは、薬効成分が含有されている
ので貼付型医薬品として有用である。
このゲルシートを10枚積み重ねた状態で保存熟成して
も、シートが流動したり、変形したりすることはなかっ
た。また、不織布の積層により引張り強度が5倍以上に
なり、かつしなやかさは不織布の積層により変わらなか
った。
(発明の効果) このように、本発明によれば、ゲル化剤層に含有されて
いるメチルセルロースの投錨効果により、ゲル母体水溶
液の流延工程において、母体水溶液がゲル化剤層の表面
を滑ることがなく、母体水溶液の塗布が良好に行える。
従って、界面からゲル化が効率よく進行するので、ゲル
母体水溶液のゲル化時間が短くなり、生産効率が高い。
また、薬剤等の有効成分が溶出することがないので、得
られるゲルシートの品質は安定している。
また、本発明によれば、気泡を巻き込んだりすることな
く芯材を挿入することができ、耐変形性のゲルシートが
得られる。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、支持体の表面に、水溶性カルシウム塩およびメチル
    セルロースを含有する水溶液を塗工することによってゲ
    ル化剤層を形成する工程、 該ゲル化剤層の表面に、少なくとも0.3重量%のアル
    ギン酸塩を含有するゲル母体水溶液を流延してゲル母体
    層を形成する工程、 該ゲル母体層の表面に、水溶性のカルシウム塩を含有す
    るゲル化剤を付与する工程、 を包含するアルギン酸塩含水ゲルシートの製造方法。 2、支持体の表面に、水溶性カルシウム塩およびメチル
    セルロースを含有する水溶液を塗工することによってゲ
    ル化剤層を形成する工程、 該ゲル化剤層の表面に、少なくとも0.3重量%のアル
    ギン酸塩を含有するゲル母体水溶液を流延して第1のゲ
    ル母体層を形成する工程、 該第1のゲル母体層の表面に不織布を積層し、該不織布
    の表面に、該アルギン酸塩を含有するゲル母体水溶液を
    流延して、第2のゲル母体層を形成する工程、 該第2のゲル母体層の表面に、水溶性のカルシウム塩を
    含有するうゲル化剤を付与する工程、を包含するアルギ
    ン酸塩含水ゲルシートの製造方法。
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