JPH03223164A - C/c複合ロッドを用いたc/c複合材の製造方法 - Google Patents

C/c複合ロッドを用いたc/c複合材の製造方法

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JPH03223164A
JPH03223164A JP2016965A JP1696590A JPH03223164A JP H03223164 A JPH03223164 A JP H03223164A JP 2016965 A JP2016965 A JP 2016965A JP 1696590 A JP1696590 A JP 1696590A JP H03223164 A JPH03223164 A JP H03223164A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ この発明は強度、靭性に優れたC/C複合ロッドを用い
たC/C複合材の製造方法に関するものである。
[従来の技術] 炭素繊維は高い引っ張り強度を有しており、この性質を
利用して、炭素繊維と他の炭素質材料とを複合化した炭
素繊維強化炭素(以下C/Cと略称する)複合材がある
。かかるC/C複合材は在来の炭素材料と比較して数倍
の強度を有し、炭素材料の持つ脆くて弱い材料というイ
メージを一変させるものであり、その高強度、耐熱、耐
摩耗性等の物性を生かしてエレクトロニクス産業、原子
力産業、航空宇宙産業等の分野で巾広い利用が期待され
ている素材である。
この種の複合材の製造方法としては、例えば第6図に示
すような工程が知られている(例えば、炭素No、11
5.P、196〜208.(1983))。
即ち、プリフォーム工程(4)に於て、セルロースやポ
リアクリロニトリル系繊維を炭化して得る炭素繊維のト
ウ、編織布、不織布などを熱硬化性樹脂により、所要の
形状に成形(プリフォームの作製)する。次いで、炭化
処理工程(5)にて、前記プリフォームを不活性ガス雰
囲気中で熱処理を行って樹脂を炭化させ、必要に応じて
ピッチなどの含浸(7)と黒鉛化処理(9)、さらに冷
却後、再度同じ工程を繰り返して製造する方法である。
この方法で得られたC/C?i合材は耐衝撃性に優れて
おり、比較的安価であることもあって実用に供されてい
る。しかし、樹脂の熱処理による炭化工程で体積成縮が
非常に大きいことから、条件によっては繊維の抜は出し
や亀裂の発生、また、残留気孔を完全に除去することは
不可能であり、このことにより強度、靭性が不十分であ
る。
第7図は従来の製造方法で作製したC/C複合材の断面
を示す図で、成形体の炭素質(18)中に閉塞気孔(1
9)が残留する。また、他の方法として、セルロースや
ポリアクリロニトリル系繊維を炭化して得る炭素繊維の
トウ、編織布、不織布などを簡単に成形した後、炉に入
れて1000〜1500℃に加熱し、そこへ炭化水素ガ
スを導入して炭素繊維表面で分解炭化させ、炭素を該繊
維表面に沈着せしめて固める方法が知られている。 (
以下この方法をCVD法と称する)。該CVD法で得る
C/C複合材は、機械的特性に優れているものの複合化
に長時間を要し、複雑な形状の成形体を効率よく製造す
ることは困難であった。また、大きな成形物のCVDで
は完全に残留気孔を除去することもかなり困難であった
。また、改良法として炭素繊維のマットにピッチ類を含
浸後、加熱炭化させ、さらに多孔質部分を熱分解炭素で
充填し、高強度、軽量かつ耐熱、耐食性に優れた複合材
を得るというプロセスが知られている。しかし、この場
合も全体の製造時間の短縮や性能向上はあるものの、依
然としてミクロな気孔の完全消滅は期待できなかった。
[発明が解決しようとする課題] 従来のC/C複合材の製造方法では炭素系繊維を出発原
料にして、それらの織物など所要の形状に成形された成
形体に対して、樹脂の含浸、焼成、またはCVDによる
炭素質の充填などを行うため、残留気孔による機械的性
質の不十分さ、製造時の低効率、また、成形体の形状、
大きさなどの制約を免れないという課題があった。。
この発明は上記のような課題を解決するためになされた
もので、完全に緻密化された強化材を用いて、成形体の
残留気孔をほぼ完全になく11強度の改善を可能にする
とともに、高速の成形を可能にすることを目的としてい
る。
[課題を解決するための手段] この発明に係るC/C複合ロッドを用いたC/C複合材
の製造方法は、レーヨン、ポリアクリロニトリル、石油
および石炭ピッチを出発原料とした炭素系繊維のトウ(
繊維の数100−20000本よりなる束)をCVD法
あるいは樹脂成分の含浸及びその焼成、またはこれらの
組合せと繰り返しなどの方法を用いて、C/C複合ロッ
ドを製造し、このC/C複合ロッドを用いた編物、織物
等所要の形状に成形した予備成形物(以下プリフォーム
と称す)をCVD法あるいは樹脂成分の含浸及びその焼
成、またはこれらの組合せと繰り返しなどの方法を用い
て、最終成形物に成形する方式を行うものである。
[作用コ この発明におけるC/C複合ロッドを用いたC/C複合
材の製造方法は、炭素系繊維のトウを第1の工程として
C/C複合ロッドとするもので、この際に用いる複合化
の方法はCVD法であっても、樹脂成分を含浸、焼成す
る方法でもよいが、大きな成形物の広範囲に分布する空
隙を炭素質で充填するのではなく、繊維数100−10
000本程度の束の内部空隙のみを炭素質で充填するの
で比較的容易に緻密化ができ、短時間に完全に残留気孔
を消滅させることができる。こうして得られたC/C複
合ロッドは容易に編物、II&物などの成形物に成形す
ることができ、所要のプリフォームを得ることができる
。このプリフォームは比較的大きな連続気孔を持ったも
のであり、次の炭素質の充填は容易である。即ち、炭素
系繊維同士の狭い空間は既にC/C複合ロッドの成形時
に完全緻密化されており、最終製品製造時の炭素質充填
工程では、均一の比較的大きな連続空隙にCVD法ある
いは樹脂成分の含浸、焼成、またはこれらの組合せ、繰
り返しで緻密化が実現できる。
[実施例コ 以下、この発明の一実施例を図について説明する。第1
図はこの発明の製造方法を示す工程図で、図において、
第1の工程はC/C複合複合ロン層造工程(1)でレー
ヨン、ポリアクリロニトリル、石油あるいは石炭ピッチ
を原料とした炭素系繊維のトウ(繊維数100−100
00本からなる繊維の束)の空間を炭素質で充填する。
第2の工程は第1の工程で製造されたC/C複合複合ロ
ン層要の形状に成形するプリフォームの製造工程(2)
である。第3の工程は第2の工程で成形されたプリフォ
ームの空間を、炭素質で充填する最終のC/C複合材の
製造工程(3)である。
第2図はこの発明の第1の工程の一例を示す図であり、
炭素系繊維のトウ(10)を一端から連続的に反応容器
11に供給し、炭化水素ガスを熱分解して繊維−本一本
の空間に蒸着、堆積させる。この結果C/C複合ロッド
(12)が得られる。
第3図はC/C複合複合ロン層式図である。C/C複合
複合ロン層素系繊維(14)が炭素質(15)によって
完全に充填緻密化されており、繊維の強度発現率の向上
が得られ、約80%にまで達した。
炭化水素原料ガスとしてメタン、プロパン、ベンゼンな
ど種々のガスが使用可能であるが、メタンガスが比較的
良好であった。熱分解は繊維に直接通電し、700〜2
000℃の範囲で行った。特に、1300〜1400℃
の時、メタンの分圧40〜80Torrで約3時間程度
で繊維のトウがほぼ完全に緻密化された。ここでメタン
の分圧は20〜200 T o r rの範囲で十分に
良好な結果を得ているが、特に好ましい範囲は40〜8
0Torrであった。この熱分解は他の方法によっても
可能であり、例えば反応容器の外部から加熱し、反応容
器内を所要の反応温度にする方法、あるいは繊維の部分
だけを外部から加熱する方法、また、繊維の部分に光、
あるいは電磁波で励起し反応を促進する方法などがある
。いずれの方法によっても繊維のトウへの炭素質の充填
は可能であった。
特に、繊維への直接通電による方法が簡便で効率が良か
った。また、繊維への直接通電に加えて、マイクロ波の
照射によって、炭素質の充填効率は一層向上した。
第4図は前工程で製造されたC/C複合複合ロン層交三
軸の織物に成形した例を示したものである。プリフォー
ム(13)の製造工程では最終製品の用途に応じてC/
C複合複合ロン層向や複合ロッドの体積率などを適宜制
御することができる。また、従来の繊維のトウを用いて
プリフォームを成形する場合に比べて、繊維の毛羽立ち
ゃ切れなどを考慮する必要がなく、一定形状のプリフォ
ームを短時間で製造することができる。また、同様にこ
の工程を機械化することも容易であり、工業的に非常に
有利である。この実施例では、プリフォームの形状を保
持するために後工程で容易に炭化が可能な樹脂を用いた
第5図はC/C複合複合ロン層形して得たプリフォーム
の空間を炭素質で充填するC/C複合材の最終製造工程
を示す。この実施例では圧力勾配を設けたCVD法を用
いて炭素質の充填を行った。
メタンガスはプリフォーム(13)の一端から導入され
、プリフォーム内部で熱分解されて空間に堆積して行く
。このとき、加熱は高周波コイル(16)によってプリ
フォームのみ分解に必要な温度となっており、効率よく
炭素質の充填が行われる。この結果得られたC/C複合
材から試験片を切り出し、機械的な性能を評価したとこ
ろ、著しい性能の向上が見られた。
この実施例ではCVD法のみを用いたが、樹脂の含浸、
焼成工程をとってもよく、また、これらの組合せを用い
てもよく、用途によって選択できる。特に気密性などが
問題になる用途や、超高温での使用などでC/C複合材
中の残留気孔が問題になる場合には、最終のC/C複合
材製造工程はCVD法であるほうが望ましい。しかし、
樹脂の含浸、焼成の工程をとっても、比較的残留気孔は
少なく、また、多少の気孔があっても完全緻密なC/C
複合複合ロン層度を発揮し、従来製法のC/C複合材に
くらべ、著しく高い強度と靭性が得られる。この発明の
製造方法として、ピッチ系繊維1000本からなるトウ
を用いて、1000℃、メタンの分圧50To r r
の条件で作製したC/C複合複合ロン値化材とし、繊維
体積率的50%の一方向強化のC/C複合材を作製して
、強度を測定した。最終的なC/C複合材の製造はメタ
ンガスと水素ガスの混合ガスを用い、全圧1atmとし
た。直径70 m m、厚さ20 m mの成形体から
試験用の試料を切り出し、曲げ試験を行った。
比較試料として、従来の製造法、即ちピッチ系炭素繊維
1000本からなるトウを用いて、一方向の予備成形体
を作製し、樹脂成分の含浸、焼成を繰り返し、70 m
 m X 30 m m X 20 m mの成形体を
作製し、試験片を切り出した。試験の結果、この発明の
製造法によって作製した試料では曲げ強度500 M 
P a以上であり、従来の製造方法で作製した試料の曲
げ強度は300 M P a以下であった。
[発明の効果コ 以上のように、この発明によれば炭素系繊維のトウに炭
素質を完全緻密に充填してC/C複合複合ロン値形し、
このC/C複合複合ロン値定の形状に成形してプリフォ
ームを製造する工程を経て、最終的にプリフォームの空
間に炭素質をほぼ完全緻密に充填するC/C複合材の製
造方法をとることによって、強度と靭性に優れたC/C
複合材を得ることができ、さらに大型の複雑形状のC/
C複合材を得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の製造工程を示すブロック図。 第2図はC/C複合複合ロン値形工程図、第3図はC/
C複合複合ロン値す模式図。第4図はC/C複合複合ロ
ン値いたプリフォームの成形工程図、第5図はプリフォ
ームの空間を炭素質で充填して最終的な製品を製造する
工程を示す説明図、第6図は従来のC/C複合材の製造
工程を示すブロック図。第7図は従来の製造方法で製造
したC/C複合材の断面図である。。 図において、(1)はC/C複合ロッド成形工程、(2
)はプリフォーム成形工程、(3)は気相含浸処理工程
、(10)は炭素系繊維のトウ、(11)は反応容器、
(12)はC/C複合複合ロン値13)はプリフォーム
、(14)は炭素系繊維、(15)は炭素質、(16)
は高周波コイル、(17)は炭素繊維、(18)は炭素
質、(19)は残留気孔である。 なお、各図中同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  炭素繊維束の空間を炭素の前駆体の含浸およびその焼
    成、あるいは気相法などにより、炭素質で充填し、残留
    気孔をほぼ零にする第1の工程、得られたロッド状のC
    /C複合材を2次元、3次元に配向させた織物など所定
    の形状に成形して、骨格を形成する第2の工程、2次元
    、3次元に分布する空間を前駆体含浸および焼成、ある
    いは気相法、またはこれらの組合せにより、複合化する
    第3の工程からなるC/C複合ロッドを用いたC/C複
    合材の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014047133A (ja) * 2012-09-03 2014-03-17 Agency For Defence Development 炭素複合材料

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JP2014047133A (ja) * 2012-09-03 2014-03-17 Agency For Defence Development 炭素複合材料

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