JPH02145477A - 炭素繊維強化炭素複合材料及びその製造法 - Google Patents

炭素繊維強化炭素複合材料及びその製造法

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JPH02145477A
JPH02145477A JP63296894A JP29689488A JPH02145477A JP H02145477 A JPH02145477 A JP H02145477A JP 63296894 A JP63296894 A JP 63296894A JP 29689488 A JP29689488 A JP 29689488A JP H02145477 A JPH02145477 A JP H02145477A
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JP
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carbon
composite material
carbon fiber
porosity
composite
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JP63296894A
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Taro Kono
太郎 河野
Masaaki Tadokoro
正昭 田所
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Nippon Steel Corp
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は高強度の炭素繊維強化炭素複合材料(以下、C
/Cコンポジットと称する)及びその製造方法に関する
ものである。
(従来の技術) 一般にC/Cコンポジットの製造方法は2つの方法が知
られている。その第1は、ポリアクリロニトリル(PA
N)系、ピッチ系、あるいはレーヨン系炭素繊維の短繊
維または長繊維と、炭素マトリックス原料であるフェノ
ール樹脂、フラン樹脂等の熱硬化性樹脂、あるいはピッ
チ類を混合し加熱成形したものを不活性ガス雰囲気下に
おいて炭化処理し、更に必要ならば樹脂、ピッチ等の含
浸、炭化処理のサイクルを繰り返す方法である(例えば
特公昭82−212262号公報)。
第2は、予め炭素繊維を用いて大略の形状に成形した後
、炭素繊維の間隙部に化学蒸着法を用いて炭素を堆積さ
せ、C/Cコンポジットを得る方法である(例えばCa
rbon Vol、J pp397−403.19fi
B)。また、ハロゲンを含有する炭化水素を用いる化学
蒸着法も開発されている(例えば特公昭63−1156
9号公報)。
(発明が解決しようとする課題) これらの方法によって得られるC/Cコンポジットは、
炭素マトリックスを形成するための原料からの炭素の炭
化収率がたかだか50%程度であるため、気孔率が高く
緻密化工程が煩雑で長時間を要する反面、強度が低い等
の問題が多い。従フて本発明の目的は、気孔率が低く強
度の高いC/Cコンポジットを得ることと、その製造方
法を提供することにある。また本発明の他の目的は、よ
り効率のよいC/Cコンポジットの製造方法の開発を図
ったものである。
(課題を解決するための手段) かかる課題を解決するため本発明で′Iよ、所定条件下
で化学蒸着法を用いてC/Cコンポジットの緻密化を行
い検討を重ねた結果、化学蒸着法を利用することがC/
Cコンポジットの緻密化ひいては高強度化に有効である
ことを見いだし本発明に至った。
すなわち本発明は、炭素繊維と炭素マトリックスの形成
原料からなる成形体を炭化し、得られた炭化物にピッチ
類または樹脂類の含浸、炭化処理を施し、気孔率を8〜
15%の炭素繊維強化炭素複合材料とした後、さらに前
記炭素繊維強化炭素複合材料の空孔に炭化水素を950
〜1200℃の温度、10〜200 torrの圧力で
熱分解して得られる熱分解炭素を堆積する緻密化処理を
行い、気孔率を6%以下とすることを特徴とする炭素繊
維強化炭素複合材料の製造方法である。また前記の製造
方法によって、炭素繊維40〜60体積%、炭素質マト
リックス30〜50体積%、化学蒸着法による炭素3〜
15体積%からなり、化学蒸着法による炭素が炭素繊維
、炭素質マトリックスの空孔部に充填された構造を有し
、気孔率が6%以下である炭素繊維強化炭素複合材料を
得るものである。
なお、本発明の説明に用いた気孔率の値は、水銀ポロジ
メタ−を用いて得た、C/Cコンポジットのかさ密度(
BD)と見かけ密度(A[l)から、以下の式を用いて
算出した。
気孔率= (AD−BD) /AD*100また、本発
明の説明に用いた炭素質マトリックスとは、炭素質マト
リックスの形成原料を炭化して得られた炭化物及びピッ
チ類または樹脂類を含浸、炭化処理して得られる炭化物
を示す。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明で用いられる炭素繊維は、ピッチ系、ポリアクリ
ロニトリル系、レーヨン糸環公知のいずれの炭素繊維を
も用いることができる。炭素繊維の形状は長さ0.05
〜50+n+n程度の短繊維であっても、連続繊維であ
っても使用できる。
またクロスやフェルト、マットなどシート状の形状であ
ってもよい。
炭素質マトリックスを形成するための原料として、フェ
ノール樹脂、フラン樹脂等の熱硬化性樹脂、あるいは石
油系、石炭系ピッチ類が用いられ、これらは単独でも併
用でもよい。更に強度の向上を図るため必要に応じ、炭
化ケイ素、カーボンブラック、黒鉛等の無機繊維あるい
は無機物等を添加してもよい。
かかる炭素繊維または炭素繊維のシート等と炭素質マト
リックスを形成するための原料とを組み合わせて、成形
材料とした後、プレス成形等を行い成形体とする。次い
で窒素ガス等の不活性ガス雰囲気中で、1〜b 速度で1000〜2000℃まで昇温し、気孔率の高い
C/Cコンポジットを得る。
このC/Cンボジットの空孔に石油系、石炭系ピッチ類
または炭化歩留まりの高い熱硬化性樹脂を含浸、再び不
活性ガス雰囲気下で焼成する含浸、炭化処理を施し、緻
密化を行う。一連の含浸、炭化工程1回を含浸、炭化工
程1サイクルと称し、通常、含浸、炭化IA理1サイク
ルに 168時間程度を要する。含浸、炭化処理を1〜
数サイクル繰り返し、炭素繊維40〜60体積%、炭素
質マトリックス30〜50体積%、気孔率8〜15%の
C/Cコンポジットを得る。炭素繊維が40%未満では
、炭素繊維による補強効果が満足に得られない。また、
60体積%超では炭素マトリックスが不足し強度の高い
C/Cコンポジットは得られにくい。炭素質マトリック
スは、30体積%未満では炭素繊維間の十分な接着が得
られず、C/Cコンポジットの強度は低くなる。また、
50体積%超では、C/Cコンポジット内での炭素質マ
トリックスの領域が大きくなりすぎるため、脆いC/C
コンポジットとなる。くわえて、気孔率8%未満では化
学蒸着法による緻密化処理を施しやすい空孔が減少し過
ぎているため、化学蒸着法による緻密化処理が効果的に
行えない。また、気孔率15%超では気孔径が大きく、
化学法による緻密化処理に膨大な時間を要することにな
る。
次に前述の含浸、炭化工程を経て気孔率を8〜15%と
したC/Cコンポジットに化学蒸着法による緻密化処理
を施す。すなわち、950〜1200℃の温度、10〜
200 torrの圧力で、炭化水素を熱分解して得ら
れる熱分解炭素をC/Cコンポジットの空孔に充填し、
気孔率6%以下のC/Cコンポジットとする。これは、
6%超の気孔率では十分な強度が得られないためである
気孔率6%以下のC/Cコンポジットを得るためには、
熱分解の温度を950〜1200℃に制御することが必
要である。950℃未満の温度では、炭化水素ガスの熱
分解速度が著しく小さく、一方1200℃超では気相中
でのすすの発生が多くなり、熱分解炭素の生成は著しく
阻害される。
また、炭化水素ガスの熱分解時の圧力は、10〜200
 torrであることも重要である。10torr未満
では、炭化水素ガス分子の衝突が起こりにくいため、熱
分解炭素の生成速度は著しく低く、一方200torr
超では気相中でのすすの発生が、優勢となるためである
本発明で用いる炭化水素は、具体的にはメタン、エタン
、プロパン等の飽和炭化水素、あるいはエチレン、プロ
ピレン、ベンゼン等の不飽和炭化水素が適用できる。そ
の中でも、反応制御の容易さ、生産効率の点からメタン
が特に好ましい。なお、ハロゲン化炭化水素は、熱分解
時に塩化水素ガス等を発生し化学蒸着装置の防食が難し
いため本発明では用いない。
また、上記、炭化水素ガスは窒素、アルゴン等の不活性
ガス、または水素で希釈することにより、熱分解反応の
制御を行うことも可能である。
前述のような反応条件でC/Cコンポジットを緻密化す
ることにより、C/Cコンポジットに存在する10〜1
001程度の空孔が減少し、C/Cコンポジットの強度
等緒特性は著しく向上する。
上記の工程により、炭素繊維40〜60体積%、炭素質
マトリックス30〜50体積%、化学蒸着法により得ら
れる炭素3〜15体積%からなり、化学蒸着法によって
得られる炭素が炭素繊維、炭素質マトリックスの空孔に
充填された構造を有し、気孔率が6%以下であるC/C
コンポジットを得る。炭素繊維が40%未満では、炭素
繊維による補強効果が満足に得られない。また、60体
積%超では炭素マトリックスが不足し強度の高いC/C
コンポジットは得られにくい。炭素質マトリックスは、
30体積%未満では炭素繊維間の十分な接着が得られず
、C/Cコンポジットの強度は低くなる。また、50体
積%超では、C/Cコンポジット内での炭素質マトリッ
クスの領域が大きくなりすぎるため、脆いC/Cコンポ
ジットとなる。くわえて、化学蒸着法により得られる炭
素が3体積%未満では空孔を十分埋めることができず、
強度の低いC/Cコンポジットとなる。また、15体積
%超では緻密化に要する時間が長すぎるため好ましくな
い。最後に、6%超の気孔率では十分な強度が得られな
い。
本発明により得られるC/Cコンポジットは気孔率が低
く強度が高い。従って、高温ヒーター、炉壁材料、ロケ
ット・ノズル等の耐熱材料、ブレーキ、メカニカル・シ
ール等の摺動材料等に利用することが可能である。
以下、本発明を実施例を用いて、具体的に説明する。
(実施例) 実施例1 ポリアクリロニトリル系連続炭素繊維束(12000フ
イラメント)に、水で50wt%に希釈したフェノール
樹脂(AVライトRM−3000)を含浸し、 120
℃にて乾燥後、これを30mmに切断し、プリプレグと
した。
このプリプレグを金型にランダムに積層し、温度170
℃、圧力100kg/cm2でプレス成形し、成形体を
得た。
次に、この成形体を窒素ガス雰囲気中にて、3℃/時間
の昇温速度で1500℃まで昇温した後、徐冷して、気
孔率17%のC/Cコンポジットを得た。
更に、このC/Cコンポジットに石炭系含浸ピッチを用
い、含浸、炭化工程を1サイクル施し、(168時間を
要した)、気孔率10%のC/Cコンポジットを得た。
得られたC/Cコンポジットを化学蒸着装置内に設置し
、抵抗加熱により1000℃に加熱すると共に、窒素ガ
スを希釈ガスとして50vo1%のメタンガスを300
時間供給して、C/Cコンポジットの空孔内に熱分解炭
素を充填させ、化学蒸着法による緻密化処理を施し、炭
素繊維50体積%、炭素質マトリックス40体積%、化
学蒸着により得られた炭素5.2体積%、気孔率4.8
%のC/Cコンポジットを得た。
密度増加(含浸、炭化工程及び化学蒸着法による緻密化
)に要した時間は468時間であった。
得られたC/Cコンポジットの物性などを比較例の結果
とともに表にまとめて示した。
なお、実施例1のC/Cコンポジットのかさ密度は、比
較例1のものに比べて低い。これは化学蒸着法による緻
密化によって、C/Cコンポジットに閉じた空孔(閉気
孔)が生じたためである。C/Cコンポジットの表面付
近の空孔が埋められることにより、実施例1では比較例
1に比して曲げ強度及び圧縮強度が向上した。
比較例1 実施例1と同一条件で得た、気孔率17%のC/Cコン
ポジットに、含浸、炭化処理を6サイクル繰り返して緻
密化処理し、炭素繊111I50体積%、炭素質マトリ
ックス40.5体積%、気孔率9.5%のC/Cコンポ
ジットを得た。
密度増加(含浸、炭化工程6サイクル)に要した時間は
1008時間であった。
(発明の効果) 以上のように本発明によると、従来法で得られるC/C
コンポジットと比して気孔率を著しく低くすることがで
きる。そのため、C/Cコンポジットの強度が著しく向
上する。さらに、C/Cコンポジットの密度増加に要す
る時間の短縮が可能であり、C/Cコンポジットの製造
工程の短縮化を図ることができる顕著な効果がある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 炭素繊維40〜60体積%、炭素質マトリックス3
    0〜50体積%、化学蒸着法に よって得られる炭素3〜15体積%からな り、炭化水素を原料とした化学蒸着法によって得られる
    炭素が空孔に充填された構造を有し、気孔率が6%以下
    である炭素繊維強化炭素複合材料。 2 炭素繊維と炭素質マトリックスの形成原料からなる
    成形体を炭化し、得られた炭化物にピッチ類または樹脂
    類の含浸、炭化処理を施し、気孔率が8〜15%である
    炭素繊維強化炭素複合材料とした後、さらに前記炭素繊
    維強化炭素複合材料の空孔に炭化水素を950〜120
    0℃の温度、10〜200torrの圧力で熱分解して
    得られる熱分解炭素を堆積する緻密化処理を行い、気孔
    率を6%以下とすることを特徴とする炭素繊維強化炭素
    複合材料の製造方法。
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