JPH03222760A - サーマルヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

サーマルヘッドおよびその製造方法

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JPH03222760A
JPH03222760A JP2009090A JP2009090A JPH03222760A JP H03222760 A JPH03222760 A JP H03222760A JP 2009090 A JP2009090 A JP 2009090A JP 2009090 A JP2009090 A JP 2009090A JP H03222760 A JPH03222760 A JP H03222760A
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JP
Japan
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electrode
heating
layer
electrodes
thermal head
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JP2009090A
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Kyoji Shirakawa
白川 享志
Noboru Tsushima
対馬 登
Sunao Abe
直 阿部
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、サーマルプリンタに搭載され、印字情報に従
って通電加熱することにより所望の印字を行なうサーマ
ルヘッドおよびその製造方法に係り、特に、サーマルヘ
ッドの耐久性および印字品質、熱効率の改良に関する。
〔従来の技術〕
一般に、感熱プリンタ、熱転写プリンタ等のサーマルプ
リンタに搭載されるサーマルヘッドは、例えば、複数の
発熱抵抗体を絶縁性基板上に直線的に整列配置し、印字
情報に従って前記各発熱抵抗体を選択的に通電加熱させ
て、感熱プリンタにおいては、感熱記録紙に発色記録さ
せ、また、熱転写プリンタにおいては、インクリボンの
インクを溶融して普通紙に転写記録させるようになって
いる。
第6図は従来のこの種のサーマルヘッドの一例を示すも
のであり、アルミナ等の絶縁性基板1の上面には、蓄熱
層として機能するガラスからなるグレーズ層2が上面が
断面円彊状となるように部分的に積層されており、この
グレーズ層2の上面から絶縁性基板1の上面にかけては
、Ta2N等からなる複数の発熱抵抗体3が、蒸着、ス
パッタリング等により全体的に積層された後にフォトリ
ソグラフィ技術のエツチングを行なうことにより直線状
に整列して形成されている。これらの各発熱抵抗体3の
両側の上面には、各発熱抵抗体3に対して通電するため
の共通電極4aおよび個別電極4bがそれぞれ形成され
ている。これらの各電極4a、4bは、例えば、An 
SCu 1Au等の軟質金属からなり、はぼ2μmの厚
みに蒸着、スパッタリング等により全体的に積層された
後にフォトリソグラフィ技術のエツチングを行なうこと
により所望の形状のパターンに形成されている。
ぞして、前記各発熱抵抗体3は、前記共通電極4aおよ
び個別電極4b間に、最小印字中位たる1ドツト相当分
の発熱ドツト3Aを露出するようにして各個独立に形成
され、この発熱抵抗体3の発熱ドツト3Aは、前記各電
極4a、4b間に電圧を印加することにより発熱される
ようになっている。
前記絶縁性基板1、グレーズWA2、各発熱抵抗体3お
よび各電極4a、4bの上面には、各発熱抵抗体3およ
び電極4a、4bを保護するほぼ7〜10μmの膜厚の
保護層5が積層されており、この保護層5は、発熱抵抗
体3を酸化による劣化から保護するS i 02等から
なるほぼ2μmの膜厚の耐酸化層6と、この酸化層上に
積層され感熱記録紙、インクリボン等の感熱記録部材と
の接触による摩耗から各発熱抵抗体3および電極4a。
4bを保護するTa205等からなるほぼ5〜8μmの
膜厚の耐摩耗Ii7とから構成されており、この保:i
層5は、前記各電極4a、4bの端子部以外の表面のす
べてを被覆するようになっている。
この保護層5の耐酸化M6および耐摩耗FI7は、スパ
ッタリング等の手段により順次形成されるようになって
いる。
なお、実際のサーマルヘッドの製造においては、ひとつ
の絶縁性基板1上に複数個のサーマルヘッドを形成する
ようになっているため、最終工程において前記絶縁性基
板1を分割して所定数のサーマルヘッドチップを得るよ
うになっている。
前述した従来のサーマルヘッドを使用する熱転写プリン
タにおいては、このサーマルヘッドをインクリボンを介
して用紙に圧接させ、所定の印字情報に基づいて所望の
ドツトに対応する個別電極4bに通電することにより、
その発熱抵抗体層3を発熱させ、前記インクリボンのイ
ンクを前記用紙に溶融転写させることにより、前記用紙
上に所望の印字を行なうことができる。
第7図は従来のこの種のサーマルヘッドの他側を示すも
のであり、前述した第6図のものとはグレーズ層2の形
状が異なっている。
すなわち、第6図のグレーズ層2は上面が断面円弧状と
なるように絶縁性基板1上に部分的に形成されていたの
に対し、第7図のグレーズ層2は上面が平面となるよう
に絶縁性基板1上の所定範囲の全域に形成されている。
したがって、この第7図のものは第6図のものより上面
が平面に近くなっている。なお、その他の構成は第6図
と同様である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前述した第6図および第7図によりそれ
ぞれ説明した従来のサーマルヘッドにおいては、前記発
熱抵抗体3の寸法を決める各電極4a、4bの膜厚がほ
ぼ2μmと比較的厚いものであるため、発熱抵抗体3の
発熱ドツト3Aは各電極4および保護層5により形成さ
れた凹部内に沈んだ構成となっており、このため感熱記
録紙、インクリボン等の感熱記録部材との接触性が劣る
とともに、印字時に紙片等が付着して印字品質を悪化す
る欠点を有していた。また、発熱抵抗体3の発熱ドツト
3Aより各電極4が突出していることにより、発熱ドツ
ト3A側の各電極4の端部において、保護層5のクラッ
クや剥離が印字耐久テストにおいて発生している。する
と、そこからイオン性物質や湿気が保護115の下方に
侵入することにより、電極4としてAjを用いた場合、
電極4の腐蝕断線によるサーマルヘッドの破壊につなが
る。すなわち、一般に前述したような薄膜サーマルヘッ
ドにおいては、はぼ2μmの段差があると、蒸着やスパ
ッタリングによる保護層の成膜においてステップカバレ
ッジが劣り、膜に欠陥を作ることになる。この欠陥部分
は機械的に強度が低いものであり摩擦等の応力が加えら
れると、前述した発熱ドツト3A側の各電極4の端部に
応力が集中して亀裂やクラックとなって保護15の機能
を破壊することになる。しかるに、電極4a、4bとし
ては、AI! 、Cu SAu等の軟質で熱伝導率の大
きい材料が用いられるため、機械強度が小さく、特に電
極4の先端部で変形や剥離あるいは欠落等を生じる問題
点を有していた。
さらに、発熱ドツト3Aで発生した熱は、電極4a、4
bを伝わって放熱されることになるため、サーマルヘッ
ドの熱効率が低下する。そこで、印字濃度を確保するた
めには印加電圧を高くしなければならないという問題点
を有していた。
本発明は、前述した従来のものにおける問題点を解決し
、感熱記録紙、インクリボン等の感熱記録部材との接触
性を良好に、紙粉等を付着しにくくするとともに、印字
耐久性に優れ、印字の熱効率を高めることのできるサー
マルヘッドおよびその製造方法を提供することを目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
前述した目的を達成するため請求項第1項のサーマルヘ
ッドは、絶縁性基板上にグレーズ層を形成し、このグレ
ーズ層上に、複数の発熱抵抗体ならびに各発熱抵抗体に
選択的に通電する複数の電極をそれぞれ整列状に積層し
て各発熱抵抗体に発熱ドツトを形成し、これらの上方を
保護層により被覆してなるサーマルヘッドにおいて、前
記発熱抵抗体上に前記電極を2@にわたって積層し、こ
のうちの上方の前記電極の発熱ドット11端部を上方に
向って拡開するように傾斜状に形成したことを特徴とし
ている。
また、請求項第2項のサーマルヘッドは、絶縁性基板上
にグレーズ層を形成し、このグレーズ層上に、複数の発
熱抵抗体ならびに各発熱抵抗体に選択的に通電する複数
の電極をそれぞれ整列状に積層して各発熱抵抗体に発熱
ドツトを形成し、これらの上方を保護層により被覆して
なるサーマルヘッドにおいて、前記発熱抵抗体の下方お
よび上方にそれぞれ前記電極を積層し、このうちの発熱
抵抗体の上方の前記電極の発熱ドツト側端部を上方に向
って拡開するように傾斜状に形成したことを特徴として
いる。
さらに、請求項第3項のサーマルヘッドは、絶縁性基板
上にグレーズ層を形成し、このグレーズ層上に、複数の
発熱抵抗体ならびに各発熱抵抗体に選択的に通電する複
数の電極をそれぞれ整列状に積層して各発熱抵抗体に発
熱ドツトを形成し、これらの上方を保護層により被覆し
てなるサーマルヘッドにおいて、前記発熱抵抗体の下方
に前記電極を2層にわたって積層し、このうちの上方の
前記電極の発熱ドツト側端部を上方に向って拡開するよ
うに傾斜状に形成したことを特徴としている。
さらにまた、請求項第4項のサーマルヘッドは、請求項
第1項ないし第3項のいずれかに記載のサーマルヘッド
において、前記下方の電極を熱伝導率の低い金属により
形成し、前記上方の電極を良導電体金属により形成した
ことを特徴としている。
また、請求項第5項のサーマルヘッドは、請求項第1項
記載のサーマルヘッドにおいて、前記両電極は、その発
熱ドツト側端部において、下方の電極が上方の電極より
突出しており、その幅方向において、上方の電極が下方
の電極を完全に被覆したことを特徴としている。
さらに、絶縁性基板上にグレーズ層を形成し、このグレ
ーズ層上に、複数の発熱抵抗体ならびに各発熱抵抗体に
選択的に通電する複数の電極をそれぞれ整列状に積層し
て各発熱抵抗体に発熱ドツトを形成し、これらの上方を
保護層により被覆してなるサーマルヘッドにおいて、前
記グレーズ層上に、発熱抵抗体層および第1電極層を積
層し、フォトリソグラフィ技術により第1電極層および
発熱抵抗体層の順にエツチングしてそれぞれ複数の第1
電極および発熱抵抗体を形成し、これらの上に第2電極
層を積層し、フォトリソグラフィ技術により第2電極層
および各第1電極の順にエツチングして複数の第2電極
を、各第1電極および発熱抵抗体の配線部をほぼ完全に
被覆するように形成するとともに、各第2電極の発熱ド
ツト側端部を上方に向って拡開するように傾斜状に形成
することを特徴としている。
〔作 用〕
前述した構成からなる請求項第1項ないし第3項のサー
マルヘッドによれば、発熱抵抗体に給電するための電極
を積層し、その上方の電極の発熱ドツト側端部を上方に
向って拡開するように傾斜状に形成することにより、発
熱ドツトの凹みを緩かにすることができ、この結果、従
来のものにおける感熱記録部材との接触性の悪さと紙粉
等の付着を軽減することができるし、また、感熱記録部
材との摩擦において、電極の突部が滑らかになるため、
化3層を被覆したとき、膜の欠陥を少なくでき、応力集
中が起らず、印字耐久性の^いものとすることができる
さらに、電極を複層化することにより、請求項第4項の
ように、上方の電極として、電気抵抗の小さい例えばA
J 、 Cu 、 Auを1〜2μmの膜厚で用いると
ともに、下方の電極として、例えばTi、Zr等の熱伝
導率の低い金属を約0.1μmの膜厚で用いることによ
り、発熱ドツトにおいて発生した熱の電極への伝達性を
小さくでき、この結果、印字に必要な熱量を高めること
が可能となる。
また、請求項第5項のサーマルヘッドによれば、下方の
電極は上方の電極に完全に被覆されることになり、下層
電極のもぐり込みによる空洞の発生が完全に解消できる
さらにまた、請求項第6項のサーマルヘッドの製造方法
によれば、グレーズ層上に発熱抵抗体層および第1電極
層を積層し、これらの第1電極層および発熱抵抗体層を
フォトリソグラフィ技術によりエツチングして第1電極
および発熱抵抗体を形成しておくことを特徴としている
。この目的は、複層電極とした場合、下方の電極層と上
方の電極層ならびに発熱抵抗体層のエツチングレートが
異なり、上方の電極層と同一マスク寸法でエツチングす
ると、下方の電極層ならびに発熱抵抗体層がサイドエツ
チングされて、上方の電極に対し下方の電極ならびに発
熱抵抗体が幅狭くなるいわゆるもぐり込みを生じること
が多く、例えば、この上に保護層を積層すると、上方の
電極の下方に空洞が内在することになり、機械的強度が
低下して印字の際に加わる圧力によって保護層にクラッ
クや剥離等の重大な欠点が生じることになるので、これ
を防止するためである。
つぎに、発熱抵抗体と下方の電極をあらかじめ形成した
上に上方の電極層を積層して、フォトリソグラフィ技術
によりエツチングする際、下方の電極および発熱抵抗体
を完全に被覆することにより、下方の電極や発熱抵抗体
のいわゆるもぐり込みによる空洞の発生が完全に解消で
きる。
〔実施例〕
以下、本発明を図面に示す実施例により説明する。なお
、前述した従来のものと同一ないしは相当する構成につ
いては、図面中に同一の符号を付して説明する。
第1図A、Bは本発明に係るサーマルヘッドの第1実施
例を示すものであり、アルミナ等の絶縁性基板1上には
、ガラスからなるグレーズ層2が上面が断面円弧状とな
るように部分的に積層されている。
これらの絶縁性基板1およびグレーズW2の上には、T
a  Nやva−sto2等からなる発熱抵抗体3を構
成する発熱抵抗体層およびTi、Mo、W、Cr、Zr
等からなり下方の第1電極4Aを構成する第1電極層が
ほぼスパッタリングにより積層される。そして、真空熱
処理により加熱して発熱抵抗体層の安定化をはかってか
ら、フォトリソグラフィ技術のエツチングにより第1電
極を所望のパターンに削減して複数の第1電極4Aを形
成する。
つぎに、これらの発熱抵抗体層および第1電極4A上に
AI等の良導電金属からなる上方の第2電極4Bを構成
する第2電極層がほぼ2μmの膜厚となるようにスパッ
タリングにより積層され、フォトリソグラフィ技術によ
り発熱抵抗体層も含めて連続的に所望のパターンに形成
する。このとき、第2電極層を、前述したエツチングに
より既に形成されている第1電極4Aに対し、それぞれ
巾広の寸法でエツチングして各第2電極4Bを形成する
ことにより、第1図Bに示すように各第1電極4Aの巾
1に対し、各第2電極4Bの巾りをL>1として、各第
2電極4Bにより各第1電極4Aをそれぞれの幅方向に
おいて完全に被覆することができる。
なお、発熱抵抗体3の形成においては、第1図Bに示す
ように、第1電極4Aにより境界部をあらかじめ形成し
、第2電極4Bが後退したものとして、発熱抵抗体3の
発熱ドツト3Aの第1電極4Aの端部を露出させる場合
と、第2電極4Bを所望のパターンを形成し、かつ、各
第2電極4Bの発熱ドツト3A側の端部を上向きに拡開
するような傾斜面8を有する傾斜状に形成後、フォトレ
ジストを高温でベーキングして溶融させ第2電極4Bを
被覆するとともに、露出している第1電極4Aに密着さ
せてからエツチングして形成する場合がある。
すなわち、発熱抵抗体3の発熱ドツト3Aの抵抗値が^
い場合には、前者のパターン形成が適し、抵抗値が低い
場合には、後者のパターン形成が適す。これは第1電極
4Aに用いられる高融点金属の比抵抗が高いため露出し
ている第1電極4Aにおいて電力損失があるため、抵抗
値が低い場合には熱効率が低下するのでこれを無視でき
ず、良導電体金属からなる第2電極4Bを発熱抵抗体3
との境界部に接近して配置することが必要となる。
ところで、前記第2電極4Bにおける前述した傾斜面8
の形成は、第2電極4BとしてA1を用いる場合、第2
電極4Bを所望のパターンに形成したあと、50℃〜9
0℃に加熱されたKOH水溶液に浸漬することにより、
急速に7ォトレジストとAjからなる第2N極4B間の
密着力が失われる効果を利用して、大きな角度の傾斜面
8を簡単に形成することができる。
そして、これらの上に耐酸化、耐摩耗性に富む、Si3
N4等からなる保護層5をスパッタリングにより積層し
て実施例のサーマルヘッドが形成されることになる。
前述した本実施例によれば、第1電極4Aと第2電極4
Bの形成を分割して、あらかじめ第1電極4Aのパター
ンを形成してから、その上に第2電極4Bを構成する第
2電極層を積層し、この第2電極層を第1電極4Aより
も巾広くエツチングすることにより、第1電極4Aが第
2電極4Bにより完全に被覆されることになり、サイド
エツチング量の大きい材料であっても実用的に使えるよ
うになるとともに、サイドエツチングによる第1電極4
Aのもぐり込みが完全に解消されるので、保護層5の機
械的損傷が発生しにくいものとなる。
また、発熱抵抗体3の発熱ドツト3Aを露出させる電極
4の端部において、膜厚の大きい第2電極4Bには十分
大きな傾斜面8を任意に形成することができる。しかも
、電極4の抵抗値は第1電極4Aで精度が保記できるた
め、プラテンとの接触性がよくなることによる熱効率の
向上がはかれ、傾斜面8の傾斜角度を十分に大きくする
ことにより、軟質材料からなる第2電極4Bの先端部へ
の感熱記録材料の圧接による応力集中を解消することが
できるし、また、傾斜面8の勾配が緩くなることに−よ
り保:l!li!5の成膜欠陥が軽減されて、機械的に
強く、印字品質の改善が顕著にでき、しかも紙粉等の発
熱ドツト3Aへの付着を回避することができる。
なお、発熱抵抗体3の発熱ドツト3Aの抵抗値が1にΩ
程度と高くとれるサーマルヘッドにおいては、発熱ドツ
ト3Aを露出させる電極4の端部において意図的に第2
電極4Bを後退させて、第1電極4Aを露出させること
によって、プラテンにバックアップされた感熱記録材料
との接触性がさらに向上するとともに、電極4側の熱抵
抗性が高まり、その分印字エネルギ密度が向上し、印字
品質の向上に寄与することができる。
第2図ないし第4図はそれぞれ本発明に係るサーマルヘ
ッドの他の実施例を示すものであり、これらの各実施例
においては、前述した第7図と同様絶縁性基板1上に積
層されているグレーズ層2はそれぞれ上面を平面に形成
されている。
このうち、第2図の実施例において、グレーズ層2上に
は、Ta−8i02等からなる発熱抵抗体3を構成する
発熱抵抗体層がスパッタリングにより積層される。また
、この発熱抵抗体層上には、約0.1μmの膜厚のTi
、Zr等の高融点金属からなる第1電極4Aを構成する
第1電極層および約2μmの膜厚のAIからなる第2電
極4Bを構成する第2電極層が、第1電極層が下方に位
置するように2層にわたって積層される。そして、これ
らの第2および第1電極層ならびに発熱抵抗体層をフォ
トリソグラフィ技術により所望のパターンに形成するわ
けであるが、この最終のフォトレジストの剥離前に約7
0℃のKOH水溶液に浸漬して第2電極4BをなすAJ
Iを選択的に再エツチングすると、フォトレジストの密
着力が急激に低下して第2電極4Bの発熱ドツト3A・
側端部に大きな角度をなす傾斜面8が容易に形成される
そこで、これらの上に保護185を積層することにより
サーマルヘッドが形成される。
第3図は、第2図の実施例と異なりグレーズ層2上に電
極4が第1電極4Aおよび第2電極4Bとして2層にわ
たって積層され、この電極4上に発熱抵抗体3が積層さ
れている。
本実施例における電極4および発熱抵抗体3の形成は、
順序が第2図の実施例と異なるが、電極4を構成する第
1電極4A、第2電極4Bならびに発熱抵抗体3自体の
材料ならびに形成の工程は第2図の実施例と同様である
第4図は、第2図および第3図の各実施例と異なり、電
極4をなす第1電極4△および第2電極4Bが発熱抵抗
体3の下方および上方に分離して積層されている。この
第4図の第1電極4A、第2電極4Bならびに発熱抵抗
体3の材料ならびに形成の工程は第2図の実施例と同様
である。
前述した第2図ないし第4図のそれぞれのサーマルヘッ
ドによれば、第1電極4Aの約20倍の膜厚の第2電極
4Bの発熱ドット3A側端部に傾斜面8が形成されてお
り、また、膜厚の薄い第1電極4Aに熱伝導率の低い高
融点金属を用いているので、印字における感熱記録部材
に対する発熱ドツト3Aの接触性が改善され、また、紙
粉等の付着も少なくでき、熱の伝達が増し、熱効率が高
く印字濃度の高いものとなる。
また、第2電極4Bの端部における感熱記録部材の機械
的圧接と摩擦力に対しても第2電極4Bに傾斜面8が形
成されているため、保護層5に欠陥が生じず、応力集中
が発生しないため、印字耐久性の大きい高信頼性のもの
となる。
さらに、電極4を2層としているため、発熱ドツト3A
の寸法精度は下方の第1電に4Aが保持することになり
、上方の第2電極4Bを、傾斜面8の形成のためにテー
パエツチングしても、第2電極4Bの抵抗値の変動は無
視できるので、任意に十分大きな傾斜面8を設けること
が容易にでき、製造歩留りの高いものとなる。さらにま
た、下方の第1電極4A自体に熱伝導率の低いTi、Z
r等を用いるので、電極4方向への熱の伝達が小さくな
り、その分印字熱量を増し、サーマルヘッドの熱効率を
高めることができる。
なお、第3図の実施例のサーマルヘッドは、第2電極4
Bを発熱抵抗体3が被覆することになるため、他の実施
例より耐腐蝕性に優れた構造となっている。
第5図A、Bに示すサーマルヘッドは、第1図A、Bの
実施例とほぼ同様の構成を有しているが、これらの第5
図A、Bに示すサーマルヘッドによりサーマルヘッドの
製造方法の実施例をさらに具体的に説明する。
第5図A、Bに示すように、アルミナ等からなる絶縁性
基板1上に、ガラスからなり蓄熱機能を有するグレーズ
層2を積層する。このグレーズ層2は、上面が断面円弧
状となるように絶縁性基板1上に部分的に積層される。
ついで、これらの絶縁性基板1およびグレーズ層2上に
、Ta  N1Ta−8iO2なトカらなる発熱抵抗体
3を構成する発熱抵抗体層、およびTi1Cr、W、M
O等からなりほぼ0.1μmの膜厚の第1電極4Aを構
成する第1電極層をそれぞれスパッタリングにより積層
したうえで、真空炉内に収納して真空熱処理を行ない、
発熱抵抗体層を安定化させる。そして、フォトリソグラ
フィ技術により第1電極層および発熱抵抗体層を同一マ
スクによりそれぞれいわゆる櫛型にエツチングしてそれ
ぞれ正規の形状に近似した複数の第1電極4Aならびに
発熱抵抗体3を形成する。
このとき、発熱抵抗体層をフッ硝酸等によりウェットエ
ツチングすると、第1電極層もエツチングされてサイド
エツチング効果により巾方向において、細くなり、発熱
抵抗体3よりも狭い巾になる。その他フッ硝酸等を用い
てエツチングする場合には、グレーズ層2上に耐エツチ
ヤント層としてT、a、、05等を設けることが一般的
であることは吉うまでもない。一方、反応性イオンエツ
チング(RIE)等によりドライエツチングすると、第
1電極4Aと発熱抵抗体3はほぼ同じ幅にエツチングさ
れ、この場合にはグレーズ層2が耐エツチヤント層とし
て作用するので、Ta205等を設ける必要がない。
つぎに、これらの絶縁性基板1、グレーズ層2、発熱抵
抗体3および第1電1fj4A上にA1等からなるほぼ
2μmの膜厚の第2電極4Bを構成する第2電極層をス
パッタリングにより積層し、その後、フォトリソグラフ
ィ技術によりエツチングして所望のパターンの第2電極
4Bを形成する。このとき、第2電極4Bは、第1電極
層および発熱抵抗体層をエツチングして形成された第1
電極4Aおよび発熱抵抗体3の配線部の中寸法よりも巾
広のマスクを用いてエツチングすることにより、第2電
極4Bおよび発熱抵抗体3を巾方向において完全に被覆
したものとすることができる。また、発熱抵抗体3の発
熱ドツト3Aは、第2電極4Bをマスクとして第1電極
4Aをエツチングしで形成することができる。
そして、第2電極4BがAjの場合、はぼ70℃のKO
H水溶液に浸漬してAIからなる第2電極4Bを追加エ
ツチングすることにより、フォトレジストとAfJの界
面の密着力が急速に低下するため、第2電極4Bの発熱
ドット3A側端部に傾斜面8を形成することができる。
このとき、発熱ドツト3Aと電極4の境界部において第
2電極4Bの追加エツチングを加減することにより第1
電極4Aをほぼ1〜2μmの長さだけ意図的に露出させ
たりする操作が可能である。
発熱ドツト3Aの抵抗値が1〜2にΩ等と高い場合には
第1電極4Aを露出させた方が熱効率をより改善できる
これらの絶縁性基板1、グレーズ層2、発熱抵抗体3、
第1電極4Aおよび第2電14B上に、耐酸化性ならび
に耐摩耗性に富むS j 3N 4等からなる保護層5
をスパッタリングにより積層する。
この保護層5のスパッタリングの際、あらかじめ第2電
極4Bに傾斜面8を形成しておくことにより、電極4に
急激な端部がなくなるので、保護層5の成膜欠陥を解消
する口とができる。
このようなサーマルヘッドの製造方法によれば、第1電
極4Aおよび第2電極4Bの形茫を分割して、あらかじ
め第1電極4Aおよび発熱抵抗体3のパターンをほぼ形
成しておき、これらの上に第2電極4Bを構成する第2
電極層を積層しておき、1回のフォトレジストマスクを
形成するだけで、第2電極4Bおよび発熱ドツト3A上
の第1電極4Aならびに第2電極4Bの傾斜面8の加工
が連続的に形成できるので、コストアップを防止できる
とともに従来方法における欠点を著しく解消することが
できる。
なお、本発明は前述した各実施例に限定されるものでは
なく、必要に応じて種々の変更が可能である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明に係るサーマルヘッドによれ
ば、感熱記録部材との接触性を良好に、紙粉などを付着
しにくくするとともに、印字耐久性に優れ、印字の熱効
率を高めることができる。
また、本発明に係るサーマルヘッドの製造方法によれば
、前述した効果を奏することのできるサーマルヘッドを
簡単な工程により安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図A、Bは本発明に係るサーマルヘッドの実施例を
示す縦断面図および平面図、第2図、第3図、第4図は
それぞれ他の実施例を示す縦断面図、第5図A、Bは本
発明に係るサーマルヘッドの製造方法の実施例を示す縦
断面図および平面図、第6図および第7図はそれぞれ従
来のサーマルヘッドを示す縦断面図である。 1・・・絶縁性基板、2−・・グレーズ層、3・・・発
熱抵抗体、3A・・・発熱ドツト、4・・・電極、4A
・・・第1電極、4B・・・第2電極、5・・・保護層
、8・・・傾斜面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)絶縁性基板上にグレーズ層を形成し、このグレーズ
    層上に、複数の発熱抵抗体ならびに各発熱抵抗体に選択
    的に通電する複数の電極をそれぞれ整列状に積層して各
    発熱抵抗体に発熱ドットを形成し、これらの上方を保護
    層により被覆してなるサーマルヘッドにおいて、前記発
    熱抵抗体上に前記電極を2層にわたって積層し、このう
    ちの上方の前記電極の発熱ドット側端部を上方に向って
    拡開するように傾斜状に形成したことを特徴とするサー
    マルヘッド。 2)絶縁性基板上にグレーズ層を形成し、このグレーズ
    層上に、複数の発熱抵抗体ならびに各発熱抵抗体に選択
    的に通電する複数の電極をそれぞれ整列状に積層して各
    発熱抵抗体に発熱ドットを形成し、これらの上方を保護
    層により被覆してなるサーマルヘッドにおいて、前記発
    熱抵抗体の下方および上方にそれぞれ前記電極を積層し
    、このうちの発熱抵抗体の上方の前記電極の発熱ドット
    側端部を上方に向って拡開するように傾斜状に形成した
    ことを特徴とするサーマルヘッド。 3)絶縁性基板上にグレーズ層を形成し、このグレーズ
    層上に、複数の発熱抵抗体ならびに各発熱抵抗体に選択
    的に通電する複数の電極をそれぞれ整列状に積層して各
    発熱抵抗体に発熱ドットを形成し、これらの上方を保護
    層により被覆してなるサーマルヘッドにおいて、前記発
    熱抵抗体の下方に前記電極を2層にわたって積層し、こ
    のうちの上方の前記電極の発熱ドット側端部を上方に向
    って拡開するように傾斜状に契約したことを特徴とする
    サーマルヘッド。 4)前記下方の電極を熱伝導率の低い金属により形成し
    、前記上方の電極を良導電体金属により形成したことを
    特徴とする請求項第1項ないしは第3項記載のいずれか
    に記載のサーマルヘッド。 5)前記両電極は、その発熱ドット側端部において、下
    方の電極が上方の電極より突出しており、その幅方向に
    おいて、上方の電極が下方の電極を完全に被覆したこと
    を特徴とする請求項第1項記載のサーマルヘッド。 6)絶縁性基板上にグレーズ層を形成し、このグレーズ
    層上に、複数の発熱抵抗体ならびに各発熱抵抗体に選択
    的に通電する複数の電極をそれぞれ整列状に積層して各
    発熱抵抗体に発熱ドットを形成し、これらの上方を保護
    層により被覆してなるサーマルヘッドにおいて、前記グ
    レーズ層上に、発熱抵抗体層および第1電極層を積層し
    、フォトリソグラフィ技術により第1電極層および発熱
    抵抗体層の順にエッチングしてそれぞれ複数の第1電極
    および発熱抵抗体を形成し、これらの上に第2電極層を
    積層し、フォトリソグラフィ技術により第2電極層およ
    び各第1電極の順にエッチングして複数の第2電極を、
    各第1電極および発熱抵抗体の配線部をほぼ完全に被覆
    するように形成するとともに、各第2電極の発熱ドット
    側端部を上方に向って拡開するように傾斜状に形成する
    ことを特徴とするサーマルヘッドの製造方法。
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