JP3293981B2 - サーマルヘッド及びその製造方法 - Google Patents
サーマルヘッド及びその製造方法Info
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Description
して使用されるサーマルヘッドに関し、特には単結晶シ
リコン基板を用いた印字性能が良好で高速印字に適した
リアルエッジタイプのサーマルヘッドに関する。
ヘッドは、例えば、複数個の発熱抵抗体を同一基板上に
直線的に配列し、所望の印字信号に従ってこの発熱抵抗
体を選択的に通電加熱させて、感熱記録紙を発色記録さ
せるか、あるいは、インクリボンを介して普通紙に記録
するために用いられている。
で、アルミナ等のセラミックからなる絶縁性基板上1に
は、保温層として機能するガラスなどからなる上面の断
面形状が略円弧状のグレーズ層2が形成されており、こ
のグレーズ層2の上面には、Ta2 N等からなる発熱抵
抗体3が蒸着あるいはスパッタリング等により基板1の
表面に被着された後エッチングされて、ドットの数に応
じて複数個直線上に整列して形成されており、この発熱
抵抗体3上の一側には、各発熱抵抗体3に接続される共
通電極4が、他側には各発熱抵抗体3に独立して通電を
行なう個別電極5がそれぞれ接続されている。なお、こ
れら共通電極4及び個別電極5は、例えば、アルミニウ
ム、銅あるいは金等からなり、蒸着あるいはスパッタリ
ング等により被着された後、エッチングにより所望形状
のパターンに形成されている。
及び個別電極5の表面には、これらの発熱抵抗体3、共
通電極4及び個別電極5を保護するほぼ5〜10μmの
膜厚の保護層6が形成されており、この保護層6は、前
記各電極4,5の端子部以外の全ての表面を被覆するよ
うに形成されている。また、この保護層6は、各発熱抵
抗体3を酸化による劣化から保護し、またインクリボン
等の接触による摩耗から発熱抵抗体3、共通電極4及び
個別電極5を保護するSIALON等から形成されてい
る。この保護層6はスパッタリング等の手段により積層
形成される。
プリンタにあっては、このサーマルヘッドをインクリボ
ンを介してプラテン部分に搬送される所定の用紙に圧接
させた状態で所定の印字信号に基づいて発熱抵抗体3を
選択的に通電加熱することにより、前記インクリボンの
インクを溶融して用紙に転写し所望の印字を行なうよう
にしている。また、感熱記録紙に対しては、インクリボ
ンを介さずサーマルヘッドを直接圧接させた状態で所望
の印字を行なうことができる。
は、グレーズ層2の低熱伝導率(2×10-3cal/c
m・sec・℃)とアルミナからなる絶縁性基板1の熱
伝導率(40×10-3cal/cm・sec・℃)との
組み合わせにより、発熱抵抗体3で発生するジュール熱
の蓄熱効果を利用して電力効率や印字特性のバランスを
取っている。つまり、グレーズ層2の蓄熱効果は発熱抵
抗体3の冷却の時定数も長くなり高速印字時には印字の
尾引き・にじみ・余白汚れ等の印字品質の劣化をもたら
すため、電力効率と印字特性の両者を勘案して使用条件
に合わせてグレーズ層2の厚さを調整してあり、通常は
30〜60μm程度である。
つ高速印字化のニーズの高まりにより、印字分解能40
0dpiで印字スピード100cpsの熱転写プリンタ
が実用化されており、この熱転写プリンタに於いては、
発熱抵抗体3の駆動周期が300μs以下という大変短
いパルス幅で通電制御されている。そして、今後ますま
すの高精細化・高速化が進む傾向にある。
ンタに於いては、サーマルヘッドの蓄熱が激しく、印字
品質が劣化するため、グレーズ層2の厚さをほぼ30μ
mと薄くし、更に熱履歴補正LSIを用いて発熱抵抗体
3への通電時間を補正することにより、蓄熱によるサー
マルヘッドの温度上昇を詳細に制御することが行なわれ
ている。
うなサーマルヘッドにあっては、高価な熱履歴補正LS
Iを使用する必要があるので、結果として装置が高価に
なるという欠点を有している。このため、一般的に高度
の熱制御性能を除いたものが用いられており、サーマル
ヘッドの蓄熱による温度上昇を十分に制御できない欠点
を有する。
導率のグレーズ層2のみが原因と考えられていたが、上
述のように発熱抵抗体3への通電周期が短い高速印字の
場合は、基板1の熱伝導率が低いことが最大の原因であ
ることがわかった。
s以下という大変短いパルス幅での通電制御に於いて所
望の印字品質を得るためには、サーマルヘッドの発熱抵
抗体3のピーク温度を高くして所定の印字エネルギーを
インクリボンに与える必要があるが、例えば、印字時の
環境温度を5〜35℃とした場合、低温の5℃では必要
な発熱抵抗体のピーク温度を得るために印加エネルギー
を最大にする必要があり、印字パターンによっては、発
熱抵抗体3のピーク温度はグレーズ層2及び発熱抵抗体
3の耐熱温度約700℃よりも高くなり、グレーズ層2
が熱変形あるいは溶融し、また、発熱抵抗体13の抵抗
値が変化して低温環境での高速印字に使用できない、と
いう問題点があった。
系の材料からなる発熱抵抗体3は高温真空アニール処理
によりそのシート抵抗値が略半減する特性を有している
ため、実使用温度以上での高温真空アニール処理は必須
条件であるが、前述したようにグレーズ層2の耐熱温度
が低いため、この高温真空アニール処理ができないとい
う問題点を有していた。
ているため、リアルエッジ化していくと共通電極4の幅
寸法が狭くなりすぎて、電極抵抗の増大による電圧降下
(コモンドロップ)が大きくなり、発熱抵抗体3への印
加電力のばらつきによる印字品質の劣化という問題点を
有していた。
基板1の分割は研削によって加工されるため、基板1の
エッジ部が鋭利なものとなったり、チッピングが発生す
るなどして印字品質が劣化する、という問題点を有して
いた。
なされたもので、高精細・高印字品質でかつ高速印字に
適した高耐熱性を有するサーマルヘッドを提供すること
を目的とする。
に本発明は、単結晶シリコン基板の表面には、表面に第
1のメサと、該第1のメサ上に第2のメサが形成され
て、これらの第1及び第2のメサ上に形成された金属酸
化物を主成分とする保温層と、この保温層上に積層して
形成された発熱抵抗体と、前記第2のメサの上部から第
1のメサの傾斜部にかけて形成され前記発熱抵抗体に接
続される共通電極とを有し、前記基板の端部側の前記第
1のメサの傾斜部と第2のメサの傾斜部との交点が、エ
ッジ部となっており、前記第2のメサの傾斜部には、イ
ンクリボンが摺接可能であることを特徴とする。
00μmで、第2のメサの高さが略5〜15μmである
ことを特徴とする。
前記エッジ部までの距離を略100μmとしたことを特
徴とする。
化物を主成分とする材料としたことを特徴とする。
第1のメサを形成するために、前記単結晶シリコンをエ
ッチングする第1の異方性エッチング工程と、この第1
のメサ上に第2のメサを形成するために、前記単結晶シ
リコンをエッチングする第2の異方性エッチング工程
と、前記第1のメサ及び第2のメサの斜面部の傾斜角を
小さくして、エッジ部を形成する第3の異方性エッチン
グ工程と、前記第1のメサ及び第2のメサの角部を丸め
エッチングする工程と、このエッチングされた基板上に
TaとSiの金属酸化物を主成分とする材料からなる保
温層を形成する工程と、この後第1のアニール処理を行
なう工程と、この保温層上に発熱抵抗体を形成する工程
と、第2のアニール処理を行う工程と、前記発熱抵抗体
上に電極を形成する工程とを有することを特徴とするサ
ーマルヘッドの製造方法。
メサの上部から第1のメサの傾斜部の上にかけて形成す
ることで、発熱抵抗体の通電部が基板の端部に近接した
リアルエッジタイプのサーマルヘッドであっても、共通
電極の幅を広く形成することができるため、いわゆるコ
モンドロップの発生を防止できる。さらに、基板の端部
側の第1のメサの傾斜部と第2のメサの傾斜部との交点
が、エッジ部となっているので、印字後のインクリボン
は、第2のメサの傾斜部を摺接した後、直ちにサーマル
ヘッドから引き剥がされる。
ことにより、基板の放熱性が十分となり、発熱抵抗体へ
の通電周期が短い高速印字の場合でも、基板の蓄熱の影
響を少なくすることができる。
を主成分とする材料としたことにより、その融点が約1
500℃以上と高くなり、発熱抵抗体のピーク温度が高
くなっても十分な耐熱性が得られる。
照して説明する。
造を示す断面構造図である。図示したように単結晶シリ
コンからなる基板11の表面の一端部側に断面形状が略
台形状であり、基板11の一端部に近接した傾斜部を有
する第1のメサ11aと第2のメサ11bとを、第1の
メサ11aの傾斜部と第2のメサ11bの傾斜部との交
点が、エッジ部11cとなるように重ねて形成し、この
第1のメサ11aと第2のメサ11bとを含めて基板の
表面にTaとSiの酸化物よりなる保温層12を高周波
プラズマによる反応性スパッタ蒸着法により薄膜として
形成する。
に、前述した従来のサーマルヘッドと同様に、Ta2 N
あるいはTa−SiO2 等からなる発熱抵抗体13が形
成され、この発熱抵抗体13の一側には各発熱抵抗体1
3に接続される共通電極14が、他側には各発熱抵抗体
13に独立して通電を行なう個別電極15がそれぞれ接
続されている。なお、これらの共通電極14及び個別電
極15は、例えば、アルミニウム、銅あるいは金等から
なり、蒸着、スパッタリング等により被着された後、エ
ッチングにより所望形状のパターンに形成される。
14及び個別電極15の表面には、発熱抵抗体13及び
各電極14,15を保護する5〜10μmの膜厚の保護
層16が前記各電極14,15の端子部以外の全ての表
面を被覆するように形成される。この保護層16は、各
発熱抵抗体13を酸化による劣化から保護するとともに
インクリボン等への接触による摩耗から発熱抵抗体13
及び各電極14,15を保護するSIALON等により
形成される。
述した実施例のサーマルヘッドの製造方法について説明
する。
面に熱酸化によりSiO2 膜を、あるいは蒸着によりT
a2 O5 もしくはSi3 N4 膜を略1μmの厚さで形成
しマスク層を設ける。このマスク層の上にフォトレジス
トをスピンナー等で塗布し、フォトリソ技術によりレジ
ストパターンを形成した後、SiO2 膜の場合はバッフ
ァードフッ酸でエッチングし、Ta2 O5 もしくはSi
3 N4 膜の場合はリアクティブイオンエッチングでドラ
イエッチングして、第1のマスクパターンを形成する。
板11を異方性エッチングして、面方位(100)に対
し略55°のテーパ角度で第1のメサ11aを略30〜
100μmの高さに形成する。そして次に、この第1の
メサ11aの形成に用いたマスク層の残りのマスク層上
に再度フォトレジストを塗布し、フォトリソ技術により
マスクパターンを形成した後、上記と同様に異方性エッ
チングを行なって第1のメサ11a上に第2のメサ11
bを5〜15μmの高さに形成する。そして、マスク層
を除去した後、KOH水溶液等のアルカリ溶液で基板1
1を全面異方性エッチングして第2のメサ11bの傾斜
角を略25°と小さく形成する。
O3 :CH3 COOH=1:8:3)を用いて、第1の
メサ11aと第2のメサ11bの角部をアール状に丸め
エッチングを行なう。
第2のメサ11bとが重ねられて形成された基板11上
に保温層12として、SiとTaとの酸化物からなる低
熱伝導率、低熱膨張率かつ高耐熱の材料を、高周波プラ
ズマによる反応性スパッタ蒸着により略30μmの厚さ
で積層・形成する。この後真空叉は雰囲気アニール炉を
用いて約800〜1000℃の高温アニール処理を行な
う。これにより基板11のソリが解消される。
bの上面にTa−SiO2 あるいはTa2 N等からなる
発熱抵抗体13をスパッタにより蒸着しエッチングによ
り所望パターンに形成してから、真空アニール炉を用い
て約800〜1000℃の高温熱処理を加える。これに
より発熱抵抗体13は抵抗値の高温安定性が得られる。
を与える電極14,15が、アルミニウム、銅あるいは
金等をスパッタリング等により被着した後、エッチング
により所望形状のパターンに形成され、更にこの上に保
護層16が積層されてサーマルヘッドが完成する。この
とき、共通電極14を第2のメサ11bの傾斜部の上か
ら第1のメサ11aの傾斜部の上にかけて形成すること
で、その幅を広く形成する。
メサ11aの傾斜部と第2のメサ11bの傾斜部との交
点であるエッジ部11cは、印字後のインクリボン引き
剥しのためのリボン引き剥しエッジ部11cとなってい
る。
れる共通電極14を第2のメサ11aの傾斜部の上から
第1のメサ11bの傾斜部の上にかけて形成したため、
共通電極14の幅を広く形成でき、いわゆるコモンドロ
ップの発生を押さえることができる。
ドの基板11として単結晶シリコンを用いることによ
り、その熱伝導率が約340×10-3cal/cm・S
ec・℃と、従来のアルミナ基板を用いた場合の熱伝導
率(約40×10-3cal/cm・Sec・℃)と比較
して約8倍となり、発熱抵抗体13への通電周期が短い
高速印字の場合でも基板による蓄熱の影響を解消するこ
とができる。
からなる基板においては、基板表面に微小な凹凸が多い
ため、近年の発熱抵抗体の高精細化にともなう電極配線
のファインパターン化に対応できない、という問題があ
ったが、本発明の単結晶シリコン基板11は、板厚の精
度がよくまた表面の平滑度も容易に得られるので、電極
14,15のファインパターン化にも十分対応できる。
2としてTaとSiとの酸化物という低熱伝導率(約1
〜2×10-3cal/cm・Sec・℃)の材料を用い
ることにより、良好な蓄熱性が得られるだけでなく、そ
の熱膨張率も略1.0×10-6cm/℃と単結晶シリコ
ン基板11の熱膨張率(2.6×10-6cm/℃)より
小さく、また形成された保温層12は、単結晶シリコン
基板11との密着性がよく、高温アニール処理による膜
の剥離やクラックを生じない。このため保温層12の膜
厚を約30μmまで蒸着によって形成することが可能に
なる。また、この保温層12の耐熱温度は約1500℃
となり、単結晶シリコン基板11の耐熱温度約1400
℃よりも高くなる。このため、発熱抵抗体13のピーク
温度が略700℃を越えても保温層12の熱変形などは
全く発生せず低温時での高速印字が可能になる。
約1500℃と高いために、発熱抵抗体13を形成した
後、真空アニール炉を用いて約800〜1000℃でア
ニール処理を施すことが可能になり、この高温アニール
処理により発熱抵抗体13に実印時の際の発熱ピーク温
度よりも高い温度での熱履歴を与えておくことで印字時
の熱変化による発熱抵抗体13の抵抗値の変化を小さく
することができる。
基板11の表面に第1のメサ11a及び第2のメサ11
bを重ねて形成し、その上面に発熱抵抗体13を形成
し、この発熱抵抗体13の略中心からインクリボン引き
剥しエッジ部までの距離を略100μmとしているた
め、サーマルヘッドの圧接力を発熱抵抗体13に集中し
て得ることができ、また印字部(発熱抵抗体13の略中
心)からリボン引き剥し部までの距離が短いため樹脂系
インクが使用でき、いわゆるラフ紙に対しても良好な印
字を行なえる。
インクリボン引き剥しエッジ部になる部分を、単結晶シ
リコン基板11をエッチング加工することによりにより
滑らかに形成できインクリボン走行の不具合が防止さ
れ、印字品質のばらつきを低減することができる。
ドにおいては、以下のような顕著な効果を奏する。
メサの傾斜部の上から第1のメサの傾斜部の上にかけて
形成したため、発熱抵抗体の通電部が基板の端部に近接
したリアルエッジタイプのサーマルヘッドであっても、
共通電極の幅を広く形成でき、いわゆるコモンドロップ
の発生を押さえることができる。さらに、基板の端部側
の第1のメサの傾斜部と第2のメサの傾斜部との交点
が、エッジ部となっているので、エッジ部により印字後
のインクリボンを短時間内に引き剥がすことができる。
シリコンを用いることにより、基板の放熱性が十分良好
となり、発熱抵抗体への通電周期が短い高速印字の場合
でも基板による蓄熱の影響が少なくなり、また基板の板
厚の精度がよくまた表面の平滑度も容易に得られるの
で、電極のファインパターン化にも十分対応できる。
物という低熱伝導率の材料を用いることにより、良好な
蓄熱性が得られるだけでなく、この保温層の耐熱温度は
約1500℃となり、発熱抵抗体の発熱ピーク温度が十
分高くでき低温時での高速印字が可能になる。
第2のメサを重ねて形成し、その上面に発熱抵抗体を形
成し、この発熱抵抗体の略中心からインクリボン引き剥
しエッジ部までの距離を略100μmとしているため、
サーマルヘッドの圧接力を発熱抵抗体に集中して得るこ
とができ、また印字部(発熱抵抗体の略中心)からリボ
ン引き剥し部までの距離が短いため樹脂系インクが使用
でき、いわゆるラフ紙に対しても良好な印字を行なえ
る。
エッジ部になる部分を単結晶シリコン基板をエッチング
加工することによりにより、エッジ部が滑らかに形成で
きインクリボン走行の不具合が防止され、印字品質のば
らつきを低減することができる。
断面図である。
ーチャート図である。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 単結晶シリコン基板には、表面に第1の
メサと、該第1のメサ上に第2のメサが形成されて、こ
れらの第1及び第2のメサ上に形成された金属酸化物を
主成分とする保温層と、この保温層上に積層して形成さ
れた発熱抵抗体と、前記第2のメサの上部から第1のメ
サの傾斜部にかけて形成され前記発熱抵抗体に接続され
る共通電極とを有し、前記基板の端部側の前記第1のメ
サの傾斜部と第2のメサの傾斜部との交点が、エッジ部
となっており、前記第2のメサの傾斜部には、インクリ
ボンが摺接可能であることを特徴とするサーマルヘッ
ド。 - 【請求項2】 前記第1のメサの高さが略30〜100
μmで、第2のメサの高さが略5〜15μmであること
を特徴とする請求項1に記載のサーマルヘッド。 - 【請求項3】 前記発熱抵抗体の略中心から前記エッジ
部までの距離を略100μmとしたことを特徴とする請
求項1または2に記載のサーマルヘッド。 - 【請求項4】 前記保温層をTaとSiの酸化物を主成
分とする材料としたことを特徴とする請求項1に記載の
サーマルヘッド。 - 【請求項5】 単結晶シリコン基板の表面に第1のメサ
を形成するために、前記単結晶シリコンをエッチングす
る第1の異方性エッチング工程と、この第1のメサ上に
第2のメサを形成するために、前記単結晶シリコンをエ
ッチングする第2の異方性エッチング工程と、前記第1
のメサ及び第2のメサの斜面部の傾斜角を小さくして、
エッジ部を形成する第3の異方性エッチング工程と、前
記第1のメサ及び第2のメサの角部を丸めエッチングす
る工程と、このエッチングされた基板上にTaとSiの
金属酸化物を主成分とする材料からなる保温層を形成す
る工程と、この後第1のアニール処理を行なう工程と、
この保温層上に発熱抵抗体を形成する工程と、第2のア
ニール処理を行う工程と、前記発熱抵抗体上に電極を形
成する工程とを有することを特徴とするサーマルヘッド
の製造方法。
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JP28607593A JP3293981B2 (ja) | 1992-10-21 | 1993-10-20 | サーマルヘッド及びその製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP30770592 | 1992-10-21 | ||
JP4-307705 | 1992-10-21 | ||
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JPH06198933A JPH06198933A (ja) | 1994-07-19 |
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---|---|---|---|---|
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- 1993-10-20 JP JP28607593A patent/JP3293981B2/ja not_active Expired - Fee Related
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