JPH03222753A

JPH03222753A - インクジェット記録装置のワイピング装置

Info

Publication number: JPH03222753A
Application number: JP2024890A
Authority: JP
Inventors: Akira Miyagawa; 晃宮川
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1990-01-30
Filing date: 1990-01-30
Publication date: 1991-10-01

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、インクジェット記録装置の記録ヘッドの吐出
口面を拭き取り清掃するためのワイピング装置に関する
。

〔従来の技術］プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記録装置は、転送
されてくる画像情報に基づいて、紙やプラスチック薄板
等の被記録材上にドツトパターンから成る画像を記録し
てい（ように構成されている。

前記記録装置は、記録方式により、インクジェット式、
ワイヤドツト式、サーマル式、レーザービーム式等に分
けることができ、そのうちのインクジェット式（インク
ジェット記録装置）は、記録ヘッドの吐出口から液滴（
記録液またはインクの小滴）を吐出飛翔させ、これを被
記録材に付着させて記録するように構成されている。

このインクジェット記録装置にあっては、記録ヘッドの
吐出口面にインク液あるいは固着インクや紙粉等の異物
が付着すると、液滴吐出の不安定化や吐出口の目詰まり
などによってインク吐出不良が生じるので、この吐出不
良の原因を除去して正常かつ安定して記録を維持するた
め、インクの吐出回復手段や吐出口面の清浄化手段を設
けることが行われている。

従来のインクジェット記録装置においては、りリーニン
グブレード（ワイピング部材）等から成るワイピング装
置を有しないものが多く、また、クリーニングブレード
（ワイピング部材）を有するインクジェット記録装置と
しては、−様な剛性を有する固定式のクリーニングブレ
ードで一律にワイピングする装置、あるいは、特定の位
置でベルト状のワイピング部材を回動走行させながら−
様にワイピングする装置を備えたものが知られている。

第２図は上記従来の固定式のクリーニングブレードを有
するワイピング装置を例示する斜視図であり、第３図は
上記従来のベルト状の回転式のワイピング部材を有する
ワイピング装置を例示する側面図である。

第２図において、１は記録ヘッドの液路先端部にインク
流れを生じさせる型式の回復系ユニットを、７は記録ヘ
ッドの吐出口面を覆うためのキャップを、１１はブレー
ド支持部材を、３２は−様な剛性のクリーニングブレー
ド（ワイピング部材）を、それぞれ示している。

第３回において、３０は動力源からの駆動力を得て矢印
方向に回動走行されるエンドレス状の回転式のワイピン
グ部材を示し、その下側には、掻き落とした不要インク
等を集めるための回収部材３１が配設されている。

なお、第３図において、■は回復系ユニットを、３はガ
イドシャフト５．５に沿って不図示の動力源で駆動され
るキャリッジを、４は該キャリッジに搭載された記録ヘ
ッド（インクシエンドヘッド）を、７は吐出口面を覆う
ためのキャップを、１２は記録液（インク）を−時的に
溜めておくサブインクタンクを、それぞれ示す。

〔発明が解決しようとする技術的課題〕しかし、上記従
来のワイピング装置は、性能が著しく向上した最近の記
録装置に対しては、その機能を充分に果たせなくなり、
その性能改善が要請されていた。

インクジェット記録装置の特徴として、先ず、他の方式
の記録装置に比べ、記録エネルギーが極端に低いことを
挙げることができる。

これは、微小な液滴を高速で飛翔させて被記録材に付着
させる方式に起因するものであり、電源容量の小型化、
記録装置の小型化および軽量化にとって非常二こ有利で
ある。

しかし、逆に、工ふルギーが小さいため、液滴が飛翔中
に受ける外乱により、記録の品位や精度が大きく影響を
受けることになり、これを補うため、吐出口面と被記録
材との隙間を極力小さくしていた。

ところが、この隙間が小さいと、記録した際に、記録ヘ
ッドの吐出口面が、被記録材表面で跳ね返る液滴によっ
て生しる飛沫を受けることになり、該吐出口面に余分な
インク液が付着することになる。

勿論、同時に、記録ヘッドより吐出する時に生じるサテ
ライトやスプラッシュによって不要な液滴が付着するこ
とも考えられる。

吐出エネルギーが充分に大きいと問題にはならないが、
不要な液滴が吐出口面、特に吐出口近傍に溜り始めると
、その表面張力により飛翔液滴が引っ張られて吐出方向
が曲げられたりすることになる。

このことは、直ちに、記録品位に影響する。

また、用紙やプラスチック薄板等の被記録材上に載って
運ばれて（るゴミやホコリ、あるいは被記録材から生じ
るケバ等も、小さい隙間で対面する吐出口面が濡れてい
ることから、該吐出口面に付着し易く、−旦付着すると
、飛翔エネルギーが小さいことも災いして吐出エネルギ
ー位ではこれを吹き飛ばすことができず、記録不良を生
じることになる。

吐出口面に溜まったインクは、溶剤等の成分が蒸発する
ために、その粘度が高（なり、多少の揺れ等（キャリッ
ジの振動等）では流れ去ることがない。

さらに、付着インクの表面張力の増加に伴って、吐出口
面のゴミ等に対する保持する力も強力になっていく。

このような状態になると、ワイピング装置を有しない記
録装置では、ユーザーサイドで回復することができなく
なり、サービスコールを行なう以外回復の方法がなくな
ってしまう。

その上、インクジェット記録装置は、高品位画像と非接
触記録という点から、応用範囲が広がりつつあり、被記
録材としても、様々な物性を示す多種類のものが使用さ
れるようになっている。

そのために、様々な物性を示す被記録材に対しても高速
で高品位記録を行なう必要性から、被記録材上のインク
の定着性も問題となってきた。

通常のインクジェット記録装置の定着性は、被記録材の
物性、毛管力、インクの表面張力や粘度、インクの蒸発
速度などに依存することが知られている。

被記録材の表面にインク吸着を阻害するコーティング等
が施されたものや、ＯＨＰ用フィルム等では、インクが
吸い込まれないため、定着に非常な時間がかかってしま
う。

これでは、記録速度がいくみ高速であっても、半乾きの
記録物を出力することになり、記録物を触ることもでき
ず、また、記録物同士が擦れて記録画像を汚してしまう
結果となり、その機能を充分に活かせないことになる。

そこで、最近のインクジェット記録装置では、その辺の
考慮から、定着速度向上用の熱定着器を内臓するものが
増えている。

しかし、このような記録装置では、定着器により強制的
に蒸発させられるインク溶媒が、僅がな隙間で対面する
吐出口面上に結露し、吐出口を覆ってしまうことがある
。

こうなると、飛翔エネルギーの小さいインクジェット記
録装置では、その液滴の吐出方向が狂ったり、最悪の場
合には吐出不能にもなり、画像品位が著しく低下してし
まう場合があった。

これらの不都合を改善するために、定期的またはある条
件やタイミングによって吐出口面をワイピング（拭き取
り清掃）するクリーニングブレード（ワイピング部材）
を設けることが行なわれるようになった。

ワイピング装置は、記録ヘッドの吐出口面に残った不要
なインクや溶媒、付着しているゴミなど、記録品位劣化
や吐出不良を生じせしめるものを、クリーニングブレー
ド等のワイピング部材によって掻き落とし、常に適正な
インク吐出状態を保持しようとするものである。

前述のごとく、記録動作中でも、定期的またはあるタイ
ミングに従ってワイピングを実施する必要があるのは自
明である。

ところが、従来のインクジェット記録装置のワイピング
装置では、前述の問題に加えて、−律に同し剛性のワイ
ピング部材を使用するための問題も新たに出てきた。

吐出口面に溜まる跳ね返りインクやスプラッシュ、また
は定着器によって生しる溶媒の結露等は、その現象が生
しているうちは、まだ粘度や表面張力が小さいため、小
さな圧力（接圧）でも充分に拭き取ることができる。

しかし、その状態に放置され、それらの液体成分が基発
していくと、表面張力や粘度等の物性が急激に劣化し、
これらを除去するためには、かなりの圧力でワイピング
することが必要になる。

前述のゴミやケバ等の付着に対しても、それなりに強い
圧力でワイピングをしなければ、除去することはできな
い。

従来のワイピング装置では、この最悪の状態を想定した
上で、クリーニングブレード等のワイピング部材の剛性
を決めていた。

そのため、通常のワイピング時でも、−律にこの強い圧
力（接圧）でワイピングすることになる。

一方、通常の記録中に発生するトラブルのほとんどは、
吐出口面の濡れによる吐出不良が原因であり、ゴミやケ
バ等が付着する可能性はかなり低く、そのために生じる
吐出不良の発生頻度も非常に少ない。

それにも係わらず、従来のワイピング装置では、常に高
い圧力でワイピングしているため、吐出機能維持のため
に吐出口面に施した処理膜の耐久性や、クリーニングブ
レード等のワイピング部材の耐久性が問題となり出した
のである。

常に高い圧力でワイピングすると、吐出口面の処理膜の
表面に欠陥が生じ始め、該処理膜の機能が充分に発揮さ
れなくなり、最終的には、処理膜が剥離してしまい、そ
の機能が失われてしまう場合が生じ始めたのである。

また、ワイピング部材の方も、吐出口面との摩擦によっ
て磨耗し、削られていく。

しかも、この摩耗粉が吐出口面に付着して吐出状態が不
安定となり、最悪の場合には、摩耗粉が吐出口内に侵入
して不吐出になるような場合も出てくる。

本発明は、以上説明した従来の技術的課題に鑑みてなさ
れたものであり、ワイピング効果を向上させことができ
、しかも、吐出口面およびワイピング部材の耐久性も向
上させることができるインクジェット記録装置のワイピ
ング装置を提供することを目的とする。

〔課題解決のための手段〕

請求項１の発明によるインクジェット記録装置のワイピ
ング装置は、記録へノドの吐出口面を拭き取り清掃する
ワイピング部材のμｓ１１性を、ワイピング動作の目的
に応じて変化させる構成とすることにより、ワイピング
効果を向上させことができ、しかも、吐出口面およびワ
イピング部材の耐久性も向上させることができるワイピ
ング装置を提供するものである。

請求項２の発明によるインクジェット記録装置のワイピ
ング装置は、上記構成に加えて、前記ワイピング動作の
目的として、回復動作における吐出口面の液滴拭き取り
に用いる場合と記録中の吐出口面の清掃に用いる場合と
を設定する構成とすることにより、上記目的を達成し得
るワイピング装置を提供するものである。

すなわち、本発明は、ワイピング動作を行なう場合を、
重大な吐出異常が生じた時に行なう回復動作の場合と、
通常記録時に吐出口面に付着する異物を除去するだけの
場合とに分け、ワイピング部材の接圧をこれらの各場合
で選択的に変化させることにより、ワイピング効果を同
上させるとともに、吐出口面の機能膜やワイピング部材
の耐久性を大幅に向上させることができるワイピング装
置を櫂供するものである。

〔実施例〕

以下、図面を参照して本発明を具体的に説明する。

第１図は本発明によるワイピング装置を備えたインクジ
ェット記録装置の要部を示す部分平面図である。

第１図において、記録ユニット部２の手前には、該記録
ユニット部と略平行に移動するキャリッジ３が設けられ
、該キャリッジ上に記録ヘッド（インクジヱソト記録ヘ
ッド）４が搭載されている。

前記記録ユニ７）部２の側方（図示の例では左０！Ｊ）
には、記録ヘッド４のインク吐出異常等を修復するため
の回復系ユニット１が配設されており、該回復系ユニッ
ト１の前面には、記録ヘッド４をキャッピングするため
のキャップ７が設けられている。

前記記録ユニット部２は、不図示の被記録材搬送手段を
備えており、記録部へ用紙やプラスチック薄板等の被記
録材を送り込み、記録後練被記録材を装置外へ排出する
ように構成されている。

前記キャリッジ３は、不図示の駆動源によって駆動され
、前記ガイドシャフト５．５に沿って左右に往復移動す
る。

前記キャリッジ３上には、不図示のインクタンクユニッ
トからインク供給チューブ６を介してインクが供給され
るサブインクタンク１２がｉｔされている。

前記記録ヘッド４に対しては、前記サブインクタンク１
２を通してインクが送給される。

前記回復系ユニット１の側面には、本発明によるワイピ
ング装置が設けられている。

このワイピング装置は、記録ヘッド４の吐出口面をワイ
ピング（掻き落とし清掃）するクリーニングブレード（
ワイピング部材）８と、該クリーニングブレード８の自
由長（突出量）を変化させて該ブレードの剛性を可変に
するためのブレードホルダー１０と、該ホルダー１０を
支持するためのブレード支持部材１１と、前記ブレード
ホルダー１０を前記ブレード支持部材１１に対し引き込
む方向に付勢する戻しばね９と、で構成されてい図示の
例では、前記ブレードホルダー１０は、前記ワイピング
部材８を両側がら挾み、かつ酸ワイピング部材８に沿っ
て吐出口面へ向がう方間に移動（スライド）可能に装着
されている。

前記回復系ユニットｌの前面には、記録ヘッド４の吐出
口面を宝封状態で覆うためのキャップ７が設けられてい
る。

記録時には、キャリッジ３は記録指令に従って記録ユニ
ット部２の前を左右に駆動されており、ワイピング指令
が来た時は、記録ユニット部２の領域を離れてクリーニ
ングブレード（ワイピング部材）８の前を移動すること
によって吐出口面のワイピングが行なわれる。

また、回復動作の場合には、一連のインク吐出回復動作
の中で、ワイピング部材８を前方へ移動させてワイピン
グを行なう時に、ブレードボルダ−１Ｏのワイピング部
材８に対する相対位置を変えることにより、該ワイピン
グ部材８をｇ＋を性の亮い状態（例えば、突出量が短い
状態）に切り換えて吐出口面のワイピング（拭き取り）
が行なわれる。

この回復動作の場合のワイピング動作は、一連のインク
排出（負圧吸引または加圧押し出し）動作の中で、例え
ば、インク排出後まだ吐出口面が新しいインクで覆われ
ている状態の時に行なわれる。

第４図は、第１図中のワイピング装置の詳細構造を示す
側面図であり、第５図は、第４図中のワイピング部材８
の斜視回である。

第４図および第５図においても、第１図中の各部分と対
応する部分は、それぞれ同じ符号で表示されており、そ
れらの詳細説明は省略する。

第４図および第５図において、前記ブレードホルダー１
０の前後方同移動は、不図示のキャッピング機構より動
力を得て回動するカム機構１３によって駆動される。

前記ブレード支持部材１１には、前記ブレードホルダー
１０の前後方向移動を案内するための案内溝１４が形状
されており、該ブレードホルダーｌＯの位置は前記戻し
ばね９によって規制される。

なお、前記ブレードホルダー１０は、板状の前記ワイピ
ング部材（クリーニングブレード）８を両側から長手方
向摺動可能に挟み、いずれの方向からワイピングする場
合でも、前記ワイピング部材８が同程度の剛性を発揮す
るように構成されている。

ワイピング措置があると、その時のワイピングモード（
ワイピング動作の目的）に対応じて、前記カム１１！溝
１３が設定角度位置へ回転し、ブレードホルダー１０は
、不図示の位置検出手段（マイクロスイッチ、フォトセ
ンサ、リーフスイッチ等）により判別される所定位置ま
で、移動させられる。

このブレードホルダー１０の前後移動により、クリーニ
ングブレード８の見かけ上のワイピング長さ（自由長、
または突出量）Ｌが変化することになる。

こうして、ワイピング部材としてのクリーニングブレー
ド８のワイピング時のｒす性を変化させることができる
。

クリーニングブレード８の剛性を変化させた後、キャリ
ッジ３が該クリーニングブレード８の前を通過すること
により、記録ヘッド４の吐出口面がワイピング（掻き落
とし清掃）される。

第６図は、前記クリーニングブレード８の自由長しと曲
げ剛性にとの関係を例示するグラフである。

第６図中の曲線上のＨ点は、例えば、記録中のワイピン
グ動作など、通常の単なるワイピングを行なう時の最適
接圧（吐出口面に対する接触圧力）を与える剛性に、を
得るような自由長Ｌ１の点を示し、１点は、例えば、回
復系を動作させる必要がある程重大なトラブル（インク
吐出不良など）を修復する時の最適接圧を与える剛性に
２を得るような自由長Ｌ２の点を示している。

第５圀にも示すごとく、ブレードホルダー１０をクリー
ニングブレード（ワイピング部材）８に沿って移動させ
ることにより、該クリーニングブレード８の突出量（突
き出し量）Ｌを変化させてその剛性（曲げ剛性）を変化
させるように構成されている。

第７図は、本発明によるワイピング装置の動作、すなわ
ち、ワイピング時にその剛性を選択する動作を示すフロ
ーチャートである。

第７図において、待機状態にある時、ステップＳ１で記
録命令を受けると、ステップＳ２で記録が行なわれ、ス
テップＳ３において、例えば、経過時間のタイマー信号
または記録動作のカウント値等に基づいて、ワイピング
の時機か否かを判別する。

ワイピングの時機に達すると、ステップＳ４へ進んで回
復動作によるワイピングか否かを判別する。

回復動作によるものでない場合は、ステップＳ５へ進ん
で、ブレードホルダー１０の移動によってワイピング部
材８を柔らかい接圧の低い状態を保ち、ステップＳ６で
その状態で吐出口面のワイピングを行なう。

次いで、ステ、プＳ７で記録命令が有るか否かを判別し
、有れば、ステップＳ２へ戻って記録を行ない、無けれ
ば、ステップＳ８で回復操作の有無を判別する。

一方、ステップＳ４で回復動作によるワイピングではな
いと判別されると、ステップＳ９へ進んで、ブレードホ
ルダー１０の移動によってワイピング部材８を剛性が高
く、接圧の強い状態を保ち、この状態でステップＳ６へ
進んでワイピングを行なう。

なお、ステップＳ３でワイピング時機でない場合は、ス
テップＳｌｌで記録を行なうか否かを判別し、否であれ
ば待機状態となり、記録する場合はステップＳ２へ戻っ
て記録を実行する。

また、ステップＳ８で回復操作有りの場合は、ステップ
Ｓ１０へ進んで回復動作を実行する。

さらに、ステップＳ３におけるワイピングの要否の信号
（トリガー）は、記録ドツト数または記録枚数などであ
っても良く、最も効果的に拭き取れるタイミングで信号
を発生させ、それに従って前述のワイピング動作を選択
実行するように制御される。

また、回復動作に伴うワイピングであって、割り込みの
強制ワイピングの場合は、前述のようにワイピング部材
８の剛性を高めてからワイピングを行なうように制御さ
れる。

第８図は、本発明によるワイピング装置の第２実施例を
示す側面図である。

第８図においても、第１図および第４図中の各部に対応
する部分はそれぞれ同一符号で表示されている。

本実施例は、第４図の構造において、さらに、ブレード
支持部材１１の一部に設けられたカム手段１５を、不図
示の駆動源で駆動することにより、前記ブレード支持部
材１１をも前後移動可能な構造とし、前記ブレードホル
ダー１０の位置調節による剛性の調整の他、該ブレード
支持部材１１の移動に合わせてクリーニングブレード８
の前後位置も制御できるように構成されている。

本実施例は、上記の点で第４図の構造と相違しており、
その他の部分は実質上置し構造をしてい本実施例によれ
ば、第４図の場合と同様に、ワイピング動作の巨的（回
復動作によるか、記録動作中のものか、など）に応じて
クリーニングブレード８の剛性を変化させて接圧を調節
制御する他、クリーニングブレード８自体を前後させて
吐出口面に当接するかしないかの制御も可能となり、さ
らに、キャリッジ３の片方向移動時のみワイピングを行
なうとか、また、そのワイピングをどちらの方向から行
なうかなどの選択制御も可能になり、吐出口面のワイピ
ング動作をより一層適正に実行し得るワイピング装置が
提供される。

例えば、回復系ユニット１を用いて回復動作をした場合
には往復ワイピングを行ない、通常の記録中のワイピン
グは片方ワイピングだけを行なうように制御することが
できる。

第９図は本発明によるワイピング装置の第３実施例を示
す模式的斜視回である。

本実施例では、ブレードホルダー１０がクリーニングブ
レード８およびブレード支持部材１１の片側のみに裏打
ち部材のような状態で設けられている。

そこで、第４図または第８図のワイピング装置のワイピ
ング部材８として、第９回のワイピング部材を使用する
ことにより、拭き（ワイピング）方向によって接圧に強
弱を付けることができる上、そのブレードホルダー１０
の移動によっても接圧を調節することができ、多段階の
ワイピング部材の接圧を選択し得るワイピング装置を構
成することができた。

第１０図は、本発明によるワイピング装置の第４実施例
の要部を模式的に示す平面図である。

本実施例は、第５図の構造において、クリーニングブレ
ード８の断面形状が長手方向（記録へノド４に向かう方
向）位置により変化するように構成されている。

このようにクリーニングブレード８の断面形状を変化さ
せておくことによ！り、該ブレード８の自由長（または
突出量）を僅かに変えるだけで、その剛性を大きく変化
させることが可能になる。

第１１図は、第１０回の構造を実施した場合のブレード
長しとその剛性にとの関係を示すグラフであり、第６図
のグラフと比較すれば、第１１図の実施例では僅かの長
さ変化で著しい剛性の変化が得られることが分る。

第１２図、第１３図および第１４図は、それぞれ、本発
明によるワイピング装置の第６実施例、第７実施例およ
び第８実施例を示す模式的平面図であり、これらの実施
例では、以上説明したワイピング部材８がキャリッジ移
動方向に複数個配列されている。

すなわち、本発明を実施するに際しては、これらの図面
に示すように、種々の形状および構造のクリーニングブ
レード８を所望の組合せでキャリッジ３の移動方向に複
数枚配設することができる。

しかも、これら複数枚のクリーニングブレード８は、図
示のように、形状および構造が全て同しでもよく、また
、１枚１枚異なっていてもよく、自由に選１尺すること
ができる。

このように複数枚のクリーニングブレード８を配列すれ
ば、吐出口面から掻き落としたインクやゴミ等を各クリ
ーニングブレード８の間に取り込むことができる。

また、複数枚のクリーニングブレード８のうち何枚を当
接させるか、あるいは何処まで（長さ）当接させるかを
変化させることにより、その剛性を変化させ、ワイピン
グ効果を向上させるように制御することもできる。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなごとく、請求項１の発明のイン
クジェット記録装置のワイピング装置によれば、記録ヘ
ッドの吐出口面を拭き取り清掃するワイピング部材のｒ
Ｔｌｌ性を、ワイピング動作の目的に応じて変化させる
構成としたので、ワイピング効果を向上させことができ
るとともに、吐出口面およびワイピング部材の耐久性の
同上も達成し得るワイピング装置が提供される。

請求項２の発明のインクジェット記録装置のワイピング
装置によれば、上記構成に加えて、前記ワイピング動作
の目的として、回復動作における吐出口面の液滴拭き取
りに用いる場合と記録中の吐出口面の清掃に用いる場合
とを設定する構成としたので、ワイピング動作を行なう
場合を、重大な吐出異常が生じた時に行なう回復動作の
場合と、通常記録時に吐出口面に付着する異物を除去す
るだけの場合とに分け、ワイピング部材の接圧をこれら
の各場合で選択的に変化させることにより、各ワイピン
グモードに適した接圧で動作させてワイピング効果を同
上させるとともに、吐出口面の機能膜やワイピング部材
の耐久性を大幅に向上させ得るワイピング装置が提供さ
れる。

【図面の簡単な説明】

第１回は本発明によるワイピング装置を備えたインクジ
ェット記録装置の要部を示す部分平面図、第２図は従来
のインクジェット記録装置のワイピング装置の構造例を
示す斜視図、第３図は従来のインクジェット記録装置の
ワイピング装置の他の構造例を示す側面図、第４図は本
発明によるワイピング装置の第１実施例を示す側面図、
第５図は第４図中のワイピング部材の斜視図、第６図は
第５図のワイピング部材の長さと剛性との関係を示すグ
ラフ、第７図は本発明によるワイピング装置を備えたイ
ンクジェット記録装置のワイピング動作のフローチャー
ト、第８図は本発明によるワイピング装置の第２実施例
を示す側面図、第９回は本発明によるワイピング装置の
第３実施例を示す斜視図、第１０図は本発明によるワイ
ピング装置の第４実施例を示す模式的平面図、第１１図
は第１Ｏ図のワイピング装置のワイピング部材の長さと
剛性との関係を示すグラフ、第１２図〜第１４図はそれ
ぞれ複数枚のワイピング部材を備えた本発明によるワイ
ピング装置の第６実施例、第７実施例および第８実施例
を示す模式的平面図である。以下に、各図面中の主要樽成部分を表示する符号を列挙
する。１−−一回復系ユニット、２−　記録ユニット部、３−
　キャリ、ジ、４−−−一記録ヘノド（インクジェット
へｙ　Ｆ’）　、７−−キャップ、８−　ワイピング部
材（クリーニングブレード）、９−　戻しばね、１０−
−−ブレードホルダー、１１〜　ブレド支持部材、１　
：３−−−−−一カム機構、１４−一−−−−案内溝、
１５−−−−一カム手段、Ｌ−−−−ワイピング部材の
長さ（突出量）　、Ｋ−−−−−ワイピング部材の剛性
。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）記録ヘッドの吐出口面を拭き取り清掃するワイピ
ング部材の剛性を、ワイピング動作の目的に応じて変化
させることを特徴とするインクジェット記録装置のワイ
ピング装置。
（２）前記ワイピング動作の目的が、回復動作における
吐出口面の液滴拭き取りに用いる場合と記録中の吐出口
面の清掃に用いる場合であることを特徴とする請求項１
に記載のインクジェット記録装置のワイピング装置。