JPH0322261Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案はコークス炉における炉蓋の掃除装置
に関するものである。

〈この考案が解消しようとする問題点〉 従来、昇降ホイスト付の予備掛けに掛け吊りし
た炉蓋の掃除に際しては、当該炉蓋を前記ホイス
トにより上下動しつゝ両側面（縦長約６ｍ）のブ
リツクホルダー面に付着しているカーボン類を作
業員が持つエアーハンマーで叩き落とす要領にて
掃除して来たが、かゝる人手による掃除は作業に
長時間を要すると共に、カーボン類の粉塵飛散を
伴ない作業環境的にも好ましくないという問題が
ある。本考案はこの炉蓋のブリツクホルダー面を
機械により掃除するようにしてかゝる問題点を解
消しようとするものである。

〈考案の構成〉 本考案は平行縦設の固定柱間に炉蓋を掛け嵌め
て上下動する枠状を取付け、前記固定柱の中間部
に面すフロア上に掃除用の回転型カツターを搭載
し移動可能な台車を配置し、該カツターの炉蓋側
面への当接回転と、炉蓋を掛け納めした可動枠体
の上下動とにより炉蓋のブリツクホルダーの側面
全長を掃除するようにしたことにある。

〈実施例〉 以下図面に基づいて本考案を説明する。

コークス炉団間又は炉団の端部に縦設する２本
の固定柱１間の上部にホイスト２を横架取付け、
該ホイスト２の巻付けワイヤー３の繰出し端部を
掛け通しするシープ４を上部に有して上下動する
枠体５を内挿する。なおワイヤー３の繰出し端は
固定する。６は枠体５の上下動用のガイドロー
ラ、７は閂受けである。固定柱１の中間部に面す
作業フロア８上に可搬式の台車９を配備する。該
台車９上には支柱１０に支えられて一対の回転型
カツター１１を水平搭載している。１２はオイル
モーター、１３は台車９の両側に取付けた固定用
のアームで支点１４をもとに水平回動してストツ
パー１５，１６の間で固定柱１を挾み固定するよ
うにしている。

掃除すべき炉蓋１７は枠体５内に入れ、閂１８
を閂受け７に掛け、次いでフロア８上の台車９を
寄せて一対の回転型カツター１１を炉蓋１７の煉
瓦部１９からブリツクホルダー２０を挾むように
進入させ、アーム１３を回動し、ストツパー１
５，１６にて固定柱１を挾み固定して後、オイル
モーター１２により回転型カツター１１を回転さ
せると共に、ホイスト２を回動して炉蓋１７を枠
体５ごと下動し、両側のブリツクホルダー２０面
の掃除を開始し、固定柱１の下端に至つた点で反
転上動して、元位置に戻す過程でブリツクホルダ
ー２０の側面全長をきれいに掃除するのである。

なお図示してないが、回転型カツター１１には
フードを取付け、このフードを台車９上に搭載し
た集塵設備に接続することにより集塵して掻き落
としカーボン類の飛散による作業環境の汚染を防
止する。

〈考案の効果〉 以上により、掃除対象の炉蓋は機械によりブリ
ツクホルダーに附着したカーボン類を掻き落とし
掃除することができるものとなつて、人手による
作業の問題を解消し、掃除時間の大幅短縮が図ら
れる。また、移動式であるので、各コークス炉団
に多設されている炉蓋昇降ホイストに容易に適用
することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は掃除前の正面図、第２図は一側の拡大
横断面図、１は固定柱、２はホイスト、３はワイ
ヤー、４はシープ、５は可動枠体、６はガイドロ
ーラ、７は閂受け、８はフロア、９は台車、１０
は支柱、１１は回転型カツター、１２はオイルモ
ーター、１３は固定用のアーム、１４，１５はス
トツパーである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平行縦設する固定柱間に炉蓋を掛け嵌めて上下
   動する枠状を取付け、前記固定柱の中間部に面す
   フロア上を移動可能な台車上に回転型カツターを
   搭載し、該カツターの炉蓋側面への当接回転と炉
   蓋の上下動とにより、炉蓋のブリツクホルダーの
   側面全長を掃除することを特徴とする移動式炉蓋
   掃除装置。