JPH03221527A - 圧電子保護膜 - Google Patents

圧電子保護膜

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JPH03221527A
JPH03221527A JP2016010A JP1601090A JPH03221527A JP H03221527 A JPH03221527 A JP H03221527A JP 2016010 A JP2016010 A JP 2016010A JP 1601090 A JP1601090 A JP 1601090A JP H03221527 A JPH03221527 A JP H03221527A
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JP
Japan
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protective film
piezoelectric
fluorine
cylindrical
containing polybenzoxazole
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Pending
Application number
JP2016010A
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English (en)
Inventor
Yoichi Nishioka
洋一 西岡
Yutaka Okabe
豊 岡部
Hiroyo Katou
加藤 博代
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は圧電子保護膜に関し、特に水中音響センサーな
どに用いられる圧電子の保護用に形成される圧電子保護
膜に関するものである。
[従来の技術] 圧電子の応用の一つとして、魚群探知器やソーナーなと
の超音波送受波器として使用される水中音響センサーが
ある。近年、この分野の需要は拡大しつつあり、さらに
高感度、高寿命の水中音響センサーが望まれている。
第2図は従来から使用されている円筒型圧電子を使用し
た水中音響センサーの模式断面図である。
図において11は円筒型圧電子である。12aと12b
は円筒型圧電子11の内部を空気室13とするためのス
ペーサである。空気室13は円筒型圧電子11の内側を
加えられた音場から音響的に遮断する役割をしている。
14はモールド材である。なお、一般には水中での使用
に耐えるように、耐湿性の高い樹脂で円筒型圧電子11
を被覆する図示しない保護膜の上にモールド材14が形
成されている。なお、周知のように一般に、円筒型圧電
子11はチタン酸バリウムに代表されるような電歪材料
で円筒形の振動子を形成したもので、円筒の半径方向に
振動させて超音波の送受波を行う素子である。周波数の
低い割りに寸法を小さくすることができる特長がある。
第3図は上記の円筒型圧電子を含む一般的な保護膜を有
する圧電子の製造方法を示す製造工程図である。基材す
なわち圧電子本体形成後、図示したように、洗浄工程(
1)からリード線部補強工程(13〉の工程により保護
膜を有する圧電子が形成される。なお、モールド材14
の形成工程は第3図では省略した。
第3図に示したように、分極工程(10)の分極後に高
温で加熱すると圧電子の感度を低下させるため、保護膜
に用いる樹脂のコーティング・熱硬化はそれぞれ工程(
4)、(5)のように一般に分極前に行われている。保
護膜としてはエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン
樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミドなどの電子部品コー
ティング用樹脂として使用されている耐湿性の高い樹脂
が用いられている。樹脂コーティング方法としては、ノ
\ケ塗り法、浸漬法、スプレー法、静電塗装などが行わ
れている。保護膜の厚さは、厚すぎると圧電子の感度の
低下が大きくなるため、一般に30〜50ta+に形成
される。
[発明が解決しようとする課題] 上記のような従来の製造方法によって得られる圧電子の
圧電子保護膜では、上述したいずれの樹脂でも保護膜に
ボイド、クラック、ピンホールなどが生じ易く、水中で
の電気絶縁性の低下の原因となるという問題があった。
このように、モールド材の吸水やその他の原因で保護膜
が水にさらされると、上述のボイド、クラック、ビンボ
ールなどの保護膜の欠陥を通して電極近傍まで水が侵入
する。電極では電解反応か起こり、その生成物が時間と
ともに保護膜表面まで成長する。そのため電気絶縁性が
低下する。
また、基材と保護膜の接着性が不十分で保護膜がはがれ
、水中での電気絶縁性が低下するという問題があった。
本発明は、以上述べた圧電子保護膜の水中での電気絶縁
性の低下の問題点を解決するためになされたもので、ボ
イド、クラック、ピンホールなどの欠陥がなく、又基材
(円筒型圧電子)との接着性が高く、かつ吸水率の小さ
い圧電子保護膜を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る圧電子保護膜は、含フッ素ポリベンゾオキ
サゾール前駆体を硬化して得られる含フッ素ポリベンゾ
オキサゾールの重合体で構成したものである。
[作 用コ 本発明においては、圧電子保護膜の材料として含フッ素
ポリベンゾオキサゾールの前駆体を熱処理によって得ら
れた含フッ素ポリベンゾオキサゾールの重合体であり、
このような前駆体は、通常の溶剤に良く溶け、濡れ性及
び平坦性に優れている。熱処理後の重合体膜は、疎水性
であるフッ素を含んでいるため吸水率が非常に小さい。
また物理特性、化学特性及び電気特性にすぐれている。
[実施例コ 第1図は本発明の圧電子保護膜を有する円筒型圧電子の
一実施例を示す模式要部部分断面図である。図において
、1は円筒型圧電子であり、一般にチタン酸バリウムや
チタン酸ジルコン酸鉛などの電歪材料を焼成したセラミ
ックス材料で形成される。2aは円筒内面側の内側電極
、2bは円筒外面側の外側電極であり、いずれも一般に
銀の膜体で形成されている。円筒圧電子1は高温で内側
電極2aと外側電極2b間に静電界を加えることによっ
て構成するセラミックス材を分極することによって再会
れる。このようにして分極されたセラミックス材は圧電
特性を示し、機械的歪が電極2a、2b間の電圧として
リード線4a、4bを介して検出できるようになり、圧
電子1として機能するようになる。
3は電極2a、2b 、リード線4a、4bを含む円筒
型圧電子を被覆して形成された主として電気絶縁のため
の保護膜であり、本発明の説明では圧電子保護膜(以下
保護膜という)と呼ばれるものである。
保護膜3の厚さは前述したような理由から、30〜50
1JJ1の範囲に形成されている。保護膜3は含フッ素
ポリベンゾオキサゾールの重合体で形成されている。
この含フッ素ポリベンゾオキサゾールの重合体を保護膜
として有する第1図の圧電子を実施例1の試料とする。
また、従来から圧電子保護膜として用いられてきたエポ
キシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン
樹脂を有する従来形の圧電子をそれぞれ比較例1,2.
3.4として試作し、比較試料として実施例1の試料と
の性能比較検討を行った。
実施例1: 第1図の実施例及び第3図の製造工程図にみられるよう
に、銀電極膜(厚さ約201JIm)を内面と外面に焼
付けして形成したそれぞれ内側電極2a、外側電極2b
を有するチタン酸ジルコン酸鉛からなる円筒基材(外径
3g+++m、内径28mm、高さ30mm)とする円
筒型圧電子1のセラミックス材をクロロセンで洗序した
(工程1)後80℃で乾燥した(工程2) さらに、ポ
リイミドテープでリード線4a(内側電極2a用)、リ
ード線(外側電極2b用)を半田付けする部分をシール
した(工程3)。ついで、N−β(アミノエチル)γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン(商標:信越化学工
業社)1.5mlに純水150m1とイソプロピルアル
コール150m1とを加えた溶成に30分浸漬した後、
室温で30分間乾燥し、さらに80℃で10分間乾燥し
た。この乾燥物を含フッ素ポリベンゾオキサゾール前駆
体のN−メチル−2−ピロリドン10%溶液中に浸漬し
、20cm/ll1inの速度で引き上げた。ポリイミ
ドテープを♂りがし、250℃で2時間熱処理し保護膜
3を形成した。
この熱処理により、 下記の反応が 起り含フッ素ポリベンゾオキサゾールの重合体が形成さ
れる。
含フッ素ポリベンゾオキサゾール前駆体↓ 熱処理 含フッ素ポリベンゾオキサゾール で示される芳香族分子のいずれか一つを示すものである
。その後、クロロセンで洗浄し内側電極2aと外側電極
2bにそれぞれリード線4a、4bを半田付けした(工
程7〜9)。つづいて、100℃のシリコーンオイル中
に浸漬した状態で6kVで30分分極を行い(工程10
) 、100℃のシリコーンオイル中で30分間放置し
た。クロロセンで洗浄し、80℃で乾燥した(工程11
〜12)。リード線4a、4bを半田付けした部分をエ
ポキシ樹脂で補強した(工程13)。以上、この発明に
よる実施例1として示す圧電子保護膜を有する圧電子の
製造方法を示した。
なお、本発明の圧電子保護膜に用いた含フッ素ポリベン
ゾオキサゾールの重合体は電気絶縁性、耐熱性など物理
特性や耐薬品性、耐環填性などの化学特性か優れている
高分子体である。
比較例1: ここでは、エポキシ樹脂からなる圧電子保護膜を存する
圧電子を上記実施例1と同様の製造方法で作製する方法
について示し、比較例1の試料とする。
実施例1で使用したのと同様な円筒基材をクロロセンで
洗浄し、80℃で乾燥した。ポリイミドテープでリード
線を半田付けする部分をシールした。
浸漬法でエポキシ樹脂(日本ベルノックス社、商[X 
W −2240)をコーティングした。これを室温で3
0分間乾燥し、150℃で30分間加熱硬化した。
ポリイミドテープを剥がし、クロロセンで洗浄し、80
℃で乾燥した。内面電極と外面電極にリード線を半田付
けした。100℃のシリコーンオイル中に浸漬し、6k
Vで30分間分極し、100℃のシリコーンオイル中に
30分間放置した。クロロセンで洗浄し、80℃で乾燥
した。加熱硬化後のエポキシ樹脂の厚さは約40.であ
った。リード線を半田付けした部分をエポキシ樹脂で補
強した。
比較例2: 比較例1において、エポキシ樹脂の代りにフェノール樹
脂(住友ベークライト社、商標: pc−1)を用いる
以外は同様な工程で、フェノール樹脂を厚さ約40aコ
ーテイングした。このようにしてフェノール樹脂からな
る圧電子保護膜を有する圧電子を比較例2の試料とする
比較例3: 比較例1において、エポキシ樹脂の代りにウレタン樹脂
(トムス社、商標:Sレイア# 100)を用いる以外
は同様な工程で、ウレタン樹脂を厚さ約40−コーティ
ングした。ウレタン樹脂からなる圧電子保護膜を有する
圧電子を比較例3の試料とする。
比較例4: 比較例1において、エポキシ樹脂の代りにシリコーン樹
脂(信越化学工業社、商標:KR255)をを厚さ約4
0−コーティングした。シリコーン樹脂からなる圧電子
保護膜を有する圧電子を比較例4の試料とする。
以下、実施例1と比較例1〜4で示した円筒型圧電子の
試料について下記のような試験を行った。
はしめに、実施例1と比較例1〜4で作製した円筒型圧
電子について水中での電気絶縁性の評価試験を行った。
円筒型圧電子を20℃の水中に浸漬した状態で、直流1
00Vを印加し200秒後の電流値を測定し電気抵抗を
算出した。結果は以下の通りで、本発明による実施例1
は優れた電気絶縁性を保持している。
第  1  表 次に、電気抵抗の高かった実施例1の円筒型圧電子を6
0℃の温水中に浸漬した。一定時間経過後温水から取り
出し、水中で1時間冷却し、20℃の水中で電気抵抗の
経時変化を測定した。結果は以下の通りであった。
第  2  表 *) 試料は実施例1の円筒型圧電子 二の結果から、実施例1では、60℃の温水1000時
間浸漬後も変ることなく高い電気絶縁性が得られ本発明
による圧電子保護膜が優れた保護膜として機能すること
が示された。
なお、圧電子は円筒型圧電子に限ることなく、本発明に
よる保護膜は例えば板状型圧電子などのほかどのような
形状の圧電子にも適用可能であり、特にその形状は限定
されない。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、含フッ素ポリベンゾオキ
サゾール前駆体を出発原料とし、含フッ素ポリベンゾオ
キサゾールの重合体を保護膜としたので、耐水性に優れ
、吸水率の小さい圧電子保護膜として用いることができ
、水中での電気絶縁性の優れた圧電子保護膜が得られる
。また、耐熱性、耐薬品性、耐環境性にも優れている。
そのため、高感度でかつ高寿命の水中音響センサーが実
現可能となる効果がある。また、本発明の圧電子保護膜
はどんな形状の圧電子にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す円筒型圧電子の圧電子
保護膜の模式図、第2図は従来の水中音響センサーの模
式断面図、第3図は従来からの保護膜を有する圧電子の
製造方法を示す工程図である。 図において、1は円筒型圧電子、2aは内側電極、2b
は外側電極、3は保護膜、4a、4bはリード線である
。 第 図 第 図 第 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 含フッ素ポリベンゾオキサゾールの重合体からなること
    を特徴とする圧電子保護膜。
JP2016010A 1990-01-29 1990-01-29 圧電子保護膜 Pending JPH03221527A (ja)

Priority Applications (1)

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JP2016010A JPH03221527A (ja) 1990-01-29 1990-01-29 圧電子保護膜

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JP2016010A JPH03221527A (ja) 1990-01-29 1990-01-29 圧電子保護膜

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JPH03221527A true JPH03221527A (ja) 1991-09-30

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ID=11904619

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JP2016010A Pending JPH03221527A (ja) 1990-01-29 1990-01-29 圧電子保護膜

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JP (1) JPH03221527A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG85143A1 (en) * 1998-10-28 2001-12-19 Sumitomo Bakelite Co Polybenzoxazole resin and precursor thereof
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WO2020190232A1 (en) * 2019-03-20 2020-09-24 Selçuk Üni̇versi̇tesi̇ Rektörlüğü A piezoelectric material

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