JPH03220133A - 芳香族求核置換反応による芳香族アミン類、芳香族アルコール類、芳香族チオール類の合成法 - Google Patents

芳香族求核置換反応による芳香族アミン類、芳香族アルコール類、芳香族チオール類の合成法

Info

Publication number
JPH03220133A
JPH03220133A JP2013744A JP1374490A JPH03220133A JP H03220133 A JPH03220133 A JP H03220133A JP 2013744 A JP2013744 A JP 2013744A JP 1374490 A JP1374490 A JP 1374490A JP H03220133 A JPH03220133 A JP H03220133A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
aromatic
reaction
compound
synthesis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013744A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2655359B2 (ja
Inventor
Takayuki Ito
孝之 伊藤
Kouki Nakamura
剛希 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2013744A priority Critical patent/JP2655359B2/ja
Priority to US07/645,861 priority patent/US5117064A/en
Publication of JPH03220133A publication Critical patent/JPH03220133A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2655359B2 publication Critical patent/JP2655359B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C255/00Carboxylic acid nitriles
    • C07C255/49Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of a carbon skeleton
    • C07C255/58Carboxylic acid nitriles having cyano groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of a carbon skeleton containing cyano groups and singly-bound nitrogen atoms, not being further bound to other hetero atoms, bound to the carbon skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B41/00Formation or introduction of functional groups containing oxygen
    • C07B41/02Formation or introduction of functional groups containing oxygen of hydroxy or O-metal groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B43/00Formation or introduction of functional groups containing nitrogen
    • C07B43/04Formation or introduction of functional groups containing nitrogen of amino groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B45/00Formation or introduction of functional groups containing sulfur
    • C07B45/06Formation or introduction of functional groups containing sulfur of mercapto or sulfide groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C201/00Preparation of esters of nitric or nitrous acid or of compounds containing nitro or nitroso groups bound to a carbon skeleton
    • C07C201/06Preparation of nitro compounds
    • C07C201/12Preparation of nitro compounds by reactions not involving the formation of nitro groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C209/00Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
    • C07C209/04Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by substitution of functional groups by amino groups
    • C07C209/14Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by substitution of functional groups by amino groups by substitution of hydroxy groups or of etherified or esterified hydroxy groups
    • C07C209/18Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by substitution of functional groups by amino groups by substitution of hydroxy groups or of etherified or esterified hydroxy groups with formation of amino groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings or from amines having nitrogen atoms bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C253/00Preparation of carboxylic acid nitriles
    • C07C253/30Preparation of carboxylic acid nitriles by reactions not involving the formation of cyano groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C315/00Preparation of sulfones; Preparation of sulfoxides
    • C07C315/04Preparation of sulfones; Preparation of sulfoxides by reactions not involving the formation of sulfone or sulfoxide groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C319/00Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides
    • C07C319/02Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides of thiols

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は芳香族アミン誘導体、芳香族アルコール誘導体
あるいは芳香族チオール誘導体の新規な合成法に関し、
さらに詳しくは分子内の置換基の関与を利用した芳香族
求核置換反応によって選択的かつ効率的に芳香族アミン
誘導体、芳香族アルコール誘導体あるいは芳香族チオー
ル誘導体を合成する方法に関する。
(背景技術) 化学工業における芳香族アミン誘導体、芳香族アルコー
ル誘導体あるいは芳香族チオール誘導体の重要性は述べ
るまでもなく明白である。特に、医薬、農薬、染料、写
真怒光材料等のファインケミカル分野においては、必要
とされるこれら誘導体も非常に複雑なものが多く、その
効率的かつ選択性の高い方法が求められている。
芳香族アミン誘導体についてはアニリン誘導体が特に重
要であり、この合成法については底置に詳しいが、例え
ば、ヘンゼン誘導体のニトロ化、還元により合成する方
法、あるいは、フェノール類のジアゾカンプリング後に
還元する方法、フェノール類のニトロソ化後還元する方
法、芳香族求核置換反応によりアミンとヘンゼン誘導体
から合成する方法、安息香酸アミド誘導体の転移反応を
利用する方法、アセトフェノンオキシム誘導体の転移反
応を利用する方法等枚挙にいとまがない。
また、芳香族アルコール類についてはフェノール誘導体
が最も重要であるが、この合成についてもアリールスル
ホン酸類のアルカリ溶融による方法、アシルヘンゼン類
の過酸による転移反応を利用する方法、芳香族求核置換
反応によりハロヘンゼン類と水酸イオンにより合成する
方法、ジアゾニウム塩の加溶媒分解による方法等種々知
られている。
千オフエノール類については、芳香族求核置換反応によ
りハロヘンゼン類と硫化水素イオンあるいはその等価体
の反応によって合成する反応、アリールスルホニルハラ
イドの還元反応、スルフェニルハライドを用いたフリー
デル−クラフッ反応の後に、適当な方法で脱ブロックす
る反応等が知られている。
これらの反応の中で、芳香族求核置換反応を用いて、ア
ミノ基、ヒドロキシル基あるいはメルカプト基を導入す
る反応は、比較的?j!雑な置換基を有する芳香環に対
しても一般性があるためにしばしば用いられる。この反
応においては、アミノ基を導入する場合にはアミンを、
ヒドロキシル基を導入する場合には水酸イオンを、メル
カプト基を導入する場合には硫化水素イオンを用いるこ
とになる。
しかしながら、これらの反応は一般に塩基性条件下で行
われ、時として過酷な反応条件を必要とするために、加
圧下での反応を必要としたり、塩基性条件に対して反応
性を有する官能基、例えば、アルコキンカルボニル基、
ノアノ基等が存在する場合には、予め官能基を保護して
おくか、別の官能基に一旦変換しておくことが必要とな
る場合や、求核置換による反応を断念せざるをえない場
合が生しる。
また、反応点が二つ以上存在する場合に、アミン、水酸
イオン、硫化水素イオンを用いると、所望の位置に選択
的に導入することが困難な場合が多い。
このような事情から、アミノ基を導入する場合には保護
されたアミノ基、例えば、フタルイミド、ベンゼンスル
ホンアミド等が用いられ、ヒドロキシル基を導入する場
合には保護された水酸基、例えば、酢酸などのカルボン
酸類、メタノールなどのアルコール類が用いられる。ま
た、メルカプト基を導入する場合には保護されたメルカ
プト基、例えば、キサントゲン酸やチオ尿素類等が使用
される。
(発明が解決しようとする課題) しかし、これらの方法を用いても、特にアミノ基や水酸
基を導入する場合においては、保護されたアミノ基や水
酸基を用いると、−C的にpKaの低下をまねくため、
なおさら過酷な反応条件を必要とする場合が出てくる。
このため、先に述べたように塩基性条件下に耐えない官
能基、求核剤である保護されたアミノ基や水酸基と反応
性を有する官能基が存在する場合などで、問題を残すこ
とになる。
このため、可能な限り穏やかな条件で、これらの官能基
を導入する方法が望まれている。
従って、本発明の目的は、第一に、穏やかな条件でアミ
ノ基、水酸基、メルカプト基を導入することが可能とな
る芳香族求核置換反応を開発することである。本発明の
第二の目的は反応点が二つ以上存在する場合に、選択的
にアミノ基、水酸基、メルカプト基を導入することが可
能となる芳香族求核置換反応を開発することにある0本
発明の第三の目的は、穏やかな条件下、選択的にアミノ
基、水酸基、メルカプト基を導入し、簡便、且つ効率的
に芳香族アミン類、芳香族アルコール類あるいは芳香族
チオール類を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、芳香族求核置換反応によってアミノ基、
水酸基、メルカプト基を導入する方法について検討を行
った。その中でも特に、エステルやニトリルのように求
核性種に対して反応性を有する化合物に対する導入とア
ルコキシ基、アリールチオ基、アルキルチオ基、アリー
ルチオ基、ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素、沃素)
等の芳香族求核置換反応において良い脱離基となるもの
によって複数個置換された芳香環に対して選択的な置換
可能な反応の開発を検討した。
この結果、本発明者らは、一般式(1)〔式(1)中、 Ω′は芳香族環を形成する基を表わし、EWGはハメフ
トのσ、値で正の値を有する基を表わし、 mは1〜5の整数を表わし、 Xは一般式([[l) (式(l[l)中、 R4は水素原子、アリール基又はアルキル基を表わし、 Q2は芳香族環を形成する基を表わし、Z“及びZ2は
それぞれ酸素原子又は硫黄原子を表わす。) で表わされる基を表わし、 nは1〜3の整数を表わす、〕 で表わされる化合物と一般式(n) M−Y            (■)〔式(II)中
、 Mは水素原子、金属原子又はアンモニウムを表わし、 Yは−NOR’基、−OR」基又は−5R’基を表わし
、R’は水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環
残基、−NR”R’基又は−OR”基を表わし、R2及
びR1はそれぞれ水素原子、アルキル基、アリール基又
はヘテロ環残基を表わす。〕 で表わされる求核剤とを反応させることを特徴とする請
求 芳香族アルコール類又は芳香族チオール類の合成法によ
りミ上記課題が解決されることを見出した。
即ち、本発明の特徴は、第一に芳香族環に直接アミノ基
、水酸基、メルカプト基を導入するのではなく、一旦、
穏やかな条件で芳香族環に導入が可能なフェノール類や
チオフェノール類で置換した化合物とし、この後に、所
望の官能基、例えば、アミノ基、ヒドロキシル基等、に
相当する化合物を作用させ、結果的に所望の位置に所望
の官能基を有する芳香族環を得ることにある。
本発明の特徴の第二は、前述したように、本発明では予
め芳香族求核置換を行う位置にフェノールあるいはチオ
フェノールを導入するが、このフェノールあるいはメル
カプト基の2位をカルボニル基又はチオカルボニル基の
ような親電子性の碁で置換しておくことである。本発明
の最大の特徴はこの点であって、下記スキームのように
、この2位の置換基に対して、導入する求核剤が先ず付
加を行い、ついで、芳香族求核置換を行う位置に対して
、分子外から持ち込まれた求核剤の孤立電子対あるいは
求核剤の付加によって親電子性中心から生成した孤立電
子対が付加することによって、6員環のマイゼンハイマ
ー錯体中間体(A)又は(B)が生成すると推定される
。このマイゼンハイマー錯体が生成物へと分解し、目的
の化合物が得られる。換言すれば、本発明においては、
芳香族求核置換での求核種が、分子間反応によって新た
に生成することが特徴である。
従って、本発明の反応機構は下記の通りと推定される(
但し、便宜上n=1の場合を表わす)。
上記反応スキームにおいて、経路(1)はYが〜I(R
’基、−OH基又は−3l+基を表わす場合であり、マ
イゼンハイマー錯体(A)においてYoは−NllO−
又は−8−を表わす(但し、例外としてZ2及びYがそ
れぞれ−S−及び−OH基を表わす場合は経路(2)を
経由する)。一方、経路(2)はYが−OR’基又は−
SR’i (但し、R′が水素原子を表わす場合を除く
)を表わす場合を示す。
また、上記反応において、Yが二級アミンC−NRt基
)を表わす場合にはYが一般アミンを表わす場合に比べ
て反応が非常に遅くなることも判った。
更に、nが2又は3を表わす場合には、上記反応スキー
ムに従い、結果的に全ての、X基を−Y基又は−Z2H
基に置換することができる。
ここで述べた6員環のマイゼンハイマーtel経由する
芳香族求核置換反応に類似の反応として、スマイルス転
移が一般に知られている。スマイルス転移においては、
求核種は分子内の求核性の孤立電子対である。本発明に
おいては、分子間の求核付加反応により新たな求核性種
が生成する点が新規な点となってδす、このことが種々
のメリットを生み出している。
求核付加反応によって新たに求核性種が生成することに
よって生ずるメリットとしては、第一に、導入する求核
剤は分子外から供給するので、任意に選択することがで
きること。第二には、スマイルス転移においては一般に
目的物を得るために脱保護工程を必要とするのに対して
、本発明の方法では直接目的物を得ることができ、脱保
護工程を必要としないこと。第三には、本発明の方法で
は、例えば、−級アミンは反応するのに対して、二級ア
ミン、三級アミンは反応しないため、容易に一般アミン
を他のアミンと区別できること(芳香族求核置換反応に
おいて一般アミンと二級アミンを区別するのは一般に容
易ではない。)である。
また、−C的には芳香族求核置換反応においては律速段
階が分子間の求核付加反応となるが、本発明の方法では
、これが分子内反応に変換されることを意味している。
従って、律速段階である求核付加反応が分子内反応とな
ることで、分子間反応としては最も活性と言われるフン
素原子が離脱基である場合よりも大きな速度を得ること
が出来る。このため、本発明の方法を用いることによっ
て、反応が遅く高温を必要とし、場合によっては加圧条
件を必要とする反応においても、非常に穏和な条件で行
うことが可能となった。
次に、本発明の内容についてさらに詳しく述べる。
一般式(1)において、Qlは芳香族環を形成する基で
ある。芳香族環の例を挙げると、ベンゼン環、ナフタレ
ン環、ピリジン環、ピリミジン環、ピラジン環、トリア
ジン環、フラン環、ピロール環、チオフェン環、イミダ
ゾール環、トリアゾール環等を挙げることができる。こ
こで述べた芳香族環はさらに飽和あるいは不飽和の環と
縮合するものも含んでいる。
EWGはハメットのσ、値で正の値を有する置換基を表
し、例としては以下の電子吸引性の基又は原子を挙げる
ことが出来る。
ニトロ基、ニトロソ基、シアノ基、カルボキシル基、イ
ソノアノ基、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、沃素原子など)、ヨードシル基、ヨー
ジル基、ジアゾ基、アジド基、アシル基(置換されても
よいアシル基0例えば、アセチル基、プロピオニル基、
ブチロイル基、1so−ブチロイル基、2.2−ジメチ
ルプロピオニル基、ヘンジイル基、3.4−ジクロロベ
ンゾイル基、3−アセチルアミノ−4−メトキシベンゾ
イル基、4−メチルベンゾイル基など)、スルホニル基
(置換されてもよいスルホニル基0例えば、メタンスル
ホニル基、エタンスルホニル基、クロルメタンスルホニ
ル基、プロパンスルホニル基、ブタンスルホニル基、n
−オクタンスルホニル基、n−ドデカンスルホニル基、
n−ヘキサデカンスルホニル基、ヘンゼンスルホニル基
、4−トルエンスルホニル!、4−n−ドデンルオキシ
ヘンゼンスルホニル基など)、カルバモイル基(置換さ
れてもよいカルバモイル基0例えば、カルバモイル基、
メチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、ビス
−(2−メトキシエチル)カルバモイル基、ジエチルカ
ルバモイル基、ンクロへキンル力ルハモイル基、ジ−n
−オクチルカルバモイル基、3−ドデンルオキシプロピ
ルカルハモイル基、ヘキサデシルカルバモイル基、3(
24−ジーし一ベンチルフエノキソ)プロピルカルバモ
イル基、3−オクタンスルホニルアミノフェニルカルバ
モイル基、ジ−n−オクタデシルカルバモイル基など)
、スルファモイル基(置換されてもよいスルファモイル
基、例えばスルファモイル基、メチルスルファモイル基
、ジメチルスルファモイル基、ビス=(2−メトキシエ
チル)スルファモイル基、ジエチルスルファモイル基、
ジ−n−ブチルスルファモイル基、メチル−nオクチル
スルファモイル基、n−ヘキサデシルメチルスルファモ
イル基、3−エトキシプロピルメチルスルファモイル基
、N−フェニル−N−メチルスルファモイル基、4−デ
シルオキシフェニルスルファモイル基、メチルオクタデ
シルスルファモイル基など)、アルコキンカルボニル基
(置換されてもよいアルコキシカルボニル基0例えば、
メトキノカルボニル基、エトキシカルボニル基、ドデン
ルオキノ力ルポニル基、2−メトキシエトキシカルボニ
ル基など)、アリールオキシカルボニル基(置換されて
もよいアリールオキシカルボニル基。例えば、フェノキ
シカルボニル基、4−ニトロフェノキンカルボニル基、
2−メトキシフェノキシカルボニル基など)。
好ましくはmは1〜5の整数を表わすが、EWGのうち
、少なくとも一つはニトロ基、シアノ基、スルホニル基
、アシル基、スルファモイル基及びアルコキシカルボニ
ル基の中から選ばれることが好ましい0mが2以上の時
、EWGは同じであっても、それぞれ異なっていても良
い。
Xは一般式(III)で表わされる芳香族求核置換反応
における離脱基を表わす。
一般式(l[l)において、R4は水素原子、アリール
基またはアルキル基を表わす、アリール基の例としては
、置換されてもよいアリール基、例えば、フェニル基、
ナフチル基、3−クロロフェニル基、2−メタンスルホ
ニル−4−二トロフェニル基、3−ニトロフェニル基、
4−メトキンフェニル基、4−アセチルアミノフェニル
基、4−メタンスルホニルフェニル基、2.4−ジメチ
ルフェニル基、4−テトラデシルオキシフェニル基など
があり、アルキル基の例としては、置換されてもよいア
ルキル基、例えば、メチル基、トリフルオロメチル基、
ベンジル基、クロロメチル基、エトキシカルボニルメチ
ル基、エチル基、カルボキシエチル基、アリル基、n−
プロピル基、n−ブチル基、 is。
ブチル基、n−ペンチル基、n−オクチル基などがある
nは1〜3の整数を表わすが、好ましくはlである。
R′は好ましくは水素原子である。
Q!は芳香族環を形成する基を表わす、芳香族環の例は
Qlで述べたものと同しであるが、o2の好ましい例は
ベンゼン環、ナフタレン環である。また、置換基を有し
ていてもよい。
一般式(n)において、Yは−N)II? ’基、−O
f?’基、SR’基を表わす R’は水素原子、アルキ
ル基、アリール基、ヘテロ環残基、−NR”Rff基ま
たは−OR”基を表わす。
R1の例を挙げる。
R1は水素原子の他、アルキル基(置換されてもよいア
ルキル基、例えば、メチル基、トリフルオロメチル基、
ヘンシル基、クロロメチル基、エトキシカルボニルメチ
ル基、エチル基、カルボキンエチル基、アリル基、n−
プロピル基、n−ブチル基、1so−ブチル基、n−ペ
ンチル基、n−オクチル基など)、アリール基(置換さ
れてもよいアリール基、例えば、フェニル基、ナフチル
基、3−クロロフェニル基、2−メタンスルホニル4−
ニトロフェニル基、3−ニトロフェニル基、4−メトキ
シフェニル基、4−アセチルアミノフェニル基、4−メ
タンスルホニルフェニル基、2I4−ジメチルフェニル
基、4−テトラデシルオキシフェニル基など)、ヘテロ
環残基(置換されてもよいヘテロ環残基、例えば、2−
イミダゾリル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、2
−ヘンジオキサゾリル基など)を表わす。
litはさらにそれ自体が−Nll”ll’基または−
OR”基であってもよく、ここで、R2、R3はそれぞ
れ水素原子、アルキル基、アリール基又はへテロ環残基
を表わし、具体的な例としては、R1で述べたものと同
じものを挙げることができる。
Mば水素原子、金属原子又はアンモニウムを表わす。
金属原子としてはリチウム、ナトリウム、マグネシウム
、カルシウム、銀、銅などが好ましい。
アンモニウムとしては4級アンモニウムが好ましい。
以下に本発明に含まれる合成法の一般的方法を示す。
本発明の一般式(1)で表わされる化合物は従来公知の
種々の方法を適宜用いることにより合成することができ
る。
本発明では前述の如く、芳香族環においてアミノ基、水
酸基又はメルカプト基を導入すべき位置に一般式(II
I)で表わされるX基を導入する必要がある0例えば、
一般式(1)で表わされる化合物を得るのに、大別して
以下の二つの方法がある(以下の各スキームにおいて、
Ql及び口2に相当する芳香族環は便宜上フェニル基を
表わす場合について説明する。) (1)アミノ基等を導入すべき位置にハロゲンを有する
芳香族求核置換反応に対して活性な芳香族ハライド〔一
般式(■))と一般式(V)で表わされる基(例えばサ
リチルアルデヒド)をアブロティツクな溶媒中で塩基性
条件下反応させることによって得る方法(スキームり。
(スキームI) (IV) (V) (1) 式(IV)において、Halはハロゲン原子(好ましく
はフッ素原子、塩素原子)を表わす Zl、z2、R4
、EWG及びmは上記定義の通りである。
(ロ)アミノ基等を導入すべき位置に水酸基又はメルカ
プト基を有する電子吸引性基によって置換された芳香族
アルコール〔一般式(■)〕と2位にアソル基を有する
芳香族求核置換に対して活性なハライド(一般式(■)
)をアブロチインクな溶媒中で塩基性条件下反応させる
ことによって得る方法(スキーム■)。
(スキーム■) 基に変換する方法ということが出来、この点でも価値が
ある。
(t[I)アミノ基等を導入すべき位置にハロゲンを有
する芳香族求核置換反応に対して活性な芳香族ハライド
〔一般式(■)〕とフェノール又はチオフェノール〔一
般式(■)、例としてp−クレゾール〕をアブロティツ
クな溶媒中で塩基性条件下反応させ、この後に、アシル
化を行うことによって得る方法(スキーム■)。
(スキーム■) (■)       (■) 式(Vl)及び(■)において、R5は電子吸引性基が
好ましい。ただし、R5のハメットのσ、値はEWGに
おけるハメットのσ、値の合計を超えないことが好まし
い、また、Hal 、 Z’、〕2、R4、EWG及び
mは上記定義の通りである。
この方法は別の角度から見ると、水酸基を他のE響G。
武(■)において、R6はフェノキシ又はチオフェノキ
ンのオルト位のアシル化を促進するような電子吸引性基
であることが好ましい。
また、Hal 、 Z’、〕2、R4、EWG及びmは
上記定義の通りである。
上記の如くして得られた式(1)の化合物は、以下に示
す如き方法により、アミノ化、ヒドロキシル化又はメル
カプト化することができる。
(1)アミノ化 −i式(1)で表される化合物はプロテインクな溶媒(
例えば、メタノール、エタノール、イソプロパツールな
ど)もしくはアブロティツクな溶媒(g4えば、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセタミド、ジメチルスルホ
キシド、アセトニトリル、スルホランなど)またはこれ
らの混合溶媒中でアノ1ニアガス、アンモニア水、炭酸
アンモニウム等のアンモニウム塩類あるいは一級アミン
(溶液あるいはニート)と混合することにより容易に反
応し、芳香族アミン誘導体を与える。反応温度は導入す
るアミノ基の求核性と一般式(1)で表される化合物に
よってことなるが、0°Cから80°C程度で反応を行
うことが好ましい。
(2)ヒドロキシル化 ヒドロキシル化については、一般式(1)で表される化
合物の22は酸素原子である。このような化合物におい
てはプロテインクな溶媒(メタノール、エタノール、イ
ソプロパツールなど)もしくはアブロチインクな溶媒(
例えば、ホルムアミド、ジメチルアセタミド、ジメチル
スルホキシド、アセトニトリル、スルホランなど)また
はこれらの混合溶媒中で塩基(水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナ
トリウムやアルコラード類など)と混合することで容易
に芳香族アルコールを与える0反応温度は一般的に0℃
から80℃で良好な結果を与える。
(3)メルカプト化 メルカプト化は一般式(1)で表わされる化合物の72
が硫黄原子の場合には、プロティ、りなン容媒(メタノ
ール、エタノール、イソプロパツールなど)もしくはア
ブロティ、りな溶媒(例えば、ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセタミド、ジメチルスルホキシド、アセトニ
トリル、スルホランなど)またはこれらの混合溶媒中で
塩基(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウムやアルコラード
類など)と混合することで容易に芳香族チオールを得る
ことができる。
また、一般式(1)で表される化合物の21が酸素原子
である場合には、一般式(It)で表される化合物はプ
ロティックな溶媒(メタノール、エタノール、イソプロ
パツールなど)あるいはアブロティツクな溶媒(例えば
、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセタミド、ジメチ
ルスルホキシド、アセトニトリル、スルホランなど〕ま
たはこれらの混合溶媒中、Na2SあるいはNaN3を
作用させることで合成が可能である。
本発明で用いられる溶媒はほとんどの場合、どのような
溶媒であっても基質と求核剤が均一になっていれば反応
は進行するが、強い塩基性の条件を使用する際にはアブ
ロティ、りな溶媒の方が好ましい。
反応温度はアミノ化の項で述べたが、−船釣には0°C
から80°Cで良好な結果を与える。
本発明の方法を用いることによる有用な合成法の1つと
して、以下の例のようなアニリン(化合物C)の合成を
あげることができる。即ち、下記化合物Aにおいては、
アンモニアあるいはP−)ルエンスルホンアミドを反応
させた場合にはこれらの求核剤はアルコキシ基を置換す
る。また、フタルイミドを求核剤として用いた場合には
フタルイミドアニオンがクロル基を置換したものが得ら
れるが、非常に収率が悪く実用できる反応とは言いがた
い。
N)I2 化合物C 本発明の方法を前提とすることにより、先ず、サリチル
アルデヒドと化合物Aを反応し、選択的にクロル基を置
換し化合物Bを得ることができる。
化合物Bはアンモニアと室温下達やかに反応し、アニリ
ンCを高収率で与える。
NO□ 化合物C 結果として、本発明の方法は、これまでの方法では困難
であった位置選択的なアミノ化を、非常に効率良く行う
ことを可能にした。
(実施例) 以下本発明を実施例により例証する。
実施例1 (4−ニトロ−2−メタンスルホニル−5−
(2−メトキシエトキシ)アニリンの合成)本発明の方
法によれば、芳香族求核置換反応を速やかに行わせるだ
けでなく、場合によっては通常の方法では得られない選
択性を得ることが可能となる。例えば、化合物(D)を
芳香族求核置換反応により、アミノ化を行う場合、通常
の方法ではアルコキシ基が選択的に置換されてしまう。
(スキーム1) 化合物A 化合物B (スキーム1) 化合物(D) ところが、0−ホルミルフェノキシ基の置換はニトロ基
のp−位で選択的に起こる。従って、本発明の方法によ
れば、芳香族求核置換反応が非常に加速されているため
アミノ化はニトロ基の2位のアルコキシ基を置換せず、
0−ホルミルフェノキシ基が置換している位置で選択的
に起こる。
(スキーム2υ (スキーム2) 化合物〔1〕は色相、堅牢性、溶解性に優れた2−アシ
ルアミノ−1−ナフトールアゾ系のシアン色素のジアゾ
成分アニリンとして有用な化合物である。
以下に本発明の方法を応用した4−ニトロ−2−メタン
スルホニル−5−(2−メトキシエトキシ)アニリン(
化合物〔1〕)の合成法を示す。
合成例1−1 (2,4−ジクロロメタンスルホニルベ
ンゼンの合成) 85°Cに加熱したメタンスルホン酸無水物0.3mo
lにm−ジクロロベンゼン22 g (0,15+*o
l)及びトリフルオロメタンスルホン酸1.51d(0
,017mol)を添加した。反応液を125°Cまで
加熱し、その温度で7時間攪拌した。その後、反応液を
30°Cまで冷却し、水300−、イソプロピルアルコ
ール300dの混合液に滴下したところ白色の結晶が析
出した。
これを濾取し、水洗して2.4−ジクロロメタンスルホ
ニルベンゼンを得た。収量24g、収率72%。
’HNMR(CDC13)  68.11(IH,d、
 J=8.7Hz)、7.10(IH,d、 J=1.
3Hz)、7.49(1B、 dd、 J=8.7Hz
)、3.29(3Hs) 合成例1−2 (2,4−ジクロロ−5−メタンスルホ
ニルニトロベンゼンの合成) 2.4−ジクロロメタンスルホニルベンゼン24gを濃
硫酸133 gに溶解し、20″Cで混酸(硝酸(d=
1.38) 12.4g/濃硫酸16.3g)を滴下し
た。20°Cで1時間攪拌したのち反応液を氷水250
dに滴下し、析出した結晶を濾取、水洗、乾燥し2.4
−ジクロロ−5−メタンスルホニルニトロベンゼンを得
た。収量28.6g、収率99%。
’HNMR(CDC13)  68.69(IH,s)
 、7.81(IH,s)、3.33(3Hs) 合成例1−3 (2−メトキンエトキシ−4−クロロ−
5−メタンスルホニルニトロベンゼンの合成) 2.4−ジクロロ−5−メタンスルホニルニトロベンゼ
ン50gとメトキシエタノール150mの混合液に、−
5°C以下に保ちながら水酸化カリウムのメトキシエタ
ノール溶液(水酸化カリウム14.6g/メトキシエタ
ノール150−)を滴下した。反応を一2°Cで30分
行った後、濃塩酸4I11を加えて中和した。中和され
た混合液を90°Cまで加熱すると均一な溶液となった
。これを70°Cまで冷却したのち、温水220dを滴
下したところ、結晶が析出した。これを濾過、乾燥し、
2−メトキシエトキ’y−4−クロロ−5−メタンスル
ホニルニトロベンゼンを得た。収量50g、収率87%
’HNl’1R(CDCl2)  68.65(LH,
s) 、7.36(IH,s)、4.39(2H,t、
 J=5.3Hz)、3.84(2H,t、 J=5.
3Hz)、3.48(3H,s) 、3.30(3Hs
)合成例1−4 (4−(2−ホルミル)フェノキシ5
−メタンスルホニル−2−メトキシエトキシニトロベン
ゼンの合成) 4−クロロ−5−メタンスルホニル−2−メトキシエト
キシニトロベンゼン45g、炭酸カリウム24.1g、
DMF (ジメチルホルムアミド)  130dの混合
液に室温でサリチルアルデヒド19.5dを滴下した。
反応混合液を70°Cまで加熱し、2時間反応した。反
応液を室温まで冷却した。反応液を氷水250紙、アセ
トニトリル50d、濃塩酸23m1の混合液に徐々に滴
下したところ結晶が析出した。この結晶を水洗、乾燥し
て4−(2−ホルミル)フェノキシ−5〜メタンスルホ
ニル−2−メトキシエトキンニトロヘンゼンを得た。収
量46.7g、収率81%。
’)I NMR(CDCl2)  610.21(IH
,s)、8.69−6.50(6H。
m)、4.08(21(、L、 J=5.8Hz)、3
.69(2H,t、 J=5.8Hz) 、3.40(
3H,s) 、3.32(3)1. s)合成例1−5
 (4−ニトロ−2−メタンスルホニル−5−メトキシ
エトキシアニリンの合成)4−(2−ホルミル)フェノ
キシ−5−メタンスルホニル−2−メトキシエトキシア
ニリンゼン45 g (15,2mmol)のDMF溶
液を5°Cに冷却し、28%のアンモニア水溶液45d
を反応液の温度が20°Cを越えないように滴下した。
滴下収量後、反応液を25°Cまで昇温し、1時間攪拌
したのち、再びlOoCまで冷却し、水200dを滴下
した。生成した粗結晶を濾取したのちアセトニトリル5
0d/メタノール50−の混合液から再結晶し、4−二
トロ2−メタンスルホニル−5−メトキシエトキシアニ
リンを得た。
’HNMR(CDCh)  68.4[1tl  s)
  、6.75(2Hbs)、6.60(IH,s) 
 、4.22(2H,t+  J=5.7Hz)、3.
82(21ft、  J=5.7)1z)  、3.4
6(3H,s)  、3.10(3H,s)実施例2(
2−シアノ−4−メタンスルホニルアニリンの合成) 合成例2−1 (2−(2−ホルミル)フェノキシ5−
メタンスルホニルベンゾニトリルの合成)1、Ogの2
−クロロ−5−メタンスルホニルベンゾニトリルを20
1dのDMAC(ジメチルアセタミド)に添加し、これ
に0.85 gのサリチルアルデヒドを添加した。さら
に炭酸カリウム1gを添加し、80”Cで2時間反応し
た。反応液を希塩酸に注ぎ、析出した結晶を濾取した。
得られた結晶はアセトニトリルと少量の水の混合液から
再結晶した。
収率89%。
合成例2−2 (2−シアノ−4−メタンスルホニルア
ニリンの合成) 合成例2−1で合成した2−(2−ホルミル)フェノキ
シ−5−メタンスルホニルベンゾニトリル1.0gをD
MSO(ジメチルスルホキシド)15dと混合し、3g
の炭酸アンモニウムを加え、1.5時間60°Cで反応
した。反応終了後希塩酸と酢酸エチルを加え、抽出操作
を行い、有機層を充分に水洗したのち硫酸マグネシウム
で有機層を乾燥した。
溶媒を減圧留去したのち残渣をイソプロピルアルコール
と少量の水から結晶化させて2−シアノ4−メタンスル
ホニルアニリン0.5gを得た。収率95%。融点15
5〜157°C0 実M例3(2−クロロ−4,5−ジシアノアニリンの合
成) 合成例3−1 (4−(2−ホルミル)フェノキシ−5
−クロロフタロニトリルの合成) 15gの4.5−ジクロロフタロニトリルを150dの
DMACに加え、これに10.2 gのサリチルアルデ
ヒドを添加した。さらに炭酸カリウム12.8 gを添
加し、60°Cで3時間反応した0反応終了後、反応液
を希塩酸に注ぎ、析出した結晶を濾取した。
得られた結晶をエタノールと少量のアセトニトリルの混
合液から再結晶した。収率75%。
合成例3−2 (2−クロロ−4,5−ジシアノアニリ
ンの合成) 4−(2−ホルミル)フェノキン−5−クロロフタロニ
トリル2.0gをDMS015−に混合し、炭酸アンモ
ニウム6gを加え、2時間60°Cで反応した。反応終
了後希塩酸と酢酸エチルを加え、抽出操作を行い、有機
層を水洗したのち硫酸マグネシウムで有機層を乾燥した
。溶媒を減圧留去したのち残渣をイソプロピルアルコー
ルと少量の水から結晶化させて2〜クロロ−4,5−ジ
シアノアニリン1.26gを得た。収率85%。融点2
06〜209℃。
実施例4 下記スキームで示される本発明に従う各合成法壱第1表
に、反応条件、収率、生成物及び生成物の融点とともに
示す。
以下に本発明の他の方法に比する優位性を示す実験例を
示す。
実験例1 実験例2 第3表 第2表 c) n−BuNHz(IM in CHxCN) 1
0−と (A)  (0,01M1n C)I:IcN
) 10afを25°Cで混合したときの擬−次反応速
度定数 d)X=CZのときを1とした場合の相対的反応速度 e) n−BuNHz(IM in CHsCN) 1
0戚と (B) (0,OIMjn CHzCN) 1
0a1を25°Cで混合したときの擬−次反応速度定数 d)X=Fのときを1とした場合の相対的反応速度 本発明の有用性は上記の実験例Iおよび2より明らかで
ある。即ち、実験例1より、芳香族求核置換反応におい
て、ハロゲン原子を直接求核剤で置換するよりも、−旦
0−ホルミルフェノキシ基で置換した後、所望の求核剤
で置換する場合の方が、0−ホルミル基に由来する加速
効果により速やかに目的物が得られることがわかる。ま
た、FQシこ芳香族求核置換反応において、脱離基がフ
ッ素原子の場合に最も反応性が高いとされてきたが、実
験例2より、脱離基が0−ホルミルフェノキシ基の場合
の方がさらに反応性が高いことが分かる。
(発明の効果) 本発明によれば芳香族環に穏やかな条件でアミノ基、水
酸基又はメルカプト基を簡便かつ効率的に導入すること
が可能となる。
更に、本発明によれば、反応点が二つ以上存在する場合
に、選択的にアミノ基、水酸基又はメルカプト基を芳香
族環に導入することが可能となる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 〔式( I )中、 Q^1は芳香族環を形成する基を表わし、 EWGはハメットのσ_p値で正の値を有する基を表わ
    し、 mは1〜5の整数を表わし、 Xは一般式(III) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (式(III)中、 R^4は水素原子、アリール基又はアルキル基を表わし
    、 Q^2は芳香族環を形成する基を表わし、 Z^1及びZ^2はそれぞれ酸素原子又は硫黄原子を表
    わす。) で表わされる基を表わし、 nは1〜3の整数を表わす。〕 で表わされる化合物と一般式(II) M−Y(II) 〔式(II)中、 Mは水素原子、金属原子又はアンモニウムを表わし、 Yは−NHR^1基、−OR^1基又は−SR^1基を
    表わし、R^1は水素原子、アルキル基、アリール基、
    ヘテロ環残基、−NR^2R^3基又は−OR^2基を
    表わし、R^2及びR^3はそれぞれ水素原子、アルキ
    ル基、アリール基又はヘテロ環残基を表わす。〕 で表わされる求核剤とを反応させることを特徴とする芳
    香族求核置換反応による芳香族アミン類、芳香族アルコ
    ール類又は芳香族チオール類の合成法。
  2. (2)一般式(II)において、Yが−NHR^1基(R
    ^1は上記定義の通り)、−OH基又は−SH基を表わ
    すことを特徴とする請求項(1)記載の芳香族アミン類
    、芳香族アルコール類又は芳香族チオール類の合成法。
JP2013744A 1990-01-25 1990-01-25 芳香族求核置換反応による芳香族アミン類、芳香族アルコール類、芳香族チオール類の合成法 Expired - Fee Related JP2655359B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013744A JP2655359B2 (ja) 1990-01-25 1990-01-25 芳香族求核置換反応による芳香族アミン類、芳香族アルコール類、芳香族チオール類の合成法
US07/645,861 US5117064A (en) 1990-01-25 1991-01-25 Method for synthesizing aromatic amines, aromatic alcohols and aromatic thiols by aromatic nucleophilic substitution reaction

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013744A JP2655359B2 (ja) 1990-01-25 1990-01-25 芳香族求核置換反応による芳香族アミン類、芳香族アルコール類、芳香族チオール類の合成法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03220133A true JPH03220133A (ja) 1991-09-27
JP2655359B2 JP2655359B2 (ja) 1997-09-17

Family

ID=11841766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013744A Expired - Fee Related JP2655359B2 (ja) 1990-01-25 1990-01-25 芳香族求核置換反応による芳香族アミン類、芳香族アルコール類、芳香族チオール類の合成法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5117064A (ja)
JP (1) JP2655359B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016021539A1 (ja) * 2014-08-06 2016-02-11 エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 ピリミジン-1-オール化合物の製造方法及びその中間体

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103910657A (zh) * 2014-04-11 2014-07-09 太原理工大学 氮杂环丙烷化合物的开环方法
CN105820065B (zh) * 2016-05-12 2018-02-02 太原理工大学 一种采用肼对氮杂环丙烷化合物开环的方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2938595A1 (de) * 1979-09-24 1981-04-23 Celamerck Gmbh & Co Kg, 6507 Ingelheim Verfahren zur herstellung von diphenylaethern
US4289907A (en) * 1979-12-27 1981-09-15 Union Carbide Corporation Process for preparing N-alkyl-nitroanilines

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016021539A1 (ja) * 2014-08-06 2016-02-11 エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 ピリミジン-1-オール化合物の製造方法及びその中間体
JPWO2016021539A1 (ja) * 2014-08-06 2017-04-27 エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 ピリミジン−1−オール化合物の製造方法及びその中間体
US10065930B2 (en) 2014-08-06 2018-09-04 Eisai R&D Management Co., Ltd. Method for producing pyrimidine-1-ol compound, and intermediate thereof
RU2681937C2 (ru) * 2014-08-06 2019-03-14 Эйсай Ар Энд Ди Менеджмент Ко., Лтд. Способ получения пиримидин-1-олового соединения и его промежуточного соединения

Also Published As

Publication number Publication date
JP2655359B2 (ja) 1997-09-17
US5117064A (en) 1992-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS615071A (ja) ベンゾオキサゾ−ル誘導体
TWI434835B (zh) 苯達莫司汀烷酯、苯達莫司汀及其衍生物之生產方法
JPH03220133A (ja) 芳香族求核置換反応による芳香族アミン類、芳香族アルコール類、芳香族チオール類の合成法
JPH0553784B2 (ja)
EP0770599A1 (en) Process for the preparation of aromatic or heteroaromatic sulfonyl halides
SI21656A (sl) Priprava (R)-5-(2-(2-(2-etoksifenoksi) etilamino)-1-propil)-2-metoksibenzensulfonamida hidroklorida z visoko kemijsko čistoto
US7176321B2 (en) Method for producing 3-amino-4-substituted-5-pyrazolones
JP4373031B2 (ja) 3−アミノ−4−置換−5−ピラゾロン類の製造方法
JPH07109260A (ja) 5−アミノ−2−ニトロピリジン誘導体及び2,5−ジアミノ−3−ヒドロキシピリジン誘導体の製造方法
JP6166996B2 (ja) ヒドラジノアリールカルボン酸類の製造方法
JPH051023A (ja) アルカンスルホンアニリド誘導体の製法
CN108299206B (zh) 一种1-亚硝基-2-萘酚的纯化方法
JP2003506312A (ja) メタ−ニトロフェノール誘導体およびその製造法
JPH08310999A (ja) 4−ハロ−1−ナフトール化合物の製造方法
JPH07101937A (ja) フェニルアゾピラゾール系化合物の精製方法
JP2005097138A (ja) スルファモイルオキシ基またはスルフィナモイルオキシ基が置換された芳香族化合物と求核剤との反応による芳香族化合物誘導体の製造方法
JPS6317850A (ja) 3−フエノキシカテコ−ル類の製造方法
JP4076643B2 (ja) アセタール類の製造方法
CZ193197A3 (en) Process for preparing aromatic o-sulfocarboxylic acids and sulfonyl ureas
JP2942682B2 (ja) 2−アルコキシ−5−(o−クロロフェニルスルファモイル)アニリン誘導体
WO2020158773A1 (ja) ピリドン化合物の製造方法
JP2005097156A (ja) カルバモイルオキシ基が置換された芳香族化合物と求核剤との反応による芳香族化合物誘導体の製造方法
JPH10204053A (ja) ジシアノベンゼンスルホン酸類の製法
JP2003277370A (ja) 複素環化合物の製造方法
JPH08104821A (ja) ヒダントイン置換アシルアセトアニリド化合物及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees