JPH03219908A - 単板積層材の製造工程における縦はぎ横はぎ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〕 本発明は、正方形や長方形のベニヤ単板を原材料にして
、これを全層繊維方向に、或いは一部の層間の繊維方向
を直交させて階段状のずらし重ねのバットジヨイントに
仕組みながら積層接着してなる単板積層材、いわゆるＬ
ＶＬ乃至はＬＶＢと通称される単板積層材の製造工程に
おける縦はぎ横はぎ装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来技術によるこの種の正方形や長方形のベヤ単板を原
材料にした単板積層材の製造工程は、例えば本出願人の
先願になる特開昭６２−１３４２０１号の方形単板を用
いた連続積層材およびその製造方法等に、「方形単板を
繊維方向に直交してバットジヨイントにしたものを表裏
板に用い、また前記方形単板を繊維方向にスカーフジヨ
イントにしたものを芯板に用いる単板積層材の製造工程
」が開示されている。また本発明の縦はぎ横はぎ装置に
類似の従来技術の装置は、例えば特公昭５９−９３２１
号のベヤ単板の製造方法に、「有寸切断装置によりベー
ヤ単板を有寸切断し、次いで定尺ベニヤ単板群にまで横
はぎした後に縦はぎ装置により縦はぎする一連装置」が
開示されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術による「方形単板を繊維方向に直交してバ
ットジヨイントにしたものを表裏板に用い、また前記方
形単板を繊維方向にスカーフジヨイントしたものを芯板
に用いる単板積層材の製造工程」は、表板と裏板と芯板
の供給および調板工程をそれぞれ並列多段工程に形成す
る必要があるので工程が輻較し、設備費も嵩み、多数の
作業員を要して非能率であったばかりでなく、表板と裏
板に横目の方形単板しか貼着できないので製品の用途に
汎用性に欠ける難点もあったものであり、また従来技術
による「有寸切断装置によりベニヤ単板を有寸切断し、
次いで定尺ベニヤ単板群にまで横はぎした後に縦はぎ装
置により縦はぎする一連装置」は、ベニヤ単板の有寸切
断装置とその縦はぎ装置がそれぞれ直角に配設されてい
て、少くとも１枚の長尺はぎ単板について横はぎと縦は
ぎを同時に行うように装置したものであるから、ベニヤ
単板を繊維方向の直交方向に多数積はぎして横目だけの
長尺はぎ単板を生産したり、該ベニヤ単板を繊維方向に
多数縦はぎして縦目だけの長尺はぎ単板を交々生産した
りする複合機能に欠ける難点があったものである。

本発明は上記従来技術の難点を払拭すべく、「表板と裏
板と芯板の供給および調板工程の総てを単一の共通した
連続工程に形成することによって、その設備費や作業員
を大幅に節減すると共に、前記表板と裏板と芯板に用い
られる多数の正方形や長方形のベニヤ単板を、１台のバ
ットジヨイントマシンと２台のクリッパーにより交々縦
はぎおよび横はぎして長尺化し少数化し、且つ平行度と
切断寸法を厳正化することによって、その工程能率や単
板歩留まりや品質も飛躍的に向上させること」を目的と
したものである。

（課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するため本発明の単板積層材の製造工程
における縦はぎ横はぎ装置は、次のａ乃至ｑの一連装置
から構成されているものである。

ａ）第１のコンベヤ 前段工程から供給された正方形または長方形のベニヤ単
板を繊維方向または繊維方向の直交方向に搬入する第１
のコンベヤ。

ｂ）単板検知器 前記第１のコンベヤの列間に搬送方向に直交して一列状
に架設した前記ベニヤ単板の切断すべき前縁部と後縁部
を検知する単板検知器。

Ｃ）第１のクリッパー 前記単板検知器の検知信号により前記ベニヤ単板の前縁
部と後縁部を切断して整形する第１のクリッパー ｄ）第２のコンベヤ 前記第１のクリッパーによりその前縁部と後縁部を整形
した前記ベニヤ単板を繊維方向または繊維方向の直交方
向に搬出する第２のコンベヤ。

ｅ）糊付は器 前記第２のコンベヤの列間に搬送方向に直交して一列状
に架設した前記ベニヤ単板の前縁部に接着剤を塗布する
糊付は器。

ｆ）制動部材 前記糊付は器によりその前縁部に接着剤を塗布した前記
ベニヤ単板を先行ベニヤ単板の後縁部に衝合させながら
その押出し動作を制動して縦目または横目の長尺はぎ単
板にバットジヨイントにする制動部材。

ｇ）第２および第３のクリッパー 前記制動部材によりバットジヨイントにされた前記縦目
または横目の長尺はぎ単板を所要の定尺寸法に両断して
後段工程へ供給する第２および第３のクリッパー 〔作　用〕 本発明の単板積層材の製造工程において生産される連続
状の中間製品の一例は第４図および第５図に示す如くで
あって、繊維方向にバットジヨイントにされた縦目の長
尺はぎ単板８ａを、表板Ｆと裏板Ｂと芯板Ｃの全層に亘
って板厚ｔの数１０倍のピッチＰで階段状のバットジヨ
イントになるようにずらし重ねに仕組んで、通称ＬＶＬ
と言われている連続状の中間製品１３ａに積層接着する
か、または繊維方向の直交方向にバットジヨイントにさ
れた横目の長尺はぎ単板８ｂを、前記縦目の長尺はぎ単
板８ａの一部の層間に、例えば図示のように表裏第２層
目あたりの一部に挿入しながら表板Ｆと裏板Ｂと芯板Ｃ
の全層に亘って板厚主の数１０倍のピッチＰで階段状の
バットジヨイントになるようにずらし重ねに仕組んで、
通称ＬＶＢと言われている連続状の中間製品１３ｂに積
層接着するものである。

また本発明の単板積層材の製造工程における一連装置の
一例は第６図に示す如くであって、ピンチローラ−等を
備えた単板フィーダー１４により繊維方向に複数枚単位
のグループに区分して繰出した、例えば正方形のベニヤ
単板１の内、平行貼り用となるグループはこれをそのま
まの繊維方向で直進させ、また直交貼り用となるグルー
プはその繊維方向を直角に方向転換させてそれぞれ仕組
順序に従って複数枚単位のグループに、例えば４枚単位
のグループに区分してこれを後段工程に受渡すための、
昇降機構と旋回機構をコンベヤの列間に架設した単板タ
ーンテーブル１５からなる移送転換工程が形成されてい
る。また前記移送転換工程の後段工程には前段工程から
受渡された、例えば複数枚単位のグルー゛プに区分され
た平行貼り用と直交貼り用の正方形のベニヤ単板１また
は長方形のベニヤ単板１のそれぞれを縦はぎまたは横は
ぎした後に所要の定尺寸法に両断して調製した、前述の
第４図および第５図に例示した縦目の長尺はぎ単板８ａ
と横目の長尺はぎ単板８ｂに交々縦はぎおよび横はぎす
る、本発明の複合型の縦はぎ横はぎ装＠１６からなる縦
はぎ横はぎ工程が形成されている。次にまた前述の縦は
ぎ横はぎ工程において生産された縦目の平行貼り用の長
尺はぎ単板８ａと横目の直交貼り用の長尺はぎ単板８ｂ
は、それぞれの所要面に、即ち前述の第４図および第５
図に例示した連続状の中間製品１３ａ、１３ｂの最上層
の表板Ｆを除く他の裏板Ｂと芯板Ｃの上面に尿素樹脂等
の接着剤をスプレッダ−２９により塗布すると共に、こ
れを移載ロボット３０に装着した吸引−１９に吸着して
仕組場所のコンベヤ２０上まで吸着移載し、その移載の
過程で階段状のバットジヨイントになるようにずらし重
ねに仕組みながら所要のプライ数に積層した後に、熱圧
場所に装備された仮接着のための高周波タックプレス２
１や本接着のための連続ホットプレス２２に移送して熱
圧し、例えば厚さ数ｃｍ、長さ数ｍにも及ぶ連続状の広
幅長尺製品２３を連続的に生産し、カットソー２４によ
り適宜長さに切断し、スタッカー２５により堆積して次
段の小割工程等に引渡すものである。尚、図中２６は定
規コンベヤ、２７は中継コンベヤ、２８は高周波発振機
である。

而して本発明の前記複合型の縦はぎ横はぎ装置は、前述
の単板積層材の製造工程における一連装置の中核をなす
ものであって、前段工程から個々に供給されてくる正方
形または長方形の多数のベニヤ単板を、１台のバットジ
ヨイントマシンにより仕組順序に従って成る時は縦目の
長尺はぎ単板に縦はぎし、また成る時は横目の長尺はぎ
単板に横はぎしてそれぞれ長尺化し少数化すると共に、
これを２台のクリッパーにより所要の定尺寸法１１，１
２に一挙に平行に両断することによって、前記一連装回
申に再投入される長尺はぎ単板の前縁切断部と後縁切断
部の厳正なる平行度の維持とその切断寸法の維持を図っ
たものであり、特にこの種の単板積層材の製造工程にお
ける長尺はぎ単板の前縁切断部と後縁切断部の平行度と
その切断寸法の厳正な維持は、階段状にずらし重ねにし
た連続状の中間製品に仕組む工程操作上の仕組誤差を排
除する最重要機能となるものである。また上記した所要
の定尺寸法Ｊ１１．１２は、平行貼り用の縦目の長尺は
ぎ単板の場合と、直交貼り用の横目の長尺はぎ単板の場
合とではその長さを異にし、通常は接着剤を前記長尺は
ぎ単板の板面に塗布してから熱圧接着されるまでのそれ
ぞれの材質的な延び寸法に見合の定尺寸法１２１．Ｊ１
２に、即ち繊維方向が長手方向に平行で殆ど接着剤によ
る長手方向の延びを伴わない縦目の平行貼り用の長尺は
ぎ単板の定尺寸法１１に対し、繊維方向が長手方向に直
交していて若干の延びを伴う横目の直交貼り用の長尺は
ぎ単板の定尺寸法１２はそれより若干短かく、例えば単
位長さ当り２．３ｒｒｖｎ／ｍ程度短かく切断して延び
による仕組誤差の発生を調整するように構成するため、
搬送方向の前後に一対の切断刃をコンベヤの列間に架設
すると共に、−側の切断刃を前後に若干移動可能に装置
して、前記平行貼り用の長尺はぎ単板の場合の定尺寸法
１１と、前記直交貼り用の長尺はぎ単板の場合の定尺寸
法Ｊ１２とをそれぞれ若干具なる２種類の切断寸法に調
整自在に構成されているものである。

以上のように本発明装置は、「表板と裏板と芯板の供給
および調板工程の総てを単一の共通した連続工程に形成
すること」を始めて可能にしたものであるばかりでなく
、「前記表板と裏板と芯板に用いられる多数の正方形や
長方形のベニヤ単板を、１台のバットジヨイントマシン
と２台のクリッパーにより交々縦はぎおよび横はぎして
長尺化し少数化し、且つ平行度と切断寸法を厳正化する
こと」も始めて可能にしたものである。

〔実施例〕

本発明の実施例を第１図乃至第３図により説明すれば、
複合型の縦はぎ横はぎ機１６に前段工程から供給された
正方形または長方形のベーヤ単板１は、例えば第２図に
示した複数枚単位の平行貼り用の正方形のベニヤ単板１
と、第３図に示した複数枚単位の直交貼り用の正方形ベ
ニヤ単板１は、前記縦はぎ横はぎ機１６によって縦目の
長尺はぎ単板８ａと横目の長尺はぎ単板８ｂに交々縦は
ぎおよび横はぎされた後にその縦目と横目の繊維方向の
違いによって設定される２種類の定尺寸法、＆１．ｊ！
２にそれぞれ区分されて両断される。

即ち前記複合型の縦はぎ横はぎ機１６は、平行貼り用と
直交貼り用のベニヤ単板１のそれぞれを、所要の定尺寸
法１１１！２を採取可能な縦目の長尺はぎ単板８ａと横
目の長尺はぎ単板８ｂに交々縦はぎおよび横はぎするた
め、上下に対峙したベルト等の第１のコンベヤ２によっ
て第１のクリッパー４の直下に搬入されてくる繊維方向
が移送方向に平行なベニヤ単板１の両木口と繊維方向が
移送方向に直交するベニヤ単板１の両端面のそれぞれを
、移送方向に対し直交して一列状に・架設した光電スイ
ッチ等からなる単板検知器３によりその有寸長ざを検知
して、前記第１のクリッパー４によりその両木目や両端
面の凹凸部分を切断して精密なはぎ合せができるように
調板した後にその移送過程で上下に対峙したベルト等の
第２のコンベヤ５により挾持したままホットメルト樹脂
等の糊付器６により所要の先行端縁部に都度接着剤を塗
布しながらこれをレールバー等を上下に対峙した制動部
材９上に押出して縦目と横目の長尺はぎ単板８ａ、８ｂ
を同一装置により交々縦はぎおよび横はぎした後に次段
の定尺両断工程に供給するものである。次段の定尺両断
工程は前記長尺はぎ単板Ｂａ、Ｂｂの仕組誤差の発生を
回避する平行度と切断寸法の厳正化を図るため、前後一
対の第２および第３のクリッパー１０ａ、１０ｂをベル
ト等のコンベヤ１７の列間に架設して前後を一挙に平行
に切断可能に構成すると共に、前記クリッパー１０ａ、
１０ｂの一側を前後に若干移動可能な調整手段１２、例
えば図示のようなりリッパ−１０ｂのフレーム１８を若
干前後に移動可能にモーター、エアーシリンダー等を装
着した調整手段１２を装置して、特に繊維方向に直交し
て長手方向にはぎ合される横目の直交貼り用の長尺はぎ
単板８ｂを縦目の平行貼り用の長尺はぎ単板８ａの定尺
寸法Ｊ１１より若干短かい定尺寸法１２に切断すること
によって、接着剤を塗布した後に横目の直交貼り用の長
尺はぎ単板８ｂだけが長手方向に延びて仕組誤差を発生
する事態を排除するようにしたものである。

更にまた前記単板検知器３と第１のクリッパー４との間
に接続されている制御手段１１は、予じめ前段工程等に
よってその前縁部と後縁部が切断整形されていて、その
ままのバットジヨイントでも十分精密なはぎ合せが可能
か、乃至は主として経済的な理由によって切断整形操作
をあえて省略する時に、前記第１のクリッパー４による
前縁部と後縁部の切断動作を休止して前記第１のコンベ
ヤ２による移送のみに機能させる切換えスイッチ等から
なる制御手段１１を付設することもできるものである。

〔発明の効果〕

本発明は以上に説明したように「表板と裏板と芯板の供
給および調板工程の総てを単一の共通した連続工程に形
成することと、前記表板と裏板と芯板に用いられる多数
の正方形や長方形のベニヤ単板を、１台のバットジヨイ
ントマシンと２台のクリッパーにより交々縦はぎおよび
横はぎして長尺化し少数化し、且つ平行度と切断寸法を
厳正化すること」に機能するように構成したものである
から、本発明による時は従来技術の難点を悉く払拭して
、「その整備費や作業員を大幅に節減すると共に、その
工程能率や単板歩留まりや品質も飛躍的に向上させるこ
と」ができた、経済的実施効果の極めて顕著な発明であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の側面図、第２図と第３図は同じく
平行貼り用の縦目の長尺はぎ単板と直交貼り用の横目の
長尺はぎ単板の生産態様を例示した平面図、第４図と第
５図は中間製品の構成を例示した側面図、第６図は単板
積層材の製造工程における一連装置を例示した平面図で
ある。 １・・・ベニヤ単板、２・・・第１のコンベヤ、３・・
・単板検知器、４・・・第１のクリッパー、５・・・第
２のコンベヤ、６・・・糊付は器、７・・・先行ベニヤ
単板、ｓａ、ｓｂ・・・長尺はぎ単板、９・・・制動部
材、１０ａ・・・第２のクリッパー、 １０ｂ・・・第３のク リッパ−， １１・・・制御手段、 １２・・・調整手段、 １２１、Ｊ１２・・・定尺寸法。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、繊維方向にバットジョイントにされた縦目の長尺は
   ぎ単板を全層に亘って階段状のずらし重ねに仕組んで連
   続状の中間製品に積層接着するか、または繊維方向の直
   交方向にバットジョイントにされた横目の長尺はぎ単板
   を前記縦目の長尺はぎ単板の一部の層間に挿入しながら
   全層に亘つて階段状のずらし重ねに仕組んで連続状の中
   間製品に積層接着するようにした単板積層材の製造工程
   において、前段工程から供給された正方形または長方形
   のベニヤ単板（１）を繊維方向または繊維方向の直交方
   向に搬入する第１のコンベヤ（２）と、前記第１のコン
   ベヤ（２）の列間に搬送方向に直交して一列状に架設し
   た前記ベニヤ単板（１）の切断すべき前縁部と後縁部を
   検知する単板検知器（３）と、前記単板検知器（３）の
   検知信号により前記ベニヤ単板（１）の前縁部と後縁部
   を切断して整形する第１のクリッパー（４）と、前記第
   １のクリッパー（４）によりその前縁部と後縁部を整形
   した前記ベニヤ単板（１）を繊維方向または繊維方向の
   直交方向に搬出する第２のコンベヤ （５）と、前記第２のコンベヤ（５）の列間に搬送方向
   に直交して一列状に架設した前記ベニヤ単板（１）の前
   縁部に接着剤を塗布する糊付け器（６）と、前記糊付け
   器（６）によりその前縁部に接着剤を塗布した前記ベニ
   ヤ単板（１）を先行ベニヤ単板（７）の後縁部に衝合さ
   せながらその押出し動作を制動して縦目または横目の長
   尺はぎ単板（８ａ、８ｂ）にバットジョイントにする制
   動部材（９）と、前記制動部材（９）によりバットジョ
   イントにされた前記縦目または横目の長尺はぎ単板（８
   ａ、８ｂ）を所要の定尺寸法（ｌ１、ｌ２）に両断して
   後段工程へ供給する第２および第３のクリッパー（１０
   ａ、１０ｂ）とからなることを特徴とする単板積層材の
   製造工程における縦はぎ横はぎ装置。 ２、予じめ前縁部と後縁部が整形されているベニヤ単板
   （１）は、第１のクリッパー（４）による前縁部と後縁
   部の切断動作を休止する制御手段（１１）を備えた請求
   項１、記載の単板積層材の製造工程における縦はぎ横は
   ぎ装置。 ３、第２および第３のクリッパー（１０ａ、１０ｂ）に
   よる縦目と横目の長尺はぎ単板（８ａ、８ｂ）の所要の
   定尺寸法（ｌ１、ｌ２）をそれぞれ異にする調整手段（
   １２）を備えた請求項１、記載の単板積層材の製造工程
   における縦はぎ横はぎ装置。