JPH03219104A - ロータリバルブ - Google Patents

ロータリバルブ

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JPH03219104A
JPH03219104A JP1061990A JP1061990A JPH03219104A JP H03219104 A JPH03219104 A JP H03219104A JP 1061990 A JP1061990 A JP 1061990A JP 1061990 A JP1061990 A JP 1061990A JP H03219104 A JPH03219104 A JP H03219104A
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JP
Japan
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valve body
cylindrical hole
plug
casing
sleeve
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JP1061990A
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English (en)
Inventor
Tadahiko Nogami
忠彦 野上
Katsuharu Shudo
克治 首藤
Ichiro Nakamura
一朗 中村
Ichiro Maeno
一郎 前野
Hironori Shimogama
宏徳 下釜
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はロータリバルブに係り、小形・軽量化すること
ができるとともに、小さい駆動力で高い応答性が得られ
、特に直動形ロータリ・サーボバルブとして用いるに好
適なロータリバルブの構造に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種のロータリバルブにおいては、例えば特願
昭63−334021号に記載のように、回動中心軸と
平行な円筒穴を有する円板状の弁体と、弁体の円筒穴の
内径と同等の外径に成形され前記円筒穴と同心に設けら
れたスリーブおよび該スリーブによって互いに分離され
るように構成された流路を有するケーシングとを設け、
これらの相対運動によって、弁体の回動中心軸に直交す
る端面に円筒穴の内縁と前記スリーブの外縁および流路
の内外縁によって制御オリフィスを形成して流体の流れ
を制御する構造が採られていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術においては、良好な流量制御特性を得るた
めに弁内各部の流路断面積を制御オリフィスの開口面積
に対して充分大きく採ろうとすると、各ボートや円筒穴
、スリーブ、プラグ、流路などの寸法と位置が弁の回動
中心軸を中心として半径方向に大きくなり、弁が大きく
なるだけでなく、特に弁体が円板状であるために慣性モ
ーメントが概ね半径方向寸法の4乗に比例して大きくな
るので所望の応答性を得るのに必要な駆動力が大きくな
ってしまうという問題があった。
特に、サーボバルブに用いる場合には、駆動手段の必要
出力が大きくなる結果可動子を大きくする必要が生じ、
可動子自身の慣性モーメントも増大してしまうため、こ
れによってもまた所望の応答性を得るのに必要な駆動力
がさらに大きくなってしまい、駆動手段が大形になるだ
けでなく、制御装置が大形になる、消費エネルギーが増
大する、発熱量が増す、あるいは所望の応答性を得るこ
と自体が困難になってしまうなどの問題があった。
本発明の目的は、上記のような従来技術における問題点
を解消し、小形・軽量化できる上、小さい駆動力で高い
応答性が得られるロータリバルブを提供することにある
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するための本発明のロータリバルブは、
ケーシングと、該ケーシング内に回動可能に設けた弁体
とを備え、かつ、前記ケーシングと前記弁体のいずれか
一方の部材は円筒穴を有し、また他方の部材は該円筒穴
の内径と同等の外径に成形されたスリーブまたはプラグ
を前記円筒穴と同心に有するとともに該スリーブまたは
プラグによって互いに分離されるように構成された流路
を有し、前記両部材の相対運動によって流体の流れを制
御するロータリバルブにおいて、前記弁体を円柱状の外
周面を有する形状とする一方、前記ケーシングを前記弁
体の外周面と同等の内径に成形された円柱状の内周面を
有する形状とし、該円柱状の摺動面に前記円筒穴の内縁
と前記スリーブまたはプラグの外縁および前記流路の両
端によって制御オリフィスを形成して流体の流れを制御
するようにしている。
または、前記弁体を円錐状の外周面を有する形状とする
一方、前記ケーシングを前記弁体の外周面と同等の内径
およびテーパに成形された円錐状の内周面を有する形状
とし、該円錐状の摺動面に前記円筒穴の内縁と前記スリ
ーブまたはプラグの外縁および前記流路の両端によって
制御オリフィスを形成して流体の流れを制御するように
している。
あるいはまた、前記弁体を球面状の外周面を有する形状
とする一方、前記ケーシングを前記弁体の外周面と同等
の極率半径に成形された球面状の内周面を有する形状と
し、該球面状の摺動面に前記円筒穴の内縁と前記スリー
ブまたはプラグの外縁および前記流路の両端によって制
御オリフィスを形成して流体の流れを制御するようにし
ている。
〔作用〕
本発明によれば、良好な流量制御特性を得るために弁内
各部の流路断面積を制御オリフィスの開口面積に対して
充分大きくとっても、それに伴う寸法の変化は半径方向
だけでなく回動中心軸方向の寸法にも影響するので、慣
性モーメントへの影響度の大きい半径方向寸法の増加を
小さく抑えることができる。
特に、弁体を円柱状の形状とした場合には、上記の寸法
変化の影響が基本的には回動中心軸方向の寸法のみに影
響するので慣性モーメントの増加を最小限に抑えること
ができる。その上、制御オリフィスを形成する円筒穴と
スリーブまたはプラグの組み合わせを回動中心軸上に複
数並べることによってその数に比例して制御流量を大き
くすることができ、この際、弁体の半径方向の寸法を変
える必要がないので弁体の慣性モーメントは概ね円筒穴
とスリーブまたはプラグの組み合わせの数に比例して増
すにとどまる。
従って、特に、サーボバルブに用いる場合には、駆動手
段の必要出力が小さくて済むので、可動子が小形となり
可動子自身の慣性モーメントを小さくできるから、小さ
な駆動力で高い応答性を得ることができる上、駆動手段
はもとより制御装置も小形となり、消費エネルギーや発
熱量も小さくすることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図ないし第5図を用いて
説明する。
本実施例は、円筒穴を弁体に、スリーブと流路をケーシ
ングに設け、弁体を円柱状の形状とした4方弁の例を示
す。
まず、本実施例のロータリバルブの構造を説明する。
弁体1は円柱状の外周面を有するとともにケーシング2
は円柱状の内周面を有し、弁体1はケーシング2内にケ
ーシング2および3によって該円柱状の面を摺動面とし
て回動可能に支持されている。弁体1には円柱状の外周
面に開口するように円筒穴4,5が設けられており、一
方、ケーシング2には円筒穴4,5の内径と同等の外径
に成形されたスリーブ6.7が円筒穴4,5と同心に設
けられ、かつスリーブ6.7によって互いに分離される
ように設けられた流路8,9が設けられている。さらに
、ケーシング2において、スリーブ6.7の内径部には
制御ポート10.11が、流路8には供給ボート12が
、また流路9には排出ボート13がそれぞれ接続されて
いる。
次に、本実施例のロータリバルブの作用について説明す
る。
第1図および第3図は弁の中立状態、すなわち弁が閉じ
ている状態を示す。この状態では、円筒穴4,5の内縁
とスリーブ6.7の外縁とが一致しており、制御ポート
10.11は供給ボート12、排出ボート13のいずれ
とも隔てられているから流体の流れは停止している。
いま、弁体1が矢印14の向きに回動したとすると第4
図および第5図に示す状態となり、前記円柱状の摺動面
上に、円筒穴4,5の内縁とスリーブ6.7の外縁およ
び流路8,9の両端によって形成される制御オリフィス
15.16が開口し、制御ポート10は供給ボート12
と、また制御ポート11は排出ボート13とそれぞれ接
続され、流体は図中に示した矢印の向きに流れる。また
、弁体1が矢印14と反対の向きに回動したとすると、
流体は供給ボート12から制御ポート11へ、制御ポー
ト1oから排出ボート13へと流れる。
そして、流体の流量は制御オリフィス15.16の開口
面積に比例して制御される。すなわち、正逆連続可変の
4方弁として機能する。
さて、制御オリフィスの流量制御効果を充分に活かし直
線性の良い流量制御特性を実現するためには、弁内の制
御オリフィス以外の部分での損失を小さくすることが必
要であり、そのためには制御オリフィス以外の流路断面
積を制御オリフイスの開口面積に比して充分大きくし、
流速を下げて流動による圧力損失を小さくすることが肝
要である。
この点1本発明の口7タリバルブでは、弁体を円柱状の
形状としているので、上記の目的で円筒穴とスリーブの
径や流路の幅を大きくしてもその寸法変化の影響が回動
中心軸方向の寸法の方に影響し易く半径方向の寸法には
影響しにくいので、弁体の慣性モーメントが増加しにく
い構造となっている。従って、弁内各部の流路断面積を
充分に採っても弁体の慣性モーメントを小さく抑えるこ
とができるので、小さい駆動力で高い応答性を得ること
ができる。
また、例えば制御流量を2倍の大きさにしたい場合には
、第6図に示すように、円筒穴とスリーブおよび流路の
組合せを回動中心軸上に2つ並べて設け、第1図ないし
第5図に示した実施例のロータリバルブと同様の構成を
併設すれば良く、こうすれば弁体の半径方向の寸法を変
えることなくして制御流量を増すことができるので、弁
体の慣性モーメントは概ね円筒穴とスリーブおよび流路
の組合せの数に比例して増すにとどめることができ、弁
体の慣性モーメントの増加を最体限に抑えることができ
る。従って、本実施例によれば、より大きな流量を小さ
い駆動力でより高い応答性をもって制御することができ
るようになる。
次に、第1図ないし第5図に示した実施例と同様の構成
で3方弁を構成した例を第7図およ第8図を用いて説明
する。
弁体17は円柱状の外周面を有するとともにケーシング
18は円柱状の内周面を有し、弁体17はケーシング1
8内に該円柱状の面を摺動面として回動可能に支持され
ている。弁体17には円柱状の外周面に開口するように
円筒穴19が設けられており、一方、ケーシング18に
は円筒穴19の内径と同等の外径に成形されたスリーブ
20が円筒穴19と同心に設けられ、かつスリーブ20
によって互いに分離されるように設けられた流路21.
22が設けられている。さらに、ケーシング18におい
て、スリーブ20の内径部には制御ボート23が、流路
21に供給ボート24が、また流路22には排出ボート
25がそれぞれ接続されている。
いま、弁体17が矢印26の向きに回動したとすると、
前記円柱状の摺動面上に、円筒穴19の内縁とスリーブ
20の外縁および流路21,22の両端によって形成さ
れる制御オリフィス27が開口し、流体は供給ボート2
4から制御ポート23に向かって流れ込む。また、弁体
17が弁印26と反対の向きに回動したとすると、流体
は制御ポート23から排出ボート25へと流れ出る。
そして、流体の流量は制御オリフィス27の開口面積に
比例して制御され、正逆連続可変の3方弁として機能す
る。
本実施例においても、第1図ないし第5図に示した4方
弁の実施例と同様に、弁体を円柱状の形状としているの
で、制御オリフィスの流量制御効果を充分に活かし直線
性の良い流量制御特性を得るために円筒穴とスリーブの
径や流路の幅を大きくしても、その寸法変化の影響が半
径方向の寸法には影響しにくいので、弁体の慣性モーメ
ントが増加しにくい構造となっている。従って、弁体の
慣性モーメントを小さく抑えることができるので、小さ
い駆動力で高い応答性を得ることができる。
次に、本発明の他の実施例を第9図ないし第12図を用
いて説明する。
本実施例は、プラグと流路を弁体に1円筒穴をケーシン
グに設け、弁体を円柱状の形状とした4方弁の例を示す
弁体28は円柱状の外周面を有するとともにケーシング
29は円柱状の内周面を有し、弁体28はケーシング2
9内にケーシング29および30によって該円柱状の面
を摺動面として回動可能に支持されている。ケーシング
29には円柱状の内周面に開口するように円筒穴31,
32が設けられており、一方、弁体28には円筒穴31
,32の内径と同等の外径に成形されたプラグ33゜3
4が円筒穴31,32と同心に設けられ、かつプラグ3
3.34によって互いに分離されるように設けられた流
路35.36が設けられている。
さらに、ケーシング29において、円筒穴31゜32は
制御ボート37.38にそれぞれ接続され、また弁体2
8の流路35,36に向がって開口するように供給ボー
ト39および排出ボート4oがそれぞれ設けられている
さて、第9図は弁の中立状態を示す。この状態では、円
筒穴31.32の内縁とプラグ33゜34の外縁とが一
致しており、制御ボート37゜38は供給ボート39.
排出ボート40のいずれとも隔てられているから流体の
流れは停止している。
いま、弁体28が矢印41の向きに回動したとすると第
11図および第12図に示す状態となり、前記円柱状の
摺動面上に、円筒穴31.32の内縁とプラグ33.3
4の外縁および流路35゜36の両端によって形成され
る制御オリフィス42.43が開口し、制御ボート37
は排出ボート40と、また制御ボート38は供給ポート
39とそれぞれ接続され、流体は図中に示した矢印の向
きに流れる。また、弁体28が矢印41と反対の向きに
回動したとすると、流体は供給ポート39から制御ボー
ト37へ、制御ボート38がら排出ボート40へと流れ
る。そして、流体の流量は制御オリフィス42.43の
開口面積に比例して制御され、正逆連続可変の4方弁と
して機能する。
本実施例においてもまた、第1図ないし第5図に示した
4方弁の実施例と同様に、弁体を円柱状の形状としてい
るので、制御オリフィスの流量制御効果を充分に活かし
直線性の良い流量制御特性を得るために円筒穴とプラグ
の径や流路の幅を大きくしても、その寸法変化の影響が
半径方向の寸法には影響しにくいので、弁体の慣性モー
メントが増加しにくい構造となっている。従って、弁体
の慣性モーメントを小さく抑えることができるので、小
さい駆動力で高い応答性を得ることができる。
また、本実施例の場合にも、第6図に示した実施例と同
様に、円筒穴とプラグおよび流路の組み合わせを回動中
心軸上に複数並べて設けても良く、こうすることによっ
て、弁体の半径方向の寸法を変えることなくして制御流
量を増すことができるので、弁体の慣性モーメントの増
加を最小限に抑えることができ、より大きな流量をより
小さい駆動力でより高い応答性を持って制御することが
できるようになる。
次に、第9図ないし第12図に示した実施例と同様の構
成で3方弁を構成した例を第13図および第14図を用
いて説明する。
弁体44は円柱状の外周面を有するとともにケーシング
45は円柱状の内周面を有し、弁体44はケーシング4
5内に該円柱状の面を摺動面として回動可能に支持され
ている。ケーシング45には円柱状の内周面に開口する
ように円筒穴46が設けられており、一方、弁体44に
は円筒穴46の内径と同等の外径に成形されたプラグ4
7が円筒穴46と同心に設けられ、かつプラグ47によ
って互いに分離されるように設けられた流路48゜49
が設けられている。さらに、ケーシング45において、
円筒穴46は制御ボート50に接続され、また弁体44
の流路48,49にそれぞれ開口するように供給ボート
51および排出ボート52が設けられている。
いま、弁体44が矢印53の向きに回動したとすると、
前記円柱状の摺動面上に1円筒穴46の内縁とプラグ4
7の外縁および流路48,49の両端によって形成され
る制御オリフィス54が開口し、流体は制御ボート50
から排出ボート52に向かって流れ出る。また、弁体4
4が矢印53と反対の向きに回動したとすると、流体は
供給ポート51から制御ボート50へと流れ込む。そし
て、流体の流量は制御オリフィス54の開口面積に比較
して制御され、正逆連続可能の3方弁として機能する。
本実施例においても、第1図ないし第5図に示した4方
弁の実施例および第9図ないし第12図に示した4方弁
の実施例と同様に、弁体を円柱状の形状としているので
、制御オリフィスの流量制御効果を充分に活かし直線性
の良い流量制御特性を得るために円筒穴とプラグの径や
流路の幅を大きくしても、その寸法変化の影響が半径方
向の寸法には影響しにくいので、弁体の慣性モーメント
が増加しにくい構造となっている。従って、弁体の慣性
モーメントを小さく抑えることができるので、小さい駆
動力で高い応答性を得ることができる。
尚、第15図および第16図に示すように、弁体を円錐
状の外周面を有する形状とする一方、ケーシングを弁体
の外周面と同等の内径およびテーパに成形された円錐状
の内周面を有する形状とし、この円錐状の摺動面に円筒
穴の内縁とスリーブまたはプラグの外縁および流路の両
端によって制御オリフィスを形成する構造としても良く
、この際、第15図に示すように、弁体に円筒穴を、ケ
ーシングにスリーブと流路を設けても、あるいは第16
図に示すように、弁体にプラグと流路を、ケーシングに
円筒穴を設けてもよい。
あるいは、第17図および第18図に示すように、弁体
を球面状の外周面を有する形状とする一方、ケーシング
を弁体の外周面と同等の曲率半径に成形された球面状の
内周面を有する形状とし、この球面状の摺動面に円筒穴
の内縁とスリーブまたはプラグの外縁および流路の両端
によって制御オリフィスを形成する構造としても良く、
この際、第17図に示すように、弁体に円筒穴を、ケー
シングにスリーブと流路を設けても、あるいは第18図
に示すように、弁体にプラグと流路を、ケーシングに円
筒穴を設けても良い。
これらのようにしても、制御オリフィスの流量制御効果
を充分に活かし直線性の良い流量制御特性を得るために
円筒穴とスリーブまたはプラグの径や流路の幅を大きく
しても、それに伴う寸法の変化は半径方向の寸法だけで
なく回動中心軸方向の寸法にも影響するので、慣性モー
メントへの影響度の大きい半径方向寸法の増加を小さく
抑えることができるから、弁体の慣性モーメントを小さ
く抑えることができ、小さい駆動力で高い応答性を得る
ことができるようになる。
尚、以上に示した実施例のロータリバルブを製作する際
には、弁体とケーシングとを組み合わせた上で両方の部
材に円筒穴を同時に加工し、次にその円筒穴の内径に対
して所定の寸法差をもった外径のスリーブまたはプラグ
を製作し、その後で一方の部材そのスリーブまたはプラ
グを取り付けて、最後にそのスリーブまたはプラグを取
付けた方の部材の内周面または外周面を他方の部材の外
周面または内周面の寸法に対して所定の寸法差に仕上げ
れば良い。この際、円筒穴の内径とスリーブまたはプラ
グの外径の差によってラップ量が決まり、またスリーブ
またはプラグを取付けた方の部材の内周面または外周面
を仕上げる際の寸法差によってクリアランスが決まるか
ら、製作が容易でしかも高い精度が得られる。
次に、本発明による直動形ロータリバルブの一実施例を
第19図および第20図を用いて説明する。
本実施例は、第1図ないし第5図に示した実施例の4方
弁に円板状の可動子を有する駆動手段を取付けた例であ
り、弁部の構造と作用については前述の実施例と同じで
ある。
さて、弁体1には円板状の可動子55が一体的に結合さ
れており、可動子55は円形状の平面を有する磁石56
およびヨーク57によって所定の間隙を持って回動可能
に挟設され、磁石56およびヨーク57はケーシング3
に固定されている。
可動子55上には、角度αごとに円周方向に交互に巻方
向が替わるように構成された複数の巻線58が設けられ
ており、磁石56の各種の極性も角度αごとに円周方向
に交互に替わるように構成されている。そして、弁体1
と可動子55とは弁部の中立状態において、巻線58の
各種の境目と磁石56の各種の境目とが互いに角度α/
2だけずれるように結合されている。
従って、いま、弁部の中心状態において、巻線58に第
20図中の矢印の向きに電流を流したとすると、フレミ
ングの左手の法則によって電流に比例した電磁力が発生
するが、巻線58と磁石56を上記の構成としているの
で1発生する全ての電磁力は同じ向きの力のモーメント
を生ずるように作用する。従って、可動子55およびこ
れと一体的に結合された弁体1は矢印59の向きに回動
し弁部は第4図および第5図に示した状態となる。また
、巻線58に流す電流の向きを反対にすれば矢印59と
反対の向きに回動する。よって、巻線58に流す電流の
向きと大きさによって弁体を直接回動させ、その角変位
量に比例して流体の流量と流れの向きを任意に制御する
ことができる。
本実施例によれば、前述のように弁体の慣性モーメント
を小さくできるので駆動手段の出力が小さくて済むから
、可動子が小形のもので済み、しかも高い応答性を得る
ことができる。また、可動子が円板状であるので駆動手
段の厚さを薄くでき、弁全体を小形で軽量にすることが
できる。その結果、小さい駆動エネルギーで高い応答性
が得られる上、制御装置も小形のもので済み、弁の駆動
手段や制御装置からの発熱量も少なくすることができる
尚、弁部は前述の他の実施例のロータリバルブとしても
良く、また、駆動手段は、円錐状あるいは円筒状の可動
子を有するものとしても良い。このようにしても本実施
例と同様の効果を得ることができる。
次に、第21図に1本発明のロータリバルブを用いた直
動形ロータリ・サーボバルブの一実施例を示す。
本実施例は、第19図および第20図に示した実施例の
直動形ロータリバルブにおいて、弁体1の軸端に可動子
55とともにねじりバネ60を結合した例であり、ねじ
りバネ60の他方の端部は固定側である磁石56に結合
されている。従って、可動子55上で発生した電磁力に
よって弁体1および可動子55が回動すると、その角変
位量に比例した抵抗モーメントがねじりバネ6o内に発
生し、弁体1は駆動力のモーメントとこの抵抗モーメン
トおよびその他の抵抗力のモーメントの和とがつり合う
位置で停止する。よって、概ね電流に比例した出力流量
が得られ、直動形ロータリ・サーボバルブとして機能す
る。
本実施例によれば、以上の実施例に記したように可動部
の慣性モーメントが小さいので、バネ定数の小さいバネ
でもサーボバルブの固有値を高くすることができるから
、バネによる抵抗力が小さくなり駆動力が小さくて済む
ようになる。従って、消費エネルギーが小さく、しかも
高い応答性を有するサーボバルブを実現することができ
、弁自体が小形となるだけでなく、制御装置も少容量の
もので済み、弁および制御装置からの発熱量も少なくす
ることができる。
さらに、第22図に、本発明のロータリバルブを用いた
直動形ロータリ・サーボバルブの一実施例を示す。
本実施例は、第19図および第20図に示した実施例の
直動形ロータリバルブに角変位検出器62を取付けて直
動形ロータリ・サーボバルブを構成した例であり、弁体
1の軸端には可動子55とともに角変位検出器62の検
出軸63が結合されている。従って、可動子55上で発
生した電磁力によって弁体1が回動すると角変位検出器
62によって弁体1の角変位量が検出される。そこで、
その角変位信号64をフィードバックして制御装置内で
目標値と比較し、その偏差を増幅して制御指令65とし
て巻線58に与えるようにすれば目標値に追従した出力
が得られ、直動形ロータリ・サーボバルブとして機能す
る。
本実施例によれば、上記の実施例と同様に可動部の慣性
モーメントが小さいので、サーボバルブの固有値を高く
することが容易にできる上、角変位信号64のフィード
バック・ゲインを調節することによって使用条件に最も
適した特性に任意に調節することができる。しかも、本
実施例にはねじりバネによる抵抗モーメントがなく、原
理的に目標値と角変位信号64の偏差をゼロとするよう
に作用するので、駆動電流がさらに少なくて済み、より
少ない消費エネルギーでより高い応答性を有するサーボ
バルブを実現することができる。従って、弁自体が小形
となるだけでなく、制御装置も少容量のもので済み、弁
および制御装置からの発熱量も少なくすることができる
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明のロータリバルブによれば
、良好な流量制御特性を得るために弁内各部の流路断面
積を制御オリフィスの開口面積に対して充分大きくとっ
ても、それに伴う寸法の変化が半径方向の寸法に影響し
にくいので、可動部の慣性モーメントを小さくすること
ができ、必要な駆動力が小さくて済む。従って、弁が小
形にできる上、小さい駆動力で高い応答性を得ることが
でき、また駆動エネルギーが小さくて済むので制御装置
も小形化でき、発熱量も少なくできるなどの効果も得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の4方弁における中立状態を
示す断面図、第2図は第1図のA−A線断面図、第3図
は第1図のB−B線において展開した断面展開図、第4
図は第1図の開口状態を示す断面図、第5図は第4図の
C−G線において展開した断面展開図、第6図は第1図
ないし第5図に示した実施例の変形例を示す断面図、第
7図は本発明の一実施例の3方弁を示す断面図、第8図
は第7図のD−D線において展開した断面展開図、第9
図は本発明の他の実施例の4方弁における中立状態を示
す断面図、第10図は第9図のE−Eヴ・ 線断面図、第11図鰺≠移第9図の開口状態を示す断面
図、第12図は第11図のF−F線において展開した断
面展開図、第13図は本発明の他の実施例の3方弁を示
す断面図、第14図は第13図のG−G線において展開
した断面展開図、第15図および第16図は本発明の別
の実施例を示す断面図、第17図および第18図は本発
明のさらに別の実施例を示す断面図、第19図は本発明
による直動形ロータリバルブの一実施例を示す断面図、
第20図は第19図のH−H線矢視図、第21図は本発
明による直動形ロータリ・サーボバルブの一実施例を示
す断面図、第22図は本発明による直動形ロータリ・サ
ーボバルブの他の実施例を示す断面図である。 1.17,28.44・・弁体、2.18,29゜45
・ケーシング、4,5,19,31,32゜46・・円
筒穴、6,7.20・スリーブ、33゜34.47・プ
ラグ、8,9,21..22,35゜36.48.49
  ・流路、55・・可動子、56利 1 に 兄2図 V/3 猶 3 図 フ 乙 にヂ 効 (2) 拓 図 2″I 2θ 2′/ 第 乙 口 b /3 O− 第7 図 第 1θ (2) z 4θ 囁 口 (7 メr 泊 2 図 にデ カ 5 に 算 3 図 第 4 謁 〃 2θ 閉

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ケーシングと、該ケーシング内に回動可能に設けら
    れた弁体とを備え、かつ、前記ケーシングと前記弁体の
    いずれか一方の部材は円筒穴を有し、また他方の部材は
    該円筒穴の内径と同等の内径に成形されたスリーブまた
    はプラグを前記円筒穴と同心に有するとともに該スリー
    ブまたはプラグによつて互いに分離されるように構成さ
    れた流路を有し、前記両部材の相対運動によつて流体の
    流れを制御するロータリバルブにおいて、前記弁体は円
    柱状の外周面を有する一方、前記ケーシングは該弁体の
    外周面と同等の内径に成形された円柱状の内周面を有し
    、該円柱状の摺動面に前記円筒穴の内縁と前記スリーブ
    またはプラグの外縁および前記流路の両端によつて制御
    オリフィスを形成することを特徴とするロータリバルブ
    。 2、請求項1記載のロータリバルブにおいて、前記弁体
    は前記円筒穴を有する一方、前記ケーシングは前記スリ
    ーブを前記円筒穴と同心に有するとともに該スリーブに
    よつて互いに分離されるように構成された前記流路を有
    することを特徴とするロータリバルブ。 3、請求項1記載のロータリバルブにおいて、前記弁体
    は前記プラグと該プラグによつて互いに分離されるよう
    に構成された前記流路とを有する一方、前記ケーシング
    は前記円筒穴を前記プラグと同心に有することを特徴と
    するロータリバルブ。 4、請求項1ないし3記載のロータリバルブにおいて、
    前記ケーシングと前記弁体のいずれか一方の部材は円筒
    穴を回動中心軸方向に複数有し、また他方の部材は該円
    筒穴の内径と同等の内径に成形された前記円筒穴と同数
    のスリーブまたはプラグをそれぞれ前記円筒穴と同心に
    有するとともに該スリーブまたはプラグによつて互いに
    分離されるように構成された流路を有し、該円柱状の摺
    動面に前記円筒穴の内縁と前記スリーブまたはプラグの
    外縁および前記流路の両端によつて制御オリフィスを複
    数形成することを特徴とするロータリバルブ。 5、ケーシングと、該ケーシング内に回動可能に設けら
    れた弁体とを備え、かつ、前記ケーシングと前記弁体の
    いずれか一方の部材は円筒穴を有し、また他方の部材は
    該円筒穴の内径と同等の内径に成形されたスリーブまた
    はプラグを前記円筒穴と同心に有するとともに該スリー
    ブまたはプラグによつて互いに分離されるように構成さ
    れた流路を有し、前記両部材の相対運動によつて流体の
    流れを制御するロータリバルブにおいて、前記弁体は円
    錐状の外周面を有する一方、前記ケーシングは該弁体の
    外周面と同等の内径およびテーパに成形された円錐状の
    内周面を有し、該円錐状の摺動面に前記円筒穴の内縁と
    前記スリーブまたはプラグの外縁および前記流路の両端
    によつて制御オリフィスを形成することを特徴とするロ
    ータリバルブ。 6、請求項5記載のロータリバルブにおいて、前記弁体
    は前記円筒穴を有する一方、前記ケーシングは前記スリ
    ーブを前記円筒穴と同心に有するとともに該スリーブに
    よつて互いに分離されるように構成された前記流路を有
    することを特徴とするロータリバルブ。 7、請求項5記載のロータリバルブにおいて、前記弁体
    は前記プラグと該プラグによつて互いに分離されるよう
    に構成された前記流路とを有する一方、前記ケーシング
    は前記円筒穴を前記プラグと同心に有することを特徴と
    するロータリバルブ。 8、ケーシングと、該ケーシング内に回動可能に設けら
    れた弁体とを備え、かつ、前記ケーシングと前記弁体の
    いずれか一方の部材は円筒穴を有し、また他方の部材は
    該円筒穴の内径と同等の内径に成形されたスリーブまた
    はプラグを前記円筒穴と同心に有するとともに該スリー
    ブまたはプラグによつて互いに分離されるように構成さ
    れた流路を有し、前記両部材の相対運動によつて流体の
    流れを制御するロータリバルブにおいて、前記弁体は球
    面状の外周面を有する一方、前記ケーシングは該弁体の
    外周面と同等の曲率半径に成形された球面状の内周面を
    有し、該球面状の摺動面に前記円筒穴の内縁と前記スリ
    ーブまたはプラグの外縁および前記流路の両端によつて
    制御オリフィスを形成することを特徴とするロータリバ
    ルブ。 9、請求項8記載のロータリバルブにおいて、前記弁体
    は前記円筒穴を有する一方、前記ケーシングは前記スリ
    ーブを前記円筒穴と同心に有するとともに該スリーブに
    よつて互いに分離されるように構成された前記流路を有
    することを特徴とするロータリバルブ。 10、請求項8記載のロータリバルブにおいて、前記弁
    体は前記プラグと該プラグによつて互いに分離されるよ
    うに構成された前記流路とを有する一方、前記ケーシン
    グは前記円筒穴を前記プラグと同心に有することを特徴
    とするロータリバルブ。 11、請求項1ないし10記載のロータリバルブにおい
    て、前記弁体の一部にこれと一体的に結合された可動子
    を有する駆動手段を備えたことを特徴とするロータリバ
    ルブ。 12、請求項11記載のロータリバルブにおいて、前記
    駆動手段は、円周方向に交互に巻方向が替わるように構
    成された複数の巻線を有し前記弁体の一部に一体的に結
    合された円板状の可動子と、円周方向に交互に極性が替
    わるように構成された円板状または多角形状の平面を有
    する磁石と、円形状または多角形状の平面を有するヨー
    クとを備えたことを特徴とするロータリバルブ。 13、請求項1ないし12記載のロータリバルブにおい
    て、前記弁体およびこれと一体的に結合された可動子の
    一部に角変位検出器の検出軸を一体的に結合し、該角変
    位検出器から出力された角変位信号を帰還して前記弁体
    およびこれと一体的に結合された可動子の位置決めを行
    うように構成したことを特徴とする直動形ロータリ・サ
    ーボバルブ。 14、請求項1ないし12記載のロータリバルブにおい
    て、前記弁体およびこれと一体的に結合された可動子の
    回動中心軸状にねじりバネを設けて該ねじりバネの一端
    を前記弁体およびこれと一体的に結合された可動子の一
    部に一体的に結合し、前記弁体およびこれと一体的に結
    合された可動子の位置決めを行うように構成したことを
    特徴とする直動形ロータリ・サーボバルブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009138839A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 液封入式防振装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009138839A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 液封入式防振装置
JP4579963B2 (ja) * 2007-12-05 2010-11-10 東洋ゴム工業株式会社 液封入式防振装置

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