JPH03216845A - Datのトラッキング装置 - Google Patents

Datのトラッキング装置

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JPH03216845A
JPH03216845A JP2010694A JP1069490A JPH03216845A JP H03216845 A JPH03216845 A JP H03216845A JP 2010694 A JP2010694 A JP 2010694A JP 1069490 A JP1069490 A JP 1069490A JP H03216845 A JPH03216845 A JP H03216845A
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JP
Japan
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sampling pulse
circuit
level
signal
track
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JP2010694A
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Inventor
Yoshihiko Yokoyama
横山 義彦
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はDATのトラッキング装置に関し、特に、2つ
の回転ヘッドの再生レベルが異なっても正しいトラッキ
ングがとれるDATのトラッキング装置に関する。
DATはディジタルオーディオ・テープレコーダ(Da
gital Audio Taperecorder)
の略称であり、音の波形を“1″と“0#の2進数でデ
ィジタル化して録音テープに記録再生するシステムであ
る。このDATには固定ヘッド式のS−DATと回転ヘ
ッド式のR−DATとがあるが、近年商品化されて普及
しつつあるのはR−DATの方である。
商品化されたR−DATはVTR (ビデオ・テープレ
コーダ)と同様のヘリカルスキャン方式を採用しており
、回転ドラムに180゜割りで取り付けられたアジマス
の異なる2つのヘッドで交互に磁気テープをその走行方
向に対して斜めに走査し、記録領域(トラック)を形成
する。このため、再生時には信号を記録したヘッドと同
じアジマスのヘッドでトラックをトレースしなければな
らず、DAT (以後DATは全てR−DATのことを
示す)にはトラッキング装置が必要である。
DATにおけるトラッキングは、これまで一般に回転ヘ
ッド方式の磁気記録再生装置で行われていたコントロー
ルトラック方式(磁気テープの端に設けたコントロール
トラックと固定ヘッドによるトラッキング方式)とは異
なり、回転ヘッドにより磁気テープのトラックに記録す
る信号中にトラッキング用の信号を含め、再生時には回
転ヘッド自身が自分のヘッド位置をトラッキング用信号
を検出することで行うAT F (Automatic
 TrackFinding)方式が採用されている。
このATF方式は、回転ヘッドにより記録されるトラッ
ク幅よりも少し幅の広い録再ヘッドで、録音時に2つの
ヘッドを互いにオーバラツプさせながらトラッキング信
号を記録してヘッド幅よりも狭いトラックを形成し、再
生時には狭いトラックを広いヘッドでトレースして、両
側のトラックから漏れてくるトラッキング信号が同レベ
ルになるようにしてトラッキング調整を行うものである
しかしながら、回転ドラムに取り付けられた2つの回転
ヘッドの感度差および記録電流差等に起因するパイロッ
ト信号の記録レベルが異なると、トラッキング調整がう
ま《行かないことがあり、この改善が望まれる。
〔従来の技術〕
第14図は従来のDATのエリア分割型のトラックフォ
ーマットを示すものであり、DATでは1つのトラック
上に様々な信号がエリア(場所)を分割して書かれてい
る。トラックの中央部分にはメインのオーディオデータ
を記録するエリアがあり、その両側の幾つかのエリアの
うちのATF1とATF2で示すエリアがトラッキング
エラー検出のためのエリアである。ATFIとATF2
で示すエリアには、f1で示すパイロット信号、及びf
2, f3で示すシンク(同期)信号が、(+)アジマ
ストラックAと(−)アジマストラックBとで予め定め
られた異なるパターンで録音時に記録されるようになっ
ている。
次に、このATFIとATF2で示すエリアを利用した
再生時のトラッキング調整について、同期信号をSで、
パイロット信号をPで示して第15図および第16図を
用いて説明する。ATFエリアには一般に、パイロット
信号Pと同期信号Sとが第15図に示すようなパターン
で記録される。
パイロット信号Pは記録波長の長い低周波で記録されて
おり、アジマスの異なる隣接トラックのパイロット信号
もヘッドHによりビックアップすることができる。一方
、同期信号Sは記録波長の短い高周波で記録されており
、アジマスの異なる隣接トラックの同期信号は録再ヘッ
ドHによりピックアップすることができない。また、記
録信号の再生もアジマスの異なるヘッドでは行うことが
できず、例えば、+アジマスを有するAヘッドはトラッ
クAの記録信号を再生し、一アジマスを有するBヘッド
はトラックBの記録信号を再生するようになっている。
更に、DATの録再ヘッドHは、その幅が1本のトラッ
ク幅よりも広く、ヘッドHが矢印Fで示す方向にトラッ
クB上を走査すると、ヘッドHの隣接トラックAにはみ
出した部分L,,L2によって隣接トラックAに記録さ
れたパイロット信号Pが検出される。
第16図はDATの録再ヘッドHに接続する従来のトラ
ッキング調整装置の構成を示すものである。図において
、91は磁気テープ、92はキャブスタン、93はキャ
プスタンモータを示しており、ヘッドHによって検出さ
れた信号はRFアンプ94によって増幅され、トラッキ
ングエラー検出回路90に送られる。トラッキングエラ
ー検出回路90には同期信号Sを検出するシンク検出回
路16があり、ヘッドHが同期信号Sを検出するとシン
ク検出回路16のパルス発生部16aからサンプリング
パルスSPIが出力される。このサンプリングパルスS
PIは遅延回路17により所定時間遅らされてサンプリ
ングパルスSP2となる。また、トラッキングエラー検
出回路90にはパイロット信号Pを通過させる低域通過
フィルタ(LPF)11、LPFIIを通過したパイロ
ット信号Pのレベルを検出するレベル検出回路12、レ
ベル検出回路12の出力をサンプリングパルスSP1に
よって保持するサンプルホールド(S/H)回路13、
レベル検出回路12の出力からS/H回路13の出力を
減算する加算回路14、及び加算回路14の出力をサン
プリングパルスSPIによって保持するS/H回路15
がある。そして、この例ではトラッキングエラー検出回
路90の出力はモータドライハ95を経てキャプスタン
モータ93にフィードバックされるようになっている。
以上のように構成されたトラッキングエラー検出回路9
0では、シンク検出回路16が同期信号Sを検出してサ
ンプリングパルスSPIが発生すると、その時ヘッドH
が検出している右隣のトラックのパイロット信号Pのレ
ベルがS/H回路13に保持される。そして、所定時間
後に発生するサンプリングパルスSP2によって、その
時ヘッドが検出している左隣のトラックのパイロット信
号PのレベルとS/H回路13に保持されている右隣の
トラ・ンクのパイロット信号Pのレベルの差がS/H回
路15に保持される。
ヘッドHがトラックのちょうど中央を走査している時(
トラッキングがとれている時)は、右隣と左隣にはみ出
しているヘッドHの量LI,Lzは同じであるので、第
14図に示すようにサンプリングパルスSPI, SP
2によって得られる両隣のパイロット信号(この図では
f1で示される)のレベルは同じになり、トラッキング
エラー検出回路90の出力は0となる。ところが、ヘッ
ドHがどちらかのトラックにずれると、ずれた方のトラ
・ンクのパイロット信号のレベルが大きく、もう一方の
トラックのパイロット信号のレベルは小さくなり、トラ
ッキングエラー量にほぼ比例した出力電圧Eがトラッキ
ングエラー検出回路90から得られる。
ここで、L,,L.を両隣接トラックとヘッドのかかり
しろ、α,を再生ヘッド感度,再住アンプゲイン、α翼
はパイロット信号記録レベルとすると、トラッキングエ
ラー検出回i90の出力電圧Eは次式で表される。
E一α2 ・αII(LIL2)・・・■そして、かか
りしろの変化分ΔL,,ΔL2に対する出力電圧Eの変
化量ΔEtは、 ΔET一α,・αR (ΔL1−ΔL2)・・・■で表
され、ΔL1,ΔL2〉0において、ΔL,=  −Δ
L2・・・■ の関係が成り立つ。■式を■式に代入すると、ΔEアー
2ΔL,・α,・α、・・・■となる。かかりしろの変
化ΔL.はトラッキングエラーの変化に等しいので、ト
ラッキングエラー変化に対するトラッキングエラー出力
の変化(検出器の伝達関数)ΔE?/ΔL,ば、 ΔET/ΔL,=2ΔL.  ・α,・αえ・・・■と
なる。これはトラッキングエラー検出器を用いて構成す
る閉ループゲインが再生時に使用する磁気テープのパイ
ロット信号記録レベルで変化することを意味している。
〔発明が解決しようとする課題〕 おころが、パイロット信号レベルについてはキヤリプレ
ーションテープによってその上限は定められているが、
記録機によるばらつきがあると、これが再生機のトラッ
キングサーボのゲインのばらつきとなる。そして、ゲイ
ンが高すぎるとトラッキングサーポが発振気味となり、
ヘッド走査軌跡を乱し、また、ゲインが低くても外乱に
よってヘッド軌跡を乱し、エラーレートの悪化、極端な
場合は音切れとなるという問題がある。
更に、回転ドラムに180゜割りで取り付けられている
2つの回転ヘッドの記録再生特性にばらつきがあり、再
生レベルが異なっていると、再生したパイロット信号レ
ベルに差が生じ、トラッキング動作に誤動作が生じると
いう問題もある。
本発明は前述のATFエリアには、走査中のトラックに
もパイロット信号が記録されていることに着目して成さ
れたものである。即ち、ヘッドの両隣接トラックへのは
み出し量が異なっても、走査中のトラックのパイロット
信号は完全に拾うことができるので、パイロット信号の
正確な記録レベルを検出することができ、この検出レベ
ルのピーク値を基に本発明ではサーボルーブのゲインを
アジマスが同じトランク毎に調整して正確なトラッキン
グを取ろうとするものである。
従って、本発明の目的は、前記従来OD A. Tのト
ラッキングにおける問題点を解消し、録音時に記録され
るパイロット信号レベルの記録機による差異はもちろん
のこと、パイロット信号の再生レベルが2つのヘッドに
よって異なっても、トラッキングサーボのゲインの変動
を抑えることができ、再生時のヘッド軌跡の乱れを無く
し、エラーレートの悪化、トラック外れによる音切れを
防止することができるDATのトラッキング装置を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段] 前記目的を達成する本発明のDATのトラッキング装置
の第1の形態の構成が第1図(a)に示される。この図
に示すように、本発明はDATのATFエリアに所定パ
ターンで記録された同期信号Sの検出時にサンプリング
パルスSPIを出力し、このサンプリングパルスSPI
によって現在トレース中のトラックの右隣のトラックに
記録されたパイロット信号Pのレベルを検出し、前記サ
ンプリングパルスSPIを所定時間遅延させたサンプリ
ングパルスSP2によって左隣のトラックに記録された
パイロット信号Fのレベルを検出して、2つのレベル差
を無くすようにトラッキング調整を行うDATのトラッ
キング装置であって、遅延回路1はサンプリングパルス
SP2を前述の所定時間と同程度遅延させてサンプリン
グパルスSP3を作り、マスク信号発生回路2はドラム
に2個装着されたヘッドの出力を切り換えるヘッド切換
信号もしくはドラム回転位相に係わる信号SWIを基に
マスク信号SW2を作り、パルス発生回路3はヘッド切
換もしくはドラム位相信号SWIの変化点を検出してサ
ンプリングパルスSP4を作る。また、サンプルホール
ド回路4は、マスク信号SW2に応じてON、OFFす
るスイッチング回路5がONの時に入力されるサンプリ
ングパルスSP3により現在トレース中のトラックに記
録されたパイロット信号のレベルを保持し、サンプルホ
ールド回路6はサンプリングパルスSP4によりサンプ
ルホールド回路4の出力レベルを保持する。
そして、ゲイン調整回路7はサンプルホールド回路6の
出力に応じて、フィードバック制御のループゲインを調
整する。
本発明のDATのトラッキング装置の第2の形態が第1
図(b)に示される。この形態の装置もDATのATF
エリアに所定パターンで記録された同期信号Sの検出時
にサンプリングパルスSPIを出力し、このサンプリン
グパルスSPIによって現在トレース中のトラックの右
隣のトラックに記録されたパイロット信号Pのレベルを
検出し、前記サンプリングパルスSPIを所定時間遅延
させたサンプリングパルスSP2によって左隣のトラッ
クに記録されたパイロット信号Pのレベルを検出して、
2つのレベル差を無くすようにトラッキング調整を行う
DATのトラッキング装置であって、パルス発生回路8
はドラムに2個装着されたヘッドの出力を切り換えるヘ
ッド切換信号もしくはドラム回転位相に係わる信号SW
Iの変化点を検出してサンプリングパルスSP4を作り
、遅延回路9はサンプリングパルスSP4を所定時間遅
延させてクリアバルスCLを作る。また、パイ口ソトビ
ーク保持回路10はヘッドにより読み出されるパイロッ
ト信号Pのレベルのピーク値を保持すると共に、クリア
バルスCLにより保持値をクリアし、サンプルホールド
回路6はサンプリングパルスSP4によりパイロットピ
ーク保持回路10の出力レベルを保持する。
そして、ゲイン調整回路7はサンプルホールト回路1l
の出力に応じて、フィードバック制御のループゲインを
調整する。
〔作用〕
本発明の第1の形態によれば、DATのATFエリアに
記録された同期信号Sの検出時に出力されるサンプリン
グパルスSPIを所定時間遅延させたサンプリングパル
スSP2を更に同じ時間だけ遅延させたサンプリングパ
ルスSP3と、ヘッド切換信号もしくはドラム位相信号
SWIより作ったマスク信号SW2 、及び、ヘッド切
換信号もしくはドラム位相信号SWIの変位点を示すサ
ンプリングパルスSP4が作られる。Aヘッド出力中の
サンプリングパルスSP3によりトラックAに記録され
たパイロット信号のレベルが保持され、Bヘッド出力中
のサンプリングパルスSP3によりトラックBに記録さ
れたバイロノト信号のレベルが保持される。
そして、ヘッド切換信号もしくはドラム位相SWIの変
位時にサンプリングパルスSP4によりトラックAの走
査中は1つ前のトラックBの記録レベルが、トラソクB
の走査中は1つ前のトラックAの記録レベルがサンプル
ホールドされ、これに応じて、フィードバック制御のル
ープゲインが調整される。両隣接トラックのパイロット
信号もれ成分のレベル差がトラッキングエラー量となる
ので、トラックAを走査中はトラックBのパイロット信
号記録レベルがトラッキングエラーに影響を及ぼし、ト
ラックBを走査中はトラックAのパイロット信号記録レ
ベルがトラッキングエラーに影響を及ぼす。そのため、
1つ前のトランクのパイロット信号記録レベルによりト
ラッキングサーボループゲインの調整を行えば、各トラ
ック毎のフィードバック制御のループゲインが調整可能
となる。
また、第2の形態においてはトラックA,B毎のパイロ
ット信号レベルをパイロット信号のピーク値で検出して
、その検出レベルによってトラックA,B毎のフィード
バック制御のループゲインが調整可能となる。
[実施例〕 以下添付図面を用いて本発明の実施例を詳細に説明する
第2図はDATの録再ヘッドHに接続する本発明の一実
施例のトラッキング調整装置の構成を示すものであり、
第16図に示した従来の装置と同じ部材には同じ符号が
付してある。また、第2図には磁気テープ、キャブスク
ン、キャブスタンモータ及びヘッドは図示しておらず、
ヘッドによって検出された信号のRFアンプの出力部分
からが示してある。
RFアンプからの出力が入力されるトラッキングエラー
検出回路20には、従来装置と同じ構成のトラッキング
エラー検出回路90があり、同期信号Sを検出するシン
ク検出回路16、同期信号Sの検出によりパルス発生部
16aからサンプリングパルスSPIを出力するシンク
検出回路16、サンプリングパルスSPIを所定時間遅
延させてサンプリングパルスSP2を作る遅延回路17
、パイロット信号Pを通過させるLPF (低域通過フ
ィルタ)11、LPFIIを通過したパイロット信号P
のレベルを検出するレベル検出回路12、レベル検出回
路l2の出力をサンプリングパルスSPIによって保持
するS/H (サンプルホールド)回路13、レベル検
出回路12の出力からS/H回路l3の出力を減算する
加算回路14、及び加算回路14の出力をサンプリング
パルスSPIによって保持するS/H回路15が備えら
れている。
この実施例では遅延回路17に同じ遅延特性を備えた別
の遅延回路21が設けられており、サンプリングパルス
SP2が前述と同様の所定時間遅延されてサンプリング
パルスSP3が作られる。このサンプリングパルスSP
3はスイッチング回路22を経てS/H回路23に入力
されるようになっており、S/H回路23はサンプリン
グパルスSP3によりレベル検出回路12の出力を保持
し、これを信号Laとして出力するように構成されてい
る。スイッチング回路22はこの実施例ではアナログス
イッチにより構成されており、遅延回路28により所定
時間遅延させられたヘッド切換信号SWIの遅延信号S
W2が、ローレベルの時にONLてサンプリングパルス
SP3をS/H回路23に入力させ、ハイレベルの時に
遮断するように動作する。
また、S/H回路23の出力はS/H回路24に入力さ
れるようになっており、このS/H回路24は入力され
るサンプリングパルスSP4により入力信号Laを保持
して信号Lbとして出力するように構成されている。こ
のサンプリングパルスSP4は前述のヘッド切換信号S
WIの変位点(エッジ)を検出してパルスを発生するエ
ッジ検出回路30により作られるものである。
そして、S/H回路24の出力Lbは比較回路25の反
転入力に入力され、基準電圧■と比較される。
比較回路25の出力はアナログスイッチ26に接続され
ており、このアナログスイッチ26はON時に抵抗R2
を短絡する。この抵抗R2は、S/H回路15の出力を
増幅するエラーアンプ27の反転入力に接続されたゲイ
ン調整用の直列抵抗R,.R2のうちの一つである。な
お、R0はエラーアンプ27の帰還抵抗であり、前述の
比較回路25の出力は、S/H回路24に保持されたパ
イロット信号レベルが基準電圧■よりも小さいときにハ
イレベルとなるものである。また、エラーアンブ27の
出力は、モータドライバ95を経て図示しないキャプス
クンモ一夕にフィードバックされるようになっている。
次に、以上のように構成された装置の動作を第3図を用
いて説明する。
第3図(a)はRFアンプの出力波形を示すものであり
、トラックA及びトラックBにべたに信号が記録されて
いる時のAヘッド及びBヘッドによる出力エンヘロープ
を示すものである。第3図(b)はヘッド切換信号SW
Iの波形を示すものであり、常に磁気テープに接触して
いる方のヘッドの出力を取リ出すために、ローレベル時
にAヘッドの出力を選択し、ハイレベル時にBヘッドの
出力を選択させるものである。第3図(C)はこのヘッ
ド切換信号SWIの遅延回路28によって遅延させられ
た遅延信号SW2の波形を示すものであり、この信号S
W2は信号SWIが174周期程度遅れた波形となって
いる。
第3図(d)〜(g)は(a)に示されるRFアンプ出
力中に含まれるパイロット信号の検出値、サンプリング
パルスSPI〜SP4、及びS/H回路23. 24の
出力La,Lbを、その時間を拡大して示すものである
.これらの信号の変化を以下に時間を追って説明する。
第14図に示すように、AヘッドがトラックAを走査す
ると、走査中のトラックAのATFIエリアに記録され
たパイロット信号f1が高いレベルでまず再生され、続
いてヘッドのはみ出し部分により右隣り、のパイロット
信号f1が低いレベルで再生され、右隣りのパイロット
信号f1の再生中に走査中のトラックAの同期信号f2
が再生され、右隣りのパイロット信号f1と走査中のト
ラック八の同期信号f2の再生が終了した時点で、左隣
のトラックのパイロット信号f1が低いレベルで再生さ
れる。
このとき、同期信号f2の再生によりシンク検出回路1
6が同期信号f2を検出してサンプリングパルスSPI
を発生する。このサンプリングパルスSPIは遅延回路
17によって所定時間遅延されてサンプリングパルスS
P2となり、更に遅延回路2lによって所定時間遅延さ
れてサンプリングパルスSP3となる。また、ヘソド切
換信号SWIの変位点でエッジ検出回路30によりサン
プリングパルスSP4が発生する。サンプリングパルス
SPI, SP2により、従来と同様に右隣り及び左隣
りのパイロット信号f1のレベルがS/H回路13. 
15に保持される。ところが、このときはヘッド切換信
号の遅延信号舖2がハイレベルであるので、スイッチン
グ回路22がOFFLており、サンプリングパルスSP
3はS/H回路23に入力されない。
音声記録部分の走査の後、Aヘッドがトラ・ンクAのA
TF2エリアを走査すると、まず、ヘッドのはみ出し部
分により右隣りのパイロット信号f1が低いレベルで再
生され、続いて右隣りのパイロット信号f1の再生中に
走査中のトラックAの同期信号f2が再生され、右隣り
のパイロット信号f1と走査中のトラックAの同期信号
f2の再生が終了した時点で、左隣のトラックのパイ口
・ノト信号f1が低いレベルで再生される。この後、A
TF2エリアに記録されたパイロット信号f1が高いレ
ベルで再生される。
このとき、シンク検出回路16が同期信号f2を検出し
てサンプリングパルスSPIが発生し、このサンプリン
グパルスSP1は遅延回路17によって所定時間遅延さ
れてサンプリングパルスSP2となり、更に遅延回路2
1によって所定時間遅延されてサンプリングパルスSP
3となる。サンプリングパルスSPI, SP2により
、従来と同様に右隣り及び左隣りのパイロット信号f1
のレベルがS/H回路13,15に保持される。また、
このときはヘッド切換信号の遅延信号SW2がローレベ
ルであるので、スイッチング回路22がONLており、
サンプリングパルスSP3はS/H回路23に入力され
てトラックAに記録されたパイロット信号flのレベル
が保持され、出力Laとなる。そして、S/H回路23
の出力Laは、サンプリングパルスSP4がS/H回路
24に入力された時点で、このS/H回路24に保持さ
れ、出力Lbとなる。
続いて、BヘンドがトラックBのATFIエリアを走査
すると、まず、ヘッドのはみ出し部分により右隣りのパ
イロット信号f1が低いレベルで再生され、その再生中
に走査中のトラックAの同期信号f3が再生される。右
隣りのパイロット信号f1の再生が終了した時点で、左
隣のトラックのパイロット信号flが低いレベルで再生
され、この後、ATFIエリアに記録されたパイロット
信号f1が高いレベルで再生される。ここではトラック
Bに記録されたパイロット信号f1のレベルの方が、ト
ラックAに記録されたパイロット信号f1のレベルより
も高いとする。
このとき、同様にシンク検出回路16によりサンプリン
グパルスSPIが発生し、遅延回路17によってサンプ
リングパルスSP2が発生し、更に遅延回路21によっ
てサンプリングパルスSP3が発生する。
サンプリングパルスSPI, SP2により、従来と同
様に右隣り及び左隣りのパイロット信号f1のレベルが
S/H回路13. 15に保持される。また、このとき
はヘッド切換信号の遅延信号鵠2がローレベルであるの
で、スイッチング回路22がONLでおり、サンプリン
グパルスSP3はS/H回路23に入力されてトラック
Bに記録されたパイロット信号flのレベルが保持され
、出力Laとなる。前述のようにトラックBの記録レベ
ルの方がトラックAの記録レベルよりも高いので、出カ
Laは増大する。
そして、S/H回路23の出力Laは、サンブリ冫グパ
ルスSP4がSlH回B24に入方された時点でこのS
/H回路24に保持され、出力Lbとなる。
音声記録部分の走査の後、BヘッドがATF2エリアを
走査すると、走査中のトラックBのATF1エリアに記
録されたパイロット信号f1が高いレベルでまず再生さ
れ、続いて右隣りのパイロット信号f1が低いレベルで
再生され、その再生中に走査中のトラックBの同期信号
f3が再生される。
右隣りのパイロット信号f1の再生が終了した時点で、
左隣のトラックのパイロット信号f1が低いレベルで再
生される。そして、同様にシンク検出回路16によりサ
ンプリングパルスSPIが、遅延回路17によりサンプ
リングパルスSP2が、更に遅延回路21によりサンプ
リングパルスSP3が発生する。
従来と同様にサンプリングパルスSPI, SP2によ
り右隣り及び左隣りのパイロット信号f1のレベルがS
/H回路13. 15に保持されるが、このときはヘッ
ド切換信号の遅延信号籏2がハイレベルであるので、ス
イッチング回路22がOFFLており、サンプリングパ
ルスSP3はS/H回路23に入力されない。
このようにして、トラックA,Bに記録されたパイロッ
ト信号のレベルがトラック毎に検出される。そして、ト
ラック幅よりヘッド幅の方が大きいため、トラッキング
エラーがある値よりも小さく、ヘッドが両隣りのトラッ
クに僅かでも触れている状態の時にヘッドにより走査中
のトラックのパイロット信号のレベルが正確に検出でき
る。よって、検出したレベルによりサンプリング前のパ
イロット信号アンプのゲイン、若しくは、サンプリング
後のアンプゲインを切り換えれば、容易にパイロット信
号の記録レベルのばらつきを小さくできる。
そこで、比較回路25にS/H回路24から入力される
トラックA,B個々に記録されたパイロット信号のレベ
ルが基準レベル■よりも小さいと比較回路25の出力が
ハイレベルとなり、アナログスイッチ26がONLて抵
抗R2が短絡され、エラーアンブ27のゲインが高くな
るようにする。。一方、パイロット信号のレベルが基準
レベル■よりも大きいと比較回路25の出力がローレベ
ルとなり、アナログスイッチ26がOFFするのでエラ
ーアンプ27のゲインが低くなるようにする。
このように、エラーアンプ27のゲインをトラックA,
Bに記録されたパイロット信号のレベルにより変化させ
ることにより、記録時に発生したバイロ・ノト信号記録
レベルのばらつき、及びAヘッド,Bヘッドによる記録
・再住レベルの差によるトランキングサーポゲイン変動
を抑えることができるため、トラッキングサーボゲイン
を高めに設定することができ、再生時のヘッド軌跡の乱
れを抑え、エラーレートの悪化、ヘッドのトラック外れ
による音切れが防止される。
以上説明した実施例(第2図)では、エラーアンプ27
のゲインを抵抗R2の短絡、非短絡により2段階に切り
換えたが、基準レベルを増やし、3段階以上に切り換え
ても良い。
第4図はエラーアンプ27のゲインを3段階に切り換え
た実施例である。この実施例の装置構成は第2図の構成
と殆ど同じであるので、同じ構成部材については同じ番
号を付してその説明を省略する。第4図の装置の第2図
の装置との相違点は、S/H回路24の出力に比較回路
34及びアナログスイッチ36を設け、更にエラーアン
ブ27にゲイン調整抵抗R,を増設した点である。比較
回路34は比較回路25に並列に接続され、比較回路の
基準電圧v1と異なる基準電圧■2を備えている。そし
て、比較回路34はS/H回路24の出力が基準電圧v
2を超えた時にアナログスイッチ36をOFFL、エラ
ーアンプ27のゲインを低くするように構成されている
第5図はエラーアンプ27のゲインを無段階に切り換え
た実施例である。この実施例の装置構成も第2図の構成
と殆ど同じであるので、同じ構成部材については同じ番
号を付してその説明を省略する。第5図の装置が第2図
の装置と異なる点は、S/H回路24の出力にアンプ4
1を介して電圧で抵抗値が変化する抵抗変化素子42が
設けられている点である。この実施例の抵抗変化素子4
2はCdSフォトカプラであり、バイロソト信号のレベ
ルにより内蔵された発光ダイオード42aの発光量が変
化すると、CdS42bの抵抗値が変化してその変化に
応じてエラーアンプ27のゲインが変化するように構成
されている。
第6図は本考案のDATのトラッキング装置の他の実施
例の構成を示すものである。この実施例の装置構成は、
第2図の装置構成とほぼ同じであるが、第2図の装置が
トラッキングエラー検出回路90から得られるパイロッ
ト信号レベルをサンプリングホールドしてから比較回路
25に入力していたのに対し、第6図の回路はそのパイ
ロット信号レベルを先に比較回路25で基準電圧■と比
較し、その判定結果の“1mか“0”の信号をディジタ
ル的に保持する点のみが異なる。
このため、第6図の装置には第2図の装置におけるS/
H回路23. 24が無く、代わりにDフリップフロッ
プ61. 62及びアンブ63が有る。ここではこれま
でと同じ構成部材については同じ番号を付してその説明
を省略し、新たな構成部材のみについて説明する。Dフ
リップフロップ61の入力端子Dには比較回路25の出
力信号が人力され、入力端子CKにはスイッチング回路
22を通じてサンプリングパルスSP3が入力されるよ
うになっている。また、Dフリップフロップ61の出力
端子QがDフリップフロップ62の入力端子Dに接続さ
れ、Dフリップフロップ62の人力端子CKにはエッジ
検出回路30からのサンプリングパルスSP4が入力さ
れるようになっている。そしてDフリップフロップ62
の出力端子Qからの出力でアナログスイッチ26がON
,OFFされるようになっている。
第6図の装置では、Aヘッド出力中のサンプリングパル
スSP3によって比較回路25の判定結果がDフリップ
フロップ61に保持され、サンプリングパルスSP4に
よってDフリップフロップ61の出力がDフリップフロ
ップ62に保持され、Dフリップフロップ62の出力で
アナログスイッチ26がON、OFFされる。同様に、
Bヘッド出力中のサンプリングパルスSP3によって比
較回路25の判定結果がDフリップフロップ6lに保持
され、サンプリングパルスSP4によってDフリップフ
ロップ61の出力がDフリップフロップ62に保持され
、Dフリップフロップ62の出力でアナログスイッチ2
6がON、OFFされる。
第7図は本考案のDATのトラッキング装置の更に他の
実施例の構成を示すものである。この実施例の装置構成
は、第6図の装置構成と似ているが、第6図の装置が比
較回路26から得られる判定結果を同じDフリップフロ
ップに保持していたのに対し、第7図の装置は比較回路
26から得られる判定結果を異なるDフリップフロップ
75. 76にディジタル的に保持する点のみが異なる
このため、第7図の装置ではNOR回路71. 72と
AND回路73. 74とを図のようにDフリップフロ
ツプ75. 76に接続し、Dフリップフロップ75,
76の出力をスイッチング回路77を介してアナログス
イッチ26に入力するようにしている。そして、NOR
回路71. 72の出力をそれぞれMa,Mb , A
ND回路73. 74の出力をそれぞれSP3a, S
P3bとすると、これらの出力とRFアンプ出力、サン
プリングパルスSP3,ヘッド切換信号SWI,及びそ
の遅延信号SW2との関係は第8図に示すようになる。
即ち、NOR回路71の出力Maはヘッド切換信号の遅
延信号SW2がローレベルになる期間の前半にハイレベ
ルになり、この間に遅延回路21から出力されるサンプ
リングパルスSP3のみがサンプリングパルスSP3a
としてDフリップフロップ75に入力され、このパルス
SP3aにより取り込まれた判定結果がDフリップフロ
ップ75から出力される。同様にして、NOR回路72
の出力Mbはヘッド切換信号の遅延信号籏2がローレベ
ルになる期間の後半にハイレベルになり、この間に遅延
回路21から出力されるサンプリングパルスSP3のみ
がサンプリングパルスSP3bとしてDフリップフロッ
プ75に入力され、このパルスSP3bにより取り込ま
れた判定結果がDフリップフロップ75から出力される
そして、ヘッド切換信号SWIがローレベルの時にスイ
ッチング回路77によりDフリップフロツプ75の出力
がアナログスイッチ26に出力され、ヘッド切fi信号
sW1がハイレベルの時にスイッチング回路77により
Dフリップフロップ76の出力がアナログスイッチ26
に出力されて、トラックA,B毎にゲインが調整される
なお、第6図及び第7図の装置ではエラーアンプ27の
ゲインを抵抗R2の短絡、非短絡により2段階に切り換
えたが、基準レベルを増やし、第4図や第5図に示した
ように、3段階以上に切り換えても良い。
第9図は本発明のDATのトラッキング装置の他の形態
の実施例を示すものであり、トラッキングエラー検出回
路90の構成はこれまでの装置と同じであるが、パイロ
ット信号のレベルを保持する回路構成のみがこれまでの
装置と異なっている。
よって、これまでと同じ構成部材については同じ番号を
付してその説明を省略する。
第9図の装置では、レベル検出回路12の出力が加算回
路14に入力されると共に、ピークホールド(P/H)
回路82にも入力される。そして、P/H回路82の出
力LaはS/H回路83に入力されるようになっており
、S/H回路83の出力Lbが前述の実施例と同様に比
較回路25の反転入力に入力され、基準電圧Vと比較さ
れる。また、S/H回路83にはヘッド切換信号SWI
の変位点で工・ンジ検出回路30からのサンプリングパ
ルスSPが入力され、P/H回路82にはサンプリング
パルスSPの遅延信号CLが入力され、P/H回路82
に保持されるピーク値はこの信号CLによりリセットさ
れる。比較回路25以降の構成は第2回の装置と同じで
あり、比較回路25の出力はアナログスイッチ26に接
続され、アナログスイッチ26のO N/O F Fに
よりエラーアンプ27のゲインが変化する。
次に、以上のように構成された装置の動作を第10図を
用いて説明する。
第7図において、(a)はRFアンプの出力波形、(b
)はRFアンプの出力波形に含まれるパイロット信号の
レベル、(C)はヘッド切換信号SWIの波形、(d)
はヘッド切換信号SWIの変位点で工・ンジ検出回路3
0より出力されるサンプリングパルスSPの波形、(e
)はサンプリングパルスSPの遅延信号CLの波形、(
f)はP/H回路82の出力波形La、(g)はS/H
回路83の出力波形Lbを示している。P/H回路82
にはパイロット信号レベルのピーク値が保持されており
、このピーク値は信号CLによってリセットされる。そ
して、リセットされる前のP/H回路82に保持された
ピーク値Laがヘッド切換信号籏1の変位時に発生する
サンプリンブパルスSPによってS/H回路83に取り
込まれ、S/H回路83の出力Lbが比較回路25に入
力されて基準電圧■と比較される。S/H回路83に保
持されたパイロット信号のピーク値が基準電圧■よりも
小さい時は、比較回路25の出力がハイレベルとなって
アナログスイッチ26がONLて抵抗Rtを短絡し、エ
ラーアンブ27のゲインが増す。また、逆にS/H回路
83に保持されたパイロット信号のピーク値が基準電圧
■よりも大きいときには、比較回路25の出力がローレ
ベルとなってアナログスイッチ26がOFFしてエラー
アンプ27のゲインが減る。このエラーアンプ27の出
力はモータドライバ95を経て図示しないキャブスタン
モー夕にフィードバックされるようになっている。
P/H回路82に保持されたパイ口・ント信号レベルの
ピーク値はヘッド切換信号SWIの変位点で発生するサ
ンプリングパルスSPより僅かに遅延された信号CLに
よってリセットされるので、P/H回路82の出力La
はトラックA,B毎に異なったものとなる。よって、A
ヘッド,Bへ・ンドの録音・再生特性に差があっても、
ゲイン調整はその差に応じてトラックA,B毎に行われ
る。
ここで、第9図に示した実施例において、7Kイロット
信号のピーク値を用いてエラーアンプのゲインを調整す
るようにした理由について説明する。
第12図(A) , (a)に示すように、トラ・ンキ
ングエラーが小さく、ヘッドが目標トラックを100%
トレースしているうちは第2図及び第4図〜第7図の実
施例に示したように、走査中のトラ・ノクから検出され
るパイロット信号のレベルをサンプリングパルスSP3
によって保持することが有効であるが、第12図(B)
,(b)、(C) , (C)に示すようにトラ・ノキ
ングエラーが大きく、ヘッドが目標トラ・ンクを100
%トレースしていない時は、サンプリングパルスSP3
によって保持した走査中のトラックのパイロット信号の
レベルは、トラッキングエラーに依存したものであり、
真の値よりも小さくなるという問題がある。即ち、目標
トラックにおけるパイロット信号のレベルはトラッキン
グエラーの程度により、第13図のように変動する。
そこで、パイロット信号のピーク値をとれば、トラッキ
ングエラーが大きい時もより真の値に近いパイロット信
号レベルを検出することができることになる。また、数
カ所のATFエリアにわたってパイロット信号のピーク
値をとることにより、更に正しいパイロット信号レベル
を検出することができる。即ち、ピーク検出をP/H回
路で行えば、パイロノト信号レベルの大きい方が出力と
して残るので、正しいパイロット信号レベルに近い値が
得られ、更に、得られたパイロット信号レベルでトラッ
キング調整を行っていく内に、真のパイロット信号のピ
ーク値が得られることになる。
このように、パイロット信号のピーク値によりエラーア
ンプのゲインを2つのヘッド毎に補正すると、パイロッ
ト信号記録レベルの録音機種毎のばらつき、あるいはヘ
ッド特性のばらつきによるトラッキングサーボのゲイン
の変動が抑えられ、パイロット信号記録レベルの低い磁
気テープにおいても、トラッキングエラーの増加、トラ
ック外れが防止される。また、トラッキングエラーが大
きい時も誤検出が防止される。
第11図は第9図に示したパイロット信号のピーク値を
保持するタイプのDATのトラッキング装置の他の実施
例を示すものである。この実施例ではP/H回路82の
出力が直接比較回路25に入力されており、パイロット
信号のピーク値を先に基準電圧■と比較するようにして
いる。そして、比較回路25の判定出力をヘッド切換信
号SWIの変位点でエッジ検出回路30より発生するサ
ンプリングパルスSPによってDフリップフロツプ84
に保持し、Dフリップフロップ84の出力によりアナロ
グスイッチ26を前述の実施例同様に駆動している。P
/H回路82によって保持されるピーク値は第9の実施
例同様にサンプリングパルスSPの遅延信号CLでリセ
ットされる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、録音時に記録さ
れるパイロット信号レベルが、記録機により異なっても
、また、ドラムに2つ装着されているヘッドの感度によ
って異なっても、トラッキングサーボのゲインの変動を
抑えることができ、再生時のヘッド軌跡の乱れを無くし
、エラーレートの悪化、トラック外れによる音切れを防
止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a). (b)は本発明のDATのトラッキン
グ装置の原理構成図、 第2図は本発明のDATのトラッキング装置の一実施例
の回路構成図、 第3図(a)〜(80は第2図の装置の動作波形図、第
4図及び第5図は第2図のDATのトラッキング装置の
変形実施例の構成図、 第6図及び第7図は第2図のDATのトランキング装置
の他の実施例の構成図、 第8図(a)〜(ハ)は第7図の装置の動作波形図、第
9図は本発明のDATのトラッキング装置の他の形態の
実施例の回路構成図、 第10図(a)〜(匂は第10図の装置の動作波形図、
第11図は第lO図の装置の変形実施例の構成図、 第12図(A) 〜(C) , (a) 〜(C)はト
ラッキンクエラーとパイロット信号レベルとの関係を示
す説明図、第13図はトラッキングエラー量とパイロッ
ト信号レベルとの関係を示す線図、 第14図はDATテープにあるATFエリアに記録され
たトラッキング調整用パターンを示す説明図、 第15図はATFエリアに記録されるパイロット信号と
同期信号のパターンをヘッドの大きさと共に示す図、 第16図は従来のDATのトラッキング装置の構成を示
す構成図である。 11・・・低域通過フィルタ、 12・・・レベル検出回路、 13, 14. 23. 24. 83・・・サンプル
ホールド回路、14・・・加算器、 l6・・・同期信号検出回路、 17, 21, 28. 81・・・遅延回路、22.
 77・・・スイッチング手段、25. 34・・・比
較器、 26. 36・・・アナログスイッチ、27・・・エラ
ーアンプ、 30・・・エッジ検出回路、 42・・・抵抗変化素子、 6L 62, 75, 76. 84・・・Dフリップ
フロップ。 第4 図 第 5 図 手 続 補 正 書 (方式) 平成2年 5月 /す日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、R−DATのATFエリアに所定パターンで記録さ
    れた同期信号(S)の検出時にサンプリングパルス(S
    P1)を出力し、このサンプリングパルス(SP1)に
    よって現在トレース中のトラックの右隣のトラックに記
    録されたパイロット信号(P)のレベルを検出し、前記
    サンプリングパルス(SP1)を所定時間遅延させたサ
    ンプリングパルス(SP2)によって左隣のトラックに
    記録されたパイロット信号(P)のレベルを検出して、
    2つのレベル差を無くすようにトラッキング調整を行う
    DATのトラッキング装置において、 前記サンプリングパルス(SP2)を前記所定時間と同
    程度遅延させてサンプリングパルス(SP3)を作る遅
    延回路(1)と、 ドラムに2個装着されたヘッドの出力を切り換えるヘッ
    ド切換信号もしくはドラム回転位相に係わる信号(SW
    1)を基にマスク信号(SW2)を作るマスク信号発生
    回路(2)と、 前記ヘッド切換信号(SW1)の変化点を検出してサン
    プリングパルス(SP4)を作るパルス発生回路(3)
    と、 前記サンプリングパルス(SP3)により現在トレース
    中のトラックに記録されたパイロット信号のレベルを保
    持するサンプルホールド回路(4)と、前記マスク信号
    (SW2)に応じて前記サンプリングパルス(SP3)
    の前記サンプルホールド回路(4)への入力を遮断する
    スイッチング回路(5)と、前記サンプリングパルス(
    SP4)により前記サンプルホールド回路(4)の出力
    レベルを保持するサンプルホールド回路(6)と、 前記サンプルホールド回路(6)の出力に応じて、前記
    フィードバック制御のループゲインを調整するゲイン調
    整回路(7)と、 を設けたことを特徴とするDATのトラッキング装置。 2、R−DATのATFエリアに所定パターンで記録さ
    れた同期信号(S)の検出時にサンプリングパルス(S
    P1)を出力し、このサンプリングパルス(SP1)に
    よって現在トレース中のトラックの右隣のトラックに記
    録されたパイロット信号(P)のレベルを検出し、前記
    サンプリングパルス(SP1)を所定時間遅延させたサ
    ンプリングパルス(SP2)によって左隣のトラックに
    記録されたパイロット信号(P)のレベルを検出して、
    2つのレベル差を無くすようにトラッキング調整を行う
    DATのトラッキング装置において、 ドラムに2個装着されたヘッドの出力を切り換えるヘッ
    ド切換信号もしくはドラム回転位相に係わる信号(SW
    1)の変化点を検出してサンプリングパルス(SP4)
    を作るパルス発生回路(8)と、前記サンプリングパル
    ス(SP4)を所定時間遅延させてクリアパルス(CL
    )を作る遅延回路(9)と、ヘッドにより読み出される
    パイロット信号(P)のレベルのピーク値を保持すると
    共に、前記クリアパルス(CL)により保持値をクリア
    するパイロットピーク保持回路(10)と、 前記サンプリングパルス(SP4)により前記パイロッ
    トピーク保持回路(10)の出力レベルを保持するサン
    プルホールド回路(6)と、 前記サンプルホールド回路(11)の出力に応じて、前
    記フィードバック制御のループゲインを調整するゲイン
    調整回路(7)と、 を設けたことを特徴とするDATのトラッキング装置。
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