JPH03215847A - フィルムカセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は一般的に写真術の分野に関し、且つ特にロール
フィルムを収容するフィルムカセットに関する。更に詳
しくは、本発明は突出していないフィルムリーダーをカ
セット胴の外部へ胴内でのフィルムスプールの巻出回転
に応して自動的に前進させることができるフィルムカセ
ントに関する。

（従来の技術） イーストマン・コダンク社及び富士写真フィルム株式会
社で製造されているような通常の３５ｍｍフィルム製造
者のカ七ノ１〜では、フィルムストリップは円筒状胴内
に回転可能に支持されたフランジ付スプールに巻かれて
いる。一般に１フィルムリーダー」と称しているおよそ
６　０ｍｍ　（２　　１／３Ｐ）長さのフィルムストリ
ップの先導部分又は最前部分は、通常はカセット胴の遮
光スリット又は口から突出している。スプールの一端は
胴から突出する短い軸線方向延長部を有し、スプールが
手で回されるのを可能にする。もしスプールが最初に巻
出方向へ回転されるならば、胴の内側でフィルムロール
はフィルムストリップの内方端がスプールに取付けられ
ているので半径方向へ広がる傾向があり、スリットから
突出する既にかぶったリーダー部分は静止したままであ
る。フィルムロールはその最外方巻回と胴の内方の湾曲
した壁との間に確実な非滑り関係が確立されるまで半径
方向へ広がることができる。この非滑り関係が生じると
、フィルムロールと胴との間に束縛効果があり、それは
スプールの巻出方向へのそれ以上の回転を妨げる。この
ため、スプールの巻出方向への回転はフィルムストリッ
プを胴の外へ前進させる作用ができず、典型的な３５ｍ
ｍカメラではフィルムストリソプを胴から引出すために
突出しているリーダー部分と係合することが必要である
。

通常のフィルムカセットと異なり、フィルムスプールを
巻出方向へ回転ずることによってフィルムリーダーをカ
セット胴の外へ自動的に前進させるように作動され得る
３５ｍｍフィルムカセットが提案されている。フィルム
リーダーは始めはカセット胴の内側に完全に配置されて
いる。特に、１９８４年１月　３日に許可された米国特
許第４，４２３，９４３号に、フィルムスプールに巻か
れたフィルムロールの最外方巻回がスプールの２つの軸
線方向に離間したフランジのそれぞれの円周方向唇部に
よって半径方向に拘束されて最外方巻回がカセット胴の
内方の湾曲した壁に接触するのを阻止するようにしたフ
ィルムカセットが開示されている。フィルムストリップ
の後部端はフィルムスプールへ固定され、且つフィルム
ストリップの前部又は先導端は僅かにテーパを付けられ
ており、その意図するところはそれが円周方向唇部の間
から自由に延び且つカセット胴の外側への光を通さない
フィルム通路の内側の場所で胴壁に接して静止すること
を可能にすることである。フィルムスプールの最初の巻
出回転中、フィルムストリップの先導端はそれがフィル
ム通路への内方入口に達するまで胴壁に沿って前進され
る。次に、それはフィルム通路中へ前進され且つそれを
通ってカセット胴の外側へ前進される。通路はフィルム
ストリソプの幅よりも小さい幅を有し、そのためフィル
ムストリンプはそれがフィルムスプールから解かれるに
つれて横断方向に反り、それによりフランジの円周方向
唇部の下でフィルム縁部の移動を容易にする。しかしな
がら、フィルムストリップの長手方向縁部をフランジの
円周方向唇部の下で移動させるためにフィルムストリッ
プの激しい横断方向反りはフィルムストリップを傷つけ
ることがある。

米国特許第４，４２３，９２３号に開示された種類のフ
ィルム力セッ１−と同様に、１９８９年５月３０日に許
可された米国特許第４，８３４，３０６号及び１９８９
年７月１８日に許可された米国特許第４，８４８，６９
３号（いずれも本発明の譲受人へ譲渡）のそれぞれは、
突出しないフィルムリーダーをフィルムスプールの巻出
方向への回転に応動してカセット胴の外側へ自動的に前
進させることができるフィルム力セントを開示している
。特に、フィルムロールが一対の同軸状に離間した独立
に回転可能なフランジの間でスプールに巻かれたフィル
ム力セッ１−が開示されている。２つのフランジは、先
導端を含むフィルムロールの最外方巻回がカセット胴の
内部壁と接触状態に時計ばね作用するのを防止するそれ
ぞれの円周方向環状唇部を有する。スプールが最初に巻
出方向へ回転される時、フランジは瞬間的に静止したま
まであり、フィルムロールはその内方端がスプールに固
定されているので最外方巻回と環状唇部との間に確実な
非滑り関係を保証するように半径方向へ広がる傾向があ
る。非滑り関係が生じると、スプールの連続した回転は
フランジを同様に回転ずる。これは静止した内部スブレ
ッダーが環状唇部の連続する部分をフィルム幅を越える
軸線方向寸法まで撓ませることを可能にし、フィルムロ
ールの先導端及び連続する部分が環状唇部の半径方向拘
束から自由にされ且つ光を通さないフィルム通路中へ前
進され且つフィルム通路を通してカセット胴の外側へ前
進されることを可能にする。フィルム通路への内方入口
に近接して配置された剥離体一案内はスプーｌレの巻出
回転に応動してフィルムロールの先導端と次の内側巻回
との間に受入れられることによってフィルムロールの先
導端を通路中へそらせる。

（発明が解決しようとする課題） 本発明は好ましくは３５ｍｍフィルムカ七ッ１・で具現
化されるように開示される。この種類のフィルムカセッ
トの特徴は一般によく知られているので、以下の説明は
開示された実施例の部分を構成する要素又は開示された
実施例と直接に協働する要素へ特に向けられる。しかし
ながら、特に図示されない又は説明されない他の要素が
当業者に知られる種々の形をとり得ることは理解される
べきである。

（課題を解決するための手段） 本発明によれば、米国特許第４　，　８３４　，　３０
６号及び同第４，８４８，６９３号（いずれも本発明の
譲受人へ譲渡された）におけるようにフランジのそれぞ
れがスプール芯から独立に回転し得るままになっている
ことを許すように構成された時、スプールの巻出回転中
にフィルム拘束フランジの少なくとも１つをフィルムス
プールヘ固定することによって、フィルムロールの最外
方巻回と固定されたフランジのスカート付周辺との間に
摩擦関係が直ちに生じ、それがフィルムリーダーを光を
通さない通路を通してカセット胴の外部へ押し進めるス
プールの能力を改善することは判明している。特に摩擦
関係はスプールがフィルムリーダーへ加えてリーダーを
カセ７ト胴の外へ進ませる押圧力を増す。

その上、米国特許第４，８３４，３０６号及び同第４，
８４８，６９３号におけるようにスプールの巻取回転中
にフランジの両方がスプールから独立に回転されること
を可能にすることによって、リーダーがスカート付周辺
により妨害されることなくフランジのスカート付周辺内
で再巻取りされることができることが実質的に保証され
ることは判明している。

従って、本発明は次のように要約されることができる。

フィルムカセットであって、フィルムスプールが（イ）
スプール芯の周りにコイル巻にされたフィルムストリッ
プのリーダー部分をカセットの外部へ押し進めるために
フィルム巻出方向へ回転することができ且つ該リーダー
をカセットの内部へ戻すためにフィルム巻取方向へ回転
することができるように支持されたスプール芯と、（口
）フィルムロールをフランジのスカート付周辺内で半径
方向に拘束するためにフィルムロールの対向側部の上に
横たわるようにスプール芯に沿って配置され且つそれぞ
れの中央開口を有する一対のフランジであって、スプー
ル芯が中央開口を貫通し、フランジのそれぞれが通常は
フィルム巻出及びフィルム巻取方向ヘスプール芯に対し
て独立に回転ずることを可能にする一対のフランジとを
備えるフィルムカセットにおいて、スプール芯がスプー
ル芯の残りの部分へ連結された芯部片を含み、芯部片は
スプール芯がフィルム巻出方向へ回転される時にフラン
ジの少なくとも１つをスプールと一緒に回転させるよう
にフランジと係合するためにフランジの少なくとも１つ
の中央開口内で残りの部分に対して実質的にフィルム巻
出方向へ制限された回転をしてリーダーをカセットから
押し進めるフィルムスプールの能力を改善し、且つスプ
ール芯がフィルム巻取方向へ回転される時にフランジが
独立に回転されることを許すようにフランジを解放する
ために残りの部分に対して実質的にフィルム巻取方向へ
制限された回転をしてリーダーがフランジのスカート付
周辺内で再巻取りされ得ることを概ね保証することを特
徴とするフィルムカセット。

（実施例） 次に図面を参照すると、第１図、第２図及び第１２図は
改良された３５ｍｍフィルムカセット１を示しており、
該カセッ１〜は光を通さないカセノト胴３と、カセント
胴内で軸線χの周りにフィルム巻出及び巻取方向Ｕ及び
Ｗへ回転し得るフィルムスプール５とを備える。カセッ
ト胴３は２つの胴半体７及び９からなり、該胴半休はそ
れぞれの溝付及び段付縁部分１１及び１３に沿って噛合
わされる。噛合った半体７及び９はスプール芯又はハブ
２３の比較的より短い及びより長い対向端延長部１９及
び２１のための上方及び下方の整合された円形開口１５
及び１７を画成し、且つ該半休はカセット胴３の外部へ
の狭い比較的真直ぐなフィルム通路２５を画成する。ス
プール芯２３はより短い端延長部１９を含む比較的長い
芯部片２６とより長い端延長部２１を含む比較的短い芯
部片２７とを備える二部片組立体である。短い芯部片２
７ば、軸線Ｘと平行に延びる軸線Ｘ゜の周りで、フィル
ム巻出及びフィルム巻取方向Ｕ及びＷと実質的に同様な
対向方向Ｕ゛及びＷ“へ回転し得るように、偏心した又
は非同軸状の穴２９中に受入れられた一体のスピンドル
２８を介して支持される。短い芯部片２７及び長い芯部
片２６はそれぞれ環状周辺溝３０を含み、該環状周辺溝
はフィルムスプール５を軸線Ｘの周りでフィルム巻出及
び巻取方向Ｕ及びＷへ回転可能に支持するようにカセッ
ト胴３中でそれぞれの開口１５及び１７の対応ずる縁部
分３１と噛合う。既知の黒色のベルベット又はフラシ天
材料３２がフィルム通路２５の内部を内張リし、周囲の
光がフィルム通路へ入るのを阻止する。

３５ｍｍフィルムストリップＦのロール３３はスプール
芯２３の長い部片２６の周りにコイル巻にされて連続す
るフィルム巻回を形成する。第３図に示したように、フ
ィルムロール３３は先導又は前部端部分３７を有するフ
ィルムリーダー３５を構成する最外方巻回を含み、且つ
それは最外方巻回の後ろでコイル巻にされた次の内側巻
回３９を含む。フィルムロール３３の最内方巻回４０の
内方又は後部端部分は図示しない既知の取付手段を用い
て長い芯部片２６へ固定される。第１２図を参照された
い。

一対の上方及び下方の同一の非常に薄い可撓性フィルム
拘束フランジ４１及び４３は第１図、第２図、第８図及
び第１２図に示したようにスプール芯２３に沿って同軸
状に離間している。２つのフランジ４１及び４３はそれ
ぞれの一体の円板４５及び４７と、該円板から円周方向
へ延在するそれぞれの一体の環状唇部又はスカート４９
及び５１とを備える。２つの円板４５及び４７はフィル
ムロールの各連続する巻回の対応する対向した長手方向
縁５３及び５５によって画成されたフィルムロール３３
の対向した実質的に平らな側部を覆い、且つ該円板はそ
れぞれの中央穴５６を有し、それを通してスプール芯２
３の長い及び短い部片２６及び２７はスプール芯のフラ
ンジ４１及び４３に対する回転を許すように軸線方向へ
延在する。

第１２図を参照されたい。長い芯部片２６は周辺溝５７
を有し、該周辺溝はフランジ４１を溝中で支持して該フ
ランジをフィルム巻出及びフィルム巻取方向Ｕ及びＷヘ
スプール芯に対して相対的に独立に回転させることを許
す。短い芯部片２７及び長い芯部片２６は共通の又は整
合した周辺溝５８を有し、該周辺溝はフランジ４３を溝
中で支持して該フランジをフィルム巻出及びフィルム巻
取方向Ｕ及びＷヘスプール芯に対して相対的に独立に回
転させることを許す。２つの溝５７及び５８は円板４５
及び４７のそれぞれの内方面４５゛及び４７゛をフィル
ムロール３３の各連続する巻回の長手方向縁５３及び５
５から離間して維持するに充分なだけスプール芯２３に
沿って互いに離間されている。第１２図を参照されたい
。環状唇部４９及び５１はフィルムロール３３のフィル
Ｊ、リーダー（最外方巻回）３５の」−にリーダーの長
手方向縁５３及び５５の半径方向外側へ重なっており、
それによりそれがカセット胴３の内部湾曲壁５９と実質
的に接触状態へ半径方向へ延び又は時計ばね作用するの
を阻止する。唇部受大ノッチ６０がフィルムリーダー（
最外方巻回）３５にその先導端３７に比較的接近してそ
の長手方向縁５５に沿って切られており、環状唇部５１
の周辺部分５１゛を受入れる。これは、先導端３７及び
ノッチ５９を連結ずるフィルムリーダー（最外方巻回）
３５の比較的短い縁部分６１が環状唇部５１の上に半径
方向外方へ重なることを可能にし、それにより先導端を
フィルムロール３３の次の内側巻回３９から半径方向距
離Ｄだけ離して維持する。

第４図及び第９図を参照されたい。先導端３７はフィル
ムリーダー（最外方巻回）３５の長手方向縁５３からリ
ーダーの他の長手方向縁５５まで傾斜された前縁６３を
存し、縁部分６１と同様に環状唇部５１の上に半径方向
外方へ重なるリーダーの最前方先端又はタブ６５を形成
する。第１図、第２図、第８図及び第９図を参照された
い。

カセット半体７の内部壁５９から突出するフィルム剥離
体−案内６７がフィルム通路２５への内方入口の直ぐ内
側に配置されてフィルムリーダー（最外方巻回）３５の
先導端３７と次の内側巻回３９との間でリーダーの最前
方先端６５に近接して受入れられ、スプール芯２３の巻
出方向Ｕへの回転に応動して先導端を取上げ且つそれを
フィルム通路中へ案内する。第１図、第４図〜第７図、
第１０図及び第１１図を参照されたい。先導端３７は、
それが次の内側巻回から半径方向距離Ｄだけ離間されて
いるので、剥離体−案内及び次の内側巻回の間よりはむ
しろフィルム通路２５中へ剥離体−案内６７の上を前進
される。このため、第４図に示したように、先導端３７
ば次の内側巻回３９からのそのような間隔Ｄのために剥
離体一案内６７の範囲内に配置される。

フィルムリーダー（最外方巻回）３５の先導端３７がス
プール芯２３の巻出方向Ｕへの回転に応動して剥離体一
案内６７の上を前進される時、リーダーの長手方向縁５
３及び５５は２つのフランジ４１及び４３のそれぞれの
円弧状部分を互いに軸線方向へ離れる方へ徐々に撓ませ
始め、最初にノッチ５９が唇部部分５１゛から分離する
ことを可能にし、次にリーダーの連続する長手方向部分
がフランジの間からカセット胴３の外側へ出ることを可
能にする。第１０図及び第１１図を参照されたい。長手
方向縁５３及び５５の間のフィルム幅ＷＦが環状唇部４
９及び５１の間の軸線方向間隔Ａｓよりも僅かに大きい
ので、フランジ４１及び４３の局部的撓みが起こる。そ
の上、フィルムロール３３の連続する巻回は横断方向反
りに対する抵抗を有し、該抵抗は局部的に撓むことに対
するフランジ４１及び４３の抵抗よりも大きい。

対の平坦な湾曲した軸受部材６９はフランジ４１及び４
３が互いに離れる方へ軸線方向へ局部的に撓む時に２つ
円板４５及び４７の連続する円弧状部分に対して平らに
横たわるようにカセット胴３の内部壁５７から延在し、
それによりフランジの撓んだ部分をそれらの正規の初め
の非撓み状態へ戻すことを保証する。第１図及び第２図
を参照されたい。

フィルム平坦化部材７１がフィルム通路２５への内方入
口及び剥離一案内６７の近傍でカセット半体９の内部壁
５９から突出し、フィルムリーダー３５の連続する長手
方向部分を、初めにその先導端３７を、それらの部分が
フランジ４１及び４３から自由にされるにつれて実質的
に平らに支持し、先導端の通路中への移動を容易にする
。第６図及び第７図を参照されたい。フィルム通路２５
内の遮光フラシ天３２は通路の長手方向中心Ｌを僅かに
越えて通路に沿って高くされている。フィルム平坦化部
材７１は第３図に示すようにフィルムリーダー３５の連
続する部分を中心線において実質的に平らに支持するた
めに殆ど中心線Ｌまで突出する。第６図及び第７図を参
照されたい。好ましくは、平坦化部材７１の実質的に平
らなフィルム支持面７３は中心線Ｌから０．　１　２　
７ｍｍ〜０．　７６　２　ｍｍ（０．００５”−０．０
３０”）短く離れており、且つ第１図に示したようにフ
ィルム通路２５の幅方向に延在している。

スロッｌ〜７５がフィルムリーダー（最外方巻回）３５
にその先導端３７に実軍的に近接して切られている。カ
セット半体７の内部壁５７へ固定された歯７７は自由な
尖った端７９を有し、該自由な尖った端はフィルム芯２
３が第３図に示したように巻取方向Ｗへ回転された時に
スロット７５中に受入れられ、それによりフィルムリー
ダー（最外方巻回）３５と係合し、且つフィルムスプー
ルが第４図に示したように巻出方向Ｕへ回転される時に
スロソトを去ってリーダーから分離するように配置され
る。フィルムスプール５の巻取方向Ｗへの回転に応動ず
るフィルムリーダー（最外方巻回）３５及び歯７７の係
合はリーダーの先導端３７が剥離体一案内６７と次の内
側巻回３９との間で静止するように来るのを阻止する。

もしスプール芯２３の短い部片２７が例えば短い芯部片
の開いた端延長部内のキー作用部材８１と係合すること
によってスプール芯の長い部片２６に対して軸線Ｘ”の
周りで実質的にフィルム巻出方向Ｕへ、即ち第１３図及
び第１５図に示した特別の方向Ｕ゛へ最初に回転される
ならば、短い部片は長い芯部片の湾曲した周辺の僅かに
外側へそれらの共通の溝５８に近接した場所で移動して
長い芯部片との周辺非整合状態へ変化し、それによりフ
ランジ４３の円板４７を溝に沿って係合させてフランジ
を長い及び短い芯部片へ固定する。

この時、短い芯部片２７のス１・ツパ壁８２は長い芯部
片２６の対応する壁８３と当接状態へ揺動しており、短
い芯部片の長い芯部片に対するフィルム巻出方向Ｕ、即
ち特別の方向Ｕ”へのそれ以上の回転を阻止する。第１
５図を参照されたい。次に、短い芯部片２７の継続した
回転は長い芯部片２６及びフランジ４３を含めてスプー
ル芯２３を軸線Ｘの周りでフィルム巻出方向Ｕへ同様に
回転させる。第４図〜第７図、第１０図及び第１１図を
参照されたい。その結果として、フィルムリーダー（最
外方巻回）３５は歯７７から離れて前進され且つその先
導端３７は剥離体一案内６７の上を前進されフランジ４
１及び４３の連続しずる円弧状部分を第１１図に示した
ように互いに軸線方向へ離れる方へ撓ませる。これは最
初にフィルムリーダー（最外方巻回）３５のノッチ６０
がフランジ４３の唇部分５１゛から分離す名ことを可能
にし、次にそれがフィルムリーダーの連続する長手方向
部分をそのフランジ及びフランジ４１の間からカセット
胴３の外側へ出す。剥離体一案内６７は最初にフィルム
リーダー３５の先導端３７をその最前方先端６５に近接
して取上げるので、先導端の前方縁６３は最初にカセッ
ト半体７の内部壁５９の一端を形成する狭い嶺部８５に
沿って支持されることができる。しかしながら、先導端
３７は嶺部８５から後退し且つ第６図に示したように平
坦化部材７１のフィルム支持面７３に対して移動する傾
向がある。

もしフィルムストリップＦの若干の長さがカセット胴３
から前進された後にスプール芯２３の短い部片２７がそ
のキー作用部材８１と係合することによってスプール芯
の長い部片２６に対して軸線Ｘ゛の周りで実質的にフィ
ルム巻取方向Ｗ、即ち第１３図及び第１５図に示した特
別の方向Ｗ゛へ回転されるならば、短い芯部片は長い芯
部片の湾曲した周辺の僅かに内方へそれらの共通の溝５
８に近接した場所において移動して長い芯部片と周辺整
合状態へ戻り、それによりフランジ４３の円板４７を解
放し又は分離し、その後該フランジがスプール芯から独
立に回転されることを可能にする。この時、短い芯部片
２７は長い芯部片２６の対応する壁８３から分離してお
り、その代わりに短い芯部片のストソバ壁８７は長い芯
部片の対応する壁８９と当接状態へ揺動しており、短い
芯部片の長い芯部片に対する実質的にフィルム巻取方向
Ｗへ、特別の方向Ｗ゛へのそれ以上の回転を阻止する。

第１４図を参照されたい。次に、短い芯部片２７の継続
した回転は長い芯部片を含めてスプール芯２３をフィル
ム巻取方向Ｗへ同様に回転させてフィルムストリップＦ
をスプール芯に再び巻取る。スプール芯２３は実質的に
フィルムリーダー（最外方巻回）３５のスロット７５が
歯７７の自由端７９を受入れてフィルムリーダーを歯へ
再係合させるまでフィルム巻取方向Ｗへ回転される。

（発明の効果） 本発明に従えば、米国特許第４　，　８３４　，　３０
６号及び同第４，８４８，６９３号（いずれも本発明の
譲受人へ譲渡された）におけるようにフランジ４３がス
プール芯から独立に回転し得るままになっていることを
許すように構成された時、フィルムスプール５の巻出回
転中にフランジ４３をスプール芯２３へ固定することに
よって、フィルムリーダー（最外方巻回）３５と固定さ
れたフランジのスカート付周辺５１との間に摩擦関係が
直ちに生じ、それがフィルムリーダーを光を通さない通
路２５を通してカセット胴３の外部へ押し進めるフィル
ムスプールの能力を改善することは判明している。特に
摩擦関係はスプール芯２３がフィルムリーダー３５へ加
えてリーダーをカセット胴３の外へ進ませる押圧力を増
す。その上、米国特許第４，８３４，３０６号及び同第
４，８４８，６９３号におけるようにフィルムスプール
５の巻取回転中にフランジ４１及び４３の両方がスプー
ル芯２３から独立に回転されることを可能にすることに
よって、リーダーがスカート付周辺により妨害されるこ
となくフランジのスカート付周辺４９及び５１内で再巻
取りされることができることが実質的に保証されること
は判明している。

本発明は好適な実施例に従って説明された。しかしなが
ら、変更及び修正が本発明の範囲から逸脱せずに当業者
内で行われ得ることは理解されよう。例えば、フランジ
の１つだけが好適な実施例におけるようにスプール芯へ
固定されるよりはむしろフランジ４１及び４３の両方が
スプール芯の巻出回転中にスプール芯２３へ固定さるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の好適な実施例に従うフィルムカセット
の分解斜視図であり、第２図はフィルムカセットの立面
図であって、フィルムスプールの周りにコイル巻にされ
たフィルムロールを現すためにカセット胴を開いて例示
する図であり、第３図はカセット胴、フィルムロール及
びフィルムスプールの一部断面端面図であって、フィル
ムロールが初めにフィルムスプールに貯えられた様態を
例示する図であり、第４図、第５図、第６図及び第７図
は第３図と同様な端面図であって、フィルムロールがフ
ィルムスプールから巻出された様態を例示する図であり
、第８図及び第９図はフィルムロール及びフィルムスプ
ールの立面図であって、フィルムロールが初めにフィル
ムスプールに貯えられた様態を例示する図であり、第１
０図及び第１１図は第８図及び第９図と同様な立面図で
あって、フィルムロールがフィルムスプールから巻出さ
れた様態を例示する図であり、第１２図及び第１３図は
フィルムロール及びフィルムスプールの断面立面図であ
って、スプールの一対のフィルム拘束フランジの１つが
スプールと同時に回転可能にスプールへ固定され得る様
態を例示する図であり、第１４図及び第１５図はそれぞ
れ第１２図及び第１３図の矢線１２、１２及び１３、１
３の方向に見た断面図である。 １・・・フィルムカセット、 ５・・・スプール、 ２３・・・スプール芯、 ２６・・・長い芯部片、 ２７・・・短い芯部片、 ３３・・・フィルムロール、 ３５・・・リーダー部分、 ４１、４３・・・フランジ、 ４９、５１・・・環状唇部又はスカート、５３、５５・
・・長手方向縁、 ５６・・・中央穴、 ５７、５８・・・溝。 ８７、８９・・・ストッパ壁。 【外４名） ７Ｉ ｌ５ 特開平 ３ ２１５８４７（９冫 ψ 牛・一一 特開平 ３ ２１５８４７　（１３）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、フィルムカセットであって、フィルムスプールが（
   イ）スプール芯の周りにコイル巻にされたフィルムスト
   リップのリーダー部分を前記カセットの外部へ押し進め
   るためにフィルム巻出方向へ回転することができ且つ該
   リーダーをカセットの内部へ戻すためにフィルム巻取方
   向へ回転することができるように支持されたスプール芯
   と、（ロ）フィルムロールをフランジのスカート付周辺
   内で半径方向に拘束するために前記フィルムロールの対
   向側部の上に横たわるように前記スプール芯に沿って配
   置され且つそれぞれの中央開口を有する一対のフランジ
   であって、スプール芯が該中央開口を貫通し、フランジ
   のそれぞれが通常はフィルム巻出及びフィルム巻取方向
   ヘスプール芯に対して独立に回転することを可能にする
   一対のフランジとを備えるフィルムカセットにおいて、
   前記スプール芯がスプール芯の残りの部分へ連結された
   芯部片を含み、該芯部片はスプール芯がフィルム巻出方
   向へ回転される時にフランジの少なくとも１つをスプー
   ルと一緒に回転させるように該フランジと係合するため
   に前記フランジの少なくとも１つの中央開口内で前記残
   りの部分に対して実質的にフィルム巻出方向へ制限され
   た回転をして前記リーダーを前記カセットから押し進め
   る前記フィルムスプールの能力を強め、且つスプール芯
   がフィルム巻取方向へ回転される時に該フランジが独立
   に回転されることを許すように該フランジを解放するた
   めに前記残りの部分に対して実質的にフィルム巻取方向
   へ制限された回転をしてリーダーが該フランジの前記ス
   カート付周辺内で再巻取りされ得ることを概ね保証する
   ことを特徴とするフィルムカセット。 ２、前記芯部片が前記スプール芯の残りの部分へ偏心し
   て連結され、芯部片の該残りの部分に対する実質的にフ
   ィルム巻出方向への制限された回転に応動して前記フラ
   ンジの１つと係合すべく前記残りの部分の湾曲した周辺
   の外方へ移動し、且つ芯部片の該残りの部分に対する実
   質的にフィルム巻取方向への制限された回転に応動して
   フランジから分離すべく少なくとも残りの部分の前記湾
   曲した周辺へ戻る請求項１に記載されたフィルムカセッ
   ト。 ３、前記芯部片と前記スプール芯の残りの部分とが共通
   の周辺溝を有し、該周辺溝が前記フランジの１つを前記
   溝中に支持し、該フランジがスプール芯に対してフィル
   ム巻出及びフィルム巻取方向へ独立に回転するのを許す
   請求項１又は２に記載されたフィルムカセット。 ４、前記芯部片が、スプール芯がフィルム巻出及びフィ
   ルム巻取方向へ回転される軸線と平行に延びる軸線の周
   りで残りの部分に対して実質的にフィルム巻出及びフィ
   ルム巻取方向へ制限された回転をするように前記スプー
   ル芯の残りの部分へ連結された請求項１、２又は３に記
   載されたフィルムカセット。 ５、前記芯部片が芯部片の前記残りの部分に対する実質
   的にフィルム巻出方向への制限された回転に応動して前
   記フランジの１つと係合すべく前記残りの部分との周辺
   非整合状態へ変化するように、且つ芯部片の前記残りの
   部分に対する実質的にフィルム巻取方向への制限された
   回転に応動して該フランジを分離すべく残りの部分との
   周辺整合状態へ戻るように前記スプール芯の残りの部分
   へ連結された請求項１に記載されたフィルムカセット。 ６、芯部片が、残りの部分に対して実質的にフィルム巻
   出及びフィルム巻取方向へ制限された回転をするように
   、前記スプール芯の残りの部分に偏心して連結された請
   求項５に記載されたフィルムカセット。 ７、前記芯部片と前記スプール芯の残りの部分とがそれ
   ぞれのストッパ表面を含み、該ストッパ表面が芯部片の
   前記残りの部分に対するフィルム巻出及びフィルム巻取
   方向への制限された回転に応動して当接して芯部片の残
   りの部分に対する２つの方向へのそれ以上の回転を阻止
   するが、芯部片及び残りの部分のそれらの方向への結合
   回転を許す請求項１に記載されたフィルムカセット。 ８、フィルムカセットであって、（イ）スプール芯の周
   りにコイル巻にされたフィルムストリップのリーダー部
   分を前記カセットの外部へ押し進めるためにフィルム巻
   出方向へ回転することができ且つ該リーダーをカセット
   の内部へ戻すためにフィルム巻取方向へ回転することが
   できるように支持されたスプール芯と、（ロ）フィルム
   ロールの対向側部の上に横たわるように前記スプール芯
   に沿って配置され且つそれぞれの中央開口を有する一対
   のフランジであって、スプール芯が該中央開口を貫通し
   、フランジのそれぞれが通常はフィルム巻出及びフィル
   ム巻取方向ヘスプール芯に対して独立に回転することを
   可能にする一対のフランジとを備えるフィルムカセット
   において、前記スプール芯がスプール芯の残りの部分へ
   連結された芯部片を含み、該芯部片はスプール芯がフィ
   ルム巻出方向へ回転される時にフランジの１つをスプー
   ルと一緒に回転させるように該フランジと係合するため
   に前記フランジの１つの中央開口内で前記残りの部分か
   ら離れる方へ制限された運動をして前記リーダーを前記
   カセットから押し進める前記フィルムスプールの能力を
   強め、且つスプール芯がフィルム巻取方向へ回転される
   時に該フランジが独立に回転されることを許すように該
   フランジを分離するために前記残りの部分の方へ制限さ
   れた運動をすることを特徴とするフィルムカセット。 ９、前記芯部片が芯部片の前記残りの部分から離れる方
   への制限された運動に応動して前記フランジの１つと係
   合すべく前記残りの部分との周辺非整合状態へ変化する
   ように、且つ芯部片の前記残りの部分の方への制限され
   た運動に応動して該フランジを分離すべく残りの部分と
   の周辺整合状態へ戻るように前記スプール芯の残りの部
   分へ連結された請求項８に記載されたフィルムカセット
   。