JPH03215586A - 接着剤組成物およびそれを用いる積層体 - Google Patents

接着剤組成物およびそれを用いる積層体

Info

Publication number
JPH03215586A
JPH03215586A JP1126190A JP1126190A JPH03215586A JP H03215586 A JPH03215586 A JP H03215586A JP 1126190 A JP1126190 A JP 1126190A JP 1126190 A JP1126190 A JP 1126190A JP H03215586 A JPH03215586 A JP H03215586A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyester
adhesive composition
diol
layer
laminate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1126190A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Nakano
学 中野
Shinya Kato
晋哉 加藤
Yasuhiro Ogino
荻野 安弘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP1126190A priority Critical patent/JPH03215586A/ja
Publication of JPH03215586A publication Critical patent/JPH03215586A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はホリエステル系ポリウレタン接着剤組成物およ
び該接着剤組成物を用いて合成樹脂からなる層と布帛か
らなる層とを接着させてなる積層体に関する。
本発明により提供される接着剤組成物は、優れた接着性
能を発揮しうるのみならず,該接着剤組成物を用いて合
成樹脂からなる層と布帛からなる層とを接着させてなる
積層体に優れたかび抵抗性と柔軟性を付与しうる0この
ため,該接着剤組成物は,合羽,+7インド・プレーカ
ー サーフィン用の帆などの製品の素材のごとき,多湿
の条件下または水が付着する条件下に曝され,かつ美的
外観の維持と柔軟性が要求されるフイルム,シートなど
の形状の合成樹脂からなる層と布帛からなる層との積層
体を衾造するための接着剤として有用である。また、本
発明により提供される積層体は優れたかび抵抗性,剥離
強度および柔軟性を有することから、多湿の条件下また
は水が付着する条件下に曝され,かつ美的外観の維持と
柔軟性が要求される上記の積層体として有用である。
(従来の技術) 従来より,合成樹脂層と布帛層とを積層するための接着
剤として.高い接着強度を有し,かつ得られた積層体に
優れた風合を付与しうろことから,ポリエステル系ポリ
ワレタン接着剤が用いられているoしかしながら,ポリ
エステル系ポIJ ’7レタン接膚剤は必ずしも充分な
かび抵抗性を有していると●は言い難い。その結果,ポ
リエステル系ボリウl/タン接着剤を用いて合成樹脂増
と布帛層とを接着させてなる横1体は、かびの発生によ
り美的外観が損なわれヤすいという欠点を有している。
特開昭61−138658号公報の記載によれば.銀お
よび銅を保持嘔せたセオライト系固体粒子を配付させた
ポリエステル系ポリウレタン接着剤組成物金介し7て該
セすライト系固体粒子を配合させたポリL′7レ々ンフ
イルムとポリエステルタックとを熱圧着させて得られた
積I一体で(グ、かび抵抗性が付与さj,ているとされ
ている。
(金明が解決しようとする課題) 上記の)開昭61−138658号公報に記載されてい
るような七オライト系固体粒子を配合させたホリエスデ
ル系ポl1ウレタン接着剤組成物を使用]一で当られた
積層体では、被着体であるポリウレタンフイルムとホ1
}エステルタフタとの間にセメ−ライト系固体粒子が介
在してい0ことから両ノー間での剥離強度が不充分とな
る場合があり%ま六接着剤組成物およびポリウレタンフ
イルムにそれぞれ配合されているゼオライト系固体粒子
の分散が不均一になり,得られた積層体の物性の低下を
招くおそれかある。
しかして、本発明の目的の1つは、優れた接着性能金有
し、かつ被着体にかび抵抗性を付与しつるポリエステル
系ポリウレタン接着剤組成物を提供することにある。ま
た不発明の他の目的は、高い剥離強度と優れたかび抵抗
性を有する積層体を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明によれば、上記の目的の1つは,ポリエステルジ
オールとジイソシアネートとを反応させて得られるポリ
エステル系ポリウレタンジオールおよび防ぽい性有機化
合物からなる接着剤組成物を提供することによって達成
さねーる。1た本発明によれば、上記の他の目的は.合
成樹脂からなる層と布帛からなる層との間に介仕させた
上記の接着剤組成物を熱処理することによって該合成1
9脂からなる層と該布帛からなる層とを接着させてなる
積I一体を提供することによって達成される。
本発明の接着剤組成物を構成するl成分であるポリエス
テル系ポリウレタンジオールについて以下に説明する。
ポリエステル系ポリウレタンジオールを製造するために
使用するポリエステルジオールは例えば,了ルキレング
リコールとジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導
体とを通常のポリエステル生成反応に採用される条件下
に反応させるか,またはアルキレングリコ〜ルを開始剤
として用いてラタトン全開環重合させることにより製造
される〇了ルキレングリコールの代表例とじ1はエチレ
ングリコール,1,4−ブタンジオール、3−メチルー
】,5−ペンタンジオール.1,6−ヘキサンジオール
、1,9−ノナンジ才一ル,1.10−デカンジオール
、2−メチル−1,8−オクタンジオール,不オペンチ
ルク+2コール,2−メナルー1. 3 − フコバン
/オール,ジエチレングリコールh トノ炭素数2〜1
0のアルキレン部に酸素原子を介在させてい又もよいア
ルキレングリコールなどが挙げられ,これらのアルキレ
ングリコールは単独で1九は二橿以上を組合せて使用さ
れる。ジカルボン酸の代表例としてはコハク酸.グルタ
ル酸.アジビン酸,アゼライン酸,セバシン酸などの炭
素数4〜lOの脂肪族ジカルボン酸;テレフタル酸、イ
ソフタル酸、フタル酸,2,5−ナフタレンジカルホン
酸、2.6−ナフタレンジカルボン酸などの炭素数8〜
12の芳香族ジカルボン酸などが挙げられる。ジカルボ
ン酸のエステル形成性酵導体の代表例としては,上記例
示のジカルポン酸のメチルエステル,エチルエステルな
どの低級アルキルエステルなどが挙げられる。上記のジ
カルボン酸またはそのエステル形成性誘導体は,単独で
または二棟以上を組合せて使用される。ラクトンの代表
例としてにε一カブロラクトン,β−メチルーδ−バレ
ロラクトンなどが挙けられる。ポリエステルジオールと
しては.水酸基価に基づいて求められた数平均分子量が
500〜10000の範囲内であるものが好’ft,<
.700〜5000の範囲内であるものがより好lしい
。眼数平均分子量が500未満のポリエステルジオール
を使用して製造されたポリエステル系ポリウレタンジオ
ールを含有する接着剤組成物では,合成樹脂からなる層
と布帛からなる層との間に介在させた該接着剤組成物を
熱処理に何することによって得られた積層体の柔軟性が
失なわれる場合がある01た.数平均分子量か1000
0を越えるポリエステルジオールを使用して製造された
ポリエステル系ポリウレタンジオールを含有する接着剤
組成物では、合成樹脂からなる層と布帛からなる層との
間での接着性能が不允分となる場合がある。なお、ポリ
エステルジオールとして市販品を使用してもよい。かか
るポリエステルジオールの市販品の代表例としては,日
本ポリウレタン工業製ニツホラン4070(アジビン酸
,不オベンチルグリコールおよヒ1,6−ヘキサンジオ
ールを単量体とする数平均分子量2000のポリエステ
ルジオール),同155(アジビン酸,エチレングリコ
ールおよびジエチレングリコール全単量体とする数平均
分子量1500のポリエステルジオール).ダイセル化
学工業製プラクセル220〔数平均分子量2000のポ
リ(ε一カブロラクトン)ジオール〕などが挙げられる
ポリエステル系ポリウレタンジオールを製造するために
使用するジイソシアネートのW1類Fi特K限定されな
いが,良好な色調を有する積層体を得ることが要求され
る場合には該色調に悪影響を及ぼすおそれが低い点から
,耐黄変性に優れた脂肪族または脂環式のジイソシアネ
ートを使用するのが好ましい。かかる脂肪族ジイソシア
不−トとしテハへキサメチレンジイソシアネートなどが
例示され、また脂環式ジイソシアネートとしてはイソホ
ロンジイソシアネート.4.4’−ジシクロヘキシルメ
タンジイソシア不一トなどが例示される。用途上、接着
剤の着色が問題とされない場合には,ジイソシアネート
としてキシリレンジイソシア不一ト,4.4’−ジフエ
ニルメタンジイソシアネート、2. 4 − }リレン
ジイソシアネート,]..5−ナフチレンジイソシア不
一トなどの芳香族ジインン了不一トを使用してもよい。
本発明において用いられるポリエステル系ポリウレタン
ジオールは,上述のごときポリエステルジオールとジイ
ソシアネートとを通常の方法に従って有機溶媒の存在下
または不存在下に重合させることによって得られる。ポ
リエステル系ポリウレタンジオールのゲルバーミエーシ
ョンク口マトグラフイーを用いてもとめたポリスチレン
換算での重量平均分子量は、30000〜300000
の範囲にあることが好ましい。該重量平均分子量が30
000未満のポリエステル系ポリウレタンジオールを含
有する接着剤組成物では,充分な接着力が発現しない場
合があり,また該重量平均分子量が300000t−越
えるポリエステル系ポリウレタンジオールを含有する接
着剤組成物では,溶液状態および溶融状態での粘度が高
くなるため使用上.支障をきたす場合がある。
不発明の接着剤組成物を構成する1成分でおる防ばい性
有機化合物としては.ペンズイミダゾール系化合物、ハ
ロアルキルチオ系化合物,ビリジン系化合物,有機ヨー
ド系化合物、ニトリル系化金物、スルホン系化合物,イ
ンチアゾリンー3−オン系化合物などの防ばい性を有す
ることが知られている有機化合物を使用することができ
る。ペンズイミダゾール系化合物としては,2−メトキ
シカルボニル了ミノベンズイミダゾール,2−(4−チ
アゾリル)ペンズイミダゾール,2−(4−チオシアノ
メチルチオ)ペンズイミダゾール、1一(フチルカルバ
モイル)−2−ペンズイミダゾール力ルバミン酸メチル
.2−メ●ルカプトペンゾチ了ゾールナト夏1ウム、2
−メルカプトペンソ゛チアゾール亜鉛などが例示される
。ハロアルキルチオ系化合物としては,N−(フルオロ
ジク口口メナルチオ)フタルイミド,N,N−ジメテル
ー■一(シクロ口フルオ口メチルチオ) − N’−フ
エニルスルファミド,N−トリクロロメチルチオテトラ
ヒド口フタルイミド,N−トリクロロメチルチオフタル
イミド,N−1.1,2.2−テトラクロ口エチルテオ
テトラヒドロフタルイミト゜などが例示される。ビリジ
ン系化合物としτi1,2−ピリジンナオール−1−オ
キ/ド亜鉛塩などが例示される。
有機ヨード系化合物としては、ジョードメチル−p−ト
IJルスルホン,3−ヨード−2−プロパルギルブチル
力ルバメート、1−(ジョードメチルスルホニル)−4
−メチルペンセン,p−クロロフエノキシ−(3−ヨー
ド−2−プロバルギルオギシ)メタン、2−アリルオキ
シ−5−(3−ヨドー2−プロパルギルオキシ)ピリ宝
ジン,2,3.3−トリョードアリル7ルコールなどが
例示される。ニトリル系化合物としてH,2.4,5.
6−テトラクロ口イソフタロニト1jルなどが例示され
る。
スルホン系化合物としては.2,3.5.6−テトラク
口ロー4−(メチルスルホニル)ヒリジン,ビス(トr
ノクロロメチル)スルホン、trans − 1. 2
 −ビス( n − フロビルスルホニル)エチレンな
どが例示される。また、イソチアゾリンー3−オン系化
合物としてi’i,2−n−オクチル−4−イソチアゾ
+)ンー3一オン.5−クロロ−2−メチル−4−イノ
チアゾリンー3−オン、2−メチル−4インチアゾリン
−3−オン.1.2−ペンズイノチアゾリン−3−オン
などが例示される。これらの防ばい性有機化合物の中で
も,接着剤組成物中での相溶性が良好であり、接着剤組
成物を使用して被着体同士を接着させてなる積層体に対
して特に優れたかび抵抗性を付与することができ,かつ
人体および環境に対して安全性が高い点において、2−
メトキシ力ルポニルアミノベンズイミダゾール,N−(
フルオロジク口口メチルチオ)フタルイミドまたは2−
ビリジンチオール−1−オキシド亜鉛塩が特に好ましい
。なお,本発明の接着剤組成物においては,防ぱい性有
機化合物として1種を単独に使用してもよく,また2撞
以上を併用してもよい。不発明の接着剤組成物における
防ぱい性有機化合物の配合菫としては、ポリエステル系
ポリウレタンジオールのlOo重量部に対してo.oo
os〜5重量部の範囲となるような量が好まし<,0.
003〜1重量部の範囲となるような量がより好ましい
。防ばい性有機化合物の配合量がo.ooos重量部よ
り少ない場合には、積層体に対するかび抵抗性の向上効
果が不充分となることがあり,また5重t部より多い場
合には積層体の剥離強度が不充分となることがある。
本発明の接着剤組成物には、さらに必要に応じて,ボリ
イソンアネートなどの硬化剤;トルエンなどの芳香族炭
化水素,メチルエチルケトンなどのケトン,酢酸エチル
などのカルボン酸エステル,ジメナルホルムアミドなど
のアミドなどの有機溶剤;虐化防止剤;紫外線吸収剤な
どの任意の添加剤を配合させることができる。本発明の
接着剤組成物は,被着体に塗布しやすいように上記有畿
溶剤?配合してなる溶液の形態で使用することが望′f
(2い。なお,有機溶剤を配合してなる溶液の形態の接
着剤組成物は,該有攪溶剤中にポリエステル系ポリウレ
タンジオールおよび防ばい性有機化合吻を溶解させるこ
とによって調製することができるが、該有礪溶剤中でポ
リエステルジオールとシイノシア不−トとを重合させ,
得られたポリエステル系ポリウレタンジオールの有機溶
剤中の溶液に防ぽい性有機化合物を溶解させることによ
っても調表することができる。硬化剤として便用しうる
ホリイノ/ア不一トに,平月1直で2を越える個数のイ
ソシアナト基を分子中に有する有機化合物であれは、種
類について特に限定されない。ポリインシアネートの分
子中に含まれるインシアナト基の個数は平均値で2.5
〜6.0の範囲内であることが,接着性能に優れた接着
剤組成物が得られる点から望ましい。良好な色vI4t
l−有する積層体を得ることが要求される場合には該色
調に悪影響を及ぼすおそれが低い点から、耐黄変性に優
れたポリイソシアネートを使用することが望1しい。か
かる観点において使用することが望ましいポリイソシア
ネートとしては、1,1.1−}リメチロールプロパン
,ペンタエリスリトール,グリセリンなどの3〜4価の
アルコールとイソホロンジイソシア不一ト,ヘキサメチ
レンジイノ●●シアネートなどの前記の耐黄変性K優れ
た脂肪族またに脂環式のジイソシアネートとを反応させ
て得られる分子中に平均値で2,5〜6. 0個のイン
シアナト基を有するウレタン系化合物等が例示される。
力・かる酎黄変性に優れたホリイソシアネートとして市
販品を使用してもよく,その代表例としては,日本ポリ
ウレタン工業製コロネー}HL ( 1,1.1 − 
}リメチロールプロパンとへキサメチレンジイソシアネ
ートとのモル比1対3の付加生成物)などが挙げられる
。また用途上,接着剤の着色が問題とされない場合には
、前記の3〜4価のアルコールとキシリレンジイソシア
ネート,4.4’−ジフェニルメタンジインシアネート
,2.4−トリレンジイソシアネート,1.5−ナフチ
レンジイソシアネートなどの芳香族ジインシアネートと
を反応させて得られる分子中に平均値で2.5〜6.0
個のイソシアナト基を有するウレタン系化合物を使用し
てもよい。かかるウレタン系化合物として市販品を使用
してもよく、その代表例としては,日本ポリウレタン工
業梨コロネートL ( 1, 1. 1−トリメチロー
ルプロパンとトリレンジイノシアネートとのモル比1対
3の付加生成物)などが挙げられる。本発明の接着剤組
成物において.硬化剤を使用する必要性の有無およびそ
の使用量は、使用するポリエステル系ポリウレタンジオ
ールの物性,接着剤組成物に対する要求性能などに応じ
て適宜決められる。例えば,使用するポリエステル系ポ
リウレタンジオール単独での接着性能が要求性能に対し
て不充分である場合には、接着性能を向上させるために
該ポリエステル系ポリウレタンジオールの100重量部
に対して5重量部以上の量の硬化剤を配合することが望
ましい。ただし,硬化剤の配合量が多すぎる場合には接
漕剤組成物を使用して得られる積層体の柔軟性が失なわ
れることがあるので,硬化剤の配合量はポリエステル系
ポリウレタンジオールの100重量部に対して30重量
部以下となる量にとどめておくことが望ましい。
本発明の接着剤組成物は、例えば1液型接着剤の形態で
使用されうるが、硬化剤を含む接着剤組成物はポリエス
テル系ホリウレタンジオールおよび防ばい性有機化合物
を含む主剤と硬化剤とからなる2液型接着剤の形態で使
用するのが望ましい。
2液型接着剤は,例えば使用直前に主剤と硬化剤とを混
合して使用される。本発明の接着剤組成物を2つの被着
体の間に介在させた状態で熱処理に付すことにより、該
接着剤組成物中のボリエステル系ポリウレタンジオール
が単独でまたは硬化剤との共同で接着性能を発揮する。
該熱処理において採用される温度はポリエステル系ポリ
ウレタンジオールおよび被着体の種類、熱処理時間など
に応じて必ずしも一様ではないが、該温度は通常約60
〜200℃の範囲内であり,例えば被着体の少なくとも
一方がボlエチレンテレフタレート系ボJエステルであ
る場合には一般に約80〜140℃の範囲内である。本
発明の接着剤組成物を使用する積1一体の製法としては
、ドライラミネーション法,ウエットラミネーション法
,熱圧着法などの公知の手法が採用される。
本発明の接着剤組成物が適用される被着体としては,ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
トなどのホリエステル,ナイロン−6%ナイロン−6,
6などのボリアミド,ポリエステル系ポリウレタン,ポ
リエーテル系ポリウレタンなどのポリウレタン、ポリ塩
化ビニルなどの不織布などの布帛などの一種または二種
が例示される。本発明の接着剤組成物が有する防ばい性
、接着性能および柔軟性が特に有効に活用されうる点か
ら、該接着剤組成物を、上記のポリエステル,ポリウレ
タンなどの合成樹脂からなる厚さ約5〜1000μmの
フイルム状またはシート状の層と上記のポリエステル繊
維、ナイロン繊維などの合成繊維からなる布帛からなる
層との間の接着に利用することが特に好ましい。
本発明の積層体は、本発明の接着剤組成物を介在させて
接着させた合成樹脂からなる層と布帛からなる層を必須
の層として含有するが、必要に応じて該合成樹脂からな
る層と該布帛からなる層は両層の間での接着面の反対側
の面においてさらに一種以上の層によって積層されてい
てもよい。任意の層が付加的に積層されている積層体の
代表例としては,合成樹脂からなる層(A),布帛から
なる層(B)および合成樹脂からなる層(C)がこの順
序で積層され,かつ(A)層と(B)層および(B)層
と(C)層をそれぞれ本発明の接着剤組成物によつて接
着させてなる積層体などが挙げられる。
以下、図面によって不発明を説明するが、本発明はこれ
らの図面によって限定されるものではない。第1図は本
発明の積層体の1例の構造全模式的に示す断面図である
。第1図で示される積層体の1例は.合成樹脂からなる
層1&、布帛からなる層2および両層の間に介在する接
看剤組成物に由来する層3aから構成される。該接着剤
組成物に田来するi3ari合成樹脂からなる層1aと
布帛からなる層2との間K介在させた本発明の接着剤組
成物を熱処理することによって形成される層である。ま
た第2図は本発明の積層体の他の1例の構造を模式的に
示す断面図である。第2図で示される積L一体の1例は
.合成樹脂からなる層1&、布帛からなる層2.合成樹
脂からなる層1b,層laとINII2との間に介在す
る接着剤組成物に由来する層3aおよび層1bと層2と
の間に介在する接着剤組成物に由来する層3bから構成
される。
該接漬剤組成物に由来する層3bは合成樹脂からなる4
 l bと布帛からなる層2との閣に介在させ九本発明
の接着剤組成物を熱処理することによって形成される層
である。
(実施例) 以下,実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらの実施例により限定されるものではない。
実施例1〜3 3−メチル−1.5−ペンタンジオールとアジビン酸か
ら製造された数平均分子量1 5 0 0 (水酸基価
に基づく)のポリエステルジオール1000重量部、ヘ
キサメチレンジイソシアネート1 0 9. 9重量部
および反応溶剤としてのトルエン1 1 1 0重量部
をジムロートコンデンサーを装着させた三つ口フラスコ
に仕込み、窒素雰囲気下.108℃で12時間加熱下に
攪拌を行うことによりポリエステル系ポリウレタンジオ
ール溶液を得た。得られたポリエステル系ポリウレタン
ジオール溶液を1・ルエンでさらに希釈することによっ
て固形分濃度30重t%のトルエン希釈液を得た。該ト
ルエン希釈液の粘度を25℃でB型粘度計を用いて測定
したところ該粘度は7 0 0 0 cpsであった。
さらにまた,該トルエン希釈液の一部を採取し,テトラ
ヒド口フランにて1000倍の体積に希釈した後,ケル
バーミエーションク口マトグラフイー(展開溶媒:テト
ラヒド口7ラン;流量:1、01//分)によりポリエ
ステル系ポリウレタンジオールの重量平均分子量(ポリ
スチレン換算)を測定した結果、該重量平均分子量は1
17800であった。なお,ケルバーミエーションク口
マトグラフイーにおいて測定装置として柳本製ボングL
−4000W,昭和電工製カラムショーデツクスKF8
05および同KF803(連結)および昭和電工表RI
検出機SE51を用いた。
このようにして得られた固形分濃度30重量チのポリエ
ステル系ポリウレタンジオールのトルエン溶液に、下記
の防ばい性有機化合物a,bまたはCを、ポリエステル
系ポリウレタンジオールの固形分100重量部に対して
0.005重量部となるような量で加え.次いで日本ポ
リウレタン工業製コロネーh HL ( 1,1.1 
− トリメチロールプロバンとへキサメチレンジイソシ
アネートのモル比1対3の付加生成物の約75重量囁の
酢酸エチル溶液冫をポリエステル系ポリウレタンジオー
ルの固形分100重量部に対して16重量部となるよう
な量で加えることによって溶液状の接着剤組成物を調製
した。
a:2−メトキシ力ルポニルアミノベンズイミダゾール
(実施例J) b:N−(フルオロジクロ口メチルチオ)フタルイミド
(実施例2) C:2−ビリジンチオールー1−オキシド亜鉛塩(実施
例3) 上記の接着剤組成物をポリエチレンテレフタレートフイ
ルム(厚さ=65μm;東レ製ルミラー)に塗工した後
,熱風乾燥機を用いて110℃で溶剤を蒸発させ念。得
られた接着剤組成物で片面を被覆させたフイルムをラミ
ネーターを用いて120℃のラミ不一ト温度でポリエス
テルタフタ(クラレ製クラベラT3001番)と貼り合
わせることによって積層体を得た(接着剤組成物の塗工
量は固形分で30f/nlIKなるよう制御した)Oこ
のようにして得られた積層体を,20℃,6511R}
1の雰囲気下で2週間養生させた後, JIS K68
54に規定された方法に準じたiso*剥#If:.験
およびJIS Z2911に規定された方法に準じたか
び抵抗性試験に付した。
180度剥離試験 得られた積層体f:25■幅に切り出し、引っ張り試験
機(島津製オートグラフDCS−100)を用いて50
■/分の引っ張り速度で180度剥離試験に付した。得
られた結果を第1表に示す。
かび抵抗性試験 供試菌液の作成 アスペルギルス− ニゲル(Aspergillus 
niger) ATCC6 2 7 5,ベニシリウム
’ ルテr:y ム( Penicilljumlut
eum) AT CC 9 6 4 4および} I+
コデルマ(Trjehoderma)T − I AT
CC9 6 4 5の各胞子の5白金耳を湿潤剤添加滅
菌水loll/に移植し、容器を激[2〈振り動かして
胞子を十分に分散させた後.内容物を滅菌ガーゼでこす
ことによって濾液として3種の単一胞子懸濁液を得九。
得られた3種の単一胞子懸濁gk混合して供試附液を得
た。
試験方法 ン−v−レK[製水I QO O.Om,  フトウ糖
40.02,ペグトン10.(lおよび寒天25.Or
からなる培養基のうちの25+E/を入れて,滅菌状態
にて平板培地を作り、その平板培池上に上記の供試菌液
の0.5dを塗抹した。積層体を切り取って作製した1
辺3cmの正方形の試験片をポリエステルタフタ面を下
にして前記培地上に靜置して7日間培養を行うことによ
り積J゛一体のかび抵抗性試験を行った。得られた結果
を第1表に示す。
比較例 実施ガ1におけると同様にIてポリエステル系ポリウレ
タンジオールのトルエン溶液ft得た後、防げい性有機
化合物を使用しない以外は実施例1におけると園様にし
1積層体を得,該積層体を180度剥離試験およびかび
抵抗性試験に付した。
これらの試験で得られた結果を第1表に示す。
第 l 表 注(1) カビ抵抗性の表示 第1表から明らかなように,本発明の接着剤組成物は高
い剥離強!を有しており,防ばい性有機化合物の添加に
よる接着性能の低下は実質的に認められなかった。また
,第1表より明らかなように、本発明の積1一体に優れ
たかび抵抗性を有している。
(発明の効果) 上記の実施例から明らかなとおり,本発明により提供さ
ルる接着剤組成物は、優れた防ぱい性能および接着性能
を発揮しうる。また不発明により提供される積層体は該
接着剤組成物に田来して優れたかび抵抗性と高い剥離強
度を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は.それぞれ本発明の積層体の1例
を示す断面図である。 1a%lb二合成樹脂からなる層 2:布帛からなるj−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ポリエステルジオールとジイソシアネートとを反応
    させて得られるポリエステル系ポリウレタンジオールお
    よび防ばい性有機化合物からなる接着剤組成物。 2、合成樹脂からなる層と布帛からなる層との間に介在
    させた請求項1記載の接着剤組成物を熱処理することに
    よつて該合成樹脂からなる層と該布帛からなる層とを接
    着させてなる積層体。
JP1126190A 1990-01-19 1990-01-19 接着剤組成物およびそれを用いる積層体 Pending JPH03215586A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1126190A JPH03215586A (ja) 1990-01-19 1990-01-19 接着剤組成物およびそれを用いる積層体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1126190A JPH03215586A (ja) 1990-01-19 1990-01-19 接着剤組成物およびそれを用いる積層体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03215586A true JPH03215586A (ja) 1991-09-20

Family

ID=11773009

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1126190A Pending JPH03215586A (ja) 1990-01-19 1990-01-19 接着剤組成物およびそれを用いる積層体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03215586A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1081855A (ja) * 1996-06-12 1998-03-31 Medical Concepts Dev Inc 抗菌性を有する無溶剤型ホットメルト接着剤組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1081855A (ja) * 1996-06-12 1998-03-31 Medical Concepts Dev Inc 抗菌性を有する無溶剤型ホットメルト接着剤組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3588314B2 (ja) 貼り合わせ用ウレタン接着剤組成物
JPS6147775A (ja) 複合ラミネ−トフイルム用接着剤組成物
TW474978B (en) Polyurethane-based adhesives and mixtures thereof
JPS61174219A (ja) ヒドロキシル末端基を含むポリエステルポリウレタンおよびそれの接着剤としての使用
JPWO2009011177A1 (ja) 湿気硬化型ポリウレタンホットメルト接着剤及びそれを用いた積層体ならびに透湿フィルム
JPS61502196A (ja) 水蒸気透過性物質
CA3008034A1 (en) One-part polyurethane adhesive composition, method of making a laminate, and laminate
JP5696551B2 (ja) 湿気硬化性ポリウレタンホットメルト接着剤およびそれを用いた造作部材
DE102013226031A1 (de) Biologisch abbaubarer Haftklebstoff auf Basis von Polyester-Polyurethan
TWI782008B (zh) 水性聚胺基甲酸酯分散液黏著劑組合物
JP5303846B2 (ja) 湿気硬化型ホットメルト接着剤ならびにこれを用いた造作部材およびフラッシュパネル
JP2013087150A (ja) 湿気硬化性ポリウレタンホットメルト接着剤、及び化粧造作部材
JPH0232185A (ja) ポリカーボネート系ポリウレタン接着剤
JPH03215586A (ja) 接着剤組成物およびそれを用いる積層体
JPS62181376A (ja) ポリウレタン接着剤組成物
CN107353839B (zh) 一种强力双面胶带
JPH0689319B2 (ja) ポリウレタン樹脂系接着剤
JP2002275448A (ja) 無機蒸着フィルム用接着剤
JPH03182584A (ja) 2液硬化型接着剤組成物
JPS63182387A (ja) 接着剤
JPH03296588A (ja) ポリウレタン系接着剤
JP2024512450A (ja) ラミネート接着剤
JPS63270782A (ja) 接着剤組成物
JPH0232186A (ja) 接着剤
TW202116919A (zh) 色移阻隔組成物、色移阻隔薄膜、色移阻隔疊層及包含其的複合織物及其用途