JPH03215557A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH03215557A
JPH03215557A JP827690A JP827690A JPH03215557A JP H03215557 A JPH03215557 A JP H03215557A JP 827690 A JP827690 A JP 827690A JP 827690 A JP827690 A JP 827690A JP H03215557 A JPH03215557 A JP H03215557A
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出口 隆一
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西尾 武純
Akane Okada
岡田 茜
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野〕 本発明は、成形性が優れており、その成形品は優れた耐
熱性、剛性、耐水性、表面性および耐衝撃性(面衝撃性
)を有している樹脂組成物に関する。
[従来の技術] 一般にポリアミド樹脂は、耐摩耗性、耐衝撃性、成形性
、耐薬品性および機械的強度などが優れているが、吸水
時に剛性が低下したり、寸法変化を起こすという問題が
ある. 吸水時に寸法変化を小さ《し、吸水時の剛性の低下を改
良するために、ガラス繊維まだは無機フィラーを混合し
た材料が従来より用いられてきたが、これらの組成物は
、耐衝撃性(特に耐面衝撃性)や表面性に問題があるた
め、用途分野が限られていた。
そこで、最近2種ないしはそれ以上のボリマーを混合(
ボリマーアロイ)し、このような問題点を解決しようと
する試みがなされてきた6そして、ポリアミド樹脂の優
れた性質を保持しつつ、吸水による寸法、剛性変化の欠
点を改善した発明が提案されている。
しかし、2種ないしはそれ以上のボリマーを混合して異
なった複数の優れた性能を樹脂に付与する場合、その2
種ないしはそれ以上のボリマー同士は当然ながら融点、
結晶性などの性質が異なり、お互いに混ざりにくいもの
同士であることが多い。従って、ボリマーアロイのアロ
イ化技術は、いかに2種ないしはそれ以上のボリマーを
相溶化させ、理想的な分散形状・分散粒径を取らせるか
という点にポイントがある。
通常、非相溶型ボリマーアロイにおいては、海鳥構造を
取るのが好ましいとされており、海部となるマトリクス
樹脂と、島部となるドメイン樹脂とからなり、この島部
の分散形状・分敢粒径が物性に大きな影響を与える。こ
の島部(ドメイン)の分散形状・分散粒径については、
組み合わせる樹脂によって、その適切な分散形状・分敗
粒径は異なるが、多くの特許に述べられているように、
平均粒径は1〜2P以下にすることが好ましい。
しかし、樹脂どうしの単なる混合で島部の平均粒径を1
〜2一以下にすることは難しい。そこで、樹脂どうしの
相溶性を向上させ、さらには混合方法を工夫することに
よって、平均粒径1〜2 pm以下にできる技術がいく
つか発表されている, また、島部の平均粒径の下限についても、理論的には最
適範囲をはずれる限界があるが,実際現在の技術段階で
は、ほとんどの樹脂の組み合わせにおいで、いかに島部
の平均粒径を小さくし、耐衝撃性などの物性や成形性・
耐衝撃性を向上させるかがポイントになっていると言え
る.また形状についても、成形品としての変形等を防止
するためにも、なるべく球形に近づけたほうがよく、ま
た均一性についても、その平均粒径のバラッキが少なく
、特に平均粒径に対して極端に大きな粒子が存在しない
ことが大切である. ある特許では,アロイ化しようとするボリマーに親和性
のある官能基を導入したり、2種ないしはそれ以上のボ
リマーそれぞれに親和性を持った第3成分を相溶化剤と
して用いて相溶性を向上させ、島部の分散を良くし、物
性を向上させるかが述べられている。
しかし、今までの方法では、島部の分散は十分てなく、
特に平均粒径としては、細かいものが作成できても、形
状や均一性の点でまだまだ十分でなく、目的とする物性
、特にポリアミドの吸水による欠点をカバーしつつ、熱
変形温度と耐衝撃性のバランスのとれた優れた性能を有
する材料又は材料を得るための技術はまだ開発されてい
なかった。
[発明が解決しようとする課題] 上記のとおり、従来のポリアミドの改質(ボリマーアロ
イ等)によって、成形性、耐熱性、剛性、耐水性、表面
性および耐衝撃性の全ての特性を満足するものは開発さ
れておらず、かかる特性を同時に具備した材料の開発が
強く望まれているのが現状である. 本発明者らは、成形性、耐熱性、剛性、耐水性表面性の
優れた樹脂を開発することを目的とし、鋭意研究を行な
った結果、ポリアミド樹脂とポリエステル樹脂を配合す
ることにより、その目的が達成されることを見出し,本
発明を完成した. [課題を解決するための手段] 本発明の組成物は、2種ないしはそれ以上の樹脂の海島
構造のモルホロジーをベースとし、その島部の核となる
無磯物との組み合わせからなる組叱Ml+門寸又d,小
で七,又  t左レfp ス#1はl廟ノ斗  6扁望
の島部の粒径にあわせた大きさのものを選択し、島部と
すべき樹脂に予め微細な状態で分散させておき、海部と
なるべき樹脂と溶融混線又はペレットブレンドし、組成
物を作成する。まだは、海部・島部を溶融混練する際に
無機物を分散よく同時に混合して、組成物を作成する。
場合によっては海部となるべき樹脂に予め無機物を分散
しておき、島部となるべき樹脂と溶融混練又はベレット
ブレンドし、組成物を作成する。本発明の組成物は、こ
のような方法によって得られたポリマーアロイにおける
島部の分散を改善し、粒径を均一にまた形状を均一にし
、さらに微細化した組成物である。
本発明において、(A)成分と(B)成分のどちらが、
島部になってもよく、珪酸塩は(A)成分と(B)成分
のどちらか片方もしくは両方に含まれてよく、島部に存
在するものは、島部を微細にしかも均一にまた島部の剛
性、耐熱性を向上させ、海部に存在するものは、樹脂全
体の剛性・耐きh.}±九向しセ.1ト+2レレノ+−
  lm■nO賄1−t.l−い影響を与λる. 具体的にその内容について説明する。
本発明の組成物は(A)ポリアミド樹脂10〜9otJ
l%と、(B)ポリエステル樹脂90〜10重量%、な
らびに(C)前記(A)および/まだは(B)成分中に
層状珪酸塩を前記(A>および(B)成分の合計量10
0重量部に対して0.05〜30重1部を均一に分散さ
せたものからなる樹脂組成物に関する。
本発明の組成物を構成する(A)成分のポリアミド樹脂
は、分子中に酸アミド結合(−CONH−)を有するも
のであり、具体的には、ε一カブロラクタム、6−アミ
ノカブロン酸、ω一エナントラクタム、7−アミノヘブ
タン酸、l1−アミノウンデカン酸、9−アミノノナン
酸、a−ビロリドン、α−ビペリドンなどから得られる
重合体まだは共重合体:ヘキサメチレンジアミン、ノナ
メチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカ
メチレンジアミン、メタキシリレンジアミンなどのジア
ミンとテレフタル酸、イソフタル酸、アジビン酸、セバ
シン酸などのジカルポン酸とを重縮合して得られる重合
体もしくは共重合体又はこれらの混合物を例示すること
ができる。(A)成分のポリアミド樹脂は、平均分子量
が9000〜30000のものが好ましい。
本発明に用いられるポリエステル樹脂は、一般に結晶性
構造を有し、120℃以上の融点を有し、そして熱可塑
性を有するものである。
特に有用なfH]のポリエステルの例には,当業界で周
知の方法に従ってジカルボン酸まだはその低級アルキル
エステルまだは酸ハライドまだは無水物誘導体と、グリ
コールとを縮合させることにより製造された熱可塑性ポ
リエステルがあげられる。
このポリエステルを製造するに適する芳香族および脂肪
族ジカルボン酸には次のものがある。ジュウ酸、マロン
酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、
アゼライン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル
酸、p一カルポキシフエニル酢酸、p.p′−ジカルボ
キシビフェニル、p.p′−ジカルボキシビフエニルス
ルホン酸、p一カルボキシフェノキシ酢酸、p一カルボ
キシフエノキシブロビオン酸、p一カルボキシフェノキ
シrJ8u.p−カルボキシフェノキシ吉草酸、p一カ
ルボキシフエノキシヘキサン酸、p.p −ジカルポキ
シジフエニルメタン、p,p −ジカルポキシジフェニ
ルプロパン、pp −ジカルボキシジフエニルオクタン
、3−アルキルー4−(β一カルポキシェトキシ)一安
,!!.香酸、2.6−ナフタリンジカルボン酸および
2,7−ナフタリンジカルポン酸。これらジカルポン酸
の混合物も使用し得る。テレフタル酸が特に好ましい。
本発明で用いられるテレフタル酸まだはイソフタル酸ま
だはこれらの機能性誘導体のフエニレン基はハロゲン原
子まだはアルキル基で置換されていてもよい。またテレ
フクル頌まだはイソフタル酸あるいはこれらの機能性誘
導体に加えて、少量の伯の芳香族もしくは脂肪族ジカル
ボン酸又はその機能性誘導体を共重合成分として用いて
もよい. 前記ポリエステルを製造するに適するグリコールには、
2ないし12個の炭素原子を有する直鎖アルキレングリ
コール、例えばエチレングリコール、1,3−ブロビレ
ングリコール、1.6−ヘキシレングリコール、1.1
0−デカメチレングノコールおよび1.12−ドデカメ
チレングリコールがある。これらのグリコールの一部ま
だは全部を芳香族グリコールでおきかえてもよい。適当
な芳香族ジヒドロキシ化合物には、p−キシリレングリ
コール、ビロカテコール、レゾルシノール、ヒドロキノ
ン、まだはこれら化合物のアルキル置換誘導体がある。
他の適当なグリコールは、1.4−シクロヘキサンジメ
タノールである.より好ましいグリコールは、炭素原子
数2ないし4の直鎖アルキレングリコールである。
好ましいポリエステルは、ポリエチレンテレフタレート
、ポリプロピレンテレフタレートおよびポリブチレンテ
レフタレートである.より好ましいポリエステルは、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフクレー
トである。結晶・ド共重合体であるポリブチレンテレフ
タレートは、1,4−ブタンジオールとジメチルテレフ
タレートまだはテレフタル酸との重縮合により製造ズき
、そしてこれは一般式. (式中、nは、70ないし140である)を有する.ポ
リブチレンテレフタレートの分子lは、好ましくは、2
0000ないし25000である. 他の有用なポリエステルの例には、セルロースエステル
があげられる,ここで使用できる熱可安性セルローズエ
ステルは周知物質であって、成形、被?!!およびフィ
ルム形成用材料として現在広く使用されているものであ
る。このセルローズエステルの例には次のものがあげら
れる.固体熱可塑性プラスチック材料の形のセルローズ
ナイトレート、セルローズアセテート(たとえばセルロ
ーズジアセテート、セルローズトリアセテート)、セル
ローズブチレート、セルローズアセテートプチレート、
セルローズブロピオネート、セルローズトリデカノエー
ト、カルポキシメチルセルローズ、エチルセルローズ、
ヒドロキシエチルセルローズ、アセチル化ヒドロキシエ
チルセルローズがあげられる。
もう1つの有用なポリエステルは、ポリビバロラクトン
である。ポリビバロラクトンは、主に次式: 一CH.−C (CH,) 2−C (0)−0−の繰
返しエステル構造ユニット(すなわちビバロラクトンか
ら導かれるユニット)を有する線状重合体である。好ま
しくは、このポリエステルは、ピバロラクトンのホモ重
合体である.他の例としては、ビバロラクトンと、50
モル%以下、好ましくは10モル%以下の他のβ−プロ
ピオラクトン(たとえばβ−プロビ才ラクトン、α,α
−ジエチル−3−プロビ才ラクトンおよびα−メチル一
α一エチルーβ−プロビ才ラクトン)との共重合体があ
る.好ましいβ−プロビオラクトンは、カルボニル基に
関しα一位置に第三まだは第四炭素原子を有する種類の
ものである。特に好ましいものは、アルキル基のそれぞ
れが独立的に、lないし4個の炭素原子を有しているα
,a−ジアルキルーβ−プロビオラクトンである, 有用な単量体の例を次に示す: α一エチル一〇一メチルーβ−プロビオラクトン、 a−メチルーα−イソブロビルーβ−ブロビ才ラクトン
、 α一エチルーα−n−ブチルーβ−プロビ才ラクトン、 α−ク四口メチル一〇一メチルーβ−プロビ才ラクトン
、 α.α−ビル(ク四口メチル)一β−ブロピ才ラクトン
、 α.α−ジメチルーβ−プロビ才ラクトン(ピバロラク
トン)9 これらポリピバロラクトンの分子量は 20000以上、融点は120℃以上である。
もう1つの有用なポリエステルは、ポリカブロラクトン
である.好ましいポリ(ε一カブロラクトン)は、次式 の繰返しユニットを有する実質的に線状の重合体である
.これらの重合体は、ポリビバロラクトンと同様な性質
を有しており、かつ同様な重合方法により製造され得る
. さらにもう1つの有用なポリエステルは、ポリアリレー
トであり、一般式 で表わされるビスフェノール類 (ただし−八一 l廿   − n−    −a−      c= 
 凸アルキレン基あるいはアルキリデン基よりなる群か
ら選ばれ、R..R2.R..R4.R.、R6、R,
およびR8は水素原子、ハロゲン原子および炭化水素か
らなる群から選ばれる)とテレフタル酸および/まだは
イソフタル酸まだは、それらの反応性誘導体とから得ら
れるものである。
上記一般式で示されるビスフェノール類の例としては、
4.4′−ジヒドロキシージフェニルエーテル、ビス(
4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)エーテル、ビス
(4−ヒドロキシ−3一クロロフェニル)エーテル、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)サルファイド、ビス(4
−ヒドロキシフエニル)ケトン、ビス(4−ヒドロキシ
フエニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシ−3メチルフ
ェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシ−3.5−ジク
ロ口フェニル)メタン、ビス(4ヒドロキシ−3.5−
ジブロモフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシ−3
.5−ジフル才口フエニル)メタン、1.1−ビス(4
−ヒドロキシフエニル)エタン、2.2−ビス(4−ヒ
ドロキシ−3−メチルフエニル)プロパン、2.2−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3−クロロフエニル)プロパン、
2.2−ビス(4−ヒドロキシ−3.5−ジクロ口フエ
ニル)プロパン、2.2−ビス(4−ヒドロキシ−3.
5−ジブロモフエニル)プロパン、1.1−ビス(4−
ヒドロキシフエニル)ブタン、ビス(4−ヒドロキシフ
エニル)フェニルメタン、ビス(4−ヒドロキシフエニ
ル)ジフェニルメタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル
)−4′−メチルフエニルメタン、1 1−ビス(4−
ヒドロキシフエニル−22.2−トリクロロエタン、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)− (4′−クロロフエ
ニル)メタン、1.1−ビス(4−ヒドロキシフエニル
)シクロヘキサン、ビス(4−ヒドロキシフエニル)シ
クロヘキシルメタン、2.2−ビス(4−ヒドロキシナ
フチル)プロパン等があげられるが、最も一般に用いら
れる代表的なものは、2.2−ビス(4−ヒドロキシフ
エニル)プロパンすなわちビスフェノールAと呼ばれて
いるものである.もし必要ならば前記ビスフェノール類
の混合物あるいはビスフェノール類と少量の他の2価の
化合物、例えば2.2′−ジヒドロキシジフェニル、2
.6−ジヒドロキシナフタレンの如きジヒドロキシナフ
タレン、ヒドロキノン、レゾルシノール、2.6−ジヒ
ドロキシク口口ベンゼン、2.6−ジヒドロキシトルエ
ン、3.6−ジヒドロキシトルエン等の混合物を使用す
ることができる。
テレフタル酸まだはイソフタル酸の反応性誘導体とは、
これらの酸のハロゲン化物まだはアルキルもしくはアリ
ールエステルである。
本発明で用いられるテレフタル酸等は前述したとおりで
ある。
本発明で用いられるポリアリレートは界面重合法、溶液
重合法、溶融重合法等の任意の方法で合成される。好ま
しい物件を有する樹脂組成物を得るためには、平均分子
量が5.000から100.000のポリアリレートを
用いるのが好ましい。
(A)およびCB)成分の配分比は、(A)成分が10
〜90重量部であり、(B)成分が90〜10重量部で
ある.(A)成分の配合比が10重量部未満だと成形性
が低下し、90重量部を越えると吸水時の剛性が低下す
る。
(C)成分は層状珪酸塩である。この(C)成分は樹脂
組成物から得られる成形体において、(B)成分を(A
)成分のポリアミド中に、又は(A)成分をCB)成分
中に微細に分散させるとともに、成形性が優れた機械的
性質、耐熱性および耐面衝撃性を付与するのに資する物
質である。
さらに均一に分散された層状珪酸塩は、剛性の付与なら
びに分散粒子となる樹脂を微細に分散させるという特徴
があり、従来相反する性質である剛性と耐衝撃性(面衝
撃性)を同時に満足するという、公知技術による剛性及
び耐衝撃性付与法とは全く異なる多成分系重合体ブレン
ド安定化法を提供するのに不可欠な成分である。
層状珪酸塩は(A)成分中に分散した際、それぞれが平
均的に20人以上の層間距離を保ち、均一に分散してい
ることを特徴とする.本発明において層状珪酸塩とは一
辺が0.002〜l pm、厚みが6〜20人の物質の
一単位を示すものである。
また、眉間距離とは層状珪酸塩の平板の重心間の距離を
言い、均一に分散するとは層状珪酸塩の一枚一枚が、も
しくは平均的に重なりが5層以下の多層物が平行に、ま
だはランダムに、もしくは平行とランダムが混在した状
態で50重量%以上が,好ましくは70重量%以上が局
所的な塊を形成することなく分散する状態を言う, このような層状珪酸塩の原料としては、珪酸マグネシウ
ムまだは珪酸アルミニウムの層から構成される層状フィ
ロ珪酸鉱物を例示することができる6具体的には、モン
モリ口ナイト、サポナイト、バイデライト、ノントロナ
イト、ヘクトライト、スティブンサイトなどのスメクタ
イト系粘土鉱物やバーミキュライト、パロイサイトなど
を例ホすることができ、これらは天然のものであっても
、合成されたものであってもよい、これらのなかでもモ
ンモリ口ナイトが好ましい. (C)成分の配合割合は、(A)成分と(B)成分の合
計量が100重量部に対して0.05〜30重量部であ
り、好ましくは0.1〜10重量部である。(C)成分
の配合割合が0.05重量部未満であると、成形品の耐
熱性および耐衝撃性の向上効果が小さく、30重量部を
超えると、樹脂組成物の流動性が極端に低下し、成形性
が低下する。
さらに、本発明には前述の(A)、(B)、(C)成分
の他に耐衝撃性改良材を必要に応じて加えることができ
る6耐衝撃性改良材としては、−JlΩにポリアミドに
用いられる耐衝撃改良材ならば、特に限定はなく次に挙
げるようなものである。ポリアミドに20重量%添加し
た時、その耐衝撃性が、2倍以上になる程度のものであ
り、その曲げ弾性率は、1 0 . 0 0 0kg/
am2以下である。
耐衝撃性改良材としては、室温下でエラストマー状であ
るスチレンープタジエン(まだはイソブレン)共重合体
(ランダム共重合体、ブロック共重合体、水素添加ブロ
ック共重合体、グラフト共重合体)、各種才レフィンの
共重合体を例示することができる。具体的にはスチレン
ーブタジエンランダム共重合体、スチレンーブタジエン
ースチレンブロック共重合体、スチレンーイソブレンー
スチレンブロック共重合体、水素添加スチレンーブタジ
エンースチレンブロック共重合体、水素添加スチレンー
イソブレンースチレンブロック共1合体:エチレン、ブ
ロビレン、プテンー1、ヘキセン−1、デセンー1およ
び4−メチルブテンー4−メチルペンテン−1などから
選ばれる2種以上のオレフィンの共重合体を例示するこ
とができる. この耐衝撃性改良材は、不飽和カルポン酸などで変性し
たものを用いることができる。
耐衝撃性改良材の好ましい配合量は、(A)、(B)お
よび(C)成分の合計量100重量部に対して30重量
部以下である.30重量部を超えると成形性が低下し、
成形品の耐熱性が低下するために好ましくない. 相溶化剤は、例えばポリ(エチレン/メタクリル酸グリ
シジル)共重合体(エチレン/メタクリル酸グリシジル
=85/15)を70重量部と過酸化結合を側鎖に有す
るポリ(アクリル酸ブチル−b−スチレン)(アクリル
酸プチル/スチレン10/90)30重量部とを溶融押
出器を用い、溶融温度200±20℃で溶融混練して得
られたポリ(エチレン/メタクリル酸グリシジル)一g
−ポリ(アクリル酸ブチルーb−スチレン)であるグラ
フト化ポリオレフィン変性物(日本油脂■製グレード名
モディバ−A4100)などが使用され得る。
本発明の組成物には必要に応じて、染料、顔料、核剤、
離型剤などの充填剤、ガラス繊維、金属繊維、炭素繊維
などの補強剤、可塑剤、滑剤、耐熱性付与剤、発泡剤、
難燃剤などを配合することができる。
本発明の樹脂組成物の製造方法は特に制限されるもので
はない。例えば、(C)成分の層状珪酸塩を膨潤化剤と
接触させてあらかじめ層間を拡げて層間にモノマーを取
り込みやすくしたのち、(A)成分を形成するモノマー
を混合し、重合(特開昭62−74957号公報参照)
させ、さらに(B)成分を混合し、230〜250゜C
、好ましくは250〜320゜Cで溶融混練する方法:
重合終了後の溶融状態にあるポリアミド中に、(B)成
分を溶融させたものと、あらかじめ層間距離を50A以
上に拡げた(C)成分の層状珪酸塩を混線・配合する方
法等を適用することができる。
本発明の樹脂組成物においては、分散粒子となり得る粒
子が数平均粒子径で2pm以下で分散相を形成すること
が好ましい。
(C)成分の層状王手酸塩は(.へ)成分および(B)
成分の両方の相に分散していても、またいずれかの一方
の相に分散していてもよい。
本発明は、(へ)成分と(B)成分との混合物に、さら
に層状珪酸塩を配合することにより、成形品の耐熱性お
よび耐衝撃性の両方を同時に向上させることができるも
のである。通常、無機質充填剤をポリアミド樹脂と熱可
塑性樹脂との混合物中に配合した場合は剛性および耐熱
性は向上させることができるが、一方で耐衝撃性は低下
する。
しかし、本発明の組成物においては、層状珪酸塩は非常
に微細な状態で分散存在しており、少量の配合で剛性、
耐熱性を向上させ、しかもボリマー同士の分散もドメイ
ンを小さな粒子径で微細に分散させることができるため
に、剛性、耐熱性とともに耐衝撃性も向上するものと考
えられる。
本発明の樹脂組成物は、自動車の各種部品、電子電気部
品、機械部品、一般雑貨の製造材料として利用すること
ができる. (実施例) 以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。な
お、部は重量部を表わす。また、以下において示した各
特性の試験方法は下記のとおりである. 引張り強さ:ASTM  D−638 曲げ強さ、曲げ弾性率:ASTM  D−790アイゾ
ット衝撃強さ:ASTM  D−256熱変形温度・A
STM  D−648 高速衝撃強さ まず、本発明の樹脂組成物のベレットを
厚さ3.2mm、直径100mmの円盤に成形し、その
円盤を試験片とした6次に、− 3 0 ’Cで先端径
1/2インチラウンドミサイルを前記試験片中央に2.
5m/秒の速度で落下させ、その場合の破壊の際の応力
ひずみ白線の面積から、その破壊エネルギーを算出する
面衝撃測定法(UBE法)によった. 分散粒子径:シクロトームを用いて各成形体の小片を調
製し、その小片をローダミンBで染色し、水洗したのち
、光学顕微鏡(xl000)で該小片中の分散粒子径を
測定した。
実施例及び比較例 下記の表に示した各成分の組合せ及び配合比で樹脂組成
物を製造し、成形体として各特性評価用の試験片を製造
した. (A)ポリアミド 層状珪酸塩の一単位の厚みが平均的に9.5人で一辺の
平均長さが約0.1胛のモンモリロナイト200gを1
0℃の水に分散し、これに51.2gの12−アミノド
デカン酸と24−の濃塩酸を加え、5分間撹拌したのち
、?戸過した。
さらにこれを十分洗浄したのち、真空乾燥した。
この操作により、12−アミノドデカン酸アンモニウム
イオンとモンモリロナイトの複合体を調製した。複合体
中の層状珪酸塩分は80重量%となった。また、この複
合体のX線回折による測定では珪酸塩層間距離が18.
0人であった。
次に撹拌機付きの反応容器に、10kgのε一カブロラ
クタム、lkgの水および200gの乾燥した前記複合
体を入れ、100゜Cで反応系内が均一な状態になるよ
うに撹拌した。さらに温度を260″Cに上昇させ、1
 5 kg/ cm2の加圧下で1時間攪拌した.その
後、放圧し、水分を反応容器から揮散させながら、常圧
下で3時間反応をさせた.反応終了後、反応容器の下部
ノズルから、ストランド状に取り出した反応物を水冷し
、カッティングを行ない、ポリアミド樹脂(平均分子量
15.000)およびモンモリロナイトからなるペレッ
トを得た.次にこのペレットを熱水中に浸漬し,未反応
のモノマー(約10%)を抽出,除去したのち、真空中
で乾燥した。この乾燥ペレット中におけるポリアミドと
モンモリロナイトの割合は、ポリアミド樹脂100重量
部に対してモンモリロナイトが1.6重量部であった。
(B)熱可塑性ポリエステル (B−1)  ポリエチレンテレフタレート (三井ベ
ット■製ポリエチレンテレフタレート、グレード名Jl
25・・以下PETと略す) (B−2)  ポリブチレンテレフタレート (帝人■
製ボリブチレンテレフタレート、グレード各C7000
・・・以下PBTと略す)(B−3)  ポリアリレー
ト(ユニチカ■製Uポリマーグレード、U−100以下 PARと略す) 耐衝撃性改良材 変性エチレンブロビレンランダム共重合体(エクソン化
学■製グレード名ExxELoP  UAl803、以
下変性EPRと略す) 相溶化剤 グラクト化ボリ才レフィン変性物(日本油脂■製グレー
ド名、モディバ−A4100)エチレンーグリシジルメ
タクリレートー酢酸ビニル共重合体(住友化学■製グレ
ード名ポンドファーストE) 成形体は、次の方法で製造した。まず、表に示す量の各
成分を予備混合したのち、スクリュー径30mmの押出
機を用いて250゜C〜300′Cで溶融混線してベレ
ット化した.その後、該ペレットを真空乾燥したのち、
射出成形機によりシリンダー温度250〜300゜C金
型温度80゜Cの条件で射出成形を行ない成形体を得た
得られた成形体を各特性評価用の試験片として用い、評
価試験を行なった結果を表に示す。
(発明の効果) 表に示したように、ポリアミド樹脂とポリエステル樹脂
との混合物に、さらに層状珪酸塩を配合することにより
、剛性のみならず同時に耐衝撃性も優れている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (A)ポリアミド樹脂、 (B)ポリエステル樹脂、ならびに (C)(A)および/まだは(B)成分中に均一に分散
    された層状珪酸塩 からなる樹脂組成物。
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