JPH0321408B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は紙巻タバコ又はこれに似た物品を集積
するための装置に係り、上記装置の中でも特にタ
バコを群に形成するように整列させるように設計
されるタバコ集積装置に関するものであり、上記
群はｎ層の重ねられたタバコの層よりなり、この
各層は捕集装置の中に形成され、この捕集装置は
一連のｎ個のタバコ供給口を間欠的に通過する構
造であり、上記集積装置において各捕集装置はそ
の停止期間に層をなすタバコを受け入れ、各タバ
コ供給部は複数の相互に隣接しかつほぼ垂直に設
けられたタバコ供給路を有し、この各タバコ供給
路の中で上記タバコが互いに水平に重ねられて縦
１列になり、このタバコはタバコ供給路の底部出
口の下でタバコの層を形成し、この層状のタバコ
はその軸方向に押し出されてこれに対向する捕集
装置の中に移される。

〔従来技術および問題点〕

通常、タバコは層状に並べられ、この各層は個
別にタバコ供給部で異なる高さで捕集装置に導か
れる。さらに上記タバコの各層は、できれば同時
に、ｎ個の供給部で、ｎ個の連続して群をなす捕
集装置の中に導かれる。上記連続する捕集装置の
間隔は上記供給部の間隔と等倍又は分数倍特に1/
２倍である。上記捕集装置は無端コンベア例えば
ベルトコンベアもしくはチエンコンベア、又は
（タバコを同一の角度で離間させる場合には）回
転するドラムで支持される。

上記のような装置を使用するタバコ集積機の欠
点は、この集積機の始動時に、作動速度が安定す
るまでタバコ群を完全に形成することができず、
この本数不足のタバコ群を上記各捕集装置から例
えば圧搾空気の噴流で押し出して排除しなければ
ならない点にある。実際に例えば、７本、６本、
７本のタバコの層を形成するために３個のタバコ
供給部を有し、上記捕集装置の間隔が上記タバコ
供給部の間隔の半分である場合は、このタバコ集
積機の始動後、捕集装置が連続的にタバコ群を完
全に形成し得る状態になるまでの間は、２つの捕
集装置の最下層にだけタバコが７本入り、続く２
つの捕集装置の最下層のみにタバコが７本入り、
その後に続く捕集装置の中層に６本のタバコが入
る。

上述のような装置を備え、かつ加熱速乾性接着
剤を使用する公知の包装機は、所定の最低作動速
度に達するまでの間、規定本数のタバコを揃えて
包装することができない。事実、この包装機は、
作動速度が上記所定の作動速度より低い場合に
は、どのような作動速度においても、糊を付けて
送り込む包装紙でタバコを１箱ずつ包装すること
ができない。その原因は包装紙の糊をつけた部分
が包装すべきタバコ群の所に到達した時には、糊
がすでに乾燥しているからである。

上記公知の包装機のタバコを１箱分ずつまとめ
る装置の他の欠点は、その包装機が作業終了、又
はプログラムにより停止する時に、端の供給部の
間の捕集装置に未だ揃いきつていないタバコが残
るのでこれを取り除かなければならないことであ
る。また、加熱速乾性の糊を使用する場合には、
上記供給部下流側の捕集装置の中に１箱分完全に
揃えられたタバコが残るので、これも取り除かな
ければならない。

〔発明の目的〕

本発明の目的は上記欠点を除去し、捕集装置に
集められるタバコに本数不足を生じたり、包装機
停止時に本数不足のタバコが残留することのない
タバコ集積装置を提供することにある。

本発明の他の目的は、加熱速乾性の接着剤を使
用する場合に、包装装置が所定の作動速度に達し
た後でなければタバコを１箱分ずつまとめる作動
を開始しないタバコ集積装置を提供することにあ
る。

〔発明の概要〕

上記目的は、各タバコ供給部にタバコの流れを
断続する装置を設け、この装置が作動位置と休止
位置との間を移動し、上記休止位置で各タバコ供
給路の底部出口から出るタバコの流れを止め、上
記休止位置で上記タバコ供給部の出口からタバコ
が出るようにし、上記捕集装置の前進方向に配設
した一連のタバコ供給部の上記捕捉装置を制御す
る装置を設け、この制御装置によつてタバコの供
給を第１供給口から開始するようにし、このよう
にして本発明に基づく包装装置を始動した時に上
記第１供給部の上記捕捉装置が作動位置から休止
位置に移動して第１捕集装置の中にタバコの第１
層を過不足なく移し、その後に上記捕集装置が後
続するタバコ供給部又はその近傍に達した時だ
け、上記後続するタバコ供給口の上記捕捉装置が
順次作動位置から休止位置に移動し、また上記包
装装置が一連の包装作業の終了又はプログラムに
よつて停止する時に各タバコ供給部の上記捕捉装
置が順次又は同時にその休止位置から作動位置に
移動して、上記停止する直前の最後の捕集装置に
タバコを不足なく入れる集積装置によつて達成さ
れる。

また上記他の目的は上記捕捉装置の作動位置か
ら休止位置への周期的な移動を上記包装装置が所
定の最低作動速度を越えた時に開始するようにし
て集積装置によつて達成される。

〔効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明に基づ
く集積装置を用いることにより、包装装置がプロ
グラムに従つて作動を停止する時又は作業終了に
より停止する時は順次作動する捕集装置はすべて
所定本数のタバコで満たされ、後続する捕集装置
にはタバコが１本も入らない状態にする。したが
つて、上記集積装置が作動を停止する場合には、
包装されるタバコに本数の異常を生ずることがな
く、すべての捕集装置が完全に空になるので、特
別な措置をする必要がない。上記集積装置始動後
に捕集装置が空になつた場合でも、捕集装置から
本数不足のタバコ群を送り出すことがない。その
理由は、上記第１供給部に後続する供給部の供給
路の底部出口から出るタバコの層は、上記捕集装
置が第１供給部でタバコの層を受け入れた後、後
続する各供給部まで移動してそのタバコの層を受
け取り得る状態にならなければ、その供給口の底
部出口から出されないからである。加熱速乾性接
着剤を使用する場合には、集積装置は正確に作動
するために必要な最低速度に達するまでは所定本
数のタバコを揃えて送り出す作動をしない。その
理由は、この集積装置が上記所定最低作動速度に
なつてから、供給部の供給路の底部出口からタバ
コの層を出すからである。

本発明は種々の方法で実施することができる。
特に、上記各供給部の供給路のタバコの流れを断
続する装置、及びこの装置の制御装置は、任意の
適当な方法によつて実施することができる。

本発明の好ましい実施例においては、各供給部
のタバコの流れを断続する装置は薄いダイヤフラ
ムで作られ、このダイヤフラムは上記各供給部の
底部出口の下方の、上記底部出口と往復運動する
プツシヤの移動経路との間に挿入され、このプツ
シヤは上記供給部の下に形成されるタバコの層を
上記捕集装置に移行させる。

本発明の他の長所は、上記ダイヤフラムが可撓
性を有し、その一方の端部が巻取ローラーに保持
され、作動しない時には上記ローラーに巻き込ま
れ、作動時には上記ローラーから繰り出されて上
記供給部の底部出口の下を水平に案内されて移動
する点にある。この実施例の長所は、例えば間欠
作動型モータを使用することにより、上記巻取ロ
ーラーを小型かつ制御容易なものにできる点にあ
る。

〔実施例〕

以下、図によつて本発明の実施例を説明する。

第１図はタバコ集積装置のタバコ供給用ホツパ
ーの下部の垂直断面図である。

第２図及び第３図は第１図の線−に沿う断
面図であり、この両図は工程の異なる段階を示
す。

第４図は第３図の線−に沿う断面図であ
る。

上記各図において、タバコ集積装置のタバコ供
給用ホツパーの下部は３個のタバコ供給路Ｃ１，
Ｃ２，Ｃ３を有し、この各タバコ供給部はタバコ
供給部１，２，３を形成する。各タバコ供給部
１，２，３の個別に形成されたタバコ供給路Ｃ
１，Ｃ２，Ｃ３はほぼ垂直であり、互いに仕切壁
４，４１によつて仕切られる。上記タバコ供給路
Ｃ１，Ｃ２，Ｃ３の底部吐出口の下には、タバコ
Ｓの１本分の直径より大きい距離をおいて上記タ
バコ供給部１，２，３のほぼ水平なタバコ受台Ｐ
１，Ｐ２，Ｐ３があり、このタバコ受台Ｐ１，Ｐ
２，Ｐ３の上に、上記各タバコ供給路Ｃ１，Ｃ
２，Ｃ３の底部吐出口から吐出されるタバコが層
状に並ぶ。

上記各タバコ供給部１，３は併列７本のタバコ
供給路Ｃ１，Ｃ３を有し、タバコはこのタバコ供
給路の中を水平な姿勢で下降して、タバコ受台Ｐ
１，Ｐ３の上にそれぞれ７本ずつのタバコの層Ｓ
１，Ｓ３を形成する。他方、中央のタバコ供給部
２は併列６本のタバコ供給路Ｃ２を有し、タバコ
受台Ｐ２の上に６本のタバコ層Ｓ２を形成する。
このタバコ供給部１，２，３のタバコ受台Ｐ１，
Ｐ２，Ｐ３はそれぞれ高さが異なり、すなわち、
タバコ供給部２のタバコ受台Ｐ２はタバコ供給部
１のタバコ受台Ｐ１より１本のタバコＳの直径に
ほぼ等しい高さだけ高く、タバコ供給部３のタバ
コ受台Ｐ３はタバコ供給部２のタバコ受台Ｐ２よ
りも１本のタバコの直径分だけ高い。３個のタバ
コ供給部１，２，３に対応して３個の群を形成す
るタバコ供給路Ｃ１，Ｃ２，Ｃ３の底部のタバコ
吐出部の高さも異なる。その理由は、３群のタバ
コ供給路Ｃ１，Ｃ２，Ｃ３の底部吐出部とその下
の各タバコ受台Ｐ１，Ｐ２，Ｐ３との距離がそれ
ぞれ同一にするからである。

各タバコ供給部１，２，３の各タバコ供給路Ｃ
１，Ｃ２，Ｃ３の間の仕切壁４は、上記タバコ供
給部の底部の上記各タバコ供給部の吐出口の高さ
まですなわち各タバコ受台Ｐ１，Ｐ２，Ｐ３の高
さまで延びる。ただし中央の仕切壁４１の下端は
さらに下まで延びて各タバコ受台Ｐ１，Ｐ２，Ｐ
３の対応する溝に係合する。この長い仕切壁４１
は、上記タバコの層Ｓ１，Ｓ２，Ｓ３が各側部５
の間に入つた時に、タバコ受台Ｐ１，Ｐ２，Ｐ３
の上で上記タバコの層Ｓ１，Ｓ２，Ｓ３を形成す
るタバコに損傷を与えないために設けられたもの
であり、上記側部５はタバコが上記層Ｓ１，Ｓ
２，Ｓ３を形成し次第、そのタバコを相互に接触
するまで移動させるためのものであり、これによ
り、上記仕切壁４，４１の厚さが原因となつて上
記層状のタバコの間に間隙が生じないようにす
る。

適当な捕集装置６は無端コンベア７、例えばチ
エンコンベア７に取に付けられ、上記タバコ供給
部１，２，３を通過し、このタバコ供給部１，
２，３は各タバコ受台Ｐ１，Ｐ２，Ｐ３の前端面
に対向する。包装すべき本数のタバコ、図示の例
では20本が７本と６本と７本の３層に順序よく重
ねられ、このような積層は上記各捕集装置６で行
なわなければならない。この各捕集装置６は管よ
りなり、ほぼプリズムのような形状であり、少な
くともその頂部と底部は上記捕集装置６の開放さ
れた両端部の一方に対してわずかに傾斜してい
る。上記捕集装置６の大きい方の端部はタバコ供
給部１，２，３の方を向き、この大きい方の端部
の内部には２個のタバコ案内壁８，１０８が設け
られ、このタバコ案内壁８，１０８は上記捕集装
置６の中の３層のタバコの間にある。この捕集装
置６はタバコ供給部１，２，３で第１図に矢印で
示す方向に第１図に示す高さで移動し、上記２個
のタバコ案内壁８，１０８が各タバコ層Ｓ１，Ｓ
２，Ｓ３受入用の３層の凹部を連続するタバコ供
給部１，２，３のタバコ受台Ｐ１，Ｐ２，Ｐ３の
前に形成し、この凹部の後側からタバコが挿入さ
れる。上記一連の捕集装置６は間欠的に移動する
ので、各タバコ受台１，２，３である時間停止す
る。

特に、捕集装置６が第１タバコ受台１の位置に
ある時は、この捕集装置６の底部がタバコ受台Ｐ
１とほぼ同じ高さにあり、このタバコ受台Ｐ１上
に形成される７本のタバコの層Ｓ１は、捕集装置
６が停止している間に、支持部材１０に装着され
て往復運動するプツシヤ９によつて、タバコＳ１
の長手方向に、上記タバコ受台Ｐ１から上記捕集
装置６の最も下の凹部すなわち上記捕集装置６の
底部とタバコ案内仕切壁８の下部に囲まれた凹部
に、移される。このプツシヤ９を往復運動させる
作動装置としては、例えば米国特許第2334142号
明細書に記載されたものが知られている。その後
に、上記捕集装置６が第２タバコ受台２の位置に
移動して停止し、タバコ案内用の仕切壁８が第２
タバコ受台Ｐ２の高さになり、プツシヤ９が往復
運動して上記第２タバコ受台Ｐ２に形成されてい
るタバコの層Ｓ２をこの第２タバコ受台Ｐ２から
上記捕集装置６の中央の凹部すなわちタバコ案内
用の２個の仕切壁８，１０８の間の空間に移す。
最後に、捕集装置６が、第２図に示すように、第
３の供給部３の位置に移動して停止し、捕集装置
６のタバコ案内用の上部仕切壁１０８が対応する
タバコ受台Ｐ３の高さになり、タバコの層Ｓ３が
プツシユ９の往復運動によつて上記タバコ受台Ｐ
３から、第３図に示すように、捕集装置６のタバ
コ案内用上部仕切壁１０８より上の空間に移され
る。上記構造によつて、タバコは各捕集装置６の
中に７本、６本、７本の３層Ｓ１乃至Ｓ３に整然
と重ねられる。

各供給部１乃至３にダイヤフラム１１が設けら
れ、このダイヤフラム１１が各タバコ供給路Ｃ１
乃至Ｃ３の底部出口からタバコＳが出るのを防止
する。このダイヤフラム１１は可撓性の薄い材料
で作られ、このダイヤフラムの一方の端部１１１
は巻取ローラー１２に取り付けられ、このローラ
ー１２はタバコ供給部１乃至３の後部に取り付け
られ、この取付部はタバコ捕集装置６の反対側に
ある。上記巻取ローラー１２は固定のケーシング
１３の中に収められ、このケーシング１３にスロ
ツト１１３が設けられ、このスロツト１１３を上
記可撓性材料で作られたダイヤフラム１１の自由
端部が貫通して外側に延びる。ケーシング１３が
あるために、上記可撓性ダイヤフラム１１が２つ
の真つ直ぐな案内部材１４の間を通り、さらに方
向変換用ローラー１６の下側及び往復運動するプ
ツシヤ９の上側を通る。上記可撓性のダイヤフラ
ム１１は側部案内装置によつて横に支持され、こ
の側部案内装置は側部５と案内板１５との間に形
成され、この案内板１５は各タバコ供給部１乃至
３のタバコ供給路Ｃ１乃至Ｃ３の底部出口のすぐ
下にある。

図に示す実施例において、上記可撓性ダイヤフ
ラム１１は相互に平行に接近して横に並ぶ２つの
部分よりなり、この横に並ぶ部分は特に第１図及
び第４図に示すようにタバコ供給路Ｃ１乃至Ｃ３
の間の仕切壁４１の延長部の両側にある。もちろ
ん、各タバコ供給路Ｃ１乃至Ｃ３のすべての仕切
壁４，４１はタバコ供給路Ｃ１乃至Ｃ３の底部出
口が並ぶ高さと同じ高さにあり、すなわちこの仕
切壁はすべてタバコ受台Ｐ１，Ｐ２，Ｐ３より上
にあり、このタバコ受台Ｐ１，Ｐ２，Ｐ３から離
間し、上記可撓性ダイヤフラム１１は１個の部材
よりなる。

上記各ダイヤフラム１１の巻取ローラー１２は
間欠作動式小型電動モータ１７によつて駆動さ
れ、このモータ１７が上記ダイヤフラム１１の巻
取及び繰出を行ない、この巻取及び繰出によつて
上記ダイヤフラムはそれぞれ休止位置と作動位置
の間を移動する。このダイヤフラム１１は休止位
置にある時はほぼ完全に巻取ローラー１２に巻き
取られ、上記往復運動する各プツシヤ９の前端部
とほぼ整列する上記ダイヤフラム１１の自由端部
は、第２図に示すように案内板１５と側部５との
間に形成された側部案内部の後側の口に係合す
る。また、上記ダイヤフラム１１は、作動位置に
ある時は、上記巻取ローラー１２から繰り出され
て各タバコ供給路Ｃ１乃至Ｃ３の前部に並ぶまで
延び、したがつて、第３図に示すようにタバコ供
給路の底部出口を閉じる。

上記各ダイヤフラムは、第２図に示す休止位置
から第３図に示す作動位置まで移動し、この移動
は各プツシヤ９がタバコの層Ｓ１乃至Ｓ３をタバ
コ受台Ｐ１乃至Ｐ３からこの各タバコ受台Ｐ１乃
至Ｐ３に対向停止中の捕集装置６の中への移行と
同時に行なうようにし、したがつて、上記ダイヤ
フラムの休止位置から作動位置までの移動速度を
上記プツシヤ９の前進速度とほぼ同等又はわずか
に小さくなるように制御し、このようにして上記
可撓性ダイヤフラムの自由端部が偶発的にプツシ
ユ９の前端部の方に前進してタバコの層Ｓ１乃至
Ｓ３をタバコ捕集装置６の中に押し込まないよう
にするのが好ましい。その理由はプツシヤ９の厚
さがタバコＳの直径より薄いからである。上記可
撓性ダイヤフラム１１の第３図に示す作動位置か
ら第２図に示す休止位置に戻る運動は上記プツシ
ヤ９の対応する動きと同時に行なうようにしても
よく、これと別個に行なうようにしてもよい。

上記集積装置の始動前に供給部１，２，３の可
撓性のダイヤフラム１１を第３図に示す作動位置
に移動させて各タバコ供給路Ｃ１乃至Ｃ３の底部
出口を閉じ、タバコＳがこの出口から出ないよう
にする。この時にはタバコ受台Ｐ１乃至Ｐ３はタ
バコ供給路の下に置かない。上記包装装置を作動
させる時には、タバコの第１供給部（この第１供
給部は捕集装置６の供給方向下に対応する）のダ
イヤフラム１１のもを最初にその休止位置、例え
ば空の捕集装置６が供給部１に停止する直前の位
置に後退させる。したがつて、上記供給部１のタ
バコ受台Ｐ１にタバコの層Ｓ１が形成され、この
タバコの層Ｓ１はタバコ受台が供給部１の下に停
止している間に捕集装置６の上に上述の方法で移
される。捕集装置６の中の１つはすでに第１供給
部１で第１のタバコの層Ｓ１を受け入れており、
第２及び第３の供給部２，３のプツシヤ９が第１
供給部１のプツシヤと同時に前進するが第２、第
３の供給部にはタバコが入つていない。その理由
は、上記第２及び第３の供給部ではダイヤフラム
１１が作動位置にあつて供給路Ｃ２，Ｃ３の底部
出口からタバコを出さず、この第２及び第３の供
給部に対応するタバコ受台Ｐ２，Ｐ３を空にして
おくからである。すでに第１供給部１でタバコの
第１層Ｓ１を受け取つている捕集装置６が第２供
給部２の下又はその近傍に来た時だけ、上記第２
供給口部のダイヤフラム１１もその休止位置に移
動し、タバコ供給路Ｃ２の底部の出口が開いてそ
の下のタバコ受台Ｐ２にタバコの層Ｓ２が形成さ
れ、このタバコの層Ｓ２は上記捕集装置６の停止
中に上記要領で捕集装置６に移される。次に作動
位置にあつた第３の供給部Ｓ３のダイヤフラム
は、すでに第１層及び第２層のタバコＳ１，Ｓ２
を受け入れている捕集装置６が上記タバコの第３
供給部の下又はその近傍にきた時に、休止位置ま
で後退する。このようにして第３供給部３の供給
路Ｃ３の底部の出口も開き、タバコ受台Ｐ３にタ
バコの層Ｓ３が形成され、この層Ｓ３のタバコ
が、すでに第１及び第２の層Ｓ１，Ｓ２のタバコ
を受け取つている捕集装置６に上記要領でプツシ
ヤ９によつて移される。これで捕集装置６のタバ
コ群Ｓ１乃至Ｓ３が完成する。もちろん、捕集装
置６はすべて空にされ、次の捕集装置６に一杯に
タバコが移される。

速乾性接着剤を使用する場合には、連続する供
給部１乃至３のダイヤフラム１１は、上記集積装
置が上記接着剤を塗布したシート状の包装材料を
その接着乾燥前に包装すべきタバコ群に到達させ
るのに必要な最低速度になり始めた時だけ、作動
位置から休止位置に次々に後退する。

上記包装装置がプログラムにより又は作業終了
により停止する時は、まず、第１供給部１のダイ
ヤフラム１１のみを休止位置から作動位置に移動
させ、好ましくはプツシヤ９も共に移動させ、し
たがつて同時に第１層Ｓ１のタバコが捕集装置６
に移る。この捕集装置６が第２供給口２に達した
時に、これに対応するダイヤフラム１１も作動位
置に移動し、同時に第２層Ｓ２のタバコも上記捕
集装置６に移される。次の捕集装置６が上記第１
供給部１にあるが、プツシヤ９が動いてもこの捕
集装置６にタバコが移らない。その理由は、対応
する供給路Ｃ１の底部出口をダイヤフラム１１を
閉じ、その下のタバコ受台Ｐ１にタバコの層Ｓ１
が形成されないからである。同様に、第１層Ｓ１
及び第２層Ｓ２のタバコをすでに受け入れている
捕集装置６が第３供給部３の下に移動して第３層
Ｓ３のタバコを受け入れる時に、上記プツシヤ９
が第３層Ｓ３のタバコを移し、同時にこれに対応
するダイヤフラム１１も作動位置に移動して第３
図に示すように供給路３の底部出口から出るタバ
コＳの流れをせき止める。したがつて上記捕集装
置６は、第３供給部３から第３層Ｓ３のタバコを
受け入れると、この捕集装置のすべての部分に第
１層Ｓ１乃至第３層Ｓ３のタバコが同様に入り、
後続する捕集装置６にはタバコが１本も入らな
い。上記捕集装置６の中に形成されたタバコ群は
上記包装装置が停止するようにすべて包装される
ので、この包装装置が停止する時には集積装置は
完全に空になり、したがつて集積装置の取扱いは
通常通りで良く、タバコを取り除く必要がない。

上記ダイヤフラム１１は連続的に各タバコ供給
路Ｃ１乃至Ｃ３を開閉するが、この連続開閉運動
は対応するモーター１７の装置によつて行なわ
れ、このモーター１７の装置は任意の、例えば電
気的又は電子的に作動する駆動装置を備え、この
駆動装置が上記捕集装置６の運動とプツシヤ９の
往復運動を一致又は同期させるための適当な装置
及びセンサと組も合わされる。

本発明は以上説明した実施例に限定されるもの
ではなく、大幅に変更及び改良−特に構造特性に
ついて−を行ない得るものである。特に本発明は
上記連接するタバコ供給口が工程中に組み込まれ
てほぼ水平に設置され又は（及び）捕集装置が例
えばチエン又はベルトのような可撓性の無端コン
ベアに装着されている包装装置だけでなく、捕集
装置が回転するドラムに保持され、又は（及び）
連接する供給口が円弧を描くように移動するよう
に設けられている集積装置にも応用し得るもので
ある。さらに本発明は、タバコの集積装置に限定
されるものではなく、他のいずれの物、例えば棒
状の物品の包装又はそのための包装用装置にも応
用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はタバコ集積装置のタバコ供給ホツパの
下部の断面図、第２図及び第３図は第１図の線
−に沿う異なる工程段階の断面図、第４図は第
３図の線−に沿う断面図である。 １，２，３……タバコ供給口、４，４１……仕
切壁、５……側部、６……捕集装置、７……コン
ベア、８，１０８……タバコ案内用仕切壁、９…
…プツシヤ、１１……ダイヤフラム、１２……ロ
ーラー、１３……ケーシング、１４……案内部
材、１５……案内板、１６……ローラー、１１１
……ダイヤフラム端部、１１３……スロツト、Ｃ
１，Ｃ２，Ｃ３……タバコ供給路、Ｐ１，Ｐ２，
Ｐ３……タバコ受台、Ｓ……タバコ、Ｓ１，Ｓ
２，Ｓ３……タバコの層。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ タバコ包装装置に供給されるタバコを、それ
   ぞれの群がｎ層からなる複数のタバコ群に整然と
   形成するタバコ集積装置であつて、 複数の捕集装置と、 この捕集装置を軌道に沿つて前進方向に間欠的
   に移動させ、その移動に停止期間を有する移動装
   置と、 上記軌道に隣接しタバコ層を形成する一連のｎ
   個の供給部とを備え、 この各供給部は、底部出口の下に１つのタバコ
   層を形成するための底部出口を有する複数の供給
   路であつて、軌道に沿つて相互に隣接し、ほぼ垂
   直に延び、この供給路内を軸線を横にしたタバコ
   が縦１列に並んで下降する供給路と、 それぞれの供給部の側方に停止している捕集装
   置内に押し出されたタバコ層を移すように底部出
   口の下方でタバコ層をタバコの軸方向に押し出す
   装置であつて、上記供給路の底部出口の下方に形
   成されたタバコの一層を捕集装置に移すプツシヤ
   ーを有する押出装置と、 上記プツシヤーがタバコ層を押し出した際のプ
   ツシヤーの位置と、上記供給路の下部出口との間
   を挿脱し、可撓性を有し、一端部が巻取ローラー
   に保持された薄いダイヤフラムからなる遮断装置
   と、 この遮断装置を上記供給路の底部出口からタバ
   コを出すのを防ぐ作動位置と、上記供給路の底部
   出口からタバコを出す休止位置との間で駆動させ
   る駆動装置とを有し、 連続する供給部の駆動装置は、タバコ集積装置
   の始動時と、部分的にタバコを詰められた捕集装
   置を避けるために予め予定された操業休止時に順
   次稼動され、予定された最初の捕集装置がある供
   給部から次の供給部に移動する際、始動時に作動
   位置から休止位置に順次移動し、予定された最終
   の捕集装置がある供給部から次の供給部に移動す
   る際、予め予定された操業休止時に休止位置から
   作動位置に上記遮断装置を順次移動させる制御手
   段を有することを特徴とするタバコ集積装置。 ２ 上記遮断装置の作動位置から休止位置への周
   期的且つ連続的な移動は、上記包装装置が始動
   し、最低定常作動速度に達した時に行なわれるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載のタ
   バコ集積装置。 ３ 各供給部に連動する上記遮断装置のダイヤフ
   ラムは作動位置にある時は各供給部の供給路の底
   部出口の下に挿入され、この挿入位置は上記底部
   出口とプツシヤの移動経路との間にあり、このプ
   ツシヤは上記供給路の底部出口の下に形成された
   タバコの層を上記捕集装置の中に移すことを特徴
   とする特許請求の範囲第１項に記載のタバコ集積
   装置。 ４ 上記ダイヤフラムは可撓性を有し、その一方
   の端部が巻取ローラーに保持され、休止位置にあ
   る時はこの巻取ローラーに巻かれており、上記ダ
   イヤフラムは上記巻取ローラーから繰り出され、
   水平に案内されて上記供給路の底部出口の下の作
   動位置に移動することを特徴とする特許請求の範
   囲第３項に記載のタバコ集積装置。 ５ 上記ダイヤフラムは上記タバコの層を移すた
   めのプツシヤと同一方向に移動し、このプツシヤ
   が上記タバコの層を上記捕集装置の中に移すべく
   繰り出された時に、好ましくはこれと同時に、上
   記ダイヤフラムがその休止位置から作動位置に移
   動することを特徴とする特許請求の範囲第３項に
   記載のタバコ集積装置。 ６ 上記可撓性ダイヤフラム用巻取装置はこれと
   連動するモーター、好ましくは間欠作動型モータ
   ーによつて作動されることを特徴とする特許請求
   の範囲第４項に記載のタバコ集積装置。 ７ 各供給部の供給路の間に仕切壁があり、各供
   給路群の中央の部分が下方に上記供給路の底部出
   口より下のタバコ受台まで延び、このタバコ受台
   に上記各タバコの層が形成され、上記ダイヤフラ
   ムは各供給路群の上記供給路群の延長された仕切
   壁の両側部に接近した横並びの２つの部分を有す
   ることを特徴とする特許請求の範囲第３項に記載
   のタバコ集積装置。 ８ 上記ダイヤフラムは直線的に傾斜した案内装
   置に導かれ、この案内装置は上記巻取ローラーに
   つながるとともに方向変換用ローラーの下側と上
   記プツシヤの上側との間を通り、このようにして
   上記ダイヤフラムの自由端部は側部案内装置の中
   に入り、この側部案内部材は上記供給路の底部出
   口の下で、かつ上記案内装置の下面と上記タバコ
   受台上面との間に形成されることを特徴とする特
   許請求の範囲第４項に記載のタバコ集積装置。