JPH0321184Y2 - - Google Patents

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JPH0321184Y2
JPH0321184Y2 JP3762285U JP3762285U JPH0321184Y2 JP H0321184 Y2 JPH0321184 Y2 JP H0321184Y2 JP 3762285 U JP3762285 U JP 3762285U JP 3762285 U JP3762285 U JP 3762285U JP H0321184 Y2 JPH0321184 Y2 JP H0321184Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案はコンピユータ等に用いる無停電電源
装置において停電時の運転停止を予告する装置に
関する。
「従来の技術」 一般に商用電源の停電時による突然の電源しや
断にもとずくシステム異常を防止する目的で、コ
ンピユータ、計装装置等のシステムに無停電交流
電源装置(以下UPSと略す)が用いられている。
UPSは商用電力を受電中に蓄電池を充電してお
き、停電時にこの蓄電池電力を交流に変換してシ
ステムに出力することにより、システムを正常に
動作するようにしている。
しかし停電時にUPSから出力される電力は蓄
電池より供給されるため、その蓄電池の容量及び
充電状況によつてそのUPSによるシステムの運
転可能な時間が異なる。このため停電の復旧を期
待してそのままシステム運転を続行するか、ただ
ちにシステムの待避作業を行うべきかを操作員が
判断しにくいという問題があつた。この対策とし
て停電タイマーを設け、一定時間停電すると警報
を発する装置や蓄電池電圧が末期電圧に近づくと
警報を発する装置が用いられてきた。
即ち満充電とした蓄電池を用いてシステムを運
転すると、蓄電池電圧は時間の経過と共に例えば
第4図の実線に示すように、ほゞ一定状態を保持
した後、比較的急速に低下する。蓄電池電圧が過
放電になる前にUPSを停止させる必要がある。
従つて停電開始からUPS停止電圧になるまでの
時間から、システムの待避作業に必要な十分な時
間を差引いた時間を、前記停電タイマーにタイマ
ー時間として設定し、停電開始と同時に停電タイ
マーを起動し、その設定時間が経過すると停電タ
イマーが警報を出す。
前記蓄電池電圧検出による装置は第5図の実線
に示すように蓄電池電圧を監視し、これがUPS
停止電圧より僅か高い値に設定した検知レベルよ
りも下ると警報を発生させる。
「考案が解決しようとする問題点」 上記タイマーを用いた装置では蓄電池の充電状
態に係わらず一定時間経過すると警報を発するさ
め、回復充電が終了する前、つまり満充電状態に
なる前に停電が発生すると、第4図に点線で示す
ように満充電時より早く蓄電池電圧が抵下するた
め、警報を出す前にUPSが停止となる可能性が
あり、危険である。タイマー時間を短かく設定し
ておくと、警報が出てからUPSが停止するまで
の余裕が出来すぎる。
一方、蓄電池電圧検出を用いる装置でも蓄電池
の負荷電流によつて電圧降下の勾配が第6図に示
すように異なるため、第5図の実線と点線とで示
すように電圧低下の検知からUPS停止までの時
間が比較的大きく異なることがある。
これら問題のため従来においては警報発生を実
際の蓄電池能力よりかなり低くめに設定して行わ
ざるを得なかつた。このため無停電電源装置の小
形化と運用の面で不便があつた。
「問題点を解決するための手段」 この考案によれば停電時には蓄電池電圧が電圧
検出手段により検出され、この蓄電池電圧が所定
値、つまり最大過放電電圧よりも一定値大きな値
よりも低下すると、この検出電流に応じて運転可
能時間が残存時間導出手段から出力され、必要に
応じてその運転可能時間は表示器に表示される。
残存時間導出手段としては負荷電流に応じた運転
可能時間をメモリに記憶しておき、これを読出す
るようにすることができる。
「実施例」 第1図は無停電電源装置の一例を示す。商用電
源11の電力は無停電電源装置12を通して負荷
13へ供給される。無停電電源装置12に入力さ
れた商用電源電力は充電回路14を通じて蓄電池
15を充電すると共にインバータ16、変圧器1
7、高調波除去用低域通過波器18を通して負
荷13へ供給される。
この考案による運転停止予告装置21が設けら
れ、運転停止予告装置21は蓄電池15の電圧V
を入力する。また負荷電流を検出するために、こ
の例ではインバータ16の入力側に設けた電流検
出器22により検出されたインバータ電流I、更
に必要に応じて温度検出器23で検出された温度
Tが運転停止予告装置21に入力される。運転停
止予告装置21では停電時になり、蓄電池35の
電圧が所定値以下になると、表示灯24、ブザー
25などの警報器を駆動すると共にインバータ電
流Iから運転可能時間を導出して表示器26に表
示する。
この考案による運転停止予告装置21の一例を
第2図に示す。この例はマイクロコンピユータを
用いて構成した場合で、中央処理装置(CPU)
31は読出し専用メモリ32内のプログラムを読
出し、解読実行して第3図に示すような流れによ
り処理を行う。
常時は停電になつたか否かが監視され(ステツ
プS1)、停電になると例えば停電検出器33から
割込みによりこれを知り、蓄電池15の電圧Vの
電圧検出器34からマルチプレクサ35、AD変
換器36を通じてデジタル信号として取込む(ス
テツプS2)。この例では運転可能時間の導出を、
蓄電池15が回復充電後の状態にあつたか否かに
より区別して行うようにした場合であつて、取込
んだ電圧Vからその時蓄電池15が回復充電を終
了した状態にあるか否かがチエツクされる(ステ
ツプS3)。回復充電終了した状態にあれば蓄電池
電圧Vを監視し、これが予告電圧Vdに低下した
かチエツクされる(ステツプS4,S5)。この予告
電圧Vdは蓄電池15の充電終止電圧より予め決
められた高い値であり、この値はキーボードなど
の入力手段37により入力され、読出し可能なメ
モリ(RAM)38内の領域39に予め記憶され
てある。
蓄電池電圧Vが予告電圧Vdに下ると、出力ボ
ード41、駆動回路42を通じて表示灯24が点
灯され、かつブザー25が鳴動されて、蓄電池1
5の電圧が充電終止電圧に近づいたことが警報さ
れる(ステツプS6)。また電流検出器22よりイ
ンバータ16の電流Iがマルチプレクサ35、
AD変換器36を通じて取込まれる(ステツプ
S7)。この取込まれた電流Iにより運転可能な時
間T0が導出される。第6図から理解されるよう
に予告電圧Vdが決められているから、その時の
インバータ電流Iを検出すると、蓄電池15の動
作状態が、第6図の電流をパラメータとする蓄電
池電圧一時間放電特性曲線の何れの状態にあつた
かを知ることができ、この曲線の蓄電池電圧減少
率からUPS停止電圧VSになるまでの時間、つま
り運転可能時間T0を求めることができる。実際
には各検出電流Iに対する運転可能時間T0を予
め残存時間メモリ(一般に読出し専用メモリ)4
5に記憶しておき、検出電流Iでこのメモリ45
を読出すことにより直ちに運転可能時間T0を導
出することができる(ステツプS6)。
この例ではこの運転可能時間T0を直ちに表示
すると共に、時間の経過と共にその表示している
運転可能時間を減少するようにした場合で、蓄電
池電圧VがVdになると計時器46を起動し、予
告電圧Vdになつた時からの時間経過Tiを知るこ
とができるようにされる(ステツプS9)。その経
過時間Tiを運転可能時間T0から差引いてその値
を出力ポート41を通じて表示器26に数値表示
する(ステツプS10)。予告電圧Vdになつた時に
この表示器26には運転可能時間T0がそのまゝ
表示される。残存時間T0−Tiがゼロになつたか
がチエツクされ(ステツプS11)、これがゼロにな
ると出力ポート41、駆動回路42を通じて出力
端子47に停止信号を出し、インバータ16を停
止してUPSの運転を停止する(ステツプS12)。
一方、停電発生時に蓄電池15が十分回復充電
されていない場合は、ステツプS3よりステツプ
S13に移り、計時器46を起動した後、蓄電池電
圧Vを監視し、これが予告電圧Vdに下ると(ス
テツプS14,S15)、表示灯24を点灯し、かつブ
ザー25を鳴動させて警報を発し(ステツプ
S16)、更に電流検出器22からインバータ電流I
を取込み(ステツプS17)、この電流Iから例えば
次のようにして運転可能時間T0を導出する(ス
テツプS18)。即ち満充電状態(回復充電終了状
態)の蓄電池をその時のインバータ電流Iで用い
た場合に予告電圧Vdになるまでの時間Taに対す
る、この時の計時器46の経過時間Tbの比Tb/
Taを求め、この比を検出電流Iからメモリ45
を参照して求めた運転可能時間に掛算して運転可
能時間T0とする。その後はステツプS9に移り、
運転時間表示を行うことは前述の場合と同様であ
る。
蓄電池から取り出せる容量は第7図に示すよう
に温度により変化する。従つて必要に応じて温度
センサ23により検出された温度Tを取込み、温
度に応じた値を、導出した運転可能時間T0に掛
算し、又は温度に応じて予告電圧Vdを変化させ
ればよい。なおマイクロコンピユータを用いた無
停電電源装置においては、そのシーケンス制御部
にこの考案におけるマイクロコンピユータの処理
機能を追加すれば、電流検出器22、蓄電池電圧
検出器34、表示器26、警報器を付加するだけ
で運転停止予告装置を構成できる。
「考案の効果」 以上述べたようにこの考案によると、負荷シス
テム側ではUPSから警報が発せられるまで通常
の運転を行い、警報発生後、表示された運転可能
時間に合せてシステムの停止処置を行えばよく、
操作員に負担を軽減でき、しかも負荷電流に合
せ、て運転可能時間を決めているため蓄電池能力
の最大時間を利用でき、システム停止の度数減少
及び蓄電池容量を減少することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による運転停止予告装置を用
いた無停電電源装置の一例を示すブロツク図、第
2図はこの考案による運転停止予告装置の一例を
示すブロツク図、第3図はその動作例を示す流れ
図、第4図は従来の停電タイマーを用いた場合の
停止予告を説明するための放電特性図、第5図は
従来の蓄電池電圧検出による停止予告を説明する
ための放電特性図、第6図は負荷電流をパラメー
タとする放電特性図、第7図は放電率をパラメー
タとする蓄電池からの取り出せる容量の温度特性
図である。 11……商用電源、12……無停電電源装置、
13……負荷、14……充電回路、15……蓄電
池、16……インバータ、17……トランス、2
1……運転停止予告装置、22……電流検出器、
23……温度検出器、24……表示灯、25……
ブザー、26……表示器、34……電圧検出器。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 商用電源電力を充電回路を通じて蓄電池に充電
    すると共に上記商用電源電力を負荷へ供給し、そ
    の商用電源電力の停電を検出して、上記蓄電池の
    電力をインバータにより上記負荷へ供給する無停
    電電源装置において、 上記蓄電池の電圧を検出する電圧検出手段と、
    負荷電流を検出する電流検出手段と、 停電時に上記蓄電池電圧が所定値以下に低下し
    たとき上記電流検出手段の検出電流に応じた運転
    可能時間を導出する残存時間導出手段とを具備す
    る運転停止予告装置。
JP3762285U 1985-03-15 1985-03-15 Expired JPH0321184Y2 (ja)

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JP3762285U JPH0321184Y2 (ja) 1985-03-15 1985-03-15

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JPS61156444U JPS61156444U (ja) 1986-09-27
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002191138A (ja) * 2000-12-19 2002-07-05 Toshiba Battery Co Ltd 無停電電源装置
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