JPH0321082B2 - - Google Patents

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JPH0321082B2
JPH0321082B2 JP61299846A JP29984686A JPH0321082B2 JP H0321082 B2 JPH0321082 B2 JP H0321082B2 JP 61299846 A JP61299846 A JP 61299846A JP 29984686 A JP29984686 A JP 29984686A JP H0321082 B2 JPH0321082 B2 JP H0321082B2
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JP
Japan
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thermistor
resin
joint
wire
thermistor element
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JP61299846A
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JPS63153803A (ja
Inventor
Yasunobu Izumi
Kazuhiko Yagata
Yasuo Noguchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP29984686A priority Critical patent/JPS63153803A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、応答速度が早く、細狭部の測定が可
能で、高い信頼性を有する小型サーミスタに関
し、更に詳しくは、高湿度雰囲気中、あるいは水
中、生体内等に挿入して使用できる小型サーミス
タの構造に関するものである。
〔従来技術〕
サーミスタは半導体の感温抵抗体で、近年種々
の改良によりその安定性が向上し、工業計測用温
度センサーとして多量に利用されるようになつて
きた。用途範囲も現在では多岐にわたり、工業的
な温度計測用をはじめ、医療用では電子体温計や
生体内温の測定等あらゆる分野において利用され
ている。
サーミスタ素子は、主に、MU,Co,Ni,Fe
など2種以上の遷移金属酸化物の焼結体よりな
り、通常の工業的用途には、測定温度が増加する
に従つて抵抗が低下するNTC(Negative
Temperature Coefficient)型サーミスタが主に
使われる。また、サーミスタ素子はその製法、形
状により、ビード形、デイスク形、ロツド形、厚
膜形、薄膜形等各種の形状があり、その中で現在
は前2者が多く使用されている。従来から使用さ
れているサーミスタの構造について、その一例を
示すと第2図のごとく、サーミスタ素子1の上に
は一般に絶縁用ガラスコート層3が設けられてお
り、サーミスタ素子1より2本のデユメツト線2
が導出され、更に外部機器との接続用のリード線
4に接続されている。絶縁性を高めるために更に
その上に樹脂コート層5が設けられる場合もあ
る。従来のサーミスタ素子は、直径1mm以上のも
のが殆んどである。
一方、最近の用途として高湿度雰囲気中で、し
かも1mm以下の寸法の細狭部における温度測定の
必要性が高まつている。特に生体内における温度
測定は、サーミスタの小型化及び高度の信頼性が
要求される分野である。更に、工業用、医療用を
問わず、温度計測において高い応答速度を必要と
する場合が多く、従来の1mm以上の直径を有する
サーミスタでは、応答速度が不十分であつた。
従来にも1mm以下の直径を有するサーミスタは
検討されており、第2図のごとくデユメツト線
2、あるいはデユメツト線2とリード線4の接合
部6などの絶縁性を高めるために、種々の工夫が
なされてきた。その一例として樹脂コートが用い
られているが、この場合十分な絶縁性を得るため
には3〜5回以上の樹脂デイツプコートが必要で
あり、それにもかかわらずデユメツト線2、また
はデユメツト線2とリード線4の接合部6に絶縁
不良が発生する可能性が高い。この他、全体を樹
脂に封入したり、デユメツト線に細い樹脂製チユ
ーブを被覆し、その上に更に樹脂コートする方法
等が行われているが、いずれの方法においても絶
縁性では十分なものであるのに加えて、サーミス
タ感温部の熱容量が増加し、従つて応答速度の大
巾な低下が避けられない欠点があつた。
〔発明の目的〕
本発明は、従来できなかつた高度の信頼性及び
早い応答速度を併せ持つ直径1mm以下の小型サー
ミスタを得んとして研究した結果、デユメツト線
とリード線の接合位置を変更することにより、そ
の後の樹脂コートが極めて能率的に行えるとの知
見を得、更にこの知見に基づき種々研究を進めて
本発明を完成するに至つたものである。その目的
とするところは高湿度雰囲気中、水中あるいは生
体内の細狭部において応答速度を損うことなく高
い信頼性を付与せしめることのできる小型サーミ
スタを提供することにある。
〔発明の構成〕
即ち本発明は、ガラスコートされた外径1mm以
下のサーミスタ素子、および該サーミスタ素子よ
り導出された2本のデユメツト線より成るサーミ
スタであつて、サーミスタ素子表面のガラスコー
ト層と、デユメツト線と外部リード線末端の接合
部との間隔を1mm以内とし、サーミスタ素子部、
デユメツト線および外部リード線末端の接合部近
傍を500〜100000cpsの範囲の粘度を有する樹脂溶
液もしくは液体樹脂からなる絶縁用樹脂でコート
したことを特徴とする小型サーミスタである。
以下、第1図を用いて本発明を詳細に説明す
る。本発明のサーミスタは、サーミスタ素子1お
よびデユメツト線2より基本的に構成され、デユ
メツト線2に予め樹脂被覆7の施こされた外部リ
ード線4を接合した後、絶縁用の樹脂コート層5
を被せたもので、サーミスタ表面のガラスコート
層3と外部リード線4未端の接合部6との間隔8
を1mm以下としたものである。
サーミスタ素子の外形形状には、ビード型、デ
イスク型、ロツド型等があるが特に限定されるも
のではない。また、デユメツト線2に接合され機
器類と接続するための外部リード線4としては、
塩化ビニル樹脂、フツ素系樹脂等で樹脂被覆され
たものを用いても何ら差しつかえはないが、サー
ミスタを小型化、細型化するためには、エナメル
線等の絶縁用樹脂ワニスで樹脂被覆したものを用
いるのがより好ましい。デユメツト線2と外部リ
ード線4とを接合する場合には、外部リード線4
の末端部の樹脂被覆7を、機械的方法または薬液
により剥離し、接合には一般に精密抵抗溶接器が
用いられるが、これに限定されるものではない。
樹脂コート層5を形成するための絶縁用樹脂と
しては、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエ
ステルイミド等のポリイミド系樹脂、熱可塑性ポ
リエステル、不飽和ポリエステル、アルキド樹脂
等のポリエステル系樹脂等の樹脂溶液、更には、
エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂等の液状樹
脂(無溶剤型)も使用することができるが、被膜
形成法や絶縁性、耐湿性、耐熱性等のサーミスタ
の使用上要求される特性を満たすものであれば、
特に樹脂の種類は限定されるものではなく、これ
らの樹脂の2種以上を組合せて使用しても何ら差
しつかえない。樹脂溶液を調整するための溶媒と
しては、例えば、ポリイミド系樹脂の場合にはN
−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルムアミ
ドなどの極性溶剤が使用でき、また、不飽和ポリ
エステルではメチルメタアクリレート、スチレ
ン、ビニルトルエンなどの架橋用のモノマーが溶
媒の働きをするが、溶媒の種類は特に限定される
ものではなく、状況に応じて2種以上の溶媒を組
合せた混合溶媒を使用しても何ら差しつかえはな
い。
尚、これらの絶縁用樹脂は、外部リード線4の
樹脂被覆7用としても使用することができ、樹脂
コート層5と樹脂被覆7の接する部分の密着性、
絶縁性の点からは、双方に同一もしくは同種(同
系統)の樹脂を用いればよい好ましい結果が得ら
れることは勿論である。
ガラスコート層3を含むサーミスタ素子部、デ
ユメツト線2、およびデユメツト線2と外部リー
ド線7末端との接合部6近傍をコートするため
の、絶縁用樹脂の溶液もしくは液状樹脂(以下、
樹脂液と言う)の粘度は、500〜100000cps、好ま
しくは5000〜50000cpsとするのがよい。樹脂液の
粘度が500cps以下の場合には低粘度のため十分な
厚さのコート層が形成されないか、またはコート
層を厚くするためにコート回数を多くする必要が
あるなどの作業能率が極端に低下する。
一方、100000cpsを越える場合には、1回のコ
ートで必要とする絶縁性を得られるコート層の形
成は可能であるが、サーミスタ素子上のコート層
が厚くなりすぎ、この結果サーミスタ温度検出の
応答速度が大巾に遅くなる問題がある。尚、上記
の樹脂液粘度は、コートする際の樹脂液粘度であ
り、従つて、必要に応じて温度をコントロールこ
とによつて、粘度を所定の範囲内に保ちながらコ
ートすることも可能である。
サーミスタの樹脂コートする部分を予め粘度を
調節した樹脂液にデイツピングする等の方法でコ
ートした後、必要に応じて加熱乾燥し、更に樹脂
の後硬化を行うが、サーミスタ素子表面のガラス
コート層3と外部リード線4末端の接合部6との
間隔8が接合部6近傍における絶縁特性を大きく
左右するので、間隔8を1mm以内とするのがよ
い。即ち、間隔8が1mmを越える場合には、樹脂
液がその表面張力によつてサーミスタ素子1側へ
吸引され、その結果接合部6近傍における樹脂コ
ート層5が薄くなり、絶縁性が急激に低下する。
一方、間隔8が1mm以下の場合には、サーミス
タ素子1側へ吸引された樹脂液が接合部6近傍を
包み込む形になり、樹脂コート層5が薄くなる部
分を生ずることがないため、従来問題であつたデ
ユメツト線2及び接合部6近傍における絶縁性は
高度に保持される結果となる。従つて、接合部6
の位置はガラスコート層3に近い程その効果は顕
著となる。
〔発明の効果〕 本発明に従うと、サーミスタの外部リード線と
デユメツト線との接合部近傍における樹脂コート
層の形成が確実で、絶縁特性に優れ、高湿度雰囲
気中、水中あるいは生体内等の細狭部において応
答速度を損うことなく、高い信頼性を有する小型
サーミスタが得られ、このため工業用としてのみ
ならず、極めて高い安全性を要求される医療用の
分野にも適用可能な温度センサーとして好適であ
る。
実施例 1 直径0.02mmΦの2本のデユメツト線が導出され
ガラスコートされた、外径0.9mmΦのサーミスタ
素子を用い、このデユメツト線とポリエステル被
覆された直径0.1mmΦのNiリード線を精密抵抗溶
接機により接合を行つた。接合位置はサーミスタ
素子より0.8mmであつた。次に、粘度10000cpsの
ポリイミド樹脂とN−メチル−2−ピロリドンの
溶液にサーミスタ素子をリード線の末端部まで浸
漬し、更に200℃で2時間の乾燥処理を行つた。
サーミスタは合計10個作成し、コート層の絶縁
性試験として、水中で銅を対電極としこれより20
mmの位置にサーミスタを水漬して、両者間に直流
20Vを印加した時の抵抗値を測定した。また、応
答速度の試験として、室温25℃の空中より50℃の
温水中へサーミスタを浸漬し、サーミスタ抵抗値
変化の63.2%に達する時間、すなわち時定数を測
定した。
その結果、本実施例において得られたサーミス
タは、水中での絶縁性は10×1012Ω以上と高い値
を示し、時定数は0.3秒以下と極めて早い応答速
度であつた。
尚、以下の実施例及び比較例においては、特に
断らないかぎり実施例1と同様に行うものとす
る。
比較例 1,2 接合の位置をサーミスタ素子より1.2mm及び2.0
mmとし、それぞれ比較例1及び2とした。
比較例1では10個作成したサーミスタの中6個
が水中絶縁性試験において104Ω以下と低い値を
示し、また、比較例2では全数104Ω以下であり、
いずれも安全性の面で欠陥のあるサーミスタであ
つた。
実施例 2 接合位置をサーミスタ素子より1.0mmとし、粘
度98000cpsであるポリアミドイミド樹脂のジメチ
ルホルムアミド溶液によりサーミスタの被覆を行
つた。その結果、絶縁性はいずれも1012Ω以上の
抵抗値を保持し、時定数は0.5秒以下と早かつた。
比較例 3,4 実施例2において、溶液粘度を400cps及び
105000cpsとし、それぞれ比較例3及び4とした。
比較例3では溶液粘度が低すぎるため接合部近
傍でのコート層の厚みが非常に薄くなり、このた
め時定数では0.2秒程度と早いが、水中での絶縁
試験値が104Ω以下であり、これは生体内で使用
する場合には漏電の危険性が高い。
一方、比較例4では逆にコート層が厚くなりす
ぎるため、絶縁性は1012Ω以上を保つたが、時定
数が2秒以上と遅くなり、これは実用上では速い
温度変化に対応できず、例えば生体内温等の微妙
な温度の測定には問題が生ずることが多い。
実施例 3,4 樹脂コート用の樹脂として、エポキシ樹脂及び
ポリウレタン樹脂を用い、それぞれ実施例3,4
とした。
いずれも主剤、硬化剤の2液混合タイプの液状
樹脂で、混合直後常温下において粘度が75000cps
および58000cpsであつた。
その結果得られたサーミスタの絶縁性はいずれ
も1012Ωを越え、時定数も0.5秒以下と早いこと
を確認した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明におけるサーミスタの一実施例
の断面図、第2図は従来のサーミスタの断面図で
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ガラスコートされた外径1mm以下のサーミス
    タ素子、および該サーミスタ素子より導出された
    2本のデユメツト線より成るサーミスタであつ
    て、サーミスタ素子表面のガラスコート層と、デ
    ユメツト線と外部リード線末端の接合部との間隔
    を1mm以内とし、サーミスタ素子部、デユメツト
    線および外部リード線末端の接合部近傍を500〜
    100000cpsの範囲の粘度を有する樹脂溶液もしく
    は液体樹脂からなる絶縁用樹脂でコートしたこと
    を特徴とする小型サーミスタ。
JP29984686A 1986-12-18 1986-12-18 小型サ−ミスタ Granted JPS63153803A (ja)

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JP29984686A JPS63153803A (ja) 1986-12-18 1986-12-18 小型サ−ミスタ

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JPS63153803A JPS63153803A (ja) 1988-06-27
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JP5163057B2 (ja) * 2007-10-31 2013-03-13 Tdk株式会社 サーミスタ
JP6992442B2 (ja) * 2017-11-24 2022-01-13 株式会社デンソー 温度センサ

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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PTC THERMISTORS SUMMARY CATALOGUS=1982 *

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