JPH03210144A - 肉性食品の缶詰の製造法 - Google Patents

肉性食品の缶詰の製造法

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JPH03210144A
JPH03210144A JP2005597A JP559790A JPH03210144A JP H03210144 A JPH03210144 A JP H03210144A JP 2005597 A JP2005597 A JP 2005597A JP 559790 A JP559790 A JP 559790A JP H03210144 A JPH03210144 A JP H03210144A
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JP
Japan
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meat
canned
solution
tgase
foods
Prior art date
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Application number
JP2005597A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuya Seguro
勝也 脊黒
Masao Motoki
本木 正雄
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH03210144A publication Critical patent/JPH03210144A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、トランスグルタミナーゼ(以下、TGase
と略する)を利用して缶詰内容物の保形性を改良する方
法に関するものである。
(従来の技術とその問題点) 肉性食品の缶詰は殺菌の為のレトルト処理により内容物
たる肉性食品が型崩れを起し易い。従来この欠点である
型崩れを防ぐ為に缶詰にする肉性食品の種類、部位や質
、形や筋の方向などを整えたり(トリミング)、また固
形分と液体弁の割合などの詰め方及び液体の組成等を工
夫しなければならなかった。このため、手作業に頼る部
分が多く、また、トリミングにより質的には良いが、形
が小さくなった断片が残るという問題がある。
そこで、肉性食品を缶詰にする際に肉性食品の、畜肉、
魚肉、カニ、ホタテといったような種類、部位や形状に
左右されず、型崩れを防ぐ方法が望まれている。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は前記問題点を解決すべく鋭意研究の結果、T
Gaseが蛋白性食品である肉性食品の蛋白質中のミオ
シン同士を架橋する作用をもつことを利用し、肉性食品
を缶詰にする前にTGaseをこれに作用させて肉を架
橋固定し、レトルト処理によっても型間れの起し難い肉
性食品の缶詰の製造法を発明するに至った。
以下、本発明の製造法を詳述する。
本発明に用いられる肉性食品としては、畜肉、魚肉、カ
ニ及びホタテなどを例示することができ、これらの肉性
食品は蛋白性食品である。このような肉性食品の缶詰を
製造するに当り、肉性食品を缶に詰める前にこれをTG
ase溶液に浸漬処理することにより内容物の切り方、
詰め方、液体部分の組成などにあまり拘束されずに缶詰
が製造できる。
缶詰の内容物となる肉性食品は生のまま又は予じめ加熱
処理する。加熱処理には熱水などを使用する。加熱処理
の温度、時間は、4o〜ioo ”c好ましくは70〜
100℃で2秒〜60分好諌しくは5秒〜30分程度で
ある。加熱処理は品質管理とTGaseの反応性向上と
の目的で行われ、その温度、時間は肉性食品の種類など
により決まる。例えばカニの場合はいわゆる足が速いの
で加熱処理は殆んど必須であり、しかも殻付きのまま加
熱処理されるので、上記範囲内での加熱処理条件は高温
、長時間を採用するのが好ましい。
本発明で使用できるトランスグルタミナーゼは、その起
源を特に問わず、例えば、ストレプトベルチシリウム(
5treptoverticilliura)などに属
する微生物由来のもの(BTGaseと略記することが
ある。なお、特開昭64−27471参照)、モルモッ
トなどの哺乳動物由来のもの(M T G aseと略
記することがある。なお、特開昭58−14964参照
)、タラなどの魚類由来のもの(関信夫ら、昭和63年
度日本水産学会秋季大会講演要旨集167頁参照)、バ
イオテクノロジーを使用してシーンクローニングによっ
て得られるもの(特開昭63−132000参照)など
を包含する。
本発明方法の最も重要な特徴である肉性食品のTGas
e溶液への浸漬処理は、次のようにして行なう。まず、
TGase溶液の丁Ga5e 11度は10〜105u
/混好ましくは10 〜10’u/d[である。この濃
度は肉性食品の種類などに依存し、濃度が低過ぎるとT
Gaseの作用が発揮されず、高過ぎると凝固し過ぎ身
が固くなり過ぎてよくない。TGase溶液の溶媒は水
又は!ii衝塩、食塩などのjg溶液である。
!ii!!fi塩溶液はTGaseの酵素作用を発揮さ
せるためのpH調節に用いられ、食塩溶液は畜肉の塩漬
(CurinQ)などの場合に用いられる。TGaSe
溶液のpHはTGaSeの作用を発揮させる見地から4
〜9好ましくは5〜8程度である。浸漬処理の温度は4
〜80℃好ましくは10〜55℃程度である。この温度
範囲はTGaseの作用を発揮させる見地から決まる。
このような浸漬処理の条件を採用すると1分〜3時間の
浸漬で浸漬処理の目的が達せられるが、浸漬処理の条件
が好適な場合は15分〜1時間程度で浸漬処理の目的が
好適に達せられる。
TGase溶液への浸漬処理を経た肉性食品は、缶詰用
の缶に充填、製缶後レトルト処理してその缶詰製品を得
るが、これらの工程については特に説明を加える必要の
ある点はなく、当業者に周知の常法で良い。
因みに、レトルト処理は次のように行う。加熱条件は、
80〜130℃、好ましくは100〜125℃で5〜1
20分、好ましくは10〜120分とすればよい。
圧力は加熱温度により決まる。但し、実際のレトルト処
理は、FO値でコントロールされ、このFO値が4〜2
0、好ましくは6〜14の条件下で処理される。尚、F
O値とは、一定温度において所定数の微生物を死滅させ
るのに要する最小加熱時間(分)であって、通常250
丁(121,1℃)での最小加熱致死時間(FO)を指
す。この値は食品の加熱殺菌効果を表示する指標として
用いられている。このようなレトルト処理条件を採用す
る理由は、常温で長期間の保存を品質上および衛生上可
能とするためである。
総じて本発明方法は、TGase溶液への浸漬処理以外
は、常法によることができる。従来型崩れ防止のために
採っていた種々の手段をそのまま採用した上に本発明方
法に係わるTGase溶液への浸漬処理を追加すると缶
詰内容物の保形性は従来のものに較べて一段と向上する
。又、従来型崩れ防止のために採っていた手段を省略し
ても本発明方法を採用すれば従来法で得られると同程度
又はそれ以上の保形性が得られる。
(実施例) 以下、実施例により本発明を更に説明する。
実施例1(鮮色) 鮭の切身の生及び沸騰水中で30秒ゆがいたものを、そ
れぞれ、濃度1000u/clj!のTGase (前
掲特開昭64−27471の実施例1の方法で得たBG
T−1、比活性1.2u/719)水溶i ニ20’O
r 30分間浸IL、、それぞれを2個の8号缶(JA
S規格)に詰めた。各2個の8号缶に水及び食塩水(1
%)を、それぞれ、缶の体積の9割になるまで満たし製
缶した。
この後、高温高圧処理装置で120度、FO値が12に
なるまでレトルト処理した。
このようにして4種類(4個)の鮮色を得た。
因みに、比較のために、TGase処理を省略した以外
は全く同様にして更に4種類(4個)の鮮色を得た。
実施例2(ホタテ貝柱缶) ホタテ貝柱の生及び沸騰水中で30秒ゆがいたものを、
それぞれ、実施例1におけると同じTGase水溶液に
20℃で30分間浸漬し、それぞれを2個の8号缶に詰
めた。該2個の8号缶に希薄食塩水(0,8%)をそれ
ぞれ缶の体積の9割になるまで満たし製缶した。この後
、高温高圧処理装置で120度、FO値が9になるまで
レトルト処理した。
このようにして2種類(2個)のホタテ貝柱缶を得た。
因みに、比較のために、TGaSe処理を省略した以外
は全く同様にして更に2種類(2個)のホタテ貝柱缶を
得た。
実施例3(カニ化) タラバガニを100℃の沸騰水中で20分間ゆがいた後
、殻を割り、カニ肉をとり出した。このカニ肉を実施例
1におけると同じTGase水溶液に20℃で15分間
浸漬し、1@の8号缶に詰めた。該8号缶に水を缶の体
積の9割になるまで満たして製缶した。この後、高温高
圧処理装置で120度、FO値12になるまでレトルト
処理した。
このようにして1種類(1個)のカニ化を得た。
因みに、比較のために、TGase処理を省略した以外
は全く同様にして更に1種類(1個)のカニ化を得た。
実施例4(鱈缶) 鱈の切身の生及び沸騰水中で30秒ゆがいたものを、そ
れぞれ実施例1におけると同じTGase水溶液に20
℃で30分間浸漬し、それぞれを2個の8号缶に詰めた
。該2個の8号缶に水を、それぞれ、缶の体積の9割に
なるまで満たし製缶した。この後、高温高圧処理装置で
120度、FO値が12になるまでレトルト処理した。
このようにして2種類(2個)の鱈缶を得た。
TGase水溶液のBTG−1の濃度を2倍にした( 
200OLI /dffi )以外は全て同じ条件で鱈
缶を製造して更に2種類(26!])の鱈缶を得た。
因みに、比較のために、TGase処理を省略した以外
は全く同様にして全4種類(4個)の鱈缶を得た。
得られた缶詰について、以下の方法及び基準により官能
を評価を行なった。すなわち、各缶詰内容物を皿にのせ
、パネル数9名(男6名、女3名)により、5点法にて
、歯ごたえ、身の締り、硬さ、崩れ難さを評価した。
評価基準: 2・・・強い又は好ましい、 1・・・やや強い又はやや好ましい、 O・・・コントロールと同じ、 1・・・やや弱い又はやや好ましくない、2・・・弱い
又は好ましくない。
コントロールは比較のためにTGaSe処理を 省略して得た缶詰である。
官能評価の結果を表1に示す。
表 −tnfn、N体T6゜ なお、表1のサンプルについての官能評価員のコメント
を表2に示す。
表 (発明の効果) 従来の製缶工程で型間れを起し易い缶詰内容物の保形性
を本発明を用いることにより増強できる。
このことにより、内容物の切り方、詰め方及び液体部分
の組成などにあまり左右されずに缶詰が製造できる。ま
た、今まで品質的には充分でも切り方の悪いもの、切り
屑等の利用価値の無い又は低い部分までも本発明により
、缶詰製品として価値を持たせることが可能となった。
更に、従来のホタテ貝柱缶やカニ缶詰では缶奥付着防止
のために硫酸紙で包装されているが、近年この包装の手
間を省く目的で缶臭が付か無いFK缶(特開昭58−1
53629、同59−214627)が開発された。し
かし、一方で硫酸紙の包装は内容物の形を保つという効
果も持つており、FK缶にホタテ貝柱やカニを入れる場
合、硫酸紙包装に代わり内容物の形を保たせることが必
要となる。そこで、本発明の方法とFK缶とを組み合わ
せると、内容物の保形性を強化し型開れが防止でき、従
って硫酸紙包装を要せずして缶詰を製造できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)蛋白性食品である肉性食品を生のまま又は40〜
    100℃で2秒〜60分間加熱処理し、次いで濃度が1
    0〜50^5u/dlであるトランスグルタミナーゼの
    水溶液又はpH4〜9の塩溶液に4〜80℃で浸漬し、
    その後該浸漬物を缶に充填、製缶後レトルト処理するこ
    とを特徴とする肉性食品の缶詰の製造法。
  2. (2)肉性食品が畜肉、魚肉、カニ及び/又はホタテで
    あることを特徴とする請求項1記載の肉性食品の缶詰の
    製造法。
JP2005597A 1990-01-12 1990-01-12 肉性食品の缶詰の製造法 Pending JPH03210144A (ja)

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