JPH03209163A - スライドガラス上に染色体を伸展する方法と装置 - Google Patents
スライドガラス上に染色体を伸展する方法と装置Info
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- JPH03209163A JPH03209163A JP242290A JP242290A JPH03209163A JP H03209163 A JPH03209163 A JP H03209163A JP 242290 A JP242290 A JP 242290A JP 242290 A JP242290 A JP 242290A JP H03209163 A JPH03209163 A JP H03209163A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明に係るスライドガラス上に染色体を伸展する方
法と装置は、白血病や各種悪性腫瘍等の病気診断や、遺
伝学的病勢判断等を行なう為、細胞核中に含まれる遺伝
子をスライドガラスに広げる(伸展する)為に利用する
。
法と装置は、白血病や各種悪性腫瘍等の病気診断や、遺
伝学的病勢判断等を行なう為、細胞核中に含まれる遺伝
子をスライドガラスに広げる(伸展する)為に利用する
。
(従来の技術とその問題点)
白血病や各種悪性腫瘍等の病気診断や、遺伝学的病勢判
断等を行なう為、患者等の染色体を調べる場合がある。
断等を行なう為、患者等の染色体を調べる場合がある。
この様な染色体の検査を行なう場合、患者や親から採取
した細胞中の核を取り出し、更にこの核中の染色体1、
1を、第5図に示す様に、スライ3. ドガラス上に伸展して、顕微鏡によりこの染色体1、1
を観察する。
した細胞中の核を取り出し、更にこの核中の染色体1、
1を、第5図に示す様に、スライ3. ドガラス上に伸展して、顕微鏡によりこの染色体1、1
を観察する。
この様に、染色体1、1をスライドガラス上面に伸展す
る場合、伸展を十分に行なわなければならない。
る場合、伸展を十分に行なわなければならない。
なんとなれば、第6図に示す様に、染色体1、1が上下
に重なり合っていた場合、この重なり合った染色体1、
1の観察を十分に行なえない為、第7図に示す様に、各
染色体1、1を水平方向にずらせる必要があるからであ
る。
に重なり合っていた場合、この重なり合った染色体1、
1の観察を十分に行なえない為、第7図に示す様に、各
染色体1、1を水平方向にずらせる必要があるからであ
る。
染色体1、1同士が重ならない様に、細胞核中の染色体
をスライドガラス上に伸展する為の方法として従来から
、火炎乾燥法、空気乾燥法、蒸気乾燥法等の方法が知ら
れている。
をスライドガラス上に伸展する為の方法として従来から
、火炎乾燥法、空気乾燥法、蒸気乾燥法等の方法が知ら
れている。
ところが、従来の染色体伸展方法は、何れも作業者が人
手により行なわなければならず、しかも熟練を要する為
、染色体標本の作成作業が面倒で、多数の標本を短時間
の間に処理する事が難しかった。
手により行なわなければならず、しかも熟練を要する為
、染色体標本の作成作業が面倒で、多数の標本を短時間
の間に処理する事が難しかった。
本発明のスライドガラス上に染色体を伸展する方法と装
置は、この様な事情に鑑みて考えられたものである。
置は、この様な事情に鑑みて考えられたものである。
(課題を解決する為の手段)
本発明のスライドガラス上に染色体を伸展する方法と装
置の内、請求項1に記載された伸展する方法の発明は、
スライドガラス上面を湿らせた状態で、このスライドガ
ラス上面に細胞核を含むカルノア固定液を滴下し、その
後上記スライドガラスを所定時間高湿度雰囲気中に曝し
て、上記細胞核中の染色体をスライドガラス上面に伸展
した後、上記スライドガラスを低湿度雰囲気中に移して
カルノア固定液とスライドガラス上面の水分とを蒸発さ
せ、スライドガラス上面に染色体のみを、伸展した状態
で残す。
置の内、請求項1に記載された伸展する方法の発明は、
スライドガラス上面を湿らせた状態で、このスライドガ
ラス上面に細胞核を含むカルノア固定液を滴下し、その
後上記スライドガラスを所定時間高湿度雰囲気中に曝し
て、上記細胞核中の染色体をスライドガラス上面に伸展
した後、上記スライドガラスを低湿度雰囲気中に移して
カルノア固定液とスライドガラス上面の水分とを蒸発さ
せ、スライドガラス上面に染色体のみを、伸展した状態
で残す。
又、請求項2に記載された伸展する装置の発明は、スラ
イドガラスを移送する移送手段と、この移送手段の途中
に設けられた伸展室と、この伸展室の内部に設けられ、
上記移送手段によって送られるスライドガラスの上面に
向けて微細な水滴を吹き付ける加湿手段と、上記移送手
段の途中で、上記伸展室よりも移送方向後方に設けられ
た乾燥室とから構成されている。
イドガラスを移送する移送手段と、この移送手段の途中
に設けられた伸展室と、この伸展室の内部に設けられ、
上記移送手段によって送られるスライドガラスの上面に
向けて微細な水滴を吹き付ける加湿手段と、上記移送手
段の途中で、上記伸展室よりも移送方向後方に設けられ
た乾燥室とから構成されている。
(作 用)
上述の様に構成される、本発明のスライドガラス上に染
色体を伸展する方法と装置の場合、スライドガラス上面
にカルノア固定液と共に滴下された細胞核中の染色体を
取り出し、更にこの染色体をスライドガラス上面に広げ
た後、このスライドガラス上面を乾燥させて、スライド
ガラス上面に染色体のみを残す作業を、自動的に行なう
事が出来る。
色体を伸展する方法と装置の場合、スライドガラス上面
にカルノア固定液と共に滴下された細胞核中の染色体を
取り出し、更にこの染色体をスライドガラス上面に広げ
た後、このスライドガラス上面を乾燥させて、スライド
ガラス上面に染色体のみを残す作業を、自動的に行なう
事が出来る。
(実施例)
次に、図示の実施例を説明しつつ、本発明を更に詳しく
説明する。
説明する。
第1〜4図は本発明によるスライドガラス上に染色体を
伸展する装置の実施例を示しており、第1図は平面図、
第2図は正面図、第3図は左側面図、第4図は第1図の
a−a断面図である。
伸展する装置の実施例を示しており、第1図は平面図、
第2図は正面図、第3図は左側面図、第4図は第1図の
a−a断面図である。
3はスライドガラス2を移送する移送手段であるターン
テーブルで、ケース4の中心部に設けた竪軸を中心とし
て、水平方向に亙り回転自在である。
テーブルで、ケース4の中心部に設けた竪軸を中心とし
て、水平方向に亙り回転自在である。
このターンテーブル3の外周寄り部分には、それぞれ丁
字形に形成された透孔5、5を形威し、各透孔5、5の
内側にスライドガラス2を、傾斜した状態で保持自在と
している。即ち、第4図に示す様に、ターンテーブル3
の下面で、各透孔5、5を覆う位置には、それぞれ上方
が開いた箱体6が固定されている。そして、この箱体6
の上面で、ターンテーブル3の中心寄り部分には固定支
持板7が、同じく外周寄り部分には可動支持板8が、そ
れぞれ設けられており、両支持板7、8に掛け渡す様に
して、スライドガラス載置板9が設けられている。上記
可動支持板8は、螺子10を弛める事により、箱体6の
底面に対して若干の水平移動自在となり、可動支持板8
を水平移動させる事によりスライドガラス載置板9の水
平方向に対する傾斜角度が、10〜20度の範囲で変化
する。但し、スライドガラス載置板9の傾斜角度に拘ら
ず、この載置板9に載置されたスライドガラス2が、タ
ーンテーブル3の上面から突出しない様に、上記スライ
ドガラス載置板9の取付位置を規制している。尚、スラ
イドガラス載置板9は、省略しても良い。
字形に形成された透孔5、5を形威し、各透孔5、5の
内側にスライドガラス2を、傾斜した状態で保持自在と
している。即ち、第4図に示す様に、ターンテーブル3
の下面で、各透孔5、5を覆う位置には、それぞれ上方
が開いた箱体6が固定されている。そして、この箱体6
の上面で、ターンテーブル3の中心寄り部分には固定支
持板7が、同じく外周寄り部分には可動支持板8が、そ
れぞれ設けられており、両支持板7、8に掛け渡す様に
して、スライドガラス載置板9が設けられている。上記
可動支持板8は、螺子10を弛める事により、箱体6の
底面に対して若干の水平移動自在となり、可動支持板8
を水平移動させる事によりスライドガラス載置板9の水
平方向に対する傾斜角度が、10〜20度の範囲で変化
する。但し、スライドガラス載置板9の傾斜角度に拘ら
ず、この載置板9に載置されたスライドガラス2が、タ
ーンテーブル3の上面から突出しない様に、上記スライ
ドガラス載置板9の取付位置を規制している。尚、スラ
イドガラス載置板9は、省略しても良い。
上述の様なスライドガラス載置板9を複数個、等間隔に
設けたターンテーブル3を上面に露出させたケース4の
上方には、アクリル板等の透明な板により全体を造られ
、L字形の天板11の周縁部から下方に垂下壁12を設
けた蓋体13が被着され、この蓋体13によって、上記
ターンテーブル3の3/4を覆っている。
設けたターンテーブル3を上面に露出させたケース4の
上方には、アクリル板等の透明な板により全体を造られ
、L字形の天板11の周縁部から下方に垂下壁12を設
けた蓋体13が被着され、この蓋体13によって、上記
ターンテーブル3の3/4を覆っている。
上述の様な蓋体13の内面と、ケース4及びターンテー
ブル3の上面とて囲まれた、L字形の空間の内、手前側
(第1図の下側)に突出した1/3は伸展室14とし、
残り2/3を乾燥室15としている。
ブル3の上面とて囲まれた、L字形の空間の内、手前側
(第1図の下側)に突出した1/3は伸展室14とし、
残り2/3を乾燥室15としている。
上記伸展室14と乾燥室15との間には、互いに間隔を
開けて1対の仕切り板16、16を設け、両仕切り板1
6、16の間に吸気通路17を形威している。一方、前
記天板11の一部下面で、伸展室14の内側部分には、
天板11と同様に透明な水平板18が、天板11との間
に隙間通路19を開けた状態で支持されており、上記吸
気通路17の端部と陣間通路19の端部とを互いに連通
させている。更に、上記隙間通路19の一部には、水平
板18の下面から垂下した吸気管20の上端開口を接続
しており、この吸気管の下端開口を、図示しない送風機
の吸気口に通じさせている。この為、送風機を運転した
場合には、伸展室14と乾燥室15との内側に存在する
空気が、吸気通路17、隙間通路19、吸気管20を通
じて流れる。この空気の流れは、乾燥室15内の空気を
含む暖かいものとなる為、天板11及び水平板18の表
面が曇る事が防止され、スライドガラス2の上面が曇っ
たか等、伸展室14内の様子が、蓋体13の外から十分
に観察出来る様になる。
開けて1対の仕切り板16、16を設け、両仕切り板1
6、16の間に吸気通路17を形威している。一方、前
記天板11の一部下面で、伸展室14の内側部分には、
天板11と同様に透明な水平板18が、天板11との間
に隙間通路19を開けた状態で支持されており、上記吸
気通路17の端部と陣間通路19の端部とを互いに連通
させている。更に、上記隙間通路19の一部には、水平
板18の下面から垂下した吸気管20の上端開口を接続
しており、この吸気管の下端開口を、図示しない送風機
の吸気口に通じさせている。この為、送風機を運転した
場合には、伸展室14と乾燥室15との内側に存在する
空気が、吸気通路17、隙間通路19、吸気管20を通
じて流れる。この空気の流れは、乾燥室15内の空気を
含む暖かいものとなる為、天板11及び水平板18の表
面が曇る事が防止され、スライドガラス2の上面が曇っ
たか等、伸展室14内の様子が、蓋体13の外から十分
に観察出来る様になる。
尚、この様な曇止めの作用を確実にする為、1対の仕切
り板16、16の内、乾燥室15側の仕切り板16を短
くし、吸気通路17に送り込まれる空気の内、乾燥室1
5内の暖かい空気が占める割合を多くする事も出来る。
り板16、16の内、乾燥室15側の仕切り板16を短
くし、吸気通路17に送り込まれる空気の内、乾燥室1
5内の暖かい空気が占める割合を多くする事も出来る。
尚、送風機の停止時には、乾燥室15の内側に存在する
暖かい空気が、伸展室14内に徐々に進入する事により
、この伸展室14内の温度が上昇するのに対して、送f
fl機の運転時には進入しなくなって、伸展室14内の
温度が降下する。そこで、図示の実施例の場合、送風機
の運転を適当に断続させる事により、伸展室14内の温
度を一定(例えば28℃程度)に維持する様にしている
。
暖かい空気が、伸展室14内に徐々に進入する事により
、この伸展室14内の温度が上昇するのに対して、送f
fl機の運転時には進入しなくなって、伸展室14内の
温度が降下する。そこで、図示の実施例の場合、送風機
の運転を適当に断続させる事により、伸展室14内の温
度を一定(例えば28℃程度)に維持する様にしている
。
又、天板11と水平板18との一部で、ターンテーブル
3のスライドガラス載置板9の上面と対向自在な位置に
は円孔21を開設し、この円孔21を通じて、上記載置
板9に載置されたスライドガラス2の上面に、細胞核を
含むカルノア固定液を滴下自在としている。天板11の
上面には、軸29により枢支された円板30を設け、こ
の円板30によって、上記円孔21を開閉自在としてい
る。
3のスライドガラス載置板9の上面と対向自在な位置に
は円孔21を開設し、この円孔21を通じて、上記載置
板9に載置されたスライドガラス2の上面に、細胞核を
含むカルノア固定液を滴下自在としている。天板11の
上面には、軸29により枢支された円板30を設け、こ
の円板30によって、上記円孔21を開閉自在としてい
る。
更に伸展室14内には、図示しない超音波加湿器に通じ
るホース22を設け、このホース22の端部開口を上記
円孔21の下方に位置するスライドガラス載置板9に向
けて、スライドガラス2の上面に微細な水滴を吹き付け
る加湿手段を構成している。
るホース22を設け、このホース22の端部開口を上記
円孔21の下方に位置するスライドガラス載置板9に向
けて、スライドガラス2の上面に微細な水滴を吹き付け
る加湿手段を構成している。
更に、前記乾燥室15内には、図示しないヒータにより
加温された温風を吹き出す、温風吹き出し口23を設け
、この乾燥室15内を低湿度雰囲気とする様にしている
。
加温された温風を吹き出す、温風吹き出し口23を設け
、この乾燥室15内を低湿度雰囲気とする様にしている
。
尚、図面に於いて24は、温風吹き出し口23から吹き
出す空気の温度を制御する為の制御パネル、25は、乾
燥室15内の温度を制御する為のヒータ等を制御する為
の制御パネル、26は、伸展室14内の温度を制御する
為、前記送風機の運転、停止等を制御する為の制御パネ
ル、27は電源スイッチ、28は開始スイッチである。
出す空気の温度を制御する為の制御パネル、25は、乾
燥室15内の温度を制御する為のヒータ等を制御する為
の制御パネル、26は、伸展室14内の温度を制御する
為、前記送風機の運転、停止等を制御する為の制御パネ
ル、27は電源スイッチ、28は開始スイッチである。
上述の様に構成される、本発明のスライドガラス上に染
色体を伸展する装置により、スライドガラス2の上面に
染色体を伸展する場合、次の様にして行なう。
色体を伸展する装置により、スライドガラス2の上面に
染色体を伸展する場合、次の様にして行なう。
先ず、21図のA位置に於いて、ターンテーブル3のス
ライドガラス載置板9に、上面が清浄なスライドガラス
2を載せる。
ライドガラス載置板9に、上面が清浄なスライドガラス
2を載せる。
ターンテーブル3は、第1図の反時計方向に回転する鳥
、上記スライトガラス2はそのまま伸展亨14内に進入
し、円孔21の下方に達した状態で、ホース22から噴
出する微細な水滴により、上面を温うされる。この様に
スライトガラス2の上面が湿った事は、蓋体13の外部
からの目視により容易に確認出来る。
、上記スライトガラス2はそのまま伸展亨14内に進入
し、円孔21の下方に達した状態で、ホース22から噴
出する微細な水滴により、上面を温うされる。この様に
スライトガラス2の上面が湿った事は、蓋体13の外部
からの目視により容易に確認出来る。
スライドガラス2の上面が十分に湿った事を確認出来た
ならば、円板3oを回動させて円孔21を開き、この円
孔21を通じて、細胞核を含む少量のカルノア固定液を
、上記スライドガラス2の上面に滴下する。
ならば、円板3oを回動させて円孔21を開き、この円
孔21を通じて、細胞核を含む少量のカルノア固定液を
、上記スライドガラス2の上面に滴下する。
メタノールと氷酢酸とを1対3の割合で(メタノール:
木酢酸=1:3)混合したカルノア固定液は、水と如何
なる割合でも混ざり合う為、全面に互って湿ったスライ
ドガラス2の上面に滴下された、分裂中期の細胞核を含
むカルノア固定液は、このスライドガラス2の上面に広
がる。
木酢酸=1:3)混合したカルノア固定液は、水と如何
なる割合でも混ざり合う為、全面に互って湿ったスライ
ドガラス2の上面に滴下された、分裂中期の細胞核を含
むカルノア固定液は、このスライドガラス2の上面に広
がる。
これと同時に、細胞核を包んでいる細胞膜が破れ、細胞
核中の染色体が、カルノア固定液と共にスライドガラス
2の上面に広がる(伸展する)。
核中の染色体が、カルノア固定液と共にスライドガラス
2の上面に広がる(伸展する)。
特に本実施例の場合、スライドガラス2が傾斜した状態
で支持されている為、染色体の伸展は効率良く、確実に
行なわれる。但し、場合によっては、スライドガラス2
は水平のままでも良い。
で支持されている為、染色体の伸展は効率良く、確実に
行なわれる。但し、場合によっては、スライドガラス2
は水平のままでも良い。
この様に、細胞膜が破れて染色体が伸展する事は、本発
明者等の実験により確認されているが、これは、次の様
な理由によると考えられる。
明者等の実験により確認されているが、これは、次の様
な理由によると考えられる。
即ち、湿ったスライドガラス2の上面に細胞核を落とし
た場合、浸透圧の関係で細胞核中に水が進入し、この細
胞核を包む細胞膜が膨れて、遂にほこの細胞膜が破れ、
細胞核中の染色体が、カルノア固定液と共にスライドガ
ラス2の上面に広がるものと考えられる。
た場合、浸透圧の関係で細胞核中に水が進入し、この細
胞核を包む細胞膜が膨れて、遂にほこの細胞膜が破れ、
細胞核中の染色体が、カルノア固定液と共にスライドガ
ラス2の上面に広がるものと考えられる。
この様にして、上面に染色体を伸展させたスライドガラ
ス2は、ターンテーブル3の回転に伴なって乾燥室15
内に進入する。
ス2は、ターンテーブル3の回転に伴なって乾燥室15
内に進入する。
温風吹き出し口23から吹き出す温風によって加温され
た乾燥室15内は、低湿度雰囲気となっている為、乾燥
室15を通過する間にスライドガラス2に付着した微細
な水滴と、このスライドガラス2の上面に滴下されたカ
ルノア固定液とが蒸発し、スライドガラス2の上面には
染色体のみが残る。
た乾燥室15内は、低湿度雰囲気となっている為、乾燥
室15を通過する間にスライドガラス2に付着した微細
な水滴と、このスライドガラス2の上面に滴下されたカ
ルノア固定液とが蒸発し、スライドガラス2の上面には
染色体のみが残る。
そこで、上面に染色体を、伸展した状態で付着させたス
ライドガラス2を、第1図のB位置で取り出し、次の行
程に移して、このスライドガラス2の上面にカバーガラ
スを、上記染色体を覆う状態で貼着する。
ライドガラス2を、第1図のB位置で取り出し、次の行
程に移して、このスライドガラス2の上面にカバーガラ
スを、上記染色体を覆う状態で貼着する。
これら一連の作業は、特に熟練を要する事なく、容易に
行なえる為、染色体の伸展作業を容易に行なえ、更に伸
展作業の自動化も可能となる. 尚、上.4の実施例に於いては、スライドガラス2を移
送する移送手段として、ターンテーブル3を示したが、
移送手段としては、この様なターンテーブル3に限定さ
れず、例えば直線的に移動す4. るコンベア等により構成する事も出来る。
行なえる為、染色体の伸展作業を容易に行なえ、更に伸
展作業の自動化も可能となる. 尚、上.4の実施例に於いては、スライドガラス2を移
送する移送手段として、ターンテーブル3を示したが、
移送手段としては、この様なターンテーブル3に限定さ
れず、例えば直線的に移動す4. るコンベア等により構成する事も出来る。
(発明の効果)
本発明のスライドガラス上に染色体を伸展する方法と装
置は、以上に述べた通り構成され作用する為、特に面倒
な作業をする事なく、細胞核中の染色体のスライドガラ
ス上面への伸展作業を行なう事が出来、染色体の伸展作
業を自動化して、多数の標本を能率良く処理する事が可
能となる。
置は、以上に述べた通り構成され作用する為、特に面倒
な作業をする事なく、細胞核中の染色体のスライドガラ
ス上面への伸展作業を行なう事が出来、染色体の伸展作
業を自動化して、多数の標本を能率良く処理する事が可
能となる。
第1〜4図は本発明によるスライドガラス上に染色体を
伸展する装置の実施例を示しており、第1図は平面図、
第2図は正面図、第3図は左側面図、第4図は第1図の
a−a断面図、第5図は染色体をスライドガラス上面に
伸展した状態を示す拡大平面図、第6図は染色体が伸展
されずに重なり合った状態を、第7図は良好に伸展され
た状態を、それぞれ示す拡大縦断面図である。 1:染色体、2:スライドガラス、3:ターンテーブル
、4:ケース、5:透孔、6:箱体、7;固定支持板、
8:可動支持板、9:スライドガラス載置板、10,螺
子、11.天板、12・垂下壁、13:M板、14 伸
展室、15:乾燥室、16 仕切り板、17,吸気通路
、18・水平板、19:隙間通路、20:吸気管、21
:円孔、22 ホース、23 温風吹き出し口、24、
25、26,制御パネル、27:電源スイッヂ、28:
開始スイッヂ、29:軸、3o:円板。 代 理 人 小 山 欽 造(ばか1名)第 1 図 第 3 図 第 4 図 第 5 図 第 6 図 第 7 図 f
伸展する装置の実施例を示しており、第1図は平面図、
第2図は正面図、第3図は左側面図、第4図は第1図の
a−a断面図、第5図は染色体をスライドガラス上面に
伸展した状態を示す拡大平面図、第6図は染色体が伸展
されずに重なり合った状態を、第7図は良好に伸展され
た状態を、それぞれ示す拡大縦断面図である。 1:染色体、2:スライドガラス、3:ターンテーブル
、4:ケース、5:透孔、6:箱体、7;固定支持板、
8:可動支持板、9:スライドガラス載置板、10,螺
子、11.天板、12・垂下壁、13:M板、14 伸
展室、15:乾燥室、16 仕切り板、17,吸気通路
、18・水平板、19:隙間通路、20:吸気管、21
:円孔、22 ホース、23 温風吹き出し口、24、
25、26,制御パネル、27:電源スイッヂ、28:
開始スイッヂ、29:軸、3o:円板。 代 理 人 小 山 欽 造(ばか1名)第 1 図 第 3 図 第 4 図 第 5 図 第 6 図 第 7 図 f
Claims (2)
- (1)スライドガラス上面を湿らせた状態で、このスラ
イドガラス上面に細胞核を含むカルノア固定液を滴下し
、その後上記スライドガラスを所定時間高湿度雰囲気中
に曝して、上記細胞核中の染色体をスライドガラス上面
に伸展した後、上記スライドガラスを低湿度雰囲気中に
移して、スライドガラス上面の水分とカルノア固定液と
を蒸発させ、スライドガラス上面に染色体のみを、伸展
した状態で残す、スライドガラス上に染色体を伸展する
方法。 - (2)スライドガラスを移送する移送手段と、この移送
手段の途中に設けられた伸展室と、この伸展室の内部に
設けられ、上記移送手段によって送られるスライドガラ
スの上面に向けて微細な水滴を吹き付ける加湿手段と、
上記移送手段の途中で、上記伸展室よりも移送方向後方
に設けられた乾燥室とから成る、スライドガラス上に染
色体を伸展する装置。(3)移送手段がスライドガラス
を、水平面に対して10〜20度の範囲で傾斜した状態
で保持する、請求項2に記載のスライドガラス上に染色
体を伸展する装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP242290A JPH03209163A (ja) | 1990-01-11 | 1990-01-11 | スライドガラス上に染色体を伸展する方法と装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP242290A JPH03209163A (ja) | 1990-01-11 | 1990-01-11 | スライドガラス上に染色体を伸展する方法と装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03209163A true JPH03209163A (ja) | 1991-09-12 |
Family
ID=11528814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP242290A Pending JPH03209163A (ja) | 1990-01-11 | 1990-01-11 | スライドガラス上に染色体を伸展する方法と装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03209163A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1990
- 1990-01-11 JP JP242290A patent/JPH03209163A/ja active Pending
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