JPH03205403A - ハロゲン末端テレケリックポリマーおよびその製法 - Google Patents

ハロゲン末端テレケリックポリマーおよびその製法

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JPH03205403A
JPH03205403A JP33493689A JP33493689A JPH03205403A JP H03205403 A JPH03205403 A JP H03205403A JP 33493689 A JP33493689 A JP 33493689A JP 33493689 A JP33493689 A JP 33493689A JP H03205403 A JPH03205403 A JP H03205403A
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halogen
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Toshiaki Matsunaga
俊明 松永
Masatoshi Yoshida
雅年 吉田
Ichiro Namura
名村 一郎
Masuji Izumibayashi
益次 泉林
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野〕 本発明は、それ自身末端反応性基を有する重合体として
有用であると共に、水酸基、カルボキシル基、アミノ基
、ビニル基、(メタ)アクリロイル基、メルカプト基、
エボキシ基、アジリジニル基、オキサゾリン基などの各
種末端官能基を有するテレケリックポリマーに容易に変
換が可能であり、各種テレケリックポリマーの前駆体と
しても有用なハロゲン末端テレケリックポリマーおよび
その製法に関するものである。 〔従来技術および本発明が解決しようとする課題〕 テレケリックポリマーは理想的にはその両末端に各1つ
ずつの官能基を有しており、そのためポリウレタン樹脂
やエボキシ樹脂などの各種樹脂原料として用いた場合、
材料の物性を損なう未反応物がなく確実に樹脂構造のな
かに組み込まれ、かつ、反応点間(架橋点間)距離が一
定となり均一1 1 な構造をつくるため、テレケリックポリマー自身がもつ
特徴を充分に発揮させることができるという大きな利点
をもつ。そのため、各種樹脂、塗料、接着剤、シーリン
グ材などの原料として非常に有用である。現在、工業的
に利用されているテレケリックポリマーとしてはポリエ
ーテル系、ポリエステル系などが一般的であるが、耐候
性、耐水性の悪さなどが欠点として残されている。一方
、ビニル系テレケリックポリマーは工業的に合成するこ
とが容易ではなく、一部ポリブタジエンのテレケリック
ポリマーが知られているが、これはポリエーテル系、ポ
リエステル系のテレケリックポリマーの欠点を十分に解
消したものではない。特に、ポリエーテル系およびポリ
エステル系テレケリックポリマーの持つ欠点はアクリル
系テレケリックポリマーにより解決すると考えられるが
、アクリル酸エステル類およびメタクリル酸エステル類
などの極性重合性単量体を用いるテレケリックポリマー
の工業的製法は現在まだ確立されていないのが現状であ
る。 1 2 塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子は反応性に富む
官能基であり、このようなハロゲン原子を重合体の両末
端に有するハロゲン末端テレケリックポリマーは、それ
自身、各種樹脂、塗料、接着剤やシーリング剤の原料と
して非常に有用であるとともに、水酸基、カルボキシル
基、アミノ基、ビニル基、(メタ)アクリロイル基、メ
ルカブト基、エボキシ基、アジリジニル基、オキサゾリ
ン基などの各種末端官能基を有するテレケリックポリマ
ーに容易に変換が可能であり、各種テレケリックポリマ
ーの前駆体としても大変有用である。 重合体の両末端にハロゲン原子を有するビニル系重合体
をつくる手法として従来より、四塩化炭素などを連鎖移
動剤とするテロメル化反応が知られている。 その代表的なものとして四塩化炭素を用いたエチレンの
重合が挙げられる。この反応により得られた重合体は、 CI− (cHa−CI{z)ゎ−CCI.a13 (n=1〜10)という構造をしており、両末端にハロ
ゲン原子を有しているがその末端ハロゲン原子の個数は
1個、3個と不均一であり、樹脂原料などに用いた場合
、片方の末端にある3個のハロゲン原子のうち1個だけ
反応したもの、2個反応したもの、3個とも反応したも
のと反応後の構造、架橋度などが不均一になり、理想的
なテレケリックポリマーを用いた場合のような良い物性
は期待できない。 本発明の目的は、モれ自身末端反応性基を有する重合体
として有用であると共に、水酸基、カルボキシル基、ア
ミノ基、ビニル基、(メタ)アクリロイル基、メルカブ
ト基、エボキシ基、アジリジニル基、オキサゾリン基な
どの各種末端官能基を有するテレケリックポリマーの前
駆体としても大変有用でありながら、合成が煩雑かつ困
難であったハロゲン末端テレケリックポリマー、特にア
クリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルなどの極
性重合性単量体のハロゲン末端テレケリックポリマー、
およびテロメル化反応を利用するこ1 4 とにより該テレケリックポリマーを容易かつ安価に製造
する方法を提供することにある。 [課題を解決するための手段及び作用]本発明者らは、
l分子中に臭素および/またはヨウ素からなるハロゲン
原子を2つ含む化合物、および重合開始剤の存在下、特
定条件のもとて重合性単量体を重合させる方法により、
該重合性単量体がアクリル酸エステルおよびメタクリル
酸エステルなどの極性単量体を含む場合においてもハロ
ゲン末端テレケリックポリマーを容易かつ安価に合成で
きることを見いだし、本発明に到達したものである。 即ち、本発明は一般式(1) RX’ X”     (1) (式中、Rは炭素数1〜8のアルキルまたはアルケニル
基、XIおよびX2はそれぞれ独立して臭素またはヨウ
素である。)で表わされるハロゲン化合物(a)、およ
び重合開始剤(b)の存在下、該ハロゲン化合物(a)
に対して0.01〜10倍モ1 5 ル量の重合性単量体(c)を重合することを特徴とする
ハロゲン末端テレケリックポリマーの製法および一般式
(n) X’−R一(A)。−X”    (II)(式中、X
′およびX2はそれぞれ独立して臭素またはヨウ素を示
し、Rは炭素数1〜8のアルキレン基またはアルケニレ
ン基を示し、− (A) ,,−は重合性単量体(c)
の重合性不飽和基がラジカル重合反応によって開裂して
なる1種または2種以上の繰り返し単位のn個が任意の
配列で結合した構成単位を表し、nは1〜1000の整
数である。)で表されるハロゲン末端テレケリックポリ
マーに関するものである。 本発明に用いられる一般式(I)で表されるハロゲン化
合物(a)としては、例えばジブロモメタン、1.1−
ジブロモエタン、1.2−ジブロモエタン、l2−ジブ
ロモブロバン、l3−ジブロモブロバン、1.3−ジブ
ロモブタン、1.4−ジブロモブタン、l,5一ジブロ
モペンタン、1.6−ジブロモヘキサン、1,7−ジブ
ロモへブタン、1.8−ジブロモオクタン、1.216 ジブロゼlチレン、2,3−ジブロモブロペン、ジョー
ドメタン、1.1−ジョードエタン、1.2−ジョード
エタン、1.2−ジョードエチレン、ブロモヨードメタ
ン、l−ブロモー2−ヨードエタンなどが挙げられ、こ
れらの1種または2種以上の混合物を使用することがで
きる。 これらのうちで、ジョードメタン、1.1−ジョードエ
タン、1.2−ジョードエタン、1.2−ジョードエチ
レンなどのヨウ素化合物は連鎖移動定数が大きく、テロ
メル化の効率がよく、生成するテレケリックポリマーの
末端ハロゲン官能基数(Fn(X))が高くなる(2,
○に近づく)ので非常に好ましい。 また本発明で用いられる重合性単量体(c)としては、
例えばアクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸シクロヘキシル、ア
クリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ドデシル、ア
クリル酸ステアリル、アクリル酸2−ヒドロキシェチル
、アクリル酸ヒドロキシブロビル、アクリル酸グリシジ
ル、アク1 7 リル酸2−N.N−ジメチルアミノエチルおよびその4
級塩、ポリエチレンオキサイドのモノアクリル酸エステ
ルなどのアクリル酸エステル類;メタクリル酸、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸2−エ
チルヘキシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸ス
テアリル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタク
リル酸2−ヒドロキシプロビル、メタクリル酸グリシジ
ル、メタクリル酸2−N.N−ジメチルアミノエチルお
よびその4級塩、ポリエチレンオキザイドのモノメタク
リル酸エステルなどのメタクリル酸エステル類;マレイ
ン酸、無水マレイン酸、マレイン酸のモノアルキルエス
テルおよびジアルキルエステル;フマル酸、フマル酸の
モノアルキルエステルおよびジアルキルエステル;スチ
レン、α−メチルスチレン、メチルスチ!ノン、クロル
メチルスチレン、スチレンスルホン酸などのスチレン誘
導体;マレイミド、メチルマレイミド、エチルマ1/イ
ミド、プロビルマレイミド、プチルマl 8 レイミド、オクチルマレイミド、ドデシルマレイミド、
ステアリルマレイミド、フェニルマレイミド、シクロヘ
キシルマレイミドなどのマレイミド誘導体;アクリロニ
トリル、メタクリロニトリルなどのニトリル基含有重合
性単量体類;アクリルアミド、メタクリルアミドなどの
アミド基含有重合性単量体;酢酸ビニル、ブロビオン酸
ビニル、ビバリン酸ビニル、安息香酸ビニルなどのビニ
ルエステル類;ブタジエン、イソブレンなどのジェン類
;塩化ビニル、塩化ビニリデン、アリルクロライド、ア
リルアルコールなどが挙げられる。これらの1種または
2種以上の混合物で使用することができる。これらのう
ちで、アクリル酸エステル類およびメタクリル酸エステ
ル類を用いると、ポリエーテル系およびポリエステル系
テレケリックポリマーでは得られない良好な耐候性や耐
水性を持ったテレケリックポリマーが得られるので、ア
クリル酸エステル類および/またはメタクリル酸エステ
ル類を必須に用いるのが好ましく、重合性単量体(c)
中、50〜100重量%の割合で用1 9 いるのがより好ましい。 重合性単量体(c)はハロゲン化合物(a)に対して0
.01〜10倍モルの量で用いなければならない。使用
量が0.01倍モル未満となると、重合の進行が妨げら
れ重合率が低くなる。また10倍モルを超えると連鎖移
動が十分に起こらず、生成重合体の末端ハロゲン官能基
数が低くなる。好ましくは、0.1〜5倍モルの範囲で
ある。 重合開始剤(b)は従来から重合性単量体のラジカル重
合に用いられるものであれば制限なく使用することがで
きる。その使用量は得られるテレケリックポリマーの性
状に応じて広い範囲とすることができるが、ハロゲン化
合物(a)/重合開始剤(b)のモル比が50〜500
の範囲となる量で用いるのが好ましい。該モル比が50
未満では、ハロゲン化合物(a)への連鎖移動が不十分
となり、得られるボリマーの末端ハロゲン官能基数が減
少したり、500を超えると重合の進行が妨げられ重合
率が低下する場合がある。 重合に際してはハロゲン化合物(a)、重合性単2 0 量体(c)、重合開始剤(b)以外に必要に応じて溶剤
を添加することは自由である。但し、連鎖移動定数の大
きい、例えば連鎖移動定数が1×10以上の溶剤を多量
に用いるのは、得られるボリマーの末端ハロゲン官能基
数が減少するので好ましくない。重合温度は任意に選べ
るが、20〜120℃が好ましく、20〜80℃が更に
好ましい。 そして、2分子停止が起こった際にも、不均化停止によ
る重合体末端二重結合の生成を避け、再結合停止により
末端ハロゲン官能基数を減少させることなく、ポリマー
の両末端にハロゲン原子を効率よく導入するため、20
〜50℃が特に好ましい。 重合開始剤(b)の具体例としては、例えば2.2一ア
ゾビスイソブチロニトリル、2,2゜−アゾビス(2.
4−ジメチルバレロニトリル) 、2,2゜−アゾビス
(4−メトキシ−2.4−ジメチルバレロニトリル).
4,4゜−アゾビス(4−シアノベンタン酸)などのア
ゾ系開始剤;ラウロイルパーオキサイド、ペンゾイルバ
ーオキサイド、イソブチリルパー2l オキサイド、第三ブチル過酸化サ只ロイル、ジ第三ブチ
ルパーオキサイドなどの過酸化物系開始剤;Fe”″/
過酸化水素、過酸化水素/アスコルビン酸、過酸化ベン
ゾイル/ジメチルアニリンなどのレドックス系開始剤な
どが挙げられ、これらの1種または2種以上の混合物で
使用することができるが、重合を低温で行なう方がより
好ましいため、これらの開始剤の中でも2,2゛−アゾ
ビス(4−メトキシー2.4−ジメチルバレロニトリル
)、インブチリルパーオキサイド、第三ブチル過酸化ビ
バロイル、レドックス系開始剤などがより好ましい。 テレケリックポリマーの末端官能基数は理想的には1分
子中2.0個であるが、本発明の製法により合成される
ハロゲン末端テレケリックポリマーの末端ハロゲン官能
基数は、1.8〜2.0であれば、ほぼ理想的なものと
同等の物性を発揮でき、非常に好ましい。また1.5〜
2.0であれば好ましく、最低1分子中1.0より多く
あれば部分的にではあるがテレケリックポリマーとして
22 の特徴を発揮することができる。 本発明のハロゲン末端テレケリックポリマーは前記手順
で得られ、一般式(II)で表されるものである。一般
式(II)中nの数は1〜1000の範囲であるが、n
の数が1000を超えると末端ハロゲン基濃度が低下し
、一般式(II)で表される構造に由来する特長が認め
られ難くなる。好ましくは1〜500、より好ましくは
lONl00である。又、一般式( It )中の− 
(A)7−は重合性単量体(c)の重合性不飽和基がラ
ジカル重合反応によって開裂してなる繰り返し単位であ
り、通常、下記一般式(■I)および/又は( IV 
)で表わすことができる。 (式中、Rlは水素、カルボキシル基またはアルキルオ
キシ力ルボニル基を示し、R2は水素またはメチル基を
示し、R3はカルボキシル基、アルキルオキシ力ルボニ
ル基、置換基を有するアルキ23 ルオキシカルボニル基、フェニル基、置換基を有するフ
ェニル基、アミド基、ニトリル基またはアセチルオキシ
基、ペンゾイルオキシ基、シンナモイルオキシ基を含む
アシルオキシ基を示す。)\ / Z (式中、Zは酸素、または一般式(V)N−R’   
(V) (式中、R4は水素または置換基を有しても良い炭素数
が1〜l8のアルキル基、フェニル基、置換基を有する
フェニル基、またはシクロヘキシル基を示す。) より代表的な繰り返し単位としては、例えばC H a − (cH.−C)− 1 COOR’ (式中、RBは水素または置換基を有していてもよい炭
素数が1〜18のアルキル基を示す。)2 4 (cH2 −CH)  一 」 COOR8 (式中、 は水素または置換基を有してもよい 炭素数が1〜18のアルキル基を示す。 R6 1 (cHI  −C) CN (式中、 は水素またはメチル基を示す。 (cHI −CH) OCOR’ (式中、 は炭素数1〜8のアルキル基を示 25 (式中、Zは酸素、または一般式(V)N−R’   
(V) (式中、R4は水素、置換基を有しても良い炭素数が1
〜18のアルキル基、フェニル基、置換基を有するフェ
ニル基、またはシクロヘキシル基を示す。)を示す.) 等を挙げることができる。従って、−(A)。−は上記
の群から選ばれる1種または2種以上の繰り返し単位が
任意の配列で結合した基が代表例である。 本発明のハロゲン末端テレケリックポリマーは、それ自
身でもその末端ハロゲン原子の反応性を利用して、塗料
、接着剤、シーリング材など各種用途に用いられるが、
さらに末端ハロゲン原子の高反応性を利用して、水酸基
、カルボキシル基、アミノ基、ビニル基、アクリロイル
基、メタクリロイル基、メルカブト基、エボキシ基、ア
ジリジニル基、オキサゾリン基など各種末端官能基を有
するテレケリックポリマーの前駆体としても利用でき、
その応用範囲は極めて幅広いものである。 26 [実施例〕 以下に本発明の実施例を示すが、これらは例示の目的で
挙げたもので本発明範囲を制限するものではない。また
以下において部および%はそれぞれ重量部および重量%
を表わす。 参考例1 滴下ロート2個、撹拌機、窒素導入管、温度計および還
流冷却器を備えたフラスコにジョードメタン500部を
仕込み、ゆるやかに窒素ガスを吹き込みながら43℃に
加熱した。そこに、2.2’−アゾビス(4−メトキシ
−2.4−ジメチルバレロニトリル)(V−70、和光
純薬(巾製、以下V−70と記す)2.9部、ジオキサ
ン200部からなる混合物およびアクリル酸ブチル24
6部を7時間かけて滴下した。滴下中は温度を41〜4
5℃に保持し、さらに滴下終了後2時間同温度で撹拌を
続け、重合を終了させ、重合体[11の溶液を得た。こ
の時の固形分濃度より計算した重合率は100%であっ
た。続いてこの重合体〔1〕の溶液を5 mmHgに減
圧し、45〜50℃に加熱するこ2 7 とにより残存ジオキサン、ジョードメタンを留去し、さ
らにエタノール/水系で再沈殿後、減圧下45℃で乾燥
を行い得られた重合体〔1]を精製した。精製後の重合
体[11の性状は、数平均分子量(Mn)5100 (
蒸気圧分子量測定装置(VPO)により測定)、元素分
析によるヨウ素含有率4.9%,末端ヨウ素官能基数(
Fn(I))2.0というものであった。なお、重合体
〔1〕の ’H−NMRスペクトルを第1図に示した。 実施例2〜16 実施例1において重合性単量体、連鎖移動剤(ハロゲン
化合物)および重合開始剤の種類、量を第1表に示した
通り(但し、重合体〔7〕についてのみ、再沈殿の際の
溶剤としてN,N−ジメチルホルムアミドを用いた。)
とする以外は実施例1と同様にして重合体〔2〕〜[1
6〕を得た。 該重合体〔2〕〜[16]の性状は第2表に示したよう
なものであった。なお、重合体
〔9〕〜〔1l〕、〔1
4〕〜〔16〕のIRスペクトルをそれぞれ第2図〜第
7図に示した。 2 8 実施例17〜20 実施例8〜11でそれぞれ重合開始剤の種類、量および
重合温度を第3表の通りとする以外は実施例8〜l1と
同様にして重合体〔17〕〜〔20〕を得た。該重合体
〔17〕〜[20]の性状は第4表に示したようなもの
であった。 実施例2l 実施例l1においてV−70  2.9部、ジオキサン
20部の代わりに、ジクミルパーオキサイド2.5部、
キシレン30部を用い、重合温度を41〜45℃から1
25〜130℃とする(第3表参照)以外は実施例11
と同様の操作を行ない重合体〔21〕を得た。該重合体
〔21〕の性状は第4表に示した通りであった。 実施例22 実施例9においてV−70の量を12部、ジオキサンの
量を160部とする以外は実施例9と同様の操作を行い
重合体〔22〕を得た。該重合体〔22〕の性状は第4
表に示した通りであった。 実施例23 29 実施例9においてV−70の量を0.29部とする以外
は実施例9と同様の操作を行い重合体〔23〕を得た。 該重合体〔23〕の性状は第4表に示した通りであった
。 実施例24 実施例9〜1l、14〜16において得られた重合体[
9]〜[11〕、[14]〜【16)の構或単量体数は
IRスペクトルの特性吸収の比より求めた単量体構成比
と■POまたはGPCより求めた数平均分子量とから算
出した。その結果を第5表に示した。 比較例1 実施例8においてジョードメタン500部の代わりにジ
クロロメタン15900部(重合性単量体/ジクロロメ
タンのモル比は0.01)、V一70の量を144部(
ジクロロメタン/V−70のモル比は400).ジオキ
サンの量を300部とする以外は実施例8と同様の操作
を行い比較用重合体〔1〕を得た。該比較用重合体〔1
〕の性3 0 状は第6表に示したようなものであった。 比較例2 実施例13において1.8−ジブロモオクタン762部
の代わりに112−ジブロモドデカン56800部(重
合体単量体/1.12−ジブロモドデカンのモル比は0
.01).V−70の量を144部)1,l2−ジブロ
モドデカン/V−70のモル比は400)ジオキサンの
量を300部とする以外は実施例13と同様の操作を行
い比較用重合体[21を得た。該比較用重合体〔2〕の
性状は第6表に示した通りであった。 比較例3 実施例8においてジョードメタンの量を33.2部(重
合性単量体/ジョードメタンのモル比は15)とし、初
期、釜にジオキサン500部を加えた以外は実施例8と
同様の操作を行い比較用重合体〔3〕を得た。該比較用
重合体〔3〕の性状は第6表に示した通りであった。 比較例4 実施例8においてジョードメタンの量を6003 1 OO部(重合性単量体/ジョードメタンのモル比は0.
0083).V−70の量を172部(ジョードメタン
/V−70のモル比は400)とする以外は実施例8ど
同様の操作を行い比較用重合体[4]を得た。該比較用
重合体〔4〕の性状は第6表に示した通りであった。 32 第 1 表 3 3 34 第 2 表一 ※ 標準ボリスチレンによる検量線を用いたGPCにより測
定。 35 第 3 表 第 4 表 ※ 標準ボリスチレンによる検量線を用いたGPCにより測
定。 36 ゛第 5 表 第 6 表 3 7 〔発明の効果〕 本発明は、それ自身各種樹脂、塗料、接着剤、シーリン
グ材などの原料として有用であり、また水酸基、カルボ
キシル基、アミノ基、ビニル基、アクリロイル基、メタ
クリロイル基、エボキシ基、アジリジニル基、オキサゾ
リン基などの各種末端官能基を有するテレケリックポリ
マーの前駆体としても利用でき、応用範囲が非常に広く
、工業的に極めて有用なハロゲン末端テレケリックポリ
マーおよび該ハロゲン末端テレケリックポリマーを容易
にかつ安価に製造できる方法に関するものである。本発
明を用いることにより、これまで困難であったアクリル
酸エステル類;メタクリル酸エステル類などの極性重合
性単量体も含めた幅広い重合性単量体から工業的に有利
なラジカル重合を用いて容易かつ安価にテレケリックイ
テレケリックポリマーを製造することができるようにな
った。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られた重合体〔1〕の3 8 H−NMRのスペクトル図である。 第2図は実施例9で得られた重合体
〔9〕のIRスペク
トル図である。 第3図は実施例10で得られた重合体[lO]のFT−
 I Rスペクトル図である。 第4図は実施例11で得られた重合体[11]のIRス
ペクトル図である。 第5図は実施例l4で得られた重合体〔l4〕のIRス
ペクトル図である。 第6図は実施例15で得られた重合体〔l5〕のFT−
 I Rスペクトル図である。 第7図は実施例16で得られた重合体〔16〕のFT−
 I Rスペクトル図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式( I ) RX^1X^2( I ) (式中、Rは炭素数1〜8のアルキルまたはアルケニル
    基、X^1およびX^2はそれぞれ独立して臭素または
    ヨウ素である。)で表わされるハロゲン化合物(a)、
    および重合開始剤(b)の存在下、該ハロゲン化合物(
    a)に対して0.01〜10倍モル量の重合性単量体(
    c)を重合することを特徴とするハロゲン末端テレケリ
    ックポリマーの製法。 2、ハロゲン化合物(a)/重合開始剤(b)のモル比
    が50〜500である請求項1記載の製法。 3、重合を行う際の温度が20〜80℃である請求項1
    記載の製法。 4、重合性単量体(c)がアクリル酸エステルおよび/
    またはメタクリル酸エステルを含んでなる請求項1記載
    の製法。 5、ハロゲン化合物(a)がヨウ素化合物である請求項
    1記載の製法。 6、一般式(II) X^1−R−(A)_n−X^2(II) (式中、X^1およびX^2はそれぞれ独立して臭素ま
    たはヨウ素を示し、Rは炭素数1〜8のアルキレン基ま
    たはアルケニレン基を示し、−(A)_n−は重合性単
    量体(c)の重合性不飽和基がラジカル重合反応によっ
    て開裂してなる1種または2種以上の繰り返し単位のn
    個が任意の配列で結合した構成単位を表し、nは1〜1
    000の整数である。)で表されるハロゲン末端テレケ
    リックポリマー。 7、−(A)_n−で表される繰り返し単位が、下記一
    般式(III)および/又は(IV)で表わされる請求項6
    記載のハロゲン末端テレケリックポリマー。 ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (式中、R^1は水素、カルボキシル基またはアルキル
    オキシカルボニル基を示し、R^2は水素またはメチル
    基を示し、R^3はカルボキシル基、アルキルオキシカ
    ルボニル基、置換基を有するアルキルオキシカルボニル
    基、フェニル基、置換基を有するフェニル基、アミド基
    、ニトリル基またはアセチルオキシ基、ベンゾイルオキ
    シ基、シンナモイルオキシ基を含むアシルオキシ基を示
    す。)▲数式、化学式、表等があります▼(IV) (式中、Zは酸素、 または一般式(V) N−R^4(V) (式中、R^4は水素、置換基を有しても良い炭素数が
    1〜18のアルキル基、フェニル基、置換基を有するフ
    ェニル基、またはシクロヘキシル基を示す。)を示す。 ) 8、−(A)_n−で表される構成単位が、▲数式、化
    学式、表等があります▼ (式中、R^5は水素または置換基を有してもよい炭素
    数が1〜18のアルキル基を示し、R^6は水素または
    置換基を有してもよい炭素数が1〜18のアルキル基を
    示し、mは0または1〜1000の整数である。ただし
    、繰り返し単位 ▲数式、化学式、表等があります▼と▲数式、化学式、
    表等があります▼とは 互いに任意の配列で結合することができる。)で表され
    る請求項7記載のハロゲン末端テレケリックポリマー。 9、−(A)_n−で表わされる構成単位が▲数式、化
    学式、表等があります▼ (式中、R^5は水素または置換基を有してもよい炭素
    数が1〜18のアルキル基を示し、R^6は水素または
    置換基を有してもよい炭素数が1〜18のアルキル基を
    示し、R^7は水素またはメチル基を示す。pおよびq
    はそれぞれ独立して0または1〜1000の整数であり
    、p+qは0または1〜1000の整数である。ただし
    、繰り返し単位▲数式、化学式、表等があります▼と▲
    数式、化学式、表等があります▼と ▲数式、化学式、表等があります▼とは 互いに任意の配列で結合することができる。)で表され
    る請求項7記載のハロゲン末端テレケリックポリマー。 10、−(A)_n−で表される構成単位が▲数式、化
    学式、表等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^5は水素または置換基を有してもよい炭素
    数が1〜18のアルキル基を示し、R^6は水素または
    置換基を有してもよい炭素数が1〜18のアルキル基を
    示し、R^8は水素またはメチル基を示し、sおよびt
    はそれぞれ独立して0または1〜1000の整数であり
    、s+tは0または1〜1000の整数である。ただし
    、繰り返し単位▲数式、化学式、表等があります▼と▲
    数式、化学式、表等があります▼と ▲数式、化学式、表等があります▼とは 互いに任意の配列で結合することができる。)で表され
    る請求項7記載のハロゲン末端テレケリックポリマー。 11、−(A)_n−で表される構成単位が▲数式、化
    学式、表等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^5は水素または置換基を有してもよい炭素
    数が1〜18のアルキル基を示し、R^6は水素または
    置換基を有してもよい炭素数が1〜18のアルキル基を
    示し、R^7およびR^8はそれぞれ独立して水素また
    はメチル基を示し、u,vおよびwはそれぞれ独立して
    0または1〜1000の整数であり、u+v+wは0ま
    たは1〜1000の整数である。ただし、繰り返し単位 ▲数式、化学式、表等があります▼と▲数式、化学式、
    表等があります▼と ▲数式、化学式、表等があります▼と▲数式、化学式、
    表等があります▼とは 互いに任意の配列で結合することができる。)で表され
    る請求項7記載のハロゲン末端テレケリックポリマー。 12、−(A)_n−で表わされる構成単位が▲数式、
    化学式、表等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^5は水素または置換基を有してもよい炭素
    数が1〜18のアルキル基を示し、R^6は水素または
    置換基を有してもよい炭素数が1〜18のアルキル基を
    示し、R^9は炭素数1〜8のアルキル基、フェニル基
    または2−フェニルビニル基を示し、yおよびzはそれ
    ぞれ独立して0または1〜1000の整数であり、y+
    zは0または1〜1000の整数である。ただし、繰り
    返し単位▲数式、化学式、表等があります▼と▲数式、
    化学式、表等があります▼と ▲数式、化学式、表等があります▼とは 互いに任意の配列で結合することができる。)で表され
    る請求項7記載のハロゲン末端テレケリックポリマー。 13、−(A)_n−で表わされる構成単位が▲数式、
    化学式、表等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^5は水素または置換基を有してもよい炭素
    数が1〜18のアルキル基を示し、R^6は水素または
    置換基を有してもよい炭素数が1〜18のアルキル基を
    示し、R^7水素またはメチル基を示し、Zは酸素また
    は一般式(V) N−R^4(V) (式中、R^4は水素または置換基を有しても良い炭素
    数が1〜18のアルキル基、フェニル基、置換基を有す
    るフェニル基、またはシクロヘキシル基を示す。)を示
    し、d,eおよびfはそれぞれ独立して0または1〜1
    000の整数であり、d+e+fは0または1〜100
    0の整数である。) ▲数式、化学式、表等があります▼と▲数式、化学式、
    表等があります▼ と▲数式、化学式、表等があります▼ と▲数式、化学式、表等があります▼ とは互いに任意の配列で結合することができる。)で表
    される請求項7記載のハロゲン末端テレケリックポリマ
    ー。 14、一般式(II)におけるX^1およびX^2がヨウ
    素である請求項6記載のハロゲン末端テレケリックポリ
    マー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019151840A (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 三菱ケミカル株式会社 重合体、硬化性組成物、硬化膜及び重合体の製造方法

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