JPH03203979A - 合板接着剤 - Google Patents

合板接着剤

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JPH03203979A
JPH03203979A JP34328989A JP34328989A JPH03203979A JP H03203979 A JPH03203979 A JP H03203979A JP 34328989 A JP34328989 A JP 34328989A JP 34328989 A JP34328989 A JP 34328989A JP H03203979 A JPH03203979 A JP H03203979A
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melamine
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渡部 幸衛
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は合板接着剤に係り、特に放散ホルムアルデヒド
量が少なく実質的に無臭な普通合板製造用のフェノール
変性アミノ樹脂系接着剤に関する。
[従来の技術] 木買系製品である普通合板に使用される接着剤は、アミ
ノ系樹脂と称されるものであり、尿素とホルムアルデヒ
ドとを縮合した尿素樹脂、尿素とメラミンとホルムアル
デヒドとを縮合した尿素−メラミン樹脂が、製造が容易
で廉価であり、合板製造に適した接着性能を有すること
から、従来、大量に使用されている。
このようなアミノ系樹脂で接着した合板は、比較的多量
のホルムアルデヒドを放散するので、製品からホルムア
ルデヒド臭を生じさせて環境を悪化させるという欠点が
あった。この放散ホルムアルデヒド量を低下させるアミ
ノ系樹脂を得るために、従来、 1 ホルムアルデヒドに対する尿素及びメラミンのモル
比が低いアミノ系樹脂接着剤とする。
ii  尿素が比較的低モル比のアミノ系樹脂接着剤に
ホルムアルデヒド補促剤である尿素を添加する。
などの方法が採用されている。
[発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、上記i%ftのアミノ系樹脂接着剤は、
合板製造に用いた場合、遊離ホルムアルデヒドが少ない
ことから放散ホルムアルデヒド量を低減する反面、ホル
ムアルデヒドに対する尿素のモル比が低いため合板の接
着力も低下し、普通合板の日本農林規格に合格しないと
いう不具合があった。
普通合板は、タイプI夏と称される温冷水浸漬試験(以
下、rJASタイプII Jと称す、)に合格する尿素
樹脂、タイプ■と称される煮沸繰返し試験(以下、rJ
ASタイプI」と称す、)に合格する尿素−メラミン樹
脂を接着剤として使用して製造されるものであるが、従
来においては、十分な要求特性を満たす接着剤が提供さ
れていない。
本発明は上記従来の問題点を解決し、実質的に無臭で、
高い接着耐久性を得ることができる合板接着剤を提供す
ることを目的とする。
[課題を解決するための手段及び作用]請求項(1)の
合板接着剤は、下記(a)、(b)及び■、即ち、 ■ フェノールとホルムアルデヒドと水酸化ナトリウム
とのモル比が1.072.0〜2.3:0.04〜0,
08であるフェノール−ホルムアルデヒド樹脂(以下、
「低アルカリフェノール樹脂(A)」と称す。) ■ メラミンと尿素とホルムアルデヒドとのモル比が1
.0:0.0〜0.5:2.0〜2.3であるメラミン
−ホルムアルデヒド樹脂及び/又はメラミン−尿素−ホ
ルムアルデヒド共縮合樹脂(以下、「メラミン樹脂又は
メラミン尿素樹脂(B)」と称す、) ■ 尿素とホルムアルデヒドとのモル比が1.0:0.
7〜1.0である尿素−ホルムアルデヒド樹脂(以下、
「尿素樹脂(C)」と称す、) を混合して成るフェノール変性アミノ樹脂でありて、樹
脂中に占めるフェノール成分含有量が2〜6重量%、メ
ラミン成分含有量が3〜25重量%、尿素成分含有量が
10〜35重量%、ホルムアルデヒド成分含有量が18
〜22重量%であるフェノール変性アミノ樹脂を含むこ
とを特徴とする 請求項(2)の合板接着剤は、請求項(1)において、
フェノール変性アミノ樹脂100重量部に対して、架橋
剤としてイソシアネート化合物を1〜3重量部、硬化剤
として塩化アンモニウムを1〜3重量部、硬化促進剤と
してクエン酸を1〜3重量部配合して成ることを特徴と
する請求項(3)の合板接着剤は、請求項(1)又は(
2)において、pHが3〜4、ゲル化時間が50〜12
0分740℃であることを特徴とする。
本発明者らは、フェノール変性アミノ樹脂による普通合
板からの放散ホルムアルデヒド量を低減すると共に、高
い接着強度を得ることを課題として鋭意検討した結果、 ■ 低アルカリフェノール樹脂は、十分に硬化させて高
い接着力が得られるように、フェノールとホルムアルデ
ヒドのモル比を高く設定する。
■ メラミン樹脂又はメラミン−尿素樹脂も、十分に硬
化させて高い接着力が得られるようにメラミンとホルム
アルデヒドのモル比を高く設定する。
■ ■、■の如く、モル比が高いことにより多くなる放
散ホルムアルデヒド量を低減させるため、尿素樹脂の尿
素とホルムアルデヒドとのモル比を可能な限り低く設定
して、この3者を特定量の範囲で混合してフェノール変
性アミノ樹脂を製造する。
■ ■において、好ましくは低められたモル比により低
下する接着力を向上させるのに十分な程度の架橋剤であ
るイソシアネート化合物を添加し、更にモル比が低いた
めに遅延する硬化を促進させるのに十分な程度の酸性の
硬化剤と硬化促進剤を組合せて添加配合し接着剤とする
ことにより、実質的に無臭とみなせる微量の放散ホルム
アルデヒド量で、高い接着性が得られることを見出し、
本発明を完成させた。
本発明において、低アルカリフェノール樹脂(A)は、
例えば、フェノール1モルに対してホルムアルデヒド2
.0〜2.3モル、水酸化ナトリウム0.04〜0.0
8モルを加えて、温度フO〜90℃で3〜4時間縮合反
応させることにより製造することができる。低アルカリ
フェノール樹脂(A)において、フェノール1モルに対
するホルムアルデヒドのモル比が2.0より少なく、水
酸化ナトリウムのモル比が0.04より少ない場合には
、縮合度を十分に高めることができず、また、フェノー
ル1モルに対するホルムアルデヒドのそル比が2.3よ
り多く、水酸化ナトリウムのモル比が0.08より多い
場合には、得られる接着剤の放散ホルムアルデヒド量が
高くなったり、フェノラート基が多くなって硬化が遅く
なったりするため、いずれの場合も好ましくない。
このような低アルカリフェノール樹脂(A)は、粘度6
0〜80センチポイズ(25℃)、不揮発分45〜50
%(135℃、1時間)の樹脂であることが好ましい。
メラミン樹脂又はメラミン尿素樹脂(B)は、例えば、
メラミン1モルに対して尿素0.0〜0.5モル、ホル
ムアルデヒド2.0〜2.3モルを加え、更にポリビニ
ルアルコール、メタノールを少量添加して水酸化ナトリ
ウムでpH11〜12に調整した後、温度80〜90℃
で2〜4時間縮合反応させることにより製造することが
できる。なお、この場合、尿素は反応後期に添加する。
メラミン樹脂又はメラミン尿素樹脂(B)において、メ
ラミン1そルに対するホルムアルデヒドのモル比が2.
6モルより少なく、尿素のモル比が0.5モルより多い
場合には、ホルムアルデヒドに対するアミノ基が過多に
なり、得られる接着剤の接着、力を低下させ、ホルムア
ルデヒドのモル比が2.3モルより多い場合には接着力
は向上するが放散ホルムアルデヒド量が多くなり、いず
れの場合も好ましくない。
このようなメラミン樹脂又はメラミン尿素樹脂(B)は
、粘度200〜400センチポイズ(25℃)、不揮発
分55〜65%(105℃。
3時間)、水混和倍率2〜3倍の樹脂であることが好ま
しい、このメラミン樹脂又はメラミン尿素樹脂(B)の
水混和倍率の好適範囲を2〜3倍とするのは、縮合度を
高めながら低アルカリフェノール樹脂(A)と尿素樹脂
(C)の相溶性を良好にするためである。なお、メラミ
ン樹脂又はメラミン尿素樹脂(B)の水混和倍率とは、
反応物1容量部に水を加えたとき、温度35℃でまさに
白濁した時点の反応物に対する水の容量倍率をいう。
尿素樹脂(C)は、尿素1モルに対するホルムアルデヒ
ドのモル比を0.7〜1.0として、例えば次のような
方法で製造する。即ち、ホルムアルデヒド1.9〜2.
1モルに対し少量のポリビニルアルコール、コーンスタ
ーチを添加して、アルカリ性下から酸性下に自然にpH
が降下するアンモニア水を触媒として加え、尿素全量の
うち一次尿素1.0モルを加えて、85℃で水和点15
〜25℃まで縮合させ、この時点で二次尿素を0.0〜
0.8モル加えて更に縮合させ、水和点25〜37℃に
到達した後に、炭酸ナトリウムで中和後、残りの尿素を
三次尿素として加えて後縮合する。なお、製造にあたり
、ホルムアルデヒドに対する一次、二次、三次尿素の添
加を上記のような割合で行なうのは、尿素樹脂の縮合率
を高めるためである。
尿素樹脂(C)において、尿素1モルに対するホルムア
ルデヒドのモル比が0.7モルより少ない場合には、ア
ミノ基が過多となり得られる接着剤の貯蔵安定性が悪く
、ホルムアルデヒドのモル比が1.0モルより多い場合
には、放散ホルムアルデヒド量を低減させる効果が劣る
ため、いずれの場合も好ましくない。
このような尿素樹脂(C)は、粘度60〜250センチ
ポイズ(25℃)、不揮発分50〜60%(105℃、
3時間)の樹脂であることが好ましい。
なお、上記した尿素樹脂(C)の製造法において、水和
点とは、反応物2〜3滴を多量の温水又は冷水中に滴下
したとき、まさに白濁物を生じる時点の温水又は冷水の
温度である。
本発明において、■〜■の各樹脂の製造に使用するホル
ムアルデヒドは37〜55重量%濃度のホルマリンが適
当であり、また、フェノール、メラミン、尿素、アルカ
リ、酸、ポリビニルアルコール等は通常の接着剤製造に
供されるものを好適に用いることができる。
本発明に係るフェノール変性アミノ樹脂は、上記低アル
カリフェノール樹脂(A)とメラミン樹脂又はメラミン
尿素樹脂(B)と尿素樹脂(C)とを室温又は40〜6
0℃の緩慢な加温下で均一に攪拌混合することにより製
造することができる。この際の混合比率は、原料仕込よ
り換算した計算量のフェノール成分含有量が2〜6重量
%、メラミン成分含有量が3〜25重量%、尿素成分含
有量が10〜35重量%、ホルムアルデヒド成分含有量
が18〜22重量%になるようにする。
本発明において、フェノール変性アミノ樹脂中のフェノ
ール成分含有量を2〜6重量%とじたのは、この範囲が
フェノール成分とメラミン成分と尿素成分が酸性下好ま
しく硬化する最小量であることによる。そして、メラミ
ン成分含有量を3〜25重量%、尿素成分含有量を10
〜35重量%とじたのは、接着力において、JASタイ
プIIに合格するには、メラミン成分を3重量%以上、
尿素成分を35重量%以下とすることが必要とされ、そ
してJASタイプIに合格するには、メラミン成分を2
5重量%以下、尿素成分を10重量%以上必要とするこ
とによる0本発明において十分な接着力を得るには、尿
素成分とメラミン成分はそれぞれその最小量と最大量の
組合せが好ましい。フェノール成分、メラミン成分、尿
素成分が上記範囲を超えて多くても少なくても、接着力
を低下させる、放散ホルムアルデヒド量を低減できない
などの不具合を生じ、更には、経済性においてコスト高
の不利益となるのでいずれの場合も好ましくない、また
、ホルムアルデヒド成分含有量を18〜22重量%とす
るのは、18重量%が放散ホルムアルデヒド量を低減さ
せるのに必要な最低量であって、22重量%が接着力を
低下させないための最高量であるためである。
このようなフェノール変性アミノ樹脂は、フェノール:
メラミン:尿素:ホルムアルデヒドのモル比が1.0:
0.8〜3.1:3.4〜1B、3:11.4〜22.
9であり、25℃での粘度100〜250センチポイズ
、pH7〜9、不揮発分50〜60%(105℃、3時
間)であることが好ましい。
上述したフェノール変性アミノ樹脂を含む本発明の合板
接着剤は1通常の場合、該フェノール変性アミノ樹脂1
00重量部に対して、架橋剤としてイソシアネート化合
物、具体的には粗製ジフェニルメタンジイソシアネート
(通常NCO基約30%含有)(以下、rP−MDIJ
と称す。)を1〜3重量部、硬化剤として通常のアミノ
樹脂に使用される塩化アンモニウム1〜3重量部、硬化
促進剤としてクエン酸1〜3重量部の範囲で加え、更に
必要に応じて通常の充填剤である小麦粉、水等を加えて
接着剤配合グルーとして使用に供される。
この場合、架橋剤としてイソシアネート化合物を添加す
るのは、アミノ樹脂の末端のメチロール基、アミノ基又
は水酸基とイソシアネート化合物の末端のイソシアネー
ト基とが反応して、ウレタン結合又は尿素結合により高
分子化して高い接着力を発現させるためである。また、
その添加量を1〜3重量部とするのは、尿素樹脂(C)
中の尿素成分含有量10〜35重量%とじたことによる
接着力の低下を向上させるためでもある。イソシアネー
ト化合物のうちP−MD Iは、フェノール変性アミノ
樹脂中で粘度上昇やゲル化1発泡もなく、好ましく適合
するため、本発明に極めて好適である。(特開昭62−
32164) 硬化剤として塩化アンモニウム1〜3重量部を配合する
のは、塩化アンモニウムはアミノ樹脂中の遊離のホルム
アルデヒドと反応して塩酸を発生させ硬化させるもので
あるが、本発明のフェノール変性アミノ樹脂中には遊離
のホルムアルデヒドが少なく、塩化アンモニウムを3重
量部より多くしても効果が得られないからである。なお
、フェノール変性アミノ樹脂中のメチロール基を活性化
させて硬化促進作用を奥する他の有機酸、無機酸として
、公知のギ酸、硫酸等の添加を試みたが、クエン酸を1
〜3重量部添加するとき、取り扱い上の危険もなく最も
好ましく硬化促進することを見出した。
上記のフェノール変性アミノ樹脂に対するp−MD I
、塩化アンモニウム及びクエン酸の添加量は、接着作業
に支障をきたさない十分な可使時間を確保し、接着剤配
合グルー硬化に必要な特性、即ち、pH3〜4.ゲル化
時間50〜120分/40℃を得るための最適量でもあ
る。
[実施例] 以下に、製造例、実施例、比較例及び参考例を挙げて本
発明をより具体的に説明するが、本発明はその要旨を超
えない限り、以下の実施例に限定されるものではない、
なお、以下において、r部」は「重量部」を、1%」は
「重量%」を示す。
製造例1 (JASタイプIIの本発明例)低アルカリ
フェノール樹脂(A)の製造:反応器に37.8%ホル
マリン669g(8,4モル)、フェノール356g 
(3,9モル)、及び30%水酸化ナトリウム30g(
0,23モル)を仕込み、45分を要して70℃まで昇
温した。70℃で30分保持した後85℃に昇温し、3
時間線合反応させて室温に冷却した。
得られた樹脂は、フェノール:ホルムアルデヒド:水酸
化ナトリウムのモル比が1:2.2:0.06であり、
25℃での粘度70センチポイズ、pH9,0,不揮発
分46.2%(135t、i時間)であった。
メラミン尿素樹脂(B)の製造: 反応器に37.8%ホルマリン486.2g(6,1モ
ル)、メタノール54.7g、及び30%水酸化ナトリ
ウム8.9gを仕込み、攪拌下にメラミン386.1g
 (3,1そル)及びポリビニルアルコール6.5gを
添加して90℃に昇温した。90℃で2時間線合反応さ
せたところ、pH11,5から7.2に降下し、2.5
倍の水混和倍率に到達した。この時点で尿素57.3g
 (0,96モル)を加えて温度85℃に降下させ、1
0分間反応させた後、10%炭酸ナトリウムを加えてp
H8,5に調整後、室温に冷却した。
得られた樹脂は、メラミン:尿素:ホルムアルデヒドの
モル比が1.O:0.3:2.Oであり、25℃での粘
度300センチポイズ、pH8,6,不揮発分57.2
%(105℃、3時間)であった。
尿素樹脂(C)の製造: 反応器に37.8%ホルマリン609.9g(7,7モ
ル)、ポリビニルアルコール8.0g、コーンスターチ
0.9g、及び25%アンモニア水15.7gを仕込み
、攪拌下−次尿素236.8g (4,0モル)を添加
し、温度85℃に昇温した。85℃で1時間30分縮合
反応させた時点でpH7,2から4.8に降下し、30
℃の水和点に到達した。その後、10%炭酸ナトリウム
でpH7,2に中和し、二次尿素220g(3,7モル
)を加えて減圧冷却しながら水を留去しつつ室温に冷却
した。
得られた樹脂は、尿素:ホルムアルデヒドのモル比が1
:1.0であり、25℃での粘度220センチボイズ、
pH7,0,不揮発分55.3%(105℃、3時間)
、遊離ホルムアルデヒド0.2%であった。
フェノール変性アミノ樹脂の製造: 上記で製造した低アルカリフェノール樹脂(A)105
gとメラミン尿素樹脂(B)100gと尿素樹脂(C)
795gとを室温で混合することにより、JASタイプ
II合板用のフェノール変性アミノ樹脂接着剤1000
gを得た。
得られた樹脂は、25℃での粘度190センチポイズ、
pH7,6,不揮発分54.2%(105℃、3時間)
、遊離ホルムアルデヒド0.3%(塩化アンモニウム法
)であった。
製造例2 (JASタイプI!の比較例)製造例1と同
様にして製造した。ただし、低アルカリフェノール樹脂
(A)とメラミン樹脂(B)は使用せず尿素樹脂(C)
のみで尿素樹脂接着剤t 000gを得た。
製造例3 (JASタイプIIの比較例)低アルカリフ
ェノール樹脂(A)の製造:製造例1と同様にして製造
した。
メラミン−尿素樹脂(B)の製造: 製造例1と同様にして製造した。
尿素樹脂(C)の製造: 製造例1と同様にして製造した。
フェノール変性アミノ樹脂の製造: 上記で製造した低アルカリフェノール樹脂(A)50g
とメラミン−尿素樹脂(B)50gと尿素樹脂(C)9
00gとを室温で混合して、フェノール変性アミノ樹脂
接着剤t 000gを得た。
得られた樹脂は、25℃での粘度220センチポイズ、
pH7,4、不揮発分54.0%(105℃、3時間)
、遊離ホルムアルデヒド0.2%(塩化アンモニウム法
)であった。
製造例4 (JASタイプ■の本発明例)低アルカリフ
ェノール樹脂(A)の製造:製造例1と同様にして製造
した。
メラミン樹脂(B)の製造: 反応器に37.8%ホルマリン515.8g(6,5モ
ル)、メタノール58.Og、及び30%水酸化ナトリ
ウム9.4gを仕込み、攪拌下にメラミン372g (
3,0モル)、ポリビニルアルコール6.8gを添加し
て90℃に昇温した。90℃で2時間20分縮合したと
ころ、pH11,6から7.6に降下し、2.5倍の水
混和倍率に到達したので、10%炭酸ナトリウムを加え
てpH8,8に調整して室温に冷却した。
得られた樹脂は、メラミン:ホルムアルデヒドのモル比
が1.0:2.2であり、25℃での粘度360センチ
ポイズ、pH8,6,不揮発分59.5%(105℃、
3時間)、遊離ホルムアルデヒド1.3%(塩化アンモ
ニウム法)であった。
尿素樹脂(C)の製造: 反応器に37.8%ホルマリン420.9g(5,3モ
ル)、ポリビニルアルコール3.8g、コーンスターチ
0.7g、及び25%アンモニア水10.8gを仕込み
、攪拌下−次尿素163、tg (2,7モル)を添加
し、温度85℃に昇温した。85℃で1時間20分縮合
した時、PHは6.8から4.8に降下し、15℃の水
和点に到達した。その後、二次尿素113.5g(1,
9モル)を加えて更に85℃で15分縮合したところ、
30℃の水和点に到達したので、10%炭酸ナトリウム
を加えてpH7,0に中和し、三次尿素tatg (3
,0モル)を添加して10分間反応した後、室温に冷却
した。
得られた樹脂は、尿素:ホルムアルデヒドのそル比が1
:0.7であり、25℃で粘度74センチポイズ、PH
7,O9不揮発分58.2%(105℃、3時間)であ
った。
フェノール変性アミノ樹脂の製造: 上記で製造した低アルカリフェノール樹脂(A)165
gとメラミン樹脂(B)602gと尿素樹脂(C)23
3gとを室温で混合して、JASタイプ!合板用のフェ
ノール変性アミノ樹脂接着剤1000gを得た。
得られた樹脂は、25℃での粘度130センチポイズ、
pH8,4,不揮発分56.8%(105℃、3時間)
、遊離ホルムアルデヒド0.3%(塩化アンモニウム法
)であった。
製造例5(JASタイプIの比較例) 低アルカリフェノール樹脂(A)の製造:製造例1と同
様にして製造した。
メラミン樹脂(B)の製造: 製造例4と同様にして製造した。
尿素樹脂(C)の製造: 反応器に37.8%ホルマリン792g (10モル)
、ポリビニルアルコール6.0g、コーンスターチ0.
7g、及び25%アンモニア水20.5gを仕込み、攪
拌下−次尿素312g(5,2モル)を添加し、温度8
5℃に昇温した。85℃で1時間20分縮合反応させた
時点でPH7,2から4.8に降下し、32℃の水和点
に到達した。その後、10%炭酸ナトリウムでpH7,
2に中和し、二次尿素148.8g(2,5モル)を加
えて減圧冷却しながら水を留去しつつ室温に冷却した。
得られた樹脂は、尿素:ホルムアルデヒドのモル比が1
:1.3であり、25℃で粘度200センチポイズ、p
H7,2、不揮発分54.8%(105℃、3時間)、
遊離ホルムアルデヒド0.7%であった。
フェノール変性アミノ樹脂の製造: 上記で製造した低アルカリフェノール樹脂(A)150
gとメラミン樹脂(B)600gと尿素樹脂(C)25
0gとを室温で混合して、フェノール変性アミノ樹脂接
着剤tooogを得た。
得られた樹脂は、25℃での粘度130センチポイズ、
pH8,0,不揮発分56.4%(105℃、3時間)
、遊離ホルムアルデヒド0.8%(塩化アンモニウム法
)であった。
製造例6 (JASタイプ■の本発明例)低アルカリフ
ェノール樹脂(A)の製造、メラミン樹脂(B)の製造
、尿素樹脂(C)の製造:各々、製造例4と同様にして
製造した。
フェノール変性アミノ樹脂の製造: 上記で製造した低アルカリフェノール樹脂(A)150
gとメラミン樹脂(B)500gと尿素樹脂(C)35
0gとを室温で混合して、フェノール変性アミノ樹脂接
着剤1000gを得た。
得られた樹脂は、25℃での粘度110センチポイズ、
pH8,6,不揮発分56.9%(105℃、3時間)
、遊離ホルムアルデヒド0.5%(塩化アンモニウム法
)であった。
なお、製造例1〜6で得られた各樹脂の構成成分モル比
及び含有割合(重量%)は、第1表及び第2表に示す通
りである。
実施例1 製造例1で得られた接着剤に充填剤として小麦粉、粘度
調整剤として水、架橋剤としてP−MDI、硬化剤とし
て塩化アンモニウム、硬化促進剤としてクエン酸を第1
表に示す配合で添加し、接着剤グルーを調製した。なお
、塩化アンモニウム、クエン酸の添加後、pH3,2,
ゲル化時間65分/40℃であった。
得られた接着剤グルーを用いて下記方法によりJASタ
イプII合板を製造し、接着力試験及び放散ホルムアル
デヒド試験を行なった。
iミニ11 単板樹種:メランティ 単板構成: 1.5+3.3+3.0+3.3+1.5
■l(5プライ、12.6鳳l)単板水分:5〜15% 塗布量:39g/900crd 塗布、堆積時間:15〜20分 冷圧時間: 10kg/crrI、20分熱圧条件=1
15℃、  10kg/crn’、 4分24秒i菟立
11去11 [普通合板の日本農林規格]の温冷水浸漬試験により実
施した。
よりの  ホルムアルデヒド [普通合板の日本農林規格]のデシケータ−法により測
定した。
結果を第1表に示した。
参考例1〜3 製造例1で得られた接着剤を用いて、第1表に示す配合
にて接着剤グルーを調製した。なお、クエン酸を添加し
ない場合、pH6,0,ゲル化時間140分/40℃で
あった。
得られた接着剤グルーを用いて実施例1と同様にして合
板を製造し、接着力試験及び放散ホルムアルデヒド試験
を行なった。
結果を第1表に示す。
比較例1,2 製造例2.3で得られた接着剤を用いて、第1表に示す
配合にて接着剤グルーを調製した。
得られた接着剤グルーな用いて実施例1と同様にして合
板を製造し、接着力試験及び放散ホルムアルデヒド試験
を行なった。
結果を第1表に示す。
実施例2 製造例4で製造した接着剤を用いて、第2表に示す配合
で接着剤グルーを調製し、得られた接着剤グルーを用い
て、実施例1と同様にしてJASタイプ■の合板を製造
し、接着力試験及び放散ホルムアルデヒド試験を行なっ
た。
なお、塩化アンモニウム、クエン酸の添加後、p)!3
.8、ゲル化時間100分/40℃であった。また、合
板の接着力試験としては、「普通合板の日本農林規格」
の煮沸繰返し試験を実施した。
結果を第2表に示す。
実施例3 製造例6で得られた接着剤を用いて、第2表に示す配合
で接着剤グルーを調製した。
この配合の接着剤グルーを用いて実施例2と同様にして
JASタイプ■の合板を製造し、接着力試験及び放散ホ
ルムアルデヒド試験を行なった。
結果を第2表に示す。
参考例4 製造例4で得られた接着剤を用いて、第2表に示す配合
で接着剤グルーを調製した。なお、クエン酸を添加しな
い場合、pH6,1、ゲル化時間taO分/40℃であ
った。
得られた接着剤グルーを用いて実施例2と同様にしてJ
ASタイプ■の合板を製造し、接着力試験及び放散ホル
ムアルデヒド試験を行なフた。
結果を第2表に示す。
比較例3 製造例5で製造した接着剤を用いて、第2表に示す配合
で接着剤グルーを調製した。
得られた接着剤グルーな用いて実施例2と同様にしてJ
ASタイプlの合板を製造し、接着力試験及び放散ホル
ムアルデヒド試験を行なフな。
結果を第2表に示す。
第1表及び′s2表より次のことが明らかである。
即ち、実施例1〜3の結果より明らかなように、本発明
の接着剤により製造された合板は、[普通合板の日本農
林規格]の温冷水浸漬試験と煮沸繰返し試験(7k g
 / c rd以上)に十分合格した。また、合板から
放散するホルムアルデヒド量も[普通合板の日本農林規
格]のF−1(CH20= 0 、 5 m g / 
j!以下)に合格した。
これに対して参考例1〜4は、本発明に係るフェノール
変性アミノ樹脂に対するP−MD Iとクエン酸の添加
量を変えた場合であるが、放散ホルムアルデヒド量は少
ないものの、JASタイプ■とJASタイプ!■の接着
力が若干劣る。
比較例1は、本発明に係る尿素樹脂のみの場合であるが
、放散ホルムアルデヒド量は少ないが、著しくJASタ
イプIIの接着力が劣る。
比較例2は、フェノール成分含有量、メラミン成分含有
量、尿素成分含有量が本発明の範囲以外の場合であり、
放散ホルムアルデヒド量は少ないが接着力が劣る。
比較例3は、ホルムアルデヒド成分含有量が本発明の範
囲を超えた場合であり、JASタイプ■の接着力は高い
が、放散ホルムアルデヒド量が多い。
[発明の効果] 以上詳述した通り、本発明の合板接着剤は、接着力に優
れ、しかも放散ホルムアルデヒド量が極めて低い、殆ど
無臭のものであって、本発明に係る接着剤を用いて普通
合板を製造する場合には、次のような効果が奥され、工
業的に極めて有利である。
■ 配合グルーの安定性が高く経時による増粘が極めて
少ない、このため、可使時間が長く、塗布性能が良好で
ある。
■ 接着力に優れ、普通合板の日本農林規格に高い木部
破断率で合格する。
■ 合板より放散するホルムアルデヒドが0.5m g
 / j!以下である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記(a)、(b)及び(c)を混合して成るフ
    ェノール変性アミノ樹脂であって、樹脂中に占めるフェ
    ノール成分含有量が2〜6重量%、メラミン成分含有量
    が3〜25重量%、尿素成分含有量が10〜35重量%
    、ホルムアルデヒド成分含有量が18〜22重量%であ
    るフェノール変性アミノ樹脂を含むことを特徴とする合
    板接着剤。 (a)フェノールとホルムアルデヒドと水酸化ナトリウ
    ムとのモル比が1.0:2.0〜2.3:0.04〜0
    .08であるフェノール−ホルムアルデヒド樹脂 (b)メラミンと尿素とホルムアルデヒドとのモル比が
    1.0:0.0〜0.5:2.0〜2.3であるメラミ
    ン−ホルムアルデヒド樹脂及び/又はメラミン−尿素−
    ホルムアルデヒド共縮合樹脂 (c)アルカリ性と酸性で縮合した尿素とホルムアルデ
    ヒドとのモル比が1.0:0.7〜1.0である尿素−
    ホルムアルデヒド樹脂
  2. (2)フェノール変性アミノ樹脂100重量部に対して
    、架橋剤としてイソシアネート化合物を1〜3重量部、
    硬化剤として塩化アンモニウムを1〜3重量部、硬化促
    進剤としてクエン酸を1〜3重量部配合して成ることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の合板接着剤。
  3. (3)pHが3〜4、40℃でのゲル化時間が50〜1
    20分であることを特徴とする特許請求の範囲第1項又
    は第2項に記載の合板接着剤。
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