JPH03203792A - 能動型騒音制御装置 - Google Patents

能動型騒音制御装置

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JPH03203792A
JPH03203792A JP1341908A JP34190889A JPH03203792A JP H03203792 A JPH03203792 A JP H03203792A JP 1341908 A JP1341908 A JP 1341908A JP 34190889 A JP34190889 A JP 34190889A JP H03203792 A JPH03203792 A JP H03203792A
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JP
Japan
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noise
control sound
filter
detection means
generation state
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Application number
JP1341908A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Nakaji
義晴 中路
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本願発明は、能動型騒音制御装置に係り、とくに、複数
の騒音源から伝達される騒音に対し、位相の異なる制御
音を発生させて両者の干渉により騒音を低減させるもの
で、車両の車室や航空機の客室などの騒音低減に好適な
騒音制御装置に関する。  ゝ 〔従来の技術〕 従来、この種の能動型騒音減衰装置としては、例えば英
国公開特許公報2149614号記載の装置が知られて
いる。この従来装置は、航空機の客室やこれに類する閉
空間に適用され、その外部に位置するエンジン等の単一
の騒音源は基本周波数f、及びその高調波f1〜f7を
含む音響を発生するという条件下において作動するもの
である。
具体的には、上記従来装置は、閉空間内に設置された複
数のラウドスピーカ(二次音源)及びマイクロフォンと
、騒音源の周波数f0〜f7を検出する周波数検出手段
と、複数のマイクロフォンの出力信号及び周波数検出手
段の検出信号とに基づき、検出周波数fo”’f、と逆
位相の信号を複数のラウドスピーカに供給する信号処理
器とを備えており、これにより、ラウドスピーカから発
生される二次音と騒音源から伝達した一次音とが干渉し
て閉空間内の音圧レベルを最小にするようにしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述した従来装置は、単一の騒音源(−
次音源)から発生される閉空間内の騒音を低減する構成
であるため、例えば複数の騒音源から同時に騒音が伝達
される場合には、周波数検出手段の検出対象を何れかの
騒音源に絞って適用しなければならないなど、複数の騒
音源からの騒音を同時に効率良く減衰させることができ
ないという問題があった。また、複数の騒音源に対して
従来装置を複数台、並列に搭載し、夫々を独立駆動させ
ることも想定されるが、そのような場合には、各観測点
、即ちマイクロホンの設置位置の各々における残留騒音
が個々の複数のシステムによって勝手に制御されること
となり、観測点相互間で騒音レベルが大幅に異なるなど
、観測点全体としての制御バランスが低下するという問
題があった。
本願発明は、このような従来装置の問題点に着目してな
されたもので、その解決しようとする課題は、複数の騒
音源が在る場合でも、それらの騒音源から発生される騒
音を同時に且つバランス良く低減させることである。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため、請求項(1)記載の発明では
、第1図(同図では制御音源及び残留騒音検出手段が夫
々複数の場合を示す)のように、騒音源から伝達される
騒音に制御音源から発生させた制御音を干渉させて騒音
を低減させるようにした能動型騒音制御装置において、
互いに相関関係のない複数の騒音源の騒音発生状態に関
する信号を個別に検出する複数の騒音発生状態検出手段
と、この複数の騒音発生状態検出手段の検出信号の夫々
に対して前記制御音源の数だけ装備され且つ当該検出信
号を個別に入力する適応フィルタと、この複数の適応フ
ィルタの出力を前記制御音源毎に加算し該制御音源に供
給する制御音源駆動手段と、観測位置における残留騒音
を検出する残留騒音検出手段と、この残留騒音検出手段
と前記騒音発生状態検出手段との検出信号に基づき観測
位置における騒音が最小となるように前記適応フィルタ
のフィルタ係数を更新するフィルタ係数更新手段とを備
えた。
また請求項(2)記載の発明では、請求項(1)記載の
前記フィルタ係数更新手段を、β番目の残留騒音検出手
段が検出したノイズ信号をeL(n) 、m番目の制御
音源と1番目の残留騒音検出手段との間の伝達関数(F
IR(有限インパルス応答)関数)のj番目(j=0.
  l、 2.・・・、Ic−1)の項の係数をC15
j 、k番目の騒音発生状態検出手段が検出する基準信
号Xk (n) 、k番目の基準信号xk(n)を入力
しm番目の制御音源を駆動する適応フィルタのi番目(
i=o、1,2.  ・・・■お−1)の係数をW*h
i +適応フィルタの収束係数をα、制御音源毎の重み
係数をγl、評価関数JeをJe−Σ  rt  (e
l  (n)  )”としたときに、 W+−ht(n+1)=W−m=(n) 十θWTai
li の演算式に基づきフィルタ係数を演算する構成にしてい
る。
〔作用〕
本願発明では、複数の騒音源の騒音発生状態は騒音発生
状態検出手段により夫々検出され、その検出値の夫々は
基準信号として、各基準信号に対して制御音源の数だけ
個別に装備された適応フィルタに夫々入力されてフィル
タリング処理に付される。この複数の適応フィルタの出
力は制御音源駆動手段により制御音源毎に加算され制御
音源に供給されるので、制御音源はその駆動指令に基づ
く制御音を発生させる。このとき、フィルタ係数更新手
段は、残留騒音検出手段による観測位置における残留騒
音の検出値及び騒音発生状態検出手段との検出値に基づ
き当該観測位置における騒音が最小となるように適用フ
ィルタのフィルタ係数を更新するので、騒音源が複数で
あっても観測位置における騒音が制御音との干渉により
的確に低減される。
フィルタ係数の更新は、例えば、1番目の残留騒音検出
手段が検出したノイズ信号をeL(n)、、m番目の制
御音源と1番目の残留騒音検出手段との間の伝達関数(
FIR(有限インパルス応答)関数)のj番目(j−0
,1,2,・・・、Ic1)の項の係数をC1−j、に
番目の騒音発生状態検出手段が検出する基準信号XSI
 (n) 、k番目の基準信号x−(n)を入力しm番
目の制御音源を駆動する適応フィルタのi番目(i=o
、1,2. ・・・h−1)の係数をWski+適応フ
ィルタの収束係数をα、制御音源毎の重み係数をγl、
評価関数Jcを としたときに、 W−*i (n + 1) = W−v+ (n) +
の演算式に基づき演算される。
〔実施例〕
以下、本願発明の一実施例を第2図乃至第3図に基づき
説明する。この実施例は本願発明を車両に通用したもの
である。
第2図において、2a〜2dは車輪を、4はエンジンを
、6は閉空間としての車室を、8f、8rは車室6内の
前後のシートを夫々示し、9は車両に搭載された能動型
騒音制御装置を示す。
能動型騒音制御装置9は、クランク角センサ10、振動
ピックアップ12a−12d、マイクロホン14a〜1
4h、プロセッサ・ユニット16゜及びラウドスピーカ
18a〜18dを有して構成されている。
以下、これを詳述すると、エンジン4には、エンジン回
転に応じたクランク角信号x1を出力するクランク角セ
ンサlOが取り付けられている。
また、車輪2a〜2dを懸架するサスペンション部材の
所定位置には、ロードの凹凸に伴うサスペンションの振
動に応じた電気信号でなるロードノイズ信号X2〜X、
を出力する振動ピックアップ12a−12dが設けられ
ている。さらに、車室6内には、そのシート8f、8r
に乗員が座ったとき、各乗員の両耳位置毎に、合計8個
のマイクロホン14a−14hが取り付けられ、マイク
ロホン14a〜14hの夫々は当該耳位置での音圧に応
じた電気信号でなるノイズ信号e、〜eIlを検出する
。そして、クランク角センサlO9振動ピックアップ1
2a−12d及びマイクロホン14a−14hの出力端
は、車体の所定位置に設置したプロセッサ・ユニット1
6に個別に接続され、該ユニット16に各検出信号が入
力される。
また、プロセッサ・ユニット16の出力側は、合計4台
のラウドスピーカ18a−18dに個別に接続されてい
る。ラウドスピーカ18a−18dは車体の両側部夫々
に前後シート8f、8rに対向した状態で2個ずつ配置
されている。
プロセッサ・ユニット16は、第2図に示すように、入
力するクランク角信号X、及びロード・ノイズ信号x2
〜X、を処理してラウド・スピーカ18a−teaを駆
動する第1の処理部19Aと、入力するクランク角信号
Xl+  ロード・ノイズ信号X!〜Xs及びノイズ信
号e1〜e8に基づき第1の処理部19Aによる処理を
制御する第2の処理部19Bとを有している。
第1の処理部19Aは、A/D変換用のA/D変換器2
0A〜20E、畳込み演算を行う適応フィルタ22A、
 〜22D、  (u=1〜5)、D/A変換を行うD
/A変換器24Au〜24Du(u=1〜5)、及び信
号加算用の加算器26A。
〜26D、(u=1〜4)とを備えている。これを詳述
すると、クランク角信号x1及びロード・ノイズ信号x
2.・・・+XSは入力側のA/D変換器20A〜20
Eに各々入力され、このA/D変換器20A〜20Hの
出力側は、各信号系毎に4つに分岐して1人力1出力の
適応フィルタ22A。
〜22D、(u=1〜5)に個別に至る。各適応フィル
タ22A、 〜22D、(u=1〜5)の出力側は、各
々、D/A変換器24A、〜24D。
(u=1〜5)を介して加算器26Au〜26Du(u
=1〜4)に接続される。このとき、D/A変換器24
Au〜24Du (u−1〜5)の各出力の内、各信号
系毎の第1の変換出力同士が加算器26A+ 、26A
z 、26A3.26Aaにより順次加算されて、その
加算出力が第1番目のラウド・スピーカ18aに至るよ
うになっている。
同様にして第2〜第4の変換出力同士が加算器26B、
〜26B4.26C,〜26C4,26Dl〜26D4
によって相互に加算され、ラウド・スピーカ18b、1
8c、18dに夫々至る。
また、第2の処理部19Bは、入力するノイズ信号e1
〜e8をA/D変換するA/D変換器28A〜28Hと
、このA/D変換器28A〜28Hの変換出力及び前記
A/D変換器20A〜20Eの変換出力を入力して必要
な演算を行い、前記適応フィルタ22A、 〜22Du
 (u−1〜5)の係数を更新するフィルタ係数更新回
路30とを有している。この内、フィルタ係数更新回路
30は本実施例ではディジタルフィルタ及びマイクロプ
ロセッサを搭載して構成され、後述する(5)式を用い
てLMSアルゴリズムに基づく係数更新演算を行い、そ
の演算結果に応じた制御信号を適応フィルタ22A、 
〜22D、(u=1〜5)の各々の制御端に供給するよ
うになっている。このため、制御信号の供給を受けた適
応フィルタ22A、〜22D、(u=1〜5)は、フィ
ルタ係数更新回路30の演算値に対応してその係数を変
更するものである。
ここで、本願発明に係る制御原理を説明する。
いま、i番目のマイクロホン14が検出したノイズ信号
をel (n) 、ラウド・スピーカ18a〜18dか
らの制御音(相殺音)が無いときの1番目のマイクロホ
ン14が検出したノイズ信号をept(n) 、m番目
のラウドスピーカ18と1番目のマイクロホン14との
間の伝達関数(FIR(有限インパルス応答)関数)の
j番目(j=0.l。
2、・・・、tc−1)の係数をCLIIj、クランク
角センサlO及び振動ピックアップ12a−12dから
のに番目の基準信号Xk (n) 、k番目の基準信号
x−(n)を入力しm番目のラウドスピーカ18を駆動
する適応フィルタのi番目(i=o、1゜2、・・・、
Iニー−1)の係数をW II k * とすると、e
I(n) −ept(n) 十 (1) が成立する。ここで、(n)が付(項は、何れもサンプ
リング時刻nのサンプル偵であり、また、Lはマイクロ
ホン14a−14hの数(本実施例では8個)、Mはラ
ウドスピーカ18a〜18dの数(本実施例では4)、
Kはクランク角センサ10及び振動ピックアップ12a
〜12dからの入力チャンネル数(本実施例では5)、
IcはFIRディジタルフィルタで表現された伝達関数
C1aのタップ数(フィルタ次数)、Ikは適応フィル
タW、にのタップ数(kによって変わることもある)で
ある。
上式(1)中、右辺の「Σ w@ki−X m(n−j
−4)  J(−yml−1)の項は適応フィルタWM
kに信号xkを入力したときの出力を表し、[(Σ Σ
 W Ill k i・Xk (n−j−i) ) J
  (=y+++ )の項はm番目のスピーカ18に入
力される信号の総和を表し、「ΣCtaj −(Σ  
Σ W@11!  ・Xk  (n−j−i)  ) 
 Jの項はm番目のスピーカ18に入力された信号エネ
ルギが該スピーカ18から音響エネルギとして出力され
、車室6内の伝達関数C1mを経て1番目のマイクロホ
ン14に到達したときの信号を表し、さらに、「Σ Σ
 CL a j・ (Σ Σ W、k。
Xk (n−j−i) ) Jの右辺全体は、1番目の
マイクロホン14への到達信号を全スピーカについて足
し合わせているから、2番目のマイクロホン14に到達
する二次音の総和を表す。
次いで、評価関数(最小にすべき変数)Jeを、Je=
Σ  rt  (el  (n)  ) ”     
   ”’  (2)とおく。ここで、TIはマイクロ
ホン14毎の重み係数であって、この係数γ、を大小さ
せることにより、当該マイクロホン位置での騒音の大き
さの重要度を変更させることが可能となる。
そして、評価関数Jeを最小にするフィルタ係数W、k
を求めるために、本実施例ではLMSアルゴリズムを採
用する。つまり、評価関数Jeを各フィルタ係数Wll
kiについて偏微分した値で当該フィルタ係数W。1を
更新する。
そこで、(2)式より、 ・・・ (3) となるが、(1)式より ・・・ (4) となるから、この(4)式の右辺をr Lak (n−
1)とおけば、フィルタ係数の書換え式は以下の(5)
式により得られる。
W、*t(n+1)=W、mt(n)  +・・・ (
5) ここで、αは収束係数であり、フィルタが最適に収束す
る速度や、その際の安定性に関与する。なお、収束係数
αを本実施例では一つの定数のように扱っているが、各
フィルタ係数毎に異なる収束係数(α++ni )とす
ることもできるし、また重み係数T0を一緒に取り込ん
だ係数(α−1)として演算することもできる。
以上の構成において、クランク角センサ10及び振動ピ
ックアップ12a−12dが5チヤンネルの騒音発生状
態検出手段に対応し、A/D変換器20A〜20E、2
8A〜28H及びフィルタ係数更新回路30がフィルタ
係数更新手段を構成し、加算器26A、、〜26D、(
u=1〜4)が制御音源駆動手段に対応し、ラウド・ス
ピーカ18a〜18dが制御音源に対応し、さらにマイ
クロホン14a−14hが残留騒音検出手段に対応して
いる。
次に、本実施例の動作を説明する。
車両が走行すると、エンジン4の回転に伴う振動が車体
を介して車室6に伝わり、車室6内にこもり音として残
留する。このときのエンジン回転状態は、クランク角セ
ンサlOによって検知され、エンジン4の回転数に対応
したクランク角信号X。
がプロセッサ・ユニット16に出力される。また、これ
と並行して、走行中、路面に凹凸があるときはサスペン
ション部材が振動する。これにより、かかる振動状態が
振動ピックアップ12a〜12dにより検知され、路面
からの振動入力に対応したロード・ノイズ信号x2〜X
、がプロセッサ・ユニット16に出力される。そして、
プロセッサ・ユニット16内では、検出信号X、〜X、
がA/D変換器20A〜20Eにより夫々ディジタル量
に変換された後、適応フィルタ22A、〜22D、(u
=1〜5)の夫々及びフィルタ係数更新回路30に供給
される。
また、マイクロホン14a〜14hはその設置位置(観
測位置)に残留している音を検知し、これに応じたノイ
ズ信号e1〜e、を同様にプロセッサ・ユニット16に
出力する。そして、プロセッサ・ユニット16内では、
ノイズ信号e1〜e8がA/D変換器28a〜28hに
よりディジタル量に変換された後、フィルタ係数更新回
路30に供給される。
フィルタ係数更新回路30では、入力信号の値を用いて
前記(5)式に基づくフィルタ係数の更新演算が行われ
る。つまり、現時点のサンプリング時刻nにおけるフィ
ルタ係数W−vt(n)に、評価関数、即ち各マイクロ
ホン14a−14hからの残留音圧に相当するノイズ信
号eI(n)の二乗の総和が最小になる方向のフィルタ
係数がフィルタ毎に施され、サンプリング時刻(n+1
)でおいて設定されるべきフィルタ係数W*i+t(n
+1)が得られる。そして、フィルタ係数更新回路30
は、演算値W、=a(n+1)に応じた制御信号を適応
フィルタ22A、 〜22D、(u=1〜5)に個別に
出力する。このため、適応フィルタ22A、〜22Dl
l  (u=1〜5)の各々におけるフィルタ係数は、
サンプリング時刻(n+1)では、新しく演算されたフ
ィルタ係数W。、に更新されている。
このようにフィルタ係数更新回路30によって、評価関
数Jeを最小にするように、所定サンプリング時間毎に
フィルタ係数の更新指令が繰り返される。
一方、適応フィルタ22A、〜22D、(u−1〜5)
の夫々では、その時点で設定されているフィルタ係数に
より、入力信号X1〜X、と係数W@ki との畳込み
演算が行われ、出力y。(n)が得られる。この適応フ
ィルタ22A、〜22D。
(u=1〜5)の各出力の内、加算器26A、〜24D
、(u=1〜4)により、各スピーカ駆動系毎に出力信
号y 、w (n)が加算され、その総和y。
(n)が演算され、その総和信号ya(n)が第1〜第
4番目のスピーカ18a〜18dに各々出力される。
これにより、各スピーカ18a〜18dは、入力信号y
、(n)に応じた制御音(二次台)を発生する。つまり
、8箇所の観測点(マイクロホン設置位置)における残
留騒音を相殺する位相を有した制御音がスピーカ18a
−18dの夫々から発生され、この制御音は予め推定し
である伝達関数CLsに対応した車室空間をスピーカの
指向性に基づき伝搬する。このため、マイクロホン14
a〜14hによる観測点及びその周辺ではとくに、エン
ジン振動に伴う車室6内のこもり音及び路面の凹凸に伴
って車室6に伝達されるロードノイズは制御音と干渉し
合い、騒音及び制御音の両者が殆ど相殺され、車室6に
残留する外部騒音が著しく低減する。
このように本実施例では、車室6内に騒音を伝搬させる
騒音源が複数(5個)の場合でも、その複数の騒音源に
起因した車室内騒音を同時に最小値まで低減させること
ができるので、従来のように単一の振動源にのみに起因
した騒音を防止する装置を車両に適用した場合に比べて
、車室内の騒音を効率良く低減させることができる。し
かも、従来装置を騒音源に対応する複数個、並列装備し
て駆動させる場合とは異なり、各観測点のバランスがと
れた状態で観測点全体の騒音レベルが最小になるので、
より快適な居住性を得ることができる。
さらに、本願発明のその他の実施例として、例えば前述
した実施例の構成において、シート8f。
8「に乗員が座っているか否かを検知するシートスイッ
チを設置し、このシートスイッチが降車状態を感知した
場合、そのシート位置に相当する前記(2)〜(4)式
中の重み係数γ、を極度に小さく設定するようにしても
よく、このようにしたとき、かかるシート位置での音圧
が大きくなるが、評価関数Jeには殆ど影響が出ず、騒
音低減の必要の無い位置での制御を殆ど行わないように
することもできる。
なお、上記実施例では制御音源としてのラウド・スピー
カ及び残留騒音検出手段としてのマイクロホンを夫々複
数個設けた場合を説明したが、本願発明の能動型騒音制
御装置は必ずしもこれに限定されることなく、例えば、
ラウド・スピーカ及びマイクロホンの少なくとも何れか
一方を1個としてもよい。
また、本願発明の能動型騒音制御装置は前述した実施例
のように車両の車室に適用する装置に限定されることな
く、例えば航空機のキャビンに適用する装置であっても
よいし、複数の空調用室外機の回転に起因した室内騒音
を低減させるように構成した装置とすることもできる。
一方、前述した実施例では複数の騒音源が車室という一
種の閉じられた空間の外部に在る場合を説明したが、本
願発明は騒音源がそのような閉空間の内部に設置されて
いる場合にも適用できる。
さらに、前述した実施例では複数の騒音発生状態検出手
段の検出内容として、エンジン振動に起因したこもり音
、排気騒音に相関のあるクランク角信号、及び、ロード
・ノイズに相関のあるサスペンション振動のピックアッ
プ信号を用いる構成で説明したが、本願発明はこれら記
載内容に限定されるものではなく、例えば、ドアミラー
付近における風切り音のピックアップ信号、ディファレ
ンシャルギヤやトランスミッションのケース振動に対す
るピックアップ信号(駆動力伝達系のケース振動に起因
した騒音に相関のある信号)、車速計測用としてのトラ
ンスミッションの出力軸の回転に応じたパルス信号(ト
ランスミッションやディファレンシャルギヤの噛み合い
に因る騒音に相関のある信号)をも取り込んだ多チャン
ネルであってもよいし、これらの内の任意のものの組合
せであってもよい。
さらにまた、本願発明のフィルタ係数更新手段に係るフ
ィルタ係数更新のアルゴリズムは、前述した実施例記載
のような時間領域のLMS(Least Mean 5
quare )アルゴリズムに限定されることなく、他
の周波数領域のLMSアルゴリズムでもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように本願発明によれば、複数の騒音源の
騒音発生状態を騒音発生状態検出手段により夫々検出し
、その検出値の夫々を制御音源毎に適応フィルタに人力
してフィルタリング処理し、この複数の適応フィルタの
出力を制御音源駆動手段により制御音源毎に加算して制
御音源に個別に供給するとともに、フィルタ係数更新手
段は、残留騒音検出手段による観測位置における残留騒
音の検出値及び騒音発生状態検出手段との検出値に基づ
き当該観測位置における騒音が最小となるように適用フ
ィルタのフィルタ係数を更新するようにしたため、従来
装置とは異なり、騒音源が複数チャンネルにわたる場合
でも、各騒音源から伝達される騒音を、制御音源からの
制御音との干渉によって同時に低減させることができる
とともに、各観測点間の調和を図りながら観測点全体で
最小の騒音レベルにすることができ、より快適な居住性
が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願発明のクレーム対応図、第2図は本願発明
の一実施例を示す概略構成図、第3図は第2図の実施例
におけるプロセッサ・ユニットの一部省略したブロック
図である。 9は能動型騒音制御装置、10はクランク角センサ、1
2a−12dは振動ピックアップ、14a−14hはマ
イクロホン、16はプロセッサ・ユニット、18a〜1
8dはラウド・スピーカ、20A〜20E、28A〜2
8HはA/D変換器、22A、 〜22D、(u=1〜
5)は適応フィルタ、24A、 〜24D、(u=1〜
5)はD/A変換器、26A、 〜26D、(u=1〜
4)は加算器、 30はフィルタ係数更新回路である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)騒音源から伝達される騒音に制御音源から発生さ
    せた制御音を干渉させて騒音を低減させるようにした能
    動型騒音制御装置において、 互いに相関関係のない複数の騒音源の騒音発生状態に関
    する信号を個別に検出する複数の騒音発生状態検出手段
    と、この複数の騒音発生状態検出手段の検出信号の夫々
    に対して前記制御音源の数だけ装備され且つ当該検出信
    号を個別に入力する適応フィルタと、この複数の適応フ
    ィルタの出力を前記制御音源毎に加算し該制御音源に供
    給する制御音源駆動手段と、観測位置における残留騒音
    を検出する残留騒音検出手段と、この残留騒音検出手段
    と前記騒音発生状態検出手段との検出信号に基づき観測
    位置における騒音が最小となるように前記適応フィルタ
    のフィルタ係数を更新するフィルタ係数更新手段とを備
    えたことを特徴とする能動型騒音制御装置。
  2. (2)前記フィルタ係数更新手段は、l番目の残留騒音
    検出手段が検出したノイズ信号をe_l(n)、m番目
    の制御音源とl番目の残留騒音検出手段との間の伝達関
    数(FIR(有限インパルス応答)関数)のj番目(j
    =0、1、2、・・・、I_c−1)の項の係数をC_
    l_m_j、k番目の騒音発生状態検出手段が検出する
    基準信号x_k(n)、k番目の基準信号x_k(n)
    を入力しm番目の制御音源を駆動する適応フィルタのi
    番目(i=0、1、2、・・・I_k−1)の係数をW
    _m_k_i適応フィルタの収束係数をα、制御音源毎
    の重み係数をγ_l、評価関数Jeを ▲数式、化学式、表等があります▼ としたときに、 ▲数式、化学式、表等があります▼ であって、 ▲数式、化学式、表等があります▼ の演算式に基づきフィルタ係数を演算することを特徴と
    した請求項(1)記載の能動型騒音制御装置。
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