JPH0320376Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、主として埋設された水道管に付設され
る消火栓のために設けられる消火栓筺の蓋に関す
るものである。

一般に、地中に埋設される消火栓筺の蓋は、消
火活動時に邪魔にならないように取り外される
か、受枠の開口部の一側に90°以上の角度を保つ
て倒れぬように保持されるよう構成されているの
が普通である。また、消火栓筺の設置場所は、道
路または歩道が殆んどであり、消火栓筺の上を車
輌が通過することが多く、本願出願人は、がたつ
きのない三点支持の消火栓筺などに使用される路
上用鉄蓋を発明し、特許第1016368号として登録
され広く使用されているが、消火栓筺として使用
される場合、消火栓を使用するときその２つの支
持点、すなわち２つの支持点を結ぶ蓋の一辺で蓋
を支え、受枠に対し90°以上の角度で保持するよ
うに蓋を開放するか、蓋を取り外して、ホースを
消火栓に接続し使用される。

然し乍ら、蓋自体を取外してしまうと、閉める
に際して人手を要するばかりでなく、作業や通行
の妨げとなるので、一般に蓋を90°以上の角度
（100°〜140°）で、倒れぬように受枠の一側に、
特に３点支持の蓋においてはその２点で支えるよ
うに直立させ係止するのが普通であるが、消火栓
に接続せるホースが蓋の係止方向に対して延ばす
必要のある場合、蓋に接触して倒さないように、
または蓋の角にてホースを損傷しないようにする
ために、蓋をさけて大きくカーブをつけ延ばす必
要があり、その為道路を広く使用すると共にその
分だけホースを延ばす距離が短かくなつてしまう
欠点があつた。

本考案は、かゝる現状に鑑みなされたもので、
図面に示す実施例に従つて説明する。

すなわち、第１図に示す如き、ほぼ三角形の形
状をなし、その三つの頂部で支持（所謂三点支
持）するよう構成した蓋１においては、蓋１の最
も鋭角をなす頂部３における支持を、蓋１を受枠
２に開閉自在に係止させ支持するようにしたもの
で、蓋１の受枠２に係止する方法は、特に指定す
るものでないが、第１，２図に示す如く、蓋１の
頂部３において開閉方向に対して直角に係止ピン
６などを頂部３の両側面に突設せしめ、受枠２に
穿設せる係止孔などに挿通し係止せしめるか、螺
番などを用いて係止する。また、係止ピン６は蓋
１の荷重に対して充分耐える強度を有するか、係
止孔を係止ピン６の直径よりも充分大きくしたり
長穴として、蓋１の荷重を蓋１の頂部３などを受
枠２に設けた係止溝などで保持し支える構造とす
ることが望ましく、かつ、その時蓋１は90°以上
の角度で直立させ保持するようにするとよい。

また、第３図に示した如き、三角形と長方形を
組合わせた５角形となし鋭角をなす頂部３と、直
角をなす２つの頂部４，５において支持するよう
構成した三点支持の蓋１においては、鋭角をなす
頂部３において、受枠２に係止ピン６を用いて開
閉自在に係止せしめる。

本考案は、以上の如く構成されているので、蓋
１は鋭角をなす頂部３において蓋１が受枠２に係
止されているので、丁度扇を立てたような形状で
直立して開放されるので、消火栓に接続したホー
スを蓋方向に延長する場合でも、蓋１の頂部３の
受枠２に係止する部分の幅は狭いので、係止部を
僅かにさけるのみで延長することができ大きく曲
げる必要がないので道路をふさぐ面積が少なくて
すみ、かつその分だけ遠くに延ばすことができる
ものである。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の実施例を示すもので、第１図
は上面図、第２図は第１図のＡ−Ａ断面図、第３
図は他の実施例の上面図である。 １……蓋、２……受枠、３……頂部、４，５…
…支持部、６……係止ピ、７……錠穴、８……こ
じり穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 三つの頂部において受枠２に接し支持されるよ
   うにした蓋１の一つの鋭角をなす頂部３におい
   て、蓋１を受枠２に係止ピンなどで係止し、蓋１
   を受枠２に対して直立させて開放できるように構
   成したことを特徴とする消火栓筺の蓋。