JPH0320319Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、トラツク搬送用貯留タンクに係るも
のである。

（従来技術） 従来、公知の実開昭60−167797号公報には、ト
ラツクに載置される貯留タンクと、該貯留タンク
の底部に設けられる受樋と、該受樋上に横設され
た螺旋コンベアとからなるトラツク搬送用貯留タ
ンクが記載されている。

また、公知の実開昭510−146140号公報には、
貯留タンクにおいて、その底部開口部の上面に
は、下動すると底部開口部を塞ぎ、上動すると底
部開口部を開く縦断面山形状の分離体を設けた構
造が記載されている。

（考案が解決しようとする課題） 前記公知の実開昭60−167797号公報に記載され
たものは、螺旋コンベアが露出構造のため、貯留
タンク内の全穀粒の重量が、前記螺旋コンベアに
掛るから、螺旋コンベアの回転は重い。

また、公知の実開昭510−146140号公報に記載
されたものは、螺旋コンベアを用いていないか
ら、螺旋コンベアの回転を軽くするものではな
い。

しかして、螺旋コンベアの回転を軽くするため
には、その上部に間隔を置いて山形分離体を設け
るとよいものである。山形分離体を設けると、穀
圧が掛らなくなるので、螺旋コンベアの回転は軽
くなる。しかし、山形分離体を設けると、螺旋コ
ンベア内の清掃が困難になるので、この点工夫を
要する。

（課題を解決するための手段） よつて本案は、トラツク２の荷台３上に載置さ
れる貯留タンク１と、該貯留タンク１の底部に設
けられる受樋４と、該受樋４上に横設された螺旋
コンベア５とからなるトラツク搬送用貯留タンク
において、前記螺旋コンベア５の上面には穀物が
前記螺旋コンベア５に流入する間隔を置いて全長
に亘る縦断面山形状の分離体８を設け、該山形分
離体８は、その一端を前記貯留タンク１の前記螺
旋コンベア５始端側の内壁に上下回動自在に軸止
し、その他端側は自重により前記間隔を保持して
前記螺旋コンベア５上に載置される構成とし、前
記山形分離体８は前記軸止部を中心に上方回動さ
せると前記螺旋コンベア５は全体的に露出するよ
うにしたトラツク搬送用貯留タンクとしたもので
ある。

（実施例） 本考案の一実施例を図面により説明すると、１
はトラツク２等の荷台３上に載置される貯留タン
クであり、その底部に受樋４を形成し、受樋４の
中心に螺旋コンベア５を横設する。螺旋コンベア
５の一端は排出口６に臨み、螺旋コンベア５の回
転軸７を回転させると、穀粒を排出口６より排出
する。

螺旋コンベア５の上方には、該螺旋コンベア５
を覆う山形分離体８を配設する。山形分離体８の
下部には複数本の脚９が設けられ、山形分離体８
は自重で、螺旋コンベア５上に配設される。山形
分離体８の一端は、貯留タンク１より突出する突
片１０に横軸１１により回動自在に軸止され、山
形分離体８の他側上部に設けた取手１２を手で持
ち上げると、前記螺旋コンベア５を全体に露出さ
せうる構成にする。１３は箒である。

（作用） 次に作用を述べる。

コンバインで収穫した穀粒を運搬するときは、
荷台３上に貯留タンク１を載置したトラツク２を
圃場の脇に止め、グレンタンク内の穀粒をスロワ
ーを介して貯留タンク１内に収納してから所望の
場所に搬送する。

しかして、搬送した穀物を乾燥機等に供給する
ときは、排出口６の先端を直接または間接的に乾
燥機の供給ホツパーに臨ませてから、回転軸７を
回転させて螺旋コンベア５を回転させると、貯留
タンク１内の穀粒が螺旋コンベア５により排出口
６を介して排出され、乾燥機への穀粒の供給が行
なえる。

しかして、供給作業が終了した後は、螺旋コン
ベア５に残留米が残るが、本考案は、取手１２を
持ち、山形分離体８を軸１１を中心に上動させる
と螺旋コンベア５が露出する。この状態で、箒１
３の先端を螺旋コンベア５内に差し込むと、箒１
３は受樋４上の残留米を払いながら、螺旋コンベ
ア５の回転に応じて後方に移動するため、簡単に
残留米を排出口６に掻き出すことができる。

（効果） 前記公知の実開昭60−167797号公報に記載され
たものは、螺旋コンベアが露出構造のため、貯留
タンク内の全穀粒の重量が、前記螺旋コンベアに
掛るから、螺旋コンベアの回転は重い。

また、公知の実開昭510−146140号公報に記載
されたものは、螺旋コンベアを用いていないか
ら、螺旋コンベアの回転を軽くするものではな
い。

しかるに本案は、トラツク２の荷台３上に載置
される貯留タンク１と、該貯留タンク１の底部に
設けられる受樋４と、該受樋４上に横設された螺
旋コンベア５とからなるトラツク搬送用貯留タン
クにおいて、前記螺旋コンベア５の上面には穀物
が前記螺旋コンベア５に流入する間隔を置いて全
長に亘る縦断面山形状の分離体８を設け、該山形
分離体８は、その一端を前記貯留タンク１の前記
螺旋コンベア５始端側の内壁に上下回動自在に軸
止し、その他端側は自重により前記間隔を保持し
て前記螺旋コンベア５上に載置される構成とし、
前記山形分離体８は前記軸止部を中心に上方回動
させると前記螺旋コンベア５は全体的に露出する
ようにしたトラツク搬送用貯留タンクとしたもの
であるから、 ａ 螺旋コンベア５の上面には穀物が前記螺旋コ
ンベア５に流入する間隔を置いて全長に亘る縦断
面山形状の分離体８を設けたから、螺旋コンベア
５の回転は軽い。

ｂ 山形分離体８は、その一端を前記貯留タンク
１の前記螺旋コンベア５始端側の内壁に上下回動
自在に軸止し、その他端側は自重により前記間隔
を保持して前記螺旋コンベア５上に載置される構
成とし、前記山形分離体８は前記軸止部を中心に
上方回動させると前記螺旋コンベア５は全体的に
露出するようにしたから、使用後、螺旋コンベア
５の他端側を上動させるだけで、螺旋コンベア５
の清掃および、残留米の掃き出しを簡単にでき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体斜視図、第２図および第３図は要
部の一部縦断斜視図、第４図は作用状態説明図。 符号の説明、１……貯留タンク、２……トラツ
ク、３……荷台、４……受樋、５……螺旋コンベ
ア、６……排出口、７……回転軸、８……山形分
離体、９……脚、１０……突片、１１……軸、１
２……取手、１３……箒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. トラツク２の荷台３上に載置される貯留タンク
   １と、該貯留タンク１の底部に設けられる受樋４
   と、該受樋４上に横設された螺旋コンベア５とか
   らなるトラツク搬送用貯留タンクにおいて、前記
   螺旋コンベア５の上面には穀物が前記螺旋コンベ
   ア５に流入する間隔を置いて全長に亘る縦断面山
   形状の分離体８を設け、該山形分離体８は、その
   一端を前記貯留タンク１の前記螺旋コンベア５始
   端側の内壁に上下回動自在に軸止し、その他端側
   は自重により前記間隔を保持して前記螺旋コンベ
   ア５上に載置される構成とし、前記山形分離体８
   は前記軸止部を中心に上方回動させると前記螺旋
   コンベア５は全体的に露出するようにしたトラツ
   ク搬送用貯留タンク。