JPH03200792A - フォトクロミック化合物およびフォトクロミック組成物 - Google Patents

フォトクロミック化合物およびフォトクロミック組成物

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JPH03200792A
JPH03200792A JP33858889A JP33858889A JPH03200792A JP H03200792 A JPH03200792 A JP H03200792A JP 33858889 A JP33858889 A JP 33858889A JP 33858889 A JP33858889 A JP 33858889A JP H03200792 A JPH03200792 A JP H03200792A
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  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、各種の記録材料あるいは調光材料として有用
な新規なフォトクロミック化合物、および5咳フォトク
ロミック化合物によるフォトクロミック組成物に関する
ものである。
〔従来の技術〕
従来、種々のフォトクロミック性有機化合物が知られて
いるが、発色作用の繰り返し耐久性が比較的良好なもの
としてスピロオキサジン化合物が知られており、例えば
特公昭45−28892号公報、特公昭49−4863
1号公報、特開昭55−36284号公報、特開昭60
−53586号公報、特開昭61−53288号公報お
よび特開昭61−263982号公報に1.3.3−)
ジメチルスピロ〔インドリン−2,3’−(3H)−ナ
フト(2,1−b) (1,4)オキサジン〕およびそ
の誘導体が開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来のスピロオキサジン化合物よりなる
フォトクロミック化合物は、発色性が不十分であり、特
に室温またはそれ以上の高温下における発色の程度があ
まり大きくないという問題点があり、また耐候性が不十
分で良好な発色作用の繰り返し耐久性が長期間にわたっ
て得られないという問題点がある。
本発明は以上の問題点を解決し、室温またはそれ以上の
高温下においても十分に優れた発色性を有するフォトク
ロミック化合物を提供することを目的とし、更に5咳フ
ォトクロミック化合物を含有し、しかも十分に高い耐候
性を得ることができるフォトクロミック組成物を提供す
ることを目的とする。
〔課題を解決する手段〕
本発明のフォトクロミック化合物は、下記一般式(I)
で表わされるスピロオキサジン化合物よりなることを特
徴とする。
一般式(1) (式中、Xはシクロヘキシルメチル基またはシクロヘキ
シルエチル基を示し R1およびR2は各々炭素数1〜
3のアルキル基を示し、R3およびR4は各々水素原子
、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、
シアノ基または置換された若しくは無置換のアミノ基を
示し、YおよびZの一方は窒素原子を示し他方はメチン
基を示し、nは1〜4の整数であってその値が2以上の
ときのR3の各々は同一であっても異なっていてもよい
。) また本発明のフォトクロミック組成物は、上記−紋穴(
I)で表わされるスピロオキサジン化合物よりなるフォ
トクロミック化合物と、ヒンダードアミン系化合物より
なる光安定剤とを含有してなることを特徴とする。
以下、本発明について具体的に説明する。
本発明においては、上記一般式(I)におけるYがメチ
ン基であってZが窒素原子である下記−紋穴(n)で表
わされるスピロオキサジン化合物、またはYが窒素原子
であってZがメチン基である下記−紋穴(III)で表
わされるスピロオキサジン化合物をフォトクロミック化
合物として用いる。
−紋穴(ff) 一般式(I[[) 上記−紋穴(II)および−紋穴(III)におけるX
SR’−R’およびnの定義は一般式(1)と同様であ
る。
上記−紋穴(n)で表わされるスピロオキサジン化合物
の具体例としては、 1−シクロヘキシルメチル−3,3−ジメチルスピロ〔
インドリン−2,3°−(3H)−ピリド(3,2−f
)(1,4)ベンゾオキサジン〕、 1−(β−シクロヘキシルエチル)−3,3−ジメチル
スピロ〔インドリン−2,3°−(3H)−ピリド(3
゜2−f)(1,4)ベンゾオキサジン〕、1−シクロ
ヘキシルメチル−3−エチル−3−メチルスピロ〔イン
ドリン−2,3’−(3H)−ピリド(3,2−fン(
1,4ンベンゾオキサジン〕、1−シクロヘキシルメチ
ル−3,3,4−)ジメチルスピロ〔インドリン−2,
3°−(3H)−ピリド(3,2−f)(1,4)ベン
ゾオキサジン〕、5−tert−ブチル−1−シクロヘ
キシルメチル−3、3,4−)ジメチルスピロ〔インド
リン−2,3″−(3H)−ピリド(3,2−f)(1
,4)ベンゾオキサジン〕、 5−メトキシ−1−シクロヘキシルメチル−3,3゜4
−トリメチルスピロ〔インドリン−2,3’−(3H〉
−ピリド(3,2−f)(1,4)ベンゾオキサジン〕
、1−(β−シクロヘキシルエチル)−3−エチル−3
−メチルスピロ〔インドリン−2,3°−(3H)−ピ
リド(3,2−f)(1,4>ベンゾオキサジン〕、そ
の他を挙げることができ、また上記一般式(III)で
表わされるスピロオキサジン化合物の具体例としては、 l−シクロヘキシルメチル−3,3−ジメチルスピロ〔
インドリン−2,3°−(3H)−ピリド(3,4−f
)(1,4)ベンゾオキサジン〕、 1−(β−シクロヘキシルエチル)−3,3−ジメチル
スピロ〔インドリン−2,3°−(3H)−ピリド(3
゜4−f)(1,4)ベンゾオキサジン〕、l−シクロ
ヘキシルメチル−3−メチル−3−エチルスピロ〔イン
ドリン−2,3°−(3H)−ピリド(3,4−f)(
1,4)ベンゾオキサジン〕、1−シクロヘキシルメチ
ル−3,3,4,5−テトラメチルスピロ〔インドリン
−2,3°−(3H)−ピリド(3,4−f)(1,4
)ベンゾオキサジン〕、5−シアノ−1−シクロヘキシ
ルメチル−3,3−ジメチルスピロ〔インドリン−2,
3°−(3H)−ピリド(3,4−f)(1,4)ベン
ゾオキサジン〕、1−シクロヘキシルメチル−3,3,
2”−トリメチルスピロ〔インドリン−2,3’−(3
H)−ピリド(3゜4−f)(1,4)ベンゾオキサジ
ン〕、5−イソプロピル−1−(β−シクロヘキシルエ
チル)−3,3−ジメチルスピロ〔インドリン−2,3
゛−(3H)−ピリド(3,4−f)(1,4)ベンゾ
オキサジン〕、 その他を挙げることができるが、勿論これらに限定され
るものではない。
上記のスピロオキサジン化合物は、例えば1−シクロヘ
キシルメチル−3,3−ジメチル−2−メチレンインド
リンや l−(β−シクロヘキシルエチル)−3,3−
ジメチル−2−メチレンインドリンおよびこれらに種々
の置換基を導入した化合物などと、対応するニトロン化
合物とを反応させることによって合成することができる
。上記ニトロソ化合物としては、一般式(n)で表わさ
れるスピロオキサジン化合物の場合には、例えば5−ニ
トロソ−6−キラリノール誘導体などが用いられ、また
一般式(m)で表わされるスピロオキサジン化合物の場
合には、例えば8−ニトロン−7−インキノリノール誘
導体などが用いられる。
具体的な方法としては、インドリン化合物とニトロソ化
合物との両者をエチルアルコール、トルエンなどの適当
な溶媒に溶解し、これを窒素ガス雰囲気下にて沸点還流
させることにより、反応させればよい。
なお、上記インドリン化合物は、フィッシャーのインド
ール合成法によって合成した種々の置換基を有する2、
3.3−トリメチルインドレニンに、例えばシクロヘキ
シルメチルブロマイド、シクロヘキシルメチルアイオダ
イド、シクロヘキシルメチルトシレートなどのアルキル
化剤を用いて、1位にシクロヘキシルメチル基またはシ
クロヘキシルエチル基を導入し、その後、アルカリと処
理することによって調製することができる。また、前記
のインドリン化合物の代わりに、対応するインドリニウ
ム塩化合物を用いてもよい。また特開昭61−1878
3号公報および特開昭61−165388号公報に示さ
れるように、インドリニウム塩の合成に続いて、生成す
るインドリニウム塩を単離、精製することなしに上記の
ようなニトロン化合物と反応させることも可能である。
これらの反応においては、触媒としてトリエチルアミン
などの塩基を加えることもできる。更にこの合成された
スピロオキサジン化合物は、必要に応じて再結晶法、カ
ラム分離法、活性炭処理法などの手法によって精製する
ことができる。
本発明のフォトクロミック化合物は、これを固形媒体中
に含有させることにより、フォトクロミック作用を有す
る物体として具現化される。
ここに、固形媒体は、5核7オトクロミツク化合物が含
有され得るものであれば特に限定されるものではない。
従って、単なるバインダーであってもよいし、単独で固
有の機能を有する物品を構成する樹脂、例えば光学材料
を構成する樹脂であってもよい。
このような樹脂の具体例としては、ポリオール(アリル
カーボネート)、アクリル樹脂、セルロース樹脂、ポリ
ビニルアルコール、ポリ酢i1ビニル、ウレタン樹脂、
エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリスチレン、ポリエ
チレンテレフタレートのようなポリエステル、ポリビニ
ルブチラール、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン、その他の樹脂を挙げることができる。
このような樹脂よりなる固形媒体におけるフォトクロミ
ック化合物の割合は特に限定されるものではないが、固
形媒体に対して0.0001〜100重量%、好ましく
はo、 oot〜50重量%の範囲で使用される。
本発明のフォトクロミック化合物は、通常のフォトクロ
ミック物質と同様にして利用することができる。従って
、例えば次のような方法を利用して実用に供することが
できる。
■上記フォトクロミック化合物をバインダーに混合して
得られる混合物を材料とし、これを例えば流延法若しく
は溶融法などの手段により、フィルム状、板状、その他
の所望の形態に成形する方法。
この方法によれば、それ自体がフォトクロミック作用を
有する固体物品を製作することができる。
■上記フォトクロミック化合物をバインダーと共に適当
な共通の溶剤に溶解し、得られる溶液を塗布液として、
例えば各種の光学材料よりなる基体に塗布し、その後当
該溶剤を除去することにより、前記基体上にフォトクロ
ミック層を形成する方法。
この方法によれば、フォトクロミック層を有するレンズ
などの光学材料を製造することができる。
■上記■の方法における溶液をキャスティングする方法
この方法によれば、フォトクロミック性フィルムを好適
に形成することができる。
■上記■または■の方法において、溶剤の代わりに適当
な分散媒を用い、上記フォトクロミック化合物をバイン
ダーと共に当課分散媒に分散させて分散液を得、これを
用いる方法。
■上記■から■までの方法において、バインダーの一部
または全部の代わりに、重合してバインダーとなる重合
性単量体を用い、形成されるフォトクロミック性物品、
層またはフィルムなどを更に重合処理する方法。
この方法によれば、フォトクロミック作用を有する重合
体よりなる物品、層またはフィルムなどを得ることがで
きる。従って、例えば重合して光学材料を与える単量体
組成物に上記フォトクロミック化合物を添加し、これを
注型重合用容器内に充填して重合処理することにより、
直接的にフォトクロミック作用を有するレンズなどの光
学材料を製造することができる。
本発明のフォトクロミック化合物の適用においては、酸
化防止剤、不要な短波長領域の光成分を遮断するための
紫外線吸収剤、光安定剤、その他の添加剤を添加するこ
とも可能である。
本発明においては、特にヒンダードアミン系化合物より
なる光安定剤を、上記のフォトクロミック化合物と組合
せて用いる。このフォトクロミック組成物によれば、得
られるフォトクロミック性光学材料の耐候性を向上させ
ることができ、良好な発色作用の繰り返し耐久性を長期
間にわたって得ることができる。このような光安定剤と
しては、ビス(1,2,2,6,6−ベンタメチルー4
−ピペリジル〉セバケート、 ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル
)セバケート、 ジ(1,2,2,6,6−ベンタメチルー4−ピペリジ
ル)−ブチル(3°、5゛−ジtert−ブチル−4−
ヒドロキシベンジル〉マロネート、 1− (2−(3−(3,5−ジtert−ブチルー4
−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシフエチル)
 −4−(3−(3,5−ジtert−ブチルー4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕−2、2,6
,6−チトラメチルビペリジン、ポリ ((6−((1
,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ)−1,3
,5−トリアジン−2,4−ジイル〕〔1゜6− (2
,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル〉アミ
ノへキサメチレン〕)、 ポリ ([6−(モルフォリノ)−3−)リアジン2.
4−ジイル)  (1,6−(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル〉アミノ〕へキサメチレン)、
4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−l−
ピペリジネタノールとのジメチルサクシネートポリマー その他の市販品を有用に用いることができる。
このヒンダードアミン系化合物よりなる光安定剤は、固
形媒体に対して0.01〜50重量%、好ましくは0.
01〜30重量%の範囲となる割合で使用される。
また−重積酸素消光剤を添加することは、当該−重積酸
素消光剤がスピロオキサジン化合物の発色機構における
酸素による悪影響を抑制するので、スピロオキサジン化
合物の発色状態の繰り返し耐久性を向上させる上で有効
である。
このような−重積酸素消光剤の具体例としては、β−カ
ロチン、種々のシッフ塩基N1(II)錯体、1.4−
ジアザビシクロC2,2,2)オクタン、トリエチルア
ミンなどのアミン類、並びにフェノール類などを挙げる
ことができる。これらのうち、−重環酸素消光係数が多
少小さくなるが可視域に吸収を有しない点から、アミン
類やフェノール類を好ましく用いることができる。この
−重積酸素消光剤の添加量は多いほど望ましく、前記固
形媒体に対して0.1〜100重量%、好ましくは0.
5〜50重量%の範囲で使用される。
〔発明の効果〕
本発明のフォトクロミック化合物は、特定の化学的11
1造を有するスピロオキサジン化合物よりなるものであ
るため、その特異性により、後述する実施例の説明から
も明らかなように、室温またはそれ以上の高温下におい
て優れた発色性を有し、また本発明のフォトクロミック
組成物によれば、十分に高い耐候性を得ることができ、
良好な発色作用の繰り返し耐久性を長期間にわたって得
ることができる。
従って、本発明のフォトクロミック化合物またはフォト
クロミック組成物は、以上のような特性を利用して、各
種のデイスプレィ、メモリー、調光レンズ、調光フィル
ター、光量計などの光学機器用の光学材料、その他に好
適に利用することができる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明がこ
れらによって限定されるものではない。
なお、各実施例および比較例における光線透過率の測定
は、5核光線透過率の変化が最大になる波長の光線によ
って行った。
実施例1 〔台底例〕 1−シクロヘキシルメチル−3,3−ジメチルスピロ〔
インドリン−2,3°−(3H)−ピリド(3,2−f
)(1,4)ベンゾオキサジン〕の合成 l−シクロヘキシルメチル−2,3,3−トリメチルイ
ンドレニウムブロマイド6.37gと、トリエチルアミ
ン4.0gとをトルエン250m1に溶解し、これを窒
素ガス雰囲気下にて温度50℃で1時間撹拌し、室温ま
で冷却した後、5−ニトロン−6−キラリノール3.1
3gを加え、窒素ガス雰囲気下にて8時間反応させた。
反応終了後溶液を放冷し、不溶分を濾別した後濃縮し、
黒褐色の粘稠な液体を得た。この液体について、シリカ
ゲルを担体とし酢酸エチルとへキサンとの混合物を展開
溶媒とするカラムクロマトグラフィーにより分離操作を
行った。そして、展開溶媒を留去した後、得られた固体
をアセトンとへキサンとの混合溶媒により再結晶法で精
製して1.5gの淡黄色粉末を得た。
この化合物は、核磁気共鳴分光(NMR)スペクトル、
赤外線吸収スペクトルおよびCHN元素分析により、1
−シクロヘキシルメチル−3,3−ジメチルスピロ〔イ
ンドリン−2,3°−(3H)−ピリド(3,2−f)
(1,4)ベンゾオキサジン〕と同定された。
なお元素分析の結果は、炭素78.84重量%、水素7
.20重量%、窒素10.25重量%であって計算値の
炭素78.80重量%、水素7.10重量%、窒素10
.21重量%とほぼ一致し、またNMRスペクトルは、
重クロロホルム中で0.5〜2.2 ppm(17H)
、3.0ppm(2H)、6,6〜9.0 ppm(1
01()であった。
〔応用例〕
2−ヒドロキシエチルメタクリレート26.971量部
と、インホロンジイソシアナート23.03重量部と、
2−エチルへキシルメタクリレート50重量部とに、酸
化防止剤として2,6−ジtert−ブチル−p−クレ
ゾール5重量部と、ウレタン化触媒であるジラウリン酸
ジーn−ブチルスズ0.05重量部とを添加して、60
℃で3時間ウレタン化反応を行った。
このようにして得られたウレタン単量体組成物に、光安
定剤としてヒンダードアミン系化合物であるビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケー
ト「サノールLS−770J (三共■製〉0.5重量
部と、l−シクロヘキシルメチル−3,3−ジメチルス
ピロ〔インドリン−2,3’−(3H)−ピリド(3,
2−f)(1,4>ベンゾオキサジン)0.05重量部
とを添加して混合し、これに重合開始剤としてtert
−プチルパーオキシピパレート1重量部を添加し、フォ
トクロミック組成物を含有する単量体組成物溶液を得た
この単量体組成物溶液をレンズ製作用のガラ′スモール
ド中に注入し、50℃で10時間、60℃で5時間、8
0℃で2時間、100℃で1時間と徐々に重合温度を上
げて重合を行い、中心厚さがl、 3mmのやや青色を
帯びたレンズを製作した。
このレンズに紫外線を照射すると発色し、これによる波
長610nmの光線の透過率の変化は、室温において、
紫外線照射前には90%であり、紫外線照射時間が5分
間を経過したときには43%と大幅に低下した。その後
、5核レンズを暗所に置いたところ、前記光線の透過率
は短時間で元の状態に戻った。
更にこのレンズを、ウェザ−メーター「アトラス・ウェ
ザオメータC135型」(東洋精機製作所!!りにより
600時間処理して促進劣化処理を行い、その後、上記
と同様にして紫外線照射を行って波長610nlllの
光線の透過率を測定したところ、紫外線照射前には86
%であり、紫外線照射時間が5分間を経過したときには
60%に低下した。
そして、以上の紫外線照射による透過率の変化の大きさ
を「呈色能」として求め、かつ促進劣化処理前の呈色能
の値に対する促進劣化処理後の呈色能の値の割合を「残
存率」として求めた。
結果は第1表に示すとおりである。第1表においては、
紫外線照射の前後における透過率の測定値をそれぞれa
%およびb%とするとき、これをra7’、b」の′よ
うに表わし、また呈色能の値Cを「(C)Jのように表
わす。ここに、呈色能の値はc=b−aである。
実施例2 〔合成例〕 l−シクロヘキシルメチル−3,3−ジメチルスピロ〔
インドリン−2,3’−(3H)−ピリド(3,4−f
)(1,4)ベンゾオキサジン〕の台底 1−シクロヘキシルメチル−3,3−ジメチル−2−メ
チレンインドリン5.11 gと、8−ニトロソ−7−
インキノリノール3.48 gとをトルエン20〇−に
溶解し、これを窒素ガス雰囲気下にて6時間線点還流し
て反応させた。
反応終了後溶液を放冷し、不溶分を濾別した後濃縮し、
黒褐色の粘稠な液体を得た。この液体よリヘキサン可溶
成分を抽出し、濃縮を行った後メタノールにより再結晶
法で精製して2.5gの淡黄色粉末を得た。
この化合物は、NMRスペクトル、赤外線吸収スペクト
ルおよびCHN元素分析により、■−シクロヘキシルメ
チルー3.3−ジメチルスピロ〔インドリン−2,3”
−(3H〉−ピリド(3,4−f)(1,4)ベンゾオ
キサジン〕と同定された。
なお元素分析の結果は、炭素78.78重量%、水素7
.16重量%、窒素1045重量%であって計算値の炭
素78.80重量%、水素7.10重量%、窒素10.
21重量%とほぼ一致し、またNMRスペクトルは、重
りooホルム中で0.5〜2.2 ppm(17H)、
3.0ppm(2H)、6.5〜10.01)111+
1(IOH)であった。
〔応用例〕
l−シクロヘキシルメチル−3,3−ジメチルスピロ〔
インドリン−2,3°−(3H)−ピリド(3,2−f
)(1,4)ベンゾオキサジン)  0.05重量部の
代わりにl−シクロヘキシルメチル−3,3−ジメチル
スピロ〔インドリン−2,3°−(3H)−ピリド(3
,4−f)(1,4) ベンゾオキサジン3 0.05
重量部を用いたこと以外は、実施例1と全く同様にして
、中心厚さが1.3mmのやや青緑色を帯びたレンズを
製作した。
このレンズに紫外線を照射すると発色し、これによる波
長617nmの光線の透過率の変化は、室温において、
紫外線照射前には89%であり、紫外線照射時間が5分
間を経過したときには34%と大幅に低下した。その後
、当該レンズを暗所に置いたところ、前記光線の透過率
は短時間で元の状態に戻った。
更にこのレンズについて、実施例1と同様にしてウェザ
−メーターによる促進劣化処理を行い、その後、上記と
同様にして紫外線照射を行って波長617nmの光線の
透過率を測定したところ、紫外線照射前には83%であ
り、紫外線照射時間が5分間を経過したときには51%
に低下した。
また、これらの結果から、実施例1と同様にして呈色能
および残存率を求めた。結果は第1表に示すとおりであ
る。
比較例1 実施例1における1−シクロヘキシルメチル−3,3−
ジメチルスピロ〔インドリン−2,3°−(3H)−ピ
リド(3,2−f)(1,4)ベンゾオキサジン〕の代
わりに、1位の置換基がメチル基である化合物を用いた
こと以外は実施例1と全く同様にしてレンズを製作し、
このレンズについて同様の発色テストを行って5分間の
紫外線照射の前後におけるピーク波長の光線の透過率を
測定した。また、ウェザ−メーターによる600時間の
促進劣化処理を行った後に同様の発色テストを行って5
分間の紫外線照射の前後におけるピーク波長の光線の透
過率を測定した。
また、これらの結果から、実施例1と同様にして呈色能
および残存率を求めた。結果は第1表に示すとおりであ
る。
比較例2 実施例2における1−シクロヘキシルメチル−3,3−
ジメチルスピロ〔インドリン−2,3°−(3H)−ピ
リド(3,4−f)(1,4)ベンゾオキサジン〕の代
わりに、1位の置換基がメチル基である化合物を用いた
こと以外は実施例2と全く同様にしてレンズを製作し、
このレンズについて比較例1と全く同様のテストを行っ
て透過率を測定した。
また、これらの結果から、実施例1と同様にして呈色能
および残存率を求めた。結果は第1表に示すとおりであ
る。
第1表 第1表において、実施例1と比較例1、並びに実施例2
と比較例2とを比較することにより、本発明のフォトク
ロミック化合物が室温またはそれ以上の高温下において
非常に優れた発色性を有することが明らかであり、また
、当該フォトクロミック化合物と特定の光安定剤とが組
合せられることにより、更に十分に高い耐候性が得られ
て良好な発色作用の繰り返し耐久性が長期間にわたって
得られることが明らかである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式( I )で表わされるスピロオキサジ
    ン化合物よりなることを特徴とするフォトクロミック化
    合物。 一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Xはシクロヘキシルメチル基またはシクロヘキ
    シルエチル基を示し、R^1およびR^2は各々炭素数
    1〜3のアルキル基を示し、R^3およびR^4は各々
    水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアル
    キル基、シアノ基または置換された若しくは無置換のア
    ミノ基を示し、YおよびZの一方は窒素原子を示し他方
    はメチン基を示し、nは1〜4の整数であってその値が
    2以上のときのR^3の各々は同一であっても異なって
    いてもよい。)
  2. (2)請求項1に記載のフォトクロミック化合物と、ヒ
    ンダードアミン系化合物よりなる光安定剤とを含有して
    なることを特徴とするフォトクロミック組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013146813A1 (ja) * 2012-03-30 2013-10-03 リンテック株式会社 粘着剤組成物、及び粘着シート
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