JPH03199607A - 2サイクルエンジンの潤滑油供給装置 - Google Patents
2サイクルエンジンの潤滑油供給装置Info
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- JPH03199607A JPH03199607A JP33503989A JP33503989A JPH03199607A JP H03199607 A JPH03199607 A JP H03199607A JP 33503989 A JP33503989 A JP 33503989A JP 33503989 A JP33503989 A JP 33503989A JP H03199607 A JPH03199607 A JP H03199607A
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- lubricating oil
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- crankshaft
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- 239000003921 oil Substances 0.000 claims description 9
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01M—LUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
- F01M3/00—Lubrication specially adapted for engines with crankcase compression of fuel-air mixture or for other engines in which lubricant is contained in fuel, combustion air, or fuel-air mixture
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01M—LUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
- F01M1/00—Pressure lubrication
- F01M1/06—Lubricating systems characterised by the provision therein of crankshafts or connecting rods with lubricant passageways, e.g. bores
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/025—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
生栗≧旦社且牙立
本発明は、潤滑油を添加した混合気をクランクケース内
で予圧し掃気通路を通じて燃焼室に供給する2サイクル
エンジンにおいて、上記混合気に添力■された潤滑油を
クランク軸受その他の所要部に供給するための潤滑油供
給装置に関する。
で予圧し掃気通路を通じて燃焼室に供給する2サイクル
エンジンにおいて、上記混合気に添力■された潤滑油を
クランク軸受その他の所要部に供給するための潤滑油供
給装置に関する。
災米技査
2サイクルエンジンにおいては、通常、燃焼用の混合気
がクランクケース内でピストンの運動により予圧された
後掃気通路を通じてピストン上方の燃焼室に供給される
が、この混合気中には潤滑油が混合されており、この潤
滑油によってピストンまわりの潤滑が行われるようにな
っている。
がクランクケース内でピストンの運動により予圧された
後掃気通路を通じてピストン上方の燃焼室に供給される
が、この混合気中には潤滑油が混合されており、この潤
滑油によってピストンまわりの潤滑が行われるようにな
っている。
この潤滑油をまたクランク軸の軸受部の潤滑にも利用す
ることが従来行われており、′例えば実開昭62−12
6666号公報にこのような2サイクルエンジンが示さ
れている。このエンジンにおいてはクランクケースのク
ランク軸貫通孔に嵌着されクランク軸を支承する軸受の
軸線方向外側に、クランク軸の外周と前記クランク軸貫
通孔の内周との間の隙間を閉塞するオイルシールが設け
られており、このオイルシールと前記軸受とにより潤滑
油室が形成されている。そしてこの潤滑油室が連通路を
介して掃気通路に連通しており、掃気通路壁面上に付着
した潤滑油が連通路を′i!Jして潤滑油室内に滴下し
、もしくは混合気中の潤滑油が該混合気とともに潤滑油
室内に流入して、前記軸受を潤滑するようになされてい
る。
ることが従来行われており、′例えば実開昭62−12
6666号公報にこのような2サイクルエンジンが示さ
れている。このエンジンにおいてはクランクケースのク
ランク軸貫通孔に嵌着されクランク軸を支承する軸受の
軸線方向外側に、クランク軸の外周と前記クランク軸貫
通孔の内周との間の隙間を閉塞するオイルシールが設け
られており、このオイルシールと前記軸受とにより潤滑
油室が形成されている。そしてこの潤滑油室が連通路を
介して掃気通路に連通しており、掃気通路壁面上に付着
した潤滑油が連通路を′i!Jして潤滑油室内に滴下し
、もしくは混合気中の潤滑油が該混合気とともに潤滑油
室内に流入して、前記軸受を潤滑するようになされてい
る。
”しよ°と るi
しかし、掃気通路内の圧力はピストン行程に応じて正負
に変動するので、上記従来のものにおいては、掃気通路
内の圧力が負圧になった時に、潤滑油室から掃気通路へ
向かう流れが生じ、この流れにより潤滑油室内の潤滑油
が再び掃気通路に運び出され、この結果、軸受の潤滑に
必要な潤滑油量を確保することが困難であり、また潤滑
条件が不均一になり易い。
に変動するので、上記従来のものにおいては、掃気通路
内の圧力が負圧になった時に、潤滑油室から掃気通路へ
向かう流れが生じ、この流れにより潤滑油室内の潤滑油
が再び掃気通路に運び出され、この結果、軸受の潤滑に
必要な潤滑油量を確保することが困難であり、また潤滑
条件が不均一になり易い。
” るための および
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、
本発明においては、潤滑油を添加した混合気をクランク
ケース内で予圧し掃気通路を通して燃焼室に供給する2
サイクルエンジンで、クランクケースのクランク軸貫通
孔に装着されクランク軸を回転自在に軸支する軸受と、
前記クランク軸貫通孔とクランク軸との間を閉塞するオ
イルシールとにより、潤滑油室を構成し、該潤滑油室を
前記掃気通路に連通ずる連通路を設けたものにおいて、
前記連通路に潤滑油の流動方向を規制する手段を設ける
。
本発明においては、潤滑油を添加した混合気をクランク
ケース内で予圧し掃気通路を通して燃焼室に供給する2
サイクルエンジンで、クランクケースのクランク軸貫通
孔に装着されクランク軸を回転自在に軸支する軸受と、
前記クランク軸貫通孔とクランク軸との間を閉塞するオ
イルシールとにより、潤滑油室を構成し、該潤滑油室を
前記掃気通路に連通ずる連通路を設けたものにおいて、
前記連通路に潤滑油の流動方向を規制する手段を設ける
。
本発明によれば、連通路に設けられた流動方向規制手段
により、掃気通路が負圧の時に潤滑油室内の潤滑油が掃
気通路に搬出されるのを阻止し、あるいは掃気通路の正
圧を有効に利用して軸受に潤滑油を強制的に供給するこ
とが可能となり、従って軸受に充分な量の潤滑油を供給
しミかつ軸受を均一な潤滑条件で潤滑することができる
。この結果、軸受の負荷容量が増加し、耐久性が向上し
、また軸受を小型軽量化してコストを低減できる。
により、掃気通路が負圧の時に潤滑油室内の潤滑油が掃
気通路に搬出されるのを阻止し、あるいは掃気通路の正
圧を有効に利用して軸受に潤滑油を強制的に供給するこ
とが可能となり、従って軸受に充分な量の潤滑油を供給
しミかつ軸受を均一な潤滑条件で潤滑することができる
。この結果、軸受の負荷容量が増加し、耐久性が向上し
、また軸受を小型軽量化してコストを低減できる。
前記潤滑油の流動方向を規制する手段は、掃気通路から
潤滑油室へ向かう潤滑油の流動のみを許容する一方向弁
により構成することができる。このような一方向弁を備
えた装置においては、潤滑油室内が掃気通路の負圧の影
響を受けず常に正圧に保持されるので、潤滑油室側から
軸受を通過する潤滑油(潤滑油を含んだ混合気)の定常
的な流れが生し、かつ通過流量も大巾に増大して、良好
な潤滑が得られる。
潤滑油室へ向かう潤滑油の流動のみを許容する一方向弁
により構成することができる。このような一方向弁を備
えた装置においては、潤滑油室内が掃気通路の負圧の影
響を受けず常に正圧に保持されるので、潤滑油室側から
軸受を通過する潤滑油(潤滑油を含んだ混合気)の定常
的な流れが生し、かつ通過流量も大巾に増大して、良好
な潤滑が得られる。
さらに、前記クランク軸のクランクアームに対向する前
記クランクケースの内壁面に、前記軸受部分からシリン
ダ側へ向かって指向する溝部を形成すれば、軸受を通過
した潤滑油を含む混合気が該溝部を通ってピストンの裏
側に集中的に噴出し、ピストン温度を低下させるととも
に、スカート部や連接棒小端部の潤滑作用を促進させる
。
記クランクケースの内壁面に、前記軸受部分からシリン
ダ側へ向かって指向する溝部を形成すれば、軸受を通過
した潤滑油を含む混合気が該溝部を通ってピストンの裏
側に集中的に噴出し、ピストン温度を低下させるととも
に、スカート部や連接棒小端部の潤滑作用を促進させる
。
クランク軸のクランクピンと前記潤滑油室とを連通ずる
潤滑油路を設けることにより、潤滑油室内の混合気をク
ランクピンにも導いて該混合気中の潤滑油により連接棒
大端部の軸受を潤滑することもできる。
潤滑油路を設けることにより、潤滑油室内の混合気をク
ランクピンにも導いて該混合気中の潤滑油により連接棒
大端部の軸受を潤滑することもできる。
また、クランク軸のクランクアームの外周部に、前記ク
ランク軸の軸受部分に隣接して前記クランクアームとピ
ストンとの間に延出する棚状部を、前記クランクケース
と一体に設ければ、クランク軸の軸受を通過した後に棚
状部に案内されて噴出する混合気により、前記の溝部を
設けた場合と同様にピストンの裏側を潤滑できるととも
に、連接棒大端部の軸受も効果的に潤滑できる。
ランク軸の軸受部分に隣接して前記クランクアームとピ
ストンとの間に延出する棚状部を、前記クランクケース
と一体に設ければ、クランク軸の軸受を通過した後に棚
状部に案内されて噴出する混合気により、前記の溝部を
設けた場合と同様にピストンの裏側を潤滑できるととも
に、連接棒大端部の軸受も効果的に潤滑できる。
なお、多気筒エンジンにおいては、1つのシリンダに隣
接して構成された前記のような潤滑油室を他のシリンダ
の掃気通路に核化のシリンダに隣接する潤滑油室を介し
て連通ずる連通路を設け、該連i[!1路に前記のよう
な一方向弁を設けてもよい。
接して構成された前記のような潤滑油室を他のシリンダ
の掃気通路に核化のシリンダに隣接する潤滑油室を介し
て連通ずる連通路を設け、該連i[!1路に前記のよう
な一方向弁を設けてもよい。
夫見拠
第1図は本発明による潤滑油供給装置を備えた2サイク
ルエンジンlの断面図で、2はクランクケース、3はシ
リンダブロック、4はシリンダヘントである。クランク
軸5がクランクケース2に設けられたクランク軸貫通孔
6.6を貫通してクランクケース2の左右両側に延出し
、かつクランク軸貫通孔6に装着された主軸受7により
回転自在に軸支されている。このクランク軸5は円板状
のクランクアーム8.8を有し、クランクアーム8.8
を連結する筒状のクランクピン9に連接棒10の大端部
が軸受11を介して枢着されている。連接棒10の小端
部は軸受12を介して、ピストン13のピストンピン1
4に枢着されている。燃焼用の混合気は図示されていな
い吸気口を経てクランクケース2内に導入され、ピスト
ン13の下降行程によりクランクケース2内で予圧され
る。モして予圧された混合気が掃気通路15を通して、
ピストン13の上方に形成される燃焼室に送られ、点火
栓16によって点火される。この混合気中には燃料のほ
かに潤滑油が混合されており、この潤滑油によってピス
トンとシリンダとの間の摺動面が潤滑される。
ルエンジンlの断面図で、2はクランクケース、3はシ
リンダブロック、4はシリンダヘントである。クランク
軸5がクランクケース2に設けられたクランク軸貫通孔
6.6を貫通してクランクケース2の左右両側に延出し
、かつクランク軸貫通孔6に装着された主軸受7により
回転自在に軸支されている。このクランク軸5は円板状
のクランクアーム8.8を有し、クランクアーム8.8
を連結する筒状のクランクピン9に連接棒10の大端部
が軸受11を介して枢着されている。連接棒10の小端
部は軸受12を介して、ピストン13のピストンピン1
4に枢着されている。燃焼用の混合気は図示されていな
い吸気口を経てクランクケース2内に導入され、ピスト
ン13の下降行程によりクランクケース2内で予圧され
る。モして予圧された混合気が掃気通路15を通して、
ピストン13の上方に形成される燃焼室に送られ、点火
栓16によって点火される。この混合気中には燃料のほ
かに潤滑油が混合されており、この潤滑油によってピス
トンとシリンダとの間の摺動面が潤滑される。
この潤滑油はまた前記主軸受7を潤滑するためにも使用
される。このため主軸受7の外側にクランク軸5の外周
とクランク軸貫通孔6の内周との間の隙間を閉塞するオ
イルシール17が設けられ、該オイルシール17と主軸
受7とにより潤滑油室18が形成されており、かつこの
潤滑油室18を掃気通路15に連通させる連通路19が
設けられている。従って掃気通路15内の圧力が潤滑油
室18内の圧力よりも高くなった時に潤滑油を含んだ混
合気が掃気通路15から潤滑油室18に流入し、また掃
気通路15と潤滑油室18の間に差圧がない時でも掃気
通路15の壁面で混合気から分離した潤滑油が連通路1
9を経て潤滑油室18内に滴下するので、潤滑油室18
内に潤滑油が貯溜され、この潤滑油が主軸受7をクラン
クケース内側へ向かって流動して主軸受7を潤滑する。
される。このため主軸受7の外側にクランク軸5の外周
とクランク軸貫通孔6の内周との間の隙間を閉塞するオ
イルシール17が設けられ、該オイルシール17と主軸
受7とにより潤滑油室18が形成されており、かつこの
潤滑油室18を掃気通路15に連通させる連通路19が
設けられている。従って掃気通路15内の圧力が潤滑油
室18内の圧力よりも高くなった時に潤滑油を含んだ混
合気が掃気通路15から潤滑油室18に流入し、また掃
気通路15と潤滑油室18の間に差圧がない時でも掃気
通路15の壁面で混合気から分離した潤滑油が連通路1
9を経て潤滑油室18内に滴下するので、潤滑油室18
内に潤滑油が貯溜され、この潤滑油が主軸受7をクラン
クケース内側へ向かって流動して主軸受7を潤滑する。
この潤滑油の流動は混合気とともに行われるので、以下
の説明においては潤滑油の流れを混合気の流れと表現す
る。
の説明においては潤滑油の流れを混合気の流れと表現す
る。
ところで、掃気通路15と潤滑油室18を単に連通路1
9で連通しただけでは、掃気通路15内の圧力が負圧に
なった時に潤滑油室18側から掃気通路15側へ向かう
混合気の流れが生し、潤滑油室18内の潤滑油が掃気通
路15に持出されかつ主軸受7内における混合気の流動
方向も逆転するので、主軸受7の潤滑に充分な潤滑油量
を確保できないとともに、主軸受7を定常的に均一に潤
滑することができない。従って本実施例においては、連
通路19に、潤滑油の流動方向を規制する手段として一
方向弁20が設けられている。
9で連通しただけでは、掃気通路15内の圧力が負圧に
なった時に潤滑油室18側から掃気通路15側へ向かう
混合気の流れが生し、潤滑油室18内の潤滑油が掃気通
路15に持出されかつ主軸受7内における混合気の流動
方向も逆転するので、主軸受7の潤滑に充分な潤滑油量
を確保できないとともに、主軸受7を定常的に均一に潤
滑することができない。従って本実施例においては、連
通路19に、潤滑油の流動方向を規制する手段として一
方向弁20が設けられている。
この一方向弁20は、第2図に示すように、有底円板状
の弁ケース21内にテフロン製のボール22を遊嵌して
形成されており、弁ケース21の底壁21aを上方すな
わち掃気通路15側にして連通路19に嵌着される。底
壁21aの中央には弁ケース21の内部を掃気通路15
に連通ずる連通孔23が設けられており、弁ケース21
の下部の開放端は栓部材24により閉塞されている。栓
部材24には弁ケース21内に突出する突出部24aが
設けられており、該突出部24aによりボール22が支
えられる。弁ケース21の周壁下部には弁ケース21の
内部を連通路19に連通させる径方向の連通孔25が形
成されている。掃気通B15と潤滑油室18との間に圧
力差がない時にはボルル22は図に実線で示すように栓
部材24の突出部24a上に支持されており、連通孔2
3は開放されている。従って掃気通路15内の潤滑油は
、連通孔23、ボール22と弁ケース21内壁面との間
の隙間、連通孔25および連通路19を通って潤滑油室
18内に自由に流下する。掃気通路15の圧力が潤滑油
室18の圧力より高い場合にもボール22は図の実線位
置を占め、掃気通路15内の混合気が潤滑油とともに潤
滑油室18内に流入する。しかし掃気通路15の圧力が
潤滑油室18の圧力よりも低くなるとボール22は差圧
により上昇し、図に破線で示すように連通孔23を閉塞
する。従って潤滑油室18から掃気通路15へ向かう混
合気の流れが生ずることがなく、掃気通路15から潤滑
油室18に流入した潤滑油が再び掃気通路15側へ流出
することがないので、潤滑油室18に充分な量の潤滑油
を貯えることができる。
の弁ケース21内にテフロン製のボール22を遊嵌して
形成されており、弁ケース21の底壁21aを上方すな
わち掃気通路15側にして連通路19に嵌着される。底
壁21aの中央には弁ケース21の内部を掃気通路15
に連通ずる連通孔23が設けられており、弁ケース21
の下部の開放端は栓部材24により閉塞されている。栓
部材24には弁ケース21内に突出する突出部24aが
設けられており、該突出部24aによりボール22が支
えられる。弁ケース21の周壁下部には弁ケース21の
内部を連通路19に連通させる径方向の連通孔25が形
成されている。掃気通B15と潤滑油室18との間に圧
力差がない時にはボルル22は図に実線で示すように栓
部材24の突出部24a上に支持されており、連通孔2
3は開放されている。従って掃気通路15内の潤滑油は
、連通孔23、ボール22と弁ケース21内壁面との間
の隙間、連通孔25および連通路19を通って潤滑油室
18内に自由に流下する。掃気通路15の圧力が潤滑油
室18の圧力より高い場合にもボール22は図の実線位
置を占め、掃気通路15内の混合気が潤滑油とともに潤
滑油室18内に流入する。しかし掃気通路15の圧力が
潤滑油室18の圧力よりも低くなるとボール22は差圧
により上昇し、図に破線で示すように連通孔23を閉塞
する。従って潤滑油室18から掃気通路15へ向かう混
合気の流れが生ずることがなく、掃気通路15から潤滑
油室18に流入した潤滑油が再び掃気通路15側へ流出
することがないので、潤滑油室18に充分な量の潤滑油
を貯えることができる。
一方向弁20はさらに主軸受7に定常的に潤滑油を供給
して常に均一に主軸受7を潤滑する上で重要な役割を果
たす。第8図はエンジン運転中に潤滑油室18とクラン
クケース室26との間に生ずる差圧の変動状態を示すグ
ラフで、(a)は連通路19に一方向弁20を設けない
場合の変動状態、(b)は一方向弁20を設けた場合の
変動状態を示す。なお、潤滑油室18側の圧力がクラン
クケース室26内の圧力より高い場合を正(+)、逆の
場合を負(−)として示しである。この図から分かるよ
うに、一方向弁20を設けない場合(a)においては差
圧は正負を繰返し平均差圧はほぼ零であるが、一方向弁
20を設けた場合(b)においては常に差圧は正、すな
わち潤滑油室18内の圧力の方が高く、かつ平均差圧も
大きい。この結果、一方向弁20を設けた場合には主軸
受7内に潤滑油室18からクランクケース室26側へ向
かう一方向の混合気流が定常的に生し、この混合気の流
れによって主軸受7は常に−様な潤滑条件で良好に潤滑
されるが、一方向弁20を設けない場合には差圧が小さ
いので主軸受7に多くの混合気を流すことができず、し
かも混合気の流れが呼吸的な往復流となるので、充分な
潤滑作用を得ることはできない。
して常に均一に主軸受7を潤滑する上で重要な役割を果
たす。第8図はエンジン運転中に潤滑油室18とクラン
クケース室26との間に生ずる差圧の変動状態を示すグ
ラフで、(a)は連通路19に一方向弁20を設けない
場合の変動状態、(b)は一方向弁20を設けた場合の
変動状態を示す。なお、潤滑油室18側の圧力がクラン
クケース室26内の圧力より高い場合を正(+)、逆の
場合を負(−)として示しである。この図から分かるよ
うに、一方向弁20を設けない場合(a)においては差
圧は正負を繰返し平均差圧はほぼ零であるが、一方向弁
20を設けた場合(b)においては常に差圧は正、すな
わち潤滑油室18内の圧力の方が高く、かつ平均差圧も
大きい。この結果、一方向弁20を設けた場合には主軸
受7内に潤滑油室18からクランクケース室26側へ向
かう一方向の混合気流が定常的に生し、この混合気の流
れによって主軸受7は常に−様な潤滑条件で良好に潤滑
されるが、一方向弁20を設けない場合には差圧が小さ
いので主軸受7に多くの混合気を流すことができず、し
かも混合気の流れが呼吸的な往復流となるので、充分な
潤滑作用を得ることはできない。
第9図は主軸受7を通過する混合気の流量特性を示すグ
ラフで、横軸にエンジン回転数NEをとり、縦軸に混合
気流1itQをとっである。一方向弁20を設けた場合
には流量Qは曲線aで示すように回転数NEとともに増
大して行く。この混合気流は前述のように一方向の定常
流であり、かつエンジン回転数が低い場合でも得られる
。これに対し一方向弁20を設けない場合には成る回転
数C以下では主軸受7内に混合気の流れは生じない。回
転数がC以上になると破線すで示すように僅かな流れが
認められるが、この流れは前述のように方向が変化する
往復流である。
ラフで、横軸にエンジン回転数NEをとり、縦軸に混合
気流1itQをとっである。一方向弁20を設けた場合
には流量Qは曲線aで示すように回転数NEとともに増
大して行く。この混合気流は前述のように一方向の定常
流であり、かつエンジン回転数が低い場合でも得られる
。これに対し一方向弁20を設けない場合には成る回転
数C以下では主軸受7内に混合気の流れは生じない。回
転数がC以上になると破線すで示すように僅かな流れが
認められるが、この流れは前述のように方向が変化する
往復流である。
クランクアーム8と向かい合っているクランクケース2
の内壁面に、主軸受7の直上位置において、シリンダ側
へ向かって上方へ指向した溝部27(第3図参照)が懲
戒されている。前述のようにして潤滑油室18側からク
ランクケース室26側へ向かって主軸受7を通過した混
合気はこの溝部27に案内されて上方へ向かって噴出し
、ピストン13が下死点付近に達した時に該ピストンの
裏側に集中して、ピストン温度の低下に寄与するととも
に該ピストンのスカート部や小端部軸受12を潤滑する
。
の内壁面に、主軸受7の直上位置において、シリンダ側
へ向かって上方へ指向した溝部27(第3図参照)が懲
戒されている。前述のようにして潤滑油室18側からク
ランクケース室26側へ向かって主軸受7を通過した混
合気はこの溝部27に案内されて上方へ向かって噴出し
、ピストン13が下死点付近に達した時に該ピストンの
裏側に集中して、ピストン温度の低下に寄与するととも
に該ピストンのスカート部や小端部軸受12を潤滑する
。
また、潤滑油室18はクランク軸5およびクランクビン
9に穿設された潤滑油路28を介してクランクビン9の
内部に連通しており、さらにクランクビン9に設けられ
た給油孔29を介して大端部軸受11に通じている。従
って潤滑油室18内の混合気は潤滑油路28、クランク
ビン9および給油孔29を経て軸受11にも流れ、軸受
11をも潤滑する。潤滑油室18はクランクケース室2
6に対して常に正の差圧を保っているので、上記混合気
の流れは常に維持され、軸受11は確実に潤滑される。
9に穿設された潤滑油路28を介してクランクビン9の
内部に連通しており、さらにクランクビン9に設けられ
た給油孔29を介して大端部軸受11に通じている。従
って潤滑油室18内の混合気は潤滑油路28、クランク
ビン9および給油孔29を経て軸受11にも流れ、軸受
11をも潤滑する。潤滑油室18はクランクケース室2
6に対して常に正の差圧を保っているので、上記混合気
の流れは常に維持され、軸受11は確実に潤滑される。
第1図において左方の潤滑油室18内には例えば補機駆
動動力取出し用の歯車装置30が納められているが、こ
の歯車装置30の暗合部分も潤滑油室18内の潤滑油に
よって潤滑される。
動動力取出し用の歯車装置30が納められているが、こ
の歯車装置30の暗合部分も潤滑油室18内の潤滑油に
よって潤滑される。
第4図および第5図は本発明の他の実施例による2サイ
クルエンジン1aの断面図である。第4図は第1図の断
面とは直角な断面に相当するエンジン1aの断面図で、
第1図においては図示されていなかった吸気通路31お
よび排気通路32が示されている。第5図はエンジン1
aの第1図の断面に相当する断面図でその半部のみを示
しである。なお、第4.5図において第1図と同効の部
分には同し参照数字を付して詳細な説明を省略する。
クルエンジン1aの断面図である。第4図は第1図の断
面とは直角な断面に相当するエンジン1aの断面図で、
第1図においては図示されていなかった吸気通路31お
よび排気通路32が示されている。第5図はエンジン1
aの第1図の断面に相当する断面図でその半部のみを示
しである。なお、第4.5図において第1図と同効の部
分には同し参照数字を付して詳細な説明を省略する。
エンジン1aにおいてもオイルシール17と主軸受7と
の間に潤滑油室18が懲戒されており、潤滑油室18を
掃気通路15に連通する連通路19に掃気通路15から
潤滑油室18へ向かう潤滑油の流動のみを許容する一方
向弁20が設けられている。本実施例においては円板状
のクランクアーム8の外周部上方に、該クランクアーム
8とピストン13との間に延出する棚状部33がクラン
クケース2と一体に設けられており、主軸受7を通過し
た混合気がクランクアーム8の側面とクランクケース2
内壁面との間およびクランクアーム8の外周面と棚状部
33との間を通ってクランクケース室26内に噴出し、
図示のようにピストン13が下死点付近に来た時にピス
トン13の裏側に集中してピストン13の冷却、小端部
軸受の潤滑を行い、上死点近傍においては大端部軸受1
1を潤滑する。この実施例においても一方向弁20によ
り潤滑油室18に生ずる正の差圧が有効に利用される。
の間に潤滑油室18が懲戒されており、潤滑油室18を
掃気通路15に連通する連通路19に掃気通路15から
潤滑油室18へ向かう潤滑油の流動のみを許容する一方
向弁20が設けられている。本実施例においては円板状
のクランクアーム8の外周部上方に、該クランクアーム
8とピストン13との間に延出する棚状部33がクラン
クケース2と一体に設けられており、主軸受7を通過し
た混合気がクランクアーム8の側面とクランクケース2
内壁面との間およびクランクアーム8の外周面と棚状部
33との間を通ってクランクケース室26内に噴出し、
図示のようにピストン13が下死点付近に来た時にピス
トン13の裏側に集中してピストン13の冷却、小端部
軸受の潤滑を行い、上死点近傍においては大端部軸受1
1を潤滑する。この実施例においても一方向弁20によ
り潤滑油室18に生ずる正の差圧が有効に利用される。
第6図は本発明のさらに他の実施例を示し、前記各実施
例と同効の部分には同様な参照数字を付しである。この
エンジン1bはシリンダ34Lとシリンダ34Rを左右
に並設した多気筒エンジンで、クランク軸5は3個の主
軸受7a、7b、7cによってクランクケース2に軸支
されている。各主軸受7にはそれぞれ前記と同様な潤滑
油室18a 、 18b、18cが設けられているが、
潤滑油室18cには第1図について前記した歯車装置3
0が配されている。
例と同効の部分には同様な参照数字を付しである。この
エンジン1bはシリンダ34Lとシリンダ34Rを左右
に並設した多気筒エンジンで、クランク軸5は3個の主
軸受7a、7b、7cによってクランクケース2に軸支
されている。各主軸受7にはそれぞれ前記と同様な潤滑
油室18a 、 18b、18cが設けられているが、
潤滑油室18cには第1図について前記した歯車装置3
0が配されている。
従って潤滑油室18cには特に多量の潤滑油を供給する
必要があるので、本実施例においては潤滑油室18cに
本発明が通用されている。
必要があるので、本実施例においては潤滑油室18cに
本発明が通用されている。
ただし、シリンダ34R側に設けられたこの潤滑油室1
8cは、シリンダ34Lの掃気通路15a 、 15b
に連通路を介して連通している。この連通路は掃気通路
15a 、 15bに開口する連通路19a 、 19
b、主軸受7a、7b、潤滑油室18a 、18bおよ
び潤滑油室18a 、 18bを潤滑油室18cに接続
する連通路19cによって構成されており、連通路19
cにボール35とスプリング36とから威り混合気を掃
気通路15a 、 15bから潤滑油室18cへ向かう
方向にのみ流動させる一方向弁37が介挿されている。
8cは、シリンダ34Lの掃気通路15a 、 15b
に連通路を介して連通している。この連通路は掃気通路
15a 、 15bに開口する連通路19a 、 19
b、主軸受7a、7b、潤滑油室18a 、18bおよ
び潤滑油室18a 、 18bを潤滑油室18cに接続
する連通路19cによって構成されており、連通路19
cにボール35とスプリング36とから威り混合気を掃
気通路15a 、 15bから潤滑油室18cへ向かう
方向にのみ流動させる一方向弁37が介挿されている。
シリンダ34Lのピストン13Lとシリンダ34Rのピ
ストン13Rとは互いに180°の位相差をもって作動
し、クランクケース室26L内の混合気がピストン13
Lによって予圧される時に、予圧された混合気の一部が
前記連通路を経て潤滑油室18c内に圧送され、この混
合気は一方向弁37の作用によりクランクケース室26
Lの圧力が低下してもシリンダ34L側へ還流すること
はない。かくして潤滑油室18cにはシリンダ34L側
の混合気が予圧される毎に次々に混合気が強制的に送り
込まれ、主軸受7Cのほかに歯車装置30をも潤滑する
に足る多量の潤滑油が供給される。クランクケース室2
6Lが昇圧する時にはクランクケース室26Rは減圧す
るので、潤滑油室18cと掃気通路15cとの間の圧力
差により潤滑油室18c内の混合気は掃気通路15c側
へ向かって主軸受7cを通過し、主軸受7cを潤滑する
。
ストン13Rとは互いに180°の位相差をもって作動
し、クランクケース室26L内の混合気がピストン13
Lによって予圧される時に、予圧された混合気の一部が
前記連通路を経て潤滑油室18c内に圧送され、この混
合気は一方向弁37の作用によりクランクケース室26
Lの圧力が低下してもシリンダ34L側へ還流すること
はない。かくして潤滑油室18cにはシリンダ34L側
の混合気が予圧される毎に次々に混合気が強制的に送り
込まれ、主軸受7Cのほかに歯車装置30をも潤滑する
に足る多量の潤滑油が供給される。クランクケース室2
6Lが昇圧する時にはクランクケース室26Rは減圧す
るので、潤滑油室18cと掃気通路15cとの間の圧力
差により潤滑油室18c内の混合気は掃気通路15c側
へ向かって主軸受7cを通過し、主軸受7cを潤滑する
。
第7図に示されているエンジン1bは前記エンジン1b
と全く同し構造のものである。ただし第7図のエンジン
1bにおいては各潤滑油室18a 、 18b 。
と全く同し構造のものである。ただし第7図のエンジン
1bにおいては各潤滑油室18a 、 18b 。
18cを連通させる連通路19c中に一方向弁が介挿さ
れていない。このエンジンにおいては、掃気通路15a
、15bが正圧状態で掃気通路15cが負圧状態の時
に、連通路19a 、 19b 、主軸受7a、7b、
潤滑油室18a、18b、連通路19c、潤滑油室18
c、主軸受7cおよび連通路19cを順次繰て掃気通路
15a 、15bから掃気通路15cへ流通する混合気
の流れが生じ、また掃気通路15cが正圧状態で掃気通
路15a 、15bが負圧状態の時には、上記流通方向
とは逆に掃気通路15cから掃気通路15a 、 15
bへ流通する混合気の流れが生じ、これらの混合気の流
れにより各主軸受7a、7b、7cが強制潤滑される。
れていない。このエンジンにおいては、掃気通路15a
、15bが正圧状態で掃気通路15cが負圧状態の時
に、連通路19a 、 19b 、主軸受7a、7b、
潤滑油室18a、18b、連通路19c、潤滑油室18
c、主軸受7cおよび連通路19cを順次繰て掃気通路
15a 、15bから掃気通路15cへ流通する混合気
の流れが生じ、また掃気通路15cが正圧状態で掃気通
路15a 、15bが負圧状態の時には、上記流通方向
とは逆に掃気通路15cから掃気通路15a 、 15
bへ流通する混合気の流れが生じ、これらの混合気の流
れにより各主軸受7a、7b、7cが強制潤滑される。
すなわち第7図のエンジン1bにおいては、各潤滑油室
18a 、 18b 、 18cを連通路19cによっ
て互いに連通させることにより、左右のシリンダのピス
トン行程に応じて潤滑油の流動方向が規制され、これに
よって各主軸受7a、7b、7cの強制潤滑が行われる
。
18a 、 18b 、 18cを連通路19cによっ
て互いに連通させることにより、左右のシリンダのピス
トン行程に応じて潤滑油の流動方向が規制され、これに
よって各主軸受7a、7b、7cの強制潤滑が行われる
。
発奥立媚果
以上の通り、本発明においては、潤滑油を添加した混合
気をクランクケース内で予圧し掃気通路を通じて燃焼室
に供給する2サイクルエンジンで、クランクケースのク
ランク軸貫通孔に装着されクランク軸を回転自在に軸支
する軸受と、前記クランク軸貫通孔とクランク軸との間
を閉塞するオイルシールとにより、潤滑油室を構成し、
該潤滑油室を前記掃気通路に連通ずる連通路を設けたも
のにおいて、前記連通路に潤滑油の流動方向を規制する
手段を設けたので、掃気通路が負圧の時に潤滑油室内の
潤滑油が掃気通路に搬出されるのを阻止し、あるいは掃
気通路の正圧を有効に利用して軸受に潤滑油を強制的に
供給することができ、従って軸受に充分な量の潤滑油を
供給し、かつ軸受を均一な潤滑条件で潤滑することがで
きる。この結果、軸受の負荷容量が増加し、耐久性が向
上し、また軸受を小型軽量化してコストを低減できる。
気をクランクケース内で予圧し掃気通路を通じて燃焼室
に供給する2サイクルエンジンで、クランクケースのク
ランク軸貫通孔に装着されクランク軸を回転自在に軸支
する軸受と、前記クランク軸貫通孔とクランク軸との間
を閉塞するオイルシールとにより、潤滑油室を構成し、
該潤滑油室を前記掃気通路に連通ずる連通路を設けたも
のにおいて、前記連通路に潤滑油の流動方向を規制する
手段を設けたので、掃気通路が負圧の時に潤滑油室内の
潤滑油が掃気通路に搬出されるのを阻止し、あるいは掃
気通路の正圧を有効に利用して軸受に潤滑油を強制的に
供給することができ、従って軸受に充分な量の潤滑油を
供給し、かつ軸受を均一な潤滑条件で潤滑することがで
きる。この結果、軸受の負荷容量が増加し、耐久性が向
上し、また軸受を小型軽量化してコストを低減できる。
さらに、前記潤滑油の流動方向を規制する手段を、掃気
通路から潤滑油室へ向かう潤滑油の流動のみを許容する
一方向弁とすることにより、潤滑油室内が常に正圧に保
持されるので、潤滑油室側から軸受を通過する潤滑油の
一方向の定常流が生し、かつ通過流量も大幅に増大して
、良好な潤滑が得られる。また潤滑油室内の潤滑油をそ
の正圧により前記軸受以外の部分に流動させて該部分も
潤滑することができる。
通路から潤滑油室へ向かう潤滑油の流動のみを許容する
一方向弁とすることにより、潤滑油室内が常に正圧に保
持されるので、潤滑油室側から軸受を通過する潤滑油の
一方向の定常流が生し、かつ通過流量も大幅に増大して
、良好な潤滑が得られる。また潤滑油室内の潤滑油をそ
の正圧により前記軸受以外の部分に流動させて該部分も
潤滑することができる。
第1図は本考案の一実施例を示す2サイクルエンジンの
断面図、第2図は一方向弁の断面図、第3図はクランク
ケース内壁面に形成された溝部の正面図、第4図は他の
実施例を示す2サイクルエンジンの断面図、第5図は第
4図の■−■線に沿う部分的断面図、第6図はさらに他
の実施例に係る2サイクルエンジンの断面図、第7図は
その他の実施例を示す第6図と同様な断面図、第8図は
エンジン運転中に潤滑油室とクランク室との間に生ずる
差圧の変動状態を示すグラフ、第9図は軸受を通過する
混合気の流量特性を示すグラフである。
断面図、第2図は一方向弁の断面図、第3図はクランク
ケース内壁面に形成された溝部の正面図、第4図は他の
実施例を示す2サイクルエンジンの断面図、第5図は第
4図の■−■線に沿う部分的断面図、第6図はさらに他
の実施例に係る2サイクルエンジンの断面図、第7図は
その他の実施例を示す第6図と同様な断面図、第8図は
エンジン運転中に潤滑油室とクランク室との間に生ずる
差圧の変動状態を示すグラフ、第9図は軸受を通過する
混合気の流量特性を示すグラフである。
Claims (6)
- (1)潤滑油を添加した混合気をクランクケース内で予
圧し掃気通路を通じて燃焼室に供給する2サイクルエン
ジンで、クランクケースのクランク軸貫通孔に装着され
クランク軸を回転自在に軸支する軸受と、前記クランク
軸貫通孔とクランク軸との間を閉塞するオイルシールと
により、潤滑油室を構成し、該潤滑油室を前記掃気通路
に連通する連通路を設けたものにおいて、前記連通路に
潤滑油の流動方向を規制する手段を設けたことを特徴と
する2サイクルエンジンの潤滑油供給装置。 - (2)前記規制手段が、前記掃気通路から前記潤滑油室
へ向かう潤滑油の流動のみを許容する一方向弁である請
求項(1)記載の潤滑油供給装置。 - (3)前記クランク軸のクランクアームに対向する前記
クランクケースの内壁面に、前記軸受部分からシリンダ
側へ向かって指向する■部を形成した請求項(2)記載
の潤滑油供給装置。 - (4)前記クランク軸のクランクピンと前記潤滑油室と
を連通する潤滑油路を設けた請求項(2)記載の潤滑油
供給装置。 - (5)前記クランク軸のクランクアームの外周部に、前
記軸受部分に隣接して前記クランクアームとピストンと
の間に延出する棚状部を、前記クランクケースと一体的
に設けた請求項(2)記載の潤滑油供給装置。 - (6)複数のシリンダにそれぞれ隣接して複数の潤滑油
室を有する2サイクルエンジンにおいて、1つのシリン
ダに隣接する前記潤滑油室を他のシリンダの掃気通路と
該他のシリンダに隣接する潤滑油室を介して連通する前
記連通路を設けた請求項(2)記載の潤滑油供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33503989A JPH03199607A (ja) | 1989-12-26 | 1989-12-26 | 2サイクルエンジンの潤滑油供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33503989A JPH03199607A (ja) | 1989-12-26 | 1989-12-26 | 2サイクルエンジンの潤滑油供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03199607A true JPH03199607A (ja) | 1991-08-30 |
Family
ID=18284060
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33503989A Pending JPH03199607A (ja) | 1989-12-26 | 1989-12-26 | 2サイクルエンジンの潤滑油供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03199607A (ja) |
-
1989
- 1989-12-26 JP JP33503989A patent/JPH03199607A/ja active Pending
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