JPH03199336A - 耐摩耗性アルミニウム合金 - Google Patents
耐摩耗性アルミニウム合金Info
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- JPH03199336A JPH03199336A JP33877089A JP33877089A JPH03199336A JP H03199336 A JPH03199336 A JP H03199336A JP 33877089 A JP33877089 A JP 33877089A JP 33877089 A JP33877089 A JP 33877089A JP H03199336 A JPH03199336 A JP H03199336A
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Landscapes
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は耐摩耗性に優れたアルミニウム合金に関する。
従来、内燃機関の摺動部材にはへC8A合金(JISア
ルミニウム合金鋳物)や390合金(過共晶^1−Si
合金)等が使用されている。
ルミニウム合金鋳物)や390合金(過共晶^1−Si
合金)等が使用されている。
^C8A合金は約1wL%のCu及びMg、11−13
wt%のSi及び耐熱性を向上させるためにNiを0.
8〜1.5wt%の範囲で含有するアルミニウム合金で
あって、通常熱処理(Ti又はrt)を行って使用して
いる。
wt%のSi及び耐熱性を向上させるためにNiを0.
8〜1.5wt%の範囲で含有するアルミニウム合金で
あって、通常熱処理(Ti又はrt)を行って使用して
いる。
このアル果ニウム合金は390合金に比べSiとCuO
量が少ないため室温における靭性が比較的高くまたNi
を添加していることから高温強度も高いことが知られて
いる。しかし、合金の鋳放し状態ではSi、 Cuの添
加量が少ないことから耐摩耗性に問題がある。従ってこ
の合金は、−船釣に熱処理を行わないで使用するダイカ
スト品への応用は難しく、また、この合金の凝固&11
vaにはα相が多く晶出しているため同じAt合金材同
志の摺動時に凝着を起し易い問題がある。
量が少ないため室温における靭性が比較的高くまたNi
を添加していることから高温強度も高いことが知られて
いる。しかし、合金の鋳放し状態ではSi、 Cuの添
加量が少ないことから耐摩耗性に問題がある。従ってこ
の合金は、−船釣に熱処理を行わないで使用するダイカ
スト品への応用は難しく、また、この合金の凝固&11
vaにはα相が多く晶出しているため同じAt合金材同
志の摺動時に凝着を起し易い問題がある。
一方390合金は過共晶域までSiを添加していること
から凝固&ll織には初晶S+が多く分散しており耐摩
耗性はAC8A合金より優れている。更に熱膨張係数が
低い特長も併せもっことから鋳放し状態あるいは安定化
処理を行った状態でエンジンの摺動部やシフトフォーク
などの摩耗部品に使用されている。しかし、高度な耐摩
耗性が要求されるようなライナーレスのシリンダーブロ
ック材に対しては充分な摩耗特性を有しているとは言い
難い。これはAC8A合金同様凝固組織にα相が多いた
めで摺動時に焼付きを生じ易いことが一因である。
から凝固&ll織には初晶S+が多く分散しており耐摩
耗性はAC8A合金より優れている。更に熱膨張係数が
低い特長も併せもっことから鋳放し状態あるいは安定化
処理を行った状態でエンジンの摺動部やシフトフォーク
などの摩耗部品に使用されている。しかし、高度な耐摩
耗性が要求されるようなライナーレスのシリンダーブロ
ック材に対しては充分な摩耗特性を有しているとは言い
難い。これはAC8A合金同様凝固組織にα相が多いた
めで摺動時に焼付きを生じ易いことが一因である。
そのため390合金をライナーレスのシリンダブロック
材のようにライナー祠として使用する場合は特殊な腐食
処理によってマトリツクスを浸食し初晶Siを浮き出す
ことによって耐摩耗性を向上している。このように厳し
い摩耗条件にさらされるような部分に390合金を使用
するには特殊な処理を必要とし、生産における工数が増
える問題がある。その上、エンジン部品等高熱下で使用
される環境を想定した場合390合金はAC8A合金に
比べ高温強度が低い欠点がある。
材のようにライナー祠として使用する場合は特殊な腐食
処理によってマトリツクスを浸食し初晶Siを浮き出す
ことによって耐摩耗性を向上している。このように厳し
い摩耗条件にさらされるような部分に390合金を使用
するには特殊な処理を必要とし、生産における工数が増
える問題がある。その上、エンジン部品等高熱下で使用
される環境を想定した場合390合金はAC8A合金に
比べ高温強度が低い欠点がある。
本発明は前述の問題を解決するためになされたもので、
鋳放し状態で390合金以上の耐摩耗性と高温強度とを
有するアルミニウム合金を提供することを目的としてい
る。
鋳放し状態で390合金以上の耐摩耗性と高温強度とを
有するアルミニウム合金を提供することを目的としてい
る。
上記目的は以下に示す本発明によって達成される。
すなわち、本発明は5i13〜lht% Cu1〜7w
t%、Ni3〜7wt%、Mn0.2〜1.5wt%9
Mg1.(ht%t%以下e1.5%以下で、必要に応
じてTi0.01〜0.3wt%、B 0.001〜0
.1wt%、P0.OO1〜0.2wt%、 Sr0.
001〜0.1wt%、及びSb0.05〜0.3ei
L%の少くとも一種を含有し、残部が実質的にAlより
なるアルくニウム合金である。
t%、Ni3〜7wt%、Mn0.2〜1.5wt%9
Mg1.(ht%t%以下e1.5%以下で、必要に応
じてTi0.01〜0.3wt%、B 0.001〜0
.1wt%、P0.OO1〜0.2wt%、 Sr0.
001〜0.1wt%、及びSb0.05〜0.3ei
L%の少くとも一種を含有し、残部が実質的にAlより
なるアルくニウム合金である。
本発明のアルミニウム合金では、Si+ Cu、 Ni
。
。
Mn、 Mg及びFeの量を上記の特定範囲に規定する
ことにより優れた高温強度と耐摩耗性を有している。
ことにより優れた高温強度と耐摩耗性を有している。
以下、本発明の詳細な説明する。
まず、本発明のアルミニウム合金における成分組成の限
定理由を説明する。
定理由を説明する。
(Si)
Siの添加は初晶Si、共晶Siを晶出して強度、硬さ
、耐摩耗性が向上し、熱膨張係数が低下する。Si粒子
の均一分散が得られる場合は特に耐摩耗性に与える効果
が大きい。13−t%以下では初晶Siの晶出量が少な
いため耐摩耗性が不充分で18wt%を越えると液相線
温度が上昇し鋳造性が低下する。
、耐摩耗性が向上し、熱膨張係数が低下する。Si粒子
の均一分散が得られる場合は特に耐摩耗性に与える効果
が大きい。13−t%以下では初晶Siの晶出量が少な
いため耐摩耗性が不充分で18wt%を越えると液相線
温度が上昇し鋳造性が低下する。
(Ni)
Niは^1−Ni系化合物、及びAl −Ni −Cu
系化合物を形威し、著しい靭性の低下を伴わずに強度、
硬さ、耐摩耗性が向上し、更に高温における強さの向上
に有効である。Niの高温強度に対する効果は3wt%
稈度で飽和するが、更にそれ以上添加すれば硬さと耐摩
耗性とが著しく向上し、その上熱膨張係数の低下にも有
益である0本発明合金ではこの点に着目し、従来合金で
は耐熱効果の飽和、合金コストからNi量を3wt%以
下に抑えていたのに対し、3wt%以上のNiを添加す
ることによって硬さ、゛耐摩耗性が向上している。Ni
3%未満では耐摩耗性が充分でなく、7%を越えると、
針状の粗大化合物の晶出量が増え靭性が著しく低下する
。更に液相線温度の上昇から凝固温度範囲が広がり、ダ
イカスト鋳造の際に割れが生じ易くなる。
系化合物を形威し、著しい靭性の低下を伴わずに強度、
硬さ、耐摩耗性が向上し、更に高温における強さの向上
に有効である。Niの高温強度に対する効果は3wt%
稈度で飽和するが、更にそれ以上添加すれば硬さと耐摩
耗性とが著しく向上し、その上熱膨張係数の低下にも有
益である0本発明合金ではこの点に着目し、従来合金で
は耐熱効果の飽和、合金コストからNi量を3wt%以
下に抑えていたのに対し、3wt%以上のNiを添加す
ることによって硬さ、゛耐摩耗性が向上している。Ni
3%未満では耐摩耗性が充分でなく、7%を越えると、
針状の粗大化合物の晶出量が増え靭性が著しく低下する
。更に液相線温度の上昇から凝固温度範囲が広がり、ダ
イカスト鋳造の際に割れが生じ易くなる。
(Cu)
Cuは2相に固溶し耐力、硬さを向上する。その上Al
−Ni系化合物と^l −Ni−Cu系化合物を形威し
高温強度、耐摩耗性を向上する*1wt%未満では硬さ
、耐摩耗性が十分でなく、7wt%を越えると偏析が激
しくなり強度の向上を伴わずに靭性が低下する。更に鋳
造性に対しても悪影響を及ぼす。
−Ni系化合物と^l −Ni−Cu系化合物を形威し
高温強度、耐摩耗性を向上する*1wt%未満では硬さ
、耐摩耗性が十分でなく、7wt%を越えると偏析が激
しくなり強度の向上を伴わずに靭性が低下する。更に鋳
造性に対しても悪影響を及ぼす。
(Mn)
Mnは、Al相中に良く固溶し、Al−Mn2元系平衡
状態図上でのMnの固溶限は共晶点(1,9L657°
C)で約1.8 wt%である。Mnの添加により、硬
さ、強度が向上し、Si+ Fe、 Ni量 Cu等が
共存すると、Al−?1n−5i−Fe系化合物、八l
−8i −Cu−Mn−Fe系化合物等を形成し、硬
さ、強度に加えて耐摩耗性、高温強度も向上する。この
効果は、Mnが0.2wt%未満では認められず、1.
5iit%を越えると鋳造性や靭性を害する。
状態図上でのMnの固溶限は共晶点(1,9L657°
C)で約1.8 wt%である。Mnの添加により、硬
さ、強度が向上し、Si+ Fe、 Ni量 Cu等が
共存すると、Al−?1n−5i−Fe系化合物、八l
−8i −Cu−Mn−Fe系化合物等を形成し、硬
さ、強度に加えて耐摩耗性、高温強度も向上する。この
効果は、Mnが0.2wt%未満では認められず、1.
5iit%を越えると鋳造性や靭性を害する。
(Mg)
Mgは一部はα相中に固溶し、残りは’gzsi又はA
l −Cu−Mg系化合物として晶出し、これらの効果
から強度、耐N北性を向上する。しかし、!、OwL%
以−L添加すると、q[、si等のぜい性の化合物の晶
出量が増え靭性が低下するため添加量は1.Owt%以
下に抑える必要がある。
l −Cu−Mg系化合物として晶出し、これらの効果
から強度、耐N北性を向上する。しかし、!、OwL%
以−L添加すると、q[、si等のぜい性の化合物の晶
出量が増え靭性が低下するため添加量は1.Owt%以
下に抑える必要がある。
(Fo)
Feは1.5wt%以上になるとAl−Fe−5i系針
状化合物を作り、著しく延性を損ったり、ハードスボ。
状化合物を作り、著しく延性を損ったり、ハードスボ。
トの原因となるので、添加量は15wt%以下に抑える
必要がある。
必要がある。
(微細化元素および改良処理元素)
Ti、 Bは結晶粒の微細化に効果がある公知の元素で
、鋳造性がl1jl h L、Tiはo、ooi〜Q、
3 wt%、Bは0.001〜0.1wt%の範囲でT
I単独又はTi、 Bの組合せで添加する。
、鋳造性がl1jl h L、Tiはo、ooi〜Q、
3 wt%、Bは0.001〜0.1wt%の範囲でT
I単独又はTi、 Bの組合せで添加する。
Pは、初晶Siの微細化元素として公知であり、添加量
は0.001〜0.2wt%の範囲で効果が見られる。
は0.001〜0.2wt%の範囲で効果が見られる。
Sr、 Sbは共晶Siの改良処理元素として必要に応
して添加する。これらの元素は共晶Si相を微細化する
ための靭性の向上に有効7ある。添加量はSr0.00
1〜0.1wt%、Sb0.05へ0.3w+%がj舎
当である。
して添加する。これらの元素は共晶Si相を微細化する
ための靭性の向上に有効7ある。添加量はSr0.00
1〜0.1wt%、Sb0.05へ0.3w+%がj舎
当である。
なお、特開昭6l−339636号公報には5i14〜
18何t%、 Fe0.4〜2sj%、Cu4〜6in
t%、 Ni4.5〜1o111t%、 り0.00
1〜Q、1wt%残部Mよりなるアルミr〜ウム合金が
開示され、高温強度、特に耐力が優れているとの記載が
ある。しかしながら、実験条件は、本発明の実施例にお
ける条件と必ずしも同一ではないが、同公報に開示され
ている合金の例えば500’F (227℃)の時の引
張強度(T、S)がS−505318で20.7Ksi
(14,6Kgf/m+m”)であり、本発明の合金に
比べて特に優れているとはいえず、また硬さは開示合金
の場合66〜67RB (IIRB)で本発明の合金に
比べてかなり劣っている。また開本合金は耐摩耗性の点
でも必ずしも満足すべきものではなかった。
18何t%、 Fe0.4〜2sj%、Cu4〜6in
t%、 Ni4.5〜1o111t%、 り0.00
1〜Q、1wt%残部Mよりなるアルミr〜ウム合金が
開示され、高温強度、特に耐力が優れているとの記載が
ある。しかしながら、実験条件は、本発明の実施例にお
ける条件と必ずしも同一ではないが、同公報に開示され
ている合金の例えば500’F (227℃)の時の引
張強度(T、S)がS−505318で20.7Ksi
(14,6Kgf/m+m”)であり、本発明の合金に
比べて特に優れているとはいえず、また硬さは開示合金
の場合66〜67RB (IIRB)で本発明の合金に
比べてかなり劣っている。また開本合金は耐摩耗性の点
でも必ずしも満足すべきものではなかった。
この原因としては、同公報に開示の合金にはMnが含ま
れていないためと思われ、本発明においては前記したよ
うに特定範囲のMnを添加しているために硬さ及び耐摩
耗性においてより優れたものとなっている。
れていないためと思われ、本発明においては前記したよ
うに特定範囲のMnを添加しているために硬さ及び耐摩
耗性においてより優れたものとなっている。
以下に実施例を示し、本発明を更に具体的に説明する。
表1に示すkl戒の合金溶湯を90tonダイカストマ
シンを用いて鋳込温度730〜750°C金型温度11
0〜135’C1射出速度1.3〜1.4m/s、鋳込
圧カフ60kgf/ cj、チルタイム5秒の条件で第
1図に示す形状の試験片を鋳造し、試料No、l=l]
とした。またNo。
シンを用いて鋳込温度730〜750°C金型温度11
0〜135’C1射出速度1.3〜1.4m/s、鋳込
圧カフ60kgf/ cj、チルタイム5秒の条件で第
1図に示す形状の試験片を鋳造し、試料No、l=l]
とした。またNo。
lの組成の合金を10 X 30 X 500111寸
法の試験片形状に金型鋳造(グラビテイ)し試料N0.
IGとした。
法の試験片形状に金型鋳造(グラビテイ)し試料N0.
IGとした。
以上の試料N001〜11及びNo、 IGを用いて以
下の実験を行った。実験結果を表2〜4に、凝固組織を
金属組成の顕微鏡写真として第2図に示す。
下の実験を行った。実験結果を表2〜4に、凝固組織を
金属組成の顕微鏡写真として第2図に示す。
(1)引張試験(室温)
第1図に示す引張試験片(2)の試料N0.1〜11を
鋳放し状態で引張試験を行った。その時の引張速度(ク
ロスヘツドスピード)は5ml1/sinで、伸び測定
の標点間距離は50mmである。
鋳放し状態で引張試験を行った。その時の引張速度(ク
ロスヘツドスピード)は5ml1/sinで、伸び測定
の標点間距離は50mmである。
(2)高温引張試験(250’C)
第1図に示す引張試験片(2)の試料N0.l、4,1
0.11を用い鋳放し状態で250°Cの雰囲気中で引
張試験を行った。保持時間は60分である。
0.11を用い鋳放し状態で250°Cの雰囲気中で引
張試験を行った。保持時間は60分である。
(3)硬さ試験
第1図に示す平板試験片(1)の試料N011〜11を
用い、鋳放し状態でのロツクウ入ル硬さ(HRB )を
測定した。
用い、鋳放し状態でのロツクウ入ル硬さ(HRB )を
測定した。
(5)摩耗試験
第1図に示す平板1大験片(1)を用い大越式摩耗試験
機により摩耗試験を行った。試験条件は最終荷重18.
9kg、摩耗距離400+m、摩耗速度2.86m/s
、相手材FC25、潤滑剤には市販のモーターオイル
(1030H)を用い湿式雰囲気で使った。
機により摩耗試験を行った。試験条件は最終荷重18.
9kg、摩耗距離400+m、摩耗速度2.86m/s
、相手材FC25、潤滑剤には市販のモーターオイル
(1030H)を用い湿式雰囲気で使った。
(6)凝固Mi織の観察
N0.1,No、1G、 lio、10(390合金)
、N0.11(AC8A合金)の凝固組織を光学顕微
鏡で観察した。観察位置は、第1図に示す平板試験片(
1)の鋳肌面から約0.5nnnで、腐食処理は1%弗
酸溶液を用いた。
、N0.11(AC8A合金)の凝固組織を光学顕微
鏡で観察した。観察位置は、第1図に示す平板試験片(
1)の鋳肌面から約0.5nnnで、腐食処理は1%弗
酸溶液を用いた。
表3
摩耗試験結果
表2
引張試験、硬さ試験結果
表2に示す様に本発明合金の引張強さ、耐力、伸びは3
90合金と同程度であるが、硬さは79〜81(HRB
)を示し、参考合金の390合金合金8A合金より高い
。
90合金と同程度であるが、硬さは79〜81(HRB
)を示し、参考合金の390合金合金8A合金より高い
。
比較合金のN005、N017はそれぞれSt又はNi
の添加量が少ないため硬さが低い、それに対しN006
、N008はSi、 Niの添加量が多過ぎるため伸び
値が極めて低く、このためダイカストの際に割れを発生
し易い。
の添加量が少ないため硬さが低い、それに対しN006
、N008はSi、 Niの添加量が多過ぎるため伸び
値が極めて低く、このためダイカストの際に割れを発生
し易い。
本発明合金の耐摩耗性は表3に示す様に、いずれの合金
も390合金、AC8^合金より優れている。
も390合金、AC8^合金より優れている。
表3のN0.IGはN0.lを金型(グラビテイ)鋳造
したものであるが、比摩耗量はダイカストしたNo、
1と大きな差はなく、本発明合金は、金型鋳造(グラビ
テイ)においてもダイカストと同様な耐摩耗性を得られ
ることがわかる。
したものであるが、比摩耗量はダイカストしたNo、
1と大きな差はなく、本発明合金は、金型鋳造(グラビ
テイ)においてもダイカストと同様な耐摩耗性を得られ
ることがわかる。
比較合金のN095、N017はSi、 Niの添加量
が不充分であるため耐摩耗性は本発明合金や390合金
より劣っている。
が不充分であるため耐摩耗性は本発明合金や390合金
より劣っている。
表4は250℃における引張強さと伸びを示す。
本発明合金(N0.1、N0.4)の高温引張強さは3
90合金(No、 10)より高く、AC8^合金(N
0.11)と同等の値を示している。
90合金(No、 10)より高く、AC8^合金(N
0.11)と同等の値を示している。
本発明合金及び参考合金の凝固組織を合金t11織の顕
微鏡写真として第2図に示す0本発明合金の凝固&+1
織は390合金、AC8A合金に比べα相の晶出量が極
めて少なく、粒状の初晶Stと微細な共晶相が組織を理
めている。(そのため優れた耐摩耗性を有する)また金
型鋳造(グラビテイ)したN0.1GのmmもNo、1
と同し微細な共晶相と初晶Siから成っている。
微鏡写真として第2図に示す0本発明合金の凝固&+1
織は390合金、AC8A合金に比べα相の晶出量が極
めて少なく、粒状の初晶Stと微細な共晶相が組織を理
めている。(そのため優れた耐摩耗性を有する)また金
型鋳造(グラビテイ)したN0.1GのmmもNo、1
と同し微細な共晶相と初晶Siから成っている。
以上説明したように本発明合金は、何れもα相の晶出が
少いために摺動時焼付きの問題を生しさせることもない
。従って鋳放し状態で390合金と比べ優れた耐摩耗性
と高温強度とを有し、シリンダブロック、ピストン等エ
ンジン部品に用いて好適であり、更にその他の摺動部材
へも広い用途が期待できるため産業界に与える効果は大
きい。
少いために摺動時焼付きの問題を生しさせることもない
。従って鋳放し状態で390合金と比べ優れた耐摩耗性
と高温強度とを有し、シリンダブロック、ピストン等エ
ンジン部品に用いて好適であり、更にその他の摺動部材
へも広い用途が期待できるため産業界に与える効果は大
きい。
第1図は本発明の実施例及び比較例で用いた試験片を示
す平面図、 第2図実施例で得られた本発明の合金及び参考合金の金
属組成を示す顕微鏡写真である。
す平面図、 第2図実施例で得られた本発明の合金及び参考合金の金
属組成を示す顕微鏡写真である。
Claims (2)
- (1)Si13〜18wt%、Cu1〜7wt%、Ni
3〜7wt%、Mn0.2〜1.5wt%、Mg1.0
wt%以下、Fe1.5wt%以下を含み残部が実質的
にAlよりなることを特徴とする耐摩耗性アルミニウム
合金。 - (2)Si13〜18wt%、Cu1〜7wt%、Ni
3〜7wt%、Mn0.2〜1.5wt%、Mg1.0
wt%以下、Fe1.5wt%以下と、Ti0.001
〜0.3wt%、B0.001〜0.1wt%、P0.
001〜0.2wt%、Sr0.001〜0.1wt%
、及びSb0.05〜0.3wt%の少くとも1種ヲ含
み残部が実質的にAlよりなることを特徴とする耐摩耗
性アルミニウム合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33877089A JPH03199336A (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | 耐摩耗性アルミニウム合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33877089A JPH03199336A (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | 耐摩耗性アルミニウム合金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03199336A true JPH03199336A (ja) | 1991-08-30 |
Family
ID=18321304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33877089A Pending JPH03199336A (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | 耐摩耗性アルミニウム合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03199336A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1728882A4 (en) * | 2004-03-23 | 2007-10-31 | Nippon Light Metal Co | ALUMINUM ALLOY ALLOY WITH HIGH STIFFNESS AND SMALL LINEAR EXPANSION COEFFICIENT |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54161508A (en) * | 1978-05-31 | 1979-12-21 | Ass Eng Itarii Spa | Piston and cylinder assembly |
JPS60208443A (ja) * | 1984-03-31 | 1985-10-21 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | アルミニウム合金材 |
JPH01180938A (ja) * | 1988-01-12 | 1989-07-18 | Ryobi Ltd | 耐摩耗性アルミニウム合金 |
JPH03120334A (ja) * | 1989-09-29 | 1991-05-22 | Showa Alum Corp | 押出性に優れた低熱膨張アルミニウム合金 |
-
1989
- 1989-12-28 JP JP33877089A patent/JPH03199336A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54161508A (en) * | 1978-05-31 | 1979-12-21 | Ass Eng Itarii Spa | Piston and cylinder assembly |
JPS60208443A (ja) * | 1984-03-31 | 1985-10-21 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | アルミニウム合金材 |
JPH01180938A (ja) * | 1988-01-12 | 1989-07-18 | Ryobi Ltd | 耐摩耗性アルミニウム合金 |
JPH03120334A (ja) * | 1989-09-29 | 1991-05-22 | Showa Alum Corp | 押出性に優れた低熱膨張アルミニウム合金 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1728882A4 (en) * | 2004-03-23 | 2007-10-31 | Nippon Light Metal Co | ALUMINUM ALLOY ALLOY WITH HIGH STIFFNESS AND SMALL LINEAR EXPANSION COEFFICIENT |
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