JPH0319825B2 - - Google Patents

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JPH0319825B2
JPH0319825B2 JP6661185A JP6661185A JPH0319825B2 JP H0319825 B2 JPH0319825 B2 JP H0319825B2 JP 6661185 A JP6661185 A JP 6661185A JP 6661185 A JP6661185 A JP 6661185A JP H0319825 B2 JPH0319825 B2 JP H0319825B2
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JP
Japan
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vehicle
target
motion
steering angle
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JP6661185A
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JPS61226367A (ja
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Takeshi Ito
Taketoshi Kawabe
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0319825B2 publication Critical patent/JPH0319825B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D7/00Steering linkage; Stub axles or their mountings
    • B62D7/06Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins
    • B62D7/14Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering
    • B62D7/15Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels
    • B62D7/1581Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels characterised by comprising an electrical interconnecting system between the steering control means of the different axles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D7/00Steering linkage; Stub axles or their mountings
    • B62D7/06Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins
    • B62D7/14Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering
    • B62D7/15Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels
    • B62D7/159Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels characterised by computing methods or stabilisation processes or systems, e.g. responding to yaw rate, lateral wind, load, road condition

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、操舵時の車両の運動性能を自在に
制御できるようにした車両用舵角制御装置に係る
もので、特に、実際の車両の運動変数を検出して
フイードバツクし、より広範囲の走行状況変化に
対応して適正制御が行えるようにした車両用舵角
制御装置に関する。
(従来の技術) 従来の、機械リンク式ステアリング装置を搭載
した車両は、ステアリングハンドルの操舵角に対
応して前輪を転舵する構成となつており、操舵に
伴う運動性能は、その車両の車両諸元により一律
に決定され、運動性能は、車種毎に固有のものと
なつている。
これに対し、本願出願人は、先に、特願昭59−
147018号、特願昭59−188153号、特願昭59−
188158号等において、目標とする運動性能を備え
る目標車両を想定し、該目標車両に関する車両諸
元と運動方程式に基づいて、ステアリングハンド
ル操舵角と車速に対応する運動変数の目標値、す
なわち目標車両が呈する運動性能を表す運動変数
値を求め、この運動変数目標値を自車(当該装置
を搭載した車両)で実現するように、自車の車輪
(前輪または後輪の少なくとも一方)の舵角を制
御する装置を提案している。
すなわち、この装置を用いれば、例えば自車が
セダン車タイプの車両であつても、目標車両をス
ポーツ車タイプの車両に設定すれば、車体構造等
がセダン車タイプでありながらスポーツ車の運動
性能を保有させること等、自在に運動性能を制御
することができるのである。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、本願発明者は、上記装置について、
さらに研究を重ねるうちに、次のような改良点を
見出した。
すなわち、上述のように、演算によつて求めた
運動変数目標値や車輪の舵角を制御するための車
輪舵角目標値は、予め設定された目標車両の車両
諸元および自車の車両諸元を用いて求められる値
であつて、上記車両諸元の値が固定値であると、
例えば、タイヤの消耗や路面の摩擦係数μが変化
すると、車輪のコーナリングパワー等の車両諸元
が変化し、目標とする運動性能の実現精度が低く
なることが考えられた。
これを解決する一手段として、実際の車両の運
動変数を検出してフイードバツクし、上記タイヤ
の消耗や路面の摩擦係数μの変化による運動特性
変化を補償するように自車の車両諸元(車輪のコ
ーナリングパワー等)を補正することが考えられ
る。
ところが、このように実際の運動特性変化に対
応して自車の車両諸元を補正するのみでは、未だ
適正制御が行えない場合がある。
これは、例えば、凍結路のように路面の摩擦係
数μが極めて小さい路面上を走行する場合、操舵
に伴つて、上記装置を搭載した車両は、通常路
(乾燥したアスフアルト路のような良路)走行時
における目標車両の運動特性を実現するように車
輪舵角が制御されるのであるが、実際にはタイヤ
のスリツプ率が大きすぎて、通常路走行時のよう
に切れの良い施回運動が行えないため、上記のよ
うに、実際の運動変数変化に対応して自車の車両
諸元を補正し、あくまでも目標とする運動特性を
実現するように制御を行うと、車輪の転舵角が大
きくなり過ぎてしまう虞れがある。
また、運転者にとつても、ある程度タイヤのス
リツプが生じていることが感じられないと、路面
の摩擦係数の大きな変化に気付かない場合もある
と考えられ、操作性能上好ましくない。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するために、本発明は、第1
図に示す手段を備える。
運動変数目標値演算手段102は、予め設定さ
れた目標とする運動性能を備える目標車両の車両
諸元を用いた運動方程式に基づいて、ハンドル操
舵角検出手段100で検出されるステアリングハ
ンドル操舵角θSと車速検出手段101で検出され
る車速Vに対応する運動変数の目標値を求め
る。
舵角目標値演算手段103は、前記運動変数目
標値および自車の車両諸元とから、前記運動変
数目標値を実現するための前輪あるいは後輪の
少なくとも一方の車輪舵角の目標値を求める。
車輪転舵手段104は、前記車輪舵角目標値
に、前輪あるいは後輪のうち対応する車輪を転舵
する。
そして、自車車両諸元補正手段106は、運動
変数実際値検出手段105で検出される自車の運
動変数の実際値Mに基づいて前記舵角目標値演算
手段103で用いられる自車車両諸元の補正を行
う。
また、目標車両諸元補正手段107は、前記自
車車両諸元補正手段106による補正量が所定量
を越える場合には、該補正量に対応して前記運動
変数目標値演算手段102で用いられる目標車両
諸元を補正する。
(作用) 上記運動変数目標値演算手段102によつて求
められた運動変数目標値が車輪舵角目標値演算
手段103および車輪転舵手段104によつて実
現されることにより、自車は目標車両の運動特性
を有するように制御される。
また、路面の摩擦係数変化等によつて自車の運
動特性が目標車両の運動特性から外れることを防
止するように、運動変数実際値検出手段105に
より、実際の自車の運動変数を検出し、この検出
された運動変数実際値Mに基づいて自車車両諸元
補正手段106によつて自車車両諸元が適正値に
補正される。
さらに、凍結路走行時のように、上記目標車両
の運動特性を実現させるには、自車車両諸元の補
正量が過大になるときには、目標車両諸元補正手
段107によつて、目標車両諸元が補正され、自
車の車輪の転舵角が過大にならないように適正制
御される。
(実施例) 本発明の一実施例の構成を第2図に示す。
演算処理装置1は、マイクロコンピユータある
いは、その他の電気回路によつて構成され、ハン
ドル操舵角センサ2で検出されるステアリングハ
ンドル48の操舵角(以下「ハンドル操舵角」と
言う)θS、車速センサ3で検出される車速V、2
つの加速度センサ6,7で検出される前輪の横加
速度αFと後輪の横加速度αR、そしてヨーレートセ
ンサ8で検出されるヨーレート〓が入力されてい
る。また、演算によつて求めた前輪舵角目標値F
と後輪舵角目標値Rが出力される。
上記演算処理装置1を機能別に分割して示す
と、第3図に示すような構成になる。
定常旋回運動判別部11は、2つの加速度セン
サ6,7で検出される前輪の横加速度αF、後輪の
横加速度αRと、ヨーレートセンサ8で検出される
ヨーレート〓および車速センサ3で検出される車
速Vとに基づいて、車両20が定常旋回運動中で
あるか否かを判別し、定常旋回運動中であると判
定した場合には、その旨を表わす情報F4を発生
する。
操舵状態判別部13は、ハンドル操舵角センサ
2で検出されるステアリングハンドルの操舵角θS
の変化に基づいて、車両20が直進走行中である
か、あるいは直進走行状態から操舵がなされて定
常旋回運動状態に入るまでの過渡運動状態である
か否かを判別し、過渡運動状態であると判定した
場合には、その旨を表わす情報F3を発生する。
運動状態量実際値検出部12は、前記情報F3
F4に対応して定常旋回運動時のヨーレートの実
際値(以下「ヨーレート実際値」とする)〓Cと、
過渡運動時のヨー角加速度の実際値(以下「ヨー
角加速度実際値」とする)¨nの何れか一方を演
算する。すなわち、情報F3が到来した場合には、
ヨー角加速度実際値¨nを求め、情報F4が到来し
た場合にはヨーレート実際値〓Cを求める。
運動変数目標値演算部14は、予め設定された
目標とする運動性能を備える車両(目標車両)に
関する演算によつて、ハンドル操舵角θSと車速V
に対応する運動変数の目標値(本実施例では、ヨ
ーレートの目標値〓とヨー角加速度の目標値¨で
ある)を求める。
比較部15は、ヨーレート実際値〓Cとヨーレ
ート目標値〓の大小比較を行うものであり、比較
部16は、ヨー角加速度実際値¨nとヨー角加速
度目標値¨の大小比較を行うものである。
自車車両諸元補正部17,18は、前記比較部
15または16の比較結果に対応して、車輪舵角
目標値演算部19で用いる自車車両諸元のうちの
自車の前輪コーナリングパワーKF2と自車の後輪
コーナリングパワーKR2の値を補正する。
目標車両諸元補正部20は、前記自車車両諸元
補正部17,18によつて補正された自車の前、
後輪コーナリングパワーKF2,KR2の値と予め設
定された基準値KFS,KRSとを比較し、KF2,KR2
の補正量が一定量以上の場合に、運動変数目標値
演算部14で用いられる目標車両の車両諸元のう
ち、目標車両の前輪コーナリングパワーKF1と目
標車両の後輪コーナリングパワーKR1の補正を行
う。
前記加速度センサ6,7は、車両30の前輪車
軸中央部と後輪車軸中央部に取付けられており、
前記ヨーレートセンサ8は、車体重心位置に取付
けられている。
また、第2図に示すように、前輪41,42お
よび後輪43,44は、油圧式ステアリング装置
49,50によつて転舵される構成になつてお
り、これらの油圧式ステアリング装置49,50
は、前輪転舵装置45あるいは後輪転舵装置46
によつて制御される。
前輪転舵装置45および後輪転舵装置46は、
入力される前輪舵角目標値Fあるいは後輪舵角目
標値Rに対応して油圧ステアリング装置49,5
0に与える油圧を変化させ、前輪41,42と後
輪43,44の舵角が前記前輪舵角目標値Fと後
輪舵角目標値Rとなるように油圧式ステアリング
装置49,50の制御を行う(詳細は、特願昭59
−188153号に記載されている)。
第4図、第5図、第7図〜第10図は、上記演
算処理装置1をマイクロコンピユータを用いて構
成した場合における処理内容を示すフローチヤー
トであり、以下、これらのフローチヤートの説明
とともに、本実施例の動作を説明する。
第4図に示される舵角制御処理は、本実施例装
置における制御のうち基本となる処理であり、予
め設定された目標車両の運動性能を、自車の車輪
舵角を制御することで自車の運動性能として実現
させるための処理である。この処理は、第3図中
の運動変数目標値演算部14と車輪舵角目標値演
算部19に相当する機能を有している。
ステツプ193の処理では、予め設定された目標
とする運動性能を備える目標車両に関する演算に
よつて、ステツプ191で読込んだハンドル操舵角
θSと車速Vとに対応する運動変数の目標値、すな
わち、ヨーレート目標値〓とヨー角加速度目標値
¨を算出する。
上記目標車両は、目標とする運動性能を備える
車両を車両諸元と運動方程式によつて設定したシ
ミユレーシヨンモデル(これを「目標車両モデ
ル」とする)であり、変数としてハンドル操舵角
θSと車速Vを与えることにより、これらθSとVに
対応する目標車両の運動状態が求まり、このとき
のヨーレートとヨー角加速度を上記目標値〓,¨
として設定するのである。
また、この〓,¨の演算の際に用いる目標車両
の車両諸元のうち、目標車両の前輪コーナリング
パワーKF1と目標車両の後輪コーナリングパワー
KR1とは、後述する目標車両諸元補正処理によつ
て補正がなされた後の値が用いられる(ステツプ
192)。
なお、上記〓,¨の演算については、通常車両
の運動方程式から解を求める方式と同様である
(特願昭59−188153号に具体的演算式を示してあ
るので参照されたい)。
次に、上記のようにして求められたヨーレート
目標値〓とヨー角加速度目標値¨は、目標車両に
おけるヨーレートおよびヨー角加速度であり、こ
れらの運動変数目標値〓,¨を自車で実現するこ
とで自車は目標車両の運動性能を保有することに
なる。
ステツプ195では、上記〓,¨を実現するための
自車の前、後輪の舵角目標値δF,δRを求める演算
が行われる。
この演算は、自車の車両諸元を用いた自車の運
動性能を表わす演算に、上記ヨーレート目標値〓
とヨー角加速度目標値¨を代入することによつて
行われる。
ここでは、上記自車の車両諸元によつて自車の
運動性能を備えるシミユレーシヨンモデル(以下
「自車モデル」とする)が設定されており、車両
出荷時には、この自車モデルの運動性能は、自車
の実際の運動性能に一致させてある。すなわち、
自車の車両諸元は、車両出荷時における、車体重
量、ヨー慣性、ホイールベース、車軸と重心間の
距離等の実際の値が設定されている。
そして、上記ヨーレート目標値〓およびヨー角
加速度目標値¨および自車車両諸元を用いた演算
(その他、ハンドル操舵角θSと車速Vも用いる)
により、前輪舵角目標値Fと後輪舵角目標値R
算出される。ここで、上記自車車両諸元のうち、
自車の前輪コーナリングパワーKF2と自車の後輪
コーナリングパワーKR2は、後述する自車車両諸
元補正処理によつて補正がなされた後の値が用い
られる(ステツプ194)。
こうして求められた、前、後輪舵角目標値F
δRは、それぞれ、前輪転舵装置45あるいは後輪
転舵装置46へ供給される。
前輪転舵装置45と後輪転舵装置46は、与え
られた舵角目標値FあるいはRに、前輪41,4
2あるいは後輪43,44を転舵するために必要
な作動油圧を油圧式ステアリング装置49,50
へ供給する。これにより、前輪41,42および
後輪43,44の転舵角制御が行われる。
このように、本実施例装置の基本的な制御は、
操舵時における自車の運動性能が目標車両の運動
性能となるように自車の車輪舵角を制御すること
である。
そして、さらに上記演算処理装置1は、路面の
摩擦係数μの変化やタイヤの消耗等によつて、上
記自車車両諸元を用いた演算による制御では、目
標とする運動性能の実現精度が劣化してしまうの
で、これを補償するための自車車両諸元補正処理
を行う。また、凍結路等の自車車両諸元の補正量
が過大となるような走行状況の場合に、適正制御
を行うための目標車両諸元補正処理も行う。以
下、これらの補正処理およびこれらの処理に関連
する処理を説明する。
第5図に示す操舵状態判別処理は、第3図中の
操舵状態判別部13に相当する機能を有する。
すなわち、ハンドル操舵角θSを所定周期Δt毎に
読込んで、このθSの変化によつて車両が直進中で
あるか、旋回動作が開始されたか、旋回動作開始
から定常旋回運動に入るまでの過渡運動中である
かを判別する。そして、直進中であれば直進フラ
グF1をセツトし、旋回動作開始であれば直進終
了フラグF2をセツトし、過渡運動中であれば過
渡フラグF3をセツトする。
例えば、ハンドル操舵角θSが第6図に示すよう
に変化した場合、初期状態では、各フラグF1
F3が全てリセツトされているものとすると、Δt
毎にθSが読込まれ、ステツプ208の処理によつて
|θS|が直進走行範囲θ1にあるか否かを判別し
(|θS|が中立位置(θS=0)の前後で微変動し
ている場合には、操舵がなされていないことにな
り、車両は直進走行状態にある)、|θS|θ1の判
定がm回行われたときに、直進走行中であると判
定して直進フラグF1をセツトする(ステツプ
209)。第6図中では時点t1においてF1のセツトが
なされる。
その後、ステアリングハンドルの操舵がなさ
れ、|θS|がθ1を越えると、ステツプ206の判定が
YESとなつて、直進終了フラグF2のセツトがな
される(ステツプ207)。これにより、操舵が開始
されたことが記憶される。第6図中では時点t2
おいてF2のセツトが行われる。
そして、時間Δt間のθSの変化量ΔθSの絶対値|
ΔθS|の値が所定値θ2よりも大であるか否かを判
別し(ステツプ202)、|ΔθS|>θ2であれば、過渡
運動中であると判定して過渡フラグF3をセツト
する(ステツプ203)。第6図中では時点t3におい
てF3がセツトされる。
第7図に示す定常旋回運動判別処理は、第3図
中の定常旋回運動判別部11と同一の機能を有し
ている。
すなわち、2つの加速度センサ6,7で検出さ
れる前輪横加速度αFと後輪横加速度αRと、ヨーレ
ートセンサ8で検出されるヨーレートと、車速
センサ3で検出される車速Vに基づいて、車両2
0が定常旋回運動中であるか否かを判別する(ス
テツプ211、212)。
そして、定常旋回運動中であると判定したとき
には、定常フラグF4をセツトし(ステツプ213)、
その旨を記憶する。また、定常旋回運動中でない
と判定した場合には定常フラグF4をリセツトす
る(ステツプ214)。
第8図に示す運動状態量実際値検出処理は、第
3図中の運動状態量実際値検出部12と同じ機能
を有している。
過渡フラグF3がセツトされているときには、
ヨー角加速度実際値¨nをαF、αRから求める(ス
テツプ223)。この¨nは次式によつて算出される ¨n=αF−αR/l ……(1) ここで、lは、車両のトレールである。
ヨー角加速度は、加渡運動時に主として変化
し、かつ、上記のように前輪横加速度αFと後輪横
加速度αRを検出して、簡単な演算を行うことで、
殆んど誤差なく求めることができるので、求めら
れたヨー角加速度実際値¨nは、極めて実際のヨ
ー角加速度に近い値となる。
また、定常フラグF4がセツトされているとき
には、ヨーレートセンサ8で検出されるヨーレー
トをそのままヨーレート実際値Cとする(ス
テツプ225)。
第9図A,Bに示す自車車両諸元補正処理は、
第3図中の比較部15,16と自車車両諸元補正
部17,18に相当する機能を有している。
定常フラグF4と過渡フラグF3の何れがセツト
されているかによつて、ステツプ241〜248の処理
とステツプ251〜258の処理の何れか一方が実行さ
れる。
例えば、車両が過渡運動中であれば、前記操舵
状態判別処理(第5図に示した処理)において過
渡フラグF3がセツトされている(定常フラグF4
はリセツトされている)ため、ステツプ251〜258
の処理が1回実行される。本処理では、ステツプ
251の判断の後、ステツプ252で前記過渡フラグ
F3が一担リセツトされる為、再度過渡フラグが
セツトされるまで、2回目のステツプ252〜258の
処理は行われない。
車両が直進走行状態から旋回運動に移ると、旋
回開始直後には、前輪にのみコーナリングフオー
スが発生し、これがヨー角加速度を生じさせる。
そして、前輪コーナリングフオースが大きい程、
同一操舵角θSにおけるヨー角加速度の発生が大と
なる特徴がある。
そこで、ヨー角加速度実際値¨nとヨー角加速
度目標値¨(これは、前述の「舵角制御処理」に
よつて求められる)との比較を行なつて、この比
較結果に基づいて、自車車両諸元のうちの自車の
前輪コーナリングパワーKF2と自車の後輪コーナ
リングパワーKR2の補正を行つて、自車モデルの
過渡特性を補正する。
すなわち、|¨|>|¨n|であれば自車モデル
の前輪コーナリングパワーKF2を減じ(ステツプ
257)、逆に|¨|<|¨n|であればKF2を増加さ
せる(ステツプ258)。このとき、後輪コーナリン
グパワーKR2もKF2と同様に増減させることによ
つて、自車モデルの定常US−OS特性には影響を
及ぼさずに過渡特性のみを補正できる。ここで
「US」はアンダーステア、「OS」はオーバステア
を意味する。
なお、ステツプ253、255、256の処理は、判断
の確実性を高めるための処理であり、ステツプ
253は、¨と¨nの偏差が所定値Δ以上であるか否
かによつて補正を必要とするか否かを判断する処
理であり、ステツプ255およびステツプ256は、ス
テツプ254の判定が連続してn回YESあるいは
NOとなることを判別して、補正の必要性を判断
する。
他方、車両が定常旋回運動中であれば、前記定
常旋回運動判別処理(第7図に示す処理)におい
て定常フラグF4がセツトされている(過渡フラ
グF3はリセツトされている)ため、ステツプ241
〜248の処理が実行される。
定常旋回運動時に問題となるのは、定常US−
OS特性であり、ヨーレート実際値〓cとヨーレー
ト目標値〓の比較を行つて、この結果に基づいて
定常US−OS特性を補正する。
|〓|<|〓c|のときには、旋回時、前輪が外
側へ滑つているものと判断し、前輪コーナリング
パワーKF2を増加させ、後輪コーナリングパワー
KR2を減少させる(ステツプ248)。これにより、
自車モデルの定常US−OS特性はオーバーステア
方向に補正される。
また、|〓|>|〓c|のときには、旋回時、後
輪が外側に滑つているものと判断し、前輪コーナ
リングパワーKF2を減少させ、後輪コーナリング
パワーKR2を増加させる(ステツプ247)。これに
より、自車モデルの定常US−OS特性はアンダー
ステア方向に補正される。
これは、スタビリテイフアクタAが、 A=−M/2L2LFKF2−LRKR2/KF2KR2 ……(2) のように定義され、このスタビリテイフアクタA
が正に大なほどアンダーステア傾向が強くなる。
従つて、上記(2)式の分子(LFKF2−LRKR2)を変
えることで定常US−OS特性が変えられることが
判る。ここで、 M:車両の質量 L:ホイールベース LF:前軸と重心間の距離 LR:後軸と重心間の距離 である。
なお、ステツプ243、245、246の処理は、前記
ステツプ253、255、256と同様に判断の確実性を
高めるための処理である。
第10図に示す目標車両諸元補正処理は、第3
図中の目標車両諸元補正部20に相当する機能を
有している。
ステツプ261の処理では、上記自車車両諸元補
正処理で補正がなされた後の自車の前、後輪コー
ナリングパワーKF2,KR2を読込んで、それぞれ
の初期値KFO,KRO(これらは、車両の出荷時にお
ける前、後輪コーナリングパワーが設定される)
と大小比較を行う。
また、ステツプ262の処理では、自車の前、後
輪コーナリングパワーKF2,KR2の補正量が過大
であるか否かを判断するためのしきい値として予
め設定された基準値KFS,KRS(KFS<KFO、KRS
KRO)と前記補正後の自車の前、後輪コーナリン
グパワーKF2,KR2との大小比較を行う。
KF2,KR2の値が初期値KFO,KROよりも大であ
れば、当然に目標車両の運動性能の実現精度は良
好であるため、目標車両諸元を補正する必要はな
い。
また、KF2,KR2の値が初期値KFO,KROより小
さくても、上記基準値KFS,KRSより大であれば、
自車の前、後輪コーナリングパワーKF2,KR2
補正により、目標車両の運動性能の実現精度の劣
化を補償できるので、やはり目標車両諸元を補正
する必要はない。
他方、KF2,KR2が上記基準値KFS,KRS以下に
なると、前述したように、凍結路走行時のよう
に、目標車両の運動性能の実現精度の劣化を補償
するためなされた自車の前、後輪コーナリングパ
ワーKF2,KR2の補正量が過大となつて、前、後
輪41,42および43,44の転舵角が大きく
なり過ぎるため、目標車両の運動性能自体を
KF2,KR2の補正量が過大とならないように修正
する。
すなわち、ステツプ263の処理によつて、目標
車両の前輪コーナリングパワーKF1と目標車両の
後輪コーナリングパワーKR1を、前記KF2,KR2
補正量に対応してKF1とKR1を初期値KFT,KRT
りも小さな値に補正する。これは、 KF1=αKFT KR1=αKRT なる演算によつて行われる。αは、KF2,KR2
大きさによつて変化する係数であり、0<α<1
の範囲の値である。本実施例では、第11図に示
すように、KF2,KR2に直線的に比例してKF1
KR1が変化するようにαの値が決定される。
このような目標車両諸元の補正による具体的効
果を、第12図を用いて説明する。
同図中の破線Aで示す特性は、従来の何も制御
を行わない車両において、急峻な操舵角θSの変化
を与えたときのヨーレート変化を表わしており、
極めて不安定(振動してしまう)である。
これに対して、目標とする運動特性としてヨー
レート変化の安定性が良好な特性を想定し、この
特性を備えるように目標車両を設定した本実施例
装置搭載車の場合には、同図中の実線Bで示すよ
うに、実際のヨーレート変化特性も非振動的で安
定している。
そして、例えば、凍結路走行時には、上記実線
Bのように立上りのよいヨーレート変化の応答性
を得るには、車輪の舵角を必要以上に大きくしな
ければならないため、目標車両諸元を補正して、
目標とする運動特性を、例えば同図中の一点鎖線
Cで示すようにヨーレート変化の応答性を緩和さ
せた運動性に修正する。
これにより、上記修正後の特性Cを実現するた
めには、車輪舵角を必要以上に大きくしなくても
良くなり、ヨーレート変化応答性は若干鈍くなつ
てしまうが、安全な走行が行えることになる。
また、第12図に示した例は、過渡特性が修正
された例であるが、定常旋回運動時にも同様にし
て車輪舵角が過大となるときには、第13図に示
すように、目標車両諸元の補正前の特性Bから、
同図中の特性Dのように、全体的にヨーレートの
値が小さくなるように目標車両諸元の補正が行わ
れ、同様に、車輪舵角が必要以上に大となること
が防止される。
なお、上記実施例では、前輪と後輪の両者を制
御する例を示したが、本発明は、前輪が従来の機
械リンク式のステアリング装置によつて転舵さ
れ、後輪のみが電子制御される車両にも適用でき
る。この場合、前輪コーナリングパワーの変化を
考慮した演算によつて後輪コーナリングパワーを
決定するようにすれば良い。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように本発明は、所望の運
動性能を備える目標車両を想定し、この目標車両
の運動特性を実現するように自車の車輪舵角を制
御することによつて、自車の運動性能を自在に制
御することが可能になる。
また、路面の摩擦係数変化やタイヤの消耗等に
よつて、自車の運動特性が目標車両の運動特性か
ら外れることを防止するように、実際の自車の運
動変数を検出してフイードバツクし、自車の車両
諸元を補正するようにしたことにより、目標とす
る運動性能の実現精度が向上する。
さらに、凍結路走行時のように、上記目標とす
る運動性能を実現させるには、自車車両諸元の補
正量が過大になるときには、目標車両の車両諸元
を補正するようにしたことで、自車の車輪舵角が
過大となることを防止し、安全性の向上とともに
適正制御が行える。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成図、第2図は本発明の一
実施例の構成図、第3図は第2図中の演算処理装
置を機能ブロツクにて示す図、第4図および第5
図は同演算処理装置で実行される処理の一部を示
すフローチヤート、第6図は第5図に示す処理中
の判断動作をステアリングハンドルの操舵角変化
に関連させて示すタイミングチヤート、第7図,
第8図,第9図A,B、および第10図は第2図
に示す演算処理装置で実行される処理の一部を示
すフローチヤート、第11図は第10図に示す処
理によつて設定される目標車両諸元の変化を示す
特性図、第12図および第13図は第2図に示し
た実施例装置搭載車のヨーレート変化を示す特性
図である。 100……ハンドル操舵角検出手段、101…
…車速検出手段、102……運動変数目標値演算
手段、103……運動舵角目標値演算手段、10
4……車輪転舵手段、105……運動変数実際値
検出手段、106……自車車両諸元補正手段、1
07……目標車両諸元補正手段、1……演算処理
装置、2……ハンドル操舵角センサ、3……車速
センサ、6,7……加速度センサ(運動変数実際
値検出手段)、8……ヨーレートセンサ(運動変
数実際値検出手段)、30……車両、45……前
輪転舵装置、46……後輪転舵装置、48……ス
テアリングハンドル、49,50……油圧式ステ
アリング装置、KF1……目標車両の前輪コーナリ
ングパワー、KR1……目標車両の後輪コーナリン
グパワー、KF2……自車の前輪コーナリングパワ
ー、KR2……自車の後輪コーナリングパワー、〓
……ヨーレート目標値、¨……ヨー角加速度目標
値、〓……ヨーレート実際値、¨n……ヨー角加速
度実際値、F……前輪舵角目標値、δR……後輪
舵角目標値、KFS,KRS……基準値。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ステアリングハンドルの操舵角を検出するハ
    ンドル操舵角検出手段と、 車速を検出する車速検出手段と、 予め設定された目標とする運動性能を備える目
    標車両の車両諸元を用いた運動方程式に基づい
    て、前記ステアリングハンドルの操舵角と車速に
    対応する運動変数の目標値を求める運動変数目標
    値演算手段と、 前記求められた運動変数目標値および自車の車
    両諸元とから、前記求められた運動変数目標値を
    実現するための前輪あるいは後輪の少なくとも一
    方の車輪舵角の目標値を求める舵角目標値演算手
    段と、 前記求められた車輪舵角目標値に、前輪あるい
    は後輪のうち対応する車輪を転舵する車輪転舵手
    段と、 自車の運動変数の実際値を検出する運動変数実
    際値検出手段と、 前記検出される自車の運動変数実際値に基づい
    て前記自車車両諸元を補正する自車車両諸元補正
    手段と、 該自車車両諸元補正手段による補正量が所定量
    を越える場合には、該補正量に対応して前記目標
    車両の車両諸元を補正する目標車両諸元補正手段
    とを具備することを特徴とする車両用舵角制御装
    置。
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