JPH03196100A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH03196100A
JPH03196100A JP1336022A JP33602289A JPH03196100A JP H03196100 A JPH03196100 A JP H03196100A JP 1336022 A JP1336022 A JP 1336022A JP 33602289 A JP33602289 A JP 33602289A JP H03196100 A JPH03196100 A JP H03196100A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、擦弦楽器、管楽器等の楽音発生を模擬する
に好適な電子楽器に関するものである。
[発明の概要] この発明は、面上で操作可能な操作手段を設けると共に
、この操作手段の操作に応じて一方向の操作位置に基づ
く速度情報と該一方向に交叉する他方向の操作位置に基
づく位置情報とを発生し、速度情報及び位置情報に応じ
て楽音特性を制御することにより簡単な操作で擦弦楽器
等に近似した楽音発生を可能としたものである。
[従来の技術] 従来、操作速度、操作圧力等に応じて音色、音量等の楽
音特性を制御可能な電子楽器としては、鍵盤での押鍵速
度を検出して楽音の立上り波形を制御したり、押鍵中に
押鍵圧力を検出して楽音の持続波形を制御したりするも
のが知られている。
[発明が解決しようとする課題] 一般に、バイオリン、チエ口、ビオラ等の擦弦楽器にあ
っては、運弓時の速度、圧力等により楽音の立上り、持
続、立下り等に多様な表情を付加することができる。そ
の上、擦弦ポイントを変更することで音色変化を得るこ
ともできる。
すなわち、擦弦楽器では、弦に外力を与える位置が固定
端に近いほど音は固く、高周波倍音が多くなり、弦の中
点に近づくほど逆に音は柔らかくなる。例えば、バイオ
リνでは、駒(ブリッジとも称する)に近い位置で運弓
するスル・ボンテイチェッロ、指板上で運弓するスル・
タストといった擦弦ポイントを変えての奏法があり、擦
弦ポイントによる音色変化を積極的に利用している。
これに対し、上記した従来の電子楽器では、押鍵速度の
検出は、鍵に連動したスイッチの接点移行時間を測定す
るなどして行なわれるため、押鍵操作1回毎に1つの速
度情報が得られるだけで、弓操作の場合のように操作中
の速度変更に応じた楽音制御を行なうことはできない。
また、鍵の可動範囲は狭いので、鍵押下に伴って指定し
うる速度の範囲も狭く、弓操作の場合のように広い範囲
で任意の速度を指定することはできない。
その上、従来の電子楽器では、押鍵中の押鍵圧力に応じ
て持続波形を制御するようにした場合でも、押鍵中の鍵
操作速度は楽音に反映されないので、弓操作の場合のよ
うに速度と圧力、擦弦ポイント等の組合せによる演奏表
現を行なえず、擦弦楽器のように楽音に多様な表情を付
加することはできない。
従って、従来の電子楽器は、擦弦楽器の楽音発生を模擬
するには不十分なものであった。
この発明の目的は、擦弦楽器、管楽器等に近似した楽音
発生が可能であると共に、従来とは全く異なる新しい操
作方法により楽音制御可能な新規な電子楽器を提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] この発明による第1の電子楽器は、 (a)面上で操作可能な操作手段と、 (b)この操作手段の操作に応じて一方向の操作位置又
は変位量に対応した操作情報を検出すると共に該操作手
段の操作に応じて前記一方向と交叉する他方向の操作位
置に対応した位置情報を検出する検出手段と、 (c)この検出手段からの操作情報に基づいて速度情報
を発生する情報発生手段と、 (d)この情報発生手段からの速度情報に応じた楽音特
性を有する楽音信号を発生する楽音発生手段と、 (e)前記検出手段からの位置情報に基づいて前記楽音
信号の楽音特性を制御する制御手段とをそなえている。
また、この発明による第2の電子楽器は、(a)第1の
可変遅延手段、第1の位相反転手段、第2の可変遅延手
段及び第2の位相反転手段を順次に閉ループ状に接続し
た情報循環路と、(b)発生すべき楽音の音高に対応し
て前記第1及び第2の可変遅延手段の合計遅延量を指示
する指示手段と、 (c)面上で操作可能な操作手段と、 (d)この操作手段の操作に応じて一方向の操作位置又
は変位量に対応した操作情報を検出すると共に該操作手
段の操作に応じて前記一方向と交叉する他方向の操作位
置に対応した位置情報を検出する検出手段と、 (e)この検出手段からの操作情報に基づいて速度情報
を発生する情報発生手段と、 (f)前記検出手段からの位置情報を、前記第1及び第
2の可変遅延手段に対する前記合計遅延量の配分比を表
わす配分比情報に変換する変換手段と、 (g)この変換手段からの配分比情報に従って前記合計
遅延量を前記第1及び第2の可変遅延手段に配分すべく
各々の可変遅延手段の遅延量を制御する制御手段と、 (h)前記情報発生手段からの速度情報を励振波形情報
に変換し、該励振波形情報を前記情報循環路に循環させ
るべく入力する変換入力手段と、(i)前記情報循環路
から前記音高を有する循環波形情報を楽音波形情報とし
て導出する導出手段と をそなえている。
[作 用] 上記した第1の電子楽器によれば、面上で操作可能な操
作手段を設け、この操作手段から検出した一方向の操作
位置又は変位量に基づいて速度を指定して楽音特性を制
御するようにしたので、広い範囲で任意の速度を指定可
能となり楽音の立上り、持続、立下り等に多様な表情を
付加することができる。
また、一方向と交叉する他方向の操作位置に対応して楽
音特性を制御するようにしたので、一方向での速度指定
に基づく楽音特性と他方向での位置指定に基づく楽音制
御とを組合せることで多様な演奏表現が可能になる。例
えば、擦弦楽器の演奏表現を模擬する場合は、弓速を速
度指定に対応させ、弓圧又は擦弦ポイントを位置指定に
対応させれば、弓速と弓圧又は擦弦ポイントとの組合せ
による多様な演奏表現を模擬できる。別の例として、管
楽器の演奏表現を模擬する場合は、息圧を速度指定に対
応させ、アンプシェア(唇のかまえ、しめ具合)を位置
指定に対応させれば、息圧とアンプシェアとの組合せに
よる多様な演奏表現を模擬できる。
第1の電子楽器において、情報発生手段は、操作位置に
対応した速度情報を発生するようにしてもよく、このよ
うにすれば、操作位置を変化させるだけで速度を変化さ
せることができ、操作が簡単となる。また、情報発生手
段は、操作速度に対応した速度情報を発生するようにし
てもよく、このようにすれば、操作速度が楽音特性に直
接反映されるようになり、擦弦楽器等の演奏に一層近く
なる。
第1の電子楽器において、検出手段は、操作手段の操作
に応じて操作圧力に対応した圧力情報を検出し、制御手
段は、検出手段からの圧力情報に基づいて楽音信号の楽
音特性を制御するようにしてもよい。このようにすると
、楽音特性には速度の他に圧力も反映されるなり、例え
ば弓速を速度指定に対応させると共に電圧を圧力指定に
対応させ、擦弦ポイントを位置指定に対応させれば擦弦
楽器に一層近くなる。
上記した第2の電子楽器は、擦弦楽器の楽音発生を模擬
するのに好適なものである。すなわち、第1及び第2の
位相反転手段は、弦の一端及び他端における振動波の反
射に相当する位相反転効果を循環波形情報に付与する。
また、第1及び第2の可変遅延手段は、両者の合計遅延
量に対応した音高を循環波形情報に付与する一方、操作
手段により可変設定される配分比に従って合計遅延量の
配分が変更制御されることによって循環波形を変化させ
、音色変化を生じさせる。例えば、合計遅延量を1とし
たときに配分比を0,5とすれば弦の中点での擦弦に対
応した柔らかい音色となり、配分比をいずれかの可変遅
延手段について1に近づければ弦の固定端の近傍での擦
弦に対応した固い音色となり、擦弦ポイントの違いによ
る音色変化をオ莫擬することができる。
また、1つの操作手段により配分比と速度を共に指定で
きるのでこれらを別々の手段で指定する場合に比べて構
成及び操作が簡単となり、しかも速度変化に伴う波形変
化により音色、音量等の変化も得られ、擦弦音に近似し
た楽音発生が可能となる。
第2の電子楽器において、検出手段では操作手段の操作
に応じて操作圧力に対応した圧力情報を検出し、変換入
力手段では検出手段からの圧力情報に応じた変換特性に
従って速度情報を励振波形情報に変換する構成にしても
よく、このようにすれば操作手段とは別体に圧力指定手
段を設けなくてよいので構成及び操作が簡単になると共
に、操作圧力の変化に伴う波形変化により音色、音量等
の変化も得られるので擦弦音に一層近くなる。
[実施例] 第1図は、この発明の一実施例による電子楽器の構成を
示すもので、この電子楽器は楽音発生がマイクロコンピ
ュータによって制御されるようになっている。なお、第
1図、第6図及び第7図において、斜線を付した信号線
は、複数の信号線を含むこと又は複数ビットの情報を伝
送することを表わす。
回路構成(第1図) バスlOには、中央処理装置(cPU)12、プログラ
ムメモリ14、ワーキングメモリ16、速度変換メモリ
18、筆圧−電圧変換メモリ20、座標−配分比変換メ
モリ21、座標・圧力検出回路22、押鍵検出回路24
、操作検出回路26、音源回路28等が接続されている
CP U 12は、メモリ14にストアされたプログラ
ムに従って楽音発生のための各種処理を実行するもので
、これらの処理については第14図乃至第17図を参照
して後述する。CPU12に関しては、タイマ回路32
が設けられており、この回路32は、1〜to [II
S] 、好ましくは3 [ms]のクロック周期を有す
るタイマクロック信号TMCをc p U 12に割込
命令信号として供給する。
ワーキングメモリ16は、CPU12による各種処理に
際して利用される多数のレジスタを含むもので、この発
明の実施に関係するレジスタについては後述する。
座標・圧力検出回路22に関しては、ディジタイザとし
て知られる2次元入カバネル34が設けられている。デ
ィジタイザとしては、スイッチアレイ方式、電圧降下方
式、エンコーダ方式、磁界位相方式、静電結合方式、超
音波方式、磁歪方式、電磁誘導方式、電磁授受作用方式
等種々のものが提案されており、任意のものを用いるこ
とができる。
この実施例では、入カバネル34として、液晶表示パネ
ルと電磁授受作用方式で且つ圧力検知可能なディジタイ
ザとを重ね合せたものを用い、座標指示器として電子ペ
ン34Aを用いた。電子ベン34Aとしては、人カバネ
ル34との接触を検知するペン先スイッチをそなえたも
のを用いることもできるが、接触検知は人カバネル側で
の圧力検知で代行できるので、ペン先スイッチのないも
のを用いてもよい。表示可能な人カバネル34を用いる
と、電子ペン34Aで指示した座標を表示で確認しなが
ら入力操作を行なえるので好都合である。
座標・圧力検出回路22は、入カバネル34の有効読取
領域ER内において電子ベン34Aで指示されるX及び
y座標並びに操作圧力を検出するものである。
速度変換メモリ18は、位置−速度変換メモリ18A及
び距離−速度変換メモリ18Bを含むものである。メモ
リ18Aは、検出回路22で検出されるX座標値(操作
位置)を第2図に例示するような変換特性に従フて速度
データに変換するものであり、メモリ18Bは、検出回
路22で検出されるX座標値から求めた単位時間当りの
移動路1et(操作速度)を第3図に例示するような変
換特性に従って速度データに変換するものである。この
実施例では、操作位置対応の速度データを使用する位置
モード又は操作速度対応の速度データを使用する速度モ
ードのいずれかをモードスイッチの操作で任意に選択可
能である。
筆圧−円圧変換メモリ20は、演奏する人間の圧力感覚
にマツチした圧力データを得るために設けられたもので
、検出回路22で検出される圧力(筆圧)を例えば第4
図に示すような変換特性に従って圧力(円圧)データに
変換するものである。なお、このような変換を行なわず
、検出回路22からの圧力データをそのまま使用するこ
ともできる。
座標−配分比変換メモリ21は、第1の可変遅延手段(
第7図の遅延回路60)及び第2の可変遅延手段(第7
図の遅延回路6B)に対して発音すべき楽音の音高に対
応した合計遅延量を配分する際に配分比を決定するため
に用いられるもので、その変換特性は一例として第5図
に示すようになっている。第5図において、横軸は、入
カバネル34の有効読取領域ER内のX座標値0−Y、
/2〜Y、を示し、縦軸は、合計遅延量を1としたとき
の第1の可変遅延手段に対する配分比を示す。このよう
な変換特性によれば、検出回路22で検出されるX座標
値が例えばY、/2ならば第1の可変遅延手段に対する
配分比が0.5となり、従って第2の可変遅延手段に対
する配分比もi−o、s=0.5となる。
押鍵検出回路24は、鍵盤36の各鍵毎に押鍵情報(キ
ーオン/オフ及びキーコードの情報)を検出するもので
ある。
操作検出回路26は、前述したモードスイッチ等を含む
スイッチ群38中の各スイッチ毎に操作情報を検出する
ものである。
音源回路28は、前述した速度データ、圧力データ、押
鍵情報等に基づいて楽音信号TSを形成出力するもので
、詳しくは第6図を参照して後述する。
音源回路28からの楽音信号TSは、出力アンプ、スピ
ーカ等を含むサウンドシステム40に供給され、楽音と
して発音される。
音源回路28(第6図) 第6図は、音源回路28の一構成例を示すもので、この
回路28は、バイオリンの4本の弦に対応した4つの音
源TGI〜TG4を含んでいる。
従って、この実施例では、最大で4音まで同時発音可能
である。音源TGI〜TG4は、互いに同一の構成で同
様に動作するものであり、代表としてTGIの構成及び
動作を後述する。
レジスタVRは、メモリ18から読出された速度データ
がストアされるもので、このレジスタからの速度データ
VELはTGI〜TG4の各音源に供給される。また、
レジスタPRは、メモリ2oから読出された圧力データ
がストアされるもので、このレジスタからの圧力データ
PRSはTGI〜TG4の各音源に供給される。
レジスタKCRI 〜KCR4は、音源T01〜TG4
にそれぞれ対応して設けられたもので、鍵盤36で押さ
れた鍵に対応するキーコードデータ(音高データ)がス
トアされる。レジスタKCRI〜KCR4からのキーコ
ードデータKCI〜KC4は、キーコード−遅延量変換
メモリDMI〜DM4にそれぞれ供給される。
変換メモリDMI〜DM4は、いずれも鍵盤36の各鍵
毎にその音高に対応した合計遅延量データを記憶したも
ので、各メモリ毎に入力キーコードデータを音高にて対
応する合計遅延量データに変換するようになっている。
変換メモリDMI〜DM4からの合計遅延量データDL
CI〜DLC4は、乗算回路MPI〜MP4にそれぞれ
供給される。
レジスタRATは、メモリ21から読出された配分比デ
ータがストアされるもので、このレジスタからの配分比
データに1は乗算回路MPI〜MP4及び減算回路SB
に供給される。減算回路SBは、1から配分比データの
値に1を減算してその差に相当する配分比データに2を
乗算回路MP1〜MP4に供給する。
乗算回路MPI〜MP4は、互いに同一の構成で同様に
動作するものであり、代表としてMPIの構成及び動作
を述べる。乗算回路MPIにあフては、変換メモリDM
Iからの合計遅延量データDLCIを入力とする2つの
乗算器M1及びM2が設けられている。乗算器M1は、
合計遅延量データDLCIに対してレジスタRATから
の配分比データに1を乗算してその積に相当する遅延量
データDLCIIを音源回路TG1に供給する。
また、乗算器M2は、合計遅延量データDLCIに対し
て減算回路SBからの配分比データに2を乗算してその
積に相当する遅延量データDLC12を音源TGIに供
給する。
一例として、配分比データに1の値が0.8であるとす
ると、配分比データに2の値は0.2となる。そして、
合計遅延量データDLCIの値(例えば遅延段数)Nに
0.8をかけたものが遅延量データDLCIIの値とな
り、Nに0.2をかけたものが遅延量データDLC12
の値となる。なお、レジスタKCR1の値が0(すなわ
ちキーコードデータなし)のときは、データDLCII
及びDLC12として音源TG1の第1及び第2の遅延
手段(例えば第7図の60及び68)を非導通とするよ
うなデータが供給される。
他の音源TG2〜TG4についても、TGIについて上
記したと同様に遅延量データD L C21゜22〜D
LC41,42が供給される。
音源回路TGI〜TG4は、いずれも上記のようにして
供給される音源制御情報に基づいてディジタル形式の楽
音波形データを発生するもので、音源TGI〜TG4か
らの楽音波形データWOI〜WO4は混合回路50で混
合される。そして、混合回路50からの楽音波形データ
は、ディジタル/アナログ(D/A)変換回路52によ
りアナログ形式の楽音信号TSに変換され、この楽音信
号TSがサウンドシステム40(第1図)に供給される
音源TGI (第7図 第7図は、音源TGIの一構成例を示すもので、この音
源TG1は、擦弦音を模擬すべく構成されたものである
可変遅延回路60、フィルタ62、乗算器64、加算器
66、可変遅延回路68、フィルタ70、乗算器72及
び加算器74は、閉ループ状に接続されてデータ循環路
を構成しており、このデータ循環路の総遅延時間が弦(
娠動体)の長さ、すなわち発生音の基本波周期に対応す
る。値上の振動の伝搬・分布状態がデータ循環路を介し
て循環する波形データによって表現される。
遅延回路60及び68は、各々の遅延量が遅延量データ
DLCII及びDLC12の示す値になるよう設定制御
されるものである。データ循環路を介して循環する波形
データに対しては、遅延回路60及びB8の合計遅延量
に対応した音高が付与される。
すなわち、発生楽音の音高は、厳密には閉ループ内の遅
延量の総和で決まるので、予め回路60.68以外のフ
ィルタ等の遅延量を考慮して回路60.68の合計遅延
量を定めるようにすればその合計遅延量に対応した音高
が得られる。
フィルタ62及び70は、弦の材質による振動伝搬に対
する損失をPA擬したり、周波数に対する伝搬速度の非
直線性を模擬したりするためのもので、前者の模擬には
ローパスフィルタを用いる。また、後者の模擬には、オ
ールパスフィルタを用い、その周波数対遅延特性が非直
線性を持つことを利用して非整数次倍音の発生を実現す
る。
乗算器64及び72は、循環波形データに対して係数発
生器76及び78からの負の係数をそれぞれ乗算するこ
とにより弦の一端及び他端での振動波の反射に相当する
位相反転を模擬するものである。この場合、負の係数と
しては、弦の固定端にて損失がないものとしたいときは
−1とし、定常的な損失があるものとしたいときはその
損失に対応して0〜−1の範囲で適当な値を選定すれば
よく、所望によりその値を経時的に変更制御してもよい
加算器66及び74は、非線形変換部NLからデータ循
環路に励振波形データを導入するためのものである。
速度データVELは、加算器82.84を介して非線形
変換部NLに供給される。この変換部NLは、擦弦の非
線形変化を模擬するために設けられたもので、加算器8
4の出力を入力とする除算器86と、この除算器の出力
を入力とする非線形変換メモリ88と、このメモリの出
力を入力とする乗算器90とをそなえ、除算器86及び
乗算器90には圧力データPR3が供給され、乗算器9
0から励振波形データが出力されるようになっている。
第8図は、擦弦の非線形変化の一例を示すもので、横軸
は弦に対する弓の相対速度を示し、縦軸は弓から弦に与
えられる変位速度を示す。弓速度が0近辺では、静止摩
擦の寄与が支配的であるため弦変位速度は弓速度の増大
に対して直線的に増大するが、ある程度以上の外力が加
わると動摩擦が支配的となり、急に弦変位速度への外力
の寄与度が低下することから第8図に示すように非線形
な変化となることが知られている。また、静止摩擦−動
摩擦の遷移においては第8図に示すようにヒステリシス
現象が生ずることも知られている。
第8図に示したような非線形変化を模擬するために、非
線形変換メモリ88には一例として第9図の実線Aに示
すような変換特性に従って数値データが記憶されている
。そして、円圧に応じた静止摩擦領域の変化を模擬する
ために、メモリ88の入力側及び出力側にそれぞれ除算
器86及び乗算器90を設け、圧力データPR3との除
算及び乗算を行なう。メモリ88の入力を圧力データP
RSで除算すると、第9図Aの特性は同図の一点鎖線B
に示すような特性となり、メモリ88の出力に圧力デー
タPR3を乗算すると、第9図Bの特性は同図の破線C
に示すような特性となる。なお、圧力データPR3に応
じた特性変更を可能にするには、上記のような演算方式
に限らず、メモリ88に圧力値毎に変換特性を記憶して
おき、使用すべき変換特性を圧力データPR3に応じて
指定するようにしてもよい。
一例として、第1O図に示すような経時的変化を示す速
度データを非線形変換部NLに入力すると、非線形変換
部NLからは第11図に示すような励振波形データが出
力され、加算器66、74を介してデータ循環路に入力
される。
前述したヒステリシス現象を模擬するため、非線形変換
部NLには、乗算器90の出力Qを入力とするローパス
フィルタ(LPF)92と、このフィルタの出力に係数
発生器96からの係数を乗算する乗算器94と、この乗
算器の出力を加算器82の出力Sと加算してその加算出
力S°を除算器86に供給する加算器84とを含む帰還
路が設けられている。
LPF92は、発振防止のため及び利得又は位相補償の
ために設けられたものであるが、フィルタ特性に応じて
非線形変換部NLの出力波形も変化するので、音色変化
を得ることもできる。
−例として、第12図に示すような変換特性(入力S′
対出力Qの特性)を非線形変換部NLに持たせた場合、
帰還率β= 0.1  (i0%)とすれば、帰還路及
び非線形変換部NLを含む回路部の変換特性(入力S対
出力Qの特性)は第13図に示すようなヒステリシス特
性を有するものとなる。この場合、例えば係数発生器9
6で発生する係数を変更するなどして帰還率を変更すれ
ばヒステリシス特性が変更される。また、速度データV
EL又は圧力データ循環路等に応じて帰還率を変更制御
するようにすれば擦弦音に一層近似した楽音発生が可能
になる。なお、ヒステリシス特性を得るには、上記のよ
うな帰還方式に限らず、メモリ88に入力値の変化方向
毎に変換特性を記憶しておき、入力値の変化方向を検知
して使用すべき変換特性を指定するようにしてもよい。
加算器98は、乗算器64及び72の出力を加算してそ
の加算出力を加算器82に供給するものである。
このような加算器98を設けたことにより循環波形デー
タは非線形変換部NLを介して再びデータ循環路に入力
されるようになり、複雑な波形変化が得られる。
循環波形データからなる楽音波形データWOIは、−例
として乗算器72の出力側から導出される。楽音波形デ
ータの導出位置は、図示のものに限らず、波形データが
循環する所ならどこでもよい。また、1ケ所のみから導
出するのではなく、複数ケ所から導出したものを混合し
て出力するようにしてもよい。
上記した音源TG1は、フィルタを含む遅延のループ構
造となフているので、いわゆる櫛形フィルタ特性を示す
。弦と弓との関係を表わした非線形変換部NLからデー
タ循環路に励振波形データを入力すると、櫛形フィルタ
の共振峰周波数に応じた倍音スペクトル構成を示す波形
データがデータ循環路を介して循環することになる。
音源TGIは、速度データVEL及び圧力データPRS
が供給され且つデータDLCII及びDLC12として
遅延量を示すものが供給されることを条件として楽音波
形データW01を発生するものである。従って、鍵盤3
6でいずれの鍵も押さないとき又は鍵を押してもレジス
タKCRIにキーコードデータがセットされないときは
、入カバネル34にて電子ベン34Aで入力操作しても
楽音波形データは発生されない、また、レジスタKCR
Iにキーコードデータがセットされても、電子ベン34
Aによる入力操作をしなければ楽音波形データが発生さ
れない。
レジスタKCRIにキーコードデータがセットされた状
態において電子ベン34Aによる入力操作を開始すると
、そのときの操作力の加え方(例えば急速か徐々か)に
よって楽音の立上りに多様な表情を付加することができ
る。そして、楽音発生中も操作速度及び/又は操作圧力
を加減することで楽音に多様な表情を付加することがで
き、この後楽音減衰を開始する際にも操作力の抜き方(
例えば急速か徐々か)により楽音の立下りに多様な表情
を付加することができる。
上記したと同様の表情付加は、電子ベン34Aによる入
力操作を開始した後押鍵操作に応じてレジスタKCRI
にキーコードデータがセットされた場合にも可能である
一方、楽音発生中に!1鍵に応じてレジスタKCRIが
クリアされると、遅延回路60.68が非導通になるの
で、楽音は急速に減衰するようになる。また、楽音発生
中にレジスタKCRIをクリアすることなく電子ベン3
4Aによる入力操作をやめると、循環波形データが循環
路の損失を受けるので、楽音は徐々に減衰するようにな
る。従って、急速及びゆりくりの2通りの減衰態様を得
ることができる。
離鍵に伴う減衰制御は、遅延回路60.68を非導通に
するものに限らず、データ循環路中に可変減衰器を接続
してその減衰度をM鍵検出に応じて増大すべく制御する
方法、あるいはフィルタ62及び/又は70の利得をl
il検出に応じて低下すべく制御する方法などの方法を
採用してもよい。
ワーキングメモリ16 ワーキングメモリ18内のレジスタのうち、この発明の
実施に関係するものを列挙すると次の通りである。
(i)モードレジスタMD・・・これは、モードスイッ
チの操作に応じて1″又はO″がセットされるもので、
“1“ならば速度モードを表わし、“0”ならば位置モ
ードを表わす。
(2) キーコードレジスタKCD・・・これは、検出
回路24を介してキーオン又はキーオフイベントが検出
されるたびにそのイベント検出に係る鍵に対応したキー
コードデータがストアされるものである。
(3)音源オン/オフレジスタKOR・・・これは、第
6図のレジスタKCRI〜KCR4にそれぞれ対応した
4つのレジスタKORI〜KOR4を含むもので、各レ
ジスタ毎に”1”ならば対応する音源が発音中であるこ
とを表わし、“0”ならば非発音であることを表わす。
(4)x座標レジスタX・・・これは、検出回路22を
介して検出されるX座標値がセットされるものである。
(5)y座標レジスタY・・・これは、検出回路22を
介して検出されるX座標値がセットされるものである。
(6)圧力レジスタP・・・これは、検出回路22を介
して検出される圧力値がセットされるものである。
(7)ペン状態レジスタPsw・・・これは、電子ベン
34Aとしてペン先スイッチを有するものを用いた場合
に使用されるもので、ペン先スイッチがオン(接触)な
らば“1”が、オフ(非接触)ならば“0″がそれぞれ
セットされる。
(8)旧X座標レジスタXP・・・これは、レジスタX
からX座標値がセットされるものである。レジスタXが
今回のタイマ割込時のX座標値を示すのに対し、レジス
タXPは、前回のタイマ割込時のX座標値を示す。
(9) データフラグOLD・・・これは、レジスタx
pにおけるデータの有無を表わすもので、“1”ならば
データありを、“0″ならばデータなしを表わす。
(lO)距離レジスタDIST・・・これは、レジスタ
XPの値からレジスタXの値を減算して得た差(単位時
間当りの移動比m>がセットされるものである。
メインルーチン(第14図 第14図は、メインルーチンの処理の流れを示すもので
、このルーチンは電源オン等に応じてスタートする。
まず、ステップ100では、各種レジスタを初期化する
。例えば、前述した(i)〜(i0)のレジスタはすべ
てクリアする。そして、ステップ102に移る。
ステップ102では、鍵盤36にてキーオンイベントあ
りか判定し、あり(Y)ならばステップ104で第15
図について後述するようにキーオンのサブルーチンを実
行する。
ステップ102の判定結果が否定的(N)であったとき
又はステップ104の処理が終ったときはステップ10
Bに移り、鍵盤36にてキーオフイベントありか判定す
る。この判定の結果が肯定的(Y)であればステップ1
08に移り、第16図について後述するようにキーオフ
のサブルーチンを実行する。
ステップ106の判定結果が否定的であったとき又はス
テップ108の処理が終ったときはステップ110に移
り、モードスイッチにオンイベントありか判定する。こ
の判定結果が肯定的(Y)であればステップ112に移
り、“1”からMDの内容を差引いたものをMDにセッ
トする。すなわち、MDの内容が“0”であったときは
MDに1”をセットし、MDの内容が“1″であったと
きはMDに“O”をセットする。この結果、位置モード
と速度モードはモードスイッチをオンするたびに交互に
指定されるようになる。
ステップ110の判定結果が否定的(N)であ・ったと
き又はステップ112の処理が終ったときはステップ1
14に穆り、その他の処理(例えば音量等の設定処理)
を実行する。この後は、ステップ102に戻り、それ以
降の処理を上記したと同様に繰返す。
キーオンのサブルーチン(第15図 第15図は、キーオンのサブルーチンを示すもので、ス
テップ120では、キーオンに係るキーコードをKCD
にセットする。そして、ステップ122に穆る。
ステップ122では、KORのいずれかの内容が“0”
か判定し、この判定結果が否定的(N)であればすべて
の音源が使用中であるのでキーコード割当処理を行なわ
ずに第14図のルーチンにリターンする。なお、音源が
すべて使用中であっても最先にキーオンしたものから順
に書換えていくようにしてもよい。
ステップ122の判定結果が肯定的(Y)であったとき
はステップ124に移り、“0”と判定されたKORに
対応するいずれかのレジスタKCR(第6図KCRI〜
KCR4)にKCDのキーコードをセットする。そして
、ステップ126に移る。
ステップ126では、キーコードセットに係るKCRに
対応したKORに“1”をセットする。
そして、第14図のルーチンにリターンする。
第15図のルーチンによれば、例えばKORIが0″で
あったと籾は、KCRIにキーコードがセットされると
共にKORIに1”がセットされ、音源TG1での楽音
発生が可能となる。
キーオフのサブルーチン(第16図) 第16図は、キーオフのサブルーチンを示すもので、ス
テップ130では、キーオフに係るキーコードをKCD
にセットする。そして、ステップ132に穆る。
ステップ132では、KCRのいずれかにKCDと同一
のキーコードありか判定する。この判定結果が否定的(
N)であればキーオフした鍵に対応する楽音を発生中で
なく、キーオフ処理不要なので第14図のルーチンにリ
ターンする。
ステップ!32の判定結果が肯定的(Y)であったとき
はステップ134に穆り、同一キーコードありのKCR
に対応したKORをクリア(″o″セット)する。そし
て、ステップ136で同一キーコードありのKCRをク
リアしてから第14図のルーチンにリターンする。
第15図のルーチンによれば、例えばKCRIにKCD
と同一のキーコードがあったときは、KORI及びKC
RIがいずれもクリアされ、KCRIのクリアに応答し
て音源TGIでは第7図の遅延回路60. Hが非導通
となり、発生中の楽音が減衰を開始する。なお、キーオ
フによるクリアを行なわずに、消音処理はすべてペン離
し操作(P又はPSWの値の0への変化)に応じて行な
うようにしてもよい。
タイマ割込みルーチン(第17図) 第17図は、タイマ割込みルーチンを示すもので、この
ルーチンはタイマクロック信号TMCの各クロックパル
ス毎に例えば3 [mslの周期でスタートする。
まず、ステップ140では、検出回路22からX座標値
、X座標値及び圧力値を取込み、それぞれX%Y及びP
にセットする。また、電子ペン34Aとしてペン先スイ
ッチを有するものを用いた場合には、ペン先スイッチの
状態信号(“1“又は“0”)をpswにセットする。
次に、ステップ142では、KORのいずれも“0”か
判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればいずれ
の音源も楽音発生中でなく、処理不要なので第14図の
ルーチンにリターンする。
ステップ142の判定結果が否定的(N)であったとき
はステップ144に移り、Pの値がOか(電子ペン非接
触か)判定する。電子ペン34Aとしてペン先スイッチ
を有するものを用いた場合には、P2Oかの判定に代え
てPSWの内容が0”か判定する。このような判定の結
果が肯定的(Y)であれば以下に述べるような処理が不
要なので第14図のルーチンにリターンする。
ステップ144の判定結果が否定的(N)であったとき
はステップ14Bにわり、メモリ21からYの値に対応
した配分比データを読出し、レジスタRAT (第6図
)にセットする。そして、ステップ148 に移る。
ステップ148では、メモリ20からPの値に対応した
圧力データを読出し、レジスタPR(第6図)にセット
する。そして、ステップ150に穆る。
ステップ150では、MDの内容が“1”か(速度モー
ドか)判定し、この判定結果が否定的(N)であればス
テップ152に移る。
ステップ152では、メモリ18AからXの値に対応し
た速度データを読出し、レジスタVR(第6図)にセッ
トする。ステップ152の処理により第2図に示したよ
うなX座標値(X方向の操作位置)に応じた速度指定が
可能となる。例えば、入カバネル34においてX、/2
より右側でX座標値を指示すればそれに対応した正の速
度値が得られる。これは、第8図又は第9図において引
く方向の弓速度又は入力に相当する。また、Xm/2よ
り左側でX座標値を指示すればそれに対応して負の速度
値が得られる。これは、第8図又は第9図において押す
方向の弓速度又は入力に相当する。
ステップ152の処理が終ったときは、第14図のルー
チンにリターンする。
ステップ150の判定結果が肯定的(Y)であったとき
はステップ154に移り、OLDの内容が”0°°か(
xpにデータなしか)判定する。例えば電源オン後最初
にステップ154にきたような場合には、ステップ15
4の判定結果が肯定的(Y)となり、ステップ156に
穆る。
ステップ156では、OLDに°°ビをセットする。そ
して、ステップ158でXpにXの値をセットしてから
、第14図のルーチンにリターンする。
この後、再び第17図のルーチンに入ると、ステップ1
54の判定結果が否定的(N)となり、ステップ160
に!謬る。
ステップ160では、XPO値からXの値を減算して得
た差をDISTにセットする。そして、ステップ162
 に移る。
ステップ162では、メモリ18BからDISTの値に
対応した速度データを読出し、レジスタVR(第6図)
にセットする。そして、ステップ158でXの値をXP
にセットしてから、第14図のルーチンにリターンする
ステップ154〜162の処理によれば、第3図に示し
たような単位時間当りの移動距11t(x方向の操作速
度)に応じた速度指定が可能となる。例えば、入カバネ
ル34において電子ペン34Aを右方向に移動すれば差
(Xp  X)の符号は負となり、第3図において正の
速度値が得られる。これは、第8図又は第9図において
引く方向の弓速度又は入力に相当する。また、ベン34
Aを左方向に移動すれば差の符号は正となり、第3図に
おいて負の速度値が得られる。これは、第8図又は第9
図において押す方向の弓速度又は入力に相当する。
1皿1 この発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種
々の改変形態で実施可能なものである。
例えば、次のような変更が可能である。
(i)この発明は、複音電子楽器に限らず、単音電子楽
器にも適用できる。
(2)操作手段としては、ディジタイザ形式のものに限
らず、マウス等の平面移動可能なものを用いてもよい。
また、人カバネルとしては、ペン等の入力具を用いるも
のに限らず、タッチ入力可能なものを用いてもよい。
(3)音源回路としては、擦弦楽器を模擬したものに限
らず、管楽器を模擬したものや、その他周知の音源回路
を用いてもよい。
(4)速度情報を加速度情報に変換して楽音制御に用い
てもよい。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、面上にて一方向の操
作により速度を指定すると共に該一方向と交叉する他方
向の操作により位置を指定して楽音特性を制御するよう
にしたので、簡単な構成及び操作で楽音の立上り、持続
、立下り等に多様な表情を付加することができ、擦弦楽
器、管楽器等に近似した楽音発生が可能となる効果が得
られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例による電子楽器の構成を
示すブロック図、 第2図、第3図、第4図及び第5図は、メモリ18A、
 18B、20及び21の変換特性をそれぞれ例示する
グラフ、 第6図は、音源回路28の構成を示す回路図、第7図は
、音源TGIの構成を示す回路図、第8図は、擦弦の非
線形変化を例示するグラフ、 第9図は、非線形変換部NLの特性変更を例示するグラ
フ、 第1O図及び第11図は、非線形変換部NLの入力例及
び出力例をそれぞれ示す波形図、 第12図は、非線形変換特性の一例を示すグラフ、 第13図は、帰還によるヒステリシス付与例を示すグラ
フ、 第14図は、メインルーチンを示すフローチャート、 第15図及び第16図は、それぞれキーオン及びキーオ
フのサブルーチンを示すフローチャート、第17図は、
タイマ割込みルーチンを示すフローチャートである。 lO・・・バス、12・・・中央処理装置、14・・・
プログラムメモリ、16・・・ワーキングメモリ、18
・・・速度変換メモリ、20・・・筆圧−円圧変換メモ
リ、21・・・座標−配分比変換メモリ、22・・・座
標・圧力検出回路、24・・・押鍵検出回路、26・・
・操作検出回路、28・・・音源回路、32・・・タイ
マ回路、34・・・入カバネル、34A・・・電子ペン
、36・・・鍵盤、38・・・スイッチ群、40・・・
サウンドシステム、TGI〜TG4・・・音源、DMI
〜DM4・・・キーコード−遅延量変換メモリ、MPI
〜MP4・・・乗算回路、FAT・・・配分比レジスタ
、SB・・・減算回路。 第2 図(メモリ+8Aの変換特性) 第 3 図(メモ1月8Bの変換物上) 第4 図(メモリ2oの変換時1生) 第5図(メモリ21Lf)変換時1土)第8 図(凛弦
り非組形変化) 第9図c弗酸形変炉は) 第11 図(変換出す) 第12図(非助変換礁) 第 3図(帰還+7よるヒスデリノス付与例)箪 14図(
/イノシシ チン) サブルーf′−リ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(a)面上で操作可能な操作手段と、 (b)この操作手段の操作に応じて一方向の操作位置又
    は変位量に対応した操作情報を検出すると共に該操作手
    段の操作に応じて前記一方向と交叉する他方向の操作位
    置に対応した位置情報を検出する検出手段と、 (c)この検出手段からの操作情報に基づいて速度情報
    を発生する情報発生手段と、 (d)この情報発生手段からの速度情報に応じた楽音特
    性を有する楽音信号を発生する楽音発生手段と、 (e)前記検出手段からの位置情報に基づいて前記楽音
    信号の楽音特性を制御する制御手段とをそなえた電子楽
    器。 2、前記情報発生手段は、操作位置に対応した速度情報
    を発生するものである請求項1記載の電子楽器。 3、前記情報発生手段は、操作速度に対応した速度情報
    を発生するものである請求項1記載の電子楽器。 4、前記検出手段は、前記操作手段の操作に応じて操作
    圧力に対応した圧力情報を検出するものであり、前記制
    御手段は、前記検出手段からの圧力情報に基づいて前記
    楽音信号の楽音特性を制御するものである請求項1〜3
    のいずれか1つに記載の電子楽器。 5、(a)第1の可変遅延手段、第1の位相反転手段、
    第2の可変遅延手段及び第2の位相反転手段を順次に閉
    ループ状に接続した情報循環路と、 (b)発生すべき楽音の音高に対応して前記第1及び第
    2の可変遅延手段の合計遅延量を指示する指示手段と、 (c)面上で操作可能な操作手段と、 (d)この操作手段の操作に応じて一方向の操作位置又
    は変位量に対応した操作情報を検出すると共に該操作手
    段の操作に応じて前記一方向と交叉する他方向の操作位
    置に対応した位置情報を検出する検出手段と、 (e)この検出手段からの操作情報に基づいて速度情報
    を発生する情報発生手段と、 (f)前記検出手段からの位置情報を、前記第1及び第
    2の可変遅延手段に対する前記合計遅延量の配分比を表
    わす配分比情報に変換する変換手段と、 (g)この変換手段からの配分比情報に従って前記合計
    遅延量を前記第1及び第2の可変遅延手段に配分すべく
    各々の可変遅延手段の遅延量を制御する制御手段と、 (h)前記情報発生手段からの速度情報を励振波形情報
    に変換し、該励振波形情報を前記情報循環路に循環させ
    るべく入力する変換入力手段と、 (i)前記情報循環路から前記音高を有する循環波形情
    報を楽音波形情報として導出する導出手段と をそなえた電子楽器。 6、前記検出手段は、前記操作手段の操作に応じて操作
    圧力に対応した圧力情報を検出するものであり、前記変
    換入力手段は、前記検出手段からの圧力情報に応じた変
    換特性に従って速度情報を励振波形情報に変換するもの
    である請求項5記載の電子楽器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115048026A (zh) * 2022-06-14 2022-09-13 陕西理工大学 人机交互的交响乐队弦乐组乐器演奏方法、装置及设备

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