JPH03189169A - 薄膜型サーマルヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

薄膜型サーマルヘッドおよびその製造方法

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JPH03189169A
JPH03189169A JP33073189A JP33073189A JPH03189169A JP H03189169 A JPH03189169 A JP H03189169A JP 33073189 A JP33073189 A JP 33073189A JP 33073189 A JP33073189 A JP 33073189A JP H03189169 A JPH03189169 A JP H03189169A
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JP
Japan
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film
resistant protective
protective film
wear
thermal head
Prior art date
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Application number
JP33073189A
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English (en)
Inventor
Haruhiko Sekino
晴彦 関野
Seiichiro Sakaguchi
誠一郎 坂口
Akihiro Korechika
哲広 是近
Masatoshi Kitagawa
雅俊 北川
Takashi Hirao
孝 平尾
Yuichiro Yamada
雄一郎 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ファクシミリやプリンタ等における記録部品
である薄膜型サーマルヘッドおよびその製造方法に関す
る。
従来の技術 一般に、薄膜型サーマルヘッドは、絶縁性基板上に多数
の発熱抵抗体列と、これに電力を供給するための導体層
を設け、これらの上に耐摩耗保護膜を形成した構成をと
る。
ところで、この構成において、耐摩耗保護膜に要求され
る性質としては、次の事項が挙げられる。
(1)耐摩耗性が良好なこと[機械的な摩耗〔硬度;摩
擦係数が関与〕、電気化学的な摩耗(紙と耐摩耗保護膜
との反応が関与)のいずれも少ないこと。]。
(2)耐熱性が良好であること〔加熱時、ボイド(泡、
空隙)の発生、クラックの発生がないこと。〕。
(3)  発熱抵抗体層、導体層等、耐摩耗保護膜の下
に形成された膜の電解腐食が生じないこと[吸湿した紙
に記録する時に生じるため段差被覆性が良好なこと。ピ
ンホールフリーであること。
緻密で吸湿性がないこと。コ。
(4)  発熱抵抗体層、導体層、基板等の下地層との
密着性が良好なこと。
(5)  耐静電気性が良好なこと〔特に乾燥下、熱転
写方式のように、P E T(ポリエチレンテレフタレ
ート)フィルムと耐摩耗保護膜の摺動時に生じる静電気
により、破壊が生じないこと。〕。
上述した事項に対して、特に(3)は、信頼性の面で重
要である。従来、耐摩耗保護膜は、スパッタ法により、
シリコンカーバイド(SiC)もしくはシリコンナイト
ライド(SiN)が用いられていた。しかしながら、ス
パッタ法で前述した耐摩耗保護膜の要求を満たすために
は、成膜時に要するエネルギーが大きいことにより、ス
ブラッッ等の異常放電等が発生し、粒状突起、ピンホー
ル等の発生原因になる。またスパッタ法は、段差被覆性
が悪いため、下地層の電解腐食が生じる可能性があった
そこで、特開昭62−145735号公報にあるように
、プラズマCVD法によるシリコンオキシナイトライド
膜(S i ON膜)、シかも原料ガスとして、S i
 H4、N 20 、 N 2を用いて形成した膜は有
用であった。何故ならプラズマCVD法は、基本的に原
料ガスの分解と表面反応の促進により、膜を堆積させる
方法であるため、成膜に要するエネルギー(電力)が小
さくてすみ、異常放電による粒状突起、ピンホール等の
欠陥が生じ難く、また緻密かつ段差被覆性に優れている
ため、下地層の電解腐食が生じ難く、信頼性が格段に改
善される。
さらに、プラズマCVD法による5iON膜は、上述し
た(1)〜(2)を満たすため、十分な硬度。
耐熱性も有する。
しかしながら、5iON膜はその抵抗率が1013〜1
014Ω・mで、完全な絶縁体であり、転写方式のサー
マルヘッドに接し摺動する転写紙が、PET (絶縁体
)であるため、その際発生する静電気により、静電破壊
が生じるという問題があった(上述の(5)を満たして
いない。)。
発明が解決しようとする課題 このように従来、耐摩耗性、耐熱性、電解腐食等の信頼
性の観点で、プラズマCVD法で形成した5iON膜が
、サーマルヘッドの耐摩耗保護膜に用いられており、通
常の感熱紙を用いる用途(ファクシミリ装置等)におい
ては、十分な信頼性を有すると言えるが、一方、熱転写
方式のように、PETのような絶縁体である転写紙とヘ
ッドを摺動させる必要がある用途においては、上記5i
ON膜の抵抗率が、1Q13〜IQ+4Ω”mと完全な
絶縁体であるため、摺動時に生じる静電気により、ヘッ
ドに静電破壊が生じ、熱転写方式における要求仕様を満
足することができなかった。
本発明はこのような課題を解決し、絶縁破壊の生じない
耐摩耗保護膜を有する薄膜型サーマルヘッドおよびその
製造方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 この課題を解決するために、本発明は耐摩耗保護膜用材
料として従来の5iONに比べて抵抗率の小さい珪素、
チタン、窒素を主成分とした耐摩耗保護膜を形成したも
のである。
作用 この構成における珪素(Si)、チタン(Ti)。
窒素(N)でなる耐摩耗保護膜(以下5iTiN膜とい
う)は、膜中にTi、Ti−5i、Ti −N等の金属
的電気伝導を示すもの、Si等の半導体的電気伝導を示
すもの、5i−N等の絶縁体的なものを含む。以上の金
属的、半導体的電気伝導を示す生成物の存在により、膜
に導電性が付与され、したがって発生した静電荷を逃が
すため(電荷が蓄積しないため)、静電破壊を防ぐこと
が可能となる。
したがって、この5iTiN膜を耐摩耗保護膜に用いる
ことで、信頼性の高い薄膜型サーマルヘッドとすること
が可能となる。
実施例 以下の本発明の実施例では、珪素(S i) 、チタン
(T i) 、窒素(N)を主成分としてなる5iTi
N膜を、S i H4,TiCl 4. N2を原料ガ
スとして用い、プラズマCVD法で成膜した場合につい
て述べる。
成膜に用いた装置は、平行平板型(容量結合型)プラズ
マCVD装置で、電極形状は、300rtaφ。
電極間隔201111.RF周波数13.56MHz、
RF電力500w、ガス圧力ITorr、基板温度35
0℃で、上記原料ガスを導入することにより形成した。
第2図に、SiH4流量16secm、N2流量400
secm(一定)下で、T1Cf、流量を変化させた際
の膜の抵抗率の関係を示す。
同第2図に示すように、TiCl4流量を増加するのに
伴い、抵抗率は減少する。これはTiCji’4流量を
増加するのに伴い、SiN膜にTiを導入することで、
5i−Nという絶縁体である場合に対して、Ti、Ti
−5t、Ti −N等の金属的電気伝導を示す生成物の
存在により、膜に導電性が付与される。一方、硬度にお
いても、Ti−N等のチタン系は、5i−Nと同等すな
わちヴイッカース硬度2000程度を有し、特性上問題
がない。
ここで注意を要する点として、TiCl4を増加するの
に伴い、C1+H→HCI↑の引き抜き反応が増すため
、5i−H等の総合エネルギーの低い生成種が減り、耐
熱性が向上する。但し、この時、膜中にC1も残るため
、この発熱抵抗体層。
導体層(電極)への影響がある場合には、SiH4の代
わりにSi2H6を用いるか、N2の代わりにN2とH
2またはNH3を用いると、上述した反応により、膜中
のCIを抑えることが可能である。
このようにSiN膜にいわば、Tiを導入することで膜
に導電性が付与されるとともに、耐熱性をも向上させる
ことが可能となる。
つぎに実際の製造工程を説明する。すなわち第1図に示
すように、絶縁性基板として、アルミナの上にガラスグ
レイズ層を設けた絶縁性基板1上に、発熱抵抗体2.一
対の対向電極3を順次積層形成した後、パターン形成を
行ったものに対して、本発明の耐摩耗保護膜4として5
iTiN膜を形成することになる。このようにしてでき
た実際のサーマルヘッドに対して、パルス幅3.6m5
ec。
ライン周期10m5ec/1ine、印字電力Q、3w
/dotで、転写紙(PET)を用いて、ヘッドと転写
紙を長距離摺動させた。この際、5iTiN膜の抵抗率
は、第2図に示す種々のものを、各々5μm厚形成した
ものを用い、また比較のために、SiN膜(第2図で、
TiCj!4がQsecmのとき)についても、同じこ
とを行った。
これにより、SiN膜、すなわち、1012〜1013
Ω・mの抵抗率のものでは、静電破壊による発熱体ドツ
トの損傷が生じたのに対し、第2図に示すようにTiC
l4流量を増加させるにつれ、すなわち、導電性が付与
されるにつれ、静電破壊が減り、109〜1010Ω・
m以下の抵抗率になると、静電破壊は全く生じなくなっ
た。
なお、この実施例では、成膜時の基板温度を350℃と
したが、これは通常サーマルヘッドを用いる場合の使用
最高発熱温度が350℃程度で、この温度でクラック、
気泡の発生を抑えるためと、発熱抵抗体層、対向電極層
等の下地との付着力を向上させるため、さらに高硬度化
のため、少なくともこの程度の成膜温度は最低必要とな
る。
発明の効果 以上のように本発明の珪素、チタン、窒素を主成分とし
てなる5iTiN膜は、転写紙との摺動時に生じる静電
破壊を防止することができるとともに、膜硬度を損なう
ことなく耐摩耗性も良好であり、加えて耐熱性も改善さ
れる。
したがってこの5iTiN膜を耐摩耗保護膜に用いるこ
とで薄膜型サーマルヘッドの信頼性を著しく向上させる
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による薄膜型サーマルヘッド
の断面図、第2図は本発明の珪素、チタン、窒素を主成
分としてなる耐摩耗保護膜の抵抗率のTiC1<流量に
対する依存性を示す特性図である。 1・・・・・・絶縁性基板、2・・・・・・発熱抵抗体
、3・・・・・・一対の対向電極、4・・・・・・耐摩
耗保護膜(SiTiN層)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)絶縁性基板と、この絶縁性基板上の主走査方向に
    一列に設けた発熱抵抗体群と、この発熱抵抗体群上に設
    けた対向電極群と、前記発熱抵抗体群とこの発熱抵抗体
    群近傍の前記対向電極群上に設けた耐摩耗保護膜とを備
    え、前記耐摩耗保護膜が珪素、チタン、窒素を主成分と
    してなる薄膜型サーマルヘッド。
  2. (2)耐摩耗保護膜をプラズマCVD法を用いて形成す
    る請求項1記載の薄膜型サーマルヘッドの製造方法。
  3. (3)耐摩耗保護膜をプラズマCVD法で形成する際の
    原料ガスとして、SiH_4またはSi_2H_6と、
    TiCl_4と、N_2またはN_2+H_2またはN
    H_3とからなる少なくとも3種類の混合ガスを用いる
    請求項2記載の薄膜型サーマルヘッドの製造方法。
  4. (4)耐摩耗保護膜形成時の基板温度を350℃以上と
    する請求項2または3記載の薄膜型サーマルヘッドの製
    造方法。
JP33073189A 1989-12-19 1989-12-19 薄膜型サーマルヘッドおよびその製造方法 Pending JPH03189169A (ja)

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