JPH0318876B2 - - Google Patents

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JPH0318876B2
JPH0318876B2 JP57211117A JP21111782A JPH0318876B2 JP H0318876 B2 JPH0318876 B2 JP H0318876B2 JP 57211117 A JP57211117 A JP 57211117A JP 21111782 A JP21111782 A JP 21111782A JP H0318876 B2 JPH0318876 B2 JP H0318876B2
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JP
Japan
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enzyme
solution
solvent
blocked isocyanate
carrier
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JP57211117A
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Kunio Kihara
Shigeoki Yasukawa
Noritaka Hosokawa
Kenji Hijikata
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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  • Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、改良された固定化酵素の製造方法に
関するものである。 本発明の方法により製造された固定化酵素は、
優れた活性と著しく増大した使用安定性を有する
ものである。 近年、酵素の工業的利用の面から酵素を固定化
する為の種々の方法が提案されている。本発明者
らも特開昭55−39719号、同57−166983号等の方
法を提案したが前者では、使用する酵素種、基質
溶液によつては固定化酵素の使用安定性が劣り、
長期間使用すると酵素活性が低下する等の問題が
あり、一方後者では、強度の良好な高活性の膜状
の固定化酵素を得ることができず、ゲル担体内部
での反応物、生成の内部拡散速度が小さい為反応
時間が長い等の為特に酵素電極センサーとして使
用することができなかつた。 本発明者らは、上記問題点を解決すべく鋭意検
討を重ねた結果、特定の担体を用いこれに酵素を
担持した後に少なくとも酵素担持部を常温硬化性
ブロツクドイソシアネート化合物で被覆すること
により、優れた酵素活性と著しく増大した使用安
定性を有する固定化酵素を製造できることを見い
出し本発明を完成した。 即ち、本発明は、塩化ビニル樹脂を一種または
二種以上の溶媒(A)に溶解して該樹脂濃度を2〜25
重量%の溶液とし、該溶液を塩化ビニル樹脂の貧
溶媒でかつ溶媒Aの良溶媒となる一種または二種
以上の溶媒(B)中に浸漬して得られた担体を酵素を
含む液に接触させた後下記常温硬化性ブロツクド
イソシアネート化合物の水溶液に接触させること
を特徴とする固定化酵素の製造方法 常温硬化性ブロツクドイソシアネート化合物:
ポリイソシアネートと親水性ポリオールプレポリ
マーとを反応させて得られる遊離のNCO基を2
個以上有するウレタンプレポリマーと、分子中に
【式】骨格を有する複素環式化合物、 ヒドロキシピリジン、ヒドロキシキノリン、及び
pKaが5〜9.5のフエノールから選ばれるイソシ
アネートブロツキング剤とを、該ウレタンプレポ
リマーのNCO基に対する該イソシアネートブロ
ツキング剤のOH基及び/又はNH基の当量比が
0.2〜2になる割合において反応させて得られる
常温硬化性ブロツクイソシアネート化合物を提供
するものである。 本発明の方法で製造される固定化酵素は、特に
膜状で使用するに好ましいものであり、例えば酵
素センサー等として用いることができる。 本発明の方法による固定化酵素は、製法が簡単
で優れた酵素活性と著しく増大した使用安定性を
有するものであるので長期間安定に使用可能であ
り、又乾燥状態で保存後復水して使用する場合も
親水性ポリマーで被覆されている為、含水状態へ
の復帰も早く取扱いが容易である。 次に本発明の実施態様を詳述する。 (塩化ビニル樹脂担体) 本発明の方法に用いられる塩化ビニル樹脂担体
は、特開昭55−39719号公報記載のものを用いる
ことができる。 特に好ましくは、塩化ビニル樹脂担体は以下の
様にして製造される。 先ず塩化ビニル樹脂をジメチルホルムアミドな
どの溶媒(A)に溶解し、これを所望の担体形状に形
成した後溶媒Bへの浸漬処理を行なう。 本発明の上記塩化ビニル樹脂(PVR)として
は、ポリ塩化ビニル(PVC)、塩化ビニル共重合
体、これらと他の樹脂とのブレンド物があり、塩
化ビニル共重合体としては、例えば、塩化ビニル
と酢酸ビニル、塩化ビニリデン、エチレン、アク
リル酸、アクリロニトリルなどとの二元または三
元以上の共重合体がある。 溶媒(A)は、PVRを溶解できる溶剤であつて、
ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセト
アミド(DMA)、n−メチルピロリドン(n−
MP)、ヘキサメチルホスフオアミド(HMPA)、
テトラヒドロフラン(THF)、アセトンとベンゼ
ンの混合溶媒などがある。PVR溶液の濃度とし
ては1〜30重量%のものが用いられる。酵素等の
固定膜が優れた吸着活性を発揮して機能するため
にはPVRの重合度が約1000において6〜12重量
%が好ましい。 次に、かくして得たPVR溶液を所望の担体形
状に形成した後、PVRの貧溶媒であり且つ溶媒
(A)の良溶媒となる溶媒(B)と接触させて担体層を形
成する。この際、溶媒(B)との接触はPVR溶液層
が白化する前に行なうことが好ましい。ここで白
化する前とは、PVRと溶媒(A)の溶液が目視でき
る白濁を生じ不透明となるまでの期間である。 溶媒(B)としては水、アルコール系溶媒、エーテ
ル系溶媒などがある。 アルコール系溶媒としては、メチルアルコー
ル、エチルアルコール、n−プロピルアルコー
ル、iso−プロピルアルコール、n−ブチルアル
コール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチル
アルコールなどの一価アルコール類、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、グリセリンな
どの多価アルコール類、エチレングリコールモノ
メチルエーテル、エチレングリコールモノエチル
エーテルなどのグリコールモノエーテル類などが
用いられる。浸漬する溶媒としてはこれらアルコ
ール系溶媒単独またはアルコール系溶媒を50重量
%以上含有して塩化ビニル樹脂不溶の混合溶媒で
あつてもよい。 殊に、メチルアルコール、エチルアルコールを
用いた場合には、固定化酵素活性の大きい固定化
物が得られ好ましい。 なお、PVRと溶媒(A)の溶液には、担体の膨潤
の度合の調整すなわち担体の含水率の調節、孔径
の調整等のために、ポリエチレングリコール等の
PVRに対し非溶媒性の化合物を添加することが
できる。 担体形状としては膜状、管状、試験管状、ビー
ズ状等種々の形状をとることができる。酵素電極
等の用途には特に膜状が好ましい。膜状担体は
PVR溶液を流延し、その後溶媒Bに接触し、管
状担体は管状支持体の内壁に溶液薄膜層を形成
し、その後用媒(B)に接触し、試験管状担体の場合
には試験管の内壁に溶液薄膜層を形成し、その後
溶媒(B)に接触し、ビーズ状担体の場合にはPVR
溶液を空気中に噴霧した後溶媒(B)に浸漬して形成
する。 この際、担体の強度を向上させる為膜状担体の
場合には不織布等の、ビーズ状担体の場合には多
孔性の球状体等の補強材を用いてもよい。 なお担体の形成後、担体を水中に浸漬して溶媒
(B)を水と置換することが好ましい。 次に上記担体と酵素を含む液を接触することに
よつて固定化酵素を得る。酵素を含む溶液の濃度
は1〜500mg/dlが用いられ、好ましくは20〜200
mg/dlであり、酵素はPH緩衝溶液中に溶解して浸
漬処理を行なう。 (固定化される酵素) 固定化される酵素には特に制限はないが、例え
ば次の様なものが挙げられる。 酸化還元酵素 アミノ酸オキシダーゼ、ウリカーゼ、カタラー
ゼ、グルコースオキシダーゼ、グルコース−6−
リン酸デヒドロゲナーゼ、グルタミン酸デヒドロ
ゲナーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ、ペルオキシダ
ーゼ、ピルピン酸オキシダーゼ、コレステロール
オキダーゼなど、 転移酵素 アスパラギン酸アセチルトランスフエラーゼ、
グルタミン酸オキザロ酢酸アミノトランスフエラ
ーゼ、クレアチンホスホキナーゼ、ヘキソキナー
ゼなど、 加水分解酵素 アスパラギナーゼ、ウレアーゼ、β−ガラクト
シターゼ、トリプシン、β−グルクロニダーゼな
ど、 リアーゼ アスパルターゼ、フマル酸ヒドラターゼ、フマ
ラーゼなど、 異性化酵素 グルコースイソメラーゼ、グルタミン酸ラセマ
ーゼ、乳酸ラセマーゼなど、 リガーゼ アスパラギンシンターゼ、グルタチオンシンタ
ーゼなど、 (常温硬化性ブロツクドイソシアネート化合物) 本発明の方法に用いられる常温硬化性ブロツク
ドイソシアネート化合物は、特開昭56−59832号、
同56−110717号又は同57−166983号記載の常温硬
化性ブロツクドイソシアネート化合物(常温水硬
性ウレタンプレポリマー又は常温水硬性ブロツク
ドイソシアネート等と記載されていることもあ
る)を用いることができる。 常温硬化性ブロツクドイソシアネート化合物
は、ポリイソシアネートと親水性ポリオールプレ
ポリマーとを反応させて得られた分子中に遊離イ
ソシアネート基を2個以上有するウレタンプレボ
リマーと特定のイソシアネートブロツキング剤と
を反応させて得られるものである。 ポリイソシアネートとしては、例えば2,6−
トリレンジイソシアネート、2,4−トリレンジ
イソシアネート、ジフエニルメタン−4,4′−ジ
イソシアネート、キシリレンジイソシアネート、
ナフタレンジイソシアネート、ポリフエニレンジ
イソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネートが、得
られるブロツクドイソシアネート化合物の硬化時
間、安定性及びコスト等の面から好ましい。 次に、親水性ポリオールプレポリマーとして
は、次の(イ)〜(ホ)に挙げたものが好ましい。 (イ) 分子量が1000〜20000のエチレンオキサイド
付加重合体。 (ロ) エチレンオキサイドと炭素数3〜6個のアル
キレンオキサイド50モル%以下との共重合付加
体であつて、分子量が1000〜20000のポリエー
テルポリオール。 (ハ) 脂肪族アミン、脂肪族アミド、ジカルボン酸
又は多官能性アルコールとエチレンオキサイド
との付加物であつて、分子量が1000〜20000の
もの。たとえばヤシ油アミン、大豆油アミン、
牛脂アミン、ステアリルアミン、エチレンジア
ミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン、ピペラジン、水添牛脂アミド、オ
レイルアミド、フタル酸、マレイン酸、コハク
酸、マロン酸、アジピン酸、トリメチロールプ
ロパン、グリセリン等の各エチレンオキサイド
付加物。 (ニ) 脂肪族アミン、脂肪族アミド、ジカルボン酸
又は多官能性アルコールと、エチレンオキサイ
ド及び炭素数3〜6個のアルキレンオキサイド
50モル%以下との付加物で分子量が1000〜
20000のもの。たとえばヤシ油アミン、大豆油
アミン、牛脂アミン、ステアリルアミン、エチ
レンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキ
サメチレンジアミン、ピペラジン、水添牛脂ア
ミド、オレイルアミド、フタル酸、マレイン
酸、コハク酸、マロン酸、アジピン酸、トリメ
チロールプロパン、グリセリン等と、エチレン
オキサイド及び炭素数3〜6個のアルキレンオ
キサイド50モル%以下との付加物。 (ホ) 分子量が1000〜20000のポリエステルポリオ
ール。たとえばテトラメチレングリコール、ポ
リエチレングリコール等と、フタル酸、マレイ
ン酸、コハク酸、マロン酸、アジピン酸等との
共エステル化物に、さらにエチレンオキサイド
を付加したもの、或いは分子量200以上のポリ
エチレングリコールとフタル酸、マレイン酸、
コハク酸、マロン酸、アジピン酸等との共エス
テル化物で末端OH基を有するポリエステルポ
リオールであつて、いずれも分子量が1000〜
20000のもの。 本発明におけるウレタンプレポリマーを得るに
は、上記のポリイソシアネートと上記の親水性ポ
リオールプレポリマーとを、ポリイソシアネート
のNCO基に対する親水性ポリオールプレポリマ
ーのOH基の当量比(OH/NCO)が0.5〜1.0に
なる割合において、20〜120℃の温度で1〜50時
間反応させればよい。そのウレタンプレポリマー
は分子中に遊離のNCO基を2個以上有するもの
であつて、分子量1000〜20000のものになるよう
にするのが特に好ましい。 次に、本発明におけるイソシアネートブロツキ
ング剤は、分子中に
【式】骨格を有す る複素環式化合物が好ましく、具体的にはイミダ
ゾール、ベンズイミダゾール、2−メチルイミダ
ゾール、2−エチルイミダゾール、2−メチル−
4−エチルイミダゾール、2−フエニルイミダゾ
ール、2−メチルイミダゾリン、2−クロロ−
4,6−ビスエチルアミノ−S−トリアジン等が
挙げられる。 次に、本発明における常温水硬性ブロツクドイ
ソシアネート化合物は、上記のウレタンプレポリ
マーと上記のイソシアネートブロツキング剤と
を、ウレタンプレポリマーのNCO基に対するイ
ソシアネートブロツキング剤のOH及び/又は
NH基の当量比〔すなわちOH/NCO、NH/
NCO、又は(OH+NH)/NCO〕が0.2〜2に
なる割合で反応させて得られるが、その反応条件
は、温度0〜150℃で1〜50時間、好ましくは温
度50〜90℃で1〜4時間である。 得られた常温硬化性ブロツクドイソシアネート
の水溶液を前記固定化酵素に被覆し、常温20分乃
至1日放置することによりウレタンプレポリマー
で被覆された固定化酵素が得られる。該プロツク
ドイソシアネート化合物の水溶液の濃度は5〜95
重量%、好ましくは20〜60重量%で用いられ、ま
た水溶液の代りにPH緩衝溶液を使用することもで
きる。被覆する方法は任意の方法が採用される
が、担体が膜状体の場合は塗布法、浸漬法、管状
又は試験管状体の場合は管又は試験管等の内壁に
該ブロツクドイソシアネート化合物の水溶液を流
入させ、またビーズ状体の場合には浸漬法等が使
用される。該ブロツクドイソシアネート被膜の厚
みは通常約1μ〜約10μである。 本発明の方法で製造される固定化酵素の用途の
例は次のとおりである。固定化酵素膜は酸素電
極、過酸化水素電極、二酸化炭素電極、アンモニ
ウムイオン電極などの電極に装着することにより
酵素センサーとして使用できる。又固定化酵素管
状体は固定化酵素反応装置として臨床検査分野で
の分析計への前処理反応部として使用でき、ビー
ズ状固定化酵素は医薬品合成、食品加工等の分野
での充填型反応装置として使用できる。 次に実施例、比較列を挙げて本発明を更に詳細
に声明する。 実施例 1 〔〕 ブロツクイソシアネートプレポリマーの製
造 分子量1000のポリエチレングリコール70重量
部とトリレンジイソシアネート30重量部を反応
させ未反応のトリレンジイソシアネートを5.6
モル%含むイソシアネートプレポリマーを得
た。このイソシアネートプレポリマー中の遊離
のNCO基は8.6モル%であつた。 次いでこのイソシアネートプレポリマー87重
量部にイミダゾールを13重量部添加し、撹拌
下、90℃、3時間反応させてブロツクドイソシ
アネートプレポリマーを得た。 〔〕 固定酵素膜の製造 塩化ビニル樹脂(重合度1000)8重量部、ジ
メチルホルムアミド溶媒92重量部より均一な溶
液を調製し、この溶液の1部をポリエステル製
不織布(日本バイリーン(株)製、膜厚約38μm)
をおいた20×20cmのガラス板上に流延し、直ち
にメタノール浴中へガラス板ごと30分間浸漬し
た。その後これを水中に入れ水置換を行つた。
次に膜を直径9mmの円形に打ち抜き(膜厚65μ
m)、グルコースオキシダーゼ(東洋紡績社製)
溶液(0.1モルキリン酸塩バツフアー、PH5.6の
100mg/dl)0.6ml中に4℃に24時間浸漬した。 この膜を前記イソシアネートプレポリマーの
20重量%水溶液(0.1モルリン酸塩バツフアー、
PH5.6)に5分間浸漬した後、室温下、4時間
放置してウレタンポリマーで被覆された固定化
酵素膜を得た。この固定化酵素膜の酵素活性は
270mU/cm2であつた。 尚、酵素活性の測定は、酵素反応により生じ
たH2O2をペルオキシダーゼ存在下、3−メチ
ル−2−ベンゾチアゾロンヒドラゾンとジエチ
ルアニリンを酸化縮合させ、生じたインダミン
色素を吸光度590nmで測定した。1U(ユニツ
ト)は37℃、PH5.1において1分間に1マイク
ロモルのβ−D−グルコースをD−グルコン酸
とH2O2に酸化する活性量とした。 次にこの固定化酵素膜を過酸化水素電極(例
えば、Enzdyme Microb.Technol.、1981、No.
3、326)参照)に装着し、酵素電極を作製し
た。 〔〕 グルコースの定量 上記酵素電極を37℃、PH5.6の0.1モルリン酸
塩バツフアー液0.99mlを入れたセルに浸漬し、
次に0〜1000mg/dl各種濃度のグルコース標準
液10μを撹拌しながら、マイクロデイスペン
サーを用いてセル中に投入し、酵素反応を15秒
間行なわせて発生した過酸化水素の酸化電流を
ポーラログラフ法により測定したところ、グル
コース濃度と電流値の間に良好な直線関係が得
られた。次に37℃、PH5.6の0.1モルリン酸塩バ
ツフアー液0.99mlを入れたセルに、150mg/dl
のグルコース標準液10μを投入し、約2000
回、2ケ月測定を繰り返した。その結果2ケ月
後においても電極活性の低下は認められず、使
用安定性は良好であつた。 実施例 2 実施例1の〔〕にて得た塩化ビニル樹脂膜を
直径9mmの円形に打ち抜き(膜厚65μm)、ウリ
カーゼ(東洋紡績社製)溶液(0.05モルホウ酸塩
バツフアー、PH8.5の100mg/dl)0.3ml中に24時
間浸漬した。この膜に実施例1の〔〕にて得た
イソシアネートプレポリマーの40重量%水溶液を
塗布し、室温下、4時間放置してウレタンポリマ
ーで被覆された固定化酵素膜を得た。この固定化
酵素膜をオーリング(JIS−W−1516−5、内径
60.7mm)に接着後、室温にて2日間風乾して乾燥
固定化酵素膜を得た。この膜を10ケ月間冷蔵庫に
て4℃で保存後、約3分、0.05モルホウ酸塩バツ
フアー、PH8.5)の溶液に浸漬した湿潤状態にも
どし、酵素活性の測定をしたところ、乾燥前の活
性110mU/cm2に対し、105mU/cm2と保存安定性
も良好で、乾燥状態から湿潤状態への復帰も早か
つた。 なお酵素活性の測定は、尿酸の293nmにおけ
る紫外部吸収法により行なつた。尚、1U(ユニツ
ト)は25℃、PH8.5にて1分間に1マイクロモル
の尿酸をアラントインに変える活性量である。 比較例 1 グルコースオキシダーゼ(東洋紡績社製)500
mg/dl、上記実施例1の〔〕記載のブロツクド
イソシアネートプレポリマー40重量%濃度の0.1
モルリン酸塩バツフアー(PH5.6)溶液を調製し、
この溶液の1部をポリエステル製不織布(日本バ
イリーン(株)製、膜厚約38μm)をおいた20×20cm
のガラス板状に流延し、室温下に1日放置後、
0.1モルリン酸塩バツフアーにて洗浄を行ない膜
厚約40μmの固定化酵素膜を得た。この固定化酵
素膜の酵素活性は15mU/cm2と非常に低かつた。 次に実施例1の〔〕と同様にしてこの固体酵
素膜を過酸化水素電極に装着して酵素電極を作成
し、グルコースの定量を実施したところ、出力が
低くグルコースの定量はできなかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 塩化ビニル樹脂を一種または二種以上の溶媒
    (A)に溶解して該樹脂濃度を2〜25重量%の溶液と
    し、該溶液を塩化ビニル樹脂の貧溶媒でかつ溶媒
    (A)の良溶媒となる一種または二種以上の溶媒(B)中
    に浸漬して得られた担体を酵素を含む液に接触さ
    せた後下記常温硬化性ブロツクドイソシアネート
    化合物の水溶液に接触させることを特徴とする固
    定涸化酵素の製造方法。 常温硬化性ブロツクドイソシアネート化合物:
    ポリイソシアネートと親水性ポリオールプレポリ
    マーとを反応させて得られる遊離のNCO基を2
    個以上有するウレタンプレポリマーと、分子中に
    【式】骨格を有する複素環式化合物、 ヒドロキシピリジン、ヒドロキシキノリン、及び
    pKaが5〜9.5のフエノールから選ばれるイソシ
    アネートブロツキング剤とを、該ウレタンプレポ
    リマーのNCO基に対する該イソシアネートブロ
    ツキング剤のOH基及び/又はNH基の当量比が
    0.2〜2になる割合において反応させて得られる
    常温硬化性ブロツクドイソシアネート化合物。 2 イソシアネートブロツキング剤が分子中に
    【式】骨格を有する複素環式化合物で ある特許請求の範囲第1項記載の方法。
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