JPH03187929A - ガラスのプレス成形装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ガラスのプレス成形装置に関し、特に、ガラ
ス材料を投入した金型を成形室に入れ、成形室に加熱ガ
スを流通させて金型内のガラス材料を軟化させ、しかる
後に成形室内で上、下型の組合わせから成る金型の上、
下面間を圧縮してガラス材料をプレス成形する小型のレ
ンズ等を得るのには好適に用いられるプレス成形装置に
関する。

〔従来の技術〕

上述のようなガラスのプレス成形装置として第５図に示
したような装置が用いられる。

第５図において、ｌは上向き固定面、２は下向き固定面
、３と４は上部と下部の成形室構体、５は上部と下部の
成形室構体３と４とが合わせられて形成される密閉空間
の成形室、６は上部と下部の成形室構体３と４の合わせ
られた状態を固定するためのボルトとナツトから成る締
付は手段、７は下部成形室構体４の水平壁が上下に摺動
可能に支持している加圧体である。加圧体７の上端には
金型を載置するヘッド部７ａが形成されていて、加圧体
７の上、下動は固定面ｌよりも下方の不図示の油圧ピス
トン等の昇降手段の動力によって行われる。８と９は下
部成形室構体４の対向する側壁にそれぞれ設けられた成
形室５へのガス導入通路と成形室５からのガス排出通路
、１０と１１はそれぞれガス導入通路８とガス排出通路
９に連結されたバルブである。

第５図の装置によるプレス成形は次のように行われる。

昇降手段によって加圧体７を、下部成形室構体４の下面
が上向き固定面１上に乗り、加圧体７のヘッド部７ａの
下面が成形室５内の図示位置よりは下がった位置から成
形室５の底面に接する位置までの間の適当な位置を占め
るように、下降させて停める。そこで締付は手段６を外
して、上部成形室構体３を下Ｍ５成形室構体４から離す
ことで、プレス成形後の上、下型１２．１３から成る金
型を成形室５から取り出したり、ガラス材料１４が投入
された新たな金型を加圧体７のヘッド７ａ上に置くこと
ができる。

新たな金型をヘッド７ａ上に置いたら、上部成形室構体
３を下部成形室構体４に合わせて締付は手段６により締
付ける。それからガス排出通路９のバルブ１１を開いて
図示してない真空ポンプにより成形室５内を適当な真空
にする。これによって金をやガラスの酸素による劣化を
防止する。

次にバルブ１１を閉じ、バルブＩＯを開いて、ガス導入
通路８を通し成形室５内にガラス材料１４の軟化温度以
上に加熱したＮ２ガス等の不活性ガスを送り込む。それ
により成形室５の圧力が大気圧以上になったらバルブ１
１も適当に開いて冷却した不活性ガスを成形室外に排出
させる。それによりガス導入通路８から加熱した高温の
不活性ガスが成形室５に継続して流れ込み金型を加熱し
てガラス材料１４を軟化させる。

ガラス材料Ｉ４が軟化点以上の温度になった時点で昇降
手段により加圧体７を上昇させる。それによって、最初
は上、下部成形室構体３，４が加圧体７との摩擦力で上
昇させられ、上部成形室構体３の上面が下向き固定面２
に当接した以後は成形室５内でヘッド７ａ上の金型が上
昇し、上型１２の上面が上部成形室構体３の内面に当接
した以後にガラス材料１４の上、下型１２．１３による
プレスが行われる。

加圧体７の所定の高さまでの上昇または加圧体７への反
力が所定の大きさになるまでの上昇によってプレス成形
が終了したら、それまで開いていたバルブＩＯを閉じ、
バルブ１１を全開にして成形室５に外気が入り込み得る
ようにした後、加圧体７を最初に述べたような位置まで
下降させる。そしてまた上部成形室構体３を下部成形室
構体４から離してプレスした金型とこれからプレスする
金型の入れ換えを行うと言った具合にプレス成形を繰り
返すことができる。

〔発明が解決しようとする課題〕

第５図のような装置では、ガス導入通路８からの高温ガ
スが金型の側面に吹き付けられるようになって、金型に
横方向で温度差が生じ易く、そのためにガラス成品に形
状や光学特性の歪が生じ易いと賃う問題があり、それを
防ごうとすれば、ガス導入通路８やガス排出通路９を金
型から十分上下に外れた位置に設けねばならないから、
上、下一 部成形室構体３，４が大きな容積の成形室５を囲むもの
となって設備費が増大するだけでなく、金型の加熱効率
が低下して成形品の製造コストも増加すると言う問題が
新たに生ずる。

本発明は、上述の問題を解消するためになされたもので
あり、高温ガスによる金型の加熱が横方向で温度差の生
じないように効率よくなされて、成形室も小さくできる
ガラスのプレス成形装置の提供を目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、ガラス材料の投入された金型を入れて密閉空
間の成形室を形成し、密閉空間の壁にガス導入通路とガ
ス排出通路とが設けられていることにより成形室に加熱
ガスを流通させて前記金型を加熱することができ、密閉
空間の水平壁が外部からの動力によって密閉空間内で上
下に動かされる加圧体を可動に支持していることにより
加圧体と密閉空間の他の水平壁との間で上、下型の組合
わせから成る前記金型の上、下面間を圧縮することがで
きる開放可能の成形室構体を用いたガラスのプレス成形
装置であって、密閉空間の壁面に前記加熱ガスの案内翼
が前記加圧体による金型の圧縮に支障を与えないように
取付けられていることを特徴とするガラスのプレス成形
装置にあり、この構成によって前記目的を達成する。

〔作用〕

すなわち、本発明のプレス成形装置においては、密閉空
間の壁面に取付けられた案内翼によって高温ガスを金型
の加熱が横方向の温度差を生じさせずに効率よく行われ
るように導くことができ、したがってまた、成形室を容
積の小さいものにすることもできる。

〔実施例〕

以下、本発明を第１〜４図によって説明する。

第１〜４図はそれぞれ本発明プレス成形装置の例を示す
構成要部断面図であり、第１〜４図においても第５図と
同一符号は同一機能部材、部分を示している。

第１図の装置が第５図の装置と実質的に異なっている点
は、ガス導入通路８およびガス排出通路９がそれぞれ上
部成形室構体３と下部成形室構体４の水平壁に設けられ
ていて、そのために成形室５の高さを高くすることなく
高温不活性ガスを一点鎖線矢印で示すように縦方向に流
して金型に横方向の温度差が生じないようにできること
、および高温不活性ガスが金型に効率的に均一に当たる
ように案内翼１５．１６が設けていることである。筒状
の案内翼１５は上部成形室構体３の水平壁内面に取付け
られ、テーパ筒状の案内翼１６は下部成形室構体４の水
平壁内面に取付けられている。この第１図の装置による
ガラスのプレス成形は第４図の装置と同様に行われる。

第２図の装置は、下部成形室構体４が環状水平壁部４ａ
と、鏡水平壁部４ｂと、環状水平壁部４ａの孔周り下面
と鏡水平壁部４Ｃの上面周縁部とに接合されて両者を連
結しているニッケル合金製等のベローズ４ｃと、環状水
平壁部４ａの孔を通過する先端面に金型を載置すること
ができて鏡水平壁部４ｃと一体に設けられている加圧体
部４ｄとから成り、鏡水平壁部４ｂの下面を昇降手段の
突き棒７１で押されて上昇して環状水平壁部４ａの上面
周縁部が下向き固定面２に当接している上部成形室構体
３のシーリング材２０が嵌装されている側壁下面に圧接
することによって密閉空間の成形室５が形成され、その
後さらに突き棒７１で押されてベローズ４ｃが収縮し、
鏡水平壁部４ｂと共に加圧体部４ｄが上昇して、加圧体
部４ｄの先端面に置かれた金型の上面が上部成形室構体
３の水平壁内面に圧接するようになることで金型内のガ
ラス材料１４のプレス成形が行われるものである。すな
わち、この装置では、締付は手段を用いないから、第１
図の装置よりも生産性が著しく高くなる。

以上のはかさらに第２図の装置が第１図の装置と異なる
点は、ガス導入通路８の成形室５へのガス吹出し口８ａ
が複数個所になっている点、ガス排出通路９が環状水平
壁部４ａに設けられている点、上部成形室構体３の水平
壁部内面にテーパ筒状の案内翼１５のほかに内側のテー
パ筒状の案内翼１７が、また下部成形室構体４の環状水
平壁部の内面にテーパ筒状の案内翼１６のほかに内側の
テーパ筒状の案内翼１８がそれぞれ取付けられている点
である。この装置においては、下部成形室構体４の環状
水平壁部４ａの上面周縁部が上部成形室構体３の側壁下
面に圧接するようになってから金型の上面が上部成形室
構体３の水平壁内面に接触するようになるまでの間で、
成形室５の真空化とそれに続く高温不活性ガスによる金
型等の加熱を行うことは言うまでもない。

第３図の装置は上部成形室構体３の水平壁にガス導入通
路８と共にガス排出通路９も設けて、上部成形室構体３
の水平壁内面に取付けたテーパ筒状の案内翼１５の内側
面で金型に吹き付ける高温ガスを案内し、案内翼１５の
外側面で金型への吹き付けを終えたガスをガス排出通路
９の吸気開口へと案内するようにしている点が第２図の
装置と異なるもので、ガラス材料１４のプレス成形は第
２図の装置と同様に行われるものである。この装置では
、高温ガスによる金型の加熱効率が第２図の装置よりも
一層高くなる。

第４図の装置は、下部成形室構体４の側壁下部にガス導
入通路８を設け、側壁上部にガス排出通路９を設けて、
側壁内面にガス導入通路８から吹き込まれた高温ガスを
金型の周囲に旋回させるだめの螺旋状案内翼１９を取付
けている点が第５図の装置と異なっているだけであるが
、第５図の装置よりも高温ガスによる金型の加熱効率が
優れ、金型に横方向の温度差が生ずることが少なくて優
れた品質のガラス成形品を得ることができる。

本発明は、第１〜４図の例に限らず、第２，３図のよう
な装置で、ガス導入通路やガス排出通路が成形室構体の
側壁に設けられ、螺旋状案内翼が設けられているもので
も、第４図のような装置で、側壁が上部成形室構体側に
あって、ガス導入通路とガス排出通路の位置が入れ換わ
っているようなものでもよい。また、第１図や第４図の
ような装置では、下部成形室構体４を上向き面ｌに固定
して、下向き面２を省略することができるし、第２図や
第３図のような装置では、下向き面２に上部成形室構体
３を固定してもよい。その他、第１〜４図の構成の組合
わせを適当に入れ換えることもできる。

〔発明の効果〕

本発明のプレス成形装置においては、成形室の金型の高
温ガスによる加熱を効率よく、また金型に横方向の温度
差が生じないように行うことができると言う効果が得ら
れる。

の例を示す構成概要断面図、第５図は従来のプレス成形
装置の例を示す構成概要断面図である。

ｌ・・・上向き固定面　　　２・・・下向き固定面３・
・・上部成形室構体　　４・・・下部成形室構体５・・
・成形室　　　　　　６・・・締付は手段７・・・加圧
体　　　　　　８・・・ガス導入通路９・・・ガス排出
通路　　　１２・・・上型１３・・・下型　　　　　　
　１４・・・ガラス材料１５〜１９・・・案内翼

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ガラス材料の投入された金型を入れて密閉空間の成形室
   を形成し、密閉空間の壁にガス導入通路とガス排出通路
   とが設けられていることにより成形室に加熱ガスを流通
   させて前記金型を加熱することができ、密閉空間の水平
   壁が外部からの動力によって密閉空間内で上下に動かさ
   れる加圧体を可動に支持していることにより加圧体と密
   閉空間の他の水平壁との間で上、下型の組合わせから成
   る前記金型の上、下面間を圧縮することができる開放可
   能の成形室構体を用いたガラスのプレス成形装置であっ
   て、密閉空間の壁面に前記加熱ガスの案内翼が前記加圧
   体による金型の圧縮に支障を与えないように取付けられ
   ていることを特徴とするガラスのプレス成形装置。