JPH03187374A - 蒸溜酒の寒冷混濁原因物質除去方法及びその吸着剤 - Google Patents
蒸溜酒の寒冷混濁原因物質除去方法及びその吸着剤Info
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- JPH03187374A JPH03187374A JP1323695A JP32369589A JPH03187374A JP H03187374 A JPH03187374 A JP H03187374A JP 1323695 A JP1323695 A JP 1323695A JP 32369589 A JP32369589 A JP 32369589A JP H03187374 A JPH03187374 A JP H03187374A
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Landscapes
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)
- Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
10発明の目的
[産業上の利用分野]
本発明は樽で熟成した蒸溜酒(ウィスキー、焼酎、ブラ
ンデーなど)の寒冷混濁原因物質除去方法及びその吸着
剤に関するものである。
ンデーなど)の寒冷混濁原因物質除去方法及びその吸着
剤に関するものである。
[従来の技術]
ウィスキー、焼酎、ブランデーなどの蒸溜酒には高級脂
肪酸及び高級脂肪酸エステルが含まれており、特にパル
ミチン酸エチルは酒への溶解度が低いために、冬期寒冷
地において、或は冷蔵庫などでの保存中に沈殿として析
出し、クレームの原因となっている。
肪酸及び高級脂肪酸エステルが含まれており、特にパル
ミチン酸エチルは酒への溶解度が低いために、冬期寒冷
地において、或は冷蔵庫などでの保存中に沈殿として析
出し、クレームの原因となっている。
蒸溜酒の寒冷混濁の原因物質を除去する方法として従来
用いられてきた方法としては下記のようなものがある。
用いられてきた方法としては下記のようなものがある。
l)冷却濾過法ニー10〜5℃に冷却し、この温度に2
〜3日保って生成してくる沈殿(おり)を同じ温度で濾
過する方法である。この方法では冷却のための設備費、
エネルギーコストが高い。
〜3日保って生成してくる沈殿(おり)を同じ温度で濾
過する方法である。この方法では冷却のための設備費、
エネルギーコストが高い。
2)活性炭吸着法:活性炭に寒冷混濁の原因であるバル
ミチン酸エチルを吸着させて除去する方法である。この
方法でバルミチン酸エチルを除去することは可能である
が、同時にラウリン酸エチルやミリスチン酸エチルなど
フレーバーとして有用なものも吸着され、風味が乏しく
なる。また着色成分も除去されるため、酒質が大巾に変
化してしまう。
ミチン酸エチルを吸着させて除去する方法である。この
方法でバルミチン酸エチルを除去することは可能である
が、同時にラウリン酸エチルやミリスチン酸エチルなど
フレーバーとして有用なものも吸着され、風味が乏しく
なる。また着色成分も除去されるため、酒質が大巾に変
化してしまう。
3)改質シリカによる吸着法:この方法ではバルミチン
酸エチルの選択除去が可能である。従って酒質への影響
もほとんどないが、吸着剤が高価である。また改質シリ
カは食品添加物として認められていないためにバッチ法
では使用できない。
酸エチルの選択除去が可能である。従って酒質への影響
もほとんどないが、吸着剤が高価である。また改質シリ
カは食品添加物として認められていないためにバッチ法
では使用できない。
口1発明の構成
[発明が解決しようとする課題]
本発明は簡便で効果的、且つ安価な、樽で熟成した蒸溜
酒の寒冷混濁原因物質の除去方法及びその除去に用いる
吸着剤を提供することを目的とする。
酒の寒冷混濁原因物質の除去方法及びその除去に用いる
吸着剤を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
本発明による樽で熟成した蒸溜酒の寒冷混濁原因物質の
除去方法は、該蒸溜酒に、細孔径が10入より大きくし
かも20Å以下の範囲にある活性炭を添加し混合した後
、濾過分離することを特徴とする。
除去方法は、該蒸溜酒に、細孔径が10入より大きくし
かも20Å以下の範囲にある活性炭を添加し混合した後
、濾過分離することを特徴とする。
沈殿の成分については、古くからバルミチン酸エチルが
主成分であることが知られている。除去法は前述の通り
で、活性炭が有効なことも知られているが、活性炭の種
類によっては酒質な著しく害うことがわかった。
主成分であることが知られている。除去法は前述の通り
で、活性炭が有効なことも知られているが、活性炭の種
類によっては酒質な著しく害うことがわかった。
そこで、活性炭の物性と処理酒について研究した結果、
酒質を維持するためには、活性炭の細孔径と粒子サイズ
が重要であることがわかった。
酒質を維持するためには、活性炭の細孔径と粒子サイズ
が重要であることがわかった。
即ち樽熟成後の蒸溜酒の処理に際しては、高級脂肪酸エ
チルのうちバルミチン酸エチル((:+aEt)を選択
的に吸着し、ミリスチン酸エチル(C+4Et)以下の
エステル類はできるだけ残すことおよび色の成分を吸着
しないことが重要であるが、細孔径(直径)が10Å以
下の活性炭ではバルミチン酸エチルを殆ど吸着しないこ
とが明かになった。
チルのうちバルミチン酸エチル((:+aEt)を選択
的に吸着し、ミリスチン酸エチル(C+4Et)以下の
エステル類はできるだけ残すことおよび色の成分を吸着
しないことが重要であるが、細孔径(直径)が10Å以
下の活性炭ではバルミチン酸エチルを殆ど吸着しないこ
とが明かになった。
一方、細孔径(直径)が20人より大きい活性炭では色
の成分を吸着し、著しく着色の少ないものになることも
わかった。
の成分を吸着し、著しく着色の少ないものになることも
わかった。
活性炭の粒度については、200メツシュより大きな粒
径ではバルミチン酸エチルの吸着容量の低下と選択性の
低下が起こるので、200メツシュ以下の粒度のものを
使用することが好ましい。
径ではバルミチン酸エチルの吸着容量の低下と選択性の
低下が起こるので、200メツシュ以下の粒度のものを
使用することが好ましい。
処理方法としてはバッチ法と連続法があるが、連続法で
は原料組成のばらつきや処理条件の変動で酒質が変動し
やすいため、バッチ法の方が好ましい。
は原料組成のばらつきや処理条件の変動で酒質が変動し
やすいため、バッチ法の方が好ましい。
原料組成の変動に応じて、予め最適添加量を求めておけ
ば酒質の変動を効果的に抑制できる。
ば酒質の変動を効果的に抑制できる。
[実施例1.2及び比較例1.2]
第1表に示すように、200メツシュ以下に篩分けされ
た細孔径が異なる活性次善250mgを樽熟成後のウィ
スキー(アルコール濃度59容量%)1000gに加え
(250ppm)30分間室温で撹拌した。活性炭を濾
過分離後、濾液をガスクロマトクラフ法で分析し、高級
脂肪酸エステルを定量した。色は紫外・可視分光計によ
り波長420nmの吸光度を測定した。第1表に高級脂
肪酸エステルの除去率、吸光度と活性炭の細孔径(直径
)との関係を示した。
た細孔径が異なる活性次善250mgを樽熟成後のウィ
スキー(アルコール濃度59容量%)1000gに加え
(250ppm)30分間室温で撹拌した。活性炭を濾
過分離後、濾液をガスクロマトクラフ法で分析し、高級
脂肪酸エステルを定量した。色は紫外・可視分光計によ
り波長420nmの吸光度を測定した。第1表に高級脂
肪酸エステルの除去率、吸光度と活性炭の細孔径(直径
)との関係を示した。
第1表から明らかなように、細孔径10Å以下の活性炭
を用いた比較例1ではバルミチン酸エチル(C+aEt
lは殆ど除去されなかった。また細孔径40人の活性炭
を用いた比較例2では着色成分が著しく除去されてしま
った。これに対し細孔径l6人の活性炭を用いた実施例
1及び細孔径20人の活性炭を用いた実施例2では高い
バルミチン酸エチル(C+aEtl除去率が得られる一
方、着色成分は殆ど除去されなかった。
を用いた比較例1ではバルミチン酸エチル(C+aEt
lは殆ど除去されなかった。また細孔径40人の活性炭
を用いた比較例2では着色成分が著しく除去されてしま
った。これに対し細孔径l6人の活性炭を用いた実施例
1及び細孔径20人の活性炭を用いた実施例2では高い
バルミチン酸エチル(C+aEtl除去率が得られる一
方、着色成分は殆ど除去されなかった。
[実施例1.3及び比較例3〜5〕
細孔径16人で粒度の異なる活性炭を用いて同様な試験
を行った結果を第2表に示した。実施例1のデータは第
1表に示したものと同じである。
を行った結果を第2表に示した。実施例1のデータは第
1表に示したものと同じである。
第2表から明らかなように、粒度が100メツシュ以上
の活性炭では(比較例3,4)除去率が小さく且つ選択
性が悪い。200メツシュ以下の活性炭(実施例3.1
)では除去率、選択性ともに大差ない。しいていえば小
さいほど良いが、小さくなるほど濾過性が悪くなる。
の活性炭では(比較例3,4)除去率が小さく且つ選択
性が悪い。200メツシュ以下の活性炭(実施例3.1
)では除去率、選択性ともに大差ない。しいていえば小
さいほど良いが、小さくなるほど濾過性が悪くなる。
なお粒度の大きな活性炭の添加量を増すと(比較例4→
5)除去率は上ったが、選択性は改善されなかった。
5)除去率は上ったが、選択性は改善されなかった。
ハ1発明の効果
1)冷却法に比べてエネルギー消費が少ない。
2)冷却法では大きな保冷タンクを必要とするのに対し
、本発明では不要である。
、本発明では不要である。
3)従来の活性炭法に比べて酒質に対する影響が小さい
。
。
4)本発明の活性炭を用いることにより、樽で熟成した
蒸溜酒の色調及び風味を損なうことなく、寒冷混濁原因
物質を選択的に吸着除去できる。
蒸溜酒の色調及び風味を損なうことなく、寒冷混濁原因
物質を選択的に吸着除去できる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、樽で熟成した蒸溜酒に、細孔径が10Åより大きく
しかも20Å以下の範囲にある活性炭を添加し混合した
後、濾過分離することを特徴とする蒸溜酒の寒冷混濁原
因物質除去方法。 2、細孔径が10Åより大きくしかも20Å以下の範囲
であると共に粒度が200メッシュ以下の活性炭を使用
する請求項第1項記載の蒸溜酒の寒冷混濁原因物質除去
方法。 3、細孔径が10Åより大きくしかも20Å以下の範囲
にある活性炭からなる樽で熟成した蒸溜酒の寒冷混濁原
因物質吸着剤。 4、細孔径が10Åより大きくしかも20Å以下の範囲
にあると共に粒度が200メッシュ以下の活性炭からな
る請求項第3項記載の蒸溜酒の寒冷混濁原因物質除去吸
着剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1323695A JPH03187374A (ja) | 1989-12-15 | 1989-12-15 | 蒸溜酒の寒冷混濁原因物質除去方法及びその吸着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1323695A JPH03187374A (ja) | 1989-12-15 | 1989-12-15 | 蒸溜酒の寒冷混濁原因物質除去方法及びその吸着剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03187374A true JPH03187374A (ja) | 1991-08-15 |
JPH0462714B2 JPH0462714B2 (ja) | 1992-10-07 |
Family
ID=18157569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1323695A Granted JPH03187374A (ja) | 1989-12-15 | 1989-12-15 | 蒸溜酒の寒冷混濁原因物質除去方法及びその吸着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03187374A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003037474A1 (en) * | 2001-10-31 | 2003-05-08 | Honeywell International Inc. | Purification of organic solvents |
WO2006114847A1 (ja) * | 2005-04-08 | 2006-11-02 | Otsuka Foods Co., Ltd. | 蒸留酒の精製方法 |
WO2015098762A1 (ja) | 2013-12-25 | 2015-07-02 | ニッカウヰスキー株式会社 | 飲料に含まれる不要成分を除去する方法及び装置 |
WO2015098733A1 (ja) | 2013-12-25 | 2015-07-02 | 出光興産株式会社 | 酒類用金属担持ゼオライト及び酒類の製造方法 |
US11452985B2 (en) | 2015-02-16 | 2022-09-27 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Method for producing metal-supported zeolite for alcoholic beverages, metal-supported zeolite for alcoholic beverages, and method for producing alcoholic beverages |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4848504A (ja) * | 1971-10-25 | 1973-07-10 | ||
JPS60241931A (ja) * | 1984-05-16 | 1985-11-30 | Kansai Coke & Chem Co Ltd | 圧力変動式吸着分離用の吸着剤 |
-
1989
- 1989-12-15 JP JP1323695A patent/JPH03187374A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4848504A (ja) * | 1971-10-25 | 1973-07-10 | ||
JPS60241931A (ja) * | 1984-05-16 | 1985-11-30 | Kansai Coke & Chem Co Ltd | 圧力変動式吸着分離用の吸着剤 |
Cited By (9)
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WO2003037474A1 (en) * | 2001-10-31 | 2003-05-08 | Honeywell International Inc. | Purification of organic solvents |
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US7794602B2 (en) | 2005-04-08 | 2010-09-14 | Otsuka Foods Co., Ltd. | Method of purifying liquor |
WO2015098762A1 (ja) | 2013-12-25 | 2015-07-02 | ニッカウヰスキー株式会社 | 飲料に含まれる不要成分を除去する方法及び装置 |
WO2015098733A1 (ja) | 2013-12-25 | 2015-07-02 | 出光興産株式会社 | 酒類用金属担持ゼオライト及び酒類の製造方法 |
US10385299B2 (en) | 2013-12-25 | 2019-08-20 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Metal-carrying zeolite for alcoholic beverages and alcoholic beverage manufacturing method |
US10557110B2 (en) | 2013-12-25 | 2020-02-11 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Metal-carrying zeolite for alcoholic beverages and alcoholic beverage manufacturing method |
US11028353B2 (en) | 2013-12-25 | 2021-06-08 | The Nikka Whisky Distilling Co., Ltd. | Method for removing unwanted component included in beverage |
US11452985B2 (en) | 2015-02-16 | 2022-09-27 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Method for producing metal-supported zeolite for alcoholic beverages, metal-supported zeolite for alcoholic beverages, and method for producing alcoholic beverages |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0462714B2 (ja) | 1992-10-07 |
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