JPH0318537A - 紙葉類搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 《発明の分野｝ この発明は、紙幣等の祇葉類を搬送する祇葉類搬送装置
に関する． 《発明の概要》 この発明は、偏平中空形状した搬送路内に、紙葉類を搬
送するための空気流を、ファジィ制御により順次発生さ
せて、小型で効率のよい祇葉類搬送装置を実現したもの
である． 《従来技術とその問題点〉 従来の紙幣等を搬送する紙葉Ｍ搬送装置は、般にローラ
や、ベルトにより紙幣等をＦｌ！擦保持した状態で、ロ
ーラやベルトをモータ駆動して搬送する構造をしている
． しかしながら、この方法では、ローラやベルトを駆動す
る機構が必要であるため、搬送距離を長くした場合に装
置が大型化し、消費動力が多くなり、また騒音も大きく
なる等の問題がある．また、摩擦保持機構であるため、
搬送路をわん曲、または屈曲させた場合に、その部分で
祇葉類の姿勢を修正してやる必要があり、機構が複雑に
なって搬送路のレイアウトが制限される等の問題がある
． 《発明の目的） この発明は上記の問題点を解消するためになされたもの
で、その目的とするところは、構造が簡単でしかも搬送
経路の配置を自在にした低騒音、低動力の祇葉類搬送装
置を提供することにある．《発明の構戒と効果》 この発明は、上記目的を達威するために、断面が偏平形
状の中空部により形或された搬送路を搬送方向に区分し
、その区分ごとに、搬送路内外を連通ずる給気口と、祇
葉類の通過を検出する通過検出器と、搬送空気流の逆流
を阻止する逆止手段と、搬送路に形成した排気口から搬
送路内の空気を強制徘気する排気手段と、この排気手段
の動作および徘気量を調節する排気調節手段と、上記排
気手段の動作状態を検出する排気検出手段とを備えると
ともに、各区分の通過検出器および排気検出手段の出力
から、メンバシップ関数を用いたファジィ推論により、
搬送されている紙葉類の位置よりも前方に設置されてい
る排気手段を動作させて所定速度の搬送空気流を得るた
めの排気調節手段の制御量を算出するファジィ制御部を
備え、搬送路内に順次搬送空気流を発生させて、紙葉類
を所定速度で搬送するようにしたことを特１衣とする。

この発明はこのように、偏平中空形状した搬送路内に、
祇葉類を搬送するための空気流を、ファジィ制御により
順次、発生させて祇葉類を搬送するようにしたので、従
来の機緘的な摩擦保持式の装置に比較し、装置の構造が
簡単で小型になり、消費動力のｌｎｉｄ、騒音の低減が
可能になる。

また、わん曲部等での搬送紙葉類の姿勢補正も不要にな
って搬送路の配置についての自由度が増し、搬送距離の
延長が容易になる。

また、制御部にファジィ制御を用いたことにより、制御
部のｔＳ威が簡単になり、しかも処理速度も高遠になっ
て、祇葉類を高速で搬送する場合も充分な精度で制御す
ることが可能になる。

（実施例の説明） 次に、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は、この発明に係る祇葉類搬送装置の実施例の一
部を示す部分断面図である． 図に示すように、この紙葉類搬送装置は、搬送路部材１
、２が組み合わせられて偏平な中空部を有する搬送路１
０が形成されている。搬送路１０には、矢印Ｄに示す搬
送方向に沿って所定間隔で排気口３が形成され、この排
気口３は排気弁４および排気管路５を介して、真空発生
源６に接続されている． 真空発生源６は、装置が動作している間、常時、排気管
路５内の空気を排除し、所定の真空圧を保持している． 排気弁４は、弁の駆動部にモータ等を備え、入力される
弁駆動５１ｖに応じて弁開度が変化することで、搬送路
１０から排気口３を介して排気管路５側に排出される空
気量を調整する。また俳気弁４の動作状態についてを弁
開度信号θとして出力する。これら弁駆動量Ｖ、弁開度
信号θの信号授受は、後述する推論部３３により管理さ
れる。

また、Ｖｉ法路１０の上部には、搬送方向Ｄに沿って所
定間隔で連通口７が形成され、この連通口７の搬送方向
の後方に位置する内部に、搬送路ｌＯの内部高さよりも
やや長い回動半径を有するダンパ８が軸支されている。

ダンパ８は、その前方に位置する排気弁４が動作して、
搬送路１０内の空気が排出されてしかも排気により発住
した空気流Ａが強い場合に、搬送される祇葉類の通過の
障害にならないように搬送方向に回動されて連通口７を
ほぼ封鎖した状態になる．空気ｆＬＡか弱い場合は回動
量がわずかとなり、開放された連通口７から外気が吸入
されて、前方の開放されている排気口３へ向かい、空気
流八を形成する。

またダンパ８は、その前方の排気弁４が動作しておらず
、しかも後方の排気弁４が開放されて搬送路ｌＯ内の空
気を排出している間は、負圧により後方に回動されて搬
送路１０を閉鎖し、逆止弁の働きをして搬送方向Ｄと逆
向きの空気流の発生を阻止する． 連通口７およびダンパ８の直後には、光電式の通過セン
サ９が配置されて、祇葉１ｗの通過を検知し、通過信号
Ｓを出力する． このようにして搬送路１０を構成したことにより、紙幣
等の祇葉類Ｗの通過が通過センサ９に検知されると、そ
の前方の排気弁４が順次開放されて搬送路１０中の空気
の排出を開始し、紙葉類Ｗを搬送するための空気流Ａが
順次形成されていく．祇葉類Ｗが通過した後は、排気弁
４が閉鎖されて余分な空気流の発生が制限され、真空発
生源６に対する負荷が、常時、必要最少限に保たれる．
つまり、この装置では、搬送路１０中に、搬送される紙
葉類Ｗの前後の部分だけに搬送のための空気流Ａを発生
させるから、余分な動力や大きな騒音を発生することが
なくなる。

なお、搬送のために発生される空気流Ａの空気供給源は
、紙葉類Ｗが通過した直後に位置する連通口７である。

第２図は第１図に示した搬送路１０の一部を破断して示
した斜視図である． 図に示すように、搬送路部材１、２は、それぞれ内部に
搬送方向Ｄに沿った凸部１ａ、２ａを有し、搬送路部材
２の凸部２ａの間にそれぞれ排気口３が横一列に形成さ
れている。また図示してないが連通口７についても、搬
送路部材ｌの凸部ｌａ間ごとにそれぞれ形成されている
．そのため、搬送路１０内は凸部１ａ，２ａに仕切られ
た空間ごとに、空気流人が発生して、紙葉類Ｗを安定し
て搬送することができる。

第３図は、この紙葉類搬送装置の制御部の横戒を示すブ
ロンク図である． 搬送路１０に沿って、搬送方向Ｄに順に配置されたｎ個
の通過センサ９から得られた紙葉類Ｗの通過信号ｓｌ−
ｓｎは、速度演算部３１および推論部３３へ送られる。

速度演算部３ｌは、入力された通過信号ｓｌ〜ｓｎから
、紙葉ＭＷが通過センサ９間を通過するのに要した時間
を測定し、その間の搬送速度ｖ１〜ｖｎを算出し推論部
３３へ送る． また、搬送路１０に沿って形成された排気口３に接続す
るｎ個の徘気弁４から出力された弁開度信号θｌ〜θｎ
は、微分器３２および１ま論部３３へ送られる。

微分器３２は、入力された弁開度信号θｌ〜θｎの変化
量を検出し弁動作速度Δθｌ〜Δθｎとして、推論部３
３へ送る。

推論部３３は、入力された各種信号から、ファジィ推論
を用い、搬送路ｌＯの搬送方向に沿って配置された俳気
弁４の開度を調整するための弁駆動量Ｖｌ−Ｖｎを算出
し出力する。

この弁駆動量■１〜Ｖｎに応じて、排気弁４の排気の開
始、終了のタイミングおよび排気量が制御される． 第４図は、第３図に示した推論部３３でおこなわれるフ
ァジィ推論を搬送路の区分単位で説明したブロック図で
ある． 通過センサ４１は、搬送路１０のｉ番目の区分に配置さ
れた通過センサ９を示すものであり、紙葉類Ｗの通過を
検出した通過信号ｓｉ（ｉ＝ｌ〜ｎ）を出力し、ファジ
ィ推論装置４３へ送る。

速度演算部３ｌは、通過信号ｓｉ（ｉ−１〜ｎ）を処理
して、通過センサ９間ごとの祇葉類Ｗの搬送速度ｖｉ　
（ｉ＝１〜ｎ）を算出し、ファジィ推論装ＩＦ４３へ送
る． 排気弁４２は、搬送路１０のｉ番目の区分に配置された
排気弁４を示すものであり、弁の動作状態を表す弁開度
θｉ　（ｉ＝１〜ｎ）を出力し、ファジィ推論装置４３
へ送る． 微分器３２は、弁開度θｉの変化量を検出し、弁動作速
度Δθｉ　（ｉ＝１〜ｎ）として、ファジィ推論装置４
３へ送る． ファジィ推論装置４３は、人力信号ｓｉ，ｖｉ、θｉ、
Δθｉそれぞれのメンバシップ関数の適合度（メンバシ
ップ値）に応じて、ブロック４４のファジィ・ルールに
基づいた最通の出力値をファジィ推論により演算し、そ
の結果を非ファジィ化して得られた弁駆動量Ｖｉ（ｉ＝
１−ｎ）をそれぞれ二亥当する弁コントローラ４５〜４
７へ送る．弁コントローラ４５は（＋−１）番目の区分
に設置された排気弁４の弁開度をｌｉｉＩＪシ、弁コン
トローラ４６はｉ番目の区分に設置された排気弁４の弁
開度を調節し、弁コントローラ４７は（ｉ＋１）番目の
区分に設置された排気弁４の弁開度を調節する。

ブロック４４に格納されているファジィ・ルールは、入
力される通過信号ｓｉ，ＩＩ送速度ｖｉ．弁開度θｉ，
弁動作速度Δθｉの値を前件部とし、弁駆動量Ｖｉの値
を後件部としたものであり、入力される各僅の組合せに
応した弁駆動量Ｖｉの値がそれぞれ規定されている． 弁コントローラ４５〜４７は、入力された弁駆動量Ｖに
応した作動電圧を各排気弁４に印加し、それぞれ設置位
置に応じた排気量の調節をおこなう。

第５図は、ファジィ推論装置４３に人力される人力信号
ｓｉ，ｖｉ、θｉ、Δθｉをファジィ化し、さらに演算
結果を具体的な出力Ｖｉに非ファジィ化する際に用いら
れるメンバシップ関数を示すグラフである． 図ａは通過センサ９の出力から紙葉類Ｗの通過を検知す
る通過信号ｓｉと各ファジィラヘルの適合度を表すメン
バシップ関数である。

図ｂは搬送速度ｖｉと各ファジィラベルの適合度を表す
メンペシップ関数である． 図Ｃは弁開度θｉと各ファジィラヘルの適合度を表すメ
ンバシップ関数である． 図ｄは弁動作速度Δθｉと各ファジィラベルの適合度を
表すメンバシップ関数である。これら各図の横軸には具
体的な検出値、演算値が表される。

さらに図ｅは弁駆動量Ｖｉに関するメンハシノブ関数で
ある． これらのメンバシノプ関数は、装置における具体的な区
分間隔、搬送速度、空気流量、真空圧、排気弁の電気的
特性や応答性、センサの検出感度等により最適なものが
設定される． このように構威されたこの祇葉類搬送装置では、例えば
、搬送方向の（ｉ−１）番目の区分における搬送速度が
零で（ｖ　ｉ−１＝ＺＲ）　、かつその区分に祇葉類Ｗ
が通過中であると（ｓｉ−１一Ｐ）、出力として（ｉ−
１）番目の区分、ｉ番目の区分、および（＋＋１）番目
の区分の排気弁４の全てに対して、全開の弁駆動量が出
力される（Ｖｉ−１−ＰＬ，Ｖｉ−ＰＬ　　Ｖｉ＋１−
ＰＬ）． また、同様に通過信号ｓｉ，ｉｌｌ送速度ｖｉ，弁開度
θｉ，弁動作達度Δθｉが変動するとそれに応して、該
当する複数のファジィルールから、ＭＩＮ−ＭＡＸ演算
等がおこなわれて、それぞれ該当する排気弁４を駆動す
る弁コントローラに最通な弁駆動量Ｖｉが出力される． このようにして、搬送路１０を祇葉１ｗが通過するのに
あわせて、ファジィ制御により順次、徘気弁４が開放さ
れて所定の搬送速度を得るための空気流Ａを発生し、祇
葉１ｗが通過すると排気弁４を閉鎖して余分な排気が制
限される。

また、この実施例は第１．２図に示すように搬送路１０
の横威が簡単であるため、搬送路の延長が簡単になると
ともに、搬送路をわん曲や屈曲させて配設する場合も、
姿勢補正の機構を不要にすることができ、設計上の自由
度が大幅に増す。

また、この実施例ではファジィ推論により排気弁の動作
を制御したため、制御部の構戒が簡単になると同時に、
搬送速度を高速にした場合も充分な精度で制御すること
が可能になり、安定した搬送性能を有する搬送装置を得
ることができる。

なお、この実施例では搬送用の空気流を発生する駆動源
として、真空発生源を用いたが、圧縮空気を順次搬送路
内に吹き込んで、空気流を発生させることも可能である
．その場合はダンパの回動方向を変更するとともに、弁
の動作タイミング等を設定したファジィルールについて
も変更する。

さらには、真空源と圧縮空気源を併用することも可能で
あり、その場合は、駆動力に余裕を生し、より高速な搬
送を実現することが可能になる。

【図面の簡単な説明】

第ｌ図はこの発明に係る祇葉類搬送装置の実施例の一部
を示す断面図、第２図は第１図に示した搬送路の斜視図
、第３図は制御部の構或を示すブロック図、第４図は推
論部の構戒を示すブロック図、第５図はファジィ推論装
置に設定されているメンバシップ関数を示すグラフであ
る。 １・・・搬送路部材 １ａ・・・凸部 ２・・・搬送路部材 ２ａ・・・凸部 ３・・・排気口 ４・・・徘気弁 ５・・・排気管路 ６・・・真空発生源 ７・・・連通口 ８・・・ダンバ ９・・・通過センサ ｌＯ・・・搬送路 ３ｌ・・・速度演算部 ３２・・・微分器 ３３・・・推論部 ４１・・・通過センサ ４２・・・排気弁 ４３・・・ファジィ推論装置 ４５〜４７・・・弁コントローラ ｓｌ−ｓｎ・・・通過信号 ■１〜ｖｎ・・・搬送速度 θ１〜θｎ・・・弁開度信号 Δθ１〜Δθｎ・・・弁動作速度 Ｖｌ〜Ｖｎ・・・弁駆動量 Ａ・・・空気流 Ｄ・・・搬送方向 Ｗ・・・紙葉類

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、断面が偏平形状の中空部により形成された搬送路を
   搬送方向に区分し、その区分ごとに、 搬送路内外を連通する給気口と、 紙葉類の通過を検出する通過検出器と、 搬送空気流の逆流を阻止する逆止手段と、 搬送路に形成した排気口から搬送路内の空気を強制排気
   する排気手段と、 この排気手段の動作および排気量を調節する排気調節手
   段と、 上記排気手段の動作状態を検出する排気検出手段と、 を備えるとともに、 各区分の通過検出器および排気検出手段の出力から、メ
   ンバシップ関数を用いたファジィ推論により、搬送され
   ている紙葉類の位置よりも前方に設置されている排気手
   段を動作させて所定速度の搬送空気流を得るための排気
   調節手段の制御量を算出するファジィ制御部を備え、搬
   送路内に順次搬送空気流を発生させて、紙葉類を所定速
   度で搬送するようにしたことを特徴とする紙葉類搬送装
   置。