JPH07264720A - 磁気浮上搬送装置 - Google Patents
磁気浮上搬送装置Info
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- JPH07264720A JPH07264720A JP4841294A JP4841294A JPH07264720A JP H07264720 A JPH07264720 A JP H07264720A JP 4841294 A JP4841294 A JP 4841294A JP 4841294 A JP4841294 A JP 4841294A JP H07264720 A JPH07264720 A JP H07264720A
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- Japan
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- guide
- magnetic levitation
- electromagnet
- guide rail
- rail
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- Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 遠心力の影響を除去し、カーブ走行時におい
ても高速走行が可能な磁気浮上搬送装置を提供する。 【構成】 ガイドレールと、ガイドレールとの間に一定
の間隔を保ちつつ浮上走行する磁気浮上台車を有する磁
気浮上搬送装置において、磁気浮上台車に設けられ、ガ
イドレールに対向するガイド制御用電磁石と、ガイドレ
ールとガイド制御用電磁石のなす角度を検出する角度検
出手段と、検出角度に基づいて、ガイド制御用電磁石の
ガイドレールとの対向面とガイドレールの接線方向とが
ほぼ平行となるように回転制御する回転制御手段と、を
有する。
ても高速走行が可能な磁気浮上搬送装置を提供する。 【構成】 ガイドレールと、ガイドレールとの間に一定
の間隔を保ちつつ浮上走行する磁気浮上台車を有する磁
気浮上搬送装置において、磁気浮上台車に設けられ、ガ
イドレールに対向するガイド制御用電磁石と、ガイドレ
ールとガイド制御用電磁石のなす角度を検出する角度検
出手段と、検出角度に基づいて、ガイド制御用電磁石の
ガイドレールとの対向面とガイドレールの接線方向とが
ほぼ平行となるように回転制御する回転制御手段と、を
有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気浮上搬送装置に係
り、より詳細には、磁気浮上台車のカーブ走行時におけ
るガイド制御に関する。
り、より詳細には、磁気浮上台車のカーブ走行時におけ
るガイド制御に関する。
【0002】半導体製造工程における無発塵機構とし
て、磁性レールとの磁気的吸引力を制御することにより
磁気浮上台車をガイドレールと所定のギャップを保ちな
がら浮上走行させてウェハの搬送を行なう磁気浮上搬送
装置が提案されている。このような搬送装置を利用する
場合において処理能力を向上させるには、搬送台車を高
速化し、ウェハの各工程間の搬送を短時間で行なう必要
がある。本発明は、磁気浮上台車の高速走行を実現する
技術に関する。
て、磁性レールとの磁気的吸引力を制御することにより
磁気浮上台車をガイドレールと所定のギャップを保ちな
がら浮上走行させてウェハの搬送を行なう磁気浮上搬送
装置が提案されている。このような搬送装置を利用する
場合において処理能力を向上させるには、搬送台車を高
速化し、ウェハの各工程間の搬送を短時間で行なう必要
がある。本発明は、磁気浮上台車の高速走行を実現する
技術に関する。
【0003】
【従来の技術】図23に従来の磁気浮上台車の構成を示
す。なお、図23は、磁気浮上台車及びレールを進行方
向から見た図である。図示のように、磁気浮上台車20
は、搬送物25を積載し、レール本体26内を移動す
る。レール本体26には浮上用レール21、ガイド用レ
ール23が設けられている。一方、磁気浮上台車20に
は浮上用電磁石22と、ガイド制御用電磁石24とが設
けられている。浮上用電磁石22はレール本体26内で
浮上用レール21と対向し、両者により形成される磁気
回路の発生する吸引力により浮上用電磁石22が浮上用
レール21と所定の間隔を保つよう制御される。また、
ガイド用レール23とガイド制御用電磁石24も同様に
レール本体26内で対向し、両者の構成する磁気回路の
発生する電磁力を推進力として磁気浮上台車20がレー
ル台に沿って(紙面に垂直な方向に)移動する。このよ
うに、従来の磁気浮上台車のガイド制御は、台車がガイ
ド用レールと一定の間隔(ギャップ)を保ちながら走行
できるように、ガイド用電磁石で発生する電磁力を制御
することにより行なっていた。
す。なお、図23は、磁気浮上台車及びレールを進行方
向から見た図である。図示のように、磁気浮上台車20
は、搬送物25を積載し、レール本体26内を移動す
る。レール本体26には浮上用レール21、ガイド用レ
ール23が設けられている。一方、磁気浮上台車20に
は浮上用電磁石22と、ガイド制御用電磁石24とが設
けられている。浮上用電磁石22はレール本体26内で
浮上用レール21と対向し、両者により形成される磁気
回路の発生する吸引力により浮上用電磁石22が浮上用
レール21と所定の間隔を保つよう制御される。また、
ガイド用レール23とガイド制御用電磁石24も同様に
レール本体26内で対向し、両者の構成する磁気回路の
発生する電磁力を推進力として磁気浮上台車20がレー
ル台に沿って(紙面に垂直な方向に)移動する。このよ
うに、従来の磁気浮上台車のガイド制御は、台車がガイ
ド用レールと一定の間隔(ギャップ)を保ちながら走行
できるように、ガイド用電磁石で発生する電磁力を制御
することにより行なっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
磁気浮上台車においては、カーブ走行時に発生する遠心
力の影響が問題となる。即ち、図24、25に示すよう
に台車がカーブを通過する場合、台車の速度及びカーブ
の半径に応じた遠心力Fが台車に作用する。従って、カ
ーブの走行時には、この遠心力Fに対抗できる力をガイ
ド制御用電磁石MG1及びMG2により作り出し、該遠
心力と逆方向に加えてやる必要がある。ところが、図2
4、25から分かるように、カーブ走行時にはコの字型
のガイド制御用電磁石23のガイドレールと対向する端
面Sと、ガイドレールの接線方向とが平行にならないた
め磁界ループCが効果的に形成できず、遠心力に対抗し
うる強い力を発生することができない。磁気回路により
発生する力は、磁界ループCが長方形となるとき、具体
的には、ガイド制御用電磁石のガイドレールに対向する
端面がガイドレールの接線方向と平行である時に最も強
くなるからである。
磁気浮上台車においては、カーブ走行時に発生する遠心
力の影響が問題となる。即ち、図24、25に示すよう
に台車がカーブを通過する場合、台車の速度及びカーブ
の半径に応じた遠心力Fが台車に作用する。従って、カ
ーブの走行時には、この遠心力Fに対抗できる力をガイ
ド制御用電磁石MG1及びMG2により作り出し、該遠
心力と逆方向に加えてやる必要がある。ところが、図2
4、25から分かるように、カーブ走行時にはコの字型
のガイド制御用電磁石23のガイドレールと対向する端
面Sと、ガイドレールの接線方向とが平行にならないた
め磁界ループCが効果的に形成できず、遠心力に対抗し
うる強い力を発生することができない。磁気回路により
発生する力は、磁界ループCが長方形となるとき、具体
的には、ガイド制御用電磁石のガイドレールに対向する
端面がガイドレールの接線方向と平行である時に最も強
くなるからである。
【0005】従って、従来の磁気浮上台車においては、
カーブを高速で走行させようとすると、強い遠心力の影
響で台車がガイドレールに接触し、その結果台車の浮上
制御が乱れたり、ガイド部への接触により塵埃が発生し
たり、また、被搬送物に衝撃を与えたりという問題が起
こりうる。このため、カーブ走行時には台車を十分に減
速する必要があり、搬送の高速化の障害となっていた。
カーブを高速で走行させようとすると、強い遠心力の影
響で台車がガイドレールに接触し、その結果台車の浮上
制御が乱れたり、ガイド部への接触により塵埃が発生し
たり、また、被搬送物に衝撃を与えたりという問題が起
こりうる。このため、カーブ走行時には台車を十分に減
速する必要があり、搬送の高速化の障害となっていた。
【0006】本発明の目的は、かかる遠心力の影響を除
去してカーブ走行時においても高速走行が可能な磁気浮
上搬送装置を提供することにある。
去してカーブ走行時においても高速走行が可能な磁気浮
上搬送装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題に鑑み、本発
明は、ガイドレールと、ガイドレールとの間に一定の間
隔を保ちつつ浮上走行する磁気浮上台車を有する磁気浮
上搬送装置において、前記磁気浮上台車に設けられ、前
記ガイドレールに対向するガイド制御用電磁石と、前記
ガイドレールと前記ガイド制御用電磁石のなす角度を検
出する角度検出手段と、前記検出角度に基づいて、前記
ガイド制御用電磁石の前記ガイドレールとの対向面が前
記ガイドレールの接線方向とほぼ平行となるように回転
制御する回転制御手段と、を有するように構成した。
明は、ガイドレールと、ガイドレールとの間に一定の間
隔を保ちつつ浮上走行する磁気浮上台車を有する磁気浮
上搬送装置において、前記磁気浮上台車に設けられ、前
記ガイドレールに対向するガイド制御用電磁石と、前記
ガイドレールと前記ガイド制御用電磁石のなす角度を検
出する角度検出手段と、前記検出角度に基づいて、前記
ガイド制御用電磁石の前記ガイドレールとの対向面が前
記ガイドレールの接線方向とほぼ平行となるように回転
制御する回転制御手段と、を有するように構成した。
【0008】
【作用】本発明によれば、磁気浮上台車は、ガイド制御
用電磁石とガイドレールとによる磁気ループの吸引力に
より進行方向を定められ、ガイドレールとの間に一定の
間隔を保ちつつガイドレールに沿って走行する。角度検
出手段は、ガイドレールとガイド制御用電磁石との相対
角度を検出し、回転制御手段は該角度が零となるよう
に、即ち、ガイド制御用電磁石のガイドレールと対向す
る面とガイドレールの接線方向とがほぼ平行となるよう
にガイド制御用電磁石を回転させる。よって、磁気浮上
台車がカーブ走行中であっても、ガイド制御用電磁石は
常にガイドレールと平行に対向する。これにより、ガイ
ドレールとガイド制御用電磁石との形成する磁気ループ
により遠心力に対抗しうる力が発生でき、カーブでの高
速走行が可能となる。
用電磁石とガイドレールとによる磁気ループの吸引力に
より進行方向を定められ、ガイドレールとの間に一定の
間隔を保ちつつガイドレールに沿って走行する。角度検
出手段は、ガイドレールとガイド制御用電磁石との相対
角度を検出し、回転制御手段は該角度が零となるよう
に、即ち、ガイド制御用電磁石のガイドレールと対向す
る面とガイドレールの接線方向とがほぼ平行となるよう
にガイド制御用電磁石を回転させる。よって、磁気浮上
台車がカーブ走行中であっても、ガイド制御用電磁石は
常にガイドレールと平行に対向する。これにより、ガイ
ドレールとガイド制御用電磁石との形成する磁気ループ
により遠心力に対抗しうる力が発生でき、カーブでの高
速走行が可能となる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好適な実施例
について説明する。図1は、本発明にかかる磁気浮上台
車の機構を示す平面図である。図1において、磁気浮上
台車100は、台車ベース板6に4組のガイド制御用電
磁石MG1−MG4を設けて構成されている。4組のガ
イド制御用電磁石MG1−MG4は各々同一の構成であ
り、それぞれ回転制御部7に接続されている。各ガイド
制御用電磁石MG1−MG4はそれぞれ図のA点を中心
として回転可能であり、回転制御部7からの制御信号に
より回転してガイドレール8との相対角度が調整され
る。
について説明する。図1は、本発明にかかる磁気浮上台
車の機構を示す平面図である。図1において、磁気浮上
台車100は、台車ベース板6に4組のガイド制御用電
磁石MG1−MG4を設けて構成されている。4組のガ
イド制御用電磁石MG1−MG4は各々同一の構成であ
り、それぞれ回転制御部7に接続されている。各ガイド
制御用電磁石MG1−MG4はそれぞれ図のA点を中心
として回転可能であり、回転制御部7からの制御信号に
より回転してガイドレール8との相対角度が調整され
る。
【0010】図2は、図1に示すガイド制御用電磁石M
Gの側面図である。ガイド制御用電磁石MGは、台車ベ
ース板6上に、駆動部4a、回転軸4bを介して設けら
れている。ガイド制御用電磁石MGはコの字型の電磁石
からなり、その外側には回転ギャップセンサ1、2が設
けられ、またその中心部にはガイドギャップセンサ5が
設けられている。コの字型のガイド制御用電磁石MG
は、図1に示すようにガイドレール8との間で磁界ルー
プCを形成し、該磁界ループにより生じる電磁力を推進
力として磁気浮上台車100がガイドレール8に沿って
移動する。
Gの側面図である。ガイド制御用電磁石MGは、台車ベ
ース板6上に、駆動部4a、回転軸4bを介して設けら
れている。ガイド制御用電磁石MGはコの字型の電磁石
からなり、その外側には回転ギャップセンサ1、2が設
けられ、またその中心部にはガイドギャップセンサ5が
設けられている。コの字型のガイド制御用電磁石MG
は、図1に示すようにガイドレール8との間で磁界ルー
プCを形成し、該磁界ループにより生じる電磁力を推進
力として磁気浮上台車100がガイドレール8に沿って
移動する。
【0011】ガイドギャップセンサ5は、台車の横方向
の位置制御を行なうためのセンサであり、図示しない制
御部により制御される。具体的には、ガイドギャップセ
ンサ5はガイド制御用電磁石MGとガイドレール8との
間の間隔(ギャップ)を検出する。該制御部は検出され
た間隔に基づいて、ガイド制御用電磁石MGがガイドレ
ール8と一定の間隔を保つようにガイド制御用電磁石M
Gに流れる電流を制御する。
の位置制御を行なうためのセンサであり、図示しない制
御部により制御される。具体的には、ガイドギャップセ
ンサ5はガイド制御用電磁石MGとガイドレール8との
間の間隔(ギャップ)を検出する。該制御部は検出され
た間隔に基づいて、ガイド制御用電磁石MGがガイドレ
ール8と一定の間隔を保つようにガイド制御用電磁石M
Gに流れる電流を制御する。
【0012】回転ギャップセンサ1、2は、図4に示す
ようにガイドレール8との間の間隔Dを検出するセンサ
である。回転ギャップセンサ1、2は、図5に示すよう
に、該センサとガイドレール8との間の間隔Dに比例し
た電圧の信号を出力する。ガイド制御用電磁石MGの中
心部分A点には回転軸4bが固定されており、前述の回
転制御部7の制御信号に基づき駆動部4aが回転軸4b
を回転させると、ガイド制御用電磁石MGは回転軸4b
の回転に伴って図1に示すようにA点を中心として回転
する。従って、回転制御部7の制御により、ガイドレー
ル8とガイド制御用電磁石MGのガイドレール8と対向
する端面3との相対角度が制御される。
ようにガイドレール8との間の間隔Dを検出するセンサ
である。回転ギャップセンサ1、2は、図5に示すよう
に、該センサとガイドレール8との間の間隔Dに比例し
た電圧の信号を出力する。ガイド制御用電磁石MGの中
心部分A点には回転軸4bが固定されており、前述の回
転制御部7の制御信号に基づき駆動部4aが回転軸4b
を回転させると、ガイド制御用電磁石MGは回転軸4b
の回転に伴って図1に示すようにA点を中心として回転
する。従って、回転制御部7の制御により、ガイドレー
ル8とガイド制御用電磁石MGのガイドレール8と対向
する端面3との相対角度が制御される。
【0013】なお、回転ギャップセンサの数は2個に限
られるものではなく、より多くの回転ギャップセンサに
より相対角度を検出するようにしても良い。図3は、ガ
イド制御用電磁石MGの制御系のブロック図である。図
示のように、ガイド制御用電磁石の制御系は、回転制御
部7と、駆動部4aとを有している。また、回転制御部
7は、差動アンプ部71と、サーボ演算部72と、パワ
ーアンプ部73とを有している。回転ギャップセンサ
1、2は前述のように該センサとガイドレール8との間
隔Dに比例した電圧の信号Va、Vbを出力する。この
信号Va、Vbは差動アンプ部71に入力され、差動ア
ンプ部71で差信号Vo(=Va−Vb)が演算されサ
ーボ演算部72に入力される。この差信号Voは、ガイ
ドレール8とガイド制御用電磁石のMGとの相対角度θ
を示している。即ち、図6(A)に示すようにガイド制
御用電磁石3がガイドレールに対し図面上左へ向いてい
る場合、回転ギャップセンサ1の出力する電圧Vaは間
隔D1 に対応し、回転ギャップセンサ2の出力するVb
は、間隔D3 に対応する。逆に、図7(A)に示すよう
にガイド制御用電磁石3がガイドレール8に対し図面上
右へ向いている場合、回転ギャップセンサ1の出力する
電圧Vaは間隔D3 に対応し、回転ギャップセンサ2の
出力するVbは間隔D1 に対応する。よって、図7
(A)、図6(A)における(D3 −D1 )の値は、ガ
イドレールの接線方向とガイド制御用電磁石MGの端面
3とのなす角度θに対応する。従って、この(D3−D
1 )の値が零となるように、即ち、各回転ギャップセン
サの出力電圧の差Vo(=Va−Vb)が零となるよう
にガイド制御用電磁石MGの向きを制御すれば、図6
(B)、図7(B)に示すようにガイド制御用電磁石の
ガイドレール8に対する相対角度θが零となり、ガイド
制御用センサ3の端面3がガイドレール8の接線方向と
ほぼ平行に保たれる。サーボ演算部72は、電圧Voが
零となるようにサーボ演算を行ない制御信号を生成し、
パワーアンプ部73に供給する。パワーアンプ部73で
は、サーボ演算部72からの制御信号を電力増幅し、駆
動部4aに入力する。駆動部4aでは、増幅された制御
信号に基づいてモータ等のアクチュエータを駆動して回
転軸4bを回転させ、ガイド制御用電磁石MGをA点を
中心に回転させる。これにより、ガイド制御用電磁石M
Gのガイドレール8との相対角度が零となるように、即
ち、ガイド制御用電磁石MGの端面3がガイドレール8
の接線方向と平行になるようにサーボ制御がなされる。
られるものではなく、より多くの回転ギャップセンサに
より相対角度を検出するようにしても良い。図3は、ガ
イド制御用電磁石MGの制御系のブロック図である。図
示のように、ガイド制御用電磁石の制御系は、回転制御
部7と、駆動部4aとを有している。また、回転制御部
7は、差動アンプ部71と、サーボ演算部72と、パワ
ーアンプ部73とを有している。回転ギャップセンサ
1、2は前述のように該センサとガイドレール8との間
隔Dに比例した電圧の信号Va、Vbを出力する。この
信号Va、Vbは差動アンプ部71に入力され、差動ア
ンプ部71で差信号Vo(=Va−Vb)が演算されサ
ーボ演算部72に入力される。この差信号Voは、ガイ
ドレール8とガイド制御用電磁石のMGとの相対角度θ
を示している。即ち、図6(A)に示すようにガイド制
御用電磁石3がガイドレールに対し図面上左へ向いてい
る場合、回転ギャップセンサ1の出力する電圧Vaは間
隔D1 に対応し、回転ギャップセンサ2の出力するVb
は、間隔D3 に対応する。逆に、図7(A)に示すよう
にガイド制御用電磁石3がガイドレール8に対し図面上
右へ向いている場合、回転ギャップセンサ1の出力する
電圧Vaは間隔D3 に対応し、回転ギャップセンサ2の
出力するVbは間隔D1 に対応する。よって、図7
(A)、図6(A)における(D3 −D1 )の値は、ガ
イドレールの接線方向とガイド制御用電磁石MGの端面
3とのなす角度θに対応する。従って、この(D3−D
1 )の値が零となるように、即ち、各回転ギャップセン
サの出力電圧の差Vo(=Va−Vb)が零となるよう
にガイド制御用電磁石MGの向きを制御すれば、図6
(B)、図7(B)に示すようにガイド制御用電磁石の
ガイドレール8に対する相対角度θが零となり、ガイド
制御用センサ3の端面3がガイドレール8の接線方向と
ほぼ平行に保たれる。サーボ演算部72は、電圧Voが
零となるようにサーボ演算を行ない制御信号を生成し、
パワーアンプ部73に供給する。パワーアンプ部73で
は、サーボ演算部72からの制御信号を電力増幅し、駆
動部4aに入力する。駆動部4aでは、増幅された制御
信号に基づいてモータ等のアクチュエータを駆動して回
転軸4bを回転させ、ガイド制御用電磁石MGをA点を
中心に回転させる。これにより、ガイド制御用電磁石M
Gのガイドレール8との相対角度が零となるように、即
ち、ガイド制御用電磁石MGの端面3がガイドレール8
の接線方向と平行になるようにサーボ制御がなされる。
【0014】カーブ走行時に上記のような制御が行なわ
れている様子を図8、9に示す。図8は、磁気浮上台車
100が左曲がりのカーブを走行している場合を表わ
し、図9は図8におけるガイド制御用電磁石MG近傍の
拡大図である。図から分かるように、ガイド制御用電磁
石MGは、ガイドレール8の湾曲に対応してA点を中心
に回転しており、電磁石MGの端面3がガイドレール8
の接線方向と平行に保たれている。このようにすると、
電磁石MGとガイドレール8とで形成される磁界ループ
Cが長方形となり、十分な電磁力を発生することができ
る。即ち、ガイドレール8に垂直な力F’が磁界ループ
Cにより生成され、遠心力Fと打ち消し合うことにより
遠心力の影響が除去される。
れている様子を図8、9に示す。図8は、磁気浮上台車
100が左曲がりのカーブを走行している場合を表わ
し、図9は図8におけるガイド制御用電磁石MG近傍の
拡大図である。図から分かるように、ガイド制御用電磁
石MGは、ガイドレール8の湾曲に対応してA点を中心
に回転しており、電磁石MGの端面3がガイドレール8
の接線方向と平行に保たれている。このようにすると、
電磁石MGとガイドレール8とで形成される磁界ループ
Cが長方形となり、十分な電磁力を発生することができ
る。即ち、ガイドレール8に垂直な力F’が磁界ループ
Cにより生成され、遠心力Fと打ち消し合うことにより
遠心力の影響が除去される。
【0015】図10−12は、磁気浮上台車100のカ
ーブ走行時の状態を示す図である。図10に示すよう
に、カーブ突入前の直進状態においては、ガイド制御用
電磁石MG1及びMG2は回転しておらず、その端面3
がガイドレール8と平行に保たれている。次に、図11
に示すように磁気浮上台車100がカーブに突入する
と、まず進行方向前方に位置するガイド制御用電磁石M
G1は、その端面3が湾曲し始めたガイドレール8の接
線方向と平行となるように回転する。磁気浮上台車がさ
らに進行すると、図12に示すように進行方向後部のガ
イド制御用電磁石MG2も同様に回転する。従って、各
ガイド制御用電磁石MGはその端面3がガイドレールの
接線方向と平行になるように常に回転制御されるため、
長方形の磁界ループが常に形成され、遠心力に対抗でき
る強い力が発生できる。
ーブ走行時の状態を示す図である。図10に示すよう
に、カーブ突入前の直進状態においては、ガイド制御用
電磁石MG1及びMG2は回転しておらず、その端面3
がガイドレール8と平行に保たれている。次に、図11
に示すように磁気浮上台車100がカーブに突入する
と、まず進行方向前方に位置するガイド制御用電磁石M
G1は、その端面3が湾曲し始めたガイドレール8の接
線方向と平行となるように回転する。磁気浮上台車がさ
らに進行すると、図12に示すように進行方向後部のガ
イド制御用電磁石MG2も同様に回転する。従って、各
ガイド制御用電磁石MGはその端面3がガイドレールの
接線方向と平行になるように常に回転制御されるため、
長方形の磁界ループが常に形成され、遠心力に対抗でき
る強い力が発生できる。
【0016】図13は、本発明にかかる5軸磁気浮上台
車の一実施例である。この5軸磁気浮上台車100が図
23に示す従来の磁気浮上台車と異なるのは、ガイド制
御用電磁石MGの外側に前述の回転ギャップセンサが
1、2が設けられている点と、回転制御部7が設けられ
ている点である。他の点は、図23に示す従来の磁気浮
上台車と同様である。即ち、浮上用レール9と浮上用電
磁石10とが形成する磁界ループにより台車の上下方向
の位置制御がなされる一方、ガイド用電磁石部MGとガ
イドレール8の磁界ループの発生する電磁力により台車
のガイド制御が行なわれ、ガイドレール8に沿って台車
が移動する。また、ガイド制御用電磁石MGは回転軸4
b、駆動部4aを介して台車に取付けられており、該駆
動部4aがガイド制御用電磁石MGを回転制御する。
車の一実施例である。この5軸磁気浮上台車100が図
23に示す従来の磁気浮上台車と異なるのは、ガイド制
御用電磁石MGの外側に前述の回転ギャップセンサが
1、2が設けられている点と、回転制御部7が設けられ
ている点である。他の点は、図23に示す従来の磁気浮
上台車と同様である。即ち、浮上用レール9と浮上用電
磁石10とが形成する磁界ループにより台車の上下方向
の位置制御がなされる一方、ガイド用電磁石部MGとガ
イドレール8の磁界ループの発生する電磁力により台車
のガイド制御が行なわれ、ガイドレール8に沿って台車
が移動する。また、ガイド制御用電磁石MGは回転軸4
b、駆動部4aを介して台車に取付けられており、該駆
動部4aがガイド制御用電磁石MGを回転制御する。
【0017】図14は、本発明にかかる磁気浮上台車の
他の実施例を示す図である。図13に示す磁気浮上台車
100がレール部の内部を移動するのに対し、図14に
示す磁気浮上台車101は、レール部を覆うように構成
されている。即ち、台車本体の内部にレールを貫通させ
るための穴部Hをが設けられ、該穴部Hの内壁に浮上用
電磁石10及びガイド制御用電磁石MGが設けられてい
る。浮上用電磁石10及びガイド制御用電磁石MGはそ
れぞれ浮上用レール9及びガイドレール8と対向し、台
車の上下方向位置制御及びガイド制御を行なう。また、
ガイド制御用電磁石MGは回転軸4b、駆動部4aを介
して台車に取付けられており、該駆動部4aがガイド制
御用電磁石MGを回転制御する。
他の実施例を示す図である。図13に示す磁気浮上台車
100がレール部の内部を移動するのに対し、図14に
示す磁気浮上台車101は、レール部を覆うように構成
されている。即ち、台車本体の内部にレールを貫通させ
るための穴部Hをが設けられ、該穴部Hの内壁に浮上用
電磁石10及びガイド制御用電磁石MGが設けられてい
る。浮上用電磁石10及びガイド制御用電磁石MGはそ
れぞれ浮上用レール9及びガイドレール8と対向し、台
車の上下方向位置制御及びガイド制御を行なう。また、
ガイド制御用電磁石MGは回転軸4b、駆動部4aを介
して台車に取付けられており、該駆動部4aがガイド制
御用電磁石MGを回転制御する。
【0018】図15は、磁気浮上台車が内輪側にガイド
レール8の設けられたカーブを走行時の状態を示してい
る。この場合は、磁気浮上台車のカーブに対する内輪側
のガイド制御用電磁石MG1及びMG2が回転制御され
て磁気浮上台車が進行する。これに対し、図16に示す
ようにカーブに対する外輪側のガイド制御用電磁石MG
3及びMG4を回転制御して走行することも可能であ
る。即ち、ガイドレールの設けられた位置に応じて内輪
側、外輪側のどちらのガイド用磁石部MGを回転制御し
てもよい。
レール8の設けられたカーブを走行時の状態を示してい
る。この場合は、磁気浮上台車のカーブに対する内輪側
のガイド制御用電磁石MG1及びMG2が回転制御され
て磁気浮上台車が進行する。これに対し、図16に示す
ようにカーブに対する外輪側のガイド制御用電磁石MG
3及びMG4を回転制御して走行することも可能であ
る。即ち、ガイドレールの設けられた位置に応じて内輪
側、外輪側のどちらのガイド用磁石部MGを回転制御し
てもよい。
【0019】図17は、回転制御部7の回路構成を示す
図である。前述のように、回転ギャップセンサ1、2
は、ガイドレール8との間隔Dを検出し、該間隔に対応
する電圧Va、Vbを出力する。これらの電圧Va、V
bはオペアンプA1及び抵抗R1−R4からなる差動ア
ンプ回路71により差動演算され、差信号Voがサーボ
演算部72へ送られる。サーボ演算部72では、オペア
ンプA2、コンデンサC1、C1及び抵抗R5、R6に
より位相補償を行うとともに、差信号Voが零となるよ
うにガイド制御用電磁石3を回転させるための制御信号
を生成しパワーアンプ部73に送る。パワーアンプ部7
3は、1対のトランジスタTR1、TR2により制御信
号を電力増幅し、駆動部4aに設けられるDCモータM
等の駆動手段を駆動する。この駆動部4aの駆動によ
り、回転軸4bが回転しガイド制御用電磁石MGが回転
制御される。
図である。前述のように、回転ギャップセンサ1、2
は、ガイドレール8との間隔Dを検出し、該間隔に対応
する電圧Va、Vbを出力する。これらの電圧Va、V
bはオペアンプA1及び抵抗R1−R4からなる差動ア
ンプ回路71により差動演算され、差信号Voがサーボ
演算部72へ送られる。サーボ演算部72では、オペア
ンプA2、コンデンサC1、C1及び抵抗R5、R6に
より位相補償を行うとともに、差信号Voが零となるよ
うにガイド制御用電磁石3を回転させるための制御信号
を生成しパワーアンプ部73に送る。パワーアンプ部7
3は、1対のトランジスタTR1、TR2により制御信
号を電力増幅し、駆動部4aに設けられるDCモータM
等の駆動手段を駆動する。この駆動部4aの駆動によ
り、回転軸4bが回転しガイド制御用電磁石MGが回転
制御される。
【0020】図18は、回転制御部7をCPUを用いて
構成した場合の構成を示す図である。このサーボ演算回
路72aは図17のサーボ演算回路72の代わりに用い
られる。サーボ演算回路72aには、前段の差動アンプ
部71より回転ギャップセンサ1、2の出力の差信号が
Voが入力される。入力された差信号VoはA/Dコン
バータ72bによりディジタル信号に変換され、CPU
72c及びメモリ72dを用いてサーボ演算が行なわ
れ、制御信号が生成される。D/Aコンバータ72e
は、該制御信号をアナログ信号に変換し、次段のパワー
アンプ部73へ供給する。パワーアンプ部73、駆動部
4a等の動作は図17に示す回路の場合と同様である。
構成した場合の構成を示す図である。このサーボ演算回
路72aは図17のサーボ演算回路72の代わりに用い
られる。サーボ演算回路72aには、前段の差動アンプ
部71より回転ギャップセンサ1、2の出力の差信号が
Voが入力される。入力された差信号VoはA/Dコン
バータ72bによりディジタル信号に変換され、CPU
72c及びメモリ72dを用いてサーボ演算が行なわ
れ、制御信号が生成される。D/Aコンバータ72e
は、該制御信号をアナログ信号に変換し、次段のパワー
アンプ部73へ供給する。パワーアンプ部73、駆動部
4a等の動作は図17に示す回路の場合と同様である。
【0021】次に、ガイド制御用電磁石MGを回転させ
る機構について説明する。図19は、かかる回転機構の
一実施例として歯車を用いた場合を示している。なお、
図19(A)は、該機構の平面図であり、図19(B)
は該機構の側面図である。駆動部4aは、DCモータM
を有しており、該モータにより回転軸4bが回転され
る。回転軸4bには歯車4cが固定されている。また、
歯車4cは歯車4dと係合しており、歯車4dは他の回
転軸4eに固定されている。従って、DCモータMの駆
動により回転軸4bが回転すると、その回転が歯車4
c、4dを介して回転軸4eに伝達される。ガイド制御
用電磁石MGは回転軸4eに固定されており、これによ
りガイド制御用電磁石MGの向きが回転することにな
る。
る機構について説明する。図19は、かかる回転機構の
一実施例として歯車を用いた場合を示している。なお、
図19(A)は、該機構の平面図であり、図19(B)
は該機構の側面図である。駆動部4aは、DCモータM
を有しており、該モータにより回転軸4bが回転され
る。回転軸4bには歯車4cが固定されている。また、
歯車4cは歯車4dと係合しており、歯車4dは他の回
転軸4eに固定されている。従って、DCモータMの駆
動により回転軸4bが回転すると、その回転が歯車4
c、4dを介して回転軸4eに伝達される。ガイド制御
用電磁石MGは回転軸4eに固定されており、これによ
りガイド制御用電磁石MGの向きが回転することにな
る。
【0022】図20は、回転機構他の実施例としてプー
リ及びベルトを用いた場合を示している。なお、図20
(A)は、該機構の平面図であり、図20(B)は該機
構の側面図である。図20に示す駆動部の機構は、歯車
の代わりにプーリを用いて回転を伝達する点のみが図1
9に示す機構と異なっている。即ち、回転軸4bの回転
がプーリ4f、4g及びベルト4hにより回転軸4eに
伝達され、これによりガイド用電磁石部MGを回転させ
るように構成されている。その他の動作は図19に示す
機構と同様である。
リ及びベルトを用いた場合を示している。なお、図20
(A)は、該機構の平面図であり、図20(B)は該機
構の側面図である。図20に示す駆動部の機構は、歯車
の代わりにプーリを用いて回転を伝達する点のみが図1
9に示す機構と異なっている。即ち、回転軸4bの回転
がプーリ4f、4g及びベルト4hにより回転軸4eに
伝達され、これによりガイド用電磁石部MGを回転させ
るように構成されている。その他の動作は図19に示す
機構と同様である。
【0023】図21は、本発明にかかる磁気浮上搬送装
置の他の実施例を示す図である。この実施例は、ガイド
制御用電磁石MGの回転制御をカーブ走行時のみ行なう
ようにしたものである。即ち、ガイド制御用電磁石MG
の回転制御は、磁気浮上台車のカーブ走行時にのみ必要
であり、直線走行時には必要でないことから、カーブ走
行時にのみ動作させることとして制御の簡略化を図るも
のである。
置の他の実施例を示す図である。この実施例は、ガイド
制御用電磁石MGの回転制御をカーブ走行時のみ行なう
ようにしたものである。即ち、ガイド制御用電磁石MG
の回転制御は、磁気浮上台車のカーブ走行時にのみ必要
であり、直線走行時には必要でないことから、カーブ走
行時にのみ動作させることとして制御の簡略化を図るも
のである。
【0024】本実施例においては図21に示すように、
ガイドレールのカーブ部分の入り口及び出口にフォトダ
イオード等の発信(発光)手段12を設けるとともに、
磁気浮上台車にフォトトランジスタ等の受信(受光)手
段13を設ける。磁気浮上台車がカーブの入り口に到着
すると、台車に設けられた受信手段13が発信手段から
の信号を受信し、その先がカーブであることを認識す
る。これに応じ、磁気浮上台車の制御部はガイド制御用
電磁石MGの回転制御を開始する。一方、台車がカーブ
を通過し再び直線走行に移行する時にはカーブ出口に設
けられた発信手段12からの信号を受信手段13が受信
し、これに応じてガイド制御用電磁石の回転制御が停止
される。このように、ガイド制御用電磁石の回転制御を
カーブ走行時にのみ行なうことにより、磁気浮上台車の
走行における制御を簡略化することができる。なお、上
記の例ではフォトダイオード及びフォトトランジスタを
例にとって説明したが、これは赤外線センサ等、他の検
出方法を用いてもよい。
ガイドレールのカーブ部分の入り口及び出口にフォトダ
イオード等の発信(発光)手段12を設けるとともに、
磁気浮上台車にフォトトランジスタ等の受信(受光)手
段13を設ける。磁気浮上台車がカーブの入り口に到着
すると、台車に設けられた受信手段13が発信手段から
の信号を受信し、その先がカーブであることを認識す
る。これに応じ、磁気浮上台車の制御部はガイド制御用
電磁石MGの回転制御を開始する。一方、台車がカーブ
を通過し再び直線走行に移行する時にはカーブ出口に設
けられた発信手段12からの信号を受信手段13が受信
し、これに応じてガイド制御用電磁石の回転制御が停止
される。このように、ガイド制御用電磁石の回転制御を
カーブ走行時にのみ行なうことにより、磁気浮上台車の
走行における制御を簡略化することができる。なお、上
記の例ではフォトダイオード及びフォトトランジスタを
例にとって説明したが、これは赤外線センサ等、他の検
出方法を用いてもよい。
【0025】図22は、本発明の他の実施例として、ガ
イドギャップセンサを省略した装置を示している。図
1、2に示す磁気浮上台車においては、ガイド制御用電
磁石3とガイドレール8との間隔Dを検出するための専
用のガイドギャップセンサ5を回転ギャップセンサ1、
2と別個に設けていたが、本実施例においては該ガイド
ギャップセンサを省略し、回転ギャップセンサ1、2で
兼用するものである。即ち、本発明では回転制御部の制
御によりガイド制御用電磁石3はカーブ走行時にもガイ
ドレールと平行になるように制御されているため、回転
ギャップセンサの検出する間隔はほぼガイドレールとの
間隔に等しいといえる。この観点から、本実施例におい
ては、ガイドギャップセンサ5を省略し、回転ギャップ
センサによりガイド制御用電磁石3とガイドレールとの
間隔を測定する。
イドギャップセンサを省略した装置を示している。図
1、2に示す磁気浮上台車においては、ガイド制御用電
磁石3とガイドレール8との間隔Dを検出するための専
用のガイドギャップセンサ5を回転ギャップセンサ1、
2と別個に設けていたが、本実施例においては該ガイド
ギャップセンサを省略し、回転ギャップセンサ1、2で
兼用するものである。即ち、本発明では回転制御部の制
御によりガイド制御用電磁石3はカーブ走行時にもガイ
ドレールと平行になるように制御されているため、回転
ギャップセンサの検出する間隔はほぼガイドレールとの
間隔に等しいといえる。この観点から、本実施例におい
ては、ガイドギャップセンサ5を省略し、回転ギャップ
センサによりガイド制御用電磁石3とガイドレールとの
間隔を測定する。
【0026】即ち、図22に示すように、回転ギャップ
センサ1、2はそれぞれガイドレール8との間隔を測定
し、該距離に対応する電圧の信号Va、Vbを出力す
る。出力された電圧Va、Vbは、オペアンプA3及び
抵抗R11−R13よりなる加算回路により加算され、
Vsとして出力される。この出力電圧Vsは抵抗R1
4、R15により1/2に分圧され、横方向のギャップ
値として図示しない横方向制御部へ送られる。このよう
に、回転ギャップセンサによりガイドレールとの間隔を
検出し横方向制御を行なうことにより、必要なセンサの
数が減少し、また、制御も簡略化される。なお、回転ギ
ャップセンサ1又は2のいずれかの出力信号のみをギャ
ップ値として採用する方法もあり、この場合には回路が
簡素化するというメリットがある。但し、制御の正確性
を重視する場合には上記のように回転ギャップセンサ
1、2の出力の平均値をとるのが好ましい。
センサ1、2はそれぞれガイドレール8との間隔を測定
し、該距離に対応する電圧の信号Va、Vbを出力す
る。出力された電圧Va、Vbは、オペアンプA3及び
抵抗R11−R13よりなる加算回路により加算され、
Vsとして出力される。この出力電圧Vsは抵抗R1
4、R15により1/2に分圧され、横方向のギャップ
値として図示しない横方向制御部へ送られる。このよう
に、回転ギャップセンサによりガイドレールとの間隔を
検出し横方向制御を行なうことにより、必要なセンサの
数が減少し、また、制御も簡略化される。なお、回転ギ
ャップセンサ1又は2のいずれかの出力信号のみをギャ
ップ値として採用する方法もあり、この場合には回路が
簡素化するというメリットがある。但し、制御の正確性
を重視する場合には上記のように回転ギャップセンサ
1、2の出力の平均値をとるのが好ましい。
【0027】なお、以上の説明においては、2つの回転
ギャップセンサ1、2を設けてガイドレールとガイド制
御用電磁石との角度を検出しているが、より多くの回転
ギャップセンサを設けて角度の検出精度を上げるよう構
成しても良い。
ギャップセンサ1、2を設けてガイドレールとガイド制
御用電磁石との角度を検出しているが、より多くの回転
ギャップセンサを設けて角度の検出精度を上げるよう構
成しても良い。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、磁気浮上台車においてガイドレールとガイド制御用
電磁石との相対角度を検出するための回転ギャップセン
サと、該検出角度に基づいてガイド制御用電磁石を回転
させる回転制御部とを設け、ガイド制御用電磁石が常に
ガイドレールの接線方向に略平行に向くように制御を行
なっている。これにより、ガイド制御用電磁石とガイド
レールと形成する磁気ループが常に長方形に保たれ強い
吸引力が発生できるので、カーブ走行時に生じる遠心力
を打ち消すことが可能となり、カーブにおいても高速走
行が可能となる。
は、磁気浮上台車においてガイドレールとガイド制御用
電磁石との相対角度を検出するための回転ギャップセン
サと、該検出角度に基づいてガイド制御用電磁石を回転
させる回転制御部とを設け、ガイド制御用電磁石が常に
ガイドレールの接線方向に略平行に向くように制御を行
なっている。これにより、ガイド制御用電磁石とガイド
レールと形成する磁気ループが常に長方形に保たれ強い
吸引力が発生できるので、カーブ走行時に生じる遠心力
を打ち消すことが可能となり、カーブにおいても高速走
行が可能となる。
【図1】本発明にかかる磁気浮上台車の機構を示す平面
図である。
図である。
【図2】本発明にかかる磁気浮上台車のガイド制御用電
磁石の側面図である。
磁石の側面図である。
【図3】本発明にかかるガイド制御用電磁石の制御ブロ
ック図である。
ック図である。
【図4】本発明にかかるガイド制御用電磁石の動作説明
図である。
図である。
【図5】センサ−レール間隔と出力信号との関係を示す
図である。
図である。
【図6】本発明にかかるガイド制御用電磁石の他の動作
説明図である。
説明図である。
【図7】本発明にかかるガイド制御用電磁石の他の動作
説明図である。
説明図である。
【図8】本発明にかかる磁気浮上台車のカーブ走行時に
おける力のベクトル図である。
おける力のベクトル図である。
【図9】図8におけるガイド制御用電磁石の部分の拡大
図である。
図である。
【図10】カーブ突入時のガイド制御用電磁石の状態を
示す図である。
示す図である。
【図11】カーブ走行時のガイド制御用電磁石の状態を
示す他の図である。
示す他の図である。
【図12】カーブ走行時のガイド制御用電磁石の状態を
示す他の図である。
示す他の図である。
【図13】本発明にかかる5軸磁気浮上台車の構成図で
ある。
ある。
【図14】本発明にかかる他の5軸磁気浮上台車の構成
図である。
図である。
【図15】磁気浮上台車の内輪側にガイドレールがある
場合の状態を示す図である。
場合の状態を示す図である。
【図16】磁気浮上台車の外輪側にガイドレールがある
場合の状態を示す図である。
場合の状態を示す図である。
【図17】回転制御部の回路構成を示す図である。
【図18】CPUを用いた回転制御部の構成を示す図で
ある。
ある。
【図19】ガイド制御用電磁石の駆動に歯車を用いた場
合の構成図である。
合の構成図である。
【図20】ガイド制御用電磁石の駆動にベルトを用いた
場合の構成図である。
場合の構成図である。
【図21】磁気浮上搬送装置の他の実施例を示す図であ
る。
る。
【図22】磁気浮上搬送装置の他の実施例を示す図であ
る。
る。
【図23】従来の磁気浮上台車の構成図である。
【図24】従来の磁気浮上台車のカーブ走行時の状態を
示す図である。
示す図である。
【図25】図24の磁気浮上台車の電磁石部分の拡大図
である。
である。
100,101…磁気浮上台車 1,2…回転ギャップセンサ 3…ガイド制御用電磁石 4a…駆動部 4b,4e…回転軸 4c,4d…歯車 4f,4g…プーリ 4h…ベルト 5…ガイドギャップセンサ 6…台車ベース板 7…回転制御部 8…ガイドレール 9…浮上用レール 10…浮上用電磁石 20…磁気浮上台車 21…浮上用レール 22…浮上用電磁石 23…ガイド用レール 24…ガイド制御用電磁石 25…搬送物 26…レール本体 71…差動アンプ部 72…サーボ演算部 72a…サーボ演算回路 72b…A/Dコンバータ 72c…CPU 72d…メモリ 72e…D/Aコンバータ 73…パワーアンプ部 MG…ガイド制御用電磁石
Claims (4)
- 【請求項1】 ガイドレール(8)と、ガイドレールと
の間に一定の間隔を保ちつつ浮上走行する磁気浮上台車
(100、101)を有する磁気浮上搬送装置におい
て、 前記磁気浮上台車に設けられ、前記ガイドレールに対向
するガイド制御用電磁石(MG)と、 前記ガイドレールと前記ガイド制御用電磁石のなす角度
を検出する角度検出手段(1、2、7)と、 前記検出角度に基づいて、前記ガイド制御用電磁石の前
記ガイドレールとの対向面(3)が前記ガイドレールの
接線方向とほぼ平行となるように回転制御する回転制御
手段と、を有することを特徴とする磁気浮上搬送装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の磁気浮上搬送装置におい
て、前記角度検出手段は、前記磁気浮上台車の進行方向
に並んで配置され、前記ガイドレールとの間隔を検出す
る複数のセンサ(1、2)を有し、該センサの出力に基
づいてガイドレールとガイド制御用電磁石との角度を決
定することを特徴とする磁気浮上搬送装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の磁気浮上搬送装置におい
て、前記角度検出手段は、前記磁気浮上台車の進行方向
に並んで配置され、前記ガイドレールとの間隔を検出す
る複数のセンサ(1、2)を有し、前記回転制御手段は
前記複数のセンサにより検出される間隔が等しくなるよ
うに前記ガイド制御用電磁石を回転させることを特徴と
する磁気浮上搬送装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至3記載の磁気浮上搬送装置
において、前記磁気浮上台車はガイドレールのカーブ部
分を検出する検出手段(12、13)を有し、前記回転
制御部は前記検出手段によりカーブ部分が検出している
期間に前記ガイド制御用電磁石を回転制御することを特
徴とする磁気浮上搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4841294A JPH07264720A (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 磁気浮上搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4841294A JPH07264720A (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 磁気浮上搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07264720A true JPH07264720A (ja) | 1995-10-13 |
Family
ID=12802598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4841294A Withdrawn JPH07264720A (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 磁気浮上搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07264720A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100985159B1 (ko) * | 2010-03-16 | 2010-10-05 | (주) 세스 | 흡인식 모형 자기 부상 열차 장치 |
RU2611858C1 (ru) * | 2015-09-24 | 2017-03-01 | Акционерное Общество "Нииэфа Им. Д.В. Ефремова" | Регулируемый магнитный подвес транспортного средства с коррекцией подъемной силы |
KR20180052880A (ko) * | 2016-11-11 | 2018-05-21 | 이인숙 | 자기부상 장치 |
CN109532915A (zh) * | 2019-01-07 | 2019-03-29 | 中车株洲电力机车有限公司 | 一种电磁导向转向架及轨道车辆 |
KR102289248B1 (ko) * | 2020-04-07 | 2021-08-12 | 한국철도기술연구원 | 아음속 캡슐트레인용 비상제동장치 |
-
1994
- 1994-03-18 JP JP4841294A patent/JPH07264720A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100985159B1 (ko) * | 2010-03-16 | 2010-10-05 | (주) 세스 | 흡인식 모형 자기 부상 열차 장치 |
RU2611858C1 (ru) * | 2015-09-24 | 2017-03-01 | Акционерное Общество "Нииэфа Им. Д.В. Ефремова" | Регулируемый магнитный подвес транспортного средства с коррекцией подъемной силы |
WO2017052411A1 (ru) * | 2015-09-24 | 2017-03-30 | Акционерное Общество "Нииэфа Им. Д.В. Ефремова" | Регулируемый магнитный подвес транспортного средства с коррекцией подъемной силы |
KR20180052880A (ko) * | 2016-11-11 | 2018-05-21 | 이인숙 | 자기부상 장치 |
CN109532915A (zh) * | 2019-01-07 | 2019-03-29 | 中车株洲电力机车有限公司 | 一种电磁导向转向架及轨道车辆 |
KR102289248B1 (ko) * | 2020-04-07 | 2021-08-12 | 한국철도기술연구원 | 아음속 캡슐트레인용 비상제동장치 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010605 |