JPH03185138A

JPH03185138A - 編織用複合糸の製造方法

Info

Publication number: JPH03185138A
Application number: JP32216789A
Authority: JP
Inventors: Shozo Suzuki; 鈴木　昭三
Original assignee: TOYAMA BOSEKI KK
Current assignee: TOYAMA BOSEKI KK
Priority date: 1989-12-11
Filing date: 1989-12-11
Publication date: 1991-08-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、綿繊維フリース、スパンデンクス等の弾性
繊維フィラメント糸およびナイロン、ポリエステル等の
通常の合成繊維フィラメント糸の三者からなり、タイツ
、パンティストッキング、レッグ用ニット等の原糸とし
て好適な編織用複合糸、すなわち弾性繊維フィラメント
糸を芯糸し、その周囲を綿繊維フリースで被覆し、さら
にその上に合成繊維フィラメント糸をコイル状に巻付け
て得られる複合糸、または上記の弾性繊維フィラメント
糸と合成繊維フィラメント糸の位置を交換した形状の複
合糸を精紡機によリー工程で製造する方法に関するもの
である。

（従来の技術）タイツ、パンティストッキング、レッグ用ニット等の原
糸として、ポリウレタン等の外性繊維フィラメント糸を
芯糸とし、その周囲を綿繊維で被覆した芯入り紡績糸や
、上記の弾性繊維フィラメント糸の周囲に合成繊維フィ
ラメント糸をコイル状に巻付けたカバリング糸等が知ら
れている。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、上記の芯入り紡績糸は、表面が綿繊維フ
リースで被覆されているので、風合がソフトであって、
吸湿性に優れている反面、綿繊維が長さ数個の短い繊維
であるため、糸に毛羽および糸むらが存在して美観に欠
け、光沢および透明感に乏しく、かつ糸としての強力お
よび伸度のバラツキが大きいという問題があった。また
、合成凪維フィラメント糸によるカバリング糸は、毛羽
が無く、表面が平滑で、光沢があり、強度が大きい反面
、吸湿性に乏しいという問題があった。

そこで、綿糸のもつ吸湿性およびソフトな風合を生かし
、しかも強度および伸度のバラツキを小さくするため、
上記の芯入り紡績糸および合成繊維フィラメント糸をカ
バリング機に仕掛け、芯入り紡績糸の周囲に合成繊維フ
ィラメント糸をコイル状に巻き付けて綿繊維、弾性繊維
フィラメント糸および通常の合成繊維フィラメント糸の
三者からなる複合糸を製造することが試みられたが、こ
の場合は、精紡機で芯入り紡績糸を製造し、これを更に
カバリング機に仕掛けるので、工程数が増加し、かつカ
バリング機においては、合成繊維フィラメント糸の巻か
れたボビンの中心孔に芯入り紡績糸を挿通して走行させ
、これに上記のボビンから解じょされた合成繊維フィラ
メント糸を巻き付けるので、芯入り紡績糸に合成繊維フ
ィラメント糸が巻き付く位置、すなわちカバリングポイ
ントが上記ボビンから合成繊維フィラメント糸が離れる
解じょ点の位置およびボビンの巻き径等によって変動し
、そのため走行する芯入り紡績糸の長さ方向に対するラ
ンピングのバラツキが大きくなり、得られる複合糸の強
力および伸度のバラツキが大きくなるという問題があっ
た。

この発明は、綿糸、外性繊維フィラメント糸および通常
の合成繊維フィラメント糸の三者を精紡機で一度に複合
することにより、綿糸の風合および吸湿性を保ちながら
、毛羽および糸むらが少なく、強度および伸度のバラツ
キが小さく、タイツ、パンティストッキング、レッグニ
ット等の編成に好適な複合糸を提供するものである。

（課題を解決するための手段）上記の課題を解決するため第１の手段では、精紡機のフ
ロントローラに英式綿番手６０〜２００番手の紡績糸に
相当する綿繊維フリース、２〜５倍にドラフトされた繊
度１０〜４０デニールの弾性繊維フィラメント糸および
繊度７〜４０デニールの通常の合成繊維フィラメント糸
を、上記の綿繊維フリースの中心に上記のη！性織繊維
フィラメント糸重なり、上記の合成繊維フィラメント糸
が上記の綿繊維フリースおよび胛性繊維フィラメント糸
から横に離れるように供給し、上記のフロントローラか
ら送り出される綿繊維フリース、郵性繊維フィラメント
糸および合成繊維フィラメント糸に下方のリングから撚
り数２６〜６０回／インチの撚りを遡及させることによ
り、綿繊維フリースおよび弾性繊維フィラメント糸で弾
性繊維フィラメント糸を芯糸とし綿繊維フリースをシー
スとする芯入り紡績糸を形成すると共に、この芯入り紡
績糸の周囲に上記の合成繊維フィラメント糸をコイル状
に巻き付けて英式綿番手５０〜１４０番手の編織用複合
糸とする。この場合、芯入り紡績糸を構成する綿フリー
スと弾性繊維フィラメント系の構成比は、５０１５０〜
９０／１０が好ましく、上記芯入り紡績糸と合成繊維フ
ィラメント糸の構成比は、５０１５０〜９０／１０が好
ましい。

また第２の手段では、上記第１の手段における１ｇＡｌ
性繊維フィラメント糸の供給位置および通常の合成繊維
フィラメント糸の供給位ｌを交換することにより、綿繊
維フリースおよび合成繊維フィラメント糸で合成繊維フ
ィラメント系を芯糸とし綿繊維フリースをシースとする
芯入り紡績糸を形成すると共に、この芯入り紡績糸の周
囲に上記の郵性繊維フィラメント糸をコイル状に巻き付
けて英式綿番手５０〜１４０番手の編織用複合糸とする
。この場合、芯入り紡績糸を構成する綿繊維フリースと
合成繊維フィラメント糸の構成比は、５０１５０〜９０
／１０が好ましく、この芯入り紡績糸と弾性繊維フィラ
メント糸の構成比は、５０１５０〜９０／１０が好まし
い。

（作用）第１の手段では、綿繊維フリースの中心に弾性繊維フィ
ラメント糸が重ねられ、これから離れた位置に合成繊維
フィラメント糸が供給されるので、最初に綿繊維フリー
スおよび弾性繊維フィラメント糸が複合され、ｉｐＨ性
繊維フィラメント糸を芯糸とする芯入り紡績糸が作られ
、次に若干遅れて芯入り紡績糸および合成繊維フィラメ
ント糸が複合され、芯入り紡績糸に合成繊維フィラメン
ト糸が巻き付けられ、芯入り紡績系の周囲に合成繊維フ
ィラメント糸がコイル状に巻き付いた複合糸が得られる
。

一方、第２の手段では、綿繊維フリースの中心に合成繊
維フィラメント糸が重ねられ、これから離れた位置に弾
性繊維フィラメント糸が供給されるので、最初に合ｌｌ
１ｍ維フィラメント糸を芯糸とする芯入り紡績糸が作ら
れ、若干遅れて芯入り紡績糸に弾性繊維フィラメント糸
が巻き付けられ、この弥性繊維フィラメント糸の収縮に
伴って列性繊維フィラメント糸の周囲に芯入り紡績糸が
コイル状に巻き付いた形状の複合糸が得られる。

しかして、第１の手段の芯入り紡績糸および合成繊維フ
ィラメント糸、また第２の手段の芯入り紡績糸および弾
性繊維フィラメント糸は、それぞれ同じ精紡機のフロン
トローラから互いに等しい速度で送り出されるので、芯
入り紡績糸に合成繊維フィラメント系もしくは弾性繊維
フィラメント糸の合流する点の位置変動が少なくなり、
ラッピングのバラツキが小さくなり、そのため得られた
複合糸の平均強度が向上し、伸度および強度のバラツキ
が小さくなる。

ただし−綿フリースが６０番よりも太いと、太すぎて目
的の５０〜１４０番手の編織用複合糸が得られず、反対
に２００番よりも細いと、強力が低下してフリース切れ
が多くなり、目的の複合糸が得られない。また、弾性繊
維フィラメント糸の繊度が１０デニール未満では、編織
用複合糸の伸縮度が弱くなってタイツ、パンティストッ
キング、レッグニット等の用途に不適当となり、反対に
４０デニール超では伸度のバラツキが増加して目的の編
織用複合糸が得られない、また、合成繊維フィラメント
糸の繊度が７デニ一ル未満では、強度が不足し、反対に
４０デニール超では強度と伸度のバラツキが増大する。

また、ηｌ性繊維フィラメント糸に与えるドラフトが２
倍未満では、伸縮度が弱くなり、反対に５倍を超えると
、伸縮度が強くなり過ぎ、いずれの場合も目的の複合糸
が得られない、また、下方のリングから遡及させる撚り
が２６回／インチ未満では、綿繊維の毛羽が多くなって
品質が低下し、反対に６０回／インチ超では、編成時の
スナール発生が増大する。

（実施例）図面はリング精紡機の一例を示し、１は上下−対のバン
クローラ、２は上下一対のエプロン、３は上下一対のフ
ロントローラであり、バックローラ１に供給された綿粗
糸Ｓがエプロン２およびフロントローラ３を経てドラフ
トされ、しかるのちフロントローラから送り出されて下
方のリング（図示されていない）からトラベラ４および
スネールワイヤ５を経て遡及する撚りで加熱され、ボビ
ン６に巻き取られる。

上記の装置において、エジプト綿（平均繊度１．２デニ
ール、有効繊維長３８ｍａ）から得られた綿粗糸５（６
５ゲレン／３０ヤード）をバンクローラ１に供給し、４
０倍の合計ドラフトを与えて英式綿番手１４４番相当の
綿繊維フリースＦとした。また、２０デニールのポリウ
レタン弾性繊維フィラメント糸Ｅを３．２倍にドラフト
し、ガイド７に通して上記フロントローラ３に供給し、
上記の綿繊維フリースＦがフロントローラ３にニップさ
れる直前の位置でその中心に上記ポリウレタン弾性繊維
フィラメント糸Ｅを重ねた。また、強力ナイロン６から
なる１０デニール５フイラメントのナイロンマルチフィ
ラメント糸Ｎをガイド８を介して上記フロントローラ３
に供給し、上記ポリウレタン弾ｔｌ繊維フィラメント糸
Ｅの５ｍ横にニップさせた。そして、撚り数４１．５回
／インチのＺ撚りを加え、構成比が綿繊維６９．４％、
ポリウレタン弾性繊維フィラメント糸１１．８％、ナイ
ロンマルチフィラメント糸１８．８％の編織用複合糸（
実施例１）得た。

次に、上記実施例１の綿粗糸Ｓをバックローラ１に供給
し、５７倍の合計ドラフトを与えて英式綿番手２０２番
相当の綿繊維フリースＦとした。また、強力ナイロン６
からなる１０デニール５フイラメントのナイロンマルチ
フィラメント糸Ｎをガイド７に通して上記フロントロー
ラ３に供給し、上記の綿繊維フリースＦがフロントロー
ラ３にニップされる直前の位置でその中心に上記ナイロ
ンマルチフィラメント糸Ｎを重ねた。また、４０デニー
ルのポリウレタン弾性繊維フィラメント糸Ｅを３．２倍
にドラフトし、ガイド８に通して上記フロントローラ３
に供給し、上記ナイロンマルチフィラメント糸Ｎの５１
１ＩＩＱ横にニップさせた。そして、撚り数４３．２回
／インチのＺ撚りを加え、構成比が綿繊維フリース５３
．９％、ナイロンマルチフィラメント糸２０．５％、ポ
リウレタン弾性繊維フィラメント糸２５゜６％の編織用
複合糸（実施例２）得た。

一方、上記の実施例１と同じ綿繊維フリースをシースと
し、２０デニールのポリウレタン弾性繊維フィラメント
糸を芯糸とする１２３番手の芯入り紡績糸を作り、この
芯入り紡績糸および実施例１のナイロンマルチフィラメ
ント糸をシングルカバリングツイスタに供給して上記実
施例１と同じ構成比、撚り数、撚り方向の交撚複合糸（
比較例１）を製造した。

また、上記実施例１の綿粗糸をバンクローラに供給し３
１倍の合計ドラフトを与えて綿繊維フリースとし、この
綿繊維フリースの中心に３．２倍にドラフトされた２０
デニールのポリウレタン弾性繊維フィラメント糸を供給
して構成比が綿繊維８８．２％、ポリウレタン弾性繊維
フィラメント糸１１．８％、合計番手１００番、撚り数
４１．５回／インチ、Ｚ撚りの芯入り紡績糸（比較例２
）を製造した。

上記の実施例１、実施例２、比較例１および比較例２の
ｆｌｌｔ威および物性を下記の表に示す０表中のＩＰＩ
は、インパーフエクション・インデイケータ（Ｉａ＋ｐ
ｅｒｆｅｃｔｉｏｎ　Ｉｎｄｉｃａｔｏｒ）により計数
した系中の欠点部分の細い所（Ｔｈｉｎ）、太い所（Ｔ
ｈ　１ｃｋ）およびネップ（Ｎｅｐｓ）の糸長２００　
ｍ当たり個数を示す、また、毛羽指数は長さ１０ｍの糸
に存在するＩ聞取上の毛羽の個数である。

（以下空白）上記の表で明らかなように、この発明の実施例の編織用複合糸は、糸むらが少なく、特に強力および伸
度の変動率が小さい。

（発明の効果）請求項１記載の発明によれば、弾性繊維フィラメント糸
の芯糸と綿繊維のシースとからなる芯入り紡績糸に合成
繊維フィラメント糸がコイル状に巻き付いた編織用複合
糸が得られる。また、請求項２記載の発明によれば、合
成繊維フィラメント糸の芯糸と綿繊維のシースとからな
る芯入り紡績糸が列性繊維フィラメント糸の周囲にコイ
ル状に巻き付いた形状の編織用複合糸が得られる。

そして、請求項１記載の発明における芯入り紡績糸およ
び合成繊維フィラメント糸、また請求項２記載の発明に
おける芯入り紡績糸および弾性繊維フィラメント糸は、
それぞれ同し精紡機のフロントローラから互いに等しい
速度で送り出されるので、芯入り紡績糸に合成繊維フィ
ラメント系もしくは弾性繊維フィラメント糸の合流する
点の位置変動が少なくなってラッピングのバラツキが小
さくなり、そのため得られた複合糸の糸むらが少なくな
り、また伸度および強度のバラツキが小さくなり、しか
も綿繊維フリース、弾性繊維フィラメント糸および合成
繊維フィラメント糸の三者の複合を１工程で行うことが
できる。

【図面の簡単な説明】

図面は、この発明に使用されるリング拵紡機の一例を示
す斜視図である。ｌ二バックローラ、３：フロントローラ、Ｆ：綿繊維フ
リース、Ｅ：弾性繊維フィラメント糸、Ｎ：ナイロンマ
ルチフィラメント糸（合成繊維フィラメント糸）。

Claims

【特許請求の範囲】〔１〕精紡機のフロントローラに英式綿番手６０〜２０
０番手の紡績糸に相当する綿繊維フリース、２〜５倍に
ドラフトされた繊度１０〜４０デニールの弾性繊維フィ
ラメント糸および繊度７〜４０デニールの通常の合成繊
維フィラメント糸を、上記の綿繊維フリースの中心に上
記の弾性繊維フィラメント糸が重なり、上記の合成繊維
フィラメント糸が上記の綿繊維フリースおよび弾性繊維
フィラメント糸から横に離れるように供給し、上記のフ
ロントローラから送り出される綿繊維フリース、弾性繊
維フィラメント糸および合成繊維フィラメント糸に下方
のリングから撚り数２６〜６０回／インチの撚りを遡及
させることにより、綿繊維フリースおよび弾性繊維フィ
ラメント糸で弾性繊維フィラメント糸を芯糸とし綿繊維
フリースをシースとする芯入り紡績糸を形成すると共に
、この芯入り紡績糸の周囲に上記の合成繊維フィラメン
ト糸をコイル状に巻き付けて英式綿番手５０〜１４０番
手の編織用複合糸とすることを特徴とする編織用複合糸
の製造方法。〔２〕精紡機のフロントローラに英式綿番手６０〜２０
０番手の紡績糸に相当する綿繊維フリース、２〜５倍に
ドラフトされた繊度１０〜４０デニールの弾性繊維フィ
ラメント糸および繊度７〜４０デニールの通常の合成繊
維フィラメント糸を、上記の綿繊維フリースの中心に上
記の合成繊維フィラメント糸が重なり、上記の弾性繊維
フィラメント糸が上記の綿繊維フリースおよび合成繊維
フィラメント糸から横に離れるように供給し、上記のフ
ロントローラから送り出される綿繊維フリース、弾性繊
維フィラメント糸および合成繊維フィラメント糸に下方
のリングから撚り数２６〜６０回／インチの撚りを遡及
させることにより、綿繊維フリースおよび合成繊維フィ
ラメント糸で合成繊維フィラメント糸を芯糸とし綿繊維
フリースをシースとする芯入り紡績糸を形成すると共に
、この芯入り紡績糸の周囲に上記の弾性繊維フィラメン
ト糸をコイル状に巻き付けて英式綿番手５０〜１４０番
手の編織用複合糸とすることを特徴とする編織用複合糸
の製造方法。