JPH0318510Y2 - - Google Patents
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- JPH0318510Y2 JPH0318510Y2 JP1986068670U JP6867086U JPH0318510Y2 JP H0318510 Y2 JPH0318510 Y2 JP H0318510Y2 JP 1986068670 U JP1986068670 U JP 1986068670U JP 6867086 U JP6867086 U JP 6867086U JP H0318510 Y2 JPH0318510 Y2 JP H0318510Y2
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Landscapes
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は鋼帯などの金属ストリツプを連続的に
電気メツキする装置の陽極用として用いられる不
溶解電極に関するものである。
電気メツキする装置の陽極用として用いられる不
溶解電極に関するものである。
通電の電気メツキラインは第４図に示すよう
に、陽極用電極１を通板する鋼帯の上下に配置し
てノズル５よりメツキ液を供給するもので、図中
の３は鋼帯と接触する通電ロールであり、４は通
電ロール３を支持する補助ロールである。この陽
極用電極１の構造は第３図に示すように通電用ブ
ースバー６に銅製又は鉄製の通電板９が溶接１１
により接続され、この通電板９の全体を鉛合金８
で覆うもので、通電板９を鉛合金８で覆うに当つ
ては、鉛合金８の鋳放母材をアセチレンスその他
のバーナーを用いて直接加熱しながら溶解し、順
次肉盛る方法が行なわれていた。
に、陽極用電極１を通板する鋼帯の上下に配置し
てノズル５よりメツキ液を供給するもので、図中
の３は鋼帯と接触する通電ロールであり、４は通
電ロール３を支持する補助ロールである。この陽
極用電極１の構造は第３図に示すように通電用ブ
ースバー６に銅製又は鉄製の通電板９が溶接１１
により接続され、この通電板９の全体を鉛合金８
で覆うもので、通電板９を鉛合金８で覆うに当つ
ては、鉛合金８の鋳放母材をアセチレンスその他
のバーナーを用いて直接加熱しながら溶解し、順
次肉盛る方法が行なわれていた。
この方法で製造された不溶解電極を硫酸メツキ
液中で電気亜鉛メツキ用の陽極として使用した場
合、不溶解電極表面に被覆されている鉛合金の表
層が順次電解腐食によつて減耗し電極表面と鋼帯
の間隔が増加し、電気メツキ時の電極と鋼帯間の
電気抵抗がメツキ液中の通電距離の増加により大
きくなる。そのため通電時の電圧降下が増大しメ
ツキ電力が増加する。また電食による減耗が表面
各部でその度合が異なるため表面に凹凸が発生す
る。この場合、電極表面でのメツキ液の滑らかな
流れが阻害され、電極表面に発生する電気分解に
よるガスが円滑に排出されないため、電極表面と
メツキ液との境界部分に局部的なガス溜りが生
じ、電気抵抗が大きくなり、電極と鋼帯の間隔の
増大と同じように通電時の電圧降下が増大する。
液中で電気亜鉛メツキ用の陽極として使用した場
合、不溶解電極表面に被覆されている鉛合金の表
層が順次電解腐食によつて減耗し電極表面と鋼帯
の間隔が増加し、電気メツキ時の電極と鋼帯間の
電気抵抗がメツキ液中の通電距離の増加により大
きくなる。そのため通電時の電圧降下が増大しメ
ツキ電力が増加する。また電食による減耗が表面
各部でその度合が異なるため表面に凹凸が発生す
る。この場合、電極表面でのメツキ液の滑らかな
流れが阻害され、電極表面に発生する電気分解に
よるガスが円滑に排出されないため、電極表面と
メツキ液との境界部分に局部的なガス溜りが生
じ、電気抵抗が大きくなり、電極と鋼帯の間隔の
増大と同じように通電時の電圧降下が増大する。
また電極表面の凹凸はさらに電極と鋼帯間をメ
ツキ液が通過する時の圧力損失を増大させ、ポン
プ特性からメツキ液流量を低下させ、やはりガス
の円滑な排出を阻害する。
ツキ液が通過する時の圧力損失を増大させ、ポン
プ特性からメツキ液流量を低下させ、やはりガス
の円滑な排出を阻害する。
さらに溶出した鉛が鋼板のメツキ層に混入た場
合はメツキ面の耐熱性を損うため品質上の問題も
ある。
合はメツキ面の耐熱性を損うため品質上の問題も
ある。
そこで本考案者等は電気亜鉛メツキ時のメツキ
液による電極表面の侵食を抑制するために通電板
表面に鉛と錫の合金を被覆する方法について工夫
を重ね耐食性のすぐれた新しい構造の不溶解電極
を開発したものであり、ここに提供するものであ
る。
液による電極表面の侵食を抑制するために通電板
表面に鉛と錫の合金を被覆する方法について工夫
を重ね耐食性のすぐれた新しい構造の不溶解電極
を開発したものであり、ここに提供するものであ
る。
本考案の要旨は、銅板または鉄板で成形された
電気メツキの通電板の放電側に圧延または引き抜
き加工された鉛合金を接着すると共に該通電板の
反放電側をチタン板で被覆し、該通電板の放電側
に接着された鉛合金の前面に複数個の接触防止板
を設けたことを特徴とする金属ストリツプ連続式
電気亜鉛メツキ用不溶解電極である。
電気メツキの通電板の放電側に圧延または引き抜
き加工された鉛合金を接着すると共に該通電板の
反放電側をチタン板で被覆し、該通電板の放電側
に接着された鉛合金の前面に複数個の接触防止板
を設けたことを特徴とする金属ストリツプ連続式
電気亜鉛メツキ用不溶解電極である。
第１図は本考案実施例不溶解電極の全体図を示
すもので図中１２は鉛合金をベースに圧延または
引き抜き加工された純度の高い鉛合金からなる不
溶解電極で１０は通電板９と鉛合金１２を接合す
るための接着層であり鉛と銅または鉄の合金層
か、あるいは低融点金属によつて接合された部分
である。さらに１４は通電板９を腐食性のメツキ
液から保護するためのチタン板である。
すもので図中１２は鉛合金をベースに圧延または
引き抜き加工された純度の高い鉛合金からなる不
溶解電極で１０は通電板９と鉛合金１２を接合す
るための接着層であり鉛と銅または鉄の合金層
か、あるいは低融点金属によつて接合された部分
である。さらに１４は通電板９を腐食性のメツキ
液から保護するためのチタン板である。
本考案における不溶解電極は純度の高い鉛合金
を圧延成形したものであるから、従来の肉盛り加
工したものに比べて、電極中に気泡や不純物が少
なく密度が高いものである。またこの圧延鉛合金
板１２と通電板９との接合は通電板表面の温度を
事前に鉛合金の融点以上に高め、そこに圧延鉛合
金板を圧着し、鉛を通電板９の表面部に拡散さ
せ、薄い合金層を形成することにより接合する方
法を用いている。その際に圧延鉛合金１２と通電
板９の間に薄い低融点金属を挿入し、接合すると
より高い接合強度が得られる。
を圧延成形したものであるから、従来の肉盛り加
工したものに比べて、電極中に気泡や不純物が少
なく密度が高いものである。またこの圧延鉛合金
板１２と通電板９との接合は通電板表面の温度を
事前に鉛合金の融点以上に高め、そこに圧延鉛合
金板を圧着し、鉛を通電板９の表面部に拡散さ
せ、薄い合金層を形成することにより接合する方
法を用いている。その際に圧延鉛合金１２と通電
板９の間に薄い低融点金属を挿入し、接合すると
より高い接合強度が得られる。
この方法によると通電板９と圧延鉛合金１２が
完全に接合され、双方の境界面の全域にわたつて
電気抵抗の増加がなく、また接合部へのメツキ液
侵透等もないため耐用性が向上する等の利点があ
る。
完全に接合され、双方の境界面の全域にわたつて
電気抵抗の増加がなく、また接合部へのメツキ液
侵透等もないため耐用性が向上する等の利点があ
る。
次にチタン板１４は通電板９を包囲するように
取付けられ通電用ブースバー６の貫通部および通
電板９の周囲は溶接されていて、メツキ液が通電
板９に直接、接触しない様にしている。また、圧
延鉛合金板１２の前面には複数個の接触防止板１
３を設けており、金属ストリツプが圧延鉛合金板
と接触するのを防止している。
取付けられ通電用ブースバー６の貫通部および通
電板９の周囲は溶接されていて、メツキ液が通電
板９に直接、接触しない様にしている。また、圧
延鉛合金板１２の前面には複数個の接触防止板１
３を設けており、金属ストリツプが圧延鉛合金板
と接触するのを防止している。
なお上記第１図に示す実施例においては、通電
板９を被覆するチタン板１４は通電板９の外周の
みを（図面では上部を）包囲するようにしている
が、本考案装置は第２図に示すように通電板９の
鉛合金板１２との接合面側（図面では下部）も含
めて通電板の全周をチタン板１４で完全包囲する
ようにしてもよい。
板９を被覆するチタン板１４は通電板９の外周の
みを（図面では上部を）包囲するようにしている
が、本考案装置は第２図に示すように通電板９の
鉛合金板１２との接合面側（図面では下部）も含
めて通電板の全周をチタン板１４で完全包囲する
ようにしてもよい。
本考案の不溶解電極を使用すればメツキ液中で
の電食による電極表面の減耗が大巾に低減し、電
極表面と鋼帯間の通電距離を狭くすることが出来
る。
の電食による電極表面の減耗が大巾に低減し、電
極表面と鋼帯間の通電距離を狭くすることが出来
る。
電極表面に生じる凹凸も大巾に軽減されるため
メツキ液の滞留によりガスの円滑な排出が阻害さ
れる。又、メツキ液が電極と鋼帯間を通過する際
の圧力損失の増加による流量低下も改善されるた
め先の通電距離の改善効果と同様に通電時の電圧
降下の増加によるメツキ電力のロスが減少し、電
気亜鉛メツキ鋼帯製造時の単位生産重量当りの電
力コストが低減出来る。
メツキ液の滞留によりガスの円滑な排出が阻害さ
れる。又、メツキ液が電極と鋼帯間を通過する際
の圧力損失の増加による流量低下も改善されるた
め先の通電距離の改善効果と同様に通電時の電圧
降下の増加によるメツキ電力のロスが減少し、電
気亜鉛メツキ鋼帯製造時の単位生産重量当りの電
力コストが低減出来る。
又電極よりメツキ液中に溶出する鉛の量も減少
するため耐熱性等の電気亜鉛メツキ鋼帯の品質上
の問題も改善出来る。
するため耐熱性等の電気亜鉛メツキ鋼帯の品質上
の問題も改善出来る。
さらに本考案の電極耐用寿命は著しく向上し整
備費が大巾に削減出来る。
備費が大巾に削減出来る。
第１図は本考案実施例不溶解電極の側面図、第
２図は鉛合金を接合する前に放電面をチタン薄板
で被覆した実施例不溶解電極の側面図、第３図は
従来の陽極用電極の側面図、第４図は不溶解電極
の設置配置図でａは側面図、ｂは同ａ図のＡ−
A′断面図である。 １：陽極用電極、２：電極支持用内タンク、
３：通電ロール、４：補助ロール、５：メツキ液
ノズル、６：通電用ブースバー、７：外タンク、
８：鉛合金（ホモゲン加工）、９：通電板、１
０：接着層、１１：通電用ブースバー溶接部、１
２：圧延鉛合金板、１３：接触防止板、１４：チ
タン板、１５：シール溶接部、１６：チタン板溶
接部。
２図は鉛合金を接合する前に放電面をチタン薄板
で被覆した実施例不溶解電極の側面図、第３図は
従来の陽極用電極の側面図、第４図は不溶解電極
の設置配置図でａは側面図、ｂは同ａ図のＡ−
A′断面図である。 １：陽極用電極、２：電極支持用内タンク、
３：通電ロール、４：補助ロール、５：メツキ液
ノズル、６：通電用ブースバー、７：外タンク、
８：鉛合金（ホモゲン加工）、９：通電板、１
０：接着層、１１：通電用ブースバー溶接部、１
２：圧延鉛合金板、１３：接触防止板、１４：チ
タン板、１５：シール溶接部、１６：チタン板溶
接部。
Claims (1)
- 銅板または鉄板で成形された電気メツキの通電
板の放電側に圧延または引き抜き加工された鉛合
金を接着すると共に該通電板の反放電側をチタン
板で被覆し、該通電板の放電側に接着された鉛合
金の前面に複数個の接触防止板を設けたことを特
徴とする金属ストリツプ連続式電気亜鉛メツキ用
不溶解電極。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986068670U JPH0318510Y2 (ja) | 1986-05-07 | 1986-05-07 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986068670U JPH0318510Y2 (ja) | 1986-05-07 | 1986-05-07 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62180077U JPS62180077U (ja) | 1987-11-16 |
| JPH0318510Y2 true JPH0318510Y2 (ja) | 1991-04-18 |
Family
ID=30908697
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986068670U Expired JPH0318510Y2 (ja) | 1986-05-07 | 1986-05-07 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0318510Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5357497B2 (ja) * | 2008-10-21 | 2013-12-04 | 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 | 横型電気めっき装置 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62250199A (ja) * | 1986-04-24 | 1987-10-31 | Kiyosumi Takayasu | 不溶性電極の製造方法 |
-
1986
- 1986-05-07 JP JP1986068670U patent/JPH0318510Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62250199A (ja) * | 1986-04-24 | 1987-10-31 | Kiyosumi Takayasu | 不溶性電極の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62180077U (ja) | 1987-11-16 |
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