JPH0318425A - チタン製磁気ディスク基板の熱間矯正方法 - Google Patents

チタン製磁気ディスク基板の熱間矯正方法

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JPH0318425A
JPH0318425A JP15292889A JP15292889A JPH0318425A JP H0318425 A JPH0318425 A JP H0318425A JP 15292889 A JP15292889 A JP 15292889A JP 15292889 A JP15292889 A JP 15292889A JP H0318425 A JPH0318425 A JP H0318425A
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JP
Japan
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magnetic disk
flatness
plate
titanium
base plate
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Pending
Application number
JP15292889A
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English (en)
Inventor
Hiroyoshi Suenaga
末永 博義
Hideaki Fukai
英明 深井
Kuninori Minagawa
邦典 皆川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、チタン製磁気ディスク基板の歪みを熱間で
矯正する方広に関する。
[従来の技術] 例えば、純チタン及びチタン合金(以下、単にチタンと
記す)製の磁気ディスク基板は、冷延板を打抜いて作戊
するため、打抜きに伴って歪みが生じる。しかも、素材
が冷延板であるため、冷延の際の歪みも残存する。しか
し、磁気ディスク基板は高レベルの平坦度が必要である
ため、素材において上述のような歪みを除去することが
必須である。すなわち、このようなチタン製磁気ディス
ク基板としては、厚み1■程度の純チタン板が一般的に
用いられるが、基板に要求される最終的な平坦度(長さ
100mmあたりの最大変位量をいう)は20μm以下
であり、基板素材においても十分な平坦度が確保されな
い場合、歩留の低下をもたらし、チタン製磁気ディスク
基板の使用上の制約となる。
上述のような歪みを除去するために、従来、チタン製磁
気ディスク基板素材を、高レベルの平坦度を有する2枚
の砥石間に扶持させ、これら砥石により素材を研磨して
平坦化する方法が採用されている。
また、素材にクリープフラットニングと称する熱処理を
施して平坦化する技術もある(特開昭62−24011
2号公報)。この方法は、素材上におもりとしての大型
重量物を載せて加熱し、素材のクリープ現象により平坦
化するものである。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、これらの方法は、以下に示すような欠点
を有する。
すなわち、前者の方法の場合には、チタンが難加工性で
あるため研磨に長時間を要する。また、研磨の際には、
素材に不可避的に付加される圧力のために、素材は良好
な平坦度を保っているが、チタンはスプリングバックが
大きいので、研磨終了後圧力が除去されると再び歪みを
生じてしまう。
更に、この方法は研磨によるものであるため、残留応力
の除去までは不可能である。
一方、後者の方法は、基本的に大きな変形の平坦化を図
るために行われるものであり、磁気ディスク基板を平坦
化する場合には以下のような不都合が生じる。すなわち
、この方法の場合には、大型重量物として鉄系の金属定
盤を用いるが、この定盤の平坦度は高々200μm程度
であり、加えて鉄系金属のクリープ強度は、この方法が
実施される600℃付近におけるクリープ強度が1〜3
kgl’/i+m2と小さいため、この方法を実施して
いる最中にクリープ変形してしまい、結果として得られ
る平坦度は高々250μmである。
この発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、
短時間に高い平坦度を得ることができるチタン製磁気デ
ィスク基板の熱間矯正方法を提供することを目的とする
[課題を解決するための手段及び作用]この発明は、チ
タン製磁気ディスク基板素材を金属薄板を介してセラミ
ックス製定盤間に保持し、定盤間に圧縮力を付与しつつ
、500℃以上600℃以下の範囲内の温度で、1時間
以上10時間以下の間加熱するチタン製磁気ディスク基
板の熱間矯正方法であって、前記金属薄板は板厚公差が
50μm以下であり、前記定盤の平坦度をX(μm)、
前記金属薄板の板厚をY(μm)とした場合に、Y≧1
.1Xの関係を有することを特徴とするチタン製磁気デ
ィスク基板の熱間矯正方法を提供するものである。この
場合に、複数のディスク基板素材を重ね、所定枚数毎に
前記セラミックス製定盤及び前記金属薄板を介在させる
ように構成することもできる。なお、ここでいうチタン
は、純チタンとチタン合金とを含む概念である。また、
平坦度は長さ100mmにおける最大変位量を表す。
この発明においては、上述のように、チタン製磁気ディ
スク基板素材を熱間で金属薄板を介してセラミックス製
の定盤間に保持し、定盤間に圧縮圧力を付与することに
より、クリープ現象によって素材の歪みが除去される。
この場合に、素材を熱間に保持するため、残留応力をも
除去することができる。すなわち、歪み取りの焼ibを
兼ねることもできる。
ところで、本願発明者等は、特願平1−24555号に
おいて、平坦度100μm以下のセラミック定盤により
素材を扶持して所定条件でクリープフラットニングを行
うことにより優れた平坦度を有するチタン製磁気ディス
ク基板を得ることができることを明らかにした。これは
、平坦度が100μmより大きい場合には、クリープフ
ラットニング効果が小さく、仕上研磨において歩留が低
下するからである。しかしながら、セラミック製定盤の
平坦度を100μm以下にすることは困難であり、また
、たとえ100μm以下の平坦度が得られたとしてもこ
れを繰り返して使用すれば平坦度が100μmより大き
くなってしまう。
これに対し、この発明のようにセラミック製定盤と素材
との間に、板厚公差が小さく且つその厚みが定盤の平坦
度と上述のような関係を有する金属薄板を設けることに
より、セラミック製定盤の平坦度が100μmより大き
い場合にも、優れた平坦度を有するチタン製磁気ディス
ク基板を得ることができる。つまり、金属薄板は熱間矯
正の際にセラミック製定盤のうねりを緩和するものであ
り、チタン製磁気ディスク基板を高精度で平坦化する役
割を果たすものである。
このような金属薄板としては、熱間矯正温度の上限で固
体として存在する金属及び合金を用いることができ、例
えばFe,Fe基合金,Ni,Ni基合金,Cu,Cu
基合金,Tt,Ti基合金が好適である。
金属薄板の板厚Y(μm)と、セラミック製定盤の平坦
度X(μm)とは、前述のように、Yal.1Xの関係
になるように設定する。
Y<1.1Xの場合には、金属薄板によりセラミックス
定盤のうねりを有効に緩和することができず、素材との
接触面の平坦度が不十分となる。
金属薄板の板厚公差を50μm以下に設定したのは、熱
間矯正の際に金属薄板の面が素材に転写されるため、板
厚公差が50μmよりも大きくなった場合に、ディスク
基板の平坦度が不十分になるからである。
以上のような条件を満足する金属薄板を介して定盤によ
りチタン製の磁気ディスク基板を扶持した場合には、そ
の扶持面の平坦度を100μmより小さくすることがで
きるので、極めて優れた平坦化度を有するチタン製ディ
スク基板を得ることができる。
この発明における熱間矯正の際の保持温度は約500℃
乃至600℃であることが必要である。
500℃よりも低い場合には、歪みが有効に除去されず
、熱間矯正後に歪みが残存するので良好な平坦度を得る
ことできない。一方、600℃より高いと、基板の結晶
粒が粗大化するため、磁気ディスク基板の仕上加工後の
表面性状が悪化する。
また、処理時間は1時間乃至10時間である。
1時間よりも短い場合には有効に熱間矯正されないため
、基板の平坦度が不十分となる。また、10時間よりも
長くなると結晶粒が粗大化するため、仕上加工後の表面
性状が悪化してしまう。
なお、定盤がセラミックス製であるため、500〜60
0℃という高温においても十分な機械的強度、剛性、及
びクリープ強度を有している。
従って、高温強度が高いチタン素材の矯正においても十
分な耐久力があり、十分な平坦度を得ることができる。
このようなセラミック材料としては種々のものを用いる
ことができるが、アルミナが好適である。
[実施例] 以下、この発明の実施例について具体的に説明する。
外径9 5 1111%内径25mI1,厚み1.5a
+mの純チタン中空円盤をディスク基板素材とした。そ
して、熱間矯正は、第1図に示すように、チタン製磁気
ディスク基板素材1の両側を金属薄板3を介してアルミ
ナ定盤2間に保持し、これを1単位として複数回重ね、
アルミナ定盤2に油圧駆動系4によって100kgの圧
縮圧力を付与しながら所定の熱処理条件で行った。定盤
としては、600℃におけるクリープ強度が約2 0 
kgr / 0112のものを用いた。
このような方法で加熱温度及び保持温度を変化させて熱
間矯正を行い、素材の平坦度及び表面性状を調査した。
調査の結果を第2図及び第3図に示す。なお、金属薄板
の板厚公差、及び定盤の平坦度と金属薄板の板厚との関
係はこの発明の条件を満足するものとした。
第2図及び第3図は、いずれも横軸に加熱時間をとり、
縦軸に加熱温度をとったグラフであり、第2図は加熱時
間及び温度と熱間矯正後の素材の平坦度との関係を示し
、第3図は加熱時間及び温度と熱間矯正後の素材の表面
粗さとの関係を示すものである。なお、平坦度及び表面
性状のいずれも実際のディスク基板素材として適用可能
なものをO印、適用不可のものをX印とした。すなわち
、第2図中○印は平均の平坦度が100μmより小で、
X印は100μm以上、及び第3図中0印は平均の表面
粗さが0.02μmより小で、X印は0.02μm以上
である。
その結果、素材の平坦度については、第2図に示すよう
に、加熱時間が1時間未満又は加熱温度が500℃未満
の場合には平均100μm以上となり、未だ不十分であ
った。また、表面粗さについては、第3図に示すように
、加熱時間が10時間を超え、又は加熱温度が600℃
を超えると平均0.02μmを超え、表面性状が悪化す
ることが確認された。この表面性状の悪化は結晶粒が粗
大化することに起因するものである。
次に、セラミックス製定盤の平坦度並びに金属薄板の板
厚及び板厚公差と、熱間矯正後のチタン製磁気ディスク
基板の平坦度との関係を試験した。
試験は、第1図に示す方法にて500℃、4時間の条件
で行った。その結果を第1表に示す。第1表中、実施例
1〜8は本発明の範囲内のものであり、比較例1〜8は
本発明の範囲から外れるものである。なお、金属薄板の
材料としては、Ni及びSUS304を用いた。
第1表に示すように、セラミックス定盤表面の平坦度に
かかわらず、実施例1〜8において、100μmより小
さい優れた平坦度のディスク基板を得ることができた。
これに対し、比較例1〜8では、平坦度が110μm以
上となり不十分であった。
すなわち、熱間矯正の熱処理条件が本宛明の範囲内の場
合に、金属薄板の板厚公差が50μm以下であり、Y≧
1.1Xを満たす限り、得られるディスク基板の平坦度
が100μm以下の優れた値になることが確認された。
[発明の効果] この発明によれば、チタン製磁気ディスク基板素材とセ
ラミック製定盤との間に、板厚公差が50μm以下の金
属薄板を介在させ、セラミック金属薄板の板厚Y(μm
)と、セラミック製定盤の平坦度X(μm)との間にY
kl。1Xの関係が或り立つようにして、素材を定盤間
に保持し、定盤間に圧力を付与して素材の歪みを熱間矯
正するので、定盤の平坦度にかかわらず、平坦度が高く
、仕上加工後の表面性状に優れたチタン製磁気ディスク
基板を得ることができる。また、素材を熱間に保持する
ため、残留応力をも除去することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を説明するための図、第2図
は加熱時間及び温度と熱間矯正後の素材の平坦度との関
係を示すグラフ図、第3図は加熱時間及び温度と熱間矯
正後の素材の表面粗さとの関係を示すグラフ図である。 1;基板素材、2;定盤、3;金属薄板、4;油圧駆動
系。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)チタン製磁気ディスク基板素材を金属薄板を介し
    てセラミックス製定盤間に保持し、定盤間に圧縮力を付
    与しつつ、500℃以上600℃以下の範囲内の温度で
    、1時間以上10時間以下の間加熱するチタン製磁気デ
    ィスク基板の熱間矯正方法であって、前記金属薄板は板
    厚公差が50μm以下であり、前記定盤の平坦度をX(
    μm)、前記金属薄板の板厚をY(μm)とした場合に
    、Y≧1.1Xの関係を有することを特徴とするチタン
    製磁気ディスク基板の熱間矯正方法。
  2. (2)前記ディスク基板素材は複数枚重ねられており、
    所定枚数毎に前記セラミックス製定盤及び前記金属薄板
    が介在されていることを特徴とする請求項1に記載のチ
    タン製磁気ディスク基板の熱間矯正方法。
JP15292889A 1989-06-15 1989-06-15 チタン製磁気ディスク基板の熱間矯正方法 Pending JPH0318425A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5964665A (en) * 1996-07-03 1999-10-12 Sega Enterprises, Ltd. Vehicle playing apparatus
JP2001335829A (ja) * 2000-05-22 2001-12-04 Kobe Steel Ltd ディスク積載装置
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CN110624980A (zh) * 2019-09-16 2019-12-31 洛阳双瑞精铸钛业有限公司 一种钛薄板真空热压矫形工艺
CN113667808A (zh) * 2021-08-30 2021-11-19 上海睿昇半导体科技有限公司 一种金属薄片的整平方法

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