JPH03183468A

JPH03183468A - 培養皿

Info

Publication number: JPH03183468A
Application number: JP2328771A
Authority: JP
Inventors: Ezzat Iskander; エザット・イスカンダー
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1989-11-27
Filing date: 1990-11-27
Publication date: 1991-08-09
Also published as: US4945061A; CA2013670E; CA2013670A1; EP0431722B1; EP0431722A1; DE69010856D1; ATE108824T1; ES2060032T3; DE69010856T2; CA2013670C

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は微生物や組織などの培養に利用する。

特に、使い捨てのペトリ皿に関する。

〔概　要〕

本発明は、平坦な底部とこれを取り囲む側壁とにより形
成された培養皿において、底部に複数のリブを設けることにより、培養皿の強度を
高め、培養皿としての品質を保ちながら、安価に製造で
きるようにするものである。

〔従来例〕

ペトリ皿は、特に研究室内で寒天などの培地を用いて微
生物や組織などを培養するための器具として良く知られ
、−船釣に使用されている。このような培養皿は、底部
が平坦で、側面が短い円筒状になっている。底部が平坦
であることが重要であり、できるだけ小さい培地を用い
て、培地の均一な層を形成できる。

ぺ）　＋Ｊ皿の市場は競争が激しく、価格により売行き
が変動する。したがって、ペトリ皿製造業者としては、
できるだけ安価に製造したい。しかし、その一方で、製
品の質が良いことも重要である。

〔発明が解決しようとする課題〕

ベトリ皿の底が湾曲していると、モールド型から取り外
すときに、その湾曲が拡大する傾向がある。この傾向は
、特に、製造サイクルタイムが比較的速くて急冷される
場合に大きくなる。湾曲があると、皿内の培養物を正確
に評価することが困難になるため、そのような湾曲は許
容できない。

この問題を解決するため、従来は、皿の壁を厚くし、型
から取り出すまでの冷却時間を長くとっていた。しかし
、このような解決方法は、最終的な製品の機械的強度を
保つために必要な量より多くの材）Ｈを必要とし、モー
ルドのサイクルタイムも長くなる。したがって、製造コ
ストが高くなり、モールドによる製造速度も低下する。

このような事情から、製造コストが安価で、品質も良い
、または少なくとも品質がほとんど犠牲にされることの
ない改良されたベトリ皿が要求されている。

樹脂などの材料コストはベトリ皿を製造するうえで重要
なコスト要因となるので、コストを削減するためには、
必要な材料の量を削減することが最もよい方法である。

しかし、従来は、質を犠牲にしない限り、それほど材料
の量を削減することはできなかった。

本明細書において「品質」または「質」とは、基本的に
、ベトリ皿として十分な強度があり、底ができるだけ平
坦なことをいう。また、透明であり、培地を皿に取り付
は易いことも含む。

本発明は、品質を犠牲にすることなく安価に製造できる
培養皿を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の培養皿は、実質的に平坦な底部と、この底部に
一体に形成された実質的に円筒形の側壁とを備えた培養
皿において、底部には、側壁に囲まれた側の表面（この
面を以下「上面」という）に、この表面から０．０５イ
ンチ以下の高さ、望ましくは０．０２インチ以下の高さ
で複数のリブが設けられ、底部のリブが設けられていな
い部分の厚さが０．０３インチ以下、望ましくは０．０
２５インチ以下に形成されたことを特徴とする。

〔作　用〕

リブを設けることにより、短いサイクルタイムのために
冷却時間を短くしても、底の表面を実質的に平坦に保つ
ことができる。したがって、従来のような底部が湾曲す
る傾向が取り除かれる。また、リブにより、ペトリ皿を
製造するために必要な樹脂の量を従来に比較して減らす
ことができる。

〔実施例〕

第１図は本発明実施例のペトリ皿およびその蓋を示す斜
視図であり、第２図は蓋の上面図、第３図は蓋の断面図
、第４図はさらに詳しい断面図、第５図は蓋に設けられ
たリブの断面図、第６図はペトリ皿の上面図、第７図は
ペトリ皿の断面図、第８図はベトリ皿に設けられたリブ
の断面図、第９図はペトリ皿の断面を詳細に示す図、第
１Ｏ図はペトリ皿に蓋をした状態の断面図を示し、第１
１図はリブの別の構造例を示す上面図である。

このぺ）ＩＪ皿ｌは、実質的に平坦な水平の底部２と、
この底部２を取り囲みこの底部２に一体に形成された短
い実質的に円筒状の側壁４とを備える。底部２には複数
のリブ６が設けられる。これらのリブ６は放射状に配置
されることが望ましいが、本発明はこれに限定されるも
のではない。リブ６の高さは、底部２の上面から０．０
５インチ以下であり、０．０３インチ以下とすることが
望ましい。

リブ６を除いた底部２の厚さは０．０３インチ以下であ
り、０．０２５インチ以下とすることが望ましい。

リブ６は、モールド型から取り外すとき、およびその後
にわたり、底部２を実質的に平坦に保つ。

リブ６を設けたことにより、底部２が非常に強固になる
。

第１図と第６図ないし第１０図とに示した実施例のペト
リ皿１には、四つのリブ６が互いに９０度の角度で放射
状に配置されている。リブ６の本数を４本より多くし、
底部２の領域に実質的に同間隔で配置してもよい。リブ
６の実用的な最小の本数は３本であり、その場合にはそ
れぞれを１２０度の間隔で配置すればよい。

蓋１０もベトリ皿１と同様に製造でき、その構造を第１
図ないし第５図および第１０図に示す。蓋１０の構造は
ベトリ皿１と実質的に同等であり、天井部１２と、側壁
１４と、リブ６とを備える。

第１１図に示す構造例では、８本のリブ６が設けられて
いる。リブ６のうちの４本は、その長さが少なくとも約
０．９Ｒであることが望ましく、これらが互いに９０度
の間隔で配置される。Ｒは底部２の半径である。また、
リブ６のうちの残りの４本は、底部２の中心近傍から少
なくとも約０．２５　Ｒの位置までの長さをもち、長い
ものに対して４５度の角度となるように、互いに９０度
の角度で配置される。この構造は皿と蓋とのどちらにも
利用できるが、皿の構造として特に望ましく、蓋の構造
としてはリブが４本のものが望ましい。この場合にも、
リブが底部の領域に均等に配置されるのであれば、リブ
の本数は８本以上でもよい。

図示はしないが、この他の構造でも本発明を実施できる
。その多くの可能な構造のうち一つについて説明すると
、リブの本数を少なくとも１６本とし、その大部分を０
．２５　Ｒ以下の長さとする。このリブを底部の領域に
均等に配置する。

それぞれの実施例において、底部の中心には、射出ゲー
トの位置により、凹部１８が設けられる場合もあり、設
けられない場合もある。このゲートは、底の中心にあっ
てもよく、中心からずれた位置でもよく、側壁の位置で
もよい。望ましくは、第１図および第６図ないし第１０
図に示したように、リブが凹部から側壁に向かうような
形状にする。

リブが凹部およびまたは側壁の手前で途切れる形状であ
ることは必須ではない。

第１図および第６図ないし第１０図に示した実施例の望
ましい寸法としては、最も一般的な直径３．３インチの
ベトリ皿の場合であれば、底部の厚さ　　　　　　　　　：　　０．０１８インチ
リブ全体の高さ　　　　　　　：　　０．０３　　イン
チ底部の上面からのリブの高さ：　　０．０１２インチ
とする。これらの寸法は本発明を限定するものではなく
、種々に変化させることができる。また、ペトリ皿の大
きさに応じて、適当に大きくまたは小さくすることもで
きる。その場合には、試験を行って最適値を求めればよ
い。

本発明にしたがって製造したペトリ皿の特性例を表に示
す。この表において、重量は底と蓋とを組み合わせた重
量を示し、σは標準偏差を示す。

表以上説明した実施例は本発明のほんの一例であり、種々
の変形が可能である。例えば、リブの配置についてどの
ように選択してもよく、あるリブ配置で試作し、それが
強度の点で許容できるか否かを判定して決めることがで
きる。リブの本数はそれほど必要ないが、必要ならば多
くすることもできる。リブを放射状に配置することが望
ましいが、これは必須ではない。個々のリブがそれぞれ
連続した形状である必要はなく、途切れ途切れの配置で
もよい。また、すべてを中央から側壁に、または側壁か
ら側壁に向かわせる必要もない。リブは直線状である必
要はなく、曲がっていてもよい。

さらに、上述の実施例では、皿の底の上面から上方向に
突出するリブについて説明したが、皿の下側から下方向
に突出させることもでき、あるものについては上方向に
、他のものについては下方向に突出させてもよく、それ
ぞれのリブを上方向と下方向に突出させてもよい。上下
に突出させた場合には、リブの全体の高さの中心に培養
皿の底が配置されることになる。底の上面からのリブの
高さは上述の高さを越えてはならず、リブが下方向だけ
に突出する場合にはリブの高さは「０」となる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明の培養皿は、成形時の柔ら
かい状態から急速に冷却しても、底の変形が少なく、そ
の平坦性を保つことができる。したがって、少ない原料
を用い、短い製造サイクルタイムで、品質のよい使い捨
ての培養皿を製造できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例のペトリ皿およびその蓋を示す斜
視図。第２図は蓋の上面図。第３図は蓋の断面図。第４図はさらに詳しい断面図。第５図は蓋に設けられたリブの断面図。第６図はペトリ皿の上面図。第７図はペトリ皿の断面図。第８図はベトリ皿に設けられたリブの断面図。第９図はペトリ皿の断面を詳細に示す図。第１Ｏ図はベトリ皿に蓋をした状態の断面図。第１１図はリブの別の構造例を示す上面図。１・・・ベトリ皿、２・・・底部、４．１４・・・側壁
、６・・・リブ、１０・・・蓋、１２・・・天井部、１
８・・・凹部。

Claims

【特許請求の範囲】１、実質的に平坦な底部と、この底部に一体に形成された実質的に円筒形の側壁とを備えた培養皿において、前記底部には、前記側壁に囲まれた側の表面に、この表
面から０．０５インチ以下の高さで複数のリブが設けら
れ、前記底部の前記リブが設けられていない部分の厚さが０
．０３インチ以下に形成されたことを特徴とする培養皿。２、リブの本数は少なくとも３本であり、これらのリブは、底部の半径Ｒに対して０．９Ｒ以下の
長さで、底部の領域に実質的に均等の間隔で配置された請求項１記載の培養皿。３、リブの本数は４本であり、この４本のリブは、底部の半径Ｒに対して０．９Ｒ以下
の長さで、互いに９０度の角度で配置された請求項１記
載の培養皿。４、リブの本数は少なくとも１６本であり、過半数のリ
ブは、底部の半径Ｒに対して０．２５Ｒ以下の長さで、
底部の領域に実質的に均等の間隔で配置された請求項１記載の培養皿。５、リブの本数は少なくとも８本であり、これらのリブは、底部の半径Ｒに対して０．２５Ｒ以下
の長さで、底部の領域に実質的に均等の間隔で配置され
た請求項１記載の培養皿。６、リブの本数は８本であり、この８本のリブを４本毎に二つの組に分けた第一の組の
リブは、底部の半径Ｒに対して０．９Ｒ以上の長さで、
互いに９０度の角度で配置され、前記第一の組とは異な
る第二の組のリブは、底部の中心近傍から少なくとも０
．２５Ｒの長さで、互いに９０度かつ前記第一の組のリ
ブに対して４５度の角度で配置された請求項５記載の培養皿。７、リブは、底部の表面からの高さが０．０３インチ以
下に形成された請求項１ないし６のいずれかに記載の培
養皿。８、底部は、リブの設けられていない部分の厚さが０．
０２５インチ以下に形成された請求項１ないし６のいず
れかに記載の培養皿。９、底部には、側壁とにより形成される皿の内側に、前
記底部の表面から０．０５インチ以下の高さで複数のリ
ブが設けられ、前記底部の前記リブが設けられていない部分の厚さが０
．０３インチ以下に形成されたことを特徴とする培養皿。１０、底部には、側壁に囲まれた側と反対側の面に、こ
の表面から突出した形状の複数のリブが設けられた請求
項１記載の培養皿。