JPH03182802A - 輪距調節装置のロック用油圧装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〉 本発明は、車輌における輪距調節装置のロック用油圧装
置に関するものである。

（従来の技術） トラクタ等の車輌における前輪の輪距調節装置には、前
車軸ケースを伸縮自在に構成すると共に、この前車軸ケ
ースを伸縮位置でロックする油圧作動式ロック手段を設
け、軸距を８１１節する際に、ロック手段による前車軸
ケースのロックを解除しておき、前輪の左右操向時に直
進復帰方向への走行抵抗を生しる前輪アライメントを利
用して前車軸ケースを伸縮させ、然る後にロック手段に
より前車軸ケースを伸縮不能にロックするようにしたも
のが考えられている。

（発明が解決しようとする課題） この種の輪距調節装置では、大型トラクタの場合、傾斜
地等を走行する際に前車軸ケースに強大な軸方向の力が
作用するので、前車軸ケースを確実にロックするには、
ロック手段の油圧シリンダに大きな力を発生させる必要
がある。しかし、油圧シリンダを高圧の油圧源に接続す
れば、配管その他の各部品の耐圧を上げなければならず
、非常にコストがアップすると共に、制御弁、その他で
のリークが問題になる。

本発明は、このような点に鑑み、コストが安価で、かつ
リーク等の問題を解決できるロック用油圧装置を提供す
ることを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明は、伸縮自在な車軸ケース４と、該車軸ケース４
を伸縮位置でロックする油圧作動式のロック手段１７と
を備えた車輌の輪距調節装置において、ロック手段１７
の油圧シリンダ２０のピストン径を大にすると共に、こ
の油圧シリンダ２０を制御弁８４を介して低圧の油圧＃
７６に接続したものである。

（作　用） 車軸ケース４のロック時には、低圧の油圧源７６から制
御弁８４を介してロック手段１７の油圧シリンダ２０に
低圧の圧油が供給されており、ロック手段１７が車軸ケ
ース４を伸縮不能番こロックしている。

この場合、油圧シリンダ２０のピストン径を大にしてい
るので、油圧ａ７６が低圧であっても確実にロックでき
る。しかも、低圧にしているため、配管等の各部品に大
きな耐圧性が要求されず、安価にできると共に、制御弁
８４でのリークも防止できる。

軸距調節に際しては、制御弁８４を切換え、ロック手段
１７によるロックを解除する。

（実施例） 以下、図示の実施例について本発明を詳述する。

第２図乃至第５図において、１は［・ラクタ車体で、前
輪２及び後輪３を有する。４は前車軸ケースで、本体ケ
ース５と、この本体ケース５の左右両端に摺動自在に挿
入された可動ケース６とを備え、伸縮自在に構成されて
いる。本体ケース５はセンター軸７，８によりトラクタ
車体ｌの前部に揺動自在に支持され、またこの本体ケー
ス５内に前輪デフ装置９及び左右一対のデフヨーク軸１
ｏが設けられている。可動ケース６の外端にはギヤーケ
ース１１が装着され、このギヤーケース１１にキングピ
ン１２廻りに操向自在に前輪ケース１３が取付けられて
いる。前輪ケース１３には車軸１４を介して前輪２が支
持されており、また前輪２は、前輪デフ装置９からデフ
ヨーク軸１０、伝動軸１５、ベヘルギャー機構１６及び
キングピン１２等を介して伝達される動力により駆動さ
れる。なお、伝動軸１５は可動ケース６側に支持され、
かつデフヨーク軸］０に対してスプライン嵌合されてい
る。本体ケース５の両端部には、前車軸ケース４を伸縮
位置でロックする油圧作動式のケースロック手段１７が
設けられている。

このケースロック手段１７は、第５図に示すように、本
体ケース５のコツター挿入孔１８に可動ケース６に対し
て接離自在に挿入されたコツター１９と、これをロック
方向に作動させる油圧シリンダ２０とを備えて成る。油
圧シリンダ２０は本体ケース５に取付けられ、またこの
油圧シリンダ２０内のピストン２１はピストンロッド２
２を介してコツター１９に連結されると共に、バネ２３
で解除方向に付勢されている。そして、ケースロック手
段１７は油圧シリンダ２０の油室２４に圧油を供給して
ロックするようになっている。

可動ケース６の後方には、可動ケース６の回動を規制す
る網止部材２５が平行に配置され、その外端が可動ケー
ス６のフランジ部２６に固定されている。網止部材２５
は本体ケース５の後部に形成されたガイド孔２７に摺動
自在に挿入され、かつ網止ロック手段２８により任意の
位置でロック可能である。

網止ロック手段２８は、第５図に示すように、ケース口
・ツタ手段１７と同様、網止部材２５に対してＭ！離自
在なコツター２９と、これを解除方向に操作する油圧シ
リンダ３０とを備えて成る。そして、油圧シリンダ３０
内には、コツター２９をロック方向に付勢するハネ３１
が設けられている。

前車軸ケース４の前方側には油圧式操向装置３２が設け
られている。この操向装置３２は、本体ケス５に平行に
固定された油圧シリンダ３３を備え、この油圧ソリンダ
３３のピストンロッド３４は左右両側の伸縮タイロッド
３５及びタイロッド３６を介して前輪ケース１３に連結
されている。伸縮タイロッド３５は、第６図に示すよう
に、ピストンロッド３４の挿入孔３７に摺動自在に挿入
され、油圧式のタイロッドロック手段３８により適宜伸
縮位置でロック可能である。タイロンドロック手段３８
は、第６図及び第７図に示すように、伸縮クイロッド３
５に所定間隔おきに形成された周１１１３９と、ピスト
ンロッド３４に固定された支持筒体４０と、支持筒体４
０のボール孔４１に周溝３９に嵌脱すべく保持されたボ
ール４２と、支持筒体４０に外嵌し固定されたシリンダ
４３と、シリンダ４３及び支持筒体４０間に摺動自在に
収められたポール嵌脱操作用の筒状ピストン４４と、ピ
ストン４４をボール嵌合方向（ロック方向）に付勢する
ハネ４５とを有する。そして、このタイロッドロック手
段３８はシリンダ４３内の油室４６内に圧油を供給して
ロックを解除するようになっている。なお、タイロッド
３６は継手４７．４８を介して伸縮タイロッド３５、前
輪ケース１３に連結されている。

後輪３は、第１０図及び第１１図に示すように、トラク
タ車体１のごソションケース４９の後部両側にブレーキ
ケース５０、後車軸ケース５１、後車軸５２を介して取
付けられている。後車軸ケース５１は、固定ケース５３
と、これに摺動自在番ζ内嵌された可動ケース５４とか
ら伸縮自在に構成されており、固定ケース５３はブレー
キケース５０を介してミッションケース４９に取付けら
れている。ブレーキケース５０内には、ミッションケー
ス４９内の後輪デフ装置から突出するデフヨーク軸５５
を制動するブレーキ（図示せず）が設けられ、またデフ
ヨーク軸５５は遊星減速装置５６を介して後車軸５２に
連動連結されている。後車軸５２ば、終減速装置５６に
連結された第１軸５７と、これにスプライン筒軸５８を
介して連結された第２軸５９とにより伸縮自在に構成さ
れている。第１軸５７は軸受６０を介して固定ケース５
３により支持され、また第２軸５９は軸受６Ｌ６２を介
して可動ケース５４により支持され、この第２軸５９の
外端のフランジ部６３に後輪３のディスク６４ａが取付
けられている。

後車軸ケース５１の後方側には、これを伸縮させるため
の油圧シリンダ６４が平行に配置され、かつ固定ケース
５３と一体に形成された保持ケース６５内に収められて
いる。油圧シリンダ６４は内端が固定ケース５３に固定
さ扛たピストンロンドロ６と、ピストンロンドロ６の外
端に固定されたピストン６７と、ピストン６７及びピス
トンロンドロ６に摺動自在に外嵌されたシリンダ本体６
８とから戒る。ピストンロッド６６は筒状であって、こ
のピストンロンドロ６には内外に油路６９，７０を形成
するように内筒７１が挿入され、またその油路６９，７
０はピストン６７により区画されたシリンダ本体６８内
の各油室７２，７３に連通されている。シリンダ本体６
８の外端には連動体７４に固定され、また連動体７４は
可動ケース５４の外端部に固定されている。なお、シリ
ンダ本体６８の油室７２内には、円筒状のストッパー７
５が遊嵌されている。

第１図は油圧回路を示す。第１図において、７６は低圧
の油圧源を構成する油圧ポンプで、トラクタ車体１のエ
ンジン７７により駆動される。７８は油圧取出ブロフク
で、油圧ポンプ７６の吐出側に接続されている。そして
、この油圧取出ブロック７８は、図外の各制御弁を介し
てＰＴＯクラッチ７９、デュアル速度クラッチ８０、倍
速旋回クラッチ８１等に圧油を供給するようになってい
る。８２はリリーフ弁で、油圧取出ブロック７８に接続
されており、またそのリリーフ圧は約２０ｋｇ／ａｄ程
度に設定されている。油圧取出ブロック７８には回路８
３からチエツク弁付きの電磁開閉弁（制御弁）８４，８
５．８６を介して各ロック手段１７．２８．３８の油圧
シリンダ２０，３０．４３が接続され、また各電磁開閉
弁８４，８５．８６と各油圧シリンダ２０，３０．４３
との間にはチエツク弁付きの電磁開閉弁８７，８８．８
９を介してドレン回路９０が接続されている。電磁開閉
弁８４〜８９はトラクタ車体１上の操作パネルに設けた
スイッチにより遠隔操縦できるようになっている。ケー
スロック手段１７は、他のロック手段２８．３８に比べ
て強力なロソクカが必要であるため、第５図に示すよう
に、油圧シリンダ２０のピストン２１の径を大きくし、
油圧が低圧であっても、十分な力が発生するように構成
している。

次に動作を説明する。前輪２の軸距を調節する際には、
左右の可動ケース６を本体ケース５に対して交互に伸縮
させ、前車軸ケース４全体の長さを調節する。例えば、
第８図において、先ず左側の可動ケース６を伸長させる
には、トラクタを直進状態にし、左ロッドロック手段３
８による左伸縮クイロット３５のロックを解除する。然
る後に、ハンドル８１ａの操作により右操向すべく油圧
シリンダ３３を作動させる。すると、第８図に仮想線で
示すように、右側の前輪２はすえ切り状態でキングピン
１２廻りにａ矢示方向に回転するが、左側の前輪２は直
進状態のままで左伸縮タイロッド３５が伸長する。そし
て、左伸縮クイロッド３５が所望長さになれば、左ロッ
ドロック手段３８により左伸縮タイロッドノド３５をロ
ックする。また左ケースロック手段１７乙こよる左側の
可動ケース６、及び左廻化ロック手段２８による左側の
廻＋ｈ部材２５のロックを夫々解除する。

次に、ハンドル８１ａを右操向状態から直進走行状態に
操作すると、第９図に実線で示すように、左伸縮タイロ
ッド３５が伸長した分だけ、左側の前輪２はキングピン
１２廻りにｂ矢示方向に回転する。

そこで、この状態のままで前進走行を続けると、前輪２
のアライメントによる走行抵抗によって、左側の前輪２
が直進状態に復帰しようとし、キングピン１２廻りに反
す矢示方向に回転する。これにより、第９図に仮想線で
示すように、可動ケース６が外方へ向かってＣ矢示方向
に左伸縮クイロッド３５の伸長分に対応した距離だけ移
動し、左側の前輪２が直進状態となる。然る後に、左ケ
ースＩコック手段１７により左側の可動ケース６をロッ
クし、左廻化ロック手段２８により左側の出走部材２５
を口■ ツクすれば、左側の調節が終了する。次に右側も同様に
して調節すれば良い。

各ロック手段＋７．２８．３８によるロック又は解除は
、各電磁開閉弁８４〜８９を切換えることにより行う。

ケース口、り手段１７の場合には、通常、電磁開閉弁８
４が開、電磁開閉弁８７が閉の状態にあるので、その油
圧シリンダ２０のビス］・ン２１に、常時、油圧ポンプ
７６からの油圧が作動しており、コツター１９が可動ケ
ース６に圧接して摺動不能にロックしている。ここで、
油圧ポンプ７６は低犀であるが、油圧シリンダ２０のピ
ストン径を大にしているので、十分なロソクカが得られ
、傾斜地での走行時に、前車軸ケース４が伸縮すること
はない。

前車軸ケース４のロックを解除する時は、電磁開閉弁８
４を閉し、電磁開閉弁８７を開にする。すると油圧シリ
ンダ２０内の圧油が電磁開閉弁８７を介して抜け、バネ
２３によりピストン２１が押戻されるので、コツター１
９が可動ケース６から離れ、可動ケース６が摺動自在に
なる。

このようＧこ油圧源を低圧にする一方、油圧シリンダ２
０のピストン径を大にすれば、耐圧が低くて安価な部品
を使用しながらも、ロック手段１７による確実なロック
が可能であり、また電磁開閉弁８４゜８７等での圧油の
リークの問題も防止できる。

後輪３の軸距を調節する際には、制御弁を操作して油圧
シリンダ６４により後車軸ケース５１を伸縮させる。例
えば、制御弁を伸長動作側に切換えると、油圧シリンダ
６４の油室７２側に圧油が供給されるので、シリンダ本
体６８が外方へと摺動し、後車軸ケース５１の可動ケー
ス５４と、後車軸５２の第２軸５９とが連動体７４を介
して外方へと摺動する。そして、適当な時点で制御弁を
中立に戻せば、油圧シリンダ６４が流体的にロックされ
、後車軸ケース５１、後車軸５２が伸縮不能になる。こ
のよう番こして左右の油圧シリンダ６４により左右の後
車軸ケース５１を伸縮させれば、後輪３の軸距を任意に
調節できる。

第１２図は本発明の他の実施例を示し、ケースロック手
段１７と網止ロンク手段２８とを１個の制御弁９２で制
御するようにしたものである。即ち、ケスロック手段１
７は常時圧油を加えてロックするのに対し、網止ロック
手段２８は圧油を加えて解除するようになっているので
、１個の制御弁９２で制御することができる。そして、
このようにすれば、弁の数が少なくなり、コストを低減
できる。タイロン１−ロック手段３８は制御弁９３で制
御するようになっている。

（発明の効果） 本発明によれば、ロック手段１７の油圧シリンダ２０の
ピストン径を大にすると共に、この油圧シリンダ２０を
制御弁８４を介して低圧の油圧源７６に接続しているの
で、従来に比較して配管用等の部品に耐圧の低いものを
使用でき、コストを安価にできると共に、制御弁等での
圧油のリークの問題も解決でき、確実なロック状態が得
られる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第１１図は本発明の一実施例を示すものであ
って、第１図は油圧回路図、第２図はトラクタの側面図
、第３図は同一部断面正面図、第４図は前輪の軸距調節
部の平面断面図、第５図は第４図の■−■矢視図、第６
図はタイロッドロック部の平面断面図、第７図は第６図
の■−■矢視図、第８図及び第９図は作用説明図、第１
０図は後輪の軸距調節部の平面断面図、第１１図は第１
０図のＭＭ矢視図である。第１２図は本発明の他の実施
例を示す油圧回路図である。 ２・・・前輪、４・・・前車軸ケース、５・・・本体ケ
ース、６・・・可動ケース、１７・・・ケースロック手
段、２０．３３・・油圧シリンダ、２５・・・網止部材
、２８・・・網止ロック手段、７６・・・油圧ポンプ（
油圧源）、８４・・・電磁開閉弁（制御弁）、９２・・
・制御弁。 特　許　出　願　人　　久保田鉄工株式会社５ 特開平３−１８２８０２　（６） 第 ７ 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）伸縮自在な車軸ケース（４）と、該車軸ケース（
   ４）を伸縮位置でロックする油圧作動式のロック手段（
   １７）とを備えた車輌の輪距調節装置において、ロック
   手段（１７）の油圧シリンダ（２０）のピストン径を大
   にすると共に、この油圧シリンダ（２０）を制御弁（８
   ４）を介して低圧の油圧源（７６）に接続したことを特
   徴とする輪距調節装置のロック用油圧装置。