JPH0318200B2 - - Google Patents

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JPH0318200B2
JPH0318200B2 JP58218075A JP21807583A JPH0318200B2 JP H0318200 B2 JPH0318200 B2 JP H0318200B2 JP 58218075 A JP58218075 A JP 58218075A JP 21807583 A JP21807583 A JP 21807583A JP H0318200 B2 JPH0318200 B2 JP H0318200B2
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audio signal
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は俗に言うカラオケ装置等の音声信号記
録再生装置と共に用いて、ユーザーの唄う音声信
号を、基準となる磁気テープ等の再生音声信号と
比較して自動的にユーザーの歌唱力を採点する採
点装置に関するものである。
従来例の構成とその問題点 音響機器の一分野として、磁気テープ等の記録
媒体に記録された楽器などの演奏音楽信号を再
生、拡声し、これに合わせてユーザーが歌を唄う
と上記演奏音楽信号と混合して拡声する。俗に言
う「カラオケ装置」と呼ばれているものがあり、
広く一般家庭用あるいは業務用として普及してい
る。
上記「カラオケ装置」を用いて歌を唄うことに
より、ユーザーは喜びや満足感を得ることができ
るが、近年、自らの歌唱力を向上させたいと思う
人々が増加しており、歌唱力向上のために歌の先
生の指導を受ける人もいるが、誰もが可能なこと
ではなく、一人で歌の勉強ができる一つの手段と
して、「音声多重テープ」と呼ばれる磁気テープ
等の音声多重式の記録媒体なるものが急速に普及
してきている。この音声多重式の記録媒体とは一
例として磁気テープの場合、第1図に示すように
磁気テープ1における第1のトラツク101に歌
手などのボーカル信号が、第2のトラツク102
に楽器等の演奏音楽信号がそれぞれ記録されたも
のである。この磁気テープを用いる場合、第2図
に示すような構成の音声多重式の「カラオケ装
置」が用いられ、磁気テープ1に記録されたボー
カル信号および演奏音楽信号を、磁気ヘツド20
1と増幅器202よりなる第1の磁気テープ再生
手段2と、磁気ヘツド301と増幅器302より
なる第2のテープ再生手段3とにより再生し、こ
の2つの出力をマイク401と増幅器402より
なるマイク入力手段4の出力とともに混合増幅器
5により混合・電力増幅してスピーカ6より音響
信号として出力する。
上記の装置を用いて、記録媒体に記録されてい
るボーカル信号を聴き、自分で実際にボーカル信
号に合せて唄う練習をすれば歌唱力の上達が図れ
るとされているが、どんなに練習を重ねても、自
分の唄が手本となつているボーカル信号の唄い方
にどれだけ近づいているのか、すなわち自分の歌
唱力がどの程度向上しているのかがユーザー自身
には分らないという欠点があつた。この欠点を解
消するものとして音声多重式の記録媒体等に記録
されているボーカル信号とユーザーの唄う音声信
号とを比較し、その合致度を得点として算出・表
示して、ユーザーの歌唱力に対する一つの客観的
評価手段を提供する「音声多重採点装置」あるい
は「音多採点機」と呼ばれる採点装置の付属した
演奏装置が販売されている。この「音多採点機」
の付属した演奏装置は第3図に示すような構成で
あり、第2図の音声多重式の「カラオケ装置」に
マイク入力手段4の出力音声信号をパルス信号あ
るいはデイジタル信号に変換する第1の波形変換
手段7、第1の磁気テープ再生手段2の出力音声
信号をパルス信号あるいはデイジタル信号に変換
する第2の波形変換手段8、前記の2つの波形変
換手段の出力信号を演算処理することによりマイ
ク入力手段4からのユーザーの音声が第1の磁気
テープ再手段2からの記録媒体のボーカル信号と
どの程度一致しているかを音程の変化、強弱の変
化などの項目で評価し、その合致度を得点として
算出するマイクロコンピユータ15、得点を表示
する得点表示手段14とが加わつたものである。
この「音多採点機」の付属した演奏装置は採点
の基準として音声多重式の記録媒体である磁気テ
ープ1のボーカル信号を用いているので、この磁
気テープ1のボーカル信号の記録されている第1
のトラツクに歌手の唄以外の信号が重畳している
と歌手の唄が他の信号で変調されているためユー
ザーの唄の採点評価が正しくなされなくなるとい
う欠点を有している。実際に市場に出回つている
音声多重式の記録媒体の中にはボーカル信号の記
録されている第1のトラツクに、歌手の唄に楽器
等の演奏音楽信号(伴奏)が重ね合わせられて記
録されているものが多く存在しているため、使用
する音声多重式の記録媒体によつては正しい採点
がなされない場合も少なからず生じていた。しか
し、ユーザーにとつてはどのような音声多重式の
記録媒体が正しく採点されないのかが分りにく
く、採点の結果である得点に疑問を感じながら
も、正しい採点の結果であると信じて使用せざる
を得なかつた。
発明の目的 本発明は上記従来の問題点を解消するもので、
ボーカル信号の記録されているトラツクに歌手の
唄以外の楽器等の演奏音楽信号(伴奏)が重ね合
わせられて記録されている音声多重式の記録媒体
等を用いられた場合はそれを検知し、正しい採点
評価がなされないことをユーザーに知らせる採点
装置を提供することを目的とするものである。
発明の構成 本発明の採点装置は入力される第1の音声信号
の大きさを検出する第1のレベル検出手段と、入
力される第2の音声信号の大きさを検出する第2
のレベル検出手段と、前記第1の音声信号と入力
される第3の音声信号とを比較してその合致度を
得点として算出する得点計算手段と、前記第1の
レベル検出手段の出力と前記第2のレベル検出手
段の出力とにより前記第2の音声信号があるレベ
ル以上にある時に前記第1の音声信号もあるレベ
ル以上となるかどうかを検出するレベル検出同時
発生検出手段とを備えたものであり、この構成に
よつて、第1の音声信号として唄の手本となる記
録媒体等からのボーカル信号の音声信号、第2の
音声信号として楽器等の演奏音楽信号(伴奏)、
第3の音声信号としてユーザーの唄う音声信号を
用いることにより、ボーカル信号に歌手の唄以外
の楽器等の演奏音楽信号(伴奏)が重ね合わせら
れて記録されている場合はそれを検出することが
でき、この検出結果を表示もしくは発音させるこ
とによつて正しい採点評価がなされないことをユ
ーザーに知らせることができるものである。
実施例の説明 第4図は本発明の一実施例を示すブロツク図で
ある。4はユーザーの唄う音声を電気信号に変換
し増幅を行なうマイク入力手段で、401はマイ
ク、402は増幅器である。2は音声多重式の記
録媒体に記録されているボーカル信号の再生を行
なう第1の磁気テープ再生手段で、201は磁気
ヘツド、202は増幅器である。3は音声多重式
の記録媒体に記録されている楽器等の演奏音楽信
号(以後伴奏信号と略称する)の再生を行なう第
2の磁気テープ再生手段で、301は磁気ヘツ
ド、302は増幅器である。7は第1の波形変換
手段で、ユーザーが唄つた音声の信号をパルス信
号へ変換するものである。8は第2の波形変換手
段で、記録媒体のボーカル信号をパルス信号へ変
換するものである。9は第1の音階変化検出手段
で、ユーザーが唄う音声の音階の変化を検出する
ものである。10は第2の音階変化検出手段で、
ボーカル信号の音階の変化を検出するものであ
る。11は第1の計数記憶手段で、ユーザーが唄
う音声の音階の高低の変化別にその回数の計数記
憶を行なうものである。12は第2の計数記憶手
段で、ボーカル信号の音階の高低の変化別にその
回数の計数記憶を行なうものである。13は得点
計算手段で、ユーザーが唄う音声の音階の高低の
変化の回数とボーカル信号の音階の高低の変化の
回数とを比較演算してユーザーが唄う音声信号が
ボーカル信号とどの程度合致しているかを得点と
して算出するものである。14は得点表示手段
で、前記得点計算手段13で算出された得点をユ
ーザーに知らせるために得点表示を行なうもので
ある。
60は第1のレベル検出手段で、ボーカル信号
の大きさを検出するものである。61は第2のレ
ベル検出手段で、伴奏信号の大きさを検出するも
のである。62はレベル検出同時発生検出手段
で、第1のレベル検出手段60の出力と第2のレ
ベル検出手段61の出力とにより伴奏信号がある
レベル以上の大きさである時にボーカル信号もあ
るレベル以上の大きさとなるかどうかを検出する
ものである。63はレベル検出同時発生表示手段
でレベル検出同時発生手段62の出力により伴奏
信号があるレベル以上の大きさであり、同時にボ
ーカル信号もあるレベル以上の大きさである場合
にその旨を表示するものである。64は発音手段
で、レベル検出同時発生手段62の出力により伴
奏信号があるレベル以上の大きさであり、同時に
ボーカル信号もあるレベル以上の大きさである場
合に音響信号を発生してその旨をユーザーに知ら
せるものである。
第5図は本実施例の具体的な構成を示すブロツ
ク図で、上記レベル検出同時発生検出、ユーザー
の唄う音声の音階変化検出と変化回数の計数記
憶、ボーカル信号の音階変化検出と変化回数の計
数記憶、得点の計算の機能をマイクロコンピユー
タ15で実現したものである。
70,71はコンパレータで、70はボーカル
信号の大きさを検出するものであり、71は伴奏
信号の大きさを検出するものである。この2つの
コンパレータ70,71はそれぞれ基準電圧とし
て+V1,+V2が接続されており、この各々の電圧
よりも大きな信号が入力されると“H”レベルの
電圧を検出信号として出力する。上記の2つの検
出信号はマイクロコンピユータ15に入力されて
処理が行なわれるが、以下に第6図のマイクロコ
ンピユータの処理動作の一部を示すフローチヤー
トにもとづいて本実施例のボーカル信号のレベル
検出および伴奏信号の検出に関する動作を説明す
る。
まず、ステツプ80でコンパレータ70の出力
である伴奏信号のレベル検出信号が“H”レベル
となつているかどうかを判断し、もしも伴奏信号
のレベル検出信号が“H”レベルの場合すなわち
伴奏信号の大きさがあるレベル以上であればステ
ツプ81に進み、コンパレータ71の出力である
ボーカル信号のレベル検出信号が“H”レベルと
なつているかどうかを判断する。そしてボーカル
信号の大きさもあるレベル以上であつてボーカル
信号のレベル検出信号は“H”レベルとなつてい
ればステツプ82へと進み、抵抗器72を介して
トランジスタ73へ“H”レベルの信号を送出し
て、+Vccから抵抗75を通じる電流でLED74
を点灯して、伴奏信号とボーカル信号が同時にあ
る程度以上の大きさとなることを表示する。
また、ステツプ83において増幅器76とスピ
ーカ77とによつて一定時間警告音を発生して、
伴奏信号とボーカル信号が同時にある程度以上の
大きさとなることをユーザーに知らせる。
ここで伴奏信号とボーカル信号が同時にある程
度以上の大きさとなることの意味について第7図
の伴奏信号とボーカル信号の説明図を用いて説明
を行なう。
音声多重式の記録媒体には伴奏信号とボーカル
信号とが記録されているが、ある唄1曲全体の伴
奏信号の信号レベルと時間の関係が第7図aのよ
うであるとする。ここでは伴奏信号の信号レベル
は説明簡略化のためVaで一定であるとする。
上記の伴奏信号とともに歌手の唄の音声信号が
ボーカル信号として記録されているが、このボー
カル信号には第7図bのように歌手の唄のみが記
録されている場合と、第7図cのように歌手の唄
の音声信号に伴奏信号が重畳されて記録されてい
るものとが存在する。なお、歌手の唄の音声信号
の信号レベルは第7図bではVbで一定、第7図
cではVcで一定、第7図cにおける伴奏信号の
信号レベルはVdで一定であるとする。この例に
おいてt10〜t11の期間は俗にイントロと呼ばれる
前奏部分であり、この部分で伴奏はあるが、実際
の歌はなく、t11〜t12が歌の1番、t13〜t14が歌の
2番、t15〜t16が歌の3番、t12〜t13とt14〜t15は間
奏と呼ばれるところで歌はなく伴奏のみの部分で
ありt16〜t17はエンデイングと呼ばれる歌の終つ
たあとの歌はなく伴奏のみの部分である。
ここで第7図bのような歌手の唄のみのボーカ
ル信号では本来歌のない部分、すなわちt10〜t11
t12〜t13,t14〜t15,t16〜t17では無信号となつてい
る。しかし第7図cのような歌手の唄に伴奏信号
が重畳しているボーカル信号ではt10〜t17のこの
唄の全区間にわたつて信号が存在している。そし
て、音声多重式の記録媒体は前奏部分以前すなわ
ちt10よりも少し早い位置から再生されるのが通
常の使われ方であり、歌の途中すなわちt11〜t12
の間、t13〜t14の間、t15〜t16の間から再生を開始
してユーザーが唄い、歌手の唄と比較採点をする
という使い方は採点評価も不正確となるし、通常
の使い方ではない。ただし、歌の1番のみを採点
させたい場合はt11より前で再生を開始してt12
t13の間で再生を停止、歌の2番のみを採点させ
たい場合はt12〜t13の間で再生を開始してt14〜t15
の間で再生を停止、歌の3番のみを採点させたい
場合はt14〜t15の間で再生を開始して曲の最後で
停止するというような使い方をするような場合も
あるが、いずれの方法にしても正確な採点をさせ
ようとする場合は必ず歌のない部分から再生を開
始するのが普通である。
以上のことから音声多重式の記録媒体は歌のな
い部分から再生することと限定すれば、再生開始
時点では第7図bのように歌手の唄のみのボーカ
ル信号の記録されているトラツクは無信号状態と
なるが、第7図cのように伴奏信号が歌手の唄に
重畳していて、伴奏信号のある時点であれば再生
開始時点から有信号状態となる。そしてこの第7
図cにおける伴奏信号分の信号レベルVdがある
程度以上大きくなれば実際の歌手の唄も伴奏信号
で大きく変調され、後述する採点動作の結果とし
ての得点の大小に影響を与えることとなる訳であ
るが、前記のように再生開始時点で伴奏信号があ
る時にボーカル信号が同時にある程度以上の信号
レベルとなつた場合にはボーカル信号には第7図
cのように歌手の唄に伴奏信号が大きく重畳され
ているか、実際の歌のある部分から再生開始され
たかのどちらかである。上記2つの場合のいずれ
においても採点評価は正しくなされ難いために本
発明ではそのことをユーザーに知らせて不正確な
採点動作を行なわせることを防止する、あるいは
ユーザーがそのまま採点動作させても不正確な得
点が出る可能性があることを警告することができ
るわけである。
次に採点動作を行なう部分について本実施例の
詳しい説明を行なう。
第8図は前記第1の波形変換手段7の実際の回
路例を示したもので、通常、第1の波形変換手段
7と第2の波形変換手段8は同一回路が使われる
場合が多いため、第1の波形変換手段7の回路を
代表的に第9図の動作説明図とともに説明する。
701は入力端子、702,704,705,
708,710,711は抵抗器、703,70
6,709はコンデンサ、707は演算増幅器
(以下OPアンプと略称する)、712はトランジ
スタ、713は出力端子である。
OPアンプ707と抵抗器702,704,7
05とコンデンサ703,706とは低域通過形
のアクテイブフイルタを構成しており、入力端子
701に入力される第9図aに示されるような音
声電気信号の高域成分を取り去り、同時にOPア
ンプ707の増幅作用により必要な信号増幅を行
なうものであり、さらに抵抗器708とコンデン
サ709とで構成された時定数回路により前記ア
クテイブフイルタで除去不十分である高域成分を
補助的に除去する。こうして必要な量だけ高域成
分を除去された第9図bに示されるような音声電
気信号は抵抗器710,711とトランジスタ7
12とで第9図cに示されるようなパルス波形に
変換されることとなる。このようにして第1の波
形変換手段7によりマイク入力手段4の出力であ
るユーザーの唄う音声信号はパルス波形へと変換
され、同様の第2の波形変換手段8により第1の
磁気テープ再生手段の出力であるボーカル信号も
パルス波形に変換されることとなる。
以下、第10図のマイクロコンピユータの処理
動作の要部を示すフローチヤートにもとづいて本
実施例の得点計算に関する動作を説明する。
まず、装置の電源は投入されており、マイクロ
コンピユータ15内部にある記憶素子等も初期化
されているものとする。ユーザーの唄う音声信号
はマイク入力手段4により電気音声信号となり、
増幅され、第1の波形変換手段7によりパルス信
号に変換され、マイクロコンピユータ15に入力
され、ステツプ16で入力パルスの時間幅をデイ
ジタル量に変換する。すなわち第9図cに示され
るパルス信号の“H”である期間をマイクロコン
ピユータ自身のもつているクロツク信号により計
数すれば入力パルスの時間幅のデイジタル量への
変換が達成できる。このようにして第9図cにお
けるt1からt2の時間幅、t3からt4の時間幅、t5から
t6の時間幅……という順で変換が行なわれる。な
お、この時間幅は増加すれば音階が低くなつたこ
とを示し、減少すれば音階が高くなつたことを示
している。
次にステツプ17でパルス信号の時間幅が直前
の時間幅と比較して増加したか否かを判定する。
すなわち、第9図cのパルス信号波形で、現在t3
からt4の時間幅を検出した時点だとすれば、その
一つ前の時間幅のデータであるt1からt2の時間幅
と比べてt3からt4の時間幅は増加したか否かを判
定し、時間幅が増加していればステツプ19によ
り、ユーザーの音声信号の音階が低くなつた回数
を示すN11を1だけ増加させ、時間幅が増加して
いなければステツプ18へと進む。ステツプ18
ではパルス信号の時間幅が直前の時間幅として比
較して減少したか否かを判定し、時間幅が減少し
ていればステツプ21によりユーザーの音声信号
の音階が高くなつた回数を示すN13を1だけ増加
させ、時間幅が減少していなければステツプ20
へと進み、ユーザーの音声信号の音階が変わらな
い回数を示すN12を1だけ増加させる。
上記のようにステツプ16,17,18は第1
の音階変化検出手段9の機能を実現し、ステツプ
19,20,21は第1の計数記憶手段11の機
能を実現している。
一方、音声多重式の記録媒体である磁気テープ
1に記録されているボーカル信号は第1の磁気テ
ープ再生手段2により再生され、第2の波形変換
手段8でパルス信号に変換されてマイクロコンピ
ユータ15に入力され、ステツプ22により入力
パルスの時間幅をデイジタル量に変換後、ステツ
プ23により時間幅が直前の時間幅と比較して増
加したか否かを判定し、時間幅が増加していれば
ステツプ25によりボーカル信号の音階が低くな
つた回数を示すN21を1だけ増加させ、時間幅が
増加していなければステツプ24へと進む。ステ
ツプ24ではパルス信号の時間幅が直前の時間幅
と比較して減少したか否かを判定し、時間幅が減
少していればステツプ27によりボーカル信号の
音階が高くなつた回数を示すN23を1だけ増加さ
せ、時間幅が減少していなければステツプ26へ
と進み、ボーカル信号の音階が変わらない回数を
示す22を1だけ増加させる。
上記のようにステツプ22,23,24は第2
の音階変化検出手段10の機能を実現し、ステツ
プ25,26,27は第2の計数記憶手段12の
機能を実現している。
次にステツプ28により採点を開始する時点で
あるか否かを判断する。採点を開始する判断のも
ととなるものとしては、採点開始の指定をする押
しボタンスイツチ(図示せず)の情報を用いても
よいし、磁気テープ1に記録されている演奏音楽
信号の有無を検出して、演奏音楽信号がなくなつ
た時点で採点開始としてもよい。またその曲の終
了を示す終了信号をあらかじめ記録しておき、そ
の終了信号を検出した時点や、磁気テープの終端
検出の時点を利用することも可能である。
採点開始の時点になつていなければステツプ2
8より、ステツプ16へ、またはステツプ22へ
と進み、パルス信号の時間幅の変化データである
N11,N12,N13,N21,N22,N23のデータ収集が
行なわれる。
そして、採点開始の時点になればステツプ28
からステツプ29へと進み、得点の計算が行なわ
れる。ステツプ29は得点計算手段13の機能を
持ち、その得点の算出はユーザーの音声信号およ
び磁気テープ1のボーカル信号より作られたパル
ス信号の時間幅の変化データN11,N12,N13
N21,N23をもとに行なわれ、最大100点満点とな
るように計算する。その得点の計算式の1例とし
ては、α,β,γを定数として、得点Pを P=100×{(N21+N22+N23)−(α|N11 −N21|+β|N12−N22|+γ|N13 −N23|)}/(N21+N22+N23) というように定義し、計算をさせればよい。
上記の計算式による得点は、N11=N21,N12
N22,N13=N23となつた時に満点である100点と
なり、これはユーザーの唄う音声信号の音階の変
化の回数と磁気テープのボーカル信号の音階の変
化の回数とが高い方への変化、低い方への変化、
不変の3つの項目についてすべて同じ回数となつ
た場合であり、すなわちユーザーの唄う音声信号
の音階の変化が磁気テープ1のボーカル信号の音
階の変化と同一であつた場合に満点となるという
ことである。
一方、上記の計算式で、N11=0,N12=0,
N13=0の場合に得点が0点となるように定数
α,β,γは決定しておく。これはユーザーが全
く唄わなかつた時に得点が0点となるようにする
ためである。このようにステツプ29でははユー
ザーの音声信号の音階の変化の情報と磁気テープ
1のボーカル信号の音階の変化の情報とにより、
ユーザーの音声信号と磁気テープ1のボーカル信
号とがどの程度合致するかを得点として算出する
ことが分る。
得点の計算の後にステツプ30により、得点を
得点表示手段14に表示させる。
以上のように本実施例によれば、ユーザーの唄
う音声信号の音階の変化と磁気テープ等のボーカ
ル信号の音階の変化を比較し、その合致度を得点
として算出し、表示するとともに、正確な採点評
価がなされない可能性のある時にはそのことをユ
ーザーに知らせることのできる採点装置を提供す
ることができる。
なお、本実施例では採点の対象としてユーザー
の唄う音声信号を、また採点の基準となるものと
して音声多重式の記録媒体である磁気テープのボ
ーカル信号を取り上げたが、これらは楽器演奏信
号や単なる正弦波信号や人の話し声などどのよう
な音声信号を用いてもよい。
また、本実施例では音声信号をパルス信号に変
換するために低域通過形アクテイブフイルタとト
ランジスタを用いた波形変換手段を取り上げた
が、これは音声信号波形をアナログ−デイジタル
変換器で直接デイジタル値のパルス信号に変換す
る回路を用いてもよい。
また、本実施例では、音階変化検出手段、計数
記憶手段等をマイクロコンピユータにより実現し
たがこれらを従来の汎用ロジツク回路等で実現し
て用いてもよいのはもちろんのことである。
また、本実施例ではユーザーの音声信号の処理
と、ボーカル信号の処理とでそれぞれ個別に波形
変換手段、音階変化検出手段を設けたが、これら
を1系統のみとし、時分割でユーザーの音声信号
の処理と、ボーカル信号の処理を行なわせてもよ
い。
また、本実施例では、波形変換手段の出力であ
るパルス信号の“H”の場合の時間幅を第9図c
において、t1からt2の時間幅の次はt3からt4の時
間幅というようにすべて検知して音声信号の音階
の高い方向への変化、低い方向への変化、不変の
3種の変化を検出するようにしているが、例え
ば、第9図cにおいてt1からt2の時間幅の次はt5
からt6の時間幅というように1つずつ、とびとび
に時間幅の変化を検出してもよいし、波形変換手
段の出力であるパルス信号の“H”となる1つの
時間幅に比べて十分長い一定期間の間の波形変換
手段の出力であるパルス信号の“H”となる時間
幅を全パルスについて、または一部分のパルスに
ついて調べ、1つのパルス当りの平均時間幅や最
大時間幅等を求めて、この平均時間幅等の変化に
より音声信号の音階の変化を検出するようにして
もよいし、また、高い方向への変化、低い方向へ
の変化、不変の3種の変化のうち、1種のみある
いは2種のみの変化検出を行なわせてもよい。
また、本実施例では採点評価の方法として音声
信号の音階の高い方向への変化、低い方向への変
化、不変の3種の変化の回数を計数して評価を行
なつているが、ユーザーの音声信号とボーカル信
号の唄うタイミングを比較評価したり、ユーザー
の音声信号の絶対音階とボーカル信号の絶対音階
とを比較評価したり、ユーザーの音声信号の音量
とボーカル信号の音量とを比較評価したりして採
点動作を行なわせてもよい。
また、本実施例ではレベル検出同時発生手段と
してLEDを用いたが、螢光表示管やCRTデイス
プレイや電球等の他の表示素子を用いてもよい。
また、本実施例では発音手段としてマイクロコ
ンピユータからの信号を増幅し、スピーカから発
音させる手法を用いたが、ブザーやチヤイム等の
電磁振動を応用したものや、圧電素子を用いた電
子ブザーのような電子式発音素子や、音声合成に
よる発音手段を用いるなど他の方式の発音手段を
用いてもよい。
発明の効果 以上のように本発明は、入力される第1の音声
信号の大きさを検出する第1のレベル検出手段
と、入力される第2の音声信号の大きさを検出す
る第2のレベル検出手段と、前記第1の音声信号
と入力される第3の音声信号とを比較してその合
致度を得点として算出する得点計算手段と、前記
第1のレベル検出手段の出力と前記第2のレベル
検出手段の出力とにより前記第2の音声信号があ
るレベル以上にある時に前記第1の音声信号もあ
るレベル以上となるかどうかを検出するレベル検
出同時発生検出手段とを備え、ボーカル信号の記
録されているトラツクに歌手の唄以外の楽器等の
演奏音楽信号(伴奏)が重ね合わせられて記録さ
れている音声多重式の記録媒体等を用いられた場
合に正しい採点評価がなされないことを検出する
ことができ、さらにユーザーの視覚あるいは聴覚
に訴えてユーザーに知らせることができ、誤つた
採点評価の結果である誤つた得点を提示してしま
つてユーザーが自分の唄に自信を失つたり、逆に
過剰な自信を持つたり、採点装置に不信感を抱い
たりすることを防止し、ユーザーが正確な採点評
価のなされている得点をもとに唄の練習を行なつ
て自分の歌唱力の欠点を着実に克服し、実力を伸
ばしてゆくことができるようにすることができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は音声多重式記録媒体の1つである磁気
テープ上の音声多重トラツクの説明図、第2図は
音声多重式記録媒体の1つである磁気テープを用
いた俗にいう音声多重式の「カラオケ装置」のブ
ロツク図、第3図は従来例の要部ブロツク図、第
4図は本発明の一実施例の要部ブロツク図、第5
図は本実施例の具体的構成を示すブロツク図、第
6図は本実施例のマイクロコンピユータの処理動
作の一部を示すフローチヤート、第7図は伴奏信
号とボーカル信号の説明図、第8図は本実施例の
第1の波形変換手段の具体的構成を示す回路図、
第9図は第1の波形変換手段の動作を説明するた
めの動作説明図、第10図は本実施例のマイクロ
コンピユータの処理動作の要部を示すフローチヤ
ートである。 13……得点計算手段、60……第1のレベル
検出手段、61……第2のレベル検出手段、62
……レベル検出同時発生検出手段、63……レベ
ル検出同時発生表示手段、64……発音手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 入力される第1の音声信号の大きさを検出す
    る第1のレベル検出手段と、入力される第2の音
    声信号の大きさを検出する第2のレベル検出手段
    と、前記第1の音声信号と入力される第3の音声
    信号とを比較してその合致度を得点として算出す
    る得点計数手段と、前記第1のレベル検出手段の
    出力と前記第2のレベル検出手段の出力とにより
    前記第2の音声信号があるレベル以上にある時に
    前記第1の音声信号もあるレベル以上となるかど
    うかを検出するレベル検出同時発生検出手段とを
    備えたことを特徴とする採点装置。 2 入力される第1の音声信号の大きさを検出す
    る第1のレベル検出手段と、入力される第2の音
    声信号の大きさを検出する第2のレベル検出手段
    と、前記第1の音声信号と入力される第3の音声
    信号とを比較してその合致度を得点として算出す
    る得点計算手段と、前記第1のレベル検出手段の
    出力と前記第2のレベル検出手段の出力とにより
    前記第2の音声信号があるレベル以上にある時に
    前記第1の音声信号もあるレベル以上となるかど
    うかを検出するレベル検出同時発生検出手段と、
    レベル検出同時発生検出手段の出力に応じた表示
    を行なうレベル検出同時発生表示手段とを備えた
    ことを特徴とする採点装置。 3 入力される第1の音声信号の大きさを検出す
    る第1のレベル検出手段と、入力される第2の音
    声信号の大きさを検出する第2のレベル検出手段
    と、前記第1の音声信号と入力される第3の音声
    信号とを比較してその合致度を得点として算出す
    る得点計算手段と、前記第1のレベル検出手段の
    出力と前記第2のレベル検出手段の出力とにより
    前記第2の音声信号があるレベル以上にある時に
    前記第1の音声信号もあるレベル以上となるかど
    うかを検出するレベル検出同時発生検出手段と、
    レベル検出同時発生検出手段の出力に応じた音声
    信号を発する発音手段とを備えたことを特徴とす
    る採点装置。
JP58218075A 1983-11-18 1983-11-18 採点装置 Granted JPS60108897A (ja)

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